JP2016194494A - 燃料取替機 - Google Patents

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悠有 荒井
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国彦 岩間
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光洋 熊沢
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Abstract

【課題】巻胴の回転軸にかかる負荷を低減しつつ、作業時間の短縮を図ることが可能な燃料取替機燃料取替装置を提供する。
【解決手段】燃料掴み装置13Aは、径の異なる複数の管部2a〜2eが軸方向にスライド可能に連結された伸縮管2と、鉛直方向の下端に位置する管部2eに接続されるワイヤロープ3aと、ワイヤロープ3aを繰り出しまたは巻き取ることで伸縮管2を伸縮させる巻き取り装置4と、それぞれの管部2a〜2eに連結され、伸縮管2の伸縮動作に連動して伸縮するパンタグラフ式の伸縮支持部材5と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、原子力プラント設備に係わる燃料取替機に関する。
原子力プラント設備の燃料取替時には、複数の管で構成された伸縮管を伸縮させることで燃料を取り替えることが行われている。この燃料取替時においては、燃料取替の作業時間を短縮することが求められており、その方法として伸縮管の各管を同時に昇降させることで昇降時間を短縮させる技術が提案されている。例えば、特許文献1では、伸縮管を構成する各管のそれぞれにワイヤロープを接続し、巻胴(巻取ドラム)を多段化して伸縮管を伸縮させる技術が記載されている。また、特許文献2では、伸縮管を構成する各管に、ラック、歯車、ベルトなどを用いる技術が提案されている。
特開平10−239484号公報 特開2010−101667号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、各管のそれぞれにワイヤロープを接続するため、ワイヤロープが増えた分、昇降装置の巻胴を回す回転軸に負荷がかかる。また、部品破損防止のため、昇降速度を減速する必要があるという課題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、構造が複雑になり、また構造が複雑になることで、故障因子が増え、伸縮管の伸縮動作に影響を及ぼす可能性が増す課題がある。
本発明は、巻胴の回転軸にかかる負荷を低減しつつ、作業時間の短縮を図ることが可能な燃料取替機を提供するものである。
本発明は、原子炉圧力容器と使用済燃料貯蔵プールとの間を移動可能に配置された台車と、前記台車に取り付けられ、燃料集合体を掴む燃料掴み装置と、を備え、前記燃料掴み装置は、径の異なる複数の管部が軸方向にスライド可能に連結された伸縮管と、鉛直方向の下端に位置する前記管部に接続されるワイヤロープと、前記ワイヤロープを繰り出しまたは巻き取ることで前記伸縮管を伸縮させる巻き取り装置と、それぞれの前記管部に連結され、前記伸縮管の伸縮動作に連動して伸縮するパンタグラフ式の伸縮支持部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、巻胴の回転軸にかかる負荷を低減しつつ、作業時間の短縮を図ることが可能な燃料取替機を提供できる。
原子力発電所内の燃料取替機を示す正面図である。 原子力発電所内の燃料取替機を示す平面図である。 第1実施形態に係る燃料取替機の伸縮管を示す平面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 第1実施形態に係る燃料取替機の伸縮管を最大に伸ばした状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る燃料取替機の伸縮管を最大に伸ばした状態を示す別の断面図である。 第2実施形態に係る燃料取替機の伸縮管の縮めた状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、原子力発電所内の燃料取替機を示す正面図、図2は、原子力発電所内の燃料取替機を示す平面図である。
