JP5701739B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、被冷却部に冷却風を送るファンを収容する装置本体と、この装置本体に着脱可能に装着されるユニットと、を備えた画像形成装置に関する。
従来、プリンター、複写機、ファクシミリ、複合機等の電子写真方式の画像形成装置には、画像形成部を収容する装置本体が設けられている。この装置本体の内部には、画像形成動作に伴って発熱する被冷却部(例えば、コンテナや定着装置)が存在するため、この被冷却部を冷却するためのファンが装置本体に収容されている。このファンは、外気を低温のまま取り込めるように、装置本体のカバー等に設けられた吸気口に近接して設置されるのが通常である。
ところで、上記した装置本体には、この装置本体から排出される用紙をストックするためのユニット(フィニッシャー)や画像処理のためのユニット等の各種ユニット(以下、単に「ユニット」と称する。)が着脱可能に装着される場合が有る(特許文献1参照)。このような場合に、ユニットの装置本体への装着位置と吸気口の形成位置が重なると、装置本体に装着されたユニットによって吸気口が覆われてしまい、外気をファンに取り込みにくくなってしまう。この問題に対して、従来は、ユニットに吸気口を設けてユニットを介してファンに外気を取り込んだり、ファンの設置場所を変更したりして対応していた。
特開平11−119495号公報
しかしながら、上記のようにユニットを介して外気をファンに取り込むと、取り込まれた外気がユニットを通過している間に高温化してしまい、これに伴ってファンからの冷却風も高温化して、被冷却部を十分に冷却できない虞が有る。また、ファンの設置場所を変更すると、ファンが被冷却部から離間してしまい、この場合も被冷却部を十分に冷却できない虞が有る。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、ファンの設置場所を変更することなく、ファンからの冷却風によって被冷却部を確実に冷却することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像形成動作に伴って発熱する被冷却部及び該被冷却部に冷却風を送るファンを収容する装置本体と、該装置本体に着脱可能に装着されるユニットと、を備えた画像形成装置であって、前記装置本体は、前記ファンに連通し、前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態で外部に露出する第1吸気口と、前記ファンにダクトを介して連通し、前記ユニットを前記装置本体に装着した状態で外部に露出する第2吸気口と、を備えていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、ユニットを装置本体から取り外している時には、第1吸気口を介してファンに十分な量の外気を取り込むことができ、ファンによる被冷却部の冷却効率を高めることが可能となる。また、ユニットを装置本体に装着している時には、仮に第1吸気口がユニットによって覆われてしまっていても、第2吸気口及びダクトを介してファンに一定量の外気を取り込むことが可能となる。そのため、ユニットを介して外気をファンに取り込むような構成を採用する場合と比較して、ファンによる被冷却部の冷却効率を高めることが可能となる。このように、ファンの設置場所を変更することなく、ユニットの取り外し時及び装着時の両方においてファンからの冷却風によって被冷却部を確実に冷却することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、前記被冷却部は、トナーを収容するコンテナであって、該コンテナの上方には風路が形成され、該風路の上側を覆うようにして排紙トレイが設けられ、前記ファンは、前記コンテナ及び前記風路と前記ユニットとの間に設置され、前記第1吸気口は、前記ファンと近接して前記排紙トレイに設けられ、前記ダクトは、前記ファンと前記ユニットとの間に設置され、前記ファンの近傍から前記ユニットの装着面とは異なる面まで延びて前記第2吸気口に接続されていても良い。
このような構成を採用することで、ユニットの装置本体への装着時に、ユニットによって第2吸気口が覆われるのを確実に防止することができる。そのため、第2吸気口及びダクトを介して、一定量の外気を確実にファンに取り込むことができ、ファンによる被冷却部の冷却効果を高めることが可能となる。
本発明の画像形成装置は、前記ダクトは、前記装置本体に固定される固定部と、該固定部に対して開閉可能な可動部と、を備え、前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態では、前記可動部が前記固定部に対して開放され、前記ユニットを前記装置本体に装着すると、前記可動部が前記固定部に対して閉止されて前記第2吸気口から前記ファンに至る通路が形成されても良い。
