JP2011064365A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】野菜や果物の鮮度を長く保持できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】野菜室4内に配されて背壁上部に開口部31aを有する野菜ケース31と、野菜ケース31の上面を覆う果物ケース32と、果物ケース内にH+(H2O)mから成るプラスイオン及びO2 -(H2O)n(m、nは自然数)から成るマイナスイオンを主として送出するイオン送出ユニット40とを備え、野菜室4に冷気が流入する流入口4bの前方にイオン送出ユニット40を配置して流入口4bからの冷気をイオン送出ユニット40よりも下方に導くとともに、開口部31aと果物ケース32との隙間を覆うリブ32cを果物ケース32の背壁から下方に突設した。
【選択図】図5

Description

本発明は、野菜室を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と、野菜の保存に適した冷蔵室よりも高温に維持される野菜室とを備えている。野菜室内には貯蔵物を収納する出し入れ自在の野菜ケースが設けられ、野菜ケースを引き出して野菜や果物等の貯蔵物が収納される。
野菜室内には野菜ケース内にミストを噴霧するミスト噴霧装置が設けられる。野菜ケース内の湿度が低下するとミスト噴霧装置によってミストが噴霧される。これにより、野菜や果物等の貯蔵物の水分の蒸散が抑制され、これらの鮮度を長く保持することができる。
特許第4052352号公報(第4頁−第11頁、第1図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、野菜や果物等の貯蔵物から発生するエチレンによって貯蔵物の熟成が促進される。このため、野菜や果物等の鮮度が保持される期間が依然として短くなる問題があった。
本発明は、野菜や果物の鮮度を長く保持できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、野菜の冷蔵保存に適した温度に維持される野菜室と、
前記野菜室の上壁の後部に開口して冷気が流入する流入口と、
前記野菜室内に配されて出し入れされるとともに背壁上部に開口部を有する野菜ケースと、
前記野菜ケースの上面を覆うとともに前記開口部を通って前記野菜ケース上を前後にスライドする果物ケースと、
前記果物ケースに臨む吸込口及び吹出口を開口するハウジングと、前記ハウジング内に配されてH+(H2O)m(mは自然数)から成るプラスイオン及びO2 -(H2O)n(nは自然数)から成るマイナスイオンを主として発生するイオン発生装置と、前記ハウジング内に配されるイオン送出ファンとを有し、前記イオン送出ファンの駆動によって前記果物ケース内の冷気を前記吸込口から前記ハウジング内に取り込み、前記イオン発生装置で発生したイオンを含む冷気を前記吹出口から前記果物ケース内に送出するイオン送出ユニットと、
を備え、前記イオン送出ユニットを前記流入口の前方に配置して前記流入口から前記野菜室内に流入する冷気を前記イオン送出ユニットよりも下方に導くとともに、前記開口部と前記果物ケースとの隙間を覆うリブを前記果物ケースの背壁から下方に突設したことを特徴としている。
この構成によると、野菜ケース内にはキャベツ、白菜等の大型の葉物の野菜等が収納され、果物ケースにより上面が覆われて野菜ケース内の乾燥が防止される。果物ケース内にはブロッコリー等の小型の野菜やリンゴ等の果物が収納される。流入口から野菜室に流入する冷気はイオン発生装置によって下方に導かれ、果物ケース内への乾いた冷気の流入が抑制される。また、開口部と果物ケースとの隙間から野菜ケース内への冷気の流入がリブにより抑制される。果物ケースに臨む吸込口及び吹出口を有するイオン送出ユニットはイオン発生装置によってH+(H2O)mから成るプラスイオン及びO2 -(H2O)nから成るマイナスイオンが主に発生する。イオン送出ファンの駆動によって果物ケース内の冷気は吸込口からイオン送出ユニットのハウジング内に流入し、イオンを含んで吹出口から吹き出される。果物ケース内に吹き出されたイオンによって果物ケース内を除菌するとともに野菜や果物から発生するエチレンが分解される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記果物ケースの側壁の後部を切り欠いて形成されるとともに前記野菜室に配されるストッパに前端が当接する切欠き部と、前記野菜室の上壁から突出して前記切欠き部を塞ぐ遮蔽部とを設けたことを特徴としている。