図1および図2に示すように、燃料取替機10は、走行台車11(台車)、横行台車12(台車)、燃料掴み装置13(13A,13B)を備え、沸騰水型原子力プラントの原子炉建屋(図示せず)内に配置される。原子炉建屋内には、運転床27で囲まれた原子炉ウエル28(図2参照)および燃料貯蔵プール29が設けられている。
走行台車11は、原子炉ウエル28(図2参照)および燃料貯蔵プール29を跨いで走行できるように、原子炉建屋内の運転床27上に設置された一対のレール23,23上に配置される。横行台車12は、走行台車11上に設けられた一対のレール24,24上に配置され、走行台車11の移動方向と直交する方向に移動する。
燃料掴み装置13(13A,13B)は、横行台車12に設置され、伸縮自在に構成された伸縮管2、この伸縮管2に接続されるワイヤロープ3a(図4参照)、ワイヤロープ3aを繰り出しまたは巻き取ることで伸縮管2を伸縮させる巻き取り装置4および伸縮管2に取り付けられるパンタグラフ式の伸縮支持部材5,5(図3参照)を備えて構成されている。
図3は、第1実施形態に係る燃料取替機の伸縮管を示す平面図である。なお、図3は、伸縮管2を上方から見下ろした状態である。また、ワイヤロープ3a,3bの図示を省略している。
図3に示すように、伸縮管2は、径の異なる(径が下方に向けて1段毎に細くなる)複数の管部2a,2b,2c,2d,2eが軸方向にスライド可能に連結され、最上部に位置する管部2aが横行台車12に固定されている。
管部2aは、最も径(外径)が大きく形成され、鉛直方向下方(紙面垂直方向)に向けて延びる円筒形状である。管部2bは、管部2aの内径R1よりも小さく形成され、管部2aの内側においてスライド可能な略円筒形状である。管部2cは、管部2bの内径R2よりも小さく形成され、管部2bの内側においてスライド可能な略円筒形状である。管部2dは、管部2cの内径R3よりも小さく形成され、管部2cの内側においてスライド可能な略円筒形状である。管部2eは、管部2dの内径R4よりも小さく形成され、管部2dの内側においてスライド可能な略円筒形状である。
管部2aには、内周縁部の一部から中心Oに向けて延びる一対の支持板2s,2sが形成されている。この支持板2sの先端部において伸縮支持部材5を支持している。なお、本実施形態では、支持板2s,2sが平面視略四角形状を呈しているが、管部2aの上端のほぼ全体を閉塞する円板形状など他の形状であってもよい。
管部2bには、支持板2s,2sの下方に位置して径方向の中心Oに向けて延びる一対の支持板2t,2tが形成されている。管部2cには、支持板2tの下方に位置して径方向の中心Oに向けて延びる一対の支持板2u,2uが形成されている。管部2dには、支持板2uの下方に位置して径方向の中心Oに向けて延びる一対の支持板2v,2vが形成されている。管部2eには、支持板2vの下方に位置して径方向の中心Oを通って延びる支持板2wが形成されている。この支持板2wの中心Oには、ワイヤロープ3bが挿通される貫通孔2w1が形成されている。なお、図3では、支持板2s,2t,2u,2v,2wの形状をわかり易くするため、支持板2s,2t,2u,2v,2wをすべて異なる幅(下方に向けて幅広)で形成した場合を示しているが、支持板2s,2t,2u,2v,2wをすべて同じ幅にする構成であってもよい。
伸縮支持部材5,5は、伸縮管2の軸の中心Oを挟んで両側に一対に設けられている。このように、伸縮支持部材5,5を中心Oを挟んで対称に配置することにより、伸縮管2を安定して支持して伸縮させることができる。なお、伸縮支持部材5は、2つに限定されるものではなく、1つであっても、3つ以上であってもよい。
図4は、図3のA−A線断面図である。なお、図4は、伸縮管2が最も縮んだ状態を示している。
