JP5985247B2 - 燃料取扱装置 - Google Patents
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Description
沸騰水型原子炉を用いた原子力発電所では、原子炉の1つの運転サイクルが終了すると次の運転サイクルのために、図14に示すように燃料取扱装置1を使って原子炉圧力容器2内の炉心2aに装荷された燃料集合体3の取り出し作業、原子炉圧力容器2内の炉心2aへの燃料集合体3の装荷作業を行っている。
このような作業の際は、図14に示す燃料貯蔵プール4と原子炉ウェルプール5との間のゲート4aの堰板は除去されている。
燃料掴み装置11は、図16に示すように径の異なる複数の同軸の中空管からなるマスト(伸縮管)111をテレスコピック式に設けて伸縮自在とし、横行台車10に設置されたウインチ(昇降装置)113Aのワイヤロープ(昇降装置)114Aにより下方に懸垂設置されている。図16ではマスト111は、中空管111a,111b,111cの三重管で簡略化して表示してあるが、実際はもっと多数の多重管で構成されている。
また、横行台車10上に設置されたウインチ(昇降装置)113Bの2本のワイヤロープ(昇降装置)114Bを介して燃料掴み装置11の下端の掴み具12Bを昇降可能としている。
フック124は、グラップルボディ123の対向する2面の支持孔で支持されたピン123aを回転軸にして開放、把持の位置にエアシリンダ125の駆動力により回動することが可能なっている。
フック124に掛かる荷重は、ピン123aを介してグラップルボディ123に伝えられる。
そして、横行台車10上には、制御装置によってウインチ113A,113Bをそれぞれ別個に駆動する電動モータ等のスイッチ操作等をする制御盤が搭載されている。
最下端の中空管111cの開口部はシャフト121と上下方向に摺動可能とし、周方向には係合する形状となっており、マスト111全体が左右所定の角度の範囲で回動すると、掴み具12Bもそれに応じて、左右所定の角度の範囲で回動できる。
上部タイプレート3aには、コの字形のハンドル3a1が一体に設けられ、前記した掴み具12Bのフック124で引っ掛けて掴めるようになっている。
ちなみに、冷却材入口部及びガイドノーズ3b1を合わせて「ノーズピース」とも称する。
ちなみに、燃料貯蔵ラック20の格子15の底にはベース部材25が配置され、格子15の下端はベース部材25に溶接固定されている。ベース部材25には、燃料貯蔵ラック20に格納された燃料集合体3を格子15のほぼ中央に配置するために、燃料集合体3の下部プレート3bの冷却材入口部が嵌め込まれる支持孔23が設けられている。支持孔23は、燃料貯蔵プール4の冷却水を燃料集合体3のチャンネルボックス3c内に自然循環で供給する役目もしている。
燃料集合体3の把持後は、制御装置は、ウインチ113A,113Bを制御してマスト111を縮めるとともに、燃料集合体3を上方に吊り上げ、上昇させ、燃料集合体3の水平方向の移送可能な鉛直方向位置(高さ位置)まで燃料集合体3を引き上げる。その後、再び、走行台車8及び横行台車10の移動により燃料貯蔵ラック20又は原子炉圧力容器2内の燃料集合体3を格納しようとする目的の位置の真上に位置決めする。
このようにリミットバルブ127A,127Bはその作動ピンがリミッタ126で下方から押される位置がリミットバルブ127Aの方がリミットバルブ127Bよりも高い位置に設定されている。
しかし、作業員の被曝低減の観点からも、できるだけ作業員が燃料取扱装置1の機上に乗っての復旧作業は望ましくなく減らす必要がある。
何故なら、仮にこの技術を燃料集合体3がスティックした場合に適用しても、伸縮マスト111の上端部での揺動となり、伸縮マスト111の下端に位置する掴み具12Bのフック124で把持されている燃料集合体3に効果的な揺動を伝えることができず、燃料集合体3をスティック状態から脱出させるための対策とはならないからである。
