JP2011064511A - 制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置 - Google Patents

制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制御棒と制御棒駆動機構の連結に要する時間を短縮できる制御棒取り扱い方法を提供する。
【解決手段】掴み具48のフック49に把持された制御棒11を下降させ、CRDの、全引き抜き状態の中空ピストン16の上端部に着座させ、さらにフック49を制御簿凹11のハンドル36の開口部37内に挿入する(a)。フック49を持ち上げてハンドル36に接触させる(b)。掴み具回転装置43により制御棒11を旋回させる(c)。制御棒11のカップリングソケット27内で係合凸部の相互間に形成された間隙が、中空ピストン16のカップリングスパッド凸部の真上に位置した状態になる(d)。このとき、制御棒11が自重により落下し、カップリングスパッド凸部が間隙内を通過する。掴み具移動装置52が制御棒11の落下速度を抑制する(e)。制御棒11を90°旋回させ、制御棒11とCRD15が連結される(f)。
【選択図】図9

Description

本発明は、制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置に係り、特に、沸騰水型原子炉(以下、BWRという)に適用するのに好適な制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置に関する。
BWRにおいて用いられる制御棒と制御棒駆動機構(以下、CRDという)の結合には、バイオネットカップリングを適用している。バイオネットカップリングによってCRDに連結された制御棒は、中性子吸収能力が低下したとき、CRDから取り外され、原子炉圧力容器外に取り出される。新しい制御棒が、取り出された制御棒の替りに、CRDに連結される。このような制御棒の交換作業は、例えば、特許第3119728号公報に説明されている。
制御棒とCRDのバイオネットカップリングが、特許第3119728号公報に記載されている。バイオネットカップリングは、制御棒の下端に設けられたカップリングソケットとCRDの上部に設けられたカップリングスパッドによって構成されている。カップリングスパッドの先端付近にはカップリングスパッド凸部が周方向に90°間隔で配置され、カップリングソケットのカップリングスパットが挿入される孔部の内面には、係合凸部が周方向に90°間隔に配置されている。そして、カップリングスパッド凸部と係合凸部が係合することにより、制御棒とCRDが連結される。カップリングソケットを周方向に45°回転させることにより、カップリングスパッド凸部と係合凸部の係合が解かれ、制御棒とCRDの連結が解除される。
制御棒をCRDに取り付ける際は、燃料取り替え機の補助ホイストの連結部材の先端にワイヤロープで吊り下げられている、制御棒取り扱い装置に設けられた制御棒掴み具により、制御棒を掴んだ状態で、ワイヤロープを下げることによって制御棒取り扱い装置及び制御棒を下降させる。制御棒取り扱い装置及び制御棒を下降させると、カップリングソケットとカップリングスパッドの凸凹の位相が一致しないため、制御棒のカップリングソケットがCRDのカップリングスパッドの上端面に接触し、制御棒取り扱い装置及び制御棒の下降が停止する。下降が停止した状態で、制御棒取り扱い装置及び制御棒を45°だけ旋回させたとき、カップリングソケットとカップリングスパッドの凸凹の位相が一致する。凸凹の位相が一致した所で、制御棒取り扱い装置及び制御棒を再度下降させる。カップリングスパッドがカップリングソケット内に完全に挿入された後、制御棒取り扱い装置及び制御棒を再度45°旋回させることによって、制御棒とCRDの連結が完了する。
制御棒をCRDから取り外すときには、まず、燃料取り替え機の補助ホイストの連結部材の先端にワイヤロープで吊り下げられている制御棒取り扱い装置を下降させ、制御棒取り扱い装置の制御棒掴み具により制御棒上端部のハンドルを掴み、その後、制御棒を持ち上げる。さらに、バイオネットカップリングによって制御棒に連結されている、CRDの中空ピストンを、CRDを操作して、持ち上げる。制御棒掴み具で掴んだ制御棒を45°旋回させることによって、制御棒の下端部に設けられたカップリングソケットが中空ピストンのカップリングスパッドに対して相対的に旋回される。カップリングスパッドとカップリングソケットの凸凹の位相が一致したとき、カップリングスパッドがカップリングソケットから外れ、制御棒掴み具で掴まれている制御棒のみが引き上げられる状態になる。カップリングスパッドが45°旋回された後、制御棒が引き上げられ、制御棒のCRDからの取り外し作業が終了する。
特許第3119728号公報
前述したように、制御棒をCRDの中空ピストンに連結する際、制御棒取り扱い装置及び制御棒を45°旋回させて、制御棒のカップリングソケットと中空ピストンのカップリングスパッドの位相を合わせ、制御棒取り扱い装置及び制御棒を下降させる。このとき、制御棒取り扱い装置及び制御棒を45°旋回させた状態で、制御棒のカップリングソケットと中空ピストンのカップリングスパッドの位相が合っていない状態になることがある。これらの位相が合っていない状態で制御棒取り扱い装置及び制御棒を下降させた場合には、カップリングスパッドがカップリングソケット内に挿入されず、カップリングソケットがカップリングスパッド上端面に載っている状態、またはカップリングスパッドが途中でカップリングソケット内で引っ掛かった状態になる。このため、制御棒のカップリングソケットと中空ピストンのカップリングスパッドが連結できないので、制御棒のCRDへの取り付けができなくなる。
また、カップリングソケットと中空ピストンのカップリングスパッドの位相を合わせるために制御棒の旋回及び制御棒の上下方向における移動を繰り返す必要がある。このため、制御棒の交換作業に要する時間が長くなり、BWRの定期検査における工程に影響を及ぼす可能性があった。
本発明の目的は、制御棒と制御棒駆動機構の連結に要する時間を短縮できる制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、制御棒掴み装置に保持された制御棒を制御棒掴み装置と共に原子炉圧力容器内を下降させて、制御棒の下端部に設けられたカップリングソケットを、原子炉圧力容器に設置された制御棒駆動機構に設けられ、原子炉圧力容器内に存在する中空ピストンの上端部に着座させ、
その後、制御棒を旋回させ、
制御棒の旋回により、カップリングソケットに形成された孔部の周方向においてこの孔部の内面に形成された隣り合う第2突起部の相互間に形成された間隙が、中空ピストンに含まれてこの中空ピストンの上端部の周囲に配置された複数のカップリングスパッドの上端部に設けられ、外側に向って突出した第1突起部の真上に位置したとき、制御棒を自重により下降させて、第1突起部を、間隙内を通過させ、
第1突起部が第2突起部より上方に位置する状態で、制御棒を旋回させて第1突起部を第2突起部の真上に位置させることにある。