このような構成を採用することにより、ユニットを装置本体から取り外した状態では第1吸気口を介してファンに外気を容易に取り込むことが可能となり、ユニットを装置本体に装着した状態では、第2吸気口及びダクトを介してファンに外気を容易に取り込むことが可能となる。そのため、ユニットの装着時及び取り外し時の両方において、ファンによる被冷却部の冷却効果を高めることが可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、ファンの設置場所を変更することなく、ファンからの冷却風によって被冷却部を確実に冷却することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の構成の概略を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の上部を示す断面図である。 図2の要部拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、第1の排紙トレイ、左カバー及び前カバーを取り外した状態の装置本体の上部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、左カバー及び前カバーを取り外した状態の装置本体の上部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナ冷却ファン及びダクトを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の上部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、中継搬送装置及びフィニッシャーを装置本体に装着した状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、中継搬送装置及びフィニッシャーを装置本体に装着した時の第1吸気口の周辺を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナ冷却ファン及びダクトを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るカラープリンターにおいて、フィニッシャーを示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカラープリンターにおいて、フィニッシャーを装置本体に装着した時のダクトの周辺を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の各実施形態では、本発明に係る画像形成装置をカラープリンター1に適用する場合について説明する。なお、説明の便宜上、図1の紙面手前側を正面側とする。
<第1の実施形態>
まず、図1を用いて、カラープリンター1の装置本体2の内部について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の構成の概略を示す模式図である。
装置本体2は箱型形状を成しており、装置本体2の下部には用紙(図示せず)を収納した給紙カセット3が設けられ、装置本体2の上部には第1の排紙トレイ4が設けられている。第1の排紙トレイ4の上方には第2の排紙トレイ5が設けられている。
装置本体2の内部には、像担持体としての中間転写ベルト6が複数のローラー間に架設され、中間転写ベルト6の下方には露光器7が配置され、中間転写ベルト6の下部に沿って4個の画像形成部8がトナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)ごとに設けられている。
各画像形成部8には、感光体ドラム9が回転可能に設けられており、感光体ドラム9の周囲には、帯電器10と、現像器11と、一次転写部12と、クリーニング装置13と、除電器14とが、一次転写のプロセス順に配置されている。
現像器11の下部には一対の攪拌ローラー15が設けられ、攪拌ローラー15の斜め上方には磁気ローラー16が設けられ、磁気ローラー16の斜め上方には現像ローラー17が設けられている。現像器11の上方には、4個のコンテナ18が設けられている。各コンテナ18には、各画像形成部8と対応する色のトナーが収容されている。
装置本体2の一側(図面上右側)には、搬送経路20が設けられている。搬送経路20の上流端には給紙部21が設けられ、搬送経路20の中流部には中間転写ベルト6の一端(図面上右端)に二次転写部22が設けられ、搬送経路20の下流部には定着装置23が設けられている。
搬送経路20は、定着装置23よりも下流側の部分において上下に分岐している。下側の分岐路である第1の搬送路24の下流端部には第1の排紙部25が第1の排紙トレイ4の上方一側(図面上、上方右側)に設けられている。上側の分岐路である第2の搬送路26の下流端部には第2の排紙部27が第2の排紙トレイ5の上方一側(図面上、上方右側)に設けられている。
第2の排紙部27は、搬送経路20の二次転写部22よりも上流側の部分と、搬送経路20の一側(図面上右側)に設けられた両面印刷用の反転経路28を介して接続されている。