以下に、本発明の実施形態に係る燃料取扱装置について図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃料取扱装置の全体構成図であり、背景技術の段落で説明したものと同じであり、重複する説明を省略する。図2は、実施形態に係る燃料取扱装置の燃料掴み装置の概略構造図である。
燃料取扱装置1における燃料掴み装置(燃料把持部)11は、その下部に掴み具12Aを有している。掴み具12Aは、図2に示すようにウインチ(昇降装置)113Bに2本のワイヤロープ(昇降装置)114Bによりウインチ113Bに掛かる荷重トルクを検出する荷重センサ116が設けられているとともに、2本のワイヤロープ114Bの端がその上端に接続された上部シャフト(棒状体)121A、上部シャフト121Aの下端に接続する上下方向揺動部(棒状体、上下方向揺動手段)122、上下方向揺動部122の下部にその上端が接続する下部シャフト(棒状体)121B、下部シャフト121Bの下部に接続する下方が開口したほぼ角筒形状のグラップルボディ(筺体)123、グラップルボディ123内に格納されたフック124A、エアシリンダ125、リミッタ126、リミットバルブ127A,127B((図8参照)、図2では、リミットバルブ127Aのみ表示)、振動モータ(水平方向揺動手段)129(図3参照)、可動ストッパ128を含んで構成されている。
また、制御装置200は、上下方向揺動部122の後記する水圧モータ122b(図4参照)への水圧供給開始と停止、後記する振動モータ129(図8参照)の回転開始と停止の制御信号を横行台車10上に設置された制御盤に出力する。制御盤は、その制御信号を受けて、例えば、オペレーティングフロア6(図1参照)に設置された水圧源から供給される水圧や空気に対しその供給管のバルブの開閉を制御して、必要に応じ水圧モータ122bや、エアモータ128b(図6参照)や振動モータ129等を駆動させる。
図2では、制御装置200からの制御信号の矢印を示す上で、横行台車10上に設置された制御盤を省略して記載している。
図3は、図2における掴み具の部分断面図である。図4は、図3におけるA部拡大図の上下方向揺動部の構造説明図である。
上下方向揺動部122は、上部シャフト121Aの下端に接続する開口を下方に向けた円筒体122aを有している。円筒体122aは、円筒本体部122a1、接続円盤122a2、ストッパ円盤122a3から構成されている。円筒本体部122a1は、その上端側が接続円盤122a2と接続し、接続円盤122a2を介して上部シャフト121Aの下端と接続している。円筒本体部122a1の下端側には、円筒本体部122a1の内径よりも小さな内径の穴を有するストッパ円盤122a3が設けられている。
スクリュー軸122cには、ネジ部122c1とネジ嵌合で接続する環状体122dが嵌り、スクリュー軸122cに対し相対的に上下方向にスライド可能なスライド機構を構成している。環状体122dは、雌ネジが内径側に切られたナット部122d1と、その下方に接続する中心に円筒形の中空122gを有するほぼ円筒形状の接続部122d2と、接続部122d2の下端に接続する底部122d3から主に構成されている。環状体122dのナット部122d1の内径側の雌ネジが、ネジ部122c1の雄ネジとネジ嵌合して、水圧モータ122bの回転により、環状体122dが上下動する。
しかし、上下方向揺動部122内の水圧モータ122bを動かさない通常時は、環状体122dの下端の底部122d3の底面側の外周縁部をストッパ円盤122a3の上面側に着座させて、燃料集合体3の荷重が、下部シャフト121Bから底部122d3、ストッパ円盤122a3、円筒本体部122a1及び接続円盤122a2を介して上部シャフト121Aに伝えることにすると、水圧モータ122bの回転軸に大きな荷重をかけ続けることがなく、都合が良い。
