JP2011066259A - マスク洗浄方法及びマスク洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱にともなうアウトガスの発生を防止しつつ、マスクの洗浄処理を行うことができるマスク洗浄方法及びマスク洗浄装置を提供する。
【解決手段】マスク洗浄方法は、基板30の主面30a上に形成されたマスクパターンを有するマスク膜32に、マスク膜32側からエネルギー線を照射して基板30よりもマスク膜32の温度を高温とすることによりマスク膜32の表面を洗浄する工程を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、マスク洗浄方法及びマスク洗浄装置に関する。
ペリクルフレームとこのペリクルフレームの上面に接着されたペリクル膜とからなるペリクルを装着したフォトマスクの洗浄方法として、フォトマスクに紫外線を照射してフォトマスクを加熱するとともに、ペリクルフレームに形成されたガス導入孔から水蒸気を添加したエチレングリコールガスを導入し、ペリクルフレームに形成されたガス排出孔からフォトマスク上から分離した異物を含むガスを排出する洗浄方法が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このフォトマスクの洗浄方法では、水蒸気を添加することで、ペリクル内が高湿度となり、フォトマスクの表面が酸化され、フォトマスクに形成されたパターンの寸法変動が大きくなる。また、このフォトマスクの洗浄方法では、フォトマスク全体を加熱してしまうので、ペリクルフレームとフォトマスクの間に介在する粘着剤、及びペリクルフレームとペリクル膜の間に介在する接着剤の温度上昇にともなうアウトガスの発生により、フォトマスクの表面に成長性異物が付着する可能性がある。
特開2008−51986号公報
本発明の目的は、加熱にともなうアウトガスの発生を防止しつつ、マスクの洗浄処理を行うことができるマスク洗浄方法及びマスク洗浄装置を提供することにある。
本発明の一態様は、基板上に形成されたマスクパターンを有するマスク膜に対し、エネルギー線を照射して前記基板よりも前記マスク膜の温度を高温とすることにより前記マスク膜の表面を洗浄する工程を含むマスク洗浄方法を提供する。
本発明の他の一態様は、基板上に形成されたマスクパターンを有するマスク膜に、エネルギー線を照射して前記マスク膜を選択的に加熱する加熱部を備えるマスク洗浄装置を提供する。
本発明によれば、加熱にともなうアウトガスの発生を防止しつつ、マスクの洗浄処理を行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマスク洗浄装置の構成ブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るマスク洗浄装置による洗浄処理の様子を示す要部断面図である。 図3A(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る洗浄処理に関する工程を示す図である。 図3B(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る洗浄処理に関する工程を示す図である。 図4は、紫外線照射時のマスク膜の酸化に関するグラフである。 図5は、ペリクル付きマスク全体を加熱した際に発生するアウトガス発生量に関する表である。 図6は、発生したアウトガスの成分表である。 図7は、変形例に係るマスク洗浄装置の要部断面図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係るマスク洗浄システムの概略図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態に係る露光装置の概略図である。 図10(a)〜(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す要部断面図である。
[第1の実施の形態]
