JP2011068069A - サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッド基板の湾曲を抑制できる。
【解決手段】サーマルプリントヘッド10は、放熱板20、セラミックからなる支持基板32を含むヘッド基板30、回路基板50、駆動IC60、封止体66、および、セラミック板70を有している。ヘッド基板30および回路基板50は、放熱板20の上面に配置されている。駆動IC60は、回路基板50のヘッド基板30寄りの上面に載置されていて、エポキシ系樹脂からなる封止体66によって、ヘッド基板30および回路基板50に対して封止されている。回路基板50は、第1接続回路52が形成されたフレキシブル基板51、および、第1接続回路52に電気的に接続された第2接続回路54が形成されたリジッド基板53を有している。フレキシブル基板51の下面には、セラミック板70が貼り付けられた。
【選択図】図5

Description

本発明は、サーマルプリントヘッド、および、これを用いたサーマルプリンタに関する。
サーマルプリントヘッドは、発熱領域に配列された複数の抵抗体を発熱させ、その熱により感熱記録媒体に文字や図形などの画像を形成する出力用デバイスである(例えば、特許文献1を参照)。このサーマルプリントヘッドは、バーコードプリンタ、デジタル製版機、ビデオプリンタ、イメージャー、シールプリンターなどの記録機器に広く利用されている。
図8に示すように、サーマルプリントヘッドは、一般的に、放熱板と、放熱板上に載置されたヘッド基板130および回路基板150とを備えている。
ヘッド基板130は、セラミックからなる支持基板および支持基板の上面に積層されたグレーズ層を有している。グレーズ層の上面には、副走査方向92に延びて、互いに主走査方向91に間隔を空けて配列された複数の発熱抵抗部が形成され、各発熱抵抗部の両端には、電極が形成されている。
一方、回路基板150には、接続回路が形成されている。また、回路基板150の上面には、発熱素子を制御可能なスイッチング機能を有する駆動用ICが実装されている。駆動用ICは、ボンディングワイヤを介して、電極(発熱抵抗部)および接続回路に接続されている。駆動用ICおよびボンディングワイヤは、ヘッド基板130の上面および回路基板150の上面に供給されたエポキシ系樹脂からなる封止体166によって封止されている。
このようなサーマルプリントヘッドを用いたサーマルプリンタは、プラテンローラを備えている。プラテンローラは、主走査方向91を軸として、その側面が発熱領域(複数の発熱抵抗部が配列された帯状の領域)138に接するように配置され、その軸を中心に回転可能に設けられている。サーマルプリンタは、プラテンローラを回転させることによって、プラテンローラと発熱領域との間に挿入された感熱記録媒体を発熱領域138に押し付けつつ、感熱記録媒体を副走査方向92に移動させる。この感熱記録媒体の移動に伴って、複数の発熱抵抗部を選択的に発熱させることにより、所望の画像を感熱記録媒体上に形成する。
特開2009−6638号公報
駆動用ICおよびボンディングワイヤを封止するには、エポキシ系樹脂(封止体166)を塗布して、100℃程度で数時間加熱した後、冷却して、エポキシ系樹脂(封止体166)を硬化させる。ヘッド基板130、回路基板150およびエポキシ系樹脂(封止体166)は、加熱時には熱膨張して、冷却時には熱収縮する。ヘッド基板130および回路基板150は、エポキシ系樹脂(封止体166)の硬化後も冷却されて、熱収縮を続ける。
ここで、回路基板150は、ヘッド基板130に比べて、熱膨張率が大きい。そのため、回路基板150の収縮力が、硬化したエポキシ系樹脂(封止体166)を介して、ヘッド基板130の封止部分(ヘッド基板130の回路基板150寄りの部分)に加わり、図8に示したように、ヘッド基板130が湾曲してしまう。すなわち、ヘッド基板130と回路基板150との熱膨張率の差により、ヘッド基板130が湾曲してしまう。その結果、ヘッド基板130に形成された発熱領域138が湾曲し、プラテンローラとの接触が一様でなくなり、画質が低下してしまう。
なお、回路基板150の収縮力がヘッド基板130の封止部分に伝わらないように、封止体166として、シリコン樹脂のような柔らかな熱可塑性樹脂を用いたサーマルプリントヘッドが知られている。しかし、このような柔らかなシリコン樹脂を用いると、外部からの衝撃等により、ボンディングワイヤが断線する恐れがあり、耐久性等に問題がある。
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、封止体としてエポキシ系樹脂を用いて、かつ、ヘッド基板の湾曲を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るサーマルプリントヘッドは、放熱板と、セラミックからなる支持基板および前記支持基板の上面に積層されたグレーズ層を有し、前記放熱板の上面に載置されて、前記グレーズ層の上面に主走査方向に配列された複数の発熱素子が形成されたヘッド基板と、前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面に載置されて、接続回路が形成された回路基板と、前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面または前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面に載置されて、前記発熱素子および前記接続回路に電気的に接続された制御素子と、前