円筒体122aには、環状体122dの円筒体122a内での上限位置、下限位置を検出するための上限位置リミットスイッチ(図示省略)及び下限位置リミットスイッチ(図示省略)と、これら上限位置リミットスイッチ、下限位置リミットスイッチの動作により、前記した水圧モータ122bへ供給される水圧方向を切り換え制御する切換バルブ(図示省略)とが設けられている。水圧モータ122bが駆動されているときに、つまり、前記駆動水圧配管に駆動水圧力が加えられているときに、上限位置リミットスイッチ又は下限位置リミットスイッチの動作と切換バルブの動作により、水圧モータ122bの回転方向が切り換えられる。
次に図3、図6、図7を参照しながら、フック124Aとフック124Aに設けられる可動ストッパ128について説明する。グラップルボディ123に格納されたフック124Aは、基本的に従来のフック124(図17参照)と同じ構成であるが、異なるところは、上下方向揺動部122により上下方向に揺動させた際に、フック124Aで懸垂している燃料集合体3のハンドル3a1がフック124Aから飛び上がらないように抑える可動ストッパ128を有している点である。
フック124Aは、グラップルボディ123の対向する2面の支持孔で支持されたピン123aを回転軸にして、エアシリンダ125の駆動力により伸縮するロッド125aにより開放、把持の位置に回動することが可能なっている。
フック124Aに掛かる荷重は、ピン123aを介してグラップルボディ123に伝えられる。
フック124Aが開放状態において、燃料集合体3のハンドル3a1の上面が、リミッタ126の本体部126aの下端に設けられ、ピン123a側に延びるストッパバー126bに当接すると、本体部126aが上方に移動し、ラッチ係止部126cも上方に移動する。ラッチ係止部126cの上方への移動により、フック124Aのラッチ機構(図示せず)から外れて、更に、ストッパバー126bがハンドル3a1の上面により更に上方に押されることにより、プッシュロッド126dの上端が、リミットバルブ127Aのバルブ作動ピン127aを押し上げ、リミットバルブ127A(図8参照)を動作させ、フック124Aの自重とエアシリンダ125の動作とにより、フック124Aが開放状態から把持状態に回動して、燃料集合体3のハンドル3a1を把持する。
このようにリミットバルブ127A,127Bはそのバルブ作動ピン127aが、リミッタ126のプッシュロッド126dにより下方から押される位置は、リミットバルブ127Aの方がリミットバルブ127Bよりも高い位置に設定されている。
ちなみに、エアシリンダ125、リミットバルブ127A,127Bは、グラップルボディ123内の図示しない支持バーに取り付けられている。
ここで、エアモータ128b、ピニオンギア128c、被駆動ギア128d、回動管128eが、特許請求の範囲に記載の「ストッパ駆動機構」に対応する。
また、そのとき、ハンドル3a1の上面がリミッタ126のストッパバー126bの下面に衝突したり、フック124Aからハンドル3a1が外れたりすることを防止できる。
次に、図3のグラップルボディ123のC−C矢視断面図である図8を参照して、振動モータ(水平方向揺動手段)129の構成とその動作について説明する。図8は、図3における掴み具のC−C矢視断面図である。図9は、図3における掴み具のC−C矢視断面図で示した振動モータを動作させたときの掴み具の水平方向の揺動運動の説明図である。
振動モータ129は、例えば、空気圧で一方向に回転駆動されるエアモータ(モータ)129aと、エアモータ129aの下端(前端)から突出した回転軸129bの端部に偏心固定された分銅129cと、それらを格納する金属製の軸方向両端が有底の筒状のホルダケース129dと、を含んで構成されている。
ちなみに、エアモータ129aは、それを収容する筒状のケースを介して、ホルダケース129dに固定されている。ホルダケース129dは、エアシリンダ125、リミットバルブ127A,127Bが固定されている前記した支持バー(図示せず)に固定されている。エアモータ129aを回転駆動させることによって、効果的にスティック状態の燃料集合体3を小刻みに水平方向運動させるような水平方向の揺動を与えることができる。