カップリングソケットが中空ピストンの上端部に着座している状態で、制御棒を旋回させるので、隣り合う第2突起部の相互間に形成された間隙が第1突起部の真上に位置したとき、制御棒が自重により下降して第1突起部が各間隙内に挿入される。このため、第1突起部をカップリングソケットに形成された孔部内に挿入することができ、制御棒と制御棒駆動機構の中空ピストンの連結に要する時間をさらに短縮することができる。
他の発明の特徴は、前記原子炉圧力容器内で制御棒掴み装置を下降させ、
制御棒の下端部に設けられたカップリングソケットに形成された孔部内において、原子炉圧力容器に設置された制御棒駆動機構の中空ピストンに含まれた複数のカップリングスパッドの上端部で外側に向って突出して形成された第1突起部が、その孔部の内面に形成された第2突起部の真上に存在する状態で、中空ピストンに連結されている制御棒に上端部に存在するハンドルに、制御棒掴み装置を係合させ、
制御棒掴み装置を上昇させて、制御棒掴み装置に係合された制御棒、及び中空ピストンを上方に持ち上げ、
その後、制御棒を旋回させ、
制御棒の旋回により、孔部の周方向において隣り合う第2突起部の相互間に形成された間隙が第1突起部の真下に位置したとき、中空ピストンを自重により下降させて、第1突起部を、その間隙内を通過させ、
制御棒掴み装置をさらに上昇させて、カップリングソケットの下端が第1突起部の上端よりも上方に位置するように、制御棒を上昇させることにある。
制御棒掴み装置により制御棒及び中空ピストンを上方に持ち上げるので、制御棒の旋回により、カップリングソケットに形成された孔部の周方向において隣り合う第2突起部の相互間に形成された間隙が第1突起部の真下に位置したとき、中空ピストンを自重により下降させて、第1突起部を、その間隙内を通過させることができる。このため、中空ピストンの自重を用いて、カップリングスパッドの第1突起部をカップリングソケットから容易に離脱させることができる。したがって、制御棒と制御棒駆動機構の連結を容易に解除することができる。
本発明によれば、制御棒の自重による下降により、第1突起部をカップリングソケットに形成された孔部内に挿入することができ、制御棒と制御棒駆動機構の連結に要する時間をさらに短縮できる。
沸騰水型原子力プラントの原子炉の縦断面図である。 図1に示す原子炉内の燃料集合体、制御棒及び燃料支持金具の組立図である。 図2に示す制御棒と制御棒駆動機構の連結部を示す斜視図である。 図3に示すIV部の拡大図である。 図4に示されたバイオネットカップリングを解除する手順の説明図であり、(a),(b),(c)はその手順の3つの時期におけるバイオネットカップリングの縦断面図、(d)は(a)におけるD−D断面図、(e)は(b)におけるE−E断面図、(f)は(c)におけるF−F断面図である。 本発明の好適な一実施例である実施例1の制御棒取り扱い方法に用いられる制御棒取り扱い装置の構成図である。 図6に示す取り扱い装置本体の詳細構成図である。 実施例1の制御棒取り扱い方法における制御棒と制御棒駆動機構の連結を解除する工程を示す説明図である。 実施例1の制御棒取り扱い方法における制御棒と制御棒駆動機構を連結する工程を示す説明図である。 図7に示すシリンダー装置の他の実施例の構成図である。 本発明の他の実施例である実施例2の制御棒取り扱い方法に用いられる制御棒取り扱い装置の構成図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である制御棒取り扱い方法を説明する前に、まず、本実施例の制御棒取り扱い方法が適用される沸騰水型原子力プラント(BWRプラント)1を、図1から図5を用いて説明する。
BWRプラント1は、原子炉2及びタービン(図示せず)を備えている。原子炉2は、原子炉圧力容器3、炉心4、炉心シュラウド7、炉心支持板8、上部格子板10、制御棒11、制御棒駆動機構ハウジング(以下、CRDハウジングという)14、制御棒駆動機構(以下、CRDという)15、インターナルポンプ17、気水分離器18及び蒸気乾燥器19を有する。炉心シュラウド7、炉心支持板8、上部格子板10、制御棒11、気水分離器18及び蒸気乾燥器19が、原子炉圧力容器3内に配置される。
複数の燃料集合体5が装荷されている炉心4が原子炉圧力容器3内に配置される。原子炉圧力容器3に設置された炉心シュラウド7が炉心4を取り囲んでいる。複数のCRDハウジング14が原子炉圧力容器3の底部を貫通して原子炉圧力容器3に設けられている。炉心支持板8が、炉心シュラウド7内に配置されて炉心シュラウド7に設置される。複数の制御棒案内管12が炉心支持板8に形成された孔部32内に挿入されている。各制御棒案内管12は、制御棒案内管12の上端部に設けられた係合部13を炉心支持板8に設けられたピン9に係合させることによって、炉心支持板8に固定される(図2参照)。4体の燃料集合体5を支持する複数の燃料支持金具23が、それぞれの制御棒案内管12に着脱自在に取り付けられている。燃料支持金具24は旋回を防止するために、燃料支持金具23に設けられた係合部25を、係合部13の上方に配置して上記したピン9に係合させている(図2参照)。
各燃料集合体5は、下部タイプレート6を燃料支持金具23に形成された冷却水通路の開口部24に挿入することによって、燃料支持金具23で支持される。各燃料集合体5の上端部は、炉心シュラウド7内に配置されて炉心シュラウド7に取り付けられた上部格子板10によって、保持されている。
上部格子板10の上方に配置された気水分離器18が、炉心シュラウド7に取り付けられたシュラウドヘッド33に設置される。蒸気乾燥器19が、気水分離器18の上方に配置されて原子炉圧力容器3に設置される。原子炉圧力容器3は、原子炉建屋(図示せず)内に設置された原子炉格納容器(図示せず)内に配置され、原子炉格納容器内に設けられたペデスタル22に設置されている。
制御棒11が各制御棒案内管12内に配置され、CRD15が各CRDハウジング14内に設置されている。制御棒11は、バイオレットカップリング26によってCRD15の中空ピストン16に連結されている(図3参照)。制御棒11の上端部には、ハンドル36が設けられている。制御棒11は、原子炉2の運転停止時に、CRD15の操作によって、炉心4、具体的には、制御棒案内管12から燃料支持金具23の制御棒貫通孔35(図2参照)内を通って隣接する燃料集合体5の間に完全に挿入される。原子炉2の運転時においては、一部の制御棒11が炉心内に挿入されて原子炉出力を調節している。残りの制御棒11は、炉心4から完全に引抜かれて制御棒案内管12内に存在する。
