JP2011067543A - 放射線制御装置及び放射線撮影システム、並びに撮影条件設定方法 - Google Patents

放射線制御装置及び放射線撮影システム、並びに撮影条件設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高電圧発生装置に撮影条件を設定、変更する際の操作性を改善する。
【解決手段】放射線制御装置54の撮影条件リスト取得部59は、高電圧発生装置に対する撮影条件の設定と、高電圧発生装置において判定された撮影条件の設定可否に関する情報の受信とを、複数種類の撮影条件を用いて繰り返し、設定可能であった撮影条件に基づいて撮影条件リスト68を作成する。作成した撮影条件リスト68は、ストレージ60に記憶する。撮影条件判定部62は、設定パネル等から撮影条件が入力されたときに、ストレージ60の撮影条件リスト68を参照し、入力された撮影条件が設定可能か否かを判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、X線管に高電圧を供給する高電圧発生装置を制御する放射線制御装置と、放射線制御装置を備えた放射線撮影システムと、高電圧発生装置に撮影条件を設定する撮影条件設定方法とに関する。
X線管により被検者に放射線を照射し、被検者を透過した放射線を放射線検出器によって検出する放射線撮影システムが知られている。従来の放射線撮影システムは、撮影条件を設定する設定パネルと、撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置と、設定パネルと高電圧発生装置とを制御する放射線制御装置とを備えている(例えば、特許文献1参照)。撮影条件とは、例えば撮影部位、管電圧、管電流、撮影時間等の複数種類のパラメータからなる。
放射線制御装置は、設定パネルで設定された撮影条件を高電圧発生装置に入力する。高電圧発生装置は、入力された撮影条件が設定可能か否か、また設定可能である場合すぐに撮影可能か否かを判定し、その判定結果を放射線制御装置に送信する。放射線制御装置は、受信した判定結果を設定パネルの表示部に表示し、術者に報知する。
高電圧発生装置で撮影条件の設定可否を判定するのは、X線管の種類、各パラメータの組み合わせ、撮影条件設定時点でX線管が蓄積している熱量を表すヒートユニット値(以下、HU値と呼ぶ)、X線管が蓄積可能な熱量の最大値を表す最大HU値等の様々な要因によって、高電圧発生装置に設定可能な撮影条件の範囲が変化するためである。また、設定可能な撮影条件による撮影可否を判定するのは、その撮影条件で撮影を行うことにより、X線管のHU値が最大HU値を超えてしまう場合があるからである。
放射線制御装置は、高電圧発生装置の判定結果が、撮影条件の設定と即時撮影とが可能であった場合には、設定パネルによる撮影操作を許可する。また、放射線制御装置は、判定結果が、撮影条件の設定不可、あるいは即時撮影不可であった場合には、撮影条件の変更を許可する。また、判定結果が撮影条件の設定可能で即時撮影が不可であった場合には、X線管のHU値の低下を待って撮影することもできる。
特開2003−047608号公報
従来の放射線撮影システムは、撮影条件の設定、変更を行うたびに、設定パネルと放射線制御装置、及び放射線制御装置と高電圧発生装置の間で通信を行う必要がある。このため、撮影条件の設定、変更の結果が分るまで時間がかかり、操作性が悪かった。また、高電圧発生装置の判定結果が即時撮影不可であったときに、撮影できるようになるまでの待ち時間が分らないため、結局は撮影条件の変更が必要であった。
上記問題を解決するため、放射線制御装置において撮影条件の設定及び即時撮影の可否を判定することが考えられる。しかし、放射線撮影システムは、専門メーカーから供給を受けたX線管と高電圧発生装置とを用いて構成する場合があり、高電圧発生装置が行っている撮影条件の設定及び即時撮影の可否判定の基準が明確でない場合がある。
本発明の目的は、高電圧発生装置に撮影条件を設定、変更する際の操作性を改善することにある。
本発明の放射線制御装置は、撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置から、高電圧発生装置に設定可能な撮影条件のリストを取得する撮影条件リスト取得手段と、高電圧発生装置に撮影条件を設定するための入力手段に撮影条件が入力されたときに、撮影条件リストに基づいて高電圧発生装置に対する撮影条件の設定の可否を判定する撮影条件判定手段とを備えている。