ここで、上下方向揺動部(上下方向揺動手段)122及び振動モータ(水平方向揺動手段)129が、特許請求の範囲に記載の「揺動手段」に対応する。
次に、図10を参照しながら燃料集合体3を吊り上げ、上昇の過程の途中で燃料集合体3がスティック状態となった場合に、水平方向及び上下方向の揺動を掴み具12Aで懸垂している燃料集合体3に与え、スティック状態から脱出させる制御の流れについて説明する。図10は、掴み具で懸垂している燃料集合体を吊り上げ、上昇の過程の途中で、過荷重を検出して燃料集合体のスティック状態を検出し、そのスティック状態を解消する揺動を与える制御のフローチャートである。
図10に示すフローチャートにおいては、制御装置200からの通常の制御により、燃料貯蔵ラック20又は原子炉圧力容器2内の炉心2aの所定位置の燃料集合体3のハンドル3a1をフック124Aが既に把持完了し、これから吊り上げ、上昇動作を開始する直前の状態であり、所定の高さ位置(第1の所定の高さ位置)までは低速で燃料集合体3を吊り上げ、上昇させる指令制御が制御装置200において設定完了していると仮定する。
また、フック124Aの可動ストッパ128は、そのストッパバー128fを、フック本体124aの背面側の方向に向けて設定している。
ここで、所定の高さ位置(第1の所定の高さ位置)とは、燃料貯蔵ラック20からの燃料集合体3の吊り上げ、上昇の場合は、燃料集合体3の下端が燃料貯蔵ラック20の格子15(図15参照)の上端より上の位置であり、炉心2aからの燃料集合体3の吊り上げ、上昇の場合は、燃料集合体3の下端が原子炉圧力容器2の炉心2a(図14参照)の上部格子板(図示せず)の上端より上の位置である。
ステップS04では、ウインチ113Bの荷重センサ116が所定値より大きな荷重(第1の異常荷重)を検出したか否かをチェックする。この所定値より大きな荷重(第1の異常荷重)とは、水中で燃料集合体3を掴み具12Aで懸垂したときの、燃料集合体3の水中荷重と掴み具12Aの水中荷重と、ウインチ113Bから引き出されたワイヤロープ114B,114Bの荷重に、更に、吊り上げ時のショック荷重や、通常の摩擦荷重を加算し、それらを加算した値に余裕を取って大きめに設定された荷重であり、燃料集合体3の吊り上げ、上昇時に何らかの理由により当該の燃料集合体3がスティック状態にあるときにのみ発生する過大な異常荷重である。
ステップS06では、nを1だけインクレメントし、ステップS07では、nの値がN以上か否かをチェックする。nの値がN以上の場合(Yes)は、ステップS17へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS08へ進む。
なお、既に前回のステップS12において、フック124Aの可動ストッパ128を係止位置に回動設定している場合は、このステップS12は省略可能である。
次に、図11を参照しながら燃料集合体3を吊り下げ、下降の過程の途中で燃料集合体3がスティック状態となった場合に、水平方向及び上下方向の揺動を掴み具12Aで懸垂している燃料集合体3に与え、スティック状態から脱出させる制御の流れについて説明する。図11は、掴み具で懸垂している燃料集合体を、所定の位置に装荷又は格納するため下降させている過程の途中で、正常な着座前の異常な軽荷重を検出して燃料集合体のスティック状態を検出し、そのスティック状態を解消する揺動を与える制御のフローチャートである。
図11に示すフローチャートにおいては、制御盤200からの通常の制御により、フック124Aに燃料集合体3を前記第2の所定の高さ位置に吊り下げた状態で、燃料貯蔵ラック20又は原子炉圧力容器2内の炉心2aの水平方向の目的の所定位置の直上の位置まで燃料集合体3の移動が完了している。また、前記した第1の所定の高さ位置まで高速で下降させ、そこに達してからは、低速での吊り下げ、下降動作を行う制御の設定と、燃料集合体3を燃料貯蔵ラック20又は炉心2aの所定の高さ位置(第3の所定の高さ位置)まではその低速で挿入し、着座させる制御の設定が、制御装置200において設定完了していると仮定する。
