JP2011065109A - 光コネクタ端面清掃装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 テープ状の清掃媒体の格別な繰り出し操作を不要にして清掃作業を容易とし、かつ繰り出し操作忘れを防ぎ、フェルールに致命的な傷を招くことなく付着塵埃などを確実に除去可能な光コネクタ端面清掃装置を得る。
【解決手段】 保持部15にフェルールFを挿入保持させて受け部31の受け面31aに対しテープ状の清掃媒体21を介して前記フェルールFの端面を押圧した状態で、駆動部Mによってカセット本体17をフェルールFの挿入方向と直交方向に駆動させる。すると、フェルールFの端面を清掃媒体21によって相対的に払拭させることができ、付着塵埃などの除去を行わせることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光コネクタのフェルールの端面を清掃するために供される光コネクタ端面清掃装置に関する。
従来、光コネクタのフェルールの端面を清掃するための方法として、アルコールによる拭き取りやフロンガスによる吹き付けが知られている。
しかし、前者は清掃を行う個人によってアルコールの量や拭き取りの程度が大きく異なるため、清掃効果にバラツキが発生し易い。また、アルコールは引火し易いので、その取り扱いや保管は火気の点から十分な注意を要する。
一方、フロンガスはオゾン層を破壊するといった環境有害性からその使用規制が国際的になされている。
これに対し、清掃媒体として、乾式かつテープ状に加工されたクリーニング用の布(クリーナテープ)を光コネクタのフェルールの端面に押し当て、該フェルールの端面に付着した塵埃、油膜などを除去する清掃装置が提案されている(例えば特許文献1又は2参照)。
特許文献1又は2に記載の装置では、テープ送りレバーを回動させてクリーナテープをリールに巻き取らせ、新しいクリーナテープを供給リールから繰り出すようにしている。
したがって、光コネクタのフェルールの端面をクリーナテープに押し付け、クリーナテープの巻き取り方向と逆方向に走査することによりフェルールの端面の付着塵埃などを除去することができる。
しかし、上記従来のようにテープ送りレバーを回動させなければ新しいクリーナテープが繰り出されない構造であると、作業者に作業スキルを要求することになり、その都度のレバーの回動によるクリーナテープの繰り出し操作によって清掃作業が煩雑になるという問題があった。
また、作業者がテープ送りレバーの回動操作を忘れると、クリーナテープの既使用の部分で再度清掃作業が行なわれる。この場合、以前の清掃作業によるクリーナテープに付着した塵埃により却って新規清掃フェルールの端面に致命的な傷を招く恐れがあった。
特開平8−101325号公報 特開平8−101326号公報
解決しようとする問題点は、テープ状の清掃媒体の繰り出し操作によって清掃作業が煩雑になり、かつ繰り出し操作を忘れると以前の清掃作業によるクリーナテープに付着した塵埃により却って新規清掃フェルールの端面に致命的な傷を招く恐れがあった点である。
本発明は、テープ状の清掃媒体の格別な繰り出し操作を不要にして清掃作業を容易とし、かつ繰り出し操作忘れを防ぎ、フェルールに致命的な傷を招くことなく付着塵埃などを確実に除去することを目的とする。
上記目的を実現するため、本発明に係る光コネクタ端面清掃装置は、光コネクタのフェルールの端面を清掃するための光コネクタ端面清掃装置であって、装置本体の筐体側に設けられて前記フェルールが挿入保持される保持部と、前記フェルールの挿入方向と直交する方向に前記筐体側に対して往復移動可能に設けられてテープ状の清掃媒体を収容するカセットと、前記カセットに軸支され前記清掃媒体が繰り出し可能に巻き付けられた繰出ボビンと、前記カセットに軸支され前記繰出ボビンから繰り出された清掃媒体を巻き取る巻取ボビンと、前記カセットに設けられ前記繰出ボビンから繰り出された清掃媒体を該カセットの外に導くための第1のガイド窓と、前記カセットに設けられ前記第1のガイド窓から外に出た前記清掃媒体を前記巻取ボビンに導くための第2のガイド窓と、前記カセットの前記第1及び第2のガイド窓の間に設けられ前記清掃媒体の裏面に対向する受け面を有して前記保持部に対向配置された受け部と、前記カセットに設けられて該カセットの移動方向に沿って延設され、前記筐体側に突設されたピン部を該カセット内に臨ませて摺動案内するための第3のガイド窓と、前記カセットに設けられて該カセットの移動方向に沿って軸心が配置された連動軸と、前記カセットに設けられて前記ピン部及び前記連動軸間を連繋させ前記ピン部の相対摺動を前記連動軸の回転に変換する回転変換部と、前記カセットに設けられて前記連動軸の回転を前記巻取ボビンに伝達して該巻取ボビンを巻き取り回転させる回転伝達部と、前記カセットを前記筐体側に対して前記往復移動方向に駆動するための駆動部と、前記筐体側に設けられて前記カセットを前記駆動部側に押圧付勢する押圧部と、を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の光コネクタ端面清掃装置によれば、保持部にフェルールを挿入保持させて受け部の受け面に対しテープ状の清掃媒体を介して前記フェルールの端面を押圧した状態で、駆動部によってカセットをフェルールの挿入方向と直交方向に駆動させる。すると、フェルールの端面を清掃媒体によって相対的に払拭させることができ、付着塵埃などの除去を行わせることができる。
このとき、カセットの移動に伴うピン部の相対摺動を回転変換部を介して連動軸の回転に変換することで連動軸を回転させ、この回転を回転伝達部を介して巻取ボビンに伝えて、巻取ボビンを巻き取り回転させることができる。
したがって、巻取ボビンにテープ状の清掃媒体を巻き取らせることができ、カセットの移動による再度の清掃に際し、受け面にテープ状の清掃媒体の未使用部分を自動的に配置させることができる。
このため、受け面にテープ状の清掃媒体の未使用部分を配置させるためにレバー操作等を必要とせず、特別な作業スキルを必要とせず、清掃作業を容易に行わせることができる。