撮影条件リスト取得手段は、高電圧発生装置に対する撮影条件の設定と、高電圧発生装置において判定された撮影条件の設定可否に関する情報の受信とを複数種類の撮影条件を用いて繰り返し、設定可能であった撮影条件に基づいて撮影条件リストを作成してもよい。
撮影条件リストの作成には、高電圧発生装置に設定可能か否かの境界近傍の撮影条件が用いられることが好ましい。また、撮影条件リストは、X線管に供給する管電圧、管電流及び撮影時間の各パラメータからなる3次元テーブルを用いてもよい。
高電圧発生装置において設定可能な既知の撮影条件が登録され、高電圧発生装置に撮影条件を設定する際に、撮影条件リストよりも先に撮影条件の設定可否の判定に用いられる撮影条件マスターデータと、撮影条件判定手段が撮影条件リストを参照して高電圧発生装置に設定可能であると判定したときに、判定済みの撮影条件を用いて撮影条件マスターデータを更新するマスターデータ管理手段とを備えてもよい。
高電圧発生装置からX線管に蓄積されている蓄積熱量を取得する蓄積熱量取得手段と、現在設定されている撮影条件を用いて撮影したときにX線管に蓄積される予測熱量を算出する予測熱量算出手段と、蓄積熱量及び予測熱量と、X線管に蓄積可能な熱量である最大蓄積熱量とに基づいて、現在設定されている撮影条件による撮影の可否を判定する撮影可否判定手段とを備えてもよい。
撮影可否判定手段は、判定結果が撮影不可であったときに、撮影可能になるまでの待ち時間を算出することが好ましい。また、撮影可否判定手段は、X線管に蓄積された熱量と冷却時間との関係を表す加熱・冷却特性に基づいて待ち時間を算出してもよい。
撮影条件判定手段の判定結果、または撮影可否判定手段の判定結果または待ち時間を入力手段に送信する判定結果通知手段を備えてもよい。
本発明の放射線撮影システムは、放射線を発生するX線管と、撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置と、高電圧発生装置に撮影条件を設定する入力手段と、高電圧発生装置及び入力手段を制御する請求項1〜9いずれか記載の放射線制御装置とを備えている。
また、本発明の撮影条件設定方法は、撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置から、高電圧発生装置において設定可能な撮影条件のリストを取得するステップと、高電圧発生装置に撮影条件を設定するための入力手段から撮影条件が入力されたときに、撮影条件リストに基づいて高電圧発生装置に対する設定の可否を判定するステップと、判定結果を操作パネルに送信するステップとを備えている。
撮影条件リストを取得するステップは、高電圧発生装置に対する撮影条件の設定と、高電圧発生装置において判定された撮影条件の設定可否に関する情報の受信とを複数種類の撮影条件を用いて繰り返し、設定可能であった撮影条件に基づいて撮影条件リストを作成してもよい。
本発明によれば、撮影条件が高電圧発生装置に設定可能か否かを高電圧発生装置に問い合わせる必要がないので、撮影条件の設定、変更にかかる時間が短縮され、操作性が向上する。
本発明の放射線撮影システムの構成を示す概略図である。 設定パネルに表示される設定画面の一例を示す画像図である。 放射線撮影システムの構成を示すブロック図である。 放射線制御装置の構成を示すブロック図である。 撮影条件リストの作成手順を示すフローチャートである。 撮影条件リストの一例を示す説明図である。 X線管の加熱・冷却極性の一例を示すグラフである。 撮影条件の設定手順を示すフローチャートである。
図1に示すように、本発明の放射線撮影システム10は、撮影室11に設置された撮影台12、放射線発生器13、制御ユニット14と、操作室15に設置されたコンソール16から構成されている。この放射線撮影システム10は、例えば、専門メーカーから供給を受けたX線管26及び高電圧発生装置53を用いて構成されており、本来ならば高電圧発生装置53でしか設定可否が判定できない撮影条件を、放射線制御装置54によって判定する。
撮影室11と操作室15は、X線の防護壁17により隔離されている。防護壁17には、操作室15から撮影室11内を見るための窓18が設けられており、窓18にはX線を防護する鉛ガラス19が嵌め込まれている。
撮影台12は、例えば被検者を横たえた状態で撮影を行う臥位撮影台であり、撮影室11の床11aに設置されている。撮影台12は、被検者が横たわるための天板22と、天板22の下に配置されたX線受像パネル23とを備えている。