この構成によると、果物ケースを後方にスライドした状態で野菜ケースを後退させるとストッパが切欠き部の前端に当接して果物ケースが野菜ケースに対して相対的に前進する。これにより、野菜ケースが果物ケースにより上面を覆われた状態で収納される。また、切欠き部から野菜ケース内への冷気の流入が遮蔽部により抑制される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記野菜室から冷気が流出する流出口を前記野菜室の左右方向の一端に設けるとともに、前記流入口及び前記イオン送出ユニットを他端に設けたことを特徴としている。この構成によると、野菜室内の冷気は野菜ケースの周囲を流通し、左右方向の一端に設けた流出口から流出する。果物ケースの端部に配されたイオン送出ユニットから送出されたイオンが流出口の方向に流通し、果物ケース内に拡散される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記吹出口を前記流出口と前記吸込口との間に設けたことを特徴としている。この構成によると、果物ケース内の冷気は果物ケースの一側壁に沿って吸込口からイオン送出ユニットのハウジングに流入する。イオンを含む冷気は果物ケースの側壁から離れた吹出口を介して果物ケース内に吹き出される。果物ケース内に吹き出されたイオンは果物ケースの周囲を流出口に向かって流通する冷気の流れにより生じる圧力差によって流出口の方向に一部引き寄せられて果物ケース内に拡散される。
本発明によると、H+(H2O)mから成るプラスイオン及びO2 -(H2O)nから成るマイナスイオンを送出するイオン送出ユニットの吸込口及び吹出口を果物ケースに臨んで設けたので、エチレンを多く発生する果物が収納される頻度の高い果物ケース内に送出したイオンによりエチレンを分解し、果物ケース内の貯蔵物の鮮度を長く保持することができる。
また、イオン送出ユニットを流入口の前方に配置して流入口から野菜室内に流入する冷気を前記イオン送出ユニットよりも下方に導くとともに野菜ケースの背壁の開口部と果物ケースとの隙間を塞ぐリブを設けたので、流入口から野菜室に流入した乾いた冷気の果物ケースの上面から果物ケース内へ流入や開口部から野菜ケース内への流入が抑制される。これにより、野菜ケース及び果物ケース内を高湿度に維持して貯蔵物の乾燥による劣化を防止できる。加えて、果物ケース内の湿った冷気がイオン送出ユニットに取り込まれてクラスタイオンが大型化される。従って、イオンの消滅を低減してイオンの長寿命化を図ることができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の野菜室を開いた状態を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の野菜室の収納ケースを示す分解斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の野菜室内を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の野菜室の収納ケース及びイオン送出ユニットの配置を示す正面断面図 図6のA−A断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットを示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットを示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットを示す側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットの蓋部を開いた状態を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットの蓋部を省いた状態を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン発生装置を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン発生装置を示す側面断面図 図10のB−B断面図 図15のC矢視図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。冷蔵庫1の上部には貯蔵物を冷蔵保存して扉2a、2bにより開閉される冷蔵室2が配される。冷蔵室2の下部にはタンク室12、小物収納室13、チルド室14が設けられる。
タンク室12は製氷用の水タンク10を収納する。小物収納室13は冷蔵室2の上部に対して隔離された隔離室から成り、卵等の小さい貯蔵物を収納する。チルド室14は冷蔵室2の上部に対して隔離され、冷蔵室2の上部よりも低温に維持される。
冷蔵室3の下方には断熱壁7を介して冷凍室3及び製氷室5が配される。製氷室5は扉5aにより開閉され、水タンク10から給水して製氷を行い貯氷する。冷凍室3は貯蔵物を冷凍保存し、扉3aにより開閉される上室3cと扉3bにより開閉される下室3dとを有している。上室3cと製氷室5とは仕切壁11を介して左右に並設される。上室3c及び製氷室5と下室3dとは前部に設けた仕切壁8(図2参照)により仕切られ、仕切壁8の後方で互いに連通する。