次に、カラープリンター1の画像形成動作について説明する。カラープリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置23の温度設定等の初期設定が実行される。そして、カラープリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器10によって感光体ドラム9の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム9に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、コンテナ18から供給されるトナーによって現像器11が対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、一次転写部12において中間転写ベルト6の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部8が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム9上に残留したトナー及び電荷は、クリーニング装置13及び除電器14によって除去される。
一方、給紙部21によって給紙カセット3又は手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部22へと搬送され、二次転写部22において、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送経路20を下流側へと搬送されて定着装置23に進入し、この定着装置23によって用紙にトナー像が定着される。トナー像を定着された用紙は、第1の搬送路24又は第2の搬送路26のいずれかに進入する。第1の搬送路24に進入した用紙は、第1の排紙部25によって第1の排紙トレイ4上に排出される。第2の搬送路26に進入した用紙は、第2の排紙部27によって第2の排紙トレイ5上に排出されるか、又は、両面印刷のために反転経路28へと搬送される。
次に、図2〜図7を用いて、被冷却部としてのコンテナ18及びその周辺について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の上部を示す断面図である。図3は、図2の要部拡大図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、第1の排紙トレイ、左カバー及び前カバーを取り外した状態の装置本体の上部を示す斜視図である。図5は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、左カバー及び前カバーを取り外した状態の装置本体の上部を示す斜視図である。図6は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナ冷却ファン及びダクトを示す斜視図である。図7は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の上部を示す斜視図である。
なお、図2及び図3では、図1と同様に紙面手前側が正面側である。図4、図5及び図7では、紙面右側が正面側である。図6では、紙面左側が正面側である。
図2に示されるように、各コンテナ18は、装置本体2の上部に設けられたコンテナ収納部31に収納されている。コンテナ収納部31には、複数の側板32によって区画される4個の装着部33が左右に並んでおり、各装着部33には、コンテナ18がそれぞれ着脱自在に装着されている。
右端のコンテナ18の右方には前記した定着装置23が設けられている。定着装置23は、コンテナ収納部31と区画板34によって区画されている。定着装置23は、加熱ローラー36と、加熱ローラー36の右方に設けられる加圧ローラー37と、加熱ローラー36の左方に設けられるIHコイル部38と、を備えている。つまり、定着装置23は、誘導加熱式(IH式)の定着装置である。
図3に示されるように、左端のコンテナ18の左方には、コンテナ冷却ファン40が設置されている。コンテナ冷却ファン40は、左から右に向かって送風できるような向きで設置されている。図4に示されるように、コンテナ冷却ファン40は、装置本体2の左端部の前部と後部にそれぞれ設置されている。
図2に示されるように、各コンテナ18の上方には風路41が左右方向に形成され、コンテナ冷却ファン40及び風路41の上側を覆うようにして、前記した第1の排紙トレイ4が設けられている。第1の排紙トレイ4は、略左右方向に延びる載置部42と、この載置部42の右端部から第1の排紙部25側(本実施形態では上側)に突出する突部43と、を備えている。
