JP2011066174A - 光集積素子 - Google Patents

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Hiroyuki Kamioka
裕之 上岡
Hiromi Ohashi
弘美 大橋
Mitsuru Sugo
満 須郷
Nobuhiko Nishiyama
伸彦 西山
Shigehisa Arai
滋久 荒井
Seung-Hoon Lee
承勲 李
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Abstract

【課題】DFBレーザ素子と光学素子を集積した集積型DFBレーザなどの光集積素子において素子間に生じる内部反射を、斜め導波路などの新たな作製工程を用いずに低減させることができる構造の光集積素子を提供する。
【解決手段】例えば、回折格子を有するDFBレーザ素子101と、導波ガイド層106を有する光学素子102とが集積された集積型DFBレーザ(光集積素子)においては、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有する構成要素131,132から成る屈折率遷移領域107を、DFBレーザ素子101の回折格子103と光学素子102の導波ガイド層106との間に設けた構造とする。
【選択図】図2

Description

本発明は光集積素子に関し、半導体増幅器、電界吸収型変調器などの異種の光学素子を分布帰還型レーザ素子に集積した光通信用の集積型の分布帰還型レーザなどの光集積素子などに適用して有用なものである。
光伝送システムに用いられている半導体レーザ素子は単一モード発振することが要求されており、半導体レーザ素子の導波路方向に回折格子を設けた分布帰還型半導体レーザ素子(distributed feedback laser;以下DFBレーザ素子と称す)が広く用いられている。
DFBレーザ素子の波長選択性は回折格子による選択的な光の帰還作用に起因する。そのため、DFBレーザ素子の端面における回折格子の初期位相は素子特性と関係がある。現在の壁開技術の精度ではレーザ端面の位相を制御できないため、レーザ端面の位相のばらつきはDFBレーザ素子の歩留まりを悪化させる。従って、DFBレーザ素子ではレーザ端面に反射防止膜を施して、端面位相の影響をなくすのが一般的である。
一方、DFBレーザ素子の出力端の前方に、半導体増幅器(SOA)、電界吸収型変調器(EAM)などの能動素子や、光出力取り出しの受動導波路(受動素子)を集積した集積型DFBレーザにおいては、領域間(DFBレーザ素子と能動又は受動素子との間)に反射防止膜を形成することは不可能である。DFBレーザ素子部の活性層と、集積される能動又は受動素子の導波ガイド層は異なる組成が必要であるため、バッドジョイント(Butt‐Joint)再成長と呼ばれる集積法が取られるのが一般的である。その際に生じるDFBレーザ素子部と集積領域(能動又は受動素子)との間の反射率は10-3(=−30dB)程度である。DFBレーザ素子の良好な動作のためには前記反射率を−40dB以下にする必要であり、集積領域(能動又は受動素子)の材料の組成に制約が生じる。また、残留反射率が−40dB以下になるように、集積領域の導波路をDFBレーザ素子の共振器方向から斜めに曲げるなどの工夫が取り入れられていた(非特許文献1)。
「バットジョイント型光導波路集積素子における内部反射抑制法」電子情報通信学会論文誌C−1、79巻、12号、pp.482-483(1996年12月)
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、導波路を斜めにするための新たな作製工程が必要になるため、光集積素子の作製に手間がかかる。
従って、本発明の目的は、DFBレーザ素子と光学素子を集積した集積型DFBレーザなどの光集積素子において素子間に生じる内部反射を、斜め導波路などの新たな作製工程を用いずに10dB以上低減させて、−40dB以下の残留反射率を実現することができる構造の光集積素子を提供することにある。
上記目的を達成する第1発明の光集積素子は、回折格子を有する分布帰還型半導体レーザ素子と、導波ガイド層を有する光学素子とが集積された光集積素子において、
サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有する構成要素から成る屈折率遷移領域を、前記分布帰還型半導体レーザ素子の回折格子と前記光学素子の導波ガイド層との間に設けたことを特徴とする。
また、第2発明の光集積素子は、第1発明の光集積素子において、
前記屈折率遷移領域を構成する前記構成要素は、
前記回折格子における高屈折率の領域又は低屈折率の領域を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記高屈折率の領域又は屈折率遷移領域の低い領域と同一構造に構成された第1の構成要素と、