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面、前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面、および、前記制御素子を覆っているエポキシ系樹脂からなる封止体とを具備し、前記回路基板は、前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面側に配置されて、第1接続回路が形成されたフレキシブル基板と、主走査方向に延びて、前記フレキシブル基板の下面の少なくとも一部に貼り付けられたセラミック板と、前記放熱板の上面側であって前記ヘッド基板から離れた位置に配置されて、前記第1接続回路に電気的に接続された第2接続回路が形成されたリジッド基板とを有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るサーマルプリンタは、放熱板と、セラミックからなる支持基板および前記支持基板の上面に積層されたグレーズ層を有し、前記放熱板の上面に載置されて、前記グレーズ層の上面に主走査方向に配列された複数の発熱素子が形成されたヘッド基板と、前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面に載置されて、接続回路が形成された回路基板と、前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面または前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面に載置されて、前記発熱素子および前記接続回路に電気的に接続された制御素子と、前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面、前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面、および、前記制御素子を覆っているエポキシ系樹脂からなる封止体とを有し、前記回路基板は、前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面側に配置されて、第1接続回路が形成されたフレキシブル基板と、主走査方向に延びて、前記フレキシブル基板の下面の少なくとも一部に貼り付けられたセラミック板と、前記放熱板の上面側であって前記ヘッド基板から離れた位置に配置されて、前記第1接続回路に電気的に接続された第2接続回路が形成されたリジッド基板とを有するサーマルプリントヘッドを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、ヘッド基板の湾曲を抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリンタの部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドを説明するための図であって、保護層を除いたヘッド基板の一部を拡大した上面図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 図1のV−V矢視断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドと従来のサーマルプリントヘッドとのヘッド基板の湾曲量の比較したグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るサーマルプリントヘッドを説明するための図であって、図1のV−V矢視断面図である。 従来のサーマルプリントヘッドの概略上面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタについて説明する。
まず、第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッド10およびサーマルプリンタの概要について、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドの斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリンタの部分断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドを説明するための図であって、保護層を除いたヘッド基板の一部を拡大した上面図である。図4は、図3のIV−IV矢視断面図である。
サーマルプリントヘッド10は、放熱板20、ヘッド基板30、回路基板50(フレキシブル基板51およびリジッド基板53)、および、駆動IC60を有している。
放熱板20は、例えばアルミニウムなどの金属からなり、主走査方向91に延びている。ヘッド基板30および回路基板50は、放熱板20の上面に配置されている。
ヘッド基板30について、図1、図3および図4を用いて説明する。
ヘッド基板30は、放熱板20の上面に載置されて、主走査方向91に延びている。ヘッド基板30は、支持基板32およびグレーズ層34を有している。支持基板32は、例えばアルミナなどのセラミックによって構成されている。グレーズ層34は、例えばSiOからなるガラス膜からなり、支持基板32の上面に積層されている。
グレーズ層34の上面には、副走査方向92に延びて、互いに主走査方向91に間隔を空けて配列された複数の発熱抵抗部36が形成され、複数の発熱抵抗部36が配列された帯状の領域が発熱領域38となる。各発熱抵抗部36の両端には、個別電極40および共通電極42が形成されている。個別電極40は、後述のとおり、ボンディングワイヤ62を介して、駆動IC60に電気的に接続されている。