また、フック124Aの可動ストッパ128は、そのストッパバー128fを、フック本体124aの背面側の方向に向けて設定している。
ここで、所定の高さ位置(第3の所定の高さ位置)とは、燃料貯蔵ラック20の格子15に燃料集合体3を装荷する場合は、燃料貯蔵ラック20の格子15(図15参照)のベース部材25の支持孔23に下部タイプレート3bが着座した位置であり、炉心2aへの燃料集合体3の装荷の場合は、炉心2a(図14参照)の炉心支持板上の燃料支持金具(図示せず)の冷却材吐出口{ガイドノーズ3b1(図17参照)の挿入口}上に着座した位置である。
ステップS24では、ウインチ113Bの荷重センサ116が所定値より小さな異常軽荷重(第2の異常荷重)を検出したか否かをチェックする。この所定値より小さな異常軽荷重(第2の異常荷重)とは、水中での掴み具12A及び燃料集合体3の荷重が加わっておらず、ウインチ113Bから引き出されたワイヤロープ114B,114Bの荷重程度である値に余裕を取って小さめに設定された荷重である。
ステップS66では、nを1だけインクレメントし、ステップS27では、nの値がN以上か否かをチェックする。nの値がN以上の場合(Yes)は、ステップS37へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS28へ進む。
なお、既に前回のステップS32において、フック124Aの可動ストッパ128を係止位置に回動設定している場合は、このステップS32は省略可能である。
その後、ステップS33では、上下方向の揺動を所定時間与える。具体的には、図10におけるステップS13における制御と同じである。
ステップS35においてNoの場合は、ステップS36へ進み、フック124Aの可動ストッパ128が係止位置の場合、非係止位置に回動設定する(「フックのストッパが係止位置の場合、非係止位置に回動設定する」)。具体的には、図10におけるステップS16における制御と同じである。そして、この制御を終了する。
また、上下方向揺動部122を駆動して掴み具12Aに上下方向の揺動を与えることによって(図5参照)、ハンドル3a1を介して燃料集合体3にスティック状態の高さ位置において効果的な上下方向の揺動を生じさせられる。
この結果、炉心2a又は燃料貯蔵ラック20に装荷又は格納しようと、燃料集合体3を燃料取扱装置1の燃料掴み装置11を用いて吊り下げ、下降させる際に燃料集合体3がスティック状態になった場合に、効果的にスティック状態を解消することができる。
また、燃料貯蔵ラック20における燃料集合体3の取り出し作業や格納作業における燃料集合体3のスティック状態は、例えば、当該の燃料集合体3のチャンネルボックス3c(図17参照)の外周面と、燃料貯蔵ラック20の格子15(図15参照)の内周面との間に異物が存在したり、チャンネルボックス3cが外側に異常に膨らんで燃料貯蔵ラック20の格子15の内周面との間で局部的に強く当接していたりする場合に生じる。
なお、本実施形態の図10、図11のフローチャートでは、燃料集合体3に水平方向の揺動を与える動作制御と、燃料集合体3に上下方向の揺動を与える動作制御とを、タイミングを分けて行うこととしたが、これに限定されず、同時に燃料集合体3に水平方向の揺動及び上下方向の揺動を与えても良い。
次に本実施形態の変形例として、図12、図13を参照しながら掴み具12Aのグラップルボディ123内に振動モータ(水平方向揺動手段)129A,129Bを2つ有したものについて説明する。図12(a)は、実施形態の変形例における掴み具の部分断面図、(b)は、(a)におけるE−E矢視断面図である。図13は、図12における掴み具のE−E矢視断面図で示した振動モータを動作させたときの、掴み具の水平方向の揺動運動の説明図であり、(a)は、2つの振動モータが互いに逆方向に同期して回転する説明図、(b)は、2つの振動モータによる水平方向の揺動が強め合う場合の説明図、(c)は、2つの振動モータによる水平方向の揺動が打ち消し合う場合の説明図である。