バイオレットカップリング26の構成を、図4及び図5を用いて説明する。バイオレットカップリング26は、カップリングソケット27及び複数のカップリングスパッド30を有する。カップリングソケット27が制御棒11の軸心の位置で制御棒11の下端部に設けられ、複数のカップリングスパッド30が中空ピストン16の上端部に設けられている。これらのカップリングスパッド30は中空ピストン16の上端部の周囲に配置される。カップリングソケット27には、中空ピストン16の上端部及びこれらのカップリングスパッド30を挿入する、下端に向って開放された孔部28が形成されている。複数の係合凸部(第2突起部)29が、孔部28の内面に形成され、孔部28の周方向に90°間隔に配置されている。孔部28の周方向に隣接する係合凸部29の相互間には、カップリングスパッド30が通過できる間隙38が形成されている。カップリングスパッド30が、中空ピストン16の周方向に90°間隔に配置されている。中空ピストン16の周方向で隣接するカップリングスパッド30の相互間に、係合凸部29が通過できる間隙が形成されている。カップリングスパッド凸部(第1突起部)31が各カップリングスパッド30の上端部に形成される。カップリングスパッド凸部31は、中空ピストン16の半径方向において、カップリングスパッド30の外側面よりも外側に突出している。
制御棒11とCRD15はバイオレットカップリング26を用いて連結されている(図5(a)及び図5(d)参照)。制御棒11とCRD15が連結されている状態では、各カップリングスパッド30がカップリングソケット27内に挿入され、各カップリングスパッド凸部31がCRD15の軸方向において係合凸部29の真上に位置している。このため、カップリングスパッド凸部31が係合凸部29に引っ掛かっているので、CRD15による制御棒11の炉心4からの引き抜き操作が可能になる。制御棒11を炉心4に挿入するときには、中空ピストン16の上端が、カップリングソケット27に形成された孔部28の底面34(図5(c)参照)、すなわち、カップリングソケット27に接触する。このため、制御棒11はCRD15の操作によって炉心4に挿入することができる。
制御棒11は、横断面が十字形をしており、4枚のブレードを有する。制御棒11は、燃料支持金具23の軸心に形成された横断面が十字形をした制御棒貫通孔35内に存在するので、制御棒11は、原子炉圧力容器3内に設置されている状態で、軸心を中心に旋回することができない。このため、バイオレットカップリング26によって連結されている制御棒11とCRD14は、これらの原子炉圧力容器3内での通常の使用状態で、互いに外れることがない。
本実施例の制御棒取り扱い方法に用いられる制御棒取り扱い装置39を、図6及び図7を用いて説明する。
制御棒取り扱い装置39は、取り扱い装置本体40、表示装置66及び制御装置67を備えている。取り扱い装置本体40がケーシング41、グリッドガイド42、掴み具回転装置43、掴み具移動装置(移動装置、衝撃緩和装置)52及び掴み具(制御棒掴み装置)48を有する。グリッドガイド42がケーシング41の上端に設けられる。掴み具回転装置43及び掴み具移動装置52がケーシング41内に設置されている。
掴み具回転装置43は、モーター44及び回転軸46を有する。モーター44は支持部材47によってケーシング41の内面に設置される。回転軸46が、モーター44の回転軸45の軸方向において、回転軸45を貫通している。回転軸46の軸心と回転軸45の軸心が一致している。回転軸46は、回転軸45に設けられたキー(図示せず)に係合され、回転軸45に沿って回転軸45の軸方向にスライド可能である。
掴み具移動装置52は、シリンダー装置53A,53B、作動板57及びリミットスイッチ55A,55B,56A,56Bを有する。シリンダー装置53A,53Bは、180°反対の位置でケーシング41の内面に設置される。環状の作動板57が、シリンダー装置53Aのピストンロッド54A及びシリンダー装置53Bのピストンロッド54Bに連結される。図示されていないが、ピストンロッド54Aがシリンダー装置53Aのシリンダー内に配置されたピストンに連結され、ピストンロッド54Bがシリンダー装置53Bのシリンダー内に配置されたピストンに連結されている。作動板57はモーター44よりも下方に配置されており、シリンダー装置53A,53Bは作動板57よりも下方に配置される。
リミットスイッチ55A,55B,56A,56Bがケーシング41の内面に設置される。リミットスイッチ55A及び56Aがシリンダー装置53Aに対して設けられ、リミットスイッチ55Aがリミットスイッチ56Aよりも下方に配置される。リミットスイッチ55B及び56Bがシリンダー装置53Bに対して設けられ、リミットスイッチ55Bがリミットスイッチ56Bよりも下方に配置される。ケーシング41の軸方向における、リミットスイッチ55Aとリミットスイッチ56Aの間の距離は、リミットスイッチ55Bとリミットスイッチ56Bの間のその距離と同じである。
作動板57は、リミットスイッチ55Aとリミットスイッチ56Aの間、及びリミットスイッチ55Bとリミットスイッチ56Bの間に配置される。リミットスイッチ55A,55B,56A,56Bは、作動板57の、ケーシング41の軸方向での移動範囲を設定している。リミットスイッチ(第1位置検出装置)55A,55Bは作動板57の移動範囲の下限位置を設定し、リミットスイッチ(第2位置検出装置)56A,56Bは作動板57の移動範囲の上限位置を設定している。すなわち、作動板57は、リミットスイッチ55A,55Bとリミットスイッチ56A,56Bの間でケーシング41の軸方向において移動が可能である。換言すれば、リミットスイッチ55A,55Bは作動板57の下限位置検出器であり、リミットスイッチ56A,56Bは作動板57の上限位置検出器である。リミットスイッチ55A,55B,56A,56Bがケーブル64によって表示装置66に接続されている。
掴み具48は、作動板57よりも下方に配置され、ケーシング41の底板を貫通している。支持ロッド50が掴み具48の上端に取り付けられ、支持板51が支持ロッド50の上端に取り付けられる。支持ロッド50の上端部が作動板57の中心部に形成された貫通孔内に挿入されており、支持板51が作動板57の上面に保持されている。このため、掴み具48がシリンダー装置53A,53Bによって支持される。支持板51が回転軸46の下端に取り付けられる。フック49が掴み具48の下端部に回転可能に取り付けられている。
制御棒取り扱い装置39を用いた本実施例の制御棒取り扱い方法を、図7、図6、図8及び図9を用いて説明する。
定期検査のためにBWRプラント1の運転が停止された後、原子炉圧力容器3の上蓋が、取り外され、原子炉建屋内に設置された天井クレーン(図示せず)によって原子炉建屋内の所定の場所まで搬送される。この上蓋を取り外す前に、原子炉圧力容器3の真上に形成されている原子炉ウェル73内に冷却水74が充填される(図6参照)。原子炉圧力容器3内に設置された蒸気乾燥器19、気水分離器18及びシュラウドヘッド33が、取り外され、天井クレーンによって原子炉圧力容器3から搬出される。
その後、制御棒11の交換作業が実施される。BWRプラント1の運転停止時においては、各CRD15によって全制御棒11が炉心4内に全挿入されている。
定期検査が行われる期間において、原子炉圧力容器3内の制御棒11の交換が行われる。
燃料取り替え機69が、原子炉建屋内の運転床72上に敷設されたガイドレール(図示せず)上に設置されている(図6参照)。燃料取り替え機69は、そのガイドレール上を走行する走行台車70、及び走行台車70上に設けられて走行台車70上を走行する横行台車71を有する。制御棒交換作業に用いられる補助ホイスト59が、燃料交換作業に用いられる燃料取り替え機69の横行台車71に設けられる。ローラ59,60が、横行台車71に設置された支持部材(図示せず)に取り付けられている。
