JP2011064748A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の前部に冷却用ファンを配置しても前方へのせり出し量を抑えることができるとともに、冷却用ファンによる送風効率を維持する。
【解決手段】装置本体10の前方への開口部12を開閉するカバー20の内側に、装置本体10内に送風するファン(軸流ファン)51を配設する。ファン51の周囲に、ファン51の回転方向に指向する複数の整流板52を放射状に配設する。ファン51を回転させてカバー20における整流板52の下方に形成した吸気口23から装置本体10外の空気を吸入し、装置本体10内の画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kに送風して空冷する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、さらにはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
特許文献1には、装置の前部であってフロントカバーの内側に配置したファンから、装置内部に組み込まれた画像形成部に空気を吹き付けて冷却する構造の画像形成装置が開示されている。
特開2008−77077号公報
本発明は、装置の前部に冷却用ファンを配置しても前方へのせり出し量を抑えることができるとともに、冷却用ファンによる送風効率を維持することができ、スペース効率と冷却効率の両立が図られる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像形成機能を内蔵する筐体を有する装置本体と、該装置本体の前部に形成された開口部に設けられ、該開口部を開閉するカバー部材と、前記開口部もしくは該開口部の近傍に配設され、前記装置本体内に空気の流れを形成して該装置本体内を冷却する軸流ファンと、該軸流ファンの周囲に配設され、該軸流ファンに空気を導入させる整流板と、該整流板の周囲に設けられ、前記軸流ファンによる空気の流れを前記装置本体外に対しても形成する空気流通口とを具備する画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記整流板は、前記軸流ファンの回転方向に指向して延びるものであって、複数の該整流板が前記軸流ファンの周囲に間隔をおいて配設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記整流板の周囲であって前記空気流通口に対向する位置から、前記軸流ファンに空気を導入させるダクトを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記軸流ファンは前記カバー部材に設けられており、前記空気流通口は前記カバー部材の下方に指向して形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記軸流ファンは前記装置本体内に向けて空気を送り込む送風型であって、前記空気流通口は吸気口であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記軸流ファンは前記装置本体内から空気を吸い出す吸引型であって、前記空気流通口は排気口であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前方へのせり出し量が抑えられるとともに、送風効率が維持され、スペース効率と冷却効率の両立が図られる画像形成装置が提供される。
請求項2の発明によれば、軸流ファンの回転によって周囲の空気が掻き込まれるようにして軸流ファンに導入されて空気導入効率(送風効率)が向上し、冷却効率がより向上する。
請求項3の発明によれば、風量の増加が図られ、送風効率がより向上する。
請求項4の発明によれば、軸流ファンを装置本体の開口部もしくは開口部近傍に確実、かつ容易に配設することができ、また、空気流通口を前方から見て視認しづらく外観上の見栄えを悪化させることが回避される。
請求項5の発明によれば、軸流ファンが回転すると装置本体外の空気が吸気口(空気流通口)から軸流ファンに吸い込まれ、軸流ファンから装置本体内に向けて空気が送風されて装置本体内が冷却される。
請求項6の発明によれば、軸流ファンが回転すると装置本体内の空気が軸流ファンに吸い込まれ、この空気の流れによって装置本体内が冷却され、軸流ファンから吸い出される空気は排気口(空気流通口)から装置本体外に排出される。
本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 図1と同様の図であるが、カバーの一部を透視して冷却機構を露出させた状態の斜視図である。 一実施形態のプリンタのカバーを除外した正面図である。 カバーの内側に設けられた一実施形態の冷却機構を示す横断面図である。 同冷却機構の正面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
(1)プリンタの基本構成
図1は、一実施形態の画像形成装置であるプリンタ1を示しており、図中符号10は筐体11を有する装置本体である。装置本体10の筐体11の前側(図1でF方向側)は、図3(図3は装置本体10の内部を前方から見た図)に示すように開口しており、この開口部12は、カバー20によって開閉されるようになっている。カバー20は下端部が装置本体10にヒンジ結合され、前後に傾倒するように開閉される。
図2はそのカバー20の一部を透視して、カバー20の内側にファン51を備えた冷却機構50が配設されている様子を示している。装置本体10の下部には、多数の用紙を積層して収納する用紙カセット30が着脱可能に装着される。用紙カセット30は装置本体10から前方に引き出されて内部に用紙が収納される。
