JP2011064320A - 車輌用パーキング装置 - Google Patents

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Keiji Suzuki
啓司 鈴木
Kazuyuki Noda
和幸 野田
Kazuto Enomoto
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Abstract

【課題】機械的な構成でパーキング機構をロック可能な油圧ピストン装置を提供する。
【解決手段】支持レバー30は、シフトレンジのレンジ位置に応じて、ステッピングモータ23により規制位置と、解除位置とに切換えられるように構成されており、パーキングレンジの際には、解除位置となってマニュアルレバー13が回動してパーキングロッド12がパーキング位置になることを許容し、パーキングレンジ以外の際には、規制位置となってマニュアルレバー13の回動を規制し、パーキングロッド12をパーキング解除位置に保持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輌用のパーキング装置に係り、詳しくは、そのロック機構に関する。
一般に、自動車などの車輌に搭載される多段式の自動変速機においては、変速歯車機構における伝達経路をクラッチやブレーキの係脱により決定しており、これらクラッチやブレーキの係脱を電子制御される各ソレノイドバルブを用いて油圧制御する油圧制御装置が備えられている。
このような油圧制御装置は、運転席の近傍に配設されたシフトレバーによって、例えばパーキング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ等のシフトレンジが選択操作されたことに基づき、レンジ圧の出力・非出力が各油路に設定されるように構成されており、シフトレバーがパーキングレンジに操作されると、各油圧サーボの元圧となるレンジ圧を非供給とすることで自動変速機のニュートラル状態を達成すると共に、シフトレバーと連動しているパーキングポールが自動変速機の出力軸に固定されたパーキングギヤと係合して出力軸の回転を止め、車輪の回転を防止する。
ところで、上記油圧制御装置にレンジ圧の設定を行うものとしては、シフトレバーに機械的に連動するマニュアルバルブを用いたものが一般的であったが、近年、車輌設計自由度の向上等が望まれるようになり、シフトレバーの操作を電気指令に変換し、電気的に(いわゆるシフトバイワイヤによって)レンジ圧の設定を行うものが提案されている。
上述したシフトバイワイヤ式の自動変速機においては、シフトレバーが機械的にリンクしていないため、パーキング装置においても、パーキングポールの係脱を操作する駆動手段(例えば油圧ピストン装置など)が必要となり、また、該パーキング機構の駆動手段には、走行中に何らかの理由によって油圧ピストン装置に出力される油圧が足りなくなったとしてもパーキング機構が作動しないように、上記油圧ピストンの位置をロックするロック機構が設けられている。
従来、このようなロック機構として、例えば、ソレノイドのプランジャに嵌装された円筒状のテーパ部材を油圧ピストンと同一軸線上に設け、該テーパ部材がスプリングで油圧ピストン側に付勢されることにより、その周囲に設けられた3枚のプレートからなる爪がテーパ部材により押し拡げられて解除状態となり、油圧ピストンの移動により上記テーパ部材がスプリングの付勢力に抗して押圧されると、爪部が内側に閉じて油圧ピストンの引っ掛かり部に係合し、該テーパ部材の位置をソレノイドで固定することにより、油圧ピストンの位置をロックするロック機構が案出されている(特許文献1参照)。
特表2009−520163号公報
上記特許文献1記載のロック機構は、車輌の走行中に何らかの理由によって油圧ピストン装置に出力される油圧が足りなくなったとしても、ロック装置のソレノイドによってテーパ部材の位置を固定しているため、油圧ピストンの位置を保持して急激にパーキング機構が作動することを防止することはできるが、油圧ピストンの位置を保持している間中、ソレノイドを通電させなければならず、消費電力が大きくなって車輌の燃費向上の妨げとなっていた。
そこで、本発明は、パーキング機構を機械的にロックすることによって、上記課題を解決した車輌用パーキング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、パーキングギヤ(7)と、該パーキングギヤ(7)と噛合するパーキングポール(9)と、軸方向に移動駆動されることでこれらパーキングギヤ(7)とパーキングポール(9)との噛合を入切し得るパーキングロッド(12)と、該パーキングロッド(12)を前記パーキングギヤ(7)側に付勢して前記パーキングポール(9)と前記パーキングギヤ(7)とが噛合するパーキング位置(例えば図3(a)の位置)に移動させる第1付勢部材(15)と、シフトレバー(5)のレンジ位置に応じて前記パーキングロッド(12)を前記パーキングギヤ(7)と前記パーキングポール(9)との噛合を解除するパーキング解除位置(例えば図3(b)の位置)に移動させる油圧ピストン装置(16)と、を備えた車輌用パーキング装置(1)において、
前記パーキングロッド(12)の前記パーキング解除位置から前記パーキング位置への移動を規制する規制位置(例えば図3(b)の位置)と、前記パーキングロッド(12)の移動規制を解除する解除位置(例えば図3(a)の位置)と、に切換え可能な規制部材(30)と、
前記シフトレバー(5)のレンジ位置に応じて前記規制部材(30)の位置を切換える電動アクチュエータ(23)と、を備え、