本実施例の制御棒の取り扱い方法でも、制御棒11の交換を行う際に、特許第3119728号公報の図7に示されたステップ101〜112の各作業が行われる。炉心4内に全挿入されている交換対象の制御棒(中性子吸収能力が低下して寿命になった制御棒)11に隣接している4体の燃料集合体5を、燃料取り替え機69によって、順次、炉心4から取り出して原子炉建屋内の燃料貯蔵プールまで移送する。これらの燃料集合体5は、1つの燃料支持金具23によって保持されている。これらの燃料集合体5の搬出に際しては、ブレードガイドが用いられる。これら4体の燃料集合体5の移送が終了した後、交換対象の制御棒11がCRD15の操作によって炉心4から全引き抜きされる。そして、ブレードガイドが、取り外されて原子炉圧力容器3外に移送される。
その後、制御棒の交換作業が行われる。この交換作業は、原子炉圧力容器3内に存在する交換対象の制御棒11とCRD15の連結を解除する工程(図8参照)、CRD15との連結を解除された交換対象の制御棒11を原子炉圧力容器3から搬出する工程、新制御棒11を原子炉圧力容器3内に搬入する工程、及び原子炉圧力容器3内に搬入された新制御棒11をCRD15に連結する工程(図9参照)を含んでいる。交換対象の制御棒11のCRD15との連結解除、CRD15から分離された交換対象の制御棒11の原子炉圧力容器3外への搬出、新制御棒11の原子炉圧力容器3内への搬入、及び新制御棒11とCRD15の連結が、制御棒取り扱い装置39を用いて行われる。
交換対象の制御棒11とCRD15の連結を解除する工程を、図8を用いて説明する。
圧縮機65、表示装置66及び制御装置67が運転床72上に置かれる。表示装置66及び制御装置67は運転床72上に置かれた操作盤に設置してもよい。圧縮機65に接続されたエアホース63が、制御棒取り扱い装置39の取り扱い装置本体40に設けられたシリンダー装置53A,53Bの各シリンダーに接続されている。
補助ホイスト59に巻き付けられたワイヤロープ58を、制御棒取り扱い装置39の取り扱い装置本体40のケーシング41に接続する。ワイヤロープ58がローラ59,60に掛けられている。ワイヤロープ58に接続された取り扱い装置本体40が、原子炉ウェル73内の冷却水74中に降ろされる。オペレータは、操作盤に設けられた巻き戻しボタンを押す。このボタンの操作によって制御装置67は、巻き戻し制御信号を補助ホイスト59に出力する。補助ホイスト59は、巻き戻し制御信号により駆動されてワイヤロープ58を巻き戻し、ワイヤロープ58に吊り下げられた取り扱い装置本体40を、原子炉ウェル73内の冷却水74内のある高さまで下降させる。取り扱い装置本体40がある高さまで下降したとき、オペレータは、操作盤に設けられたホイスト停止ボタンを押す。このボタン操作によって制御装置67はホイスト停止制御信号を出力し、補助ホイスト59の駆動を停止させる。取り扱い装置本体40の冷却水74中での高さは、補助ホイスト59に設置されたエンコーダによって検出され、表示装置66に表示される。取り扱い装置本体40の下降を停止した状態で走行台車70及び横行台車71を移動させて、ワイヤロープ58に吊り下げられた取り扱い装置本体40のフック49を、交換対象の制御棒11の真上に位置するように、位置決めする。
この位置決め後、巻き戻しボタンを押すことによって制御装置67が巻き戻し制御信号を出力し、補助ホイスト59を再駆動する。これによって、取り扱い装置本体40が下降される。取り扱い装置本体40を、取り出された4体の燃料集合体のそれぞれの上端部が挿入されていた、上部格子板10の1つの升目内を通してさらに下降させる。取り扱い装置本体40が、上部格子板10よりも下方で、炉心4内に存在する燃料集合体5の間を下降し、フック49が制御棒11のハンドル36の位置付近に到達したとき、オペレータがホイスト停止ボタンを押すことによって、制御装置67が、ホイスト停止制御信号を出力する。ホイスト停止制御信号によって補助ホイスト59が停止され、取り扱い装置本体40の下降が停止される。このとき、グリッドガイド42は、上部格子板10に引っ掛かり、取り扱い装置本体40の、回転軸46の回転方向における位置決めを行う。
取り扱い装置本体40は、図7に図示されていないが、特許第3119728号公報の図11に記載されているように、燃料支持金具用掴み具を有する燃料支持金具取り扱い部をケーシング41内に設置している。燃料支持金具取り扱い部は、ケーシング41内で上下方向に移動するので、掴み具回転装置43、支持部材47、掴み具48及び掴み具移動装置52と干渉しないように構成され、配置されている。
取り扱い装置本体40の下降が停止された後、オペレータが、操作盤に設けられた燃料支持金具取り扱い部操作ボタンを押す。このボタン操作によって、制御装置67から燃料支持金具取り扱い部に制御信号が出力され、特許第3119728号公報の段落0046及び図16に記載されているように、燃料支持金具用掴み具で燃料支持金具23を掴み、燃料支持金具取り扱い部を上方に向って移動させることによって燃料支持金具23を上部格子板8から持ち上げる。持ち上げられた燃料支持金具23は、上面がケーシング41の下端近くに位置し、燃料支持金具用掴み具で保持されている(図8(a)参照)。このとき、掴み具48の一部は燃料支持金具23の制御棒貫通孔35内に存在する。
オペレータは、操作盤に設けられたフック閉ボタンを押す。このボタン操作によって、制御装置67からケーブル(図示せず)を介して掴み具48に設けられたフック駆動装置(図示せず)にフック閉制御信号が出力される。フック駆動装置が作動してフック49を回転させ、フック49をハンドル36に形成された開口部37内に挿入する(図8(a)参照)。このとき、作動板57がリミットスイッチ55A,55Bに接触しており、作動板57は停止状態にある。
オペレータは操作盤に設けられた圧縮機駆動ボタンを押す。このボタン操作によって、制御装置67が駆動制御信号を圧縮機65に出力する。圧縮機65が駆動され、圧縮された空気が、圧縮機65からエアホース63を通ってシリンダー装置53A,53Bのそれぞれのシリンダー内に供給される。圧縮空気は各シリンダー内のピストンを押し上げるように作用し、ピストンロッド54A,54Bが上方に向って押し上げられる。このとき、回転軸46が回転軸45内で上方に向かって移動する。作動板57が、リミットスイッチ56A,56Bに接触するまで、ピストンロッド54A,54Bの上昇に伴って上昇する。支持板51が作動板57の上昇によって持ち上げられ、掴み具48及びフック49も上昇する。作動板57がリミットスイッチ56A,56Bに接触したとき、リミットスイッチ56A,56Bから作動信号が出力される。これらの作動信号は、ケーブル64によって伝えられ、表示装置66に表示される。オペレータは、表示装置66に表示されたリミットスイッチ56A,56Bの作動信号を見たとき、操作盤に設けられた圧縮機停止ボタンを押す。このボタン操作によって、制御装置67が、停止制御信号を出力し、圧縮機65を停止させる。これにより、作動板57の上昇が停止され、掴み具48のフック49の上昇も停止される。