載置部42は、第1の排紙部25の左下方に位置しており、第1の排紙部25から排出された用紙が載置部42に載置されるようになっている。図3等に示されるように、載置部42の左端部には、下方に向かって左方に傾斜する屈曲板44が設けられ、屈曲板44の下部が、外装カバーの一部を成す左カバー45の上端部に当接している。図5に示されるように、屈曲板44は、コンテナ冷却ファン40よりも外側(本実施形態では左側)に配置されており、コンテナ冷却ファン40の左上方に位置している。屈曲板44には、コンテナ冷却ファン40に連通するルーバー状の複数の第1吸気口46が水平方向に穿設されている。各第1吸気口46は、コンテナ冷却ファン40と近接している。各第1吸気口46は、例えば横長なスリット状を成しており、縦横3列ずつ設けられている。各第1吸気口46は、外部に露出している。
コンテナ冷却ファン40の左下方且つ屈曲板44の下方には、ダクト47が設置されている。図6に示されるように、ダクト47は前後方向に長い四角筒状を成している。ダクト47の前部と後部は、各コンテナ冷却ファン40の下部左側を覆っており、ダクト47の内部空間とコンテナ冷却ファン40の下部が連通している。
ダクト47は、コンテナ冷却ファン40の近傍から装置本体2の前面まで延びており、ダクト47の前端部には、吸気開口部49が設けられている。図4及び図5に示されるように、吸気開口部49は、装置本体2の左前隅部に設けられて上下方向に延びる支持板50の後方に設けられている。支持板50には、ダクト47の吸気開口部49と対応する位置に、ルーバー状の複数個(例えば6個)の通気口51が水平方向に穿設されている。通気口51は、例えば横長なスリット状を成しており、上下に所定の間隔を介して並設されている。
図7に示されるように、各通気口51は、外装カバーの一部を成す前カバー52の左端部に設けられた第2吸気口53を介して、外部と連通している。第2吸気口53は、外部に露出しており、ダクト47を介して各コンテナ冷却ファン40と連通している。
次に、図8及び図9を用いて、ユニットとしての中継搬送装置55及びフィニッシャー56について説明する。図8は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、中継搬送装置及びフィニッシャーを装置本体に装着した状態を示す正面図である。図9は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンターにおいて、中継搬送装置及びフィニッシャーを装置本体に装着した時の第1吸気口の周辺を示す断面図である。
図8に示されるように、中継搬送装置55は、第1の排紙トレイ4の上側において装置本体2に着脱可能に装着されている。中継搬送装置55内には、中継搬送経路(図示せず)が左右方向に形成されており、第1の排紙部25から排出された用紙を、中継搬送経路に沿って右側から左側に搬送できるようになっている。
フィニッシャー56は、装置本体2の左側面に着脱可能に装着されている。フィニッシャー56は、中継搬送装置55の左側に接続されるフィニッシャー本体58と、このフィニッシャー本体58の左側に取り付けられるトレイ59と、を備えている。図9に示されるように、フィニッシャー本体58は、コンテナ18及び風路41との間で各コンテナ冷却ファン40を挟む位置に設けられると共に、各コンテナ冷却ファン40との間でダクト47を挟む位置に設けられている。フィニッシャー本体58には、例えば、用紙に対してパンチやステープル等の後処理を行う機構が収納されている。そして、中継搬送装置55によってフィニッシャー本体58へと搬送されてきた用紙に対してフィニッシャー本体58において上記した後処理を行った後、用紙をトレイ59に排出できるようになっている。
上記の如く構成されたものにおいて、中継搬送装置55及びフィニッシャー56を装置本体2から取り外した状態で画像形成動作に伴ってコンテナ冷却ファン40が稼働すると、外部に露出した第1吸気口46を介して外気がコンテナ冷却ファン40に引き込まれるとともに、外部に露出した第2吸気口53及びダクト47を介して外気がコンテナ冷却ファン40に引き込まれる。これに伴って、図2に白抜き矢印で示されるように、コンテナ冷却ファン40からの冷却風が風路41を左から右に向かって流動する。この冷却風によって、画像形成動作に伴って発熱する各コンテナ18が冷却される。
このように、コンテナ冷却ファン40に近接して設けられた第1吸気口46を介して外気をコンテナ冷却ファン40に直接的に取り込むことができるため、例えば第2吸気口53とダクト47を介して間接的にのみ外気をコンテナ冷却ファン40に取り込む場合と比較して、コンテナ冷却ファン40に取り込まれる外気の量のロスを小さくすることができる。結果として、コンテナ18の冷却効果を非常に大きくできることが、実験によって確認されている。
一方で、中継搬送装置55及びフィニッシャー56を装置本体2に装着している場合には、図9に示されるように、第1吸気口46の左側がフィニッシャー56によって覆われると共に、第1吸気口46の上側が中継搬送装置55によって覆われる。そのため、第1吸気口46を介してコンテナ冷却ファン40に外気を引き込みにくくなるとともに、第1吸気口46の周辺温度が上昇しやすくなる。そのため、中継搬送装置55及びフィニッシャー56を装置本体2に装着していない場合と比較して、第1吸気口46から吸引される外気は高温化及び微弱化する。