冷凍室3の下方には断熱壁9(図2参照)を介して野菜室4が配される。野菜室4は扉4aにより開閉され、冷蔵室1よりも高温で野菜や果物の冷蔵保存に適した温度に維持される。
図2は冷蔵庫1の正面断面図を示している。冷蔵室2の背後には冷気が流通する冷気通路22が設けられる。冷凍室3及び製氷室5の背後にはダンパ25を介して冷気通路22に連通する冷気通路21が設けられる。冷気通路21の上部には送風ファン24が配置される。冷気通路21の下部は左右に拡幅した冷却器室21aが設けられ、冷却器室21a内に冷却器23が配置される。冷却器23は圧縮機(不図示)に接続して冷凍サイクルの低温側に配され、冷気通路21を流通する空気と熱交換して冷気を生成する。
冷気通路22の上端には冷蔵室2内に臨む吐出口2cが開口する。冷気通路22の下部はダンパ25の直後で分岐し、チルド室14に冷気を吐出する吐出口14aが設けられる。これにより、冷却器23と熱交換した直後の冷気をチルド室14に送出してチルド室14が冷蔵室2の上部よりも低温に維持される。また、チルド室14の背面には冷蔵室2内の冷気が流出する流出口2dが開口する。
冷却器室21aの上部には冷凍室3に臨む吐出口3eが開口し、下部には冷却器20に面して冷気を冷気通路21に戻す戻り口3fが開口する。野菜室4の上面には左右方向の一端に流入口4bが開口する。冷気通路21の側方には流出口2dと流入口4bとを連結する連結通路26が設けられる。また、野菜室4の上面の左右方向の他端には冷気通路21の下端に開口する流出口4cが形成されている。
図3は野菜室4の扉を開いた状態を示す斜視図である。野菜室4内には野菜ケース31及び果物ケース32から成る収納ケース30が配される。野菜ケース31は野菜室4の扉4aに固着され、扉4aの開閉によって出し入れされる。果物ケース32は野菜ケース31の上面を覆い、野菜ケース31と一体に出し入れされるとともに前後にスライド自在になっている。
図4は収納ケース30の分解斜視図を示している。果物ケース32は開口面の周縁を外側に突出した周縁部32aを有し、周縁部32aが野菜ケース31の側壁上に設置される。これにより、周縁部32aと野菜ケース31の側壁とが摺動して果物ケース32がスライドする。野菜ケース31の背壁にはスライドする果物ケース32との干渉を回避する開口部31aが形成される。
野菜ケース31は果物ケース32の下面までの高さが果物ケース32の深さよりも大きくなっている。このため、野菜ケース31にはキャベツ、白菜等の大型の葉物の野菜等が収納される。野菜ケース31内は果物ケース32により上面が覆われるため冷気が当たることによる乾燥が抑制され、乾燥による食材の劣化が防止される。
上面が開放される果物ケース32内にはブロッコリー等の小型の野菜やリンゴ等の果物が収納される。果物ケース32は野菜室4の上壁を形成する断熱壁9(図2参照)に接近して配され、果物ケース32の上面が断熱壁9により覆われる。これにより、果物ケース32の上面から果物ケース32内への冷気の流入が抑制され、果物ケース32内の乾燥による食材の劣化が防止される。また、後述するように果物ケース32内の湿度の高い冷気がイオン送出ユニット40を介して循環し、イオン送出ユニット40から送出されるイオンの長寿命化を図ることができる。
果物ケース32の周縁部32aには後部の上面に切欠き部32bが設けられる。断熱壁9には切欠き部32bの上方にストッパ(不図示)が突設される。野菜ケース31に対して後方にスライドした果物ケース32は扉4aを閉じた際に切欠き部32bの前端にストッパが当接する。これにより、後方に移動する野菜ケース31に対して果物ケース32が相対的に前方に移動し、野菜ケース31を覆って扉4aを閉じることができる。
図5は野菜室4の側面断面図を示している。流入口4bは野菜室4の後端に下方に向けて配される。流入口4bの前方には詳細を後述するようにイオンを送出するイオン送出ユニット40が取り付けられる。イオン送出ユニット40は断熱壁9から果物ケース32の周縁部32aの下方まで設けられる。このため、流入口4bから野菜室4に流入する冷気は矢印Dに示すように、イオン送出ユニット40の後方を流通して周縁部32aよりも下方に導かれる。これにより、果物ケース32の上面から果物ケース32内への冷気の流入がより低減される。
また、断熱壁9の下面には前後に延びる遮蔽部9aが突設される。遮蔽部9aは果物ケース32の切欠き部32bの側方を覆って切欠き部32bを塞ぐ。これにより、切欠き部32bから果物ケース32内への冷気の流入が低減される。従って、果物ケース32内の乾燥をより抑制することができる。このため、イオン送出ユニット40から送出されるイオンのより長寿命化を図ることができる。尚、切欠き部32bに当接するストッパを前後に延びて形成して切欠き部32bを塞いでもよい。
図6は野菜室4の収納ケース30及びイオン送出ユニット40の配置を示す正面断面図である。また、図7は図6のA−A断面図を示している。果物ケース32の背壁には、下方に突出するリブ32cが設けられる。リブ32cによって果物ケース32の背壁と野菜ケース31の開口部31a(図4参照)との隙間が覆われる。これにより、野菜ケース31内への冷気の流入が低減され、乾燥による食材の劣化をより防止することができる。