振動モータ(水平方向揺動手段)129A,129Bは前記した実施形態における振動モータ129と構成は同じであり、重複する説明は省略する。単に、実施形態と本変形例とで、2つの振動モータ129間を識別する便宜のため符号を129A,129Bとしただけである。
よって、振動子129c,129cが同一方向に向いたときに、振動モータ129が1つの場合よりもより長い周期で、より大きな揺動を発生させることができる。
振動モータ129A,129Cを同一回転方向に、偏心した分銅129c,129cの向きが同一方向になるように同期させて回転させても良い。その場合は、掴み具12Aは、図9に示したような歳差運動をすることになるが、その揺動はより大きくできる。
また、振動モータ129A,129Bを同期して互いに反対方向に同期させて回転駆動させたり、同一回転方向に、偏心した分銅129c,129cの向きが同一方向になるように同期させて回転駆動する必要はなく、例えば、振動モータ129Aと振動モータ129Bの回転速度に差をつけて、周期的に偏心した分銅129c,129c同士が同一方向を向いたり、互いに反対方向に向いたりして、単に水平方向の並行運動の揺動を掴み具12Aに与えるだけでなく、掴み具12Aを捩じるような揺動を与えても良い。
実施形態においては、可動ストッパ128の回転駆動をエアモータ128bによるものとしたが、それに限定されるものではない。空気圧によるスイングシリンダで駆動しても良い。つまり、ラック軸を内蔵したエアシリンダと、エアシリンダによるラック軸の直線運動をラック軸のラック歯に噛み合うピニオンギアで揺動運動に変換するスイングシリンダとすると、ラック軸のリミットスイッチによる直線移動範囲がラック歯とピニオンギアを介して回動管128e及びストッパバー128fの180°の回転範囲に容易に設定できる。
その場合、例えば、水圧モータ122bやエアモータ129aに代えて、これを電動モータとする場合は、キャンドモータとしたり、ロータの回転軸の軸封部や供給電力線の接続部等を水密構造としたりする必要がある。また、電気絶縁材料には、耐放射線性能の高い材料を用いる必要がある。
2 原子炉圧力容器
3 燃料集合体
3a1 ハンドル
3b1 ガイドノーズ
3a 上部タイプレート
3b 下部タイプレート
3c チャンネルボックス
4 燃料貯蔵プール
4a ゲート
5 原子炉ウェルプール
6 オペレーティングフロア
7 走行レール
8 走行台車
9 横行レール
10 横行台車
11 燃料掴み装置(燃料把持部)
12A 掴み具
15 格子
20 使用済燃料貯蔵ラック(燃料貯蔵ラック)
23 支持孔
25 ベース部材
111 マスト(伸縮管)
111a,111b,111c 中空管
113A,113B ウインチ(昇降装置)
114A,114B ワイヤロープ(昇降装置)
115 駆動機構
116 荷重センサ
121A 上部シャフト(棒状体)
121B 下部シャフト(棒状体)
122 上下方向揺動部(棒状体、上下方向揺動手段、揺動手段)
122a 円筒体
122a1 円筒本体部
122a2 接続円盤
122a3 ストッパ円盤
122b 水圧モータ
122c スクリュー軸(スライド機構)
122c1 ネジ部
122c2 棒状部
122d 環状体(スライド機構)
122d1 ナット部
122d2 接続部
122d3 底部
122d4 空所
122f ベアリング部
122g 中空
123 グラップルボディ(筺体)
123a ピン
124A フック
124a 本体部
124b ストッパ回動軸部
124b1,124b2 段差部
125 エアシリンダ
125a ロッド
126 リミッタ
126a 本体部
126b ストッパバー
126c ラッチ係止部
126d プッシュロッド
127A,127B リミットバルブ
127a バルブ作動ピン
128 可動ストッパ