図4に示すように、伸縮管2は、管部2aに管部2bが収納され、管部2bに管部2cが収納され、管部2cに管部2dが収納され、管部2dに管部2eが収納されるように構成されている。
管部2aの下端には、径方向内側に向けて突出する第1突起部2a1が形成されている。管部2bの上端には、径方向外側に向けて突出するとともに第1突起部2a1と上下方向(軸方向)に対向する位置に第2突起部2b1が形成されている。管部2bの下端には、径方向内側に向けて突出する第1突起部2b2が形成されている。管部2cの上端には、径方向外側に向けて突出するとともに第1突起部2b2と上下方向(軸方向)に対向する位置に第2突起部2c1が形成されている。管部2cの下端には、径方向内側に向けて突出する第1突起部2c2が形成されている。管部2dの上端には、径方向外側に向けて突出するとともに第1突起部2c2と上下方向(軸方向)に対向する位置に第2突起部2d1が形成されている。管部2dの下端には、径方向内側に向けて突出する第1突起部2d2が形成されている。管部2eの上端には、径方向外側に向けて突出するとともに第1突起部2d2と上下方向(軸方向)に対向する位置に第2突起部2e1が形成されている。
管部2eの下端は、円板2e2によって閉じられ、軸中心に、燃料掴み具6が取り付けられている。燃料掴み具6は、ワイヤロープ3bを介して巻き取り装置4に接続されている。燃料掴み具6には、荷重センサが取り付けられており、燃料の重さなどを検出できるようになっている。
なお、管部2aの内周面m1と管部2bの外周面m2との間には、例えば、ローラ(不図示)などを介してスライド自在に連結され、管部2bが管部2aに対してガタツキなく軸方向に円滑にスライド動作する。同様に、管部2bの内周面m3と管部2cの外周面m4との間、管部2cの内周面m5と管部2dの外周面m6との間、管部2dの内周面m7と管部2eの外周面m8との間についても、ローラ(不図示)を介してスライド自在に連結され、ガタツキなく円滑に動作する。
巻き取り装置4は、電動機4aと、この電動機4aにより回転駆動される巻胴(巻取ドラム)4b1,4b2と、電動機4aの出力軸と巻胴4b1,4b2とを連結する軸部4cと、を有して構成されている。巻胴(巻取ドラム)4b1にはワイヤロープ3aが巻回され、また巻胴4b2には、ワイヤロープ3bが巻回されている。巻胴4b1,4b2は、軸部4cが回転することにより一緒に回転するようになっている。
図5は、図3のB−B線断面図である。なお、図5は、伸縮管2が最も縮んだ状態を示している。
図5に示すように、伸縮支持部材5は、複数段に構成されたパンタグラフ式のものであり、鉛直方向に一列の菱格子によって構成されている。すなわち、伸縮支持部材5は、リンク部材5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5jを連結することで4つの菱形が形成されるように構成されている。
上端に位置するリンク部材5a,5bは、細長い板状部材であり、端部同士が回動軸g1によって回動自在に連結されている。リンク部材5a,5bの下側に位置するリンク部材5c,5dは、リンク部材5a,5bの略2倍の長さの板状部材であり、長手方向の中央おいて回動軸g2を介してX字状に連結されている。リンク部材5cの上端は、リンク部材5aの下端と軸部g3を介して連結され、リンク部材5dの上端は、リンク部材5bの下端と軸部g4を介して連結されている。リンク部材5c,5dの下側に位置するリンク部材5e,5fは、リンク部材5c,5dと同様に、回動軸g5を介してX字状に連結されている。リンク部材5eの上端は、リンク部材5dの下端と軸部g6を介して連結され、リンク部材5fの上端は、リンク部材5cの下端と軸部g7を介して連結されている。リンク部材5e,5fの下側に位置するリンク部材5g,5hは、リンク部材5c,5dと同様に、回動軸g8を介してX字状に連結されている。リンク部材5gの上端は、リンク部材5fの下端と軸部g9を介して連結され、リンク部材5hの上端は、リンク部材5eの下端と軸部g10を介して連結されている。リンク部材5g,5hの下側に位置するリンク部材5i,5jは、リンク部材5a,5bと同様に、回動軸g11を介して回動自在に連結されている。リンク部材5iの上端は、リンク部材5hの下端と軸部g12を介して連結され、リンク部材5jの上端は、リンク部材5gの下端と軸部g13を介して連結されている。
