JP2004245728A - 原子力燃料取替装置 - Google Patents

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藤 孝 男 佐
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Abstract

【課題】燃料集合体及び炉内構造物の取替作業を短時間で行い得る原子力燃料取替装置を提供すること。
【解決手段】原子炉圧力容器15の上方に設けられた軌道18上を走行する走行台車及びこの走行台車上で前記軌道と直交方向に移動する横行台車、この横行台車から吊り下げられた多段伸縮式マスト1,2に取り付けられ、前記圧力容器に対する燃料集合体13の挿入、及び取出しを行う燃料掴み具9を有し、燃料集合体を前記原子炉圧力容器に装填し、取出すようにした原子炉燃料取替装置において、前記多段伸縮式マストを、上側マスト部1a,1b,1c…及び下側マスト部2a,2b,2c…による上下2部構成とし、前記上側マスト部は、前記下側マスト部をガイドすることにより前記燃料掴み具を昇降させることを特徴とする原子炉燃料取替装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子力発電所における原子炉と燃料プール等との間での原子力燃料移動等のために設けられる原子力燃料取替装置に係り、とくに燃料集合体及び炉内構造物の取替え作業をより短時間で行うことができるように構成した原子力燃料取替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の燃料取替装置は、原子炉圧力容器上をそれぞれ縦、横に走行する走行台車及び横行台車に、先端に燃料掴み具を設けた多段伸縮式マストを吊り下げた構成とし、両台車を移動させかつマストを伸縮させて燃料集合体の取替を行っている。
【0003】
そして、この燃料取替装置は、図10に示すように、径の異なる複数の中空円筒形のマスト段20a,20b,20c,20d,20eが同心状に配置されて入れ子式構造とされ伸縮自在に構成されたマストと、このマストの最下段に設けられた燃料掴み具9と、この燃料掴み具9及びマスト段20a,20b,20c,20dを一緒に昇降させるワイヤロープ3と、このワイヤロープ3を巻き取るワイヤ巻取りドラム4とによって構成された燃料吊上装置を有する。
【0004】
この燃料取替装置は、マストの伸縮を行う際にマスト段同士が当接するから衝撃を発生する。この衝撃はできるだけ緩和する必要があり、そのために、マスト段同士の継目部には、特許文献1及び特許文献2に見られるような衝撃緩衝装置21を設けている。また、衝撃緩衝のために、多段伸縮マストの全段を同時に伸縮可能としたものも提案されている(特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−209391号公報
【特許文献2】
特開2001−132290号公報
【特許文献3】
特開平10−132986号公報
【0006】
【発明が解決すべき課題】
しかしながら、これらの緩衝装置を設けても、最高速度でマスト段同士が強く当った時の衝撃を完全に中和させることはできない。このため、マスト段の継目部では減速して昇降し、発生する衝撃を減らすようにしている。この減速は、各マスト段の継目同士が当接し合いそうになる毎に何度も行う必要があり、その結果、全体の昇降時間が長くなるという問題がある。
【0007】
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、燃料集合体及び炉内構造物の取替作業をより短時間で行い得る原子力燃料取替装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明では、
原子炉圧力容器の上方に設けられた軌道上を走行する走行台車及びこの走行台車上で前記軌道と直交方向に移動する横行台車、この横行台車から吊り下げられた多段伸縮式マストに取り付けられ、前記圧力容器に対する燃料集合体の挿入、及び取出しを行う燃料掴み具を有し、燃料集合体を前記原子炉圧力容器に装填し、取出すようにした原子炉燃料取替装置において、前記多段伸縮式マストを、上側マスト部及び下側マスト部による上下2部構成とし、前記上側マスト部は、前記下側マスト部をガイドすることにより前記燃料掴み具を昇降させることを特徴とする原子炉燃料取替装置、