フック49の上昇により、制御棒11、及びCRD15の中空ピストン16も持ち上げられる。中空ピストン16に設けられた各カップリングスパッド30が制御棒11のカップリングソケット27に連結されている(図5(a)及び図5(b)参照)ので、フック49の上昇により、中空ピストン16が持ち上げられる(図8(b)参照)。CRD15の中空ピストン16を持ち上げ過ぎた場合には、中空ピストン16を自重により下降させようとしても、中空ピストン16の落下を防止するために中空ピストン16を保持しているラッチ機能により、中空ピストン16が図8(a)に示す元の位置まで落下しなくなる。中空ピストン16が元の位置まで落下しなくなることを避けるために、作動板57の上限位置を設定するリミットスイッチ56A,56Bを、ケーシング41に設置している。
中空ピストン16が所定量持ち上げられた図8(b)に示された状態になっているとき、オペレータは操作盤に設けられたモーター駆動ボタンを押す。中空ピストン16が図8(b)に示された状態は、作動板57がリミットスイッチ56A,56Bに接触してこれらのリミットスイッチを作動させた状態である。リミットスイッチ56A,56Bの作動信号が表示装置66に表示されるので、オペレータは表示装置66を見ることによって図8(b)に示された状態になったことを知ることができる。モーター駆動ボタンの操作によって、制御装置67は、開閉器閉制御信号をケーブル62が接続された開閉器68に対して出力し、開閉器68を閉じる。これにより、掴み具回転装置43のモーター44が回転される。この状態では、中空ピストン16がカップリングソケット27に連結されている。モーター44の回転力が回転軸45から回転軸46に伝えられ、回転軸46が回転するので、掴み具48、フック49及び制御棒11が旋回する(図8(c)参照)。燃料支持金具23は、持ち上げられて取り扱い装置本体40の保持されている(図8(a)参照)ので、制御棒11の上端よりも上方に位置している。このため、制御棒11は、燃料支持金具23によって拘束されないので、制御棒案内管12内で旋回される。中空ピストン16は、中心軸を中心に回転しないように、CRD15に設置されている。
モーター44の回転により掴み具48及び制御棒11を旋回させる。制御棒11の旋回中に、各カップリングスパッド30の上端部に形成されたカップリングスパッド凸部31が、カップリングソケット27内で係合凸部29の相互間に形成された間隙38の真上に位置したときに(図5(b)及び図5(e)参照)、中空ピストン16は、モーター44が回転している状態で、中空ピストン16の自重によって、元の状態、すなわち、図8(a)に示された位置まで落下する(図8(d)参照)。中空ピストン16が落下するとき、各カップリングスパッド凸部31は、各間隙38内を通過する。
中空ピストン16が落下して制御棒11がCRD15から分離されたことは、掴み具4に設けられた荷重計(図示せず)で検出することができる。中空ピストン16が制御棒11に連結しているときには、荷重計は制御棒11及び中空ピストン16のそれぞれの荷重を合計した荷重を計測する。中空ピストン16が落下して制御棒11から分離されたときには、荷重計は制御棒11のみの荷重を計測する。後者の場合に計測された荷重は、中空ピストン16の荷重の分だけ減少している。この荷重計で計測された荷重は表示装置66に表示されるので、オペレータは、表示装置66を見ることによって中空ピストン16の分離を知ることができる。その荷重計で計測された荷重は、制御装置67に伝えられる。制御装置67は、荷重計で計測された荷重が変化(減少)したとき、モーター44の回転を停止する。これにより、制御棒11の旋回が停止される。
制御棒11と中空ピストン16が分離された後、オペレータは、操作盤に設けられた巻き取りボタンを押す。このボタンの操作によって制御装置67は、巻き取り制御信号を補助ホイスト59に出力する。補助ホイスト59は、巻き取り制御信号により駆動されてワイヤロープ58を巻き取る。これにより、燃料支持金具23を保持した取り扱い装置本体40が制御棒11と共に引き上げられ、制御棒11のカップリングソケット27の下端がCRD15の中空ピストン16の上端よりも上方に達する(図5(c)及び図5(f)参照)。これにより、制御棒11とCRD15の連結が解除される(図8(e)参照)。カップリングソケット27の下端が所定の高さだけ中空ピストン16の上端よりも上方に到達したとき、オペレータはホイスト停止ボタンを押す。補助ホイスト59によるワイヤロープ58の巻き取りが停止され、取り扱い装置本体40の上昇が停止する。
オペレータがモーター駆動ボタンを押したとき、制御装置67が開閉器68を閉じられ、モーター44が駆動されて掴み具48、及びフック49に掴まれている制御棒11が旋回する。モーター44に設けられたリミットスイッチ(図示せず)の出力信号を入力している制御装置67は、掴み具48が図8(a)の状態から90°旋回したと判定したとき、開閉器68を開く。モーター44が停止され、制御棒11の旋回も停止される。このとき、掴み具48及び制御棒11は、フック49をハンドル36の開口部37に挿入した状態(図8(a)の状態)から90°旋回していることになる。
以上の工程により、制御棒11とCRD15の連結解除が終了する。
その後、交換対象の制御棒11を原子炉圧力容器3から搬出する工程が実施される。オペレータが巻き取りボタンを押す。ワイヤロープ58が補助ホイスト59に巻き取られ、取り扱い装置本体40が、炉心4内を上昇し、やがて、原子炉圧力容器3内から原子炉ウェル73内に達する。交換対象の制御棒11が原子炉圧力容器3の外へ取り出されて原子炉ウェル73内で所定の高さまで上昇したとき、ホイスト停止ボタンがオペレータによって操作され、補助ホイスト59によるワイヤロープ58の巻き取りが停止される。燃料取り替え機69が駆動され、フック49に係合された制御棒11が燃料貯蔵プール内の所定の位置まで移送される。その後、制御棒11はフック49から外されて燃料貯蔵プール内に保管される。
新制御棒11を原子炉圧力容器3内に搬入する工程について説明する。燃料貯蔵プール内で掴み具48のフック49に新制御棒11が吊り下げられる。燃料取り替え機69の駆動によって、燃料支持金具23を保持した取り扱い装置本体40、及び新制御棒11が原子炉ウェル73まで移送される。さらに、新制御棒11が、制御棒11との連結を解除されたCRD15の真上に位置するように、燃料取り替え機69によって位置決めされる。上記の新制御棒11の位置決め後、オペレータが巻き戻しボタンを押し、制御装置67による補助ホイスト59の駆動制御が実行される。補助ホイスト59が駆動されてワイヤロープ58が補助ホイスト59から巻き戻され、取り扱い装置本体40及び新制御棒11が原子炉ウェル73内を下降する。やがて、新制御棒11が原子炉圧力容器3内に搬入される。
新制御棒11を、バイオレットカップリング26を用いてCRD15に連結する工程を、図9を用いて説明する。