プリンタ1はタンデム型のフルカラープリンタであって、図3に示すように、装置本体10内には、回転自在、かつやや左下がりに傾斜して張架された矢印B方向に回転する転写ベルト41と、この転写ベルト41の下方に並列された4色の画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kと、二次転写部43と、定着部44等が組み込まれている。画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kは、転写ベルト41の傾斜方向と平行に配列されている。
プリントされる用紙は、上記用紙カセット30から、装置本体10内の左側に形成された用紙搬送路13を上昇し、装置本体10の上部に形成された排紙トレー14に排出される。画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像を形成するものであって、感光体ドラム421、現像装置422、一次転写ローラ423、感光体ドラムクリーナ424、トナーカートリッジ425等から構成されている。
プリンタ1には、パーソナルコンピュータ等からカラー画像情報が入力される。カラー画像情報が入力されると、画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kの各感光体ドラム421の表面に各色の画像に対応する静電潜像が形成される。この色画像はそれぞれの現像装置422によって感光体ドラム421の表面に現像され、この現像が、回転している転写ベルト41の表面に対し一次転写ローラ423によって一次転写される。このような感光体ドラム421から転写ベルト41への現像の一次転写動作が各画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kにおいて所定タイミングで順に行われ、最も下流側のブラックの画像形成ユニット42Kを通過する時に、転写ベルト41の表面にはフルカラートナー像が形成される。
転写ベルト41上に形成されたフルカラートナー像は、用紙カセット30から引き出されて適正なタイミングで用紙搬送路13を上昇する用紙に、二次転写部43において転写される。二次転写部43は、転写ベルト41を張架するローラ431と、このローラ431とニップを形成する二次転写ローラ432とを備えており、これらローラ431,432間を通過することにより、転写ベルト41のフルカラートナー像が用紙に転写される。
カラートナー像が転写された用紙は定着部44を通過し、この定着部44でカラートナー像が用紙に定着される、定着部44は、加熱ローラ441と、この加熱ローラ441とニップを形成するローラ442を備えており、これらローラ441,442間を用紙が通過することにより、フルカラートナー像が用紙に対し圧着と加熱の作用で定着される。そして、定着部44を通過した用紙は排紙ローラ対45によって排紙トレー14に排出される。
(2)冷却機構
(2−1)冷却機構の構成
次に、上記装置本体10内の各画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kを空冷する冷却機構50について説明する。一実施形態の冷却機構50は、図2に示すようにカバー20の内側に配設されており、左右に配置された2つの軸流ファン(以下、ファン)51を主体としている。2つのファン51は矩形状のハウジング511内に回転自在に支持されており、ハウジング511が、カバー20の内側にカバー20と間隔をおいて平行に設けられたダクトプレート61に固定されることにより、カバー20の内側であって装置本体10の開口部12に配設されている。カバー20とダクトプレート61との間隔は例えば20mm程度であり、ファン51はハウジング511の厚さが例えば10mm程度のものが用いられる。したがってファン51とカバー20の内面との間には10mm程度の空間が空いている。
ファン51は、カバー20が閉じた状態で、軸方向が前後方向に延び、回転した際に生じる送風の方向が後方に向いて装置本体10内を空冷するようにカバー20に取り付けられる。図3に示すように、2つのファン51は、転写ベルト41の下方であって4つの画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kの配置領域に送風がまんべんなく行き渡る適宜な位置に配置されている。画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kは、上記のように左下がりに傾斜する転写ベルト41と平行に並列されており、これに応じて2つのファン51は右側よりも左側がやや下方に配置されている。
図5はカバー20の内部を正面から見た状態であり、各ファン51の周囲には、複数の整流板52が放射状に配設されている。これら整流板52は、矢印Rで示すファン51の回転方向に指向する状態に若干湾曲して形成されたもので、一端がハウジング511に当接され、ダクトプレート61に立てて固定されている。また、2つのファン51の間には、隣りのファン51による空気の流れを阻害せず、かつ干渉しないための仕切り板53が配設されている。この仕切り板53はS字状に形成されており、ファン51に対向する側面531は、ファン51の回転方向に指向して湾曲形成されている。整流板52および仕切り板53の高さは同一で、ファン51の厚さよりも高く設定されている。
カバー20の内側は、ファン51を収容するスペースとして薄い凹所が形成され、このため、カバー20は装置本体10の開口部12から前方にやや膨出しており、図1に示すようにカバー20の下端部には前方に突出する段部21が形成されている。そしてこの段部21におけるファン51の直下にあたる箇所に、複数のルーバー22が形成され、ルーバー22間のスリットが吸気口23として設けられている。この吸気口23は、下方に指向して形成されている。
図2および図5に示すように、ファン51の周囲には下方を除いて台形状の外枠62が配設されており、さらにこの外枠62の内側には内枠63が配設されている。外枠62と内枠63は、前側の端縁がカバー20の内面に固定されており、奥側の端縁に、上記ダクトプレート61が固定されている。すなわちファン51は外枠62とダクトプレート61で仕切られる空間内に配設されており、この空間の奥行きは、外枠62および内枠63の高さと一致する。ダクトプレート61には、各ファン51の送風を装置本体10内に吹き込むための開口が形成されている。