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る第1の実施例の構成を示している。この図1では、燃料取替装置10が、燃料貯蔵プール11内に設置されている燃料ラック12から燃料集合体13を吊り上げて原子炉ウェル14まで移動し、原子炉ウェル14内に設置された原子炉圧力容器15の内部にある炉心16まで燃料集合体13を吊り下ろした状態を示している。そして、図1において、燃料取替装置10は、オペレーションフロア17上に敷設した走行台車用ガイドレール18上を走行するようになっている。
【0010】
図2に、図1に示した燃料取替装置10の斜視図を示す。燃料取替装置10は、大別すると、走行台車用ガイドレール18上を走行する走行台車10aと、この走行台車10a上に設置された横行台車用ガイドレール10b上を横行する横行台車10cと、さらに横行台車10c上に設置された伸縮マスト部1,2と、これらを制御する主制御装置10dとから構成されている。
【0011】
図1および図2により、本発明の第1の実施例について説明する。この実施例において、燃料取替装置10のマストは、上側マスト部1及び下側マスト部2により構成された伸縮自在のマストであり、上側マスト部1をガイドとして下側マスト部2を昇降させることができる構造となっており、下側マスト部2の先端には燃料集合体13の掴み/放しを行う燃料掴み具9が設けられている。そして、下側マスト部2又は燃料掴み具9には、燃料集合体を旋回させるための旋回装置を内蔵してもよい。
【0012】
マストは、その断面形状を、中空円筒、中空□型、中空△型、コの字型とすることができ、主に板材若しくはトラス構造によって構成される。
【0013】
図3は、本発明に係る第2の実施例の要部を示している。この実施例では、上側マスト部及び下側マスト部がともにマスト段を連結する構成となっている。そして、上側マスト部1は、マスト段1a,1bにより構成され、下側マスト部2はマスト段2a,2bにより構成されている。
【0014】
また、各マスト段1a,1b,2a,2bにより構成されるマストは、伸縮自在とするため、2段目より下方の全ての段1b,2a,2bを、最上部にある1段目のマスト段1aの中に収納することができる構造となっている。
【0015】
そして、燃料集合体13を取り扱う際に、マスト段1a,1bを連結して上側マスト部として、またマスト段2a,2bを連結して下側マスト部として使用する。
【0016】
図4は、図3に示した実施例における、4段式のマスト段1a,1b,2a,2bの各縦断面を示しており、マスト段1aが一番上に配置され、以下順に、マスト段1b,2a,2bと下側に向かって配置された構成である。マスト段1a,1bは上側の2段を構成し、燃料取替作業を行わないときには、マスト段1bはマスト段1aの内側に収納される。
【0017】
マスト段1a,1bの伸縮は、マスト段1bに接続されたワイヤロープ3aを送り出し/巻き取ることにより行う。ワイヤロープは、ラック・ピニオン機構、チェーン機構等に替えて昇降を行うようにしてもよい。
【0018】
マスト段2a,2bは下側マスト部の2段を構成し、燃料取扱作業を行わないときにはマスト段2bはマスト段2aの内側に収納され、折り畳まれたマスト段2a,2bはマスト段1a,1bの内側に収納することができる。
【0019】
そして、マスト段2bには、燃料集合体13の掴み/放しを行う燃料掴み具9が設けられている。このマスト段2b又は燃料掴み具9には、燃料集合体13を旋回する旋回装置を内蔵してもよい。
【0020】
また、マスト段2bには、上から吊り下げられたワイヤロープ3b,3cが連結されており、そのワイヤロープ3b,3cを巻き取るワイヤ巻取りドラム4bにより、マスト段2a,2bの昇降が行われる。
【0021】
マスト段1a,1bの内壁、若しくはマスト段2a,2bの外壁には、マスト段2a,2bが昇降する際に回転するローラ5を有する。
【0022】
図5(a)ないし(c)は、各マスト段を連結するための構造を説明するものであり、図5(a),(b)は全てのマスト段を固定する通しピン6aについて、また図5(c)は2つのマスト段同士を固定する固定ピン6bについて示している。
【0023】