X線受像パネル23は、例えば、蛍光体層と検出素子層とを備えた間接変換型のフラットパネルディテクタ(以下、FPDと呼ぶ)である。蛍光体層は、CsI(沃化セシウム)などの蛍光体からなる層であり、入射したX線を可視光に変換する。検出素子層は、蛍光体層で生じた可視光を電荷に変換して蓄積するフォトダイオードと、フォトダイオードに蓄積された電荷の読み出し制御を行なうTFT(薄膜トランジスタ)スイッチとからなる画素が二次元マトリクス状に配列されたセンサマトリクスである。なお、X線受像パネル23には、アモルファスセレンなどからなる変換層でX線を直接電荷に変換する直接変換型のFPDを用いてもよい。
放射線発生器13は、X線を発生するX線管26と、X線管26が発生したX線の照射範囲を限定するコリメータ27と、設定パネル28とを備えている。放射線発生器13は、例えば、撮影室11の天井11bに設置されたつり下げ式スタンド29に保持され、撮影台12の上で移動自在となっている。
周知のようにX線管26は、高電圧によって加速した電子をターゲットに衝突させてX線を発生する。X線管26では、供給されたエネルギーの99%が熱となり、実際にX線として利用されるのは残りの若干1%程度である。したがって、X線管26に繰り返しX線を発生させると、X線管26に熱が蓄積されて高温になり、ターゲットが溶解してX線管26が破損する。
X線管26に蓄積された熱量を表す単位として、ヒートユニット(HU)値が用いられている。このHU値は、X線管の大きさ、すなわちX線管が破損しない最大蓄積熱量を表す場合にも用いられる。例えば、X線管の大きさを表す際に、5MHU(5メガ・ヒートユニット)のX線管球などと呼び、最大熱容量が大きいほどX線照射を連続して行うことができることになる。このHU値は、数式1に示すようにX線管にかける管電圧U(kV)、管電流I(mA)及び撮影時間T(s)と、係数Kの積で表せられる。係数Kは、X線管26に高電圧を供給する高電圧発生装置の種類によって異なっており、例えば単相全波では「0」、3相全波で「1.35」、定電圧で「1.41」である。
HU値=U×I×T×K・・・・数式1
図2に示すように、設定パネル28には、タッチパネル32が設けられている。タッチパネル32には、X線管26から照射されるX線の線量を規定するための撮影条件等を設定するための設定画面33が表示される。設定画面33は、例えば撮影方法設定部34と、撮影機能選択部35とを備えている、撮影方法設定部34には、撮影部位を選択する部位選択部36、管電圧設定部37、管電流設定部38及び撮影時間設定部39、撮影サイズを選択するサイズ選択部40、X線受像パネル23の撮影エリアを設定する撮影エリア設定部41、X線の線量の単位を選択する単位選択部42、術者に対する各種メッセージを表示するメッセージ表示部43等を備えている。
撮影機能選択部35は、臥位撮影と、被検者を起立させた状態で撮影する立位撮影とを選択する撮影体位選択部45と、被検者に照射するX線の線量を自動制御する自動露出制御機能に用いるセンサに関する設定を行うセンサ設定部46と、自動露出制御機能のオン/オフを行うAEC設定部47と、被検者の体格に応じて撮影条件を補正する補正部48と、自動露出制御機能の補正を行うAEC補正部49等を備えている。
コンソール16は、例えばコンピュータと、モニタ、キーボード、マウス等からなり、設定パネル28と同様に撮影条件の設定の他、撮影操作、X線画像の表示等を行う。
図1及び図3に示すように、制御ユニット14は、X線受像パネル23を制御するパネル制御装置52と、X線管26にX線を発生させる高電圧発生装置53と、放射線撮影システム全体を統轄的に制御する放射線制御装置54からなる。これらの装置52〜54は、コンソール16、X線受像パネル23、X線管26、設定パネル28にそれぞれ接続されている。パネル制御装置52は、放射線発生器13のX線照射に同期してX線受像パネル23にX線を受像させ、X線受像パネル23から送信された画像データに画像補正を施し、コンソール16に送信する。
高電圧発生装置53は、設定された撮影条件に基づいて発生した高電圧をX線管26に供給する。高電圧発生装置53は、例えば、設定可能な撮影条件を格納した撮影条件テーブルを備えており、入力された撮影条件が設定可能か否かを撮影条件テーブルを参照して判定する。また、高電圧発生装置53は、X線管26に蓄積されている熱量をHU値を用いて管理している。