しかも、テープ状の清掃媒体の繰り出し忘れがなく、フェルールに致命的な傷を招くことなくフェルールの端面の付着塵埃などの除去を確実に行わせることができる。
光コネクタ端面清掃装置の外観を示す斜視図である。 光コネクタ端面清掃装置を側面から視た断面図である。 光コネクタ端面清掃装置の正面パネルを外したときの正面図である。 図2のIV−IV線に沿う矢視断面図である。 シャーシに搭載された状態のカセット本体を下方から視た斜視図である。 図6(A),(B)は、シャーシを表裏の各面側から視た平面図である。 カセット本体の外観図である。 カセット本体を底面側から視た斜視図である。 図7(A)のIX−IX線に沿う矢視断面図である。 フェルール端面が挿入される筒状部の説明図である。 回転変換部の説明図である。 図12(A)は、光コネクタ端面清掃装置を半分切り欠いた状態を示す平面図、図12(B)は、図13(A)のXIIIB−XIIIB線に沿う矢視断面図である。 図2のXIII視図である。 図14(A)は、駆動部を制御するための駆動制御部周辺の機能ブロック構成図、図14(B)は、各部の動作を示すタイミングチャート図である。
テープ状の清掃媒体の格別な繰り出し操作を不要にして清掃作業を容易とし、かつ操作忘れを防ぎフェルールに致命的な傷を招くことなく付着塵埃などの確実な除去を可能にするという目的を、駆動部によるカセットの移動に巻取ボビンを連動させることで実現した。
[光コネクタ端面清掃装置の概要]
はじめに、本発明の実施例に係る光コネクタ端面清掃装置の概要について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、説明の便宜上、各軸の軸方向を左右方向または幅方向、各軸の軸方向に直交する縦方向を上下方向、各軸の軸方向に直交する横方向を前後方向または正面若しくは背面方向と、それぞれ呼ぶ場合がある。
図1は、本発明の実施例に係る光コネクタ端面清掃装置の外観を示す斜視図、図2は、光コネクタ端面清掃装置を側面から視た断面図、図3は、光コネクタ端面清掃装置の正面パネルを外したときの正面図、図4は、図2のIV−IV線に沿う矢視断面図、図5は、シャーシに搭載された状態のカセット本体を下方から視た斜視図、図6(A),(B)は、シャーシを表裏の各面側から視た平面図、図7は、カセット本体の外観図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は左側面図、図7(C)は右側面図、図8は、カセット本体を底面側から視た斜視図、図9は、図7(A)のIX−IX線に沿う矢視断面図である。
図1及び図2に示すように、実施例に係る光コネクタ端面清掃装置11は、光コネクタのフェルールの端面を清掃するために用いられるものであり、装置本体の筐体13と、この筐体13内に設けられたカセット本体17と、などを備える。
前記筐体13は、図1及び図2に示すように、略直方体形状の下側ケース13aと、直角三角形状の両側面を有する上側ケース13bとからなる。
前記下側ケース13aの底面側には、その四隅にゴム足13a1が設けられている。
前記上側ケース13bは、前記筐体13の背面側に傾斜して設けられた上側背面パネル13cと、この上側背面パネル13cの稜線部(前記直角三角形状の側面の直角部分)13c1から正面側の下方に向けて傾斜した正面パネル13dとを有する。
前記上側背面パネル13cは、前記下側ケース13aの背面側上部に設けた飾りねじ19によって、前記筐体13に対して着脱自在に取り付けられている。この上側背面パネル13cを前記筐体13から取り外すことによって、前記カセット本体17を交換可能に構成されている。
前記筐体13には、後述するスイッチプレート65を介して、光コネクタのフェルールFを挿入保持するための保持部15が設けられている。要するに、この保持部15は、前記正面パネル13dとは独立して設けられている。
前記保持部15は、図1〜図3に示すように、前記正面パネル13cから窪んた位置に設けられた円形状の保持プレート15aを有する。この保持プレート15aは、その中央に窪んで設けられた円形状の凹部15bを有する。この凹部15bは、その中央に起立して設けられた筒状部15cを有する。この筒状部15cに対して、後に詳述するように、光コネクタのフェルールFが挿入保持されるようになっている。
前記カセット本体17は、例えば合成樹脂によって中空の直方体形状に形成され、幅広テープ状の清掃媒体である不織布21を収容するものである。この不織布21は、布、特殊紙など、フェルールの清掃に適したものであれば良い。
前記カセット本体17は、図2及び図4に示すように、一側の側壁から他側の側壁まで延びたスペーサ24a,24b,24dが設けられている。前記他側の側壁部分は開放されており、ここに蓋部17aが取り付けられる構成になっている。前記スペーサ24a,24b,24dの先端側には、ねじ挿通孔24a1,24b1,24d1がそれぞれ設けられている。
前記カセット本体17には、図2に示すように、繰出ボビン23と、巻取ボビン25と、第1及び第2のガイド窓27,29と、受け部31と、第3のガイド窓33と、連動軸35と、回転変換部37と、回転伝達部39と、がそれぞれ設けられている。
前記繰出ボビン23は、例えば合成樹脂によって形成され、前記カセット本体17の軸支部17dに回転可能に軸支されている。この繰出ボビン23は、繰出胴部23a、軸方向両端のフランジ部23b及び支持軸突部23cからなる。前記幅広テープ状の不織布21は、前記繰出胴部23aに巻き付けられ、上側から繰り出し可能となっている。前記支持軸突部23cは、前記カセット本体17に回転可能に嵌合支持されている。
前記巻取ボビン25は、例えば合成樹脂によって形成され、前記カセット本体17の軸支部17eに回転可能に軸支されている。この巻取ボビン25は、繰出胴部25a、軸方向両端のフランジ部25b、支持軸突部25c及び軸方向一端に設けられたギヤ25dからなる。前記支持軸突部25cは、前記カセット本体17に回転可能に嵌合支持されている。前記巻取ボビン25は、前記繰出ボビン23から繰り出された不織布21を巻き取る役割を果たす。なお、前記ギヤ25dの役割については後述する。