また、果物ケース32の背壁の右端部には切欠き部32b(図4参照)よりも更に低い位置まで切欠いた切欠き部32dが形成される。切欠き部32dにイオン送出ユニット40の吸込口41a及び吹出口41bが臨んで配置される。
図8、図9、図10はイオン送出ユニット40の斜視図、正面図及び側面図を示している。イオン送出ユニット40は樹脂成形品から成るハウジング41により覆われる。ハウジング41は前面を開口する箱状の本体部41cと本体部41cの前面を覆う蓋部41dとを有している。蓋部41dは下端に設けられたヒンジ部41eによって開閉自在に本体部41cに保持されている。
蓋部41dの左右方向の一端部には吸込口41aが開口し、他端部に吹出口41bが開口する。この時、吸込口41aが外側に配され、吹出口41bが吸込口41aと流出口4c(図2参照)との間に配置される。
ハウジング41の前面下部は果物ケース32に対向する対向部41hが設けられる。吸込口41aは対向部41hに対して前方に突出して形成され、果物ケース32内に接近して配される。これにより、果物ケース32内の湿った冷気をハウジング41内に取り込み、果物ケース32外の乾燥した冷気のハウジング41内への流入を抑制することができる。
また、果物ケース32は後端のコーナーに傾斜した傾斜部32eを有し、吸込口41aが傾斜部32eに沿って傾斜する。これにより、吸込口41aを果物ケース32内により接近して配置することができる。
図11、図12はイオン送出ユニット40の蓋部41dを開いた状態を示す正面図及び蓋部41dを省いた状態を示す斜視図である。ハウジング41の本体部41c内には吸込口41aと吹出口41bとを水平方向に連結する空気流路41fが形成される。空気流路41f内にはイオン送出ファン42が配される。本体部41cの上部にはイオン送出ファン42の下流側の空気流路41fに面してイオン発生装置86が設置される。
図13、図14はイオン発生装置86の正面図及び側面断面図を示している。イオン発生装置86は絶縁体から成るハウジング86aにより覆われ、針状の放電電極86p、86qが離れて配される。放電電極86p、86qの周囲には環状の誘導電極86eが配される。ハウジング86aには放電電極86p、86qに対向する貫通孔86bが設けられる。これにより、空気流路41fに面したイオン発生面86dに放電電極86p、86qが露出する。
放電電極86p、86qには誘導電極86eに対して正極性または負極性の高電圧がそれぞれ印加される。これにより、放電電極86pと誘導電極86eとの間に形成されるイオン発生部86jに例えばコロナ放電によりプラスイオンが発生する。また、放電電極86qと誘導電極86eとの間に形成されるイオン発生部86kに例えばコロナ放電によりマイナスイオンが発生する。
一方の放電電極86pには正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンを発生する。他方の放電電極86qには負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌、臭い成分、野菜や果物から発生するエチレン及び貯蔵物の付着菌の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分等を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して吹出口41bから吐出することにより果物ケース32内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。更に、イオンによってエチレンを分解して貯蔵物の熟成による劣化を抑制することができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
尚、イオン発生装置86は針状の放電電極86p、86q及び誘導電極86eを有しているが、他の構成であってもよい。例えば、イオン発生面86dに平面状の放電電極が配されたイオン発生装置であってもよい。また、電源部にリード線により接続された針状の放電電極86p、86qを有するイオン発生装置であってもよい。
図15は図10のB−B断面図を示している。また、図16は図15のC矢視図を示している。吸込口41a及び吹出口41bにはそれぞれ冷気の流通方向を規制する風向板41j、41kが設けられる。イオン送出ファン42は平面視矩形のハウジングにより覆われた軸流ファンから成り、軸方向を水平にして配置される。また、イオン送出ファン42の羽根の回転方向は下流側から見て時計回り(矢印Eの方向)になっている。