(マスク洗浄装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマスク洗浄装置の構成ブロック図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態に係るマスク洗浄装置による洗浄処理の様子を示す要部断面図である。マスク洗浄装置1は、例えば、露光装置に用いられるマスク3の洗浄を行うものであり、図1に示すように、第1の加熱部12と、第2の加熱部14と、パージ部16と、駆動部18と、記憶部20と、入力部22と、出力部24と、制御部100とを備えて概略構成されている。まず、マスク3の構成から説明する。
マスク3は、例えば、多諧調マスクであるハーフトーンマスクであり、図2に示すように、基板30の主面30a側にマスク膜32が形成されている。このマスク膜32は、ペリクル4によって覆われている。なお、マスク3は、ハーフトーンマスクに限定されず、多諧調マスクであるグレイトーンマスク、2階調マスクであり、Cr等によりマスクパターンを形成するバイナリーマスク、EUV(Extreme Ultra Violet)リソグラフィ法に用いられる反射型マスク等でも良い。
基板30は、例えば、Siを主成分とするSi系基板である。
マスク膜32は、例えば、SiNを主成分とする膜である。マスク膜32には、マスクパターンが形成されている。
ペリクル4は、マスク膜32に埃等が付着するのを防止するものであり、基板30上に粘着剤40を介して設けられたペリクルフレーム42と、ペリクルフレーム42上に、接着剤44を介して設けられたペリクル膜46と、を備えて概略構成されている。
粘着剤40は、例えば、耐光性が高く、発生ガスが少ないシリコーン等が用いられる。
ペリクルフレーム42は、例えば、Al合金又は合成樹脂等から形成されている。このペリクルフレーム42には、例えば、少なくとも1つの吸気開口48と、吸気開口48と対向するペリクルフレーム42に形成される少なくとも1つの排気開口50を備えている。吸気開口48及び排気開口50には、例えば、埃等を防ぐフィルタが設けられている。吸気開口48及び排気開口50は、ペリクルフレーム42にそれぞれ2つ以上形成されることが望ましい。
また、吸気開口48及び排気開口50は、例えば、パージ部16に接続され、パージ部16から送り出されたパージガス6が、この吸気開口48からペリクル4と基板30によって囲まれた内部空間400に流入し、内部空間400内の被置換ガス7を、排気開口50から排出させる。被置換ガス7とは、例えば、内部空間400内の雰囲気である。
ペリクル膜46は、露光光の吸収が無く、露光光の透過率が高い(99%以上)ものが望ましく、例えば、フッ素系有機化合物等が用いられる。
接着剤44は、例えば、高い接着強度を有するアクリル樹脂やフッ素樹脂等が用いられる。
マスク洗浄装置1の第1の加熱部12は、例えば、第1の照射部120と、第1の集光部122とを備えて概略構成されている。
第1の照射部120は、例えば、エネルギー線として紫外線124をマスク膜32に照射するように構成されている。この紫外線124は、マスク膜32に付着した異物を分解させる。なお、第1の照射部120におけるエネルギー線の照射によって基板30よりもマスク膜32の温度が高温となることが好ましく、さらに、マスク膜32の表面がマスク膜32の膜中よりも高温となることがより好ましい。この紫外線124の波長は、例えば、100〜300nmが好ましく、150〜200nmがより好ましい。本実施の形態における紫外線124の波長は、例えば、マスク3を用いて露光処理を行うときの露光光の波長である193nmが用いられる。
第1の集光部122は、例えば、第1の照射部120から照射されたエネルギー線を、マスク膜32に集光するように、複数のレンズ等から構成されている。
第2の加熱部14は、例えば、第2の照射部140と、第2の集光部142とを備えて概略構成されている。
第2の照射部140は、例えば、エネルギー線として赤外線144を、マスク膜32に照射するように構成されている。この赤外線は、マスク膜32から分離した異物を蒸発させる。なお、第2の照射部140におけるエネルギー線の照射によって基板30よりもマスク膜32の温度が高温となることが好ましく、さらに、マスク膜32の表面がマスク膜32の膜中よりも高温となることがより好ましい。この赤外線144の波長は、例えば、5〜20μmが好ましく、10〜15μmがより好ましい。本実施の形態における赤外線144の波長は、例えば、マスク膜32の主成分であるSiNの吸収波長である約12μmが用いられる。