前記導波ガイド層を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記導波ガイド層と同一構造に構成された第2の構成要素であること、
を特徴とする。
また、第3発明の光集積素子は、第2発明の光集積素子において、
前記屈折率遷移領域は、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素を組み合わせて、光路長を、前記屈折率遷移領域を伝播する光の波長以上の長さに拡張した構造を有することを特徴とする。
また、第4発明の光集積素子は、少なくとも2種類の、導波ガイド層を有する第1の光学素子と、導波ガイド層を有する第2の光学素子とが集積された光集積素子において、
サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有する構成要素から成る屈折率遷移領域を、前記第2の光学素子の導波ガイド層と前記第2の光学素子の導波ガイド層との間に設けたことを特徴とする。
また、第5発明の光集積素子は、第4発明の光集積素子において、
前記屈折率遷移領域を構成する前記構成要素は、
前記第2の光学素子の導波ガイド層を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記第2の光学素子の導波ガイド層と同一構造に構成された第1の構成要素と、
前記第2の光学素子の導波ガイド層を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記第2の光学素子の導波ガイド層と同一構造に構成された第2の構成要素であること、
を特徴とする。
また、第6発明の光集積素子は、第5発明の光集積素子において、
前記屈折率遷移領域は、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素を組み合わせて、光路長を、前記屈折率遷移領域を伝播する光の波長以上の長さに拡張した構造を有することを特徴とする。
本発明によれば、DFBレーザ素子と光集積素子を集積した光集積素子(集積型DFBレーザ)や、異種の光学素子を集積した光集積素子において、斜め導波路などの新たな作製工程を不要としながら素子間の内部反射を低減することができる。従って、簡単な作製工程で集積型DFBレーザなどの光集積素子の安定動作化を図ることが可能となる。
本発明の実施の形態例の対象になる参考例の集積型DFBレーザの構造を示す素子断面図であって、(a)は集積型DFBレーザの全体的な構造を示す断面図、(b)は(a)のA部の具体的な構造を示す断面図、(c)は(a)のB部の具体的な構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態例に係る屈折率遷移領域を導入した集積型DFBレーザの構造を示す素子断面図であって、(a)は集積型DFBレーザの全体的な構造を示す断面図、(b)は(a)のC部及びD部の具体的な構造を示す断面図、(c)は(a)のE部及びF部の具体的な構造を示す断面図である。 本発明の実施例に係る集積型DFBレーザにおけるDFBレーザ素子と光学素子との間の残留反射率を示す図であって、屈折率遷移領域の位置制御が行われ、最適条件が特定できる場合の残留反射率を示した図である。 本発明の実施例に係る集積型DFBレーザにおけるDFBレーザ素子と光学素子との間の残留反射率を示す図であって、屈折率遷移領域の位置制御が行われなかった場合に保証できる残留反射率を示した図である。 (a)は本発明の実施の形態例の対象になる参考例の光集積素子(異種の光学素子を集積した光集積素子)の構造例を示す素子断面図、(b)は本発明の実施の形態例に係る屈折率変移領域を導入した光集積素子(異種の光学素子を集積した光集積素子)の構造例を示す素子断面図である。 (a)は本発明の実施の形態例の対象になる参考例の光集積素子(異種の光学素子を集積した光集積素子)の他の構造例を示す素子断面図、(b)は本発明の実施の形態例に係る屈折率変移領域を導入した光集積素子(異種の光学素子を集積した光集積素子)の他の構造例を示す素子断面図である。
以下、本発明の実施の形態例及び実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に基づいて、本発明の実施の形態例の対象になる参考例の集積型DFBレーザ(光集積素子)の構造について説明する。
図1(a)に示すように、参考例の集積型DFBレーザは、InPの半導体基板100上に作製されたDFBレーザ素子101と、電界吸収型変調器(EAM)や半導体増幅器(SOA)などの光学素子(集積領域)102とが集積された光集積素子である。DFBレーザ素子101は、InPの半導体基板1と、この半導体基板1上に形成された回折格子103と、この回折格子103上に形成されたInPの層110とを有して成るものである。回折格子103は、交互に配列された高屈折率の領域104と低屈折率の領域105とから構成されている。光学素子102はInPの半導体基板1と、この半導体基板1上に形成された導波ガイド層106と、この導波ガイド層106上に形成されたInPの層110とを有して成るものである。