また、伸縮支持部材5は、管部2aの支持板2sに固定する固定プレート5s、管部2bの支持板2tに固定する固定プレート5t、管部2cの支持板2uに固定する固定プレート5u、管部2dの支持板2vに固定する固定プレート5vおよび管部2eの支持板2wに固定する固定プレート5wを備えている。なお、固定プレート5s,5t,5u,5v,5wを設けずに、支持板2s,2t,2u,2v,2wに直接に連結する構成であってもよい。
固定プレート5sには、回動軸g1が回動自在に連結されている。固定プレート5tには、回動軸g2が回動自在に連結されている。固定プレート5uには、回動軸g5が回動自在に連結されている。固定プレート5vには、回動軸g8が回動自在に連結されている。固定プレート5wには、回動軸g11が回動自在に連結されている。
図6は、第1実施形態に係る燃料取替機の伸縮管を最大に伸ばした状態を示す断面図、図7は、第1実施形態に係る燃料取替機の伸縮管を最大に伸ばした状態を示す別の断面図である。なお、図6は図4に対応する向きの断面を示し、図7は図5に対応する向きの断面を示している。
図6に示すように、巻胴4b1,4b2が電動機4aによって回転され、ワイヤロープ3a,3bが繰り出されることで、自重によって伸縮管2の管部2b,2c,2d,2eが同時に延びる。また、各管部2a〜2eには、伸縮支持部材5の回動軸g1,g2,g5,g8,g11が回動自在に連結されているので、伸縮管2の動作に連動して伸縮支持部材5が動作する。
図7に示すように、ワイヤロープ3a,3bが繰り出されることで、管部2aに位置する軸部g3と軸部g4とが近づく方向に動作し、管部2bの軸部g6と軸部g7とが近づく方向に動作し、管部2cの軸部g9と軸部g10とが近づく方向に動作し、管部2dの軸部g12と軸部g13とが近づく方向に動作する。これにより、管部2a,2b,2c,2dにおいて横型の菱形(図5参照)から縦型の菱形に変形することにより、伸縮支持部材5が伸びるようになっている。
また、本実施形態では、伸縮管2が最大まで伸びたとしても、管部2aの第1突起部2a1に管部2bの第2突起部2b1が接触せずに隙間s1が形成される。同様に、伸縮管2が最大まで伸びたとしても、管部2bの第1突起部2b2に管部2cの第2突起部2c1が接触せずに隙間s2が形成される。同様に、伸縮管2が最大まで伸びたとしても、管部2cの第1突起部2c2に管部2dの第2突起部2d1が接触せずに隙間s3が形成される。同様に、伸縮管2が最大まで伸びたとしても、管部2dの第1突起部2d2に管部2eの第2突起部2e1が接触せず隙間s4が形成される。このため、伸縮管2の第1突起部2a1,2b2,2c2,2d2および第2突起部2b1,2c1,2d1,2e1を不要にできるが、あえて第1突起部2a1,2b2,2c2,2d2および第2突起部2b1,2c1,2d1,2e1を設けておくことで、管部2b〜2eの抜け落ちをより確実に防止できる。
次に、燃料取替機10を用いた燃料(燃料集合体)の交換を以下に説明する。
燃料取替機10を用いた燃料集合体の交換は、例えば、沸騰水型原子力プラントの運転停止後における定期検査期間にて行われる。原子炉圧力容器25(図2参照)および原子炉圧力容器25を取り囲む原子炉格納容器(図示せず)は、原子炉建屋(図示せず)内に設置されている。沸騰水型原子力プラントの運転停止後、原子炉格納容器の上方に位置する原子炉ウエル28内に冷却水が充填される。その後、原子炉格納容器の蓋および原子炉圧力容器25の蓋が取り外される。原子炉圧力容器25内に設置されている蒸気乾燥器、気水分離器およびシュラウドヘッドが原子炉圧力容器25外に搬出される。