第2の集光部142は、例えば、第2の照射部140から照射されたエネルギー線を、マスク膜32に集光するように、複数のレンズ等から構成されている。
パージ部16は、ペリクル4の吸気開口48及び排気開口50に接続される。パージ部16は、吸気開口48からペリクル4の内部空間400にパージガス6を送出する。
駆動部18は、例えば、マスク3が載せられたステージ180を駆動する。
記憶部20は、例えば、HDD(Hard disk drive)等から構成され、工程データ200を記憶する。この工程データ200は、例えば、洗浄処理に関する各種パラメータ等のデータである。
入力部22は、例えば、キーボード等の入力装置と接続されている。
出力部24は、例えば、モニタ等に接続されている。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成される。制御部100は、図2に示すように、第1の加熱部12、第2の加熱部14、パージ部16、駆動部18、記憶部20、入力部22及び出力部24を制御する。制御部100は、例えば、記憶部20から工程データ200を読み出し、読み出した工程データ200に基づいて洗浄処理を実行する。以下では、制御部100は、洗浄処理を実行する際に、工程データ200を読み出し、読み出した工程データ200に基づいて第1の加熱部12等を制御するものとする。
以下に、本実施の形態に係るマスク洗浄装置1の動作の一例について説明する。
(マスク洗浄装置の動作)
図3A(a)〜図3B(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る洗浄処理に関する工程を示す図である。繰り返して露光処理に用いられ、マスク膜32上に、ヘイズ8が成長したマスク3の洗浄処理について説明する。ここで、ヘイズ8とは、例えば、露光工程において発生する成長性異物のことであり、露光工程の環境雰囲気からマスク膜32上に付着した微量物質や、ペリクル4を構成する粘着剤40及び接着剤44等から発生するアウトガスがマスク膜32上に付着して成長した異物である。
まず、図3A(a)に示すように、露光工程が終了したペリクル4付きマスク3をステージ180上に載せ、駆動部18による駆動によってステージ180を第1の加熱部12下に移動させる。
次に、図3A(b)に示すように、第1の照射部120から第1の集光部122を介して紫外線124をマスク膜32全体に照射する。このとき、パージガス6として照射波長と同じ吸収波長を持たない低湿度の不活性ガス又は空気が用いられる。このパージガス6は、パージ部16を介して吸気開口48から内部空間400内に送出される。紫外線124の照射によってヘイズ8が分解し、マスク膜32から離れたヘイズ8を含む、内部空間400の被置換ガス7を排気開口50から排出する。この紫外線124の照射とパージガス6により、マスク膜32の表面がわずかに酸化され、マスク膜32に対するヘイズ8の原因物質の付着を防止する。以下に、パージガス6が低湿度であることが望ましい理由について説明する。
図4は、紫外線照射時のマスク膜の酸化に関するグラフである。図4は、縦軸が紫外線124を照射することによるマスク膜32の寸法変動を示す酸化膜厚増加量(nm)であり、横軸がペリクル4の内部空間400の湿度である。測定条件は、ペリクル4付きマスク3の内部空間400内の湿度を変更し、変更後の寸法変動を測定した。この測定の結果、図4に示すように、湿度が高くなるにつれてマスク膜32の酸化による寸法変動が大きくなっている。上述のように、マスク膜32の表面を酸化することによってヘイズ8の原因物質の付着を防止する観点から、湿度は、図4に示すように、酸化膜厚増加量を1nm以下に抑えるように10%以下がより好ましい。
次に、図3B(c)に示すように、駆動部18による駆動によってステージ180を第2の加熱部14下に移動させ、第2の照射部140から第2の集光部142を介して赤外線144をマスク膜32全体に照射する。このとき、パージガス6としてCDA(Clean Dry Air)又は窒素が用いられる。
先の紫外線124の照射によって分解されたヘイズ8は、さらに、赤外線144を照射することによって蒸発する。この赤外線144の照射によって、マスク膜32は、例えば、マスク膜32の耐熱温度である150℃近くまで加熱される。以下に、マスク膜32を加熱する理由について説明する。