図1(b)に示すように、回折格子103の高屈折率の領域104は、Ga0.22In0.78As0.47P0.53の層111と、この層111上に形成された、Ga0.25In0.75As0.50P0.50のバリア層112とGa0.22In0.78As0.81P0.19の量子井戸(QW)層113とを交互に積層して成る層114と、この層114上に形成されたGa0.22In0.78As0.47P0.53の層115とを有して成るものである。回折格子103の低屈折率の領域105は、Ga0.22In0.78As0.47P0.53の層101と、この層101上に形成されたInPの層116と、この層116上に形成されたGa0.22In0.78As0.47P0.53の層115とを有して成るものである。
図1(c)に示すように、導波ガイド層106は、Ga0.28In0.72As0.61P0.39の層117と、この層117上に形成された、Ga0.25In0.75As0.50P0.50のバリア層118とGa0.22In0.78As0.81P0.19の量子井戸(QW)層119とを交互に積層して成る層120と、この層120上に形成されたGa0.28In0.72As0.61P0.39の層121とを有してなるものである。
なお、ハイメサ導波路を想定した結果、各領域(回折格子103の領域104,105と導波ガイド層106)の等価屈折率はn104=3.20,n105=3.18,n106=3.30であった。
この参考例の集積型DFBレーザでは、DFBレーザ素子101の回折格子103と光学素子102の導波ガイド層106とが導波路として異なる屈折率を有しており、これらの屈折率差に比例して内部反射が増大する。
それに対して、図2(a)に示すように、本実施の形態例の集積型DFBレーザ(光集積素子)では、屈折率遷移領域107が、DFBレーザ素子101の回折格子103と光学素子(集積領域)102との間に設けられている。なお、本集積型DFBレーザにおけるDFBレーザ素子101及び光学素子102の構造については、上記参考例の集積型DFBレーザのDFBレーザ素子101及び光学素子102の構造(図1の(a),(b),(c)参照)と同様であるため、ここでの説明は省略する。
屈折率遷移領域107は、第1の構成要素(領域)131と第2の構成要素(領域)132とから成るものである。第1の構成要素131は光学素子102側に(導波ガイド層106に隣接して)配設され、第2の構成要素132はDFBレーザ素子101側に(回折格子103の高屈折率の領域104に隣接して)配設されている。
そして、図2(b)及び図2(c)に示すように、第1の構成要素131はDFBレーザ素子101の回折格子103(図示例では高屈折率の領域104)と同じものであり、第2の構成要素132は光学素子102の導波ガイド層106と同じものである。即ち、第1の構成要素131は、回折格子103における高屈折率の領域104を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記高屈折率の領域104と同一構造に構成されている。なお、これに限らず、第1の構成要素131は、回折格子103における低屈折率の領域105を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記低屈折率の領域105と同一構造に構成してもよい。第2の構成要素132は、光学素子102の導波ガイド層106を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、光学素子102の導波ガイド層106と同一構造に構成されている。
なお、ハイメサ導波路を想定した結果、各領域(構成要素132,構成要素131,導波ガイド層106)の等価屈折率はn132=3.30,n131=3.20,n106=3.30であった。
また、屈折率遷移領域107の構成要素131,132は何れも、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有している。即ち、屈折率遷移領域107を伝播する光(DFBレーザ素子101から出力されたレーザ光)の波長をλとすると、屈折率遷移領域107の構成要素131,132の光路長は何れも、λ/4+nλ/2(nはゼロ又は正の整数)の長さに設定されている。