原子炉圧力容器25内の炉心に装荷されている、寿命となった複数の燃料集合体(使用済の燃料集合体)26Aが炉心から取り出されて燃料貯蔵プール29へ移送され、燃料貯蔵プール29内に保管されている、同じ体数の新燃料集合体26B(図4参照)が炉心内に装荷される。炉心内の燃料集合体26A(図4参照)の、例えば、1/4が新燃料集合体26Bと交換される。このような使用済の燃料集合体26Aおよび新燃料集合体26Bの移送に燃料取替機10が用いられる。
走行台車11および横行台車12を原子炉ウエル28の上方に位置するように走行させ、燃料掴み具6を、炉心内に装荷されていて取り出すべき燃料集合体26Aの真上に位置させる。電動機4aを駆動して軸部4cを回転させて巻胴4b1,4b2を回転させる。巻胴4b1,4b2に巻き付けられているワイヤロープ3a,3bがそれぞれ繰り出され(巻き戻され)、伸縮管2が伸びることで燃料掴み具6が下降する。
このとき、ワイヤロープ3aが下端の管部2eに接続されているので、ワイヤロープ3aが繰り出される(送り出される)ことによって、管部2eが自重によって下降する。管部2eの下降に連動して、伸縮支持部材5,5が伸びることで、管部2b,2c,2d,2eが同時に伸びる。このように、管部2b,2c,2d,2eが同時に伸びるのは、伸縮支持部材5がそれぞれの管部2a,2b,2c,2d,2eに連結されているからである。
このようにして、燃料掴み具6が燃料集合体26のハンドル26a(図4参照)の位置まで下降し、燃料掴み具6のフックによってハンドル26aを掴む。その後、電動機4aが逆回転され、ワイヤロープ3a,3bが巻胴4b1,4b2にそれぞれ巻き取られる。そして、燃料掴み具6が上昇し、燃料掴み具6のフックに吊り下げられた燃料集合体26A(図4参照)が炉心から取り出され、原子炉ウエル28内に到達する。
この燃料集合体26Aが所定の高さまで到達したとき、電動機4aを停止し、走行台車11を燃料貯蔵プール29に向かって移動させる。走行台車11および横行台車12を移動させて、燃料掴み具6に吊り下げられた燃料集合体26Aを、燃料貯蔵プール29内に設置された燃料貯蔵ラック(図示せず)の所定の収納位置の真上まで移動させる。そして、電動機4aを駆動して巻胴4b1,4b2からワイヤロープ3a,3bを繰り出し、燃料掴み具6を燃料貯蔵ラックに向かって下降させる。燃料集合体26Aが燃料貯蔵ラックの所定の位置内に収納されたときに電動機4aを停止し、その燃料集合体26を燃料掴み具6のフックから外す。
そして、燃料掴み具6が、別の燃料貯蔵ラック内に収納されている新燃料集合体26Bの真上まで移動され、新燃料集合体26Bを掴む。巻き取り装置4によって燃料貯蔵ラックより引き上げられたその新燃料集合体26Bは、走行台車11および横行台車12を移動させることによって燃料貯蔵プール29から原子炉ウエル28まで移送される。そして、電動機4aを駆動して巻胴4b1,4b2を回転させ、ワイヤロープ3a,3bを繰り出すことで、伸縮管2が伸ばされ、燃料掴み具6が下降する。そして、新燃料集合体26Bは、炉心内の所定位置に装荷される。
以上説明したように、第1実施形態の燃料取替機10では、原子炉圧力容器25と使用済燃料貯蔵プール29との間を移動可能に配置された台車(走行台車11および横行台車12)と、台車に取り付けられて燃料集合体26を掴む燃料掴み装置13Aと、を備え、燃料掴み装置13Aが、径の異なる複数の管が軸方向にスライド可能に連結された伸縮管2と、鉛直方向の下端に位置する管部2eに接続されるワイヤロープ3aと、ワイヤロープ3aを繰り出しまたは巻き取ることで伸縮管2を伸縮させる巻き取り装置4と、それぞれの管部2a〜2eに連結されて伸縮管2の伸縮動作に連動して伸縮するパンタグラフ式の伸縮支持部材5と、を備えている。これによれば、従来のように、それぞれの管部2a〜2eのすべてにワイヤロープを接続する必要がなく、また伸縮管2が伸縮支持部材5によって支持されているので、ワイヤロープ3aに作用する荷重が低減される。よって、軸部4cに作用する荷重を低減することができ、軸部4cに対する負荷を軽減できる。このように軸部4cに対する負荷を軽減できることで、巻き取り装置4の電動機4aを出力の低いものにすることができ、巻き取り装置4を小型のものにすることができる。また、伸縮支持部材5を簡単な構造のもので構成できるので、故障因子を減らすことができ、不具合の発生率を低減できる。