前記第1のガイド窓27は、図5及び図7(B)に示すように、前記カセット本体17の正面側壁17aに設けられ、前記繰出ボビン23から繰り出された不織布21を該カセット本体17の外へと導く役割を果たす。この第1のガイド窓27は、前記不織布21の繰り出し方向に対して直交する方向に、前記カセット本体17の両側壁の間近まで延設されている。
前記第2のガイド窓29は、図7に示すように、前記カセット本体17の正面側壁17aに設けられ、前記第1のガイド窓27からいったん外に出た前記不織布21を、再び該カセット本体17内の前記巻取ボビン25へと導く役割を果たす。この第2のガイド窓29は、前記不織布21の繰り出し方向に対して直交する方向に、前記カセット本体17の両側壁17bの間近まで延設されている。
前記受け部31は、前記カセット本体17の正面側壁17aであって、前記第1及び第2のガイド窓27の間に設けられる。この受け部31は、前記不織布21の裏面に対向する受け面31aを有する。前記受け部31は、前記カセット本体17が取り付られた状態下で、前記保持部15に対向するように配置されている。
前記受け面31aには、フェルールの当接を緩衝する弾性部材31a1がライニングされている。この弾性部材31a1としては、例えば、ゴムシート、スポンジシートなどを採用することができる。
前記第3のガイド窓33は、図2に示すように、前記筐体13側に突設された円筒状のピン部41を該カセット本体17内に臨ませて摺動案内する役割を果たす。このため、前記第3のガイド窓33は、前記カセット本体17の底面側壁17cに、該カセット本体17の移動方向に沿って延設されている。前記円筒状のピン部41は、基端側に対し先端側が細くなる段付き状に形成されている。
前記繰出ボビン23から前記巻取ボビン25に至るまでの前記不織布21の経路のうち適所には、例えば合成樹脂によって形成されたガイド軸24cが、前記不織布21の繰り出し方向に対して直交する方向に、前記カセット本体17の両側壁間を渡って設けられている。なお、前記スペーサ24a,24b,24dは、前記ガイド軸としての役割を兼ねている。従って、前記スペーサ24a,24b,24dまたは前記ガイド軸24cは、前記不織布21を所定の経路へと導く役割を果たす。
前記連動軸35は、例えば合成樹脂によって形成される。この連動軸35は、前記カセット本体17の底面側壁17cに設けられており、該カセット本体17の移動方向に沿ってその軸心35aが配置されている。
前記回転変換部37は、例えば合成樹脂によって形成される。この回転変換部37は、前記カセット本体17の底面側壁17cに設けられており、前記ピン部41及び前記連動軸35間を連繋させ前記ピン部41の相対摺動を前記連動軸35の回転に変換する役割を果たす。なお、符合40で示す部材は、前記連動軸35の予期せぬ逆回転を防ぐためのラッチ板である。
前記回転伝達部39は、前記連動軸35の回転を前記ギヤ25dを介して前記巻取ボビン25に伝達し、該巻取ボビン25を巻き取り回転させる役割を果たす。この回転伝達部39は、前記カセット本体17の底面側壁17cに設けられている。具体的には、前記回転伝達部39は、図6(B)及び図9に示すように、前記ピン部41、前記連動軸35に設けられた例えば合成樹脂製のカム部43、このカム部43の一側に設けられたギヤ43a、及び前記ギヤ25dで構成されている。
前述のように構成されたカセット本体17は、筐体13に固定されたシャーシ45に対して、前記フェルールFの挿入方向と直交する方向に、往復移動可能に設けられている。
前記シャーシ45は、図4〜図6に示すように、例えば鋼板等の金属によって略矩形形状に形成され、前記カセット本体17を下方から往復移動可能に支持する役割を果たす。
このシャーシ45は、図2に示すように、前記筐体13の底面側に対して前方側が上方に傾斜して取り付けられている。このシャーシ45の取付傾斜角度は、前記正面パネル13dの傾斜角度と直交する角度とされる。従って、前記カセット本体17は、前記シャーシ45を介して、前記正面パネル13dの傾斜角度と直交する角度に設けられている。
前記シャーシ45には、図4〜図6に示すように、その外周における適所に、タブ状の複数の折り返し片45aが設けられている。これら複数の各折り返し片45aには、ねじ挿通用の貫通孔45a1が設けられている。このシャーシ45は、前記複数の各折り返し片45aの部位で前記筐体13側にねじ45a2によって締結結合されている。
前記シャーシ45には、図2、図3、図5又は図6に示すように、その外周における前方側両側部に、幅広タブ状の一対の折り返し片47が設けられている。これら一対の折り返し片47には、ねじ挿通用の貫通孔47aが設けられている。
前記一対の折り返し片47には、例えば金属製の円柱形状のロッド49が、これら一対の折り返し片47間を渡るように、ねじ47a1によって締結結合されている。このロッド49は、前記カセット本体17の前方側下部に、幅方向に渡って形成された案内溝17bに係合する。従って、前記ロッド49は、該カセット本体17を該ロッド49の軸方向に沿って円滑に案内する役割を果たす。
前記シャーシ45には、図2〜図6に示すように、その前方側中央部に、十字形状の切り欠き孔51が形成されている。この切り欠き孔51の前後方向に回転軸53が沿うように、前記シャーシ45の裏面側には、本発明の駆動部を構成するモータMが、ブラケット52を介して取り付けられている。このモータMは、前記カセット本体17を前記筐体13側に対して前記往復移動方向に駆動する役割を果たす。前記モータMとしては、例えばギヤードモータを好適に用いることができる。
前記モータMの回転軸53の先端には、例えば樹脂製のラック55が設けられている。このラック55は、前記切り欠き孔51に対応する位置に配置されている。