従って、屈折率遷移領域107を伝搬した光は、導波ガイド層106の材料と回折格子103の材料の中間的な屈折率を持つ領域を伝搬したとみなすことできる。単層の反射防止膜の場合の無反射条件は、屈折率が二つの領域の屈折率の相乗平均に相当する材料を管内波長(反射防止膜を伝播する光の波長)λの1/4の膜厚だけ成膜することである。本発明の屈折率遷移領域107においては、屈折率遷移領域107を構成する構成要素131,132間にも屈折率差があるので光路(位相)条件は単純なλ/4の長さにならないが、屈折率条件においては屈折率遷移領域107の平均屈折率がDFBレーザ素子101と集積光学素子102の屈折率の相乗平均に近いことが内部反射低減の十分条件となる。必要十分条件ではない理由は屈折率遷移領域107の構成要素131,132間の反射によって反射率低減の条件の自由度が向上するためである。その一方、見方を変えればDFBレーザ素子101と集積光学素子102の間に二層反射防止膜が設けている構造と考えることができる。
屈折率遷移領域107は集積光学素子102のバッドジョイント成長時に同時に形成されるため、サブ波長(λ/4)の長さの極微細な屈折率遷移領域107は作製上の困難を招く恐れがある。それを回避するためには、屈折率遷移領域107の構成要素131,132の長さをサブ波長に等価な長さ(λ/4+nλ/2)に変更する方法がある。例えば、管内波長(屈折率変移領域107を伝播する光の波長)λの1/4の長さの構成要素131,132を、λ/4+λ/2=3λ/4の長さ、又は更にλ/2だけ増やした長さ5λ/4の構造に変更することで良好なバッドジョイント成長を得るに十分な長さを確保することが可能である。
なお、図示例の屈折率変移領域107は2個の構成要素104,105から成る二段構造のものであるが、これに限定するものではなく、屈折率遷移領域による内部反射の低減を、より高い自由度で設計したい場合は、前記の方法を拡張して4個の構成要素から成る屈折率変移領域や、6個の構成要素からなる屈折率変移領域などの多段構造の屈折率遷移領域の構成とすることも可能である。例えば、図2(a)において、屈折率変移領域107が4個の構成要素131,132から成る場合には、光学素子102(導波ガイド層106)側からDFBレーザ101(回折格子103)側に向かって、第1の構成要素131、第2の構成要素132、第1の構成要素131、第2の構成要素132の順に4個配設すればよい。それによって反射率が低減される波長領域を拡大することと残留反射率の低減が図られる。
屈折率遷移領域107は、第1の構成要素131と第2の構成要素132を組み合わせて、光路長を、屈折率遷移領域を伝播する光の波長以上の長さに拡張した構造を有していてもよい。
本実施の形態例の集積型DFBレーザ(光集積素子)によれば、斜め導波路などの新たな作製工程を不要としながら素子間の内部反射を低減することができる。後術の実施例(設計例)から示されるように作製誤差を考慮して条件において−10dB以上の反射率低減が可能である。屈折率遷移領域107の開始位置を位置制御するのであれば−15dB以上の反射率低減が可能である。その結果、簡単な工程で集積型DFBレーザの安定動作化を図ることが可能となる。
なお、本発明の屈折率遷移領域は、異なる屈折率を有する導波ガイド層同士を低反射で接続する技術であり、必ずしも上記のようなDFBレーザ素子101と他の光学素子102の接続に限るものではなく、図3及び図4に例示するように、異種の導波ガイド層を有する光学素子同士の間においても適用可能である。従って本発明を用いて、光集積回路(光集積素子)における光学素子間の内部反射を低減することが可能である。
詳述すると、図3(a)に示す参考例の光集積素子は、回折格子204を有するDFBレーザ素子201と、導波ガイド層205を有する電界吸収型変調器(EAM)202と、導波ガイド層206を有する導波路(WG)203とが集積されたものである。
これに対して、図3(b)に示す本実施の形態例の光集積素子は、参考例の光集積素子と同様に回折格子204を有するDFBレーザ素子201と、導波ガイド層205を有するEAM202と、導波ガイド層206を有するWG203とが集積されたものであるが、DFBレーザ素子201の回折格子204とEAM202の導波ガイド層205との間には屈折率遷移領域207が設けられ、EAM202の導波ガイド層205とWG203の導波ガイド層206の間には屈折率遷移領域210が設けられている。
屈折率遷移領域207は第1の構成要素208と第2の構成要素209とから成るものであり、第1の構成要素208はEAM202側に(導波ガイド層205に隣接して)配設され、第2の構成要素209はDFBレーザ素子201側に(回折格子204の高屈折率の領域又は低屈折率の領域に隣接して)配設されている。第1の構成要素208はDFBレーザ素子201の回折格子103(高屈折率の領域又は低屈折率の領域)と同じものであり、第2の構成要素209はEAM202の導波ガイド層205と同じものである。即ち、第1の構成要素208は、DFBレーザ素子201の回折格子204における高屈折率の領域又は低屈折率の領域を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記高屈折率の領域又は前記低屈折率の領域と同一構造に構成されている。第2の構成要素209は、EAM202の導波ガイド層205を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、EAM202の導波ガイド層205と同一構造に構成されている。