イオン発生装置86はイオン送出ファン42の下流側に隣接し、イオン発生部86j、86kが空気流路41fに面して冷気の流通方向に直交する方向(前後方向)に並んで配置される。本実施形態ではプラスイオンを発生するイオン発生部86jを前方に配し、マイナスイオンを発生するイオン発生部86kを後方に配している。イオン発生部86jを後方に配してイオン発生部86kを前方に配してもよい。
そして、イオン発生部86j、86kの中点とイオン送出ファン42との回転中心との間には蓋部41dに直交する方向の所定量のオフセットFが設けられる。これにより、イオン送出ファン42がイオン発生装置86に対して前方に偏って配置される。
また、ハウジング41の蓋部41dにはイオン発生部86j、86kよりも下流側の空気流路41f内に突出する突起部41gが設けられる。突起部41gは流路に面して頂点が下流側に偏った山形状に形成される。本実施形態では突起部41gの奥行Tが7mm、山形状部分の奥行Sが2mm、下流側の斜面の幅Vが約4mmである。また、突起部41gの上流側の斜面の幅W(以下、「突起部41gの幅」という)及び高さH(図11参照)については以下により最適値が決められる。
表1はオフセットF、突起部41gの幅W及び突起部41gの高さH(図11参照)と、吹出口41bから吐出されるイオンの濃度との関係を調べた結果を示している。放電電極86p、86q間の距離Pは38mm、イオン送出ファン42の羽根の直径は38mm、イオン送出ファン42の回転数は1186rpm、突起部41gの奥行Tは7mmであり、吹出口41bの前方150mmでイオンカウンターによりイオン濃度を計測している。
Figure 2011064365
表1によると、突起部41gを設けていない場合はイオン濃度が低くなり、突起部41gを設けることにより十分な量のイオンを送出することができる。また、オフセットFを設けていない場合は前方の放電電極86pから発生するプラスイオンのイオン濃度が低くなる。オフセットFを設けることにより十分な量のプラスイオンとマイナスイオンとを送出することができる。また、突起部41gの幅W及び高さHはイオン濃度に対して最適値を有し、本実施形態ではそれぞれ18mm、28mmにしている。
上記構成の冷蔵庫1において、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転され、冷却器23が低温に維持される。送風ファン24の駆動によって冷気通路21を流通する空気は冷却器23と熱交換し、吐出口3eから冷凍室3に冷気が吐出される。吐出口3eから吐出された冷気は冷凍室3及び製氷室5内を流通し、戻り口3fを介して冷却器23に戻る。これにより、冷凍室3及び製氷室5が冷却される。
ダンパ25が開かれると、冷気通路21を流通する冷気が冷気通路22に流入する。冷気通路22を流通する冷気は吐出口2cから冷蔵室2に吐出される。吐出口2cから吐出された冷気は冷蔵室2内を流通し、流出口2dから流出する。流出口2dから流出した冷気は連結通路26を流通し、流入口4bを介して野菜室4に流入する。収納ケース30の後方の流入口4bから流入した冷気は収納ケース30の周囲を流通し、流出口4cを介して冷却器23に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室4が冷却される。
また、イオン発生装置86及びイオン送出ファン42が駆動され、果物ケース32内の冷気がイオン送出ユニット40のハウジング41内に吸込口41aを介して流入する。ハウジング41内に流入して空気流路41fを流通する冷気にはイオン発生装置86で発生したプラスイオン及びマイナスイオンが含まれる。そして、プラスイオン及びマイナスイオンを含む冷気が吹出口41bから果物ケース32内に吹き出される。
この時、イオン送出ファン42の風量は送風ファン24の風量に比して十分小さくなっている。果物ケース32は断熱壁9との微小な隙間を介して野菜室4内と連通し、略密閉状態に維持される。このため、果物ケース32内に吹き出されたイオンは収納ケース30の周囲を流出口4cに向かって流通する冷気の流れにより生じる圧力差によって流出口4cの方向に一部引き寄せられる。その結果、果物ケース32内のイオンは流出口4cに向かって流通し、果物ケース32内に拡散される。
これにより、果物ケース32内の野菜や果物から発生するエチレンを分解して野菜や果物の鮮度を長く保持することができる。また、果物ケース32内の湿った冷気がハウジング41内に取り込まれるため、水分子によってクラスタイオンが大型化される。これにより、イオンの消失を低減して長寿命化を図ることができる。
また、イオン送出ユニット40が果物ケース32の端部に配され、吹出口41bの外側に吸込口41aが配される。このため、吹出口41bが果物ケース32の側壁から離れて配置され、冷気とともに側壁に沿って果物ケース32の前方に流出するイオンを低減することができる。従って、果物ケース32内のイオン濃度を高く維持することができる。
本実施形態によると、H+(H2O)mから成るプラスイオン及びO2 -(H2O)nから成るマイナスイオンを送出するイオン送出ユニット40の吸込口41a及び吹出口41bを果物ケース32内に臨んで設けたので、エチレンを多く発生する果物を収納する頻度の高い果物ケース32内にイオンを送出してエチレンを分解し、果物ケース32内の貯蔵物の鮮度を長く保持することができる。