図4に示すように放射線制御装置54は、制御部57、通信部58、撮影条件リスト取得部59、ストレージ60、マスターデータ管理部61、撮影条件判定部62、蓄積熱量取得部63、予測熱量算出部64、撮影可否判定部65を備えている。制御部57は、例えば各種演算処理を行うCPUと、CPUにおいて実行される制御プログラムや制御データ等を記憶したROMと、各種データの一次記憶に利用されるRAM等からなり、放射線制御装置54全体を統轄的に制御する。通信部58は、コンソール16、設定パネル28、パネル制御装置52、高電圧発生装置53との間で各種情報を送受信する。
撮影条件リスト取得部59は、高電圧発生装置53の撮影条件テーブルと同様の内容を有する撮影条件リストを作成する。図5に示すように、撮影条件リスト取得部59は、例えば、放射線撮影システム10の設置時に、高電圧発生装置53に対し、撮影条件の設定と、高電圧発生装置53において判定された撮影条件の設定可否に関する情報の受信とを複数種類の撮影条件を用いて繰り返し、設定可能であった撮影条件に基づいて撮影条件リストを作成する。
図6は、撮影条件リスト取得部59によって作成される撮影条件リストの一例である。この撮影条件リスト68は、管電圧ごとに作成された複数の3次元テーブル69a〜69nからなり、各3次元テーブル69は、縦軸に撮影時間、横軸が管電流とされている。また、3次元テーブル69は、小焦点、大焦点、設定不可に区分されており、設定された撮影条件が設定可能か否かが迅速に判定できるようになっている。作成された撮影条件リスト68は、メモリまたはハードディスク等のストレージ60に記憶される。
ストレージ60内には、高電圧発生装置53において設定可能な既知の撮影条件を登録した撮影条件マスターデータ72も記憶されている。この撮影条件マスターデータ72には、例えば、設定パネル28等に予め登録されている撮影メニュー等に対応した撮影条件が登録されている。マスターデータ管理部61は、撮影条件マスターデータ72に登録がないが、撮影条件リスト68には登録がある撮影条件があったときに、その撮影条件を撮影条件マスターデータ72に追加する。
撮影条件判定部62は、設定パネル28等から撮影条件が入力されたときに、撮影条件マスターデータ72、撮影条件リスト68の順に参照し、入力された撮影条件が高電圧発生装置53に設定可能か否かを判定する。
なお、撮影条件リスト68の作成に用いられる撮影条件は、例えば、高電圧発生装置53に設定可能か否かの境界近傍の撮影条件が用いられる。この境界近傍の撮影条件とは、例えば、撮影条件マスターデータ72に登録されている撮影条件の境界と、高電圧発生装置に設定不可能であることが明らかな撮影条件の境界等である。これにより、少ない撮影条件の問い合わせ回数で、設定可能な撮影条件リストを得ることができる。
蓄積熱量取得部63は、高電圧発生装置53によって管理されているX線管26の蓄積熱量HUcを所定間隔、例えば1秒間隔で取得する。予測熱量算出部64は、撮影条件判定部62によって設定可能であると判定された撮影条件を用いて撮影を行ったときに、X線管26に蓄積される予測熱量HUnを、上述した数式1を用いて算出する。
撮影可否判定部65は、蓄積熱量HUc及び予測熱量HUnと、X線管26の最大蓄積熱量HUmとから、即時撮影が可能か否かを判定する。具体的には、数式2に示すように、蓄積熱量HUcと予測熱量HUnとを加算した予測蓄積熱量HUc+HUnと、最大蓄積熱量HUmとを比較し、予測蓄積熱量HUc+HUnが最大蓄積熱量HUm以下であるときには、即時撮影が可能であると判定する。
また、撮影可否判定部65は、予測蓄積熱量HUc+HUnが最大蓄積熱量HUm以上であるときには、X線管26が冷却されて撮影が可能になるまでの待ち時間を算出する。待ち時間の算出には、例えば、図7に示すX線管の加熱・冷却曲線が用いられる。加熱曲線は、X線管26に連続的にX線を発生させ、X線管26に熱的負荷をかけた場合に、X線管26に熱量が蓄積されていく状態を示したものである。縦軸は、X線管26に蓄積される残留熱量(kJ)、横軸は負荷時間(min)である。X線管26の冷却を行わずにX線照射を繰り返した場合、X線管26に蓄積される熱量は徐々に増加していく。また、冷却曲線は、X線照射を中止したときにX線管26が蓄積している熱量が徐々に減少し、冷却されていく状態を表している。