また、屈折率遷移領域207の構成要素208,209は何れも、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有している。即ち、屈折率遷移領域207を伝播する光の波長をλとすると、屈折率遷移領域207の構成要素208,209の光路長は何れも、λ/4+nλ/2(nはゼロ又は正の整数)の長さに設定されている。
そして、屈折率遷移領域210は第1の構成要素211と第2の構成要素212とから成るものであり、第1の構成要素211はWG203側に(導波ガイド層206に隣接して)配設され、第2の構成要素212はEAM202側に(導波ガイド層205に隣接して)配設されている。第1の構成要素211はEAM202の導波ガイド層205と同じものであり、第2の構成要素212はWG203の導波ガイド層206と同じものである。即ち、第1の構成要素211は、EAM202の導波ガイド層205を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、EAM202の導波ガイド層205と同一構造に構成されている。第2の構成要素212は、WG203の導波ガイド層206を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、WG203の導波ガイド層206と同一構造に構成されている。
また、屈折率遷移領域210の構成要素211,212は何れも、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有している。即ち、屈折率遷移領域210を伝播する光の波長をλとすると、屈折率遷移領域210の構成要素211,212の光路長は何れも、λ/4+nλ/2(nはゼロ又は正の整数)の長さに設定されている。
図4(a)に示す参考例の光集積素子は、導波ガイド層305を有する電界吸収型変調器(EAM)301と、導波ガイド層306を有する導波路(WG)302と、導波ガイド層307を有する半導体増幅器(SOA)303と、導波ガイド層308を有する導波路(WG)304とが集積されたものである。
これに対して、図4(b)に示す本実施の形態例の光集積素子は、参考例の光集積素子と同様に導波ガイド層305を有する電界吸収型変調器(EAM)301と、導波ガイド層306を有する導波路(WG)302と、導波ガイド層307を有する半導体増幅器(SOA)303と、導波ガイド層308を有する導波路(WG)304とが集積されたものであるが、EAM301の導波ガイド層305とWG302の導波ガイド層306との間には屈折率遷移領域309が設けられ、WG302の導波ガイド層306とSOA303の導波ガイド層307の間には屈折率遷移領域312が設けられ、SOA303の導波ガイド層307とWG304の導波ガイド層308との間には屈折率遷移領域315が設けられている。
屈折率遷移領域309は第1の構成要素310と第2の構成要素311とから成るものであり、第1の構成要素310はWG302側に(導波ガイド層306に隣接して)配設され、第2の構成要素311はEAM301側に(導波ガイド層305に隣接して)配設されている。第1の構成要素310はEAM301の導波ガイド層305と同じものであり、第2の構成要素311はWG302の導波ガイド層306と同じものである。即ち、第1の構成要素310は、EAM301の導波ガイド層305を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、EAM301の導波ガイド層305と同一構造に構成されている。第2の構成要素311は、WG302の導波ガイド層306を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、WG302の導波ガイド層306と同一構造に構成されている。
また、屈折率遷移領域309の構成要素310,311は何れも、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有している。即ち、屈折率遷移領域309を伝播する光の波長をλとすると、屈折率遷移領域309の構成要素310,311の光路長は何れも、λ/4+nλ/2(nはゼロ又は正の整数)の長さに設定されている。
屈折率遷移領域312は、第1の構成要素313と第2の構成要素314とから成るものであり、第1の構成要素313はSOA303側に(導波ガイド層307に隣接して)配設され、第2の構成要素314はWG302側に(導波ガイド層306に隣接して)配設されている。第1の構成要素313はWG302の導波ガイド層306と同じものであり、第2の構成要素314はSOA303の導波ガイド層307と同じものである。即ち、第1の構成要素313は、WG302の導波ガイド層306を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、WG302の導波ガイド層306と同一構造に構成されている。第2の構成要素314は、SOA303の導波ガイド層307を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、SOA303の導波ガイド層307と同一構造に構成されている。