図5は、ペリクル付きマスク全体を加熱した際に発生するアウトガス発生量に関する表であり、図6は、発生したアウトガスの成分表である。測定は、ペリクル付きマスクA〜Eを用意し、それぞれを60℃、5時間加熱して行った。
上記の測定の結果、ペリクル付きマスク全体を60℃、5時間加熱した場合、図5に示すように、11〜150μgのアウトガスが発生することが分かった。このアウトガスがマスク上に付着することで、ヘイズの原因物質となる可能性がある。また、ペリクルの耐熱温度は、粘着剤及び接着剤を含めて60〜70℃であり、マスク膜としてのハーフトーン膜の耐熱温度は150℃であることから、マスク膜のみであれば150℃近くまで加熱することができるが、ペリクル付きマスク全体では、70℃までしか加熱することができない。さらに、図5に示すように、70℃で加熱することによって、図6に示すように、ヘイズの原因物質となる可能性が高いアウトガスが発生する。そこで、本実施の形態におけるマスク洗浄装置1では、第2の加熱部14により、耐熱温度の低い粘着剤40及び接着剤44の温度が上昇しないように、マスク膜32を加熱することで、アウトガスを発生させることなく効果的にマスク膜32上のヘイズ8を蒸発させ、蒸発したヘイズ8を含む被置換ガス7を排気開口50から排出する。
次に、内部空間400の被置換ガス7を排出した後、例えば、マスク3の保管庫に収納して処理を終了する。
以下に、本実施の形態に係るマスク洗浄装置1の動作の変形例について説明する。
(変形例)
図7は、変形例に係るマスク洗浄装置の要部断面図である。この変形例は、マスク膜32に対する紫外線124及び赤外線144の照射方法が、第1の実施の形態と異なっている。
第1の実施の形態におけるマスク洗浄装置1は、マスク膜32全体を一度に加熱するものであったが、本変形例のように、照射範囲を領域126として第1及び第2の加熱部12、14を走査しても良い。なお、上記のように第1及び第2の加熱部12、14が移動することによって走査する構成でも良いし、ステージ180が移動することによって走査する構成でも良いし、第1及び第2の加熱部12、14とステージ180が相対移動することで走査する構成であっても良い。
(第1の実施の形態の効果)
本発明の第1の実施の形態によれば、ペリクル4付きマスク3全体を加熱せず、マスク膜32を加熱するので、ヘイズ8の原因となるアウトガスの発生を抑えつつ、マスク膜32上のヘイズ8を取り除くことができる。
また、マスク膜32を加熱することで、耐熱温度の低い粘着剤40及び接着剤44の温度上昇を抑えることができるので、マスク膜32の耐熱温度近くまで加熱することができ、効果的にヘイズ8を蒸発させることができる。
さらに、紫外線124照射時のパージガス6として酸素を含む低湿度の空気が用いられるので、酸素を含む高湿度の空気を用いる場合と比べて、酸化によるマスク膜32の寸法変動を小さくすることができる。寸法変動が小さいので、半導体装置の製造において、寸法変動による不良が減少し、半導体装置の製造コストを抑え、歩留まりを向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、第1の実施の形態に係る洗浄方法を用いたマスク洗浄システムを示している。以下に、第1の実施の形態と同様の機能及び構成を有する部分については、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るマスク洗浄システムの概略図である。このマスク洗浄システム9は、図8に示すように、露光装置90と、加熱及びパージ装置92と、保管装置94と、を備えて概略構成されている。
露光装置90は、ペリクル4付きマスク3を用いて露光処理を行う。
加熱及びパージ装置92は、洗浄処理を行う装置であり、主に、例えば、第1の実施の形態と同様の構成を有する第1及び第2の加熱部12、14及びパージ部16から概略構成される。エネルギー線の照射は、マスク膜32全体に対する照射でも、走査しながらの照射でも良い。
保管装置94は、例えば、洗浄処理が終了したペリクル4付きマスク3を保管する装置である。この保管装置94は、例えば、加熱及びパージ装置92と隣接し、外気に触れないように構成される。