撮影可否判定部65は、下記数式2を用いて予測蓄積熱量HUc+HUnを熱量kJに換算し、その熱量がX線管26の最大蓄積熱量HUmに相当する熱量、例えば図7の900kJ以上であるときには、冷却曲線のピーク付近の接線の直線から近似式によって待ち時間を算出する。図7に示す加熱・冷却曲線では、例えば、10kJの熱量が冷却されるのに1分程度の時間が必要となる。
210kJ=300kHU・・・数式2
次に、上記実施形態の作用について、図8を参照しながら説明する。図3に示すように、コンソール16または設定パネル28で設定された撮影条件は、放射線制御装置54に入力される。図4に示すように、放射線制御装置54の撮影条件判定部62は、ストレージ60内に記憶した撮影条件マスターデータ72を参照し、入力された撮影条件が設定可能か否かを判定する。撮影条件マスターデータ72に、入力された撮影条件が無かった場合には、撮影条件判定部62は、撮影条件リスト68を参照し、入力された撮影条件が設定可能か否かを判定する。
撮影条件リスト68に、入力された撮影条件があった場合には、マスターデータ管理部61は、入力された撮影条件を撮影条件マスターデータ72に追加する。また、撮影条件リスト68に、入力された撮影条件が無かった場合には、制御部57は、通信部58を介してコンソール16及び設定パネル28に判定結果を送信し、例えばメッセージ表示部43に「設定不可」と表示させる。
また、入力された撮影条件が撮影条件マスターデータ72または撮影条件リスト68にあった場合には、撮影可否判定部65は、即時撮影が可能か否かを判定する。撮影可否判定部65は、蓄積熱量取得部63が一定間隔で高電圧発生装置53から取得している蓄積熱量HUcと、予測熱量算出部64が入力された撮影条件に基づいて算出した予測熱量HUnとを加算し、X線管26の最大蓄積熱量HUmと比較する。予測蓄積熱量HUc+HUnが最大蓄積熱量HUmよりも小さいときには、制御部57は、通信部58を介してコンソール16及び設定パネル28に判定結果を送信し、例えばメッセージ表示部43に「撮影可能」と表示させる。
また、予測蓄積熱量HUc+HUnが最大蓄積熱量HUmよりも大きいときには、撮影可否判定部65は、加熱・冷却曲線を用いて撮影が可能になるまでの待ち時間を算出する。例えば、予測蓄積熱量HUc+HUnが1320kHUであった場合、熱量は920kJとなるので、図7に示す冷却曲線のピーク値に比べて20kJのオーバーとなる。この場合、冷却曲線のピーク付近の接線の直線から近似式によって算出した待ち時間は、およそ2分となる。制御部57は、通信部58を介してコンソール16及び設定パネル28に待ち時間を送信し、例えばメッセージ表示部43に表示させる。なお、待ち時間の表示は、時間の経過が分るように表示するのが好ましい。
撮影条件を変更する場合には、上記手順が繰り返される。このように、本発明は高電圧発生装置53に撮影条件の設定及び即時撮影の可否を問い合わせる必要がなくなるので、撮影条件の設定、変更にかかる時間が短縮され、操作性が向上する。また、撮影可能になるまでの待ち時間を表示するので、X線管26の冷却を待つか、あるいは撮影条件を変更するかの選択が容易になる。
なお、上記実施形態の撮影条件リストの作成は、放射線撮影システム10の設置時に行ったが、放射線撮影システム10の起動時、または終了時に行ってもよい。また、高電圧発生装置53に撮影条件を何度も問い合わせて撮影条件リストを作成したが、この手法は、高電圧発生装置53が撮影条件テーブルを外部装置に出力できない場合に有効である。したがって、高電圧発生装置53が撮影条件テーブルを外部装置に出力できる場合には、上述した撮影条件リストの作成を行わずに、撮影条件テーブルを高電圧発生装置53から取得するのが好ましい。また、上記実施形態では、撮影条件の設定可否と、即時撮影の可否及び待ち時間とを、入力手段の一例として説明したコンソール16及び設定パネル28に送信したが、例えば音声案内を行う音声出力装置に送信してもよい。
10 放射線撮影システム
13 放射線発生器
14 制御ユニット
16 コンソール
26 X線管
28 設定パネル
33 設定画面
53 高電圧発生装置
54 放射線制御装置
58 通信部
59 撮影条件リスト取得部
61 マスターデータ管理部
62 撮影条件判定部
63 蓄積熱量取得部
64 予測熱量算出部
65 撮影可否判定部
68 撮影条件リスト
72 撮影条件マスターデータ

Claims (12)