また、第1実施形態では、それぞれの管部2b,2c,2d,2eを同時に伸縮させることができるので、管部2b〜2eを一つずつ伸縮させる場合に比べて、伸縮させる時間を短縮することができる。また、伸縮管2を伸ばすときに、第1突起部2a1と第2突起部2b1同士、第1突起部2b2と第2突起部2c1同士、第1突起部2c2と第2突起部2d1同士、第1突起部2d2と第2突起部2e1同士が接触することがないので、伸縮管2の動作速度を遅らせる必要もない。その結果、燃料集合体26Aの原子炉ウエル28から燃料貯蔵プール29への移送、新燃料集合体26Bの燃料貯蔵プール29から原子炉ウエル28への移送を迅速(高速)に行うことができる。
また、第1実施形態では、伸縮支持部材5がX字状に連結されたリンク部材5c,5d(リンク部材5e,5f、リンク部材5g,5h)を有し、リンク部材5b,5cの回動軸g2が上端の管部2aと下端の管部2eとの間の中間の管部2b,2c,2dに連結されている。これにより、ワイヤロープ3aを管部2eに接続するだけではなく、管部2b,2c,2dに接続したとしても、伸縮管2の伸縮動作に連動して、伸縮支持部材5を伸縮させることができる。これにより、ワイヤロープ3aを短くすることができ、軸部4cに対する負荷をさらに軽減できる。
また、第1実施形態では、伸縮管2が管部2a,2b,2c,2dに径方向内側に向けて突出する第1突起部2a1,2b2,2c2,2d2と、管部2b,2c,2d,2eに径方向外側に向け且つ第1突起部2a1,2b2,2c2,2d2と軸方向において対向する位置に形成される第2突起部2b1,2c1,2d1,2e1と、を備えている。これによれば、仮に伸縮管2が最大に伸びた状態から軸方向(鉛直方向)にさらに動作したとしても、第2突起部2b1,2c1,2d1,2e1が第1突起部2a1,2b2,2c2,2d2に当接することで、管部2a,2b,2c,2dから管部2b,2c,2d,2eが抜け落ちるのを防止できる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る燃料取替機の伸縮管の縮めた状態を示す断面図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図8に示すように、燃料取替機13Bは、伸縮支持部材5に替えて伸縮支持部材5Aとし、さらに伸縮支持部材5Aを伸縮させる電動機30(駆動源)を備えたものである。
伸縮支持部材5Aは、リンク部材5aとリンク部材5cとの連結部5x、および、リンク部材5bとリンク部材5dとの連結部5yに、挿通されるボルト7を備えている。ボルト7は、長尺状のものであり、連結部5xに回転自在に連結され、連結部5yに螺合している。
電動機30は、正逆両方向に回転させることができるものであり、伸縮支持部材5Aに固定されている。これにより、伸縮管2が伸縮したときにボルト7の高さ位置が変動したとしても、ボルト7に回転力を付与できるようになっている。
電動機30によってボルト7が回転されることにより、連結部5yが連結部5xに近づく方向に移動する。これにより、リンク部材5e,5f,5g,5h,5i,5jが伸びる方向に動作する。なお、この場合、伸縮支持部材5Aの伸びる動作に合うように、巻き取り装置4を動作させて、ワイヤロープ3a,3bを巻胴4b1,4b2から繰り出すようにする。また、伸縮管2を縮める場合には、電動機30を逆回転させることで、ボルト7が逆回転し、連結部5yが連結部5xから離れる方向に動作する。この動作により、伸縮支持部材5Aが縮むときの動力によって伸縮管2が縮むようになっている。また、この場合も伸縮管2を縮ませる動作に合うように、巻き取り装置4を動作させて、ワイヤロープ3a,3bを巻胴4b1,4b2に巻き取る。