ここで、ヘッド基板30は、例えば、次のようにして形成される。まず、セラミックスからなる支持基板32を形成し、その上面にガラスからなるグレーズ層34を融着させる。次に、グレーズ層34の上面全体に、スパッタ装置などの薄膜形成装置によって、抵抗体層および導電体層を順に積層する。
その後、フォトエングレービングプロセスによって、導電体を所定の個別電極40および共通電極42の形状に形成した後、抵抗体層を所定の発熱抵抗部36の形状に形成する。さらに、発熱抵抗部36、個別電極40および共通電極42を覆う保護膜44を形成し、フォトエングレービングプロセスによって、個別電極40のボンディングワイヤ62との接続箇所の上の保護膜44に開口を形成する。
回路基板50について、図1および図2を用いて説明する。
回路基板50は、フレキシブル基板51、リジッド基板53、および、セラミック板70によって構成されている。フレキシブル基板51は、ヘッド基板30と副走査方向92に隣り合うように放熱板20の上面側に配置されて、ヘッド基板30と並行して主走査方向91に延びている。フレキシブル基板51には、第1接続回路52が形成されている。
フレキシブル基板51のヘッド基板30寄りの上面には、主走査方向91に延びた駆動用IC60が実装されている。駆動用IC60は、発熱素子を制御可能なスイッチング機能を有する制御素子である。ボンディングワイヤ62を介して、個別電極40に電気的に接続されている。また、駆動用IC60は、ボンディングワイヤ64を介して、第1接続回路52に電気的に接続されている。
駆動用IC60およびボンディングワイヤ62,64は、エポキシ系樹脂からなる封止体66によって封止されている。封止体66は、ヘッド基板30のフレキシブル基板51寄りの上面、および、フレキシブル基板51のヘッド基板30寄りの上面に対して、駆動用IC60およびボンディングワイヤ62,64を封止している。
また、リジッド基板53は、放熱板20の上面側であって、ヘッド基板30から離れた位置に配置されて、ヘッド基板30と並行して主走査方向91に延びている。すなわち、放熱板20の上面側に、ヘッド基板30、フレキシブル基板51、リジッド基板53の順に副走査方向に配置されている。
リジッド基板53には、第2接続回路54が形成されていて、この第2接続回路54は、フレキシブル基板51の第1接続回路52に電気的に接続されている。リジッド基板53には、コネクタ56,57が実装されている。駆動電力および制御信号は、コネクタ56,57、第2接続回路54、および、第1接続回路52を介して、駆動IC60に送られる。
このようなサーマルプリントヘッド10を用いたサーマルプリンタについて、図2を用いて説明する。
サーマルプリンタは、プラテンローラ80を備えている。プラテンローラ80は、主走査方向91を軸82として、その側面84が発熱領域38に接するように配置されて、その軸82を中心に回転可能に設けられている。サーマルプリンタは、プラテンローラ80を回転させることによって、プラテンローラ80と発熱領域38との間に挿入された感熱記録媒体86を発熱領域38に押し付けつつ、感熱記録媒体86を副走査方向92に移動させる。この感熱記録媒体86の移動に伴って、複数の発熱抵抗部を選択的に発熱させることにより、所望の画像を感熱記録媒体86上に形成する。
次に、本実施形態に係るサーマルプリントヘッド10の主な特徴部分について、図5を用いて説明する。図5は、図1のV−V矢視断面図である。
ヘッド基板30は、両面テープまたはシリコン樹脂等の樹脂性接着剤によって、放熱板20の上面に接着されている。
回路基板50は、フレキシブル基板51、リジッド基板53、および、セラミック板70を有している。
フレキシブル基板51は、例えばポリイミド等を絶縁体基材として用いた、薄く柔軟性のあるプリント基板である。フレキシブル基板51は、例えば20〜400μmの厚さに形成されている。
フレキシブル基板51は、ヘッド基板30と副走査方向92に隣り合うように放熱板20の上面側に配置されて、ヘッド基板30と並行して主走査方向91に延びている。フレキシブル基板51の前記ヘッド基板30寄りの下面には、主走査方向91に延びたセラミック板70が貼り付けられている。フレキシブル基板51の下面のセラミック板70が貼り付けられた領域が、フレキシブル基板51の上面の封止体66に覆われた領域より大きいことが望ましい。
セラミック板70は、セラミックからなり、支持基板32と同じ材料(例えば、アルミナ)により構成されていることが望ましい。セラミック板70は、例えばエポキシ系熱硬化型接着シート72によって、フレキシブル基板51に接着されている。セラミック板70は、両面テープまたはシリコン樹脂等の樹脂性接着剤によって、放熱板20の上面に接着されている。
一方、リジッド基板53は、例えばガラスエポキシ樹脂等を絶縁体基材として用いた、柔軟性のないプリント基板である。リジッド基板53は、例えば0.4〜2.0mmの厚さに形成されている。
リジッド基板53は、放熱板20の上面側であってヘッド基板30から離れた位置に配置されている。リジッド基板53は、両面テープまたはシリコン樹脂等の樹脂性接着剤によって、放熱板20の上面に接着されている。
フレキシブル基板51のヘッド基板30から離れた端部、および、リジッド基板53のヘッド基板30寄りの端部には、それぞれ第1接続回路52の端子部および第2接続回路54の端子部が形成されていて、半田や異方性導電フィルム等によって、第1接続回路52の端子部と第2接続回路54の端子部とが接続されている。なお、本実施形態においては、リジッド基板53のヘッド基板30寄りの端部は、フレキシブル基板51のヘッド基板30から離れた端部の下面側に配置されている。