前記ラック55は、前記カセット本体17の前方側下部に、幅方向に渡って形成されたピニオン54に噛み合う。これらラック55とピニオン54とで、ラック・アンド・ピニオン57が構成される。従って、前記ラック・アンド・ピニオン57は、前記カセット本体17を、前記ピニオン54の延設方向に沿って往復駆動する役割を果たす。
前記カセット本体17に対し、前記ラック・アンド・ピニオン57の駆動力を確実に伝達するために、該カセット本体17の前方側上方が対向する筐体13側には、本発明の押圧部に相当する押さえ板59が固定されている。この押さえ板59は、前記カセット本体17を前記駆動部53側に押圧付勢する役割を果たす。
前記押さえ板59は、例えば鋼板等の金属製薄板から形成される。この押さえ板59は、前記球体13側に取り付けられる取付部59aと、前記カセット本体17を下方側に向けて押圧付勢するばね部59bとからなり、前記筐体13側の幅方向に渡って設けられている。
前記取付部59aには、ねじ挿通用の貫通孔59cが設けられている。こうして構成された前記押さえ板59は、前記カセット本体17の前方側上方が対向する筐体13側に、前記貫通孔59cを通してねじ59c1によって締結結合されている。
なお、図2中の符合M−SWは、本装置の主電源スイッチ、符合FUSEは、過電流等の発生時に電源ラインを遮断するヒューズである。本装置の筐体をアースすることによって、光コネクタから静電気の悪影響を除去する対策を施すことが好ましい。
[保持部]
次に、保持部15の構成について、図面を参照して説明する。
図10は、フェルール端面が挿入される筒状部の説明図であり、図10(A)は、フェルール端面が筒状部に挿入される一例を示す説明図、図10(B)は、フェルール端面が筒状部に挿入される別例を示す説明図である。
図10に示すように、前記円形状の凹部15bには、その中央に起立させて筒状部15cが設けられている。この筒状部15cに対して、後に詳述するように、光コネクタのフェルールFが挿入保持されるようになっている。
前記筒状部15cの上端及び下端周囲には、水準出し面15c1,15c2がそれぞれ形成されている。
前記筒状部15cに対するフェルールFの挿入保持は、光コネクタ端末の種類によって、図10(A),(B)の破線で示すいずれかの態様で行われる。
すなわち、図10(A)に示す態様のフェルールFaでは、前記筒状部15cに挿入保持させた状態で、前記前記筒状部15cの上端に形成された水準出し面15c1に突き当てられて位置決めがなされた状態で、前記不織布21に当接する。
一方、図10(B)に示す態様のフェルールFbでは、前記筒状部15cに挿入保持させた状態で、前記前記筒状部15cの下端に形成された水準出し面15c2に突き当てられて位置決めがなされた状態で、前記不織布21に当接する。
[回転変換部]
次に、回転変換部37の構成について、図面を参照して説明する。
図11は、回転変換部の説明図であり、図11(A)は、回転変換部の平面図、図11(B)は、回転変換部およびその周辺の断面図である。
図11(A),(B)に示すように、前記回転変換部37のカム部43は、第1,第2のカム筒部61,63を有している。これら第1,第2のカム筒部61,63は、前記連動軸35の軸方向中央を挟んで対向形成され、スリット61a,63aが回転方向に一定間隔で複数備えられている。
前記各スリット61a,63aは、回転方向に位置ずれして各開放端が相互に対向するように形成されている。これらの各スリット61a,63aには、前記ピン部41が回転方向に係合する。このピン部41は、図11(A)中のA方向に沿って往復移動する。
前記各スリット61a,63aの回転方向後縁61aa,63aaは、軸方向に沿って直線的に形成されると共に、該各スリット61a,63aの回転方向前縁61ab,63abは、回転方向に傾斜形成されて各後縁61aa,63aaの開放端側が各前縁61ab,63abの中間部を軸方向に指向している。
したがって、前記回転変換部37のピン部41が前記カセット本体17の移動時に前記第1,第2のカム筒部61,63の一方、例えば第1のカム筒部61の後縁61aaから他方、例えば第2のカム筒部63の前縁63abへ当接するように移行し、該前縁63abに対する前記ピン部41の当接移動により前記連動軸35を回転させることができる。
なお、前記繰出ボビン23及び巻取ボビン25の配置は、逆にすることもできる。かかる逆の配置では、連動軸35を逆回転とするため、後縁61aa,63aa、前縁61ab,63abの関係を逆配置とすればよい。
[駆動制御部周辺の構成]
次に、駆動制御部周辺の構成について、図面を参照して説明する。
図12(A)は、光コネクタ端面清掃装置を半分切り欠いた状態を示す平面図、図12(B)は、図13(A)のXIIIB−XIIIB線に沿う矢視断面図、図13は、図2のXIII視図である。
図3及び図12(A),(B)に示すように、正面パネル13dの背面側と、前記カセット本体17の間には、例えばステンレス等のバネ性のある金属製薄板で形成されたスイッチプレート65が設けられている。このスイッチプレート65には、前記保持部15が、背面側からねじ66によって係止固定されている。
前記スイッチプレート65は、前記保持部15を片持ち的にぶら下げ支持すると同時に、光コネクタのフェルール端面が筒状部15cへと挿入されつつ押し当てられたとき、その押し当て力を、前記シャーシ45に設けられた挿入検知スイッチSWへと伝える役割を果たす。
図3及び図12(B)中、符合69は、例えば鋼板等の金属製の飾り板である。この飾り板69は、前記スイッチプレート65と共に、前記筐体13の正面側上部に、ねじ等の結合手段71によって共締め結合されている。前記飾り板69は、正面側下部において、ねじ等の結合手段71によって前記シャーシ45に結合されている。
前記スイッチプレート65の筐体13に対する結合部位は、前記正面側上部のみである。つまり、前記保持部15が係止固定されたスイッチプレート65は、筐体13に対し、その下方側が自由端65aとなっている。そして、スイッチプレート65におけるこの自由端65aが対面する位置に、前記挿入検知スイッチSWの押し子SWaが位置づけられている。