また、屈折率遷移領域312の構成要素313,314は何れも、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有している。即ち、屈折率遷移領域312を伝播する光の波長をλとすると、屈折率遷移領域312の構成要素313,314の光路長は何れも、λ/4+nλ/2(nはゼロ又は正の整数)の長さに設定されている。
屈折率遷移領域315は、第1の構成要素316と第2の構成要素317とから成るものであり、第1の構成要素316はWG304側に(導波ガイド層308に隣接して)配設され、第2の構成要素317はSOA303側に(導波ガイド層307に隣接して)配設されている。第1の構成要素316はSOA303の導波ガイド層307と同じものであり、第2の構成要素317はWG304の導波ガイド層308と同じものである。即ち、第1の構成要素316は、SOA303の導波ガイド層307を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、SOA303の導波ガイド層307と同一構造に構成されている。第2の構成要素317は、WG304の導波ガイド層308を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、WG304の導波ガイド層308と同一構造に構成されている。
また、屈折率遷移領域315の構成要素316,317は何れも、サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有している。即ち、屈折率遷移領域207を伝播する光の波長をλとすると、屈折率遷移領域315の構成要素316,317の光路長は何れも、λ/4+nλ/2(nはゼロ又は正の整数)の長さに設定されている。
なお、これらの屈折率変移領域207,210,309,312,315においても、勿論、図示例のような二段構造に限らず、4個の構成要素から成る屈折率変移領域や、6個の構成要素からなる屈折率変移領域などの多段構造の屈折率遷移領域することも可能である。
[実施例]
以下、本発明の実施例(設計例)について説明する。それらの実施例は従来の多層構造(または多段接続構造)の反射率で評価できる。なお、これらの数値的条件は本発明を理解するための例であり、本発明の実施形態がそれらの条件に限定されるものではない。
本実施例の集積型DFBレーザの構造は図2に示すとおりであり、2個の構成要素(領域)131,132から成る二段構造の屈折率遷移領域107を用いている。構成要素132として屈折率n106=3.3の導波ガイド層106と同じものを想定し、構成要素131として屈折率n104=3.2の回折格子103の高屈折率の領域104と同じものを想定した場合の残留反射率を図5に示す。なお、本発明の屈折率遷移領域107を設けていない場合の反射率は−36dBであった。長さ196nmの構成要素132と長さ202nmの構成要素131の時において最小反射率−75dBが得られた。構成要素132と構成要素131の光路長の差は5%程度であり、従って平均屈折率はDFBレーザ素子101と集積光学素子102のほぼ中間であった。各領域(構成要素)の作製誤差として±5nmを考慮した場合でも残留反射率を−54dB以下に抑えることが可能であった。
図5は構成要素131の材料(半導体物質)を高屈折率の領域104の材料(半導体物質)と同じにした場合であるが、この場合にはnmの精度で微細構造の位置制御を行うためには電子線描画装置を用いなければならないため、量産には向いてない。そこで屈折率遷移領域107の位置制御が不十分な場合の見積もりを行った。まず構成要素131が、高屈折率の領域104と同じものである場合と、低屈折率の領域105と同じものである場合とに分け、また屈折率遷移領域107の開始位置が、高屈折率の領域104の場合と、低屈折率の領域105の場合とに分けて考える。以上の組合せの4通りの条件では、残留反射率を最小にする構成要素(領域)長がすべて異なっている。図6はある構成要素(領域)長において、以上の4通りのうち、最も反射率が高い場合をプロットしたものである。長さ198nmの構成要素(領域)132と構成要素(領域)131の時において残留反射率−54dBが得られた。構成要素(領域)132においては±3nm、構成要素(領域)131においては±5nmの作製誤差に対して−50dB以下の残留反射率が保証された。許容残留反射率を−45dB(−10dB程度の反射率低減)とすればその2倍に許容誤差が許された。
