JP2003252593A - 高所作業車の昇降装置 - Google Patents

高所作業車の昇降装置

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JP2003252593A
JP2003252593A JP2002056444A JP2002056444A JP2003252593A JP 2003252593 A JP2003252593 A JP 2003252593A JP 2002056444 A JP2002056444 A JP 2002056444A JP 2002056444 A JP2002056444 A JP 2002056444A JP 2003252593 A JP2003252593 A JP 2003252593A
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JP
Japan
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mast
raising
vehicle body
sheave
lowering
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Takashi Morota
貴志 諸田
Takashi Kawakado
敬志 川角
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台と車体との電気絶縁性を確保できる昇
降装置を提供する。 【解決手段】 走行移動自在な車体に、複数のマスト1
1〜14を入れ子式に組み合わされて構成される昇降装
置10が設けられている。この昇降装置10は、最も内
側の第1マスト11が車体に取り付けられ、これに対し
て外側のマスト12〜14が上方に伸縮するように配設
され、昇降シリンダ15、シーブ21,23,31,3
3、ワイヤ22,24,32,34等の作用により垂直
昇降自在である。そして、少なくとも最も外側且つ上端
側の第4マスト14は電気絶縁性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、垂直昇降可能な昇
降装置と、この昇降装置に取り付けられて作業者が搭乗
可能な作業台とを有して構成される高所作業車の昇降装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような高所作業車は、いわゆる垂
直昇降式高所作業車として知られている。このような高
所作業車は、例えば、複数のマスト部材を入れ子式に組
み合わされて構成された垂直昇降自在な昇降装置を備え
ている。 【0003】この昇降装置は、最も内側のマスト部材は
車体に取り付けられており、ブームの内部に配設された
昇降シリンダの伸縮作動や、各構成マスト間を結ぶワイ
ヤ、シーブ等の作用により、外側のマスト部材は上方に
伸縮するように構成されている。そして、最も外側且つ
上端側のマスト部材には、作業者が搭乗可能な作業台が
取り付けられており、この作業台には昇降操作を行うた
めの操作装置が設けられている。作業台に搭乗した作業
者はこの操作装置を操作することでマストを上下に伸長
させ、作業台を所望高所へ移動させて作業を行うことが
できるようになっている。 【0004】このような昇降装置を備えた高所作業車
は、例えばビル内の設備工事や内装工事等における機動
足場として用いられ、電気絶縁性を有していなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の昇降
装置において、電線の保守、点検作業等といった通電状
態での作業(いわゆる活線作業)が求められることがあ
る。このような作業に際して、作業台に搭乗した作業者
の感電を防止する必要があるが、上記昇降装置は電気絶
縁性を有していないため、作業台に搭乗した作業者が昇
降装置を介して電線からの電気により感電するおそれが
あった。 【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、作業台と車体との電気絶縁性を確保でき
る高所作業車の昇降装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、走行移動自在な車体と、基端部が車体に
取り付けられて複数のマスト部材を入れ子式に組み合わ
されて構成され、最も内側のマスト部材(例えば、本実
施例における第1マスト11)を車体に取り付けるとと
もに外側のマスト部材が上方に伸縮するように構成され
てなる垂直昇降自在な昇降装置と、最も外側且つ上端側
のマスト部材(例えば、本実施例における第4マスト1
4)に取り付けられて作業者が搭乗可能な作業台と、車
体に対してマスト部材を昇降移動させる昇降作動手段
(例えば、本実施例における昇降シリンダ15)とを備
える高所作業車において、少なくとも最も外側且つ上端
側のマスト部材が電気絶縁性を有する。 【0008】このような構成の高所作業車の昇降装置を
用いれば、作業台が取り付けられている最も外側且つ上
端側のマスト部材が絶縁性を有しているため、常に作業
台と車体とは電気絶縁性を確保でき、作業時の安全性を
高めることができる。 【0009】 【発明実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、図面が煩雑化す
ることを避けるため、図1ではワイヤ、シーブ等の表示
を省略している。また、図2および図3では、昇降機構
を分かりやすく表示するため、マストを伸縮作動させる
機構系のワイヤ22,24を便宜的に点線で表記し、マ
ストの急速下降を防止する機構系のワイヤ32,34を
二点鎖線で表記している。 【0010】本発明に係わる高所作業車の一例を図1に