以下に、本実施の形態に係るマスク洗浄装置1の動作の一例について説明する。
(第2の実施の形態の動作)
まず、露光装置90により、所定の回数使用されたペリクル4付きマスク3を加熱及びパージ装置92に移動させる。
次に、加熱及びパージ装置92に移動させたペリクル4付きマスク3のマスク膜32に、第1の加熱部12から紫外線124を照射するとともに、パージ部16からペリクル4の吸気開口48を介して内部空間400内にパージガス6を送出する。パージガス6は、酸素を含む低湿度の空気が用いられる。紫外線124の波長は、第1の実施の形態と同じである。
次に、ペリクル4付きマスク3のマスク膜32に、第2の加熱部14から赤外線144を照射するとともに、パージ部16からペリクル4の吸気開口48を介して内部空間400内にパージガス6を送出する。パージガス6は、CDA又は窒素が用いられる。赤外線144の波長は、第1の実施の形態と同じである。
次に、内部空間400内の雰囲気が全てパージガス6によって置換された後、ペリクル4付きマスク3を保管装置94に移動させて洗浄処理を終了する。
(第2の実施の形態の効果)
本発明の第2の実施の形態によれば、加熱及びパージ装置92及び保管装置94は、ペリクル4付きマスク3を移動させる際、洗浄処理後のペリクル4付きマスク3が外気に触れないので、洗浄処理後のペリクル4付きマスク3が外気に触れる場合と比べて、ペリクル4付きマスク3を洗浄処理終了時の状態に保つことができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、第1の実施の形態に係る洗浄方法を用いた露光装置を示している。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る露光装置の概略図である。この露光装置9Aは、図9に示すように、露光部900と、加熱及びパージ部920と、保管部940と、を備えて概略構成されている。
露光部900は、ペリクル4付きマスク3を用いて露光処理を行う。
加熱及びパージ部920は、洗浄処理を行うものであり、主に、例えば、第1の実施の形態と同様の構成を有する第1及び第2の加熱部12、14及びパージ部16から概略構成される。エネルギー線の照射は、マスク膜32全体に対する照射でも、走査しながらの照射でも良い。
保管部940は、例えば、洗浄処理が終了したペリクル4付きマスク3を保管するものである。この露光部900、加熱及びパージ部920及び保管部940は、例えば、露光部900、加熱及びパージ部920、保管部940の間をペリクル4付きマスク3が移動する際、外気に触れないように構成される。
以下に、本実施の形態に係るマスク洗浄装置1の動作の一例について説明する。
(第3の実施の形態の動作)
まず、露光部900により、所定の回数使用されたペリクル4付きマスク3を加熱及びパージ部920に移動させる。この移動の際、ペリクル4付きマスク3は外気に曝されない。
次に、加熱及びパージ部920に移動させたペリクル4付きマスク3のマスク膜32に、第1の加熱部12から紫外線124を照射するとともに、パージ部16からペリクル4の吸気開口48を介して内部空間400内にパージガス6を送出する。パージガス6は、酸素を含む低湿度の空気が用いられる。紫外線124の波長は、第1の実施の形態と同じである。
次に、ペリクル4付きマスク3のマスク膜32に、第2の加熱部14から赤外線144を照射するとともに、パージ部16からペリクル4の吸気開口48を介して内部空間400内にパージガス6を送出する。パージガス6は、CDA又は窒素が用いられる。赤外線144の波長は、第1の実施の形態と同じである。
次に、内部空間400内の雰囲気が全てパージガス6によって置換された後、ペリクル4付きマスク3を保管装置94に移動させて洗浄処理を終了する。この移動の際、ペリクル4付きマスク3は外気に曝されない。
また、露光装置9Aは、保管部940から露光部900に、洗浄処理終了後のペリクル4付きマスク3を移動する際も、ペリクル4付きマスク3は外気に曝されない。
(第3の実施の形態の効果)
本発明の第3の実施の形態によれば、露光装置9Aは、ペリクル4付きマスク3を、露光部900、加熱及びパージ部920、保管部940間を移動させる際、ペリクル4付きマスク3が外気に触れないので、移動の際にペリクル4付きマスク3が外気に触れる場合と比べて、ペリクル4付きマスク3のマスク膜32に対する異物の付着を防ぐことができる。