  1. 撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置から、前記高電圧発生装置に設定可能な撮影条件のリストを取得する撮影条件リスト取得手段と、
    前記高電圧発生装置に撮影条件を設定するための入力手段に撮影条件が入力されたときに、前記撮影条件リストに基づいて前記高電圧発生装置に対する撮影条件の設定の可否を判定する撮影条件判定手段とを備えたことを特徴とする放射線制御装置。
  2. 前記撮影条件リスト取得手段は、前記高電圧発生装置に対する撮影条件の設定と、前記高電圧発生装置において判定された撮影条件の設定可否に関する情報の受信とを、複数種類の撮影条件を用いて繰り返し、設定可能であった撮影条件に基づいて前記撮影条件リストを作成することを特徴とする請求項1記載の放射線制御装置。
  3. 前記撮影条件リストの作成には、前記高電圧発生装置に設定可能か否かの境界近傍の撮影条件が用いられることを特徴とする請求項2記載の放射線制御装置。
  4. 前記撮影条件リストは、前記X線管に供給する管電圧、管電流及び撮影時間の各パラメータからなる3次元テーブルであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の放射線制御装置。
  5. 前記高電圧発生装置において設定可能な既知の撮影条件が登録され、前記高電圧発生装置に撮影条件を設定する際に、前記撮影条件リストよりも先に撮影条件の設定可否の判定に用いられる撮影条件マスターデータと、
    前記撮影条件判定手段が前記撮影条件リストを参照して前記高電圧発生装置に設定可能であると判定したときに、判定済みの撮影条件を用いて前記撮影条件マスターデータを更新するマスターデータ管理手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の放射線制御装置。
  6. 前記高電圧発生装置から前記X線管に蓄積されている蓄積熱量を取得する蓄積熱量取得手段と、
    現在設定されている撮影条件を用いて撮影したときに前記X線管に蓄積される予測熱量を算出する予測熱量算出手段と、
    前記蓄積熱量及び前記予測熱量と、前記X線管に蓄積可能な熱量である最大蓄積熱量とに基づいて、現在設定されている撮影条件による撮影の可否を判定する撮影可否判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の放射線制御装置。
  7. 前記撮影可否判定手段は、前記判定結果が撮影不可であったときに、撮影可能になるまでの待ち時間を算出することを特徴とする請求項6記載の放射線制御装置。
  8. 前記撮影可否判定手段は、前記X線管に蓄積された熱量と冷却時間との関係を表す加熱・冷却特性に基づいて、前記待ち時間を算出することを特徴とする請求項7記載の放射線制御装置。
  9. 前記撮影条件判定手段の判定結果、または前記撮影可否判定手段の判定結果及び待ち時間を前記入力手段に送信する判定結果通知手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の放射線制御装置。
  10. 放射線を発生するX線管と、
    撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置と、
    前記高電圧発生装置に撮影条件を設定する入力手段と、
    前記高電圧発生装置及び前記入力手段を制御する請求項1〜9いずれか記載の前記放射線制御装置とを備えたことを特徴とする放射線撮影システム。
  11. 撮影条件に基づいて発生させた高電圧をX線管に供給してX線管に放射線を発生させる高電圧発生装置から、前記高電圧発生装置において設定可能な撮影条件のリストを取得するステップと、
    前記高電圧発生装置に撮影条件を設定するための入力手段から撮影条件が入力されたときに、前記撮影条件リストに基づいて前記高電圧発生装置に対する設定の可否を判定するステップとを備えたことを特徴とする撮影条件設定方法。
  12. 前記撮影条件リストを取得するステップは、前記高電圧発生装置に対する撮影条件の設定と、前記高電圧発生装置から出力された撮影条件の設定可否に関する情報の受信とを複数種類の撮影条件を用いて繰り返し、設定可能であった撮影条件に基づいて前記撮影条件リストを作成することを特徴とする請求項11記載の撮影条件設定方法。
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