側面図として示している。この高所作業車1はいわゆる
平ボディ型の運搬トラックをベースに構成されており、
車体の前方に運転キャビン2を有し前後のタイヤ車輪3
a,3bで走行自在な運搬トラックの荷台4の前端位置
に、垂直昇降可能な昇降装置10が取り付けられ、その
先端の第4マスト14に作業台50が取り付けられて構
成されている。 【0011】昇降装置10は、図2に示すように、第1
マスト11、第2マスト12、第3マスト13、第4マ
スト14と、昇降シリンダ15と、シーブ21,23,
31,33、ワイヤ22,24,32,34等から構成
されている。なお、各マスト11〜14は、内部が中空
の矩形断面を有している。 【0012】第1マスト11は、車体の荷台4に立設さ
れ、この第1マスト11の内部には、昇降シリンダ15
が設けられている。この昇降シリンダ15のシリンダロ
ッド先端は、第1マスト11の外周に入れ子式に取り付
けられた第2マスト12の天板12aの内面に固着され
ている。 【0013】第2マスト12の内側上部には、回転自在
なシーブ21が軸支されており、第1マスト11の上部
に一端が固着されたワイヤ22がシーブ21に掛け回さ
れ、このワイヤ22の他端が、第2マスト12の外周に
入れ子式に取り付けられた第3マスト13の下部に固着
されている。 【0014】第3マスト13の内側上部には、回転自在
なシーブ23が軸支されており、第2マスト12の上部
に一端が固着されたワイヤ24がシーブ23に掛け回さ
れ、ワイヤ24の他端が、第3マスト13の外周に入れ
子式に取り付けられた第4マスト14の下部に固着され
ている。 【0015】なお、上記のシーブ21,23と、ワイヤ
22,24とはマストの上昇機構および下降機構を構成
する。 【0016】また、第2マスト12の内側下部には、回
転自在なシーブ31が軸支されており、第1マスト11
の上部に一端が固着されたワイヤ32がこのシーブ31
に巻き掛けられ、このワイヤ32の他端は、第3マスト
13の上部に固着されている。 【0017】第3マスト13の内側下部には、回転自在
なシーブ33が軸支されており、第2マスト12の上部
に一端が固着されたワイヤ34がシーブ33に巻き掛け
られ、このワイヤ34の他端は、第4マスト14の上部
に固着されている。 【0018】なお、上記のシーブ31,33と、ワイヤ
32,34とはマストの下降停止機構を構成する。 【0019】第4マスト14は、FRP等の絶縁材料で
作られて電気絶縁性を有している。なお、第4マスト1
4は、例えば絶縁性能を有する塗料等でコーティング
し、作業台50と車体との電気絶縁性を確保してもよ
い。ここで、電気絶縁性を備えるにあたり、上記のよう
に、第4マスト14はマストの最も外側且つ上端に位置
しており摺動部材ではない。このため強度を考慮する必
要がないとともに、外形寸法における精度も要求され
ず、製作を容易化してコスト低減を図ることができる。
この第4マスト14には作業台50が取り付けられてい
る。 【0020】作業台50には、操作装置(図示せず)が
設けられており、作業台50に搭乗する作業者が操作装
置を操作することにより作業台50の上昇および下降操
作を行い、作業台50を所望位置に移動させて必要な作
業を行うことができるようになっている。 【0021】昇降シリンダ15は、上記のように第1マ
スト11の基端部と第2マスト12の上部との間に設け
られており、例えば、単動型の油圧シリンダを用いた場
合には、作動油をチューブ側油室に供給することによ
り、ピストンロッドを伸長作動させて、第1マスト11
に対して第2マスト12を伸長作動、すなわち上昇作動
させる。また、チューブ側油室に保持された作動油をタ
ンクにドレンさせることで第2マスト以上の部分の自重
によりピストンロッドを押圧させて縮小させ、第2マス
ト12を下降作動させる。 【0022】以上のように構成される昇降装置10にお
いて、作業台50を上昇させる作動操作が行われたとき
(すなわちマストを伸長させるとき)には、昇降シリン
ダ15のチューブ側油室に電磁比例弁を介して所定のバ
ルブ開度で作動油を供給させ、バルブ開度に比例した伸
長速度でピストンロッドを伸長作動させて、第1マスト
11に対して、シリンダロッド先端に固着された第2マ
スト12を上昇作動させる。第2マスト12が伸長する
と、第2マスト12の上部に設けられたシーブ21も第
1マスト11に対して上昇する。このシーブ21には、
他端が第3マスト13に固着されているワイヤ22が掛
け回されているため、シーブ21の上昇により第3マス
ト13が引き上げられる。そして、第3マスト13が引
き上げられると、第3マスト13の上部に設けられたシ
ーブ23も第2マスト12に対して上昇する。このシー
ブ23には、他端が第4マスト14に固着されているワ
イヤ24が掛け回されているため、シーブ23の上昇に
より第4マスト14が引き上げられる。従って、昇降シ
リンダ15を伸長作動させることで、第1マスト11に
対して各マスト12,13,14を均等に伸長作動させ
て、作業台50を上昇させることができる。 【0023】一方、作業台50を下降させる作動操作が
行われたとき(すなわち伸長したマストを縮小させる)
には、昇降シリンダ15のチューブ側油室に保持された
作動油を電磁比例弁を介して所定のバルブ開度でタンク
にドレンさせる。昇降シリンダ15のピストンロッドに
は、第2マスト12より上部のマストや作業台50の自
重が作用しており、この重量でピストンロッドを押圧さ
せてバルブ開度に比例した縮小速度でピストンロッドを
縮小作動させて第2マスト12を下降作動させる。第2
マスト12が下降すると、第2マスト12の上部に設け
られたシーブ21も第1マスト11に伴って下降し、こ
のシーブ21に巻き掛けられたワイヤ22によって第3