従って、前記スイッチプレート65は、光コネクタのフェルール端面が筒状部15cへと挿入されつつ押し当てられたとき、その押し当て力を、前記自由端65aが前記押し子SWaを押す動作を介して、前記挿入検知スイッチSWへと伝えることができる。
なお、図12(A)中、符合PLは、本装置に直流電源を供給するための電源プラグである。
図8及び図13に示すように、前記カセット本体17の底面側下部中央には、突起73が設けられている。そして、前記カセット本体17の往復移動方向における各終着地点に対応するそれぞれの位置に、第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2が設けられている。これらの第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2は、前記突起73が各スイッチの押し子LS1a,LS2aを押す動作を介して、前記カセット本体17の往復移動位置を検知する役割を果たす。
第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2としては、前記カセット本体17の往復移動位置を検知することができれば、光検知または磁気検知等、いかなる検知方式をも採用することができる。
[駆動制御回路の機能ブロック構成と動作]
次に、光コネクタ端面清掃装置11の駆動制御回路について、図面を参照して説明する。
図14(A)は、駆動部を制御するための駆動制御部周辺の機能ブロック構成図、図14(B)は、各部の動作を示すタイミングチャート図である。
本実施例に係る光コネクタ端面清掃装置11では、前記挿入検知スイッチSW、第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2の各検知信号に基づいて、前記モータMの駆動制御を行う構成を採用している。
すなわち、図2及び図14(A)に示すように、光コネクタ端面清掃装置11の駆動制御回路CNTは、筐体13の底壁にスペーサSPCを介して設けられている。
前記駆動制御回路CNTは、前記挿入検知スイッチSWと、前記第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2と、駆動制御部77と、前記モータMの駆動回路79と、を備えて構成されている。
前記駆動制御部77は、前記挿入検知スイッチSWでの検知内容と、前記第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2での検知内容とに基づいて前記モータMの駆動制御を行う機能を有して構成されている。
次に、上述のように構成された駆動制御回路CNTの動作について説明する。
オペレータが光コネクタのフェルール端面を、前記保持部15の筒状部15cへと挿入保持しつつ押し当てたとする。このとき、その押し当て力が、前記挿入検知スイッチSWで検知される。
すると、図14(B)に示すように、前記挿入検知スイッチSWの信号がオンする。この挿入検知スイッチSWのオン信号を受けて、前記モータMは、所定の方向へ回転する。
前記モータMの回転に伴って、前記カセット本体17は、その往復移動範囲における終着地点から離れる。すると、前記第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2のうち対応するスイッチの信号が、オンからオフへと移行する。図14(B)の例では、前記第1位置検知スイッチLS1の信号が、オンからオフへと移行する。
前記所定の方向とは、前記カセット本体17が、その往復移動範囲における一側に位置しているとき、他側へと移動する方向を意味する。本発明では、前記カセット本体17は、前記光コネクタのフェルール端面の挿入方向に直交する方向に往復移動するように設定されていることに基づく。図14(B)の例では、前記モータMは、正方向へと回転する。
前記モータMの正転に伴って、前記カセット本体17は、その往復移動範囲における一側から他側へと移動する。そして、前記他側の終着地点に到達する。
すると、前記第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2のうち対応するスイッチの信号が、オフからオンへと移行する。図14(B)の例では、前記第2位置検知スイッチLS2の信号が、オフからオンへと移行する。
前記第2位置検知スイッチLS2のオン信号を受けて、前記駆動制御部77は、前記モータMへ駆動停止指令を発する。これにより、前記モータMは、その駆動を停止する。
従って、前記駆動制御部77は、前記挿入検知スイッチSWの検知信号と、前記第1及び第2位置検知スイッチLS1,LS2の検知信号とに基づいて、前記モータMの駆動を的確に制御することができる。
[清掃作業]
次に、清掃作業について、図面を参照して説明する。
清掃作業の開始時、前記カセット本体17は、前記往復移動範囲における一側または他側の何れかに位置している。ここでは、前記一側に位置しているものとする。
この一側に前記カセット本体17が位置している状態で、オペレータによって光コネクタのフェルールは、前記保持部15の筒状部15cに差し込まれて、不織布21を介して受け面31aの弾性部材31a1にその端面が押し当てられる。
すると、前記挿入検知スイッチSWが、前記光コネクタのフェルールの挿入を検知して、前記駆動制御回路CNTの働きによって、前記カセット本体17が、前記往復移動範囲のなかで移動する。
このカセット本体17の移動によって、前記保持部15の筒状部15cに保持されたフェルールFの端面が不織布21により相対的に払拭され、同端面の付着塵埃などを除去させることができる。
前記第1のカム筒部61側での移動は、直線状の後縁61aaに沿って行われるから、前記連動軸35は回転せず、弾性部材31a1に対し静止した不織布21により端面の払拭が行われる。