このように、第2実施形態によれば、巻き取り装置4で発生させる駆動力を低減でき、軸部4cに作用する負荷をさらに低減できる。また、ワイヤロープ3aを不要にできるので、巻き取り装置4を簡略化できる。
また、電動機30を管部2aのみに設ける構成に限定されるものではなく、図8に示す構成を、伸縮管2の複数段に搭載してもよい。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更することができる。例えば、本実施形態では、管部2a〜2dの各段において、伸縮支持部材5のひとつの菱形が対応するように構成したが、管部2a〜2dの各段において、伸縮支持部材の複数の菱形が対応するようにしてもよい。これにより、伸縮支持部材5の幅を狭くすることができ、伸縮管2の径を細くすることが可能になる。
2 伸縮管
2a〜2e 管部
2a1,2b2,2c2,2d2 第1突起部
2b1,2c1,2d1,2e1 第2突起部
2s〜2w 支持板
3a,3b ワイヤロープ
4 巻き取り装置
4a 電動機
4b 巻胴
4c 軸部
5 伸縮支持部材
5a〜5j リンク部材
5s〜5w 固定プレート
6 燃料掴み具
7 ボルト
11 走行台車(台車)
12 横行台車(台車)
13A,13B 燃料取替機
25 原子力圧力容器
29 燃料貯蔵プール
30 電動機(駆動源)
g1〜g13 回動軸
s1〜s4 隙間

Claims (5)

  1. 原子炉圧力容器と使用済燃料貯蔵プールとの間を移動可能に配置された台車と、
    前記台車に取り付けられ、燃料集合体を掴む燃料掴み装置と、を備え、
    前記燃料掴み装置は、
    径の異なる複数の管部が軸方向にスライド可能に連結された伸縮管と、
    鉛直方向の下端に位置する前記管部に接続されるワイヤロープと、
    前記ワイヤロープを繰り出しまたは巻き取ることで前記伸縮管を伸縮させる巻き取り装置と、
    それぞれの前記管部に連結され、前記伸縮管の伸縮動作に連動して伸縮するパンタグラフ式の伸縮支持部材と、を備えることを特徴とする燃料取替機。
  2. 前記伸縮支持部材は、X字状に連結されたリンク部材を有し、
    前記リンク部材の回動軸は、上端の前記管部と下端の前記管部との間の中間の前記管部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料取替機。
  3. 前記伸縮管は、一方の前記管部に径方向内側に向けて突出する第1突起部と、他方の前記管部に径方向外側に向け且つ前記第1突起部と前記軸方向において対向する位置に形成された第2突起部と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料取替機。
  4. 前記伸縮管は、前記伸縮支持部材を伸縮させる駆動力を与える駆動源を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料取替機。
  5. 前記伸縮支持部材は、前記伸縮管の中心を挟んで一対に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料取替機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019045443A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 燃料取扱装置、燃料取扱装置を備える原子炉
JP2020139801A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 燃料取替機
JP7426303B2 (ja) 2020-07-07 2024-02-01 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 燃料掴み装置の制御システム及びその制御方法

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