マスト13が引き下げられる。また、第3マスト13が
下降することに伴って、第3マスト13の上部に設けら
れたシーブ23も下降し、このシーブ23に巻き掛けら
れたワイヤ24によって第4マスト14が引き下げられ
る。従って、昇降シリンダ15のシリンダチューブに作
用する油圧をドレンさせることで自重により第1マスト
11に対して各マスト12,13,14を均等に縮小作
動させて、作業台50を下降させることができる。 【0024】下降停止機構は、上記のようにマストの自
重を利用して作業台50を下降させる過程で、マストが
傾く等によりいずれかのマストが引っかかり、当該マス
トが下降しない状態が発生したときに、マスト全体の下
降を停止させて、引っ掛かりが解除されたときに、当該
マストが急速に下降することのないように設けられた安
全機構である。 【0025】例えば、作業台50の下降作動中に第4マ
スト14に引っ掛かりが生じたときに、下降停止機構が
ない場合には、第2マスト12および第3マスト13が
下降するが第4マスト14が下降せず、その結果として
ワイヤ24に弛みが発生する。そして、一定の弛みが生
じた後に、引っ掛かりが解除されるとワイヤ24の弛み
分だけ第4マスト14が急速に下降することになる。 【0026】下降停止機構では、第4マスト14に引っ
掛かりが生じて第4マスト14の下降が止まると、シー
ブ33を介して掛け回されたワイヤ34の張力によって
第3マスト13が支持されてこのマストの下降が規制さ
れ、またシーブ31を介して掛け回されたワイヤ32の
張力によって第2マスト12が支持されて、このマスト
の下降が規制される。従って、いずれかのマストに引っ
掛かりが生じた場合であっても、マスト全体の下降を停
止させて、作業台50の急速な下降を未然に防止するこ
とができる。 【0027】なお、昇降シリンダとして複動型の油圧シ
リンダを用いて、この油圧シリンダのロッド側油室に作
動油を供給することでマストを縮小作動させ、作業台5
0を下降させるように構成してもよい。 【0028】このように構成された昇降装置10におい
ては、作業台50は電気絶縁性を有した最も外側且つ序
端側に位置する第4マスト14に取り付けられている。
このため、作業台50が上昇または下降している(すな
わちマストを伸縮作動させる)ときはもちろんのこと、
図3に示すようにマストが全縮状態においても、作業台
50と車体側とは電気絶縁性を確保することができる。
従って、作業者は感電するおそれなく安全に作業を行う
ことができる。 【0029】なお、本実施例では4段のマストからなる
昇降装置10を用いたが、これに限られるものではな
く、例えば3段のマストからなる昇降装置を用いてもよ
い。また、本実施例では第4マスト14のみ絶縁性を有
しているが、他のマストにも電気絶縁性を付加してもよ
い。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
走行移動自在な車体と、基端部が車体に取り付けられて
複数のマスト部材を入れ子式に組み合わされて構成さ
れ、最も内側のマスト部材を車体に取り付けるとともに
外側のマスト部材が上方に伸縮するように構成されてな
る垂直昇降自在な昇降装置と、最も外側且つ上端側のマ
スト部材に取り付けられて作業者が搭乗可能な作業台
と、車体に対してマスト部材を昇降移動させる昇降作動
手段とを備える高所作業車において、少なくとも最も外
側且つ上端側のマスト部材が電気絶縁性を有して構成さ
れている。このため、作業台が取り付けられている最も
外側且つ上端側のマスト部材が絶縁性を有しているの
で、常に作業台と車体とは電気絶縁性を確保でき、作業
時の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる昇降装置を備える高所作業車の
斜視図である。 【図2】本発明に係わる昇降装置の機構・構成を示す説
明図である。 【図3】本発明に係わる昇降装置のマストが全縮したと
きの状態を示す図である。 【符号の説明】 1 高所作業車 2 車体 10 昇降装置 11 第1マスト 12 第2マスト 13 第3マスト 14 第4マスト 15 昇降シリンダ(昇降作動手段) 21,23,31,33 シーブ(昇降作動手段) 22,24,32,34 ワイヤ(昇降作動手段) 50 作業台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川角 敬志 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB05 AC01 BD02 CB03 CB12 DA09

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行移動自在な車体と、複数のマスト部
    材を入れ子式に組み合わされて構成され、最も内側のマ
    スト部材を車体に取り付けるとともに外側のマスト部材
    が上方に伸縮するように配設されてなる垂直昇降自在な
    昇降装置と、前記最も外側且つ上端側のマスト部材に取
    り付けられて作業者が搭乗可能な作業台と、前記車体に
    対して前記マスト部材を昇降移動させる昇降作動手段と
    を備える高所作業車において、 少なくとも前記最も外側且つ上端側のマスト部材が電気
    絶縁性を有することを特徴とする高所作業車の昇降装
    置。
JP2002056444A 2002-03-01 2002-03-01 高所作業車の昇降装置 Pending JP2003252593A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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