取り扱い装置本体40及び新制御棒11は、上部格子板10の1つの升目内を通過し、寿命になって取り出された制御棒11が存在していた位置で燃料集合体5の間を下降する。新制御棒11が連結されるCRD15の中空ピストン16は全引き抜き状態になっている。新制御棒11のカップリングソケット27の下端部が中空ピストン16の上端部に着座する(図9(a)参照)。このとき、作動板57は、上限位置に位置しており、リミットスイッチ56A,56Bと接触している。作動板57は停止状態にある。燃料支持金具23は、取り扱い装置本体40のケーシング41の下端面近くに保持されている(図9(a)参照)。
カップリングソケット27の下端部が中空ピストン16の上端部に着座したとき、新制御棒11の荷重が中空ピストン16によって支えられる。このため、新制御棒11の荷重がフック49に掛からなくなるので、掴み具48に設けられた荷重計で計測された荷重が新制御棒11の荷重の分だけ減少する。計測された荷重が表示装置66に表示されるので、オペレータはその荷重が減少したとき、ホイスト停止ボタンを操作する。これにより、補助ホイスト59が停止される。
カップリングソケット27の下端部の、中空ピストン16の上端部への着座は、掴み具48の下端面に設けられたリミットスイッチ(図示せず)(以下、フックリミットスイッチという)によっても検出される。新制御棒11のハンドル36が掴み具48の下端面に接触しているとき、このフックリミットスイッチが、掴み具48の下端面に接触して作動状態になり、作動信号を出力する。この作動信号は表示装置66に表示される。表示装置66にフックリミットスイッチの作動信号が表示されているとき、オペレータは新制御棒11が掴み具48の下端面に接触している状態であると判断する。オペレータは、表示装置66にフックリミットスイッチの作動信号が表示されたとき、カップリングソケット27の下端部が中空ピストン16の上端部に着座したと判断する。
荷重計の計測値、及びフックリミットスイッチの作動信号の有無に基づいて、カップリングソケット27の下端部の、中空ピストン16の上端部への着座を判断するので、この判断結果の信頼性が向上する。
カップリングソケット27の下端部が中空ピストン16の上端部に着座したとき、オペレータによって巻き取りボタンが押され、制御装置67の制御により補助ホイスト59が駆動してワイヤロープ58が巻き取られる。取り扱い装置本体40が上昇し、フック49が新制御棒11のハンドル36に接触する。このとき、フックリミットスイッチが掴み具48の下端面から離れており、フックリミットスイッチから作動信号が出力されない。フックリミットスイッチから作動信号が出力されていない旨を示す情報が表示装置66に表示される。これを見たオペレータがホイスト停止ボタンを押すので、補助ホイスト59が停止され、取り扱い装置本体40の上昇が停止される。フック49が新制御棒11のハンドル36に接触した状態で保持される(図9(b)参照)。この状態でも、カップリングソケット27の下端部が、中空ピストン16の上端部、すなわち、カップリングスパッド凸部31の上端に着座しており、新制御棒11の荷重は中空ピストン16で支持されている。
フック49が新制御棒11のハンドル36に接触することによってフックリミットスイッチからの作動信号が表示装置66に表示されたとき、オペレータによってモーター駆動ボタンが押される。制御装置67の制御によりモーター44が駆動して回転軸46が回転し、掴み具48を90°旋回させる。新制御棒11の荷重が中空ピストン16に加わっている状態で、フック49によって新制御棒11も旋回する(図9(c)参照)。
新制御棒11が旋回している途中で、新制御棒11に設けられたカップリングソケット27内で係合凸部29の相互間に形成された各間隙38が、中空ピストン16の各カップリングスパッド凸部31の真上に位置した状態になる(図9(d)参照)。この状態は、新制御棒11が45°旋回したときに生じる。各間隙38がそれぞれのカップリングスパッド凸部31の真上に位置したとき、中空ピストン16が、CRD15内に設けられたバネ(図示せず)の力によって上方に向って押し上げられる(図9(d)に示された上向きの矢印参照)。
各間隙38が各カップリングスパッド凸部31の真上に位置したとき、新制御棒11が掴み具48と共に自重により落下できるようになり、モーター44が回転している状態で各カップリングスパッド凸部31が各間隙38内を通り、やがて、カップリングスパッド凸部31の下端が係合凸部29の上端よりも上方に到達する(図5(b)及び図5(e)参照)。新制御棒11の、自重による落下速度が掴み具移動装置52によって緩和される。間隙38がカップリングスパッド凸部31の真上に位置したとき、シリンダー装置53A,53Bのそれぞれのシリンダー内でピストンよりも下方に存在する圧縮空気は、新制御棒11の自重でピストンが押し下げられることによって、それぞれのシリンダーの下端部に形成された排出口から排出される。この排出口には、弁が設けられた排出管が接続されており、ピストンが押し下げられるときにはこの弁は開いている。シリンダーからの圧縮機の排出により、これらのピストンの下降速度が、落下する新制御棒11に起因した中空ピストン16に加えられる衝撃荷重が緩和されるように、減速される。ピストンの下降に伴って、作動板57も下降する。このため、掴み具48、フック49及び新制御棒11が徐々に下降し、各カップリングスパッド凸部31が各間隙38内に挿入されて上記した図5(b)及び図5(e)の状態になる。この状態は、図9(e)の状態である。図9(e)の状態において中空ピストン16の上端の位置が図9(d)の状態でのその位置よりも高くなっている。図9(e)の状態において中空ピストン16の上端の位置は、中空ピストン16の上端が、前述した中空ピストン16のバネによる押し上げ力、落下する制御棒11の自重、及び掴み具移動装置52による落下速度の緩和作用がバランスして定まる位置になっている。
掴み具48が図9(a)の状態から90°旋回されたとき、カップリングスパッド凸部31が係合凸部29の真上に到達する(図5(a)及び図5(d)参照)。このように、掴み具48が90°旋回されたとき、制御装置67は開閉器68を開くので、モーター44が停止され、新制御棒11の旋回が停止される。新制御棒11がCRD15の中空ピストン16に連結される(図9(e)参照)。
掴み具48が図9(a)の状態から90°旋回されてモーター44の駆動が停止された後、シリンダー装置53A,53Bのそれぞれのシリンダー内で各ピストンが押し下げられて作動板57がリミットスイッチ55A,55Bに接触したとき、リミットスイッチ55A,55Bから作動信号がそれぞれ出力される。これらの作動信号が表示装置66に表示される。オペレータは、表示されたそれらの作動信号を見ることによって、弁閉鎖ボタンを押す。このとき、制御装置67が、弁閉鎖制御信号を出力し、シリンダーの下端部に形成された排出口に接続された排出管に設けられた弁が完全に閉じられる。シリンダー装置53A,53Bのそれぞれのシリンダー内の各ピストンの下降が停止され、作動板57に支持される掴み具48の下降が停止される(図9(f)参照)。この状態では、中空ピストン16のカップリングスパッド30及びカップリングスパッド凸部31が、カップリングソケット27内に完全に挿入されている。