すなわち、図5(a)に示すように、マスト段1aには、マスト段1b,2a,2bに設けられた貫通穴を通して全マスト段を固定できる通しピン6aが設けられ、全てのマスト段を縮めて収納しておくときには、全てのマスト段を貫通させて使用する。すなわち、マスト段1b,2a,2bにはそれぞれ貫通穴7aがあり、この貫通穴7aにマスト段1aの通しピン6aを貫通させることができる。
【0024】
また、図5(c)に示すように、マスト段1a,2aの下部には、固定ピン6b及び貫通穴7bを有し、それぞれマスト段1b,2bとの連結、固定に使用する。
【0025】
ここで、第2の実施例における燃料集合体13(図1)を取扱う際の準備手順を説明する。
(1)最初、マスト段1a,1b,2a,2bは、通しピン6aにより全てが連結収納されている。この状態から、マスト段2b分の通しピン6aを抜き取り、ワイヤ巻取りドラム4bを回転させてワイヤ3b、3cを送り出す。これにより、マスト段2bは下降する。マスト段2bが下降し終ったところで、マスト段2aとマスト段2bとを固定ピン6bで連結・固定する。
(2)次に、マスト段1bを引き出す。マスト段1bを固定している通しピン6aを全て引き抜き、ワイヤ巻取りドラム4aを回転させてワイヤ3aを送り出す。これにより、マスト段1bは下降する。マスト段1bが下降し終ったところで、マスト段1aとマスト段1bとを固定ピン6bにより連結・固定する。
(3)そして、マスト段2a,2bがスムーズに昇降するように、ローラ5をセットする。
以上で、マスト全体の組立が完了し、上下2部に構成されたマストが完成する。
【0026】
マストの収納は、逆の手順により行うことができる。この状態で、ワイヤ巻取りドラム4bを回転させ、ワイヤ3b,3cを送り出すことにより、連結、固定されたマスト段2a,2b及び燃料掴み具9は燃料集合体13上まで下降し、燃料集合体13を掴み/放し作業することが可能である。
【0027】
燃料掴み具9に掴まれている燃料集合体13は、マスト段2bの内側まで挙げて、原子炉ウェル14及び燃料プール11までの水平移動をすることも可能である。その場合、燃料集合体13の振れ止め機構をマスト段1dの内側に設置することにより、燃料集合体13の振れ止め時間も短縮することができる。
【0028】
このように構成した原子力燃料取替装置においては、マスト各段の継目部での減速は不要となる。
【0029】
本発明の燃料取替装置10では、上側マスト部1及び下側マスト部2の昇降に際して、燃料集合体13が着座するまでのマストの伸縮行程で衝撃を発生するマストの継目がなくなることから、衝撃緩衝材は不要となる。また、衝撃緩衝のための複雑な機構も不要である。しかも、マストを上側マスト部及び下側マスト部の2本のマスト部で構成することにより、多段マストよりもマスト全体の剛性を高くすることも可能となる。
【0030】
本発明では、燃料掴み具9に掴まれている燃料集合体13を、マスト段2bの内側まで挙げて原子炉ウェル14及び燃料プール11までの水平移動をすることも可能であり、その場合には燃料集合体13の振れ止め機構をマスト段1dの内側に設置することにより、燃料集合体13の振れ止め時間も省くことができる。
【0031】
これによって、燃料取替装置10の走行台車10a、横行台車10cの移動中に燃料集合体13に発生する振れを抑制し、位置精度の高い燃料集合体13の移送を可能とする。
【0032】
更にマストが燃料集合体13のガイドとして働くため、燃料集合体13の原子炉ウェル14内及び燃料貯蔵プール11内での昇降スピードを上げることも考えられ、燃料取扱時間の短縮効果としては、マスト継目での減速時間を削減する以上の時間短縮効果が期待できる。
【0033】
次に、図6および図7に示した第3の実施例につき、炉心16の深さが深く、上側マスト部1と下側マスト部2との継目部が、燃料集合体13の着座する前に当接してしまう場合への対処について説明する。
【0034】
図6は、本発明に係る第3の実施例の要部を示す図である。この実施例において、燃料取替装置10のマスト段1a,1b,2a,2bにより構成されるマストは伸縮自在であり、全ての段をマスト段1aの中に収納することができる構造となっている。
【0035】
そして、燃料集合体13を取り扱う際には、マスト段1a,1b及びマスト段2a,2bをそれぞれ連結して、2本のマスト部として使用する。そして、マスト段2bの内側を燃料掴み具9が昇降する構造となっている。
【0036】
図7は、図6に示した第3の実施例における各マスト段の断面を示す図である。この第3の実施例のマストにおいて、マスト段2a,2bの内側を、マスト段1a,1b,2a,2bとは独立して、燃料掴み具9が昇降する。