本発明は光集積素子に関するものであり、簡単な工程で集積型DFBレーザなどの光集積素子の安定化を図る場合に適用して有用なものである。
100 InPの半導体基板
101 DFBレーザ素子
102 SOA、EAMなどの光学素子
103 DFBレーザの回折格子
104 DFB回折格子において高屈折率の領域
105 DFB回折格子において低屈折率の領域
106 光学素子の導波ガイド層
107 屈折率遷移領域
110 InPの層
111 Ga0.22In0.78As0.47P0.53の層
112 Ga0.25In0.75As0.50P0.50のバリア層
113 Ga0.22In0.78As0.81P0.19の量子井戸(QW)層
114 バリア層と量子井戸層から成る層
115 Ga0.22In0.78As0.47P0.53の層
116 InPの層
117 Ga0.28In0.72As0.61P0.39の層
118 Ga0.25In0.75As0.50P0.50のバリア層
119 Ga0.22In0.78As0.81P0.19の量子井戸(QW)層
120 バリア層と量子井戸層から成る層
121 Ga0.28In0.72As0.61P0.39の層
131 第1の構成要素
132 第2の構成要素
201 DFBレーザ素子
202 EAM
203 WG
204 DFBレーザ素子の回折格子
205 EAMの導波ガイド層
206 WGの導波ガイド層
207 屈折率遷移領域
208 第1の構成要素
209 第2の構成要素
210 屈折率遷移領域
211 第1の構成要素
212 第2の構成要素
301 EAM
302 WG
302 SOA
304 WG
305 EAMの導波ガイド層
306 WGの導波ガイド層
307 SOAの導波ガイド層
308 WGの導波ガイド層
309 屈折率遷移領域
310 第1の構成要素
311 第2の構成要素
312 屈折率遷移領域
313 第1の構成要素
314 第2の構成要素
315 屈折率遷移領域
316 第1の構成要素
317 第2の構成要素

Claims (6)

  1. 回折格子を有する分布帰還型半導体レーザ素子と、導波ガイド層を有する光学素子とが集積された光集積素子において、
    サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有する構成要素から成る屈折率遷移領域を、前記分布帰還型半導体レーザ素子の回折格子と前記光学素子の導波ガイド層との間に設けたことを特徴とする光集積素子。
  2. 請求項1に記載の光集積素子において、
    前記屈折率遷移領域を構成する前記構成要素は、
    前記回折格子における高屈折率の領域又は低屈折率の領域を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記高屈折率の領域又は屈折率遷移領域の低い領域と同一構造に構成された第1の構成要素と、
    前記導波ガイド層を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記導波ガイド層と同一構造に構成された第2の構成要素であること、
    を特徴とする光集積素子。
  3. 請求項2に記載の光集積素子において、
    前記屈折率遷移領域は、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素を組み合わせて、光路長を、前記屈折率遷移領域を伝播する光の波長以上の長さに拡張した構造を有することを特徴とする光集積素子。
  4. 少なくとも2種類の、導波ガイド層を有する第1の光学素子と、導波ガイド層を有する第2の光学素子とが集積された光集積素子において、
    サブ波長又はそれに等価な波長と同じ長さの光路長を有する構成要素から成る屈折率遷移領域を、前記第2の光学素子の導波ガイド層と前記第2の光学素子の導波ガイド層との間に設けたことを特徴とする光集積素子。
  5. 請求項4に記載の光集積素子において、
    前記屈折率遷移領域を構成する前記構成要素は、
    前記第2の光学素子の導波ガイド層を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記第2の光学素子の導波ガイド層と同一構造に構成された第1の構成要素と、
    前記第2の光学素子の導波ガイド層を構成する半導体物質と同一の半導体物質によって、前記第2の光学素子の導波ガイド層と同一構造に構成された第2の構成要素であること、
    を特徴とする光集積素子。
  6. 請求項5に記載の光集積素子において、
    前記屈折率遷移領域は、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素を組み合わせて、光路長を、前記屈折率遷移領域を伝播する光の波長以上の長さに拡張した構造を有することを特徴とする光集積素子。
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