前記カセット本体17の移動に伴って、前記ピン部41は、第1のカム筒部61から第2のカム筒部63側へと移行する。遂には、前記ピン部41は、第1のカム筒部61の後縁61aaから第2のカム筒部63の前縁63abへ当接するように移行する。該前縁63abに対する前記ピン部41の当接移動により前記連動軸35を回転させることができる。この連動軸35の回転は、傾斜した前縁63abの全長において行われる。
前記連動軸35の回転は、前記ギヤ43a及び前記ギヤ25dの噛合回転により伝達され、前記巻取ボビン25が巻き取り回転する。
この回転によりテープ状の不織布21が繰出ボビン23の連動回転と共に繰り出されて、弾性部材31a1上に不織布21の未使用の部分が配置される。
前記カセット本体17の移動時には、テープ状の不織布21が繰り出されつつフェルール端面Fの払拭が行われる。このため、第2のカム筒部63側から前記とは逆に第1のカム筒部61側へ戻るとき、新たに装着するなどした光コネクタのフェルールF1の端面F1a又はF2aが、不織布21の既使用の部分に接触することはない。
要するに、本発明の実施例に係るテープ状の不織布21では、フェルール端面が不織布21の幅方向両端にある程度近づくと、フェルール端面に当接しながら僅かに繰り出されることによって、いったん利用に供された後の不織布21上の領域を、新規清掃対象となるフェルール端面が接触しないような配慮がなされている。
前記ピン部41が、前記第2のカム筒部63側から第1のカム筒部61側へと移行するカセット本体17の移動時も、前記第1,第2のカム筒部61,63のスリット61a,63aの前後縁61ab,63ab、61aa,63aaによって、前記連動軸35を同方向へ連動回転させることができる。
また、前記スリット61a,63aが回転方向にずれて形成されているから、前記カセット本体17の往復移動に伴う前記ピン部41の移動が、回転方向で前回とは異なるスリット61a,63aに引き継がれ、前記連動軸35を一方向へ連動回転させ、前記不織布21を前記繰出ボビン23から繰り出させると共に、前記巻取ボビン25へ巻き取らせることができる。
このような不織布21の自動的な繰り出し操作において、前記カセット本体17が、前記一側から他側へと移動して位置することによって、フェルールF端面の清掃作業が終了する。
この片道の移動をワンターンとすると、ワンターンは、清掃を完了させるための移動量を意味する。この移動量は、要求される清掃精度により任意に設定することができる。
すなわち、片道の移動をワンターンとする場合、前記カセット本体17の往復移動範囲及び不織布21の幅を、対象となるフェルールFの清掃精度に合わせて設定すればよい。
但し、サイズの大きなフェルールでは、1往復或いはそれ以上の移動をワンターンに設定することもできる。
このようなワンターンの移動量或いはサイズ毎のワンターンの移動量は、筐体13の表面などに表示するのが好ましい。
こうして、フェルール端面Fの清掃作業をワンターンで終了させることができるので、作業者に清掃の善し悪しの判断を求める必要がなく、清掃精度に個人のばらつきを招くことを抑制することができる。
[カセットの交換]
本装置では、前記カセット本体17に収容された不織布21を使い切った場合に、カセット17を丸ごと交換することができる。
前記カセット17の交換に際しては、飾りねじ19を離脱させて上側背面パネル13cを前記筐体13から取り外す。
すると、カセット本体17は、前記押さえ板59からの押圧付勢力から開放されて、そのまま上方へと取り出すことができる。そして、新しいカセット本体17を所定の位置に装着した状態で、前記の取外しとは逆に、前記上側背面パネル13cを前記筐体13に装着して、前記飾りねじ19を止める。こうして装着された新しいカセットによって、光コネクタの清掃作業を継続することができる。
[実施例の効果]
本発明実施例は、光コネクタのフェルールFの端面を清掃するための光コネクタ端面清掃装置11であって、装置本体の筐体13側に設けられて前記フェルールFが挿入保持される保持部15と、前記フェルールFの挿入方向と直交する方向に前記筐体13側に対して往復移動可能に設けられてテープ状の清掃媒体21を収容するカセット17と、前記カセット17に軸支され前記清掃媒体21が繰り出し可能に巻き付けられた繰出ボビン23と、前記カセット17に軸支され前記繰出ボビン23から繰り出された清掃媒体21を巻き取る巻取ボビン25と、前記カセット17に設けられ前記繰出ボビン23から繰り出された清掃媒体21を該カセット17の外に導くための第1のガイド窓27と、前記カセット17に設けられ前記第1のガイド窓27から外に出た前記清掃媒体21を前記巻取ボビン25に導くための第2のガイド窓29と、前記カセット17の前記第1及び第2のガイド窓27,29の間に設けられ前記清掃媒体21の裏面に対向する受け面31aを有して前記保持部15に対向配置された受け部31と、前記カセット17に設けられて該カセット17の移動方向に沿って延設され、前記筐体13側に突設されたピン部41を該カセット17内に臨ませて摺動案内するための第3のガイド窓33と、前記カセット17に設けられて該カセット17の移動方向に沿って軸心35aが配置された連動軸35と、前記カセット17に設けられて前記ピン部41及び前記連動軸35間を連繋させ前記ピン部41の相対摺動を前記連動軸35の回転に変換する回転変換部37と、前記カセット17に設けられて前記連動軸35の回転を前記巻取ボビン25に伝達して該巻取ボビン25を巻き取り回転させる回転伝達部39,25dと、前記カセット17を前記筐体13側に対して前記往復移動方向に駆動するための駆動部Mと、前記筐体13側に設けられて前記カセット17を前記駆動部M側に押圧付勢する押圧部59と、を備えた。
このため、前記保持部15に光コネクタのフェルールFを挿入保持させ、受け部9の受け面31aに対し、テープ状の不織布21を介して前記フェルールFを押し当てた状態で、駆動部Mによってカセット本体17を移動させると、テープ状の不織布21によってフェルールFの端面を相対的に払拭させることができ、付着塵埃などの除去を行わせることができる。