しかしながら、コンテナ冷却ファン40は、ダクト47を介して第2吸気口53とも接続されており、この第2吸気口53は、中継搬送装置55及びフィニッシャー56を装置本体2に装着した状態でも、外部に露出している(図8参照)。そのため、第2吸気口53及びダクト47を介してコンテナ冷却ファン40に一定量の外気を取り込むことが可能となり、例えば第1吸気口46のみを設ける場合と比較してコンテナ冷却ファン40に取り込むことのできる外気の量を増やすことが可能となり、コンテナ18を十分に冷却することができる。
以上のように、本実施形態では、コンテナ冷却ファン40の設置場所を変更することなく、中継搬送装置55及びフィニッシャー56の取り外し時及び装着時の両方においてコンテナ冷却ファン40からの冷却風によってコンテナ18を確実に冷却することが可能となっている。
また、本実施形態では、コンテナ冷却ファン40の上側を覆う第1の排紙トレイ4に第1吸気口46が設けられ、コンテナ冷却ファン40の下側を覆うようにしてダクト47がコンテナ冷却ファン40に接続されている。このような構成を採用することにより、シンプルな構成を用いて第1吸気口46及び第2吸気口53の両方から一定量の外気をコンテナ冷却ファン40に取り込むことができ、省スペース化を図りつつコンテナ冷却ファン40によるコンテナ18の冷却効果を高めることが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、図10〜図12を用いて、本発明の第2の実施形態に係るカラープリンター1について詳細に説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナ冷却ファン及びダクトを示す斜視図である。図11は、本発明の第2の実施形態に係るカラープリンターにおいて、フィニッシャーを示す正面図である。図12は、本発明の第2の実施形態に係るカラープリンターにおいて、フィニッシャーを装置本体に装着した時のダクトの周辺を示す斜視図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と構成が異なる部分について主に説明を行い、第1の実施形態と構成が同様の部分については適宜説明を省略する。
図10に示されるように、ダクト47は、左側が開口されたコ字状を成す固定部61と、この固定部61の左側に設けられて右側が開口されたコ字状を成す可動部62と、によって構成されている。
固定部61は、装置本体2に固定されている。固定部61は、コンテナ冷却ファン40の下方に位置しており、コンテナ冷却ファン40のケース60と一体に形成されている。コンテナ冷却ファン40のケース60の両側には、ストッパー片70が可動部62側(本実施形態では左側)に向かって突設されている。
固定部61の左下端部と可動部62の右下端部の間には、ダクト47の長さ方向に沿ってヒンジ部63が設けられ、このヒンジ部63を介して可動部62が固定部61に回転可能に支持されることで、可動部62が固定部61に対して開閉可能となっている。可動部62には、各コンテナ冷却ファン40のケース60と対応する位置に突起部64が上方に向かって突設されている。
図11に示されるように、フィニッシャー56のフィニッシャー本体58の右端部には、上下方向にフレーム板65が設けられている。フレーム板65の上下方向中央付近にはフック66が右方に向かって突設されており、装置本体2の左カバー45には、フック66と対応する位置に係合穴68が穿設されている(図12参照)。
図11に示されるように、フレーム板65には、フック66の上方にボス67が右方に向かって突設されており、装置本体2の左カバー45には、ボス67と対応する位置に挿通穴69が穿設されている(図12参照)。
上記の如く構成されたものにおいて、フィニッシャー56を装置本体2に装着していない状態では、図10に示されるように、ダクト47の可動部62が固定部61に対して開放されており、固定部61と可動部62の間とコンテナ冷却ファン40のケース60と突起部64の間にそれぞれ隙間が形成されている。この隙間を介して、第1の排紙トレイ4に設けられた第1吸気口46と各コンテナ冷却ファン40が連通している。以下、この場合のダクト47の姿勢を「第1の姿勢」と称する。
このようにダクト47が第1の姿勢を取ることで、コンテナ冷却ファン40に近接して設けられた第1吸気口46からコンテナ冷却ファン40にロスなく外気を引き込むことが可能となる。