[第4の実施の形態]
以下に、上記のマスク洗浄装置、マスク洗浄システム又は露光装置によって洗浄処理が行われたペリクル4付きマスク3を用いた半導体装置の製造方法の一例について説明する。
(半導体装置の製造)
図10(a)〜(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す要部断面図である。
まず、洗浄処理が終了したペリクル4付きマスク3を用意する。
次に、図10(a)に示すように、半導体基板10a上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によって被加工膜10bを形成し、形成した被加工膜10b上に、スピンコート法等によってレジスト膜10cを形成する。
半導体基板10aは、例えば、Siを主成分とするSi系基板である。
被加工膜10bは、例えば、単膜でも良いし、多数の膜が積層された積層膜でも良い。
次に、図10(b)に示すように、洗浄処理が終了したペリクル4付きマスクを用いたフォトリソグラフィ法によってペリクル4付きマスク3のパターンをレジスト膜10cに潜像形成し、現像処理及びリンス処理等を行ってレジストパターン10dを形成する。
次に、図10(c)に示すように、RIE(Reactive Ion Etching)法によってレジストパターン10dをマスクとして被加工膜10bをエッチングし、レジストパターン10dを除去する。続いて、周知の工程を経て、所望の半導体装置を得る。
(第4の実施の形態の効果)
本発明の第4の実施の形態によれば、上記の各実施の形態におけるマスク洗浄装置1、マスク洗浄システム9又は露光装置9Aを用いて洗浄されたペリクル4付きマスク3によって半導体装置の製造を行うので、上記の各実施の形態におけるマスク洗浄方法を用いない場合と比べて、歩留まりが向上するので、半導体装置の製造コストを抑制することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形および組み合わせが可能である。
1…マスク洗浄装置、3…マスク、4…ペリクル、6…パージガス、7…被置換ガス、8…ヘイズ、9A…露光装置、12…第1の加熱部、14…第2の加熱部、30…基板、30a…主面、32…マスク膜、48…吸気開口、50…排気開口、120…第1の照射部、122…第1の集光部、124…紫外線、140…第2の照射部、142…第2の集光部、144…赤外線、400…内部空間

Claims (6)

  1. 基板上に形成されたマスクパターンを有するマスク膜に対し、エネルギー線を照射して前記基板よりも前記マスク膜の温度を高温とすることにより前記マスク膜の表面を洗浄する工程を含むマスク洗浄方法。
  2. 前記基板はペリクルフレーム及び前記ペリクルフレームの上面に接着されたペリクルに囲まれていることを特徴とする請求項1に記載のマスク洗浄方法。
  3. 前記マスク膜の表面を洗浄する工程は、前記エネルギー線として紫外線を用いて前記マスク膜に照射した後、赤外線を用いて前記マスク膜に照射することを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク洗浄方法。
  4. 前記ペリクルフレームは吸気開口及び排気開口を有し、前記エネルギー線を照射した後、前記吸気開口からパージガスを前記ペリクル内に導入し、前記ペリクル内の被置換ガスを前記パージガスで置換し、前記ペリクルの側面の排気開口から置換した前記被置換ガスを排出する請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスク洗浄方法。
  5. 前記エネルギー線の照射は、前記エネルギー線を集光する集光部を介して行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のマスク洗浄方法。
  6. 基板上に形成されたマスクパターンを有するマスク膜に、エネルギー線を照射して前記マスク膜を選択的に加熱する加熱部を備えるマスク洗浄装置。
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