【0037】
燃料吊上装置のマスト段1a,1b,2a,2bは伸縮自在のマストを構成し、全ての段を1段分のマストの中に収納することができる構造となっている。マストは、断面形状を中空円筒、中空□型、中空△型、コの字型とすることができ、板材若しくはトラス構造から主に構成される。
【0038】
この図7は、4つのマスト段1a,1b,2a,2bの縦断面を示し、マスト段1aが一番上に配置され、以下順に1b,1c,1dと下側に向かって配置される構成である。マスト段1a,1bは上側の2段を構成し、燃料取替作業を行わないときには、マスト段1bはマスト段1aの内側に収納される。
【0039】
マスト段1a,1bの伸縮は、マスト段1bに結合されたワイヤロープ3aを送り出し/巻き取ることにより行うことができる。これに替えて、ラック・ピニオン機構、チェーン機構等を用いて昇降を行ってもよい。
【0040】
マスト段2a,2bは下側の2段を構成し、燃料取扱作業を行わないときにはマスト段2bはマスト段2aの内側に収納され、折り畳まれたマスト段2a,2bはマスト段1a,1bの内側に収納される。
【0041】
マスト段2a,2bの内側では、マスト段1a,1b,2a,2bとは独立して昇降できて燃料集合体13の掴み/放しを行う燃料掴み具9が昇降する。燃料掴み具9には、燃料集合体13を旋回させる旋回装置を内蔵してもよい。
【0042】
マスト段2a,2bには、上から吊り下げられたワイヤロープ3d,3eが結合されており、そのワイヤロープ3d,3eを巻き取るワイヤ巻取りドラム4cによりマスト段2a,2bが昇降を行う。
【0043】
マスト段1a,1bの内壁、若しくはマスト段2a,2bの外壁には、マスト段2a,2bが昇降する際に回転するローラ5を有する。
【0044】
燃料掴み具9は、上から吊り下げられたワイヤロープ3f,3gが結合されており、そのワイヤロープ3f,3gを巻き取るワイヤ巻取りドラム4dにより昇降する。燃料掴み具9の外壁には、マスト段2a,2bの内側を昇降する際に回転するローラ(図示せず)を有する。
【0045】
マスト段1aには、マスト段1b,2a,2bを通して固定できる通しピン6aを備え、全てのマスト段を収納しておく場合は、通しピン6aを全てのマスト段に貫通させ使用する。マスト段1b,2a,2bには貫通穴7aがあり、マスト段1aの通しピン6aが貫通できる。
【0046】
マスト段1a及びマスト段2aの下部には固定ピン6b及び貫通穴7bを有し、それぞれマスト段1b,2bとの連結、固定に使用する。
【0047】
ここで、燃料集合体を取扱う準備手順を示す。
(1)最初、マスト段1a,1b,2a,2bは、通しピン6aにより全てが連結収納されている。この状態からマスト段2b分の通しピン6aを抜き取り、ワイヤ巻取りドラム4cを回転させてワイヤ3d,3eを送り出す。これにより、マスト段2bは下降する。マスト段2bが下降し終ったところで、マスト段2a,2bを固定ピン6bで連結、固定する。
(2)次に、マスト段1bを引き出す。マスト段1bを固定している通しピン6aを全て引き抜き、ワイヤ巻取りドラム4aを回転させてワイヤ3aを送り出す。これにより、マスト段1bは下降する。マスト段1bが下降し終ったところで、マスト段1aとマスト段1bとを固定ピン6bにより連結・固定する。
(3)マスト段2a,2bがスムーズに昇降するように、ローラ5をセットする。
これにより、マストの組立が完了し、2段式のマストが完成する。
【0048】
マストの収納は、逆の手順により行うことができる。
【0049】
この状態でワイヤ巻取りドラム4cを回転させ、ワイヤ3d,3eを送り出すことにより、マスト段2a,2bが、ワイヤ巻取りドラム4dを回転させてワイヤ3f、3gを送り出す。これにより、燃料掴み具9を燃料集合体13の位置まで下降し、燃料集合体13を掴み/放し作業することが可能となる。
【0050】
この第3の実施例は、第2の実施例の特徴を全て受け継ぐと共に、更に深い炉心16における燃料集合体13の取扱をも可能としている。
【0051】
図8は、本発明に係る第4の実施例の要部を示す図である。この図8において、上側マスト部1及び下側マスト部2は、伸縮自在のマストであり、上側マスト部1をガイドとして下側マスト部2が昇降することのできる構造となっている。