駆動用IC60およびボンディングワイヤ62,64は、封止体66により、ヘッド基板30およびフレキシブル基板51に対して封止されている。この封止は、エポキシ系樹脂(封止体66)を塗布して、100℃程度で数時間加熱した後、エポキシ系樹脂(封止体66)を硬化させて行う。
本実施形態に係るサーマルプリントヘッド10およびサーマルプリンタの効果について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリントヘッドと従来のサーマルプリントヘッドとのヘッド基板の湾曲量の比較したグラフである。
上述したとおり、エポキシ系樹脂からなる封止体166を用いた、従来のサーマルプリントヘッドにおいては、ヘッド基板130と回路基板150との熱膨張率の差によって、駆動用IC等の封止時に、ヘッド基板130が湾曲してしまう。
本実施形態においては、フレキシブル基板51のヘッド基板30寄りの下面には、セラミック板70が接着されている。
ここで、ヘッド基板30は、セラミックからなる支持基板32、および、支持基板32より薄いガラス膜からなるグレーズ層34によって構成されている。よって、ヘッド基板30の熱膨張率は、全体として支持基板32の熱膨張率に近い。一方、本実施形態においては、可とう性のフレキシブル基板51にセラミック板70が接着されている。そのため、セラミック板70が貼り付けられたフレキシブル基板51の熱膨張率は、全体としてヘッド基板30の熱膨張率に近づく。その結果、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドは、従来のサーマルプリントヘッドに比べて、駆動用IC60等の封止時に生じるヘッド基板30の湾曲を小さくできる。
また、セラミック板70を支持基板32と同一の材料(例えば、アルミナ)で構成することによって、熱膨張率の差をさらに小さくすることができ、ヘッド基板130の湾曲を小さくできる。また、セラミック板70を、フレキシブル基板51の上面の封止体66に覆われた領域より大きくした場合には、さらにヘッド基板130の湾曲を小さくできる。
ところで、回路基板がフレキシブル基板のみで構成されていると、コネクタが固定されず、サーマルプリントヘッドをプリンタに取り付ける作業が困難となる。また、フレキシブル基板は高価であるため、サーマルプリントヘッドも高価となってしまう。
一方、本実施形態においては、回路基板50がフレキシブル基板51およびリジッド基板53により構成されているため、コネクタ56,57が固定されて、サーマルプリントヘッドをプリンタに取り付ける作業が容易である。また、フレキシブル基板51に比べて安価なリジッド基板53を用いることによって、フレキシブル基板51の使用量を少なくして、サーマルプリントヘッド10のコストを抑えることができる。
図6の横軸は、有効印画記録長(発熱領域38の主走査方向91の長さ)を示し、図6の縦軸は、湾曲量(発熱領域38の主走査方向91の中央部と発熱領域38の主走査方向91の端部との副走査方向の距離)dを示している。
図6に示したように、本実施形態においては、エポキシ系樹脂からなる封止体166を用いた、従来のサーマルプリントヘッドに比べて、封止時に生じるヘッド基板30の湾曲が小さい。また、本実施形態によれば、シリコン樹脂からなる封止体を用いた、従来のサーマルプリントヘッドに匹敵する程度に、ヘッド基板30の湾曲を小さくできる。
なお、便宜上、「上面」および「下面」という文言を用いて説明した。「上面」と「下面」とは、互いに表裏の関係にあることを意味し、空間的な上下を意味するものではない(以下、同じ。)。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係るサーマルプリントヘッドについて、図7を用いて説明する。本発明の第2の実施形態に係るサーマルプリントヘッドを説明するための図であって、図1のV−V矢視断面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であるため、重複説明を省略する。
本実施形態においては、リジッド基板53のヘッド基板30寄りの端部は、フレキシブル基板51のヘッド基板30から離れた端部の上面側に配置されている。本実施形態によっても、第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。
[他の実施形態]
第1の実施形態においては、駆動用IC60は、フレキシブル基板51のヘッド基板30寄りの上面に配置されているが、ヘッド基板30のフレキシブル基板51寄りの上面に配置されていても良い。
また、第1の実施形態においては、第1接続回路52の端子部と第2接続回路54の端子部とは、半田59によって接続されているが、異方性導電フィルムによって、接続されても良い。
また、第1の実施形態においては、平坦なグレーズ層34を採用したが、発熱領域32に沿って盛り上がって形成された凸状のグレーズ層を採用しても良い。
さらに、第1の実施形態においては、1つの発熱抵抗部36によって感熱記録媒体76に1ドットを出力する、「1画素1素子型」を採用しているが、隣り合った2つの発熱抵抗部36に電流が折り返して流れて、2つの発熱抵抗部36によって感熱記録媒体86に1ドットを出力する、「1画素2素子型」を採用しても良い。