この状態から、図12に示されるように、フィニッシャー56のフック66を左カバー45の係合穴68に係合させてフィニッシャー56を装置本体2に装着すると、フィニッシャー56のボス67が左カバー45の挿通穴69を介して装置本体2内に進入し、ボス67がダクト47の可動部62を固定部61側に押圧する。この押圧により、ダクト47の可動部62がヒンジ部63を支点に固定部61側(本実施形態では右側)に回転し、可動部62が固定部61に対して閉止されて、可動部62の右上端部が固定部61の左上端部に当接する。また、可動部62の突起部64がコンテナ冷却ファン40のケース60に当接し、ストッパー片70が突起部64の外側面に係合する。これにより、第1吸気口46とコンテナ冷却ファン40の連通が遮断されるとともに、第2吸気口53から各コンテナ冷却ファン40に至る通路が形成される。以下、このダクト47の姿勢を「第2の姿勢」と称する。
このようにダクト47が第2の姿勢を取ることで、第2吸気口53がダクト47を介してコンテナ冷却ファン40の全体に接続されることになり、ダクト47を介して十分な量の外気をコンテナ冷却ファン40に引き込むことが可能となる。
以上のように、本実施形態では、フィニッシャー56の装着時及び取り外し時の両方において、コンテナ冷却ファン40の力をフルに使って冷たい外気を引き込んでいる。そのため、コンテナ冷却ファン40によるコンテナ18の冷却効果を、第1の実施形態の場合よりも更に高めることが可能となっている。
本実施形態では、可動部62を固定部61に対して回転させることでダクト47が第1の姿勢から第2の姿勢に切り替わる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、例えば、可動部62を固定部61に対してスライドさせることでダクト47が第1の姿勢から第2の姿勢に切り替わるように構成しても良い。
第1、第2の実施形態では、ユニットとして中継搬送装置55及びフィニッシャー56を用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、例えば、給紙ユニットや両面印刷ユニット等の他のユニットを用いても良い。即ち、本発明は、様々なオプションユニットに対して対応可能である。
第1、第2の実施形態では、カラープリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 カラープリンター(画像形成装置)
2 装置本体
4 第1の排紙トレイ
18 コンテナ(被冷却部)
40 コンテナ冷却ファン
41 風路
46 第1吸気口
47 ダクト
53 第2吸気口
55 中継搬送装置(ユニット)
56 フィニッシャー(ユニット)
61 固定部
62 可動部

Claims (2)

  1. 画像形成動作に伴って発熱する被冷却部に冷却風を送るファンを収容する装置本体と、該装置本体に着脱可能に装着されるユニットと、を備えた画像形成装置であって、
    前記装置本体は、
    前記ファンに連通し、前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態で外部に露出する第1吸気口と、
    前記ファンにダクトを介して連通し、前記ユニットを前記装置本体に装着した状態及び前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態で外部に露出する第2吸気口と、を備え
    前記被冷却部は、トナーを収容するコンテナであって、該コンテナの上方には風路が形成され、該風路の上側を覆うようにして排紙トレイが設けられ、前記排紙トレイの一端部には、屈曲板が設けられ、
    前記ファンは、前記コンテナ及び前記風路と前記ユニットとの間に設置され、
    前記第1吸気口は、前記ファンと近接して前記屈曲板に設けられ、
    前記ダクトは、前記ファンと前記ユニットとの間に設置され、前記ファンの近傍から前記ユニットの装着面とは異なる面まで延びて前記第2吸気口に接続されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成動作に伴って発熱する被冷却部に冷却風を送るファンを収容する装置本体と、該装置本体に着脱可能に装着されるユニットと、を備えた画像形成装置であって、
    前記装置本体は、
    前記ファンに連通し、前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態で外部に露出する第1吸気口と、
    前記ファンにダクトを介して連通し、前記ユニットを前記装置本体に装着した状態及び前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態で外部に露出する第2吸気口と、を備え、
    前記ダクトは、
    前記装置本体に固定される固定部と、該固定部に対して開閉可能な可動部と、を備え、
    前記ユニットを前記装置本体から取り外した状態では、前記可動部が前記固定部に対して開放され、
    前記ユニットを前記装置本体に装着すると、前記可動部が前記固定部に対して閉止されて前記第2吸気口から前記ファンに至る通路が形成されることを特徴とする画像形成装置。
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