外枠62の左右方向に延びる上部は、ファン51の配列方向に沿って左下がりに傾斜している。外枠62の下方は開放状態となっており、上記吸気口23に連通している。内枠63は、外枠62の内側において、左側の下端部から外枠62に沿って平行に延びており、外枠62の上部における右側の端部付近であって右側のファン51の上方で終端となっている。このように内枠63が外枠62の内側に設けられることにより、内枠63と外枠62との間にダクト64が形成されている。
(2−2)冷却機構の動作および作用効果
次に、上記冷却機構50の動作と、それに伴う作用効果を説明する。
カバー20を閉じてプリンタ1による用紙への画像形成処理を行う際に、ファン51が運転される。ファン51が回転すると、カバー20に形成された吸気口23から冷却機構50内に空気が吸引され、ファン51から後方すなわち装置本体10内に向けて空気が送り込まれる。これにより、各画像形成ユニット42Y,42M,42C,42Kが送風を受けて空冷される。図3〜図5の直線矢印は、ファン51による空気の流れを示している。
ファン51が吸引する空気は、下方の吸気口23から直接ファン51に導入される他に、図5に示すように、吸気口23の左側からダクト64を通ってファン51の上方に導入される空気も、ファン51に吸引される。したがって、ファン51には、相対向する上下方向から空気が導入される。
上記冷却機構50によれば、ファン51が軸流ファンであり、このファン51の周囲に整流板52を設け、さらに整流板52の下方のカバー20に形成した吸気口23から装置本体10外の空気を吸入して装置本体10内に送風する構成としたため、前方へのせり出し量が抑えられるとともに、送風効率が維持され、結果としてスペース効率と冷却効率の両立が図られる。
また、カバー20に形成した吸気口23は、カバー20の下端部の段部22に下方に指向して形成したため、前方から見て視認しづらく外観上の見栄えを悪化させることが回避される。また、ファン51、ならびにファン51に付随する整流板52、仕切り板53、外枠62、内枠63およびダクトプレート61を、全てカバー20に設けることにより、これらを確実、かつ容易に、装置本体10の開口部12に装備させることができる。
特に本実施形態の整流板52は、ファン51の回転方向に指向して延びる形態であるため、ファン51の回転によって周囲の空気が掻き込まれるようにしてファン51に導入され、ファン51への空気の流れの相対速度が向上する。さらに、相対向する上下方向(ダクト64と吸気口23)からファン51に空気が導入されるため、風量の増加が図られる。これらの作用が相まってファン51の送風効率がより向上する。
(3)冷却機構の他の実施形態
(3−1)
ファン51に空気を導入するための吸気口23はカバー20の下方ではなく、ファン51の周囲の任意の箇所に設けてもよい。その場合、ダクト64の形状や位置は、ダクト64から出る空気が、吸気口23から導入される空気に対向するように調整される。また、吸気口23はカバー20ではなく装置本体10に形成してもよい。
(3−2)
ファン51をダクトプレート61の裏側に取り付け、整流板52はそのままダクトプレート61の表側に取り付けた構成としてもよい。またファン51等の冷却機構50の構成要素の全てあるいは一部をカバー20以外のフレーム等に支持した状態で、装置本体10の開口部12もしくは開口部12近傍に配設してもよい。
(3−3)
上記ファン51の送風方向を逆向きにし、装置本体10内から空気を吸い出す吸引型としてもよい。この場合、上記吸気口23は排気口を構成することになる。
1…プリンタ(画像形成装置)
10…装置本体
11…筐体
12…開口部
20…カバー
23…吸気口(空気流通口)
42Y,42M,42C,42K…画像形成ユニット
51…軸流ファン
52…整流板
64…ダクト

Claims (6)

  1. 画像形成機能を内蔵する筐体を有する装置本体と、
    該装置本体の前部に形成された開口部に設けられ、該開口部を開閉するカバー部材と、
    前記開口部もしくは該開口部の近傍に配設され、前記装置本体内に空気の流れを形成して該装置本体内を冷却する軸流ファンと、
    該軸流ファンの周囲に配設され、該軸流ファンに空気を導入させる整流板と、
    該整流板の周囲に設けられ、前記軸流ファンによる空気の流れを前記装置本体外に対しても形成する空気流通口と、
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記整流板は、前記軸流ファンの回転方向に指向して延びるものであって、複数の該整流板が前記軸流ファンの周囲に間隔をおいて配設されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記整流板の周囲であって前記空気流通口に対向する位置から、前記軸流ファンに空気を導入させるダクトを有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記軸流ファンは前記カバー部材に設けられており、前記空気流通口は前記カバー部材の下方に指向して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記軸流ファンは前記装置本体内に向けて空気を送り込む送風型であって、前記空気流通口は吸気口であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記軸流ファンは前記装置本体内から空気を吸い出す吸引型であって、前記空気流通口は排気口であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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