図9(e)において、掴み具48が図9(a)の状態から90°旋回される前に、作動板57がリミットスイッチ55A,55Bに接触したときには、この時点で、掴み具48の下降が停止される。
以上により、制御棒11をCRD15に連結させる全ての工程が終了する。その後、取り扱い装置本体40に設けられた燃料支持金具取り扱い部が下降され、燃料支持金具用掴み具に保持された燃料支持金具23を該当する制御棒案内管12に装着する。燃料支持金具用掴み具から燃料支持金具23が外される。そして、フック49を回転させてフック49を新制御棒11のハンドル36から取り外す。オペレータは、操作盤に設けられたフック開ボタンを押す。このボタン操作によって出力されたフック開指令によって、制御装置67がケーブル(図示せず)を介して掴み具48に設けられたフック駆動装置にフック開制御信号が出力される。フック駆動装置が作動してフック49を回転させてフック49とハンドル36の係合状態が解除される。
その後、オペレータによって巻き取りボタンが押され、ワイヤロープ58が補助ホイスト59に巻き取られる。取り扱い装置本体40が、炉心4内を上昇して原子炉圧力容器3内から原子炉ウェル73内に到達し、冷却水74の液面上方に取り出される。取り扱い装置本体40がワイヤロープ58から取り外される。
燃料取り替え機69が燃料貯蔵プールまで移動される。ブレードガイドを炉心4に挿入した後、CRD15の操作によって、新制御棒11が炉心4内に全挿入される。制御棒交換のために炉心4から取り出された各燃料集合体5が、燃料取り替え機69によって、順次、炉心4内に移送される。これらの燃料集合体5の下部タイプレート6が、新制御棒11の上端部が挿入された燃料支持金具23の開口部24内に挿入される。
以上に説明した工程で、原子炉圧力容器3内に存在する交換対象の残りの制御棒11が、新制御棒11と順番に交換される。交換対象の全制御棒11の新制御棒11への交換が終了し、原子炉2の定期検査が終了した後、気水分離器18及びシュラウドヘッド33、及び蒸気乾燥器19が、順番に、原子炉圧力容器3内に搬入されて設置される。上蓋が原子炉圧力容器3に取り付けられる。
本実施例では、制御棒11をCRD15に連結するとき、カップリングソケット27の下端部が中空ピストン16の上端部に着座している状態で、制御棒11を旋回させるので、各間隙38が各カップリングスパッド凸部31の真上に位置したとき、制御棒11が、自重により落下し、各カップリングスパッド凸部31が各間隙38内に挿入される。このため、各カップリングスパッド凸部31を、カップリングソケット27に形成された孔部28内に確実に挿入することができる。制御棒11とCRD15を、バイオネットカップリング26を用いて短時間に連結することができる。制御棒11を自重により落下させて各カップリングスパッド凸部31を各間隙38内に挿入する本実施例は、特許第3119728号公報に記載された制御棒をCRDに連結する方法よりも短時間で制御棒11とCRD15を連結することができる。また、制御棒の自由落下を利用する本実施例での制御棒とCRDの連結方法は、特許第3119728号公報に記載された制御棒とCRDの連結方法よりも、カップリングスパッド凸部31をカップリングソケット27内に確実に挿入することができる。
取り扱い装置本体40に設けられた掴み具移動装置52、具体的には、シリンダー装置53A,53B及び作動板57を用いて、制御棒11のCRD15への連結時において、自重により落下する制御棒11及び掴み具48の落下速度を緩和している。このため、制御棒11及び掴み具48の自重による落下によって、CRD15の中空ピストン16に加えられる衝撃荷重を緩和することができる。結果として、制御棒11のカップリングソケット27、及びCRD15の中空ピストン16に設けられたカップリングスパッド30の損傷を防止することができる。
本実施例は、掴み具48を保持している作動板(掴み具保持部材)57の、ケーシング41の軸方向での移動範囲の下限を制限するリミットスイッチ55A,55B、及びその移動範囲の上限を制限するリミットスイッチ56A,56Bをケーシング41に設けている。このため、制御棒11をCRD15に連結する際において、作動板57によりリミットスイッチ55A,55Bが作動したことによって、制御棒11が正常に落下し各カップリングスパッド凸部31が、カップリングソケット27に形成された孔部28内に完全に挿入されたことを知ることができる。制御棒11とCRD15の連結を解除するときには、掴み具移動装置52によって制御棒11及び掴み具48を持ち上げ過ぎることを防止している。具体的には、作動板57がリミットスイッチ56A,56Bに接触することによって、シリンダー装置53A,53Bによる作動板57の上昇が停止される。
本実施例では、制御棒11とCRD15の連結を解除するとき、掴み具移動装置52によって制御棒11を持ち上げるので、バイオネットカップリング26によって制御棒11に連結された中空ピストン16も持ち上げられる。この状態で、制御棒11を旋回するので、各間隙38が各カップリングスパッド凸部31の真下に位置したとき、中空ピストン16が、自重により落下し、各カップリングスパッド凸部31が各間隙38内に挿入される。このため、中空ピストン16の自重を用いて、カップリングスパッド凸部31をカップリングソケット27から容易に離すことができる。したがって、制御棒11とCRD15の連結を容易に解除することができる。
本実施例では、制御棒11及び中空ピストン16をシリンダー装置53A,53Bを用いて持ち上げている。このため、中空ピストン16の持ち上げ過ぎにより、CRD15に設けられた、中空ピストン16の落下防止用のラッチの作動を防止することができる。換言すれば、シリンダー装置53A,53Bを用いることによって、このラッチが動作しない範囲内で中空ピストン16を持ち上げることができる。
本実施例では、シリンダー装置53A,53Bにエアシリンダーを用いているが、油圧式シリンダーまたは水圧式シリンダーを用いてもよい。
シリンダー装置53A,53Bとして、図10に示すシリンダー装置53Cを用いてもよい。シリンダー装置53Cは、シリンダー装置53A,53Bにおいてピストンをピストン76に替えた構成を有する。シリンダー装置53Cの他の構成はシリンダー装置53A,53Bと同じである。シリンダー装置53Cでは、シリンダー75内に配置されたピストン76には、小さな内径の貫通孔77が形成されている。この貫通孔の形成によって、ピストン76がオリフィスを有する構成になっている。シリンダー75を貫通するピストンロッド54Aがピストンに76に連結されている。ピストン76がオリフィス(貫通孔77)を有しているので、制御棒11とCRD15の連結時に制御棒11が自重により落下するとき、制御棒11の落下速度を低減することができる。
本発明の他の実施例である実施例2の制御棒取り扱い方法を説明する。本実施例で用いられる制御棒取り扱い装置39Aは、図11に示すように、制御棒取り扱い装置39においてケーブル64を制御装置67に接続した構成を有する。掴み具48に設けられた荷重計及びフック49に設けられたフックリミットスイッチも制御装置67にケーブルによって接続される。制御棒取り扱い装置39Aの他の構成は制御棒取り扱い装置39と同じである。