128a 筺体
128b エアモータ(ストッパ駆動機構)
128c ピニオンギア(ストッパ駆動機構)
128d 被駆動ギア(ストッパ駆動機構)
128e 回動管(ストッパ駆動機構)
128f ストッパバー(ストッパ)
129,129A,129B 振動モータ(水平方向揺動手段、揺動手段)
129a エアモータ(モータ)
129b シャフト
129c 分銅
129d ホルダケース
200 制御装置(制御手段)
Claims (2)
- 原子炉の燃料集合体の交換作業を行うために、所定の方向に水平走行する走行台車、該走行台車上でその走行台車の走行方向と直角方向に水平走行する横行台車、及び該横行台車に取り付けられた燃料把持部を備え、
前記燃料把持部は、伸縮自在に形成された多重かつ同軸の伸縮管と、前記燃料集合体をフックで把持したり、その把持を開放したりすることができるように形成された掴み具と、該掴み具を懸垂支持し、昇降動させる昇降装置を含んでいる燃料取扱装置において、
前記掴み具は、上下方向の揺動を与える上下方向揺動手段及び水平方向の揺動を与える水平方向揺動手段のうちの少なくとも前記上下方向揺動手段を含む揺動手段を有し、
前記昇降装置が、前記掴み具のフックで前記燃料集合体を把持して、炉心から又は燃料貯蔵ラックからの吊り上げ作業時において、所定値より大きな荷重を検出した場合は、前記揺動手段を動作させて、把持中の前記燃料集合体を少なくとも上下方向及び水平方向のうちのいずれかの方向に揺動させる制御手段を有しており、
前記掴み具は、その上部に接続された棒状体を介して前記昇降装置により懸垂支持されており、
前記棒状体に上下方向のスライド機構で構成された前記上下方向揺動手段が組み込まれており、
前記掴み具のフックは、該フックから把持された前記燃料集合体のハンドルが飛び上がるのを抑制するストッパを、前記燃料集合体のハンドルの上面側に設定するストッパ駆動機構を有しており、
前記制御手段は、前記フックで把持された前記燃料集合体に上下方向の揺動を効率的に伝えるために、少なくとも前記上下方向揺動手段の動作時には、前記ストッパ駆動機構を動作制御して前記ストッパを前記燃料集合体のハンドルの上面側に設定するようになっており、
前記水平方向揺動手段は、モータと、前記モータの回転軸の端部に偏心固定された分銅と、前記モータ及び前記分銅を包囲する金属製のホルダケースとを有し、
前記ホルダケースは、前記フックからの荷重を受ける前記掴み具の筺体に水平方向の揺動を伝えるように固定されていることを特徴とする燃料取扱装置。 - 原子炉の燃料集合体の交換作業を行うために、所定の方向に水平走行する走行台車、該走行台車上でその走行台車の走行方向と直角方向に水平走行する横行台車、及び該横行台車に取り付けられた燃料把持部を備え、
前記燃料把持部は、伸縮自在に形成された多重かつ同軸の伸縮管と、前記燃料集合体をフックで把持したり、その把持を開放したりすることができるように形成された掴み具と、該掴み具を懸垂支持し、昇降動させる昇降装置を含んでいる燃料取扱装置において、
前記掴み具は、上下方向の揺動を与える上下方向揺動手段及び水平方向の揺動を与える水平方向揺動手段のうちの少なくとも前記水平方向揺動手段を含む揺動手段を有し、
前記昇降装置が、前記掴み具のフックで前記燃料集合体を把持して、炉心から又は燃料貯蔵ラックからの吊り上げ作業時において、所定値より大きな荷重を検出した場合は、前記揺動手段を動作させて、把持中の前記燃料集合体を少なくとも上下方向及び水平方向のうちのいずれかの方向に揺動させる制御手段を有しており、
前記水平方向揺動手段は、モータと、前記モータの回転軸の端部に偏心固定された分銅と、前記モータ及び前記分銅を包囲する金属製のホルダケースとを有し、
前記ホルダケースは、前記フックからの荷重を受ける前記掴み具の筺体に水平方向の揺動を伝えるように固定されていることを特徴とする記載の燃料取扱装置。
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