また、イオン送出ユニット40を流入口4bの前方に配置して流入口4bから野菜室4内に流入する冷気をイオン送出ユニット40よりも下方に導くとともに野菜ケース31の背壁の開口部31aと果物ケース32との隙間を塞ぐリブ32cを設けたので、流入口4bから野菜室4に流入した乾いた冷気の果物ケース32の上面から果物ケース32内へ流入や開口部31aから野菜ケース31内への流入が抑制される。
これにより、野菜ケース31及び果物ケース32内を高湿度に維持して貯蔵物の乾燥による劣化を防止できる。加えて、果物ケース32内の湿った冷気がイオン送出ユニット40に取り込まれてクラスタイオンが大型化される。従って、イオンの消滅を低減してイオンの長寿命化を図ることができる。
また、野菜室4の左右方向の一端に流出口4cを設けて他端に流入口4b及びイオン送出ユニット40を設けたので、流出口4cに吸引される冷気によって果物ケース32内の冷気がイオン送出ユニット40から流出口4cの方向に流通する。従って、果物ケース32内にイオンを拡散させて果物ケース32内の貯蔵物の劣化をより防止することができる。
また、吹出口41bを流出口4cと吸込口41aとの間に設けたので、吹出口41bが果物ケース32の側壁から離れて配置される。これにより、果物ケース32の側壁に沿って前方に流通して果物ケース32の前方に流出するイオンを低減し、イオンを果物ケース32内に拡散させることができる。従って、果物ケース32内のイオン濃度を高く維持することができる。
尚、イオン送出ユニット40の吹出口41bに設けた風向板41kを流出口4cの方向に向けて傾斜させると、ショートサーキットを低減してイオンを果物ケース32内により拡散させることができる。
本発明によると、野菜室を備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
2c 吐出口
2d 流出口
3 冷凍室
3e 吐出口
3f 戻り口
4 野菜室
4b 流入口
4c 流出口
5 製氷室
7、9 断熱壁
9a 遮蔽部
21、22 冷気通路
23 冷却器
24 送風ファン
25 ダンパ
26 連結通路
30 収納ケース
31 野菜ケース
31a 開口部
32 果物ケース
32a 周縁部
32b、32d 切欠き部
32c リブ
40 イオン送出ユニット
41 ハウジング
41a 吸込口
41b 吹出口
41f 空気流路
41g 突起部
42 イオン送出ファン
86 イオン発生装置
86p、86q 放電電極
86e 誘導電極
86j、86k イオン発生部

Claims (4)

  1. 野菜の冷蔵保存に適した温度に維持される野菜室と、
    前記野菜室の上壁の後部に開口して冷気が流入する流入口と、
    前記野菜室内に配されて出し入れされるとともに背壁上部に開口部を有する野菜ケースと、
    前記野菜ケースの上面を覆うとともに前記開口部を通って前記野菜ケース上を前後にスライドする果物ケースと、
    前記果物ケースに臨む吸込口及び吹出口を開口するハウジングと、前記ハウジング内に配されてH+(H2O)m(mは自然数)から成るプラスイオン及びO2 -(H2O)n(nは自然数)から成るマイナスイオンを主として発生するイオン発生装置と、前記ハウジング内に配されるイオン送出ファンとを有し、前記イオン送出ファンの駆動によって前記果物ケース内の冷気を前記吸込口から前記ハウジング内に取り込み、前記イオン発生装置で発生したイオンを含む冷気を前記吹出口から前記果物ケース内に送出するイオン送出ユニットと、
    を備え、前記イオン送出ユニットを前記流入口の前方に配置して前記流入口から前記野菜室内に流入する冷気を前記イオン送出ユニットよりも下方に導くとともに、前記開口部と前記果物ケースとの隙間を覆うリブを前記果物ケースの背壁から下方に突設したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記果物ケースの側壁の後部を切り欠いて形成されるとともに前記野菜室に配されるストッパに前端が当接する切欠き部と、前記野菜室の上壁から突出して前記切欠き部を塞ぐ遮蔽部とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記野菜室から冷気が流出する流出口を前記野菜室の左右方向の一端に設けるとともに、前記流入口及び前記イオン送出ユニットを他端に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記吹出口を前記流出口と前記吸込口との間に設けたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
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