本実施例の制御棒取り扱い方法では、制御棒交換における制御棒11とCRD15の連結解除、及び制御棒11とCRD15の連結のそれぞれの工程において、実施例1で実施されているオペレータによる各ボタン操作によって制御装置67で行われる各制御信号の出力を、制御装置67によって自動化している。このため、制御棒交換における制御棒11とCRD15の連結解除、及び制御棒11とCRD15の連結のそれぞれの工程での、制御棒取り扱い装置39Aの操作が制御装置67によって自動的に行われる。
本実施例は、実施例1で生じる各効果を得ることができる。本実施例では、制御棒交換における制御棒11とCRD15の連結解除、及び制御棒11とCRD15の連結のそれぞれの工程での、制御棒取り扱い装置39Aの操作が制御装置67によって自動的に行われるので、オペレータの負担が軽減される。
実施例1及び2における、バイオネットカップリングを用いて制御棒11をCRD15に連結する工程(図9参照)は、新規に建設されたBWRプラントにおいて、制御棒11とCRD15を連結するときに適用することができる。
本発明は、沸騰水型原子力プラントに適用される。
1…沸騰水型原子力プラント、3…原子炉圧力容器、4…炉心、5…燃料集合体、7…炉心シュラウド、8…炉心支持板、10…上部格子板、11…制御棒、12…制御棒案内管、15…制御棒駆動機構、16…中空ピストン、23…燃料支持金具、26…バイオネットカップリング、27…カップリングソケット、28…孔部、29…係合凸部、30…カップリングスパッド、31…カップリングスパッド凸部、36…ハンドル、39,39A…制御棒取り扱い装置、40…取り扱い装置本体、41…ケーシング、43…掴み具回転装置、44…モーター、48…掴み具、49…フック、52…掴み具移動装置、53A,53B,53C…シリンダー装置、55A,55B,56A,56B…リミットスイッチ、59…補助ホイスト、66…表示装置、67…制御装置。

Claims (11)

  1. 原子炉圧力容器に設置された制御棒駆動機構の中空ピストンに含まれ、外側に向って突出した第1突起部を上端部に有し、前記中空ピストンの上端部の周囲に配置された複数のカップリングスパッドを、制御棒の下端部に設けられて一端が開放された孔部が形成され、内側に向って突出する複数の第2突起部を前記孔部の内面に形成したカップリングソケットに連結する制御棒の取り扱い方法において、
    制御棒掴み装置に保持された制御棒を前記制御棒掴み装置と共に前記原子炉圧力容器内を下降させて、前記カップリングソケットを、前記原子炉圧力容器内に存在する前記中空ピストンの上端部に着座させ、
    その後、前記制御棒を旋回させ、
    前記制御棒の旋回により、前記孔部の周方向において隣り合う前記第2突起部の相互間に形成された間隙が前記第1突起部の真上に位置したとき、前記制御棒及び前記制御棒掴み装置を自重により下降させて、前記第1突起部を、前記間隙内を通過させ、
    前記第1突起部が前記第2突起部より上方に位置する状態で、前記制御棒を旋回させて前記第1突起部を前記第2突起部の真上に位置させ、前記複数のカップリングスパッドを前記カップリングソケットに連結することを特徴とする制御棒の取り扱い方法。
  2. 前記制御棒の旋回は前記制御棒掴み装置を旋回させることによって行われる請求項1に記載の制御棒の取り扱い方法。
  3. 前記制御棒及び前記制御棒掴み装置の自重による下降は、前記制御棒掴み装置を保持する衝撃緩和装置により前記制御棒及び前記制御棒掴み装置の下降速度を減速させて行われる請求項1または2に記載の制御棒の取り扱い方法。
  4. ケーシングと、前記ケーシング内に配置されて前記ケーシングに設置された回転装置と、前記回転装置に上下方向にスライド可能に設けられた制御棒掴み装置と、前記ケーシング内に配置されて前記ケーシングに設置され、前記制御棒掴み装置を保持し、前記制御棒掴み装置が自重によって下降するときには前記制御棒掴み装置の下降速度を減速し、且つ前記制御棒掴み装置を上方に向って持ち上げる移動装置とを備えたことを特徴とする制御棒取り扱い装置。
  5. 前記移動装置が、シリンダー、前記シリンダー内に配置されたピストン、前記ピストンに連結されたピストンロッド、及び前記ピストンロッドに設けられて前記制御棒掴み装置を保持する保持部材を備えたシリンダー装置である請求項4に記載の制御棒取り扱い装置。
  6. 前記保持部材の上下方向における移動範囲で前記保持部材が下限位置に到達したことを検出する第1位置検出装置、及び前記移動範囲で前記保持部材が上限位置に到達したことを検出する第2位置検出装置を、前記ケーシングに設けた請求項5に記載の制御棒取り扱い装置。
  7. 前記ピストンに、このピストン移動速度を抑制するオリフィスを形成した請求項5に記載の制御棒取り扱い装置。
  8. 原子炉圧力容器に設置された制御棒駆動機構の中空ピストンに含まれ、外側に向って突出した第1突起部を上端部に有し、前記中空ピストンの上端部の周囲に配置された複数のカップリングスパッドと、制御棒の下端部に設けられて一端が開放された孔部が形成され、内側に向って突出する複数の第2突起部を前記孔部の内面に形成したカップリングソケットとの連結を解除する制御棒の取り扱い方法において、
    前記原子炉圧力容器内で制御棒掴み装置を下降させ、
    前記カップリングソケットの前記孔部内で前記第1突起部が前記第2突起部の真上に存在する状態で前記中空ピストンに連結されている前記制御棒に上端部に存在するハンドルに、前記制御棒掴み装置を係合させ、
    前記制御棒掴み装置を上昇させて、前記制御棒掴み装置に係合された前記制御棒、及び前記中空ピストンを上方に持ち上げ、
    その後、前記制御棒を旋回させ、
    前記制御棒の旋回により、前記孔部の周方向において隣り合う前記第2突起部の相互間に形成された間隙が前記第1突起部の真下に位置したとき、前記中空ピストンを自重により下降させて、前記第1突起部を、前記間隙内を通過させ、
    前記制御棒掴み装置をさらに上昇させて、前記カップリングソケットの下端が前記第1突起部の上端よりも上方に位置するように、前記制御棒を上昇させることを特徴とする制御棒の取り扱い方法。
  9. 前記制御棒の旋回は前記制御棒掴み装置を旋回させることによって行われる請求項8に記載の制御棒の取り扱い方法。
  10. 前記制御棒及び前記中空ピストンの上方への持ち上げは、前記制御棒掴み装置を保持する移動装置により前記制御棒掴み装置を上方に移動させることにより行われる請求項8または9に記載の制御棒の取り扱い方法。
  11. 前記制御棒及び前記中空ピストンを上方に向かって持ち上げる際に、前記制御棒掴み装置の上下方向における移動範囲において前記制御棒掴み装置が上限位置に到達したことを検出する請求項10に記載の制御棒の取り扱い方法。
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