10…サーマルプリントヘッド、20…放熱板、30…ヘッド基板、32…支持基板、34…グレーズ層、36…発熱抵抗部、38…発熱領域、40…個別電極、42…共通電極、44…保護膜、50…回路基板、51…フレキシブル基板、52…第1接続回路、53…リジッド基板、54…第2接続回路、56,57…コネクタ、59…半田、60…駆動用IC、62,64…ボンディングワイヤ、66…封止体、70…セラミック板、72…接着シート、80…プラテンローラ、82…プラテンローラの軸、84…プラテンローラの側面、86…感熱記録媒体、91…主走査方向、92…副走査方向

Claims (10)

  1. 放熱板と、
    セラミックからなる支持基板および前記支持基板の上面に積層されたグレーズ層を有し、前記放熱板の上面に載置されて、前記グレーズ層の上面に主走査方向に配列された複数の発熱素子が形成されたヘッド基板と、
    前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面に載置されて、接続回路が形成された回路基板と、
    前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面または前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面に載置されて、前記発熱素子および前記接続回路に電気的に接続された制御素子と、
    前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面、前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面、および、前記制御素子を覆っているエポキシ系樹脂からなる封止体と、
    を具備したサーマルプリントヘッドにおいて、
    前記回路基板は、
    前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面側に配置されて、第1接続回路が形成されたフレキシブル基板と、
    主走査方向に延びて、前記フレキシブル基板の下面の少なくとも一部に貼り付けられたセラミック板と、
    前記放熱板の上面側であって前記ヘッド基板から離れた位置に配置されて、前記第1接続回路に電気的に接続された第2接続回路が形成されたリジッド基板と、
    を有することを特徴とするサーマルプリントヘッド。
  2. 前記封止体は、前記フレキシブル基板の前記ヘッド基板寄りの上面を覆っていて、前記セラミック板は、前記フレキシブル基板の前記ヘッド基板寄りの下面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記リジッド基板は、PCB基板であることを特徴とする請求項1または2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記支持基板と前記セラミック基板とが同一のセラミック材料からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 前記リジッド基板は、前記放熱板の上面に載置されて、前記フレキシブル基板の前記ヘッド基板から離れた端部は、前記リジッド基板の上面の一部に載置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 前記支持基板と前記セラミック基板とがアルミナからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 前記フレキシブル基板と前記セラミック板とがエポキシ系熱硬化型接着シートにより貼り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 前記第1接続回路と前記第2接続回路とは、半田によって接続されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 前記第1接続回路と前記第2接続回路とは、異方性導電フィルムによって接続されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  10. 放熱板と、
    セラミックからなる支持基板および前記支持基板の上面に積層されたグレーズ層を有し、前記放熱板の上面に載置されて、前記グレーズ層の上面に主走査方向に配列された複数の発熱素子が形成されたヘッド基板と、
    前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面に載置されて、接続回路が形成された回路基板と、
    前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面または前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面に載置されて、前記発熱素子および前記接続回路に電気的に接続された制御素子と、
    前記ヘッド基板の前記回路基板寄りの上面、前記回路基板の前記ヘッド基板寄りの上面、および、前記制御素子を覆っているエポキシ系樹脂からなる封止体と、
    を有し、前記回路基板は、
    前記ヘッド基板と副走査方向に隣り合うように前記放熱板の上面側に配置されて、第1接続回路が形成されたフレキシブル基板と、
    主走査方向に延びて、前記フレキシブル基板の下面の少なくとも一部に貼り付けられたセラミック板と、
    前記放熱板の上面側であって前記ヘッド基板から離れた位置に配置されて、前記第1接続回路に電気的に接続された第2接続回路が形成されたリジッド基板と、
    を有するサーマルプリントヘッドを具備したことを特徴とするサーマルプリンタ。
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