そして、下側マスト部2の先端には、燃料集合体13の掴み/放しを行う燃料掴み具9が設けられている。下側マスト部2又は燃料掴み具9には、燃料集合体13を旋回する旋回装置を内蔵してもよい。
【0052】
上側マスト部1は、折り畳み式のマスト段1a,1b,1cからなり、また下側マスト部2は折り畳み式のマスト段2a,2b,2cからなり、使用しないとき、マスト段1a,1c,2a,2cは折り畳んで収納しておくことができる。
【0053】
そして、使用する際には、折り畳み式のマスト段1a,1b,1cを1本のマスト1に組み立てる。同様に、折り畳み式のマスト段2a,2b,2cは、組み立てられて1本のマスト2になる。
【0054】
この組み立てられた上側マスト部1、下側マスト部2により2部式のマストが構成されると、これら2つのマスト部1,2は継目部同士が当接し合って衝撃を発生することはないから、マストの継目部での減速なしに、燃料集合体13の昇降を行うことができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明では、燃料集合体を取扱うときに上下2部式のマストに組み立てることにより、従来の技術で見られたマスト段1つずつの継目における減速が必要なくなり、その結果、1本当たりの燃料集合体を取り扱う時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の要部を示す図。
【図2】本発明に係る燃料取替装置の斜視図。
【図3】本発明に係る第2の実施例の要部を示す図。
【図4】図3に示した実施例の要部断面を示す図。
【図5】図3に示した実施例に用いるマスト段の連結構造を示すもので、図5(a),(b)は通しピンを示す断面図及び斜視図、図5(c)は固定ピンを示す断面図。
【図6】本発明に係る第3の実施例の要部を示す図。
【図7】図6に示した実施例の要部断面を示す図。
【図8】本発明に係る第4の実施例の要部を示す図。
【図9】図9(a)ないし(e)は、それぞれ本発明に係るマストの形状例を示す図。
【図10】従来のマストの形状を示す図。
【符号の説明】
1 上側マスト部
1a,1b,1c マスト段
2 下側マスト部
2a,2b,2c マスト段
3a〜3g ワイヤロープ
4a,4b,4c,4d ワイヤ巻取りドラム
5 ローラ
6a 通しピン
6b 固定ピン
7a 貫通穴
7b 貫通穴
9 燃料掴み具
10 燃料取替装置
10a 走行台車
10b 横行台車用ガイドレール
10c 横行台車
10d 主制御装置
11 燃料貯蔵プール
12 燃料ラック
13 燃料集合体
14 原子炉ウェル
15 原子炉圧力容器
16 炉心
17 オペレーションフロア
18 走行台車用ガイドレール
20a マスト(1段目)
20b マスト(2段目)
20c マスト(3段目)
20d マスト(4段目)
20e マスト(5段目)
21 緩衝装置

Claims (3)

  1. 原子炉圧力容器の上方に設けられた軌道上を走行する走行台車及びこの走行台車上で前記軌道と直交方向に移動する横行台車、この横行台車から吊り下げられた多段伸縮式マストに取り付けられ、前記圧力容器に対する燃料集合体の挿入及び取出しを行う燃料掴み具を有し、燃料集合体を前記原子炉圧力容器に装填し、取出すようにした原子炉燃料取替装置において、
    前記多段伸縮式マストを、上側マスト部及び下側マスト部による上下2部構成とし、
    前記上側マスト部は、前記下側マスト部をガイドすることにより前記燃料掴み具を昇降させることを特徴とする原子炉燃料取替装置。
  2. 請求項1記載の原子炉燃料取替装置において、
    前記上側マスト部及び下側マスト部は、それぞれ複数のマスト段を一時的に固定することにより構成されるようにした原子炉燃料取替装置。
  3. 請求項2記載の原子炉燃料取替装置において、
    前記上側マスト部及び下側マスト部におけるマスト段の一時的固定は、前記マスト段の各々を貫通するピンを差し込むことにより行う原子炉燃料取替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007271511A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Toshiba Corp 原子炉燃料取替装置
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