前記カセット本体17の移動によって、回転変換部37を介して前記ピン部の相対摺動を前記連動軸35の回転に変換して、該連動軸35を回転させることができ、この回転によって回転伝達部39,25dを介して巻取ボビン25を巻き取り回転させることができる。
従って、巻取ボビン25にテープ状の不織布21を巻き取らせることができ、カセット本体17の移動による再度の清掃に際し、受け面31aにテープ状の不織布21の未使用部分を自動的に配置させることができる。
このように、本発明に係る光コネクタ端面清掃装置11によれば、受け面31aにテープ状の不織布21の未使用部分を配置させるためのレバー操作等を必要とせず、特別な作業スキルを必要とせず、清掃作業を容易に行わせることができる。
しかも、テープ状の不織布21の繰り出し忘れがなく、フェルールFの端面の付着塵埃などの除去を、不織布21の既使用の部分で行わせることがない。このため、フェルール端面Fに致命的な傷を招くことなく清掃作業を確実に行わせることができる。
また、前記駆動部Mの駆動軸53に設けたピニオン54と、前記カセット17に設けたラック55とでラック・アンド・ピニオン57を構成し、前記駆動部Mは、前記ラック・アンド・ピニオン57を介して前記カセット17を駆動したので、前記駆動部Mの回転力を、前記カセット17の往復運動に的確に変換して、該カセット17の往復駆動を行わせることができる。
さらに、前記カセット17は、前記押圧部59の押圧付勢を解除することによって前記筐体13側に対して交換可能に設けられたので、該カセット17の押圧付勢と、その付勢解除とを、的確かつ簡易に行わせることができる。
また、前記回転変換部37は、前記カセット本体17に突設されたピン部41と前記連動軸35に設けられたカム部43である。
このため、カセット本体17の移動をピン部41及びカム部43を介して連動軸35へ確実に伝達し、巻取ボビン25を確実に巻き取り回転させることができる。
したがって、受け面31aにテープ状の不織布21の未使用部分を自動で配置させ、レバー操作等を必要とせず、特別な作業スキルを必要とせず、清掃作業を容易に行わせることができる。
前記カム部43は、前記連動軸35の軸方向中央を挟んで対向形成された第1,第2のカム筒部61,63を有し、前記第1,第2のカム筒部61,63は、前記ピン部41が回転方向に係合可能なスリット61a,63aを回転方向に位置ずれして各開放端が相互に対向するように回転方向に一定間隔で複数備え、前記各スリット61a,63aの回転方向後縁61aa,63aaは、軸方向に沿って直線的に形成されると共に各スリット61a,63aの回転方向前縁61ab,63abは、回転方向に傾斜形成されて各後縁61aa,63aaの開放端側が各前縁61ab,63abの中間部を指向し、前記ピン部41が前記カセット本体17の移動時に前記第1,第2のカム筒部61,63の一方の後縁、例えば後縁61aaから他方の前縁、例えば対向する前縁63abへ当接するように移行し該前縁63abに対する前記ピン部41の当接移動により前記連動軸35を回転させることができる。
このため、カセット本体17の往復移動によりピン部41と第1,第2のカム筒部61,63のスリット61a,63aの前後縁61ab,63ab、61aa,63aaとにより連動軸35を確実に連動回転させることができる。
前記受け面31aに、前記フェルールFの当接を緩衝する弾性部材31a1を設けた。
このため、フェルール端面の受け面31aに対する当接を緩衝させることができ、押し当て力加減の熟練を要することなく、フェルール端面Fを不織布21によって確実に払拭させることができる。
前記フェルールFの挿入保持を検知する挿入検知部SWと、前記挿入検知部SWでの検知内容に基づいて前記駆動部Mの駆動制御を行う駆動制御部77と、を備えた。
従って、前記フェルールFの挿入検知内容に基づいて、前記駆動部Mの駆動制御を自動的に行わせることができる。
前記カセット17の往復移動位置を検知する位置検知部LS1,LS2と、前記位置検知部LS1,LS2での検知内容に基づいて前記駆動部Mの駆動制御を行う駆動制御部77と、を備えた。
従って、前記前記カセット17の往復移動位置検知内容に基づいて、前記駆動部Mの駆動制御を自動的に行わせることができる。
前記フェルールFの挿入保持を検知する挿入検知部SWと、前記カセット17の往復移動位置を検知する位置検知部LS1,LS2と、前記挿入検知部SWでの検知内容と前記位置検知部LS1,LS2での検知内容とに基づいて前記駆動部Mの駆動制御を行う駆動制御部77と、を備えた。
従って、前記フェルールFの挿入検知内容と、前記前記カセット17の往復移動位置検知内容とに基づいて、きわめて利便性の高い前記駆動部Mの駆動制御を自動的に行わせることができる。
そして、本発明の実施例に係る光コネクタ端面清掃装置11は、未清掃または清掃済みのフェルールの端面の状態を撮像する撮像部(不図示)を備える構成を採用してもよい。
このように構成すれば、未清掃または清掃済みのフェルールの端面の状態を観察しながら、つまり、例えば、清掃作業の直後に、適切な清掃作業が行われたか否かの観察を行うことを通じて、清掃不良品の一掃を期することができる。
[その他]
前記回転変換部37は、前記カセット本体17の移動を連動軸35の回転に変換できればよく、前記カム部43は、第1,第2のカム筒部61,63に限らず、連動軸35の周面に直接形成することもできる。
前記カセット本体17の往復移動に連動軸35を回転連動させるものに限らず、往又は復の一方の移動時のみ回転連動させる構成にすることもできる。
前記回転伝達部39,25dは、ギヤによるものに限らず、摩擦車、ベルト伝動機構など、回転伝達できるものであればよい。
11 光コネクタ端面清掃装置
13 筐体
15 保持部
17 カセット本体(カセット)
21 不織布(テープ状の清掃媒体)
23 繰出ボビン
25 巻取ボビン
27 第1のガイド窓
29 第2のガイド窓
31 受け部
31a 受け面
31a1 弾性部材
33 第3のガイド窓
35 連動軸
37 回転変換部
39 回転伝達部
59 押圧部
77 駆動制御部
M モータ(駆動部)
SW 挿入検知スイッチ(挿入検知部)
LS1,LS2 位置検知スイッチ(位置検知部)

Claims (10)

  1. 光コネクタのフェルールの端面を清掃するための光コネクタ端面清掃装置であって、
    装置本体の筐体側に設けられて前記フェルールが挿入保持される保持部と、
    前記フェルールの挿入方向と直交する方向に前記筐体側に対して往復移動可能に設けられてテープ状の清掃媒体を収容するカセットと、
    前記カセットに軸支され前記清掃媒体が繰り出し可能に巻き付けられた繰出ボビンと、
    前記カセットに軸支され前記繰出ボビンから繰り出された清掃媒体を巻き取る巻取ボビンと、
    前記カセットに設けられ前記繰出ボビンから繰り出された清掃媒体を該カセットの外に導くための第1のガイド窓と、
    前記カセットに設けられ前記第1のガイド窓から外に出た前記清掃媒体を前記巻取ボビンに導くための第2のガイド窓と、
    前記カセットの前記第1及び第2のガイド窓の間に設けられ前記清掃媒体の裏面に対向する受け面を有して前記保持部に対向配置された受け部と、
    前記カセットに設けられて該カセットの移動方向に沿って延設され、前記筐体側に突設されたピン部を該カセット内に臨ませて摺動案内するための第3のガイド窓と、
    前記カセットに設けられて該カセットの移動方向に沿って軸心が配置された連動軸と、
    前記カセットに設けられて前記ピン部及び前記連動軸間を連繋させ前記ピン部の相対摺動を前記連動軸の回転に変換する回転変換部と、
    前記カセットに設けられて前記連動軸の回転を前記巻取ボビンに伝達して該巻取ボビンを巻き取り回転させる回転伝達部と、
    前記カセットを前記筐体側に対して前記往復移動方向に駆動するための駆動部と、
    前記筐体側に設けられて前記カセットを前記駆動部側に押圧付勢する押圧部と、
    を備えたことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  2. 請求項1記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記駆動部の駆動軸に設けたピニオンと、前記カセットに設けたラックとでラック・アンド・ピニオンを構成し、
    前記駆動部は、前記ラック・アンド・ピニオンを介して前記カセットを駆動した、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  3. 請求項1又は2記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記カセットは、前記押圧部の押圧付勢を解除することによって前記筐体側に対して交換可能に設けられた、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記回転変換部は、前記ピン部と前記連動軸に設けられたカム部である、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  5. 請求項4記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記カム部は、前記連動軸の軸方向中央を挟んで対向形成された第1,第2のカム筒部を有し、
    前記第1,第2のカム筒部は、前記ピン部が回転方向に係合可能なスリットを回転方向に位置ずれして各開放端が相互に対向するように回転方向に一定間隔で複数備え、
    前記各スリットの回転方向後縁は、軸方向に沿って直線的に形成されると共に各スリットの回転方向前縁は、回転方向に傾斜形成されて各後縁の開放端側が各前縁の中間部を指向し、
    前記ピン部が前記カセットの移動時に前記第1,第2のカム筒部の一方の後縁から他方の前縁へ当接するように移行し該前縁に対する前記ピン部の当接移動によって前記連動軸を回転させる、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記受け面に、前記フェルールの当接を緩衝する弾性部材を設けた、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記フェルールの挿入保持を検知する挿入検知部と、
    前記挿入検知部での検知内容に基づいて前記駆動部の駆動制御を行う駆動制御部と、
    を備えた、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  8. 請求項1〜6の何れかに記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記カセットの往復移動位置を検知する位置検知部と、
    前記位置検知部での検知内容に基づいて前記駆動部の駆動制御を行う駆動制御部と、
    を備えた、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  9. 請求項1〜6の何れかに記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    前記フェルールの挿入保持を検知する挿入検知部と、
    前記カセットの往復移動位置を検知する位置検知部と、
    前記挿入検知部での検知内容と前記位置検知部での検知内容とに基づいて前記駆動部の駆動制御を行う駆動制御部と、
    を備えた、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載の光コネクタ端面清掃装置であって、
    未清掃または清掃済みのフェルールの端面の状態を撮像する撮像部を備えた、
    ことを特徴とする光コネクタ端面清掃装置。
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