前記シフトレバー(5)が前記パーキングレンジの際は、前記規制部材(30)を前記電動アクチュエータ(23)により前記解除位置にして前記パーキングロッド(12)の前記パーキング位置への移動を可能にし、
前記シフトレバー(5)が前記パーキングレンジ以外のレンジ位置の際は、前記規制部材(30)を前記規制位置にして前記パーキングロッド(12)を前記パーキング解除位置に保持する、
ことを特徴とする車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項2に係る発明は、前記規制部材(30)を、前記規制位置側に常に付勢する第2付勢部材(32)を備え、
前記シフトレバー(5)が前記パーキングレンジ以外のレンジ位置の際は、前記第2付勢部材(32)の付勢力により、前記規制部材(30)を前記規制位置にする、
請求項1記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項3に係る発明は、前記油圧ピストン装置(16)と、前記第1付勢部材(15)と、前記パーキングロッド(12)と、を連動させるように介在し、これら油圧ピストン装置(16)及び第1付勢部材(15)からの作用力によって回動して前記パーキングロッド(12)を前記パーキング位置もしくは前記パーキング解除位置に移動させる回動レバー(13)を備え、
前記回動レバー(13)は、前記パーキングロッド(12)が前記パーキング位置の際には第1回動位置(例えば図3(a)の位置)に位置すると共に、前記パーキングロッド(12)が前記パーキング解除位置の際には第2回動位置(例えば図3(b)の位置)に位置し、
前記規制部材(30)は前記規制位置の際に、前記第2回動位置の前記回動レバー(13)との間に所定の間隙(s)を有してなる、
請求項1又は2記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項4に係る発明は、前記電動アクチュエータ(23)により、前記シフトレバー(5)のレンジ位置に基づいてレンジ圧を設定するマニュアルバルブ(21)を操作し、
前記電動アクチュエータ(23)は、前記規制部材(30)と当接し、これら電動アクチュエータ(23)及びマニュアルバルブ(21)と連動する係合部材(26)を介して、前記規制部材(30)を前記規制位置と前記解除位置とに切換える、
請求項1乃至3のいずれか1項記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項5に係る発明は、前記規制部材(23)を、支持軸(31)を中心として回動することによって前記規制位置と前記解除位置とが切換わるように構成し、
これら規制部材(30)及び回動レバー(13)の当接面(30a,13d)の角部(30b,13e)の内、少なくとも一方を曲面とした、
請求項4記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る発明によると、車輌が走行中に、例えば、エンジン回転数が低下してライン圧が下がり、油圧ピストン装置に供給される油圧が少なくなったとしても、規制部材によってパーキングロッドがパーキング位置へと移動することを規制することによって、急にパーキング状態になることを防止することが出来ると共に、機械的な構成でパーキング状態になることを防止することができるため、消費電力が少なく、燃費の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明によると、規制部材を第2付勢部材の付勢力により規制位置することによって、パーキングレンジ以外のレンジ位置の際に、規制部材を簡単な構成で確実に規制位置にすることができる。
請求項3に係る発明によると、規制位置において、規制部材と第2回動位置の回動レバーとの間に所定の間隙を設け、油圧ピストン装置に正常に油圧が供給されている場合には回動レバーと規制部材とを当接させないことにより、これら回動レバー及び規制部材の摩耗を防止することができる。
請求項4に係る発明によると、マニュアルバルブを操作する電動アクチュエータと、規制部材の位置を切換える電動アクチュエータとを兼用することによって、アクチュエータの数を削減することが出来ると共に、コンパクト化を図ることもできる。
請求項5に係る発明によると、規制部材及び回動レバーの当接面の角部の内、少なくとも一方を曲面としたことによって、規制部材を円滑に解除位置から規制位置へと移動させることができる。
(a)本発明に係るパーキング装置の正面図、(b)本発明に係るパーキング装置の平面図、(c)図1(a)のA−A断面図。 (a)本発明に係るパーキング装置のPレンジ時のマニュアルバルブを示す模式図、(b)本発明に係るパーキング装置のRレンジ時のマニュアルバルブを示す模式図、(c)本発明に係るパーキング装置のNレンジ時のマニュアルバルブを示す模式図、(d)本発明に係るパーキング装置のDレンジ時のマニュアルバルブを示す模式図。 (a)本発明に係るパーキング装置のPレンジ時を示す模式図、(b)本発明に係るパーキング装置のRレンジ時を示す模式図、(c)本発明に係るパーキング装置のNレンジ時を示す模式図、(d)本発明に係るパーキング装置のDレンジ時を示す模式図。 本発明に係るパーキング装置の保持レバーと、マニュアルレバーとの位置関係を示す要部拡大図。 レンジ位置がパーキングレンジから非パーキングレンジへと切換わった際の、本発明に係るパーキング装置のロック機構の動きを示す模式図。 油圧ピストン装置に供給されるパーキング解除圧が少なくなった際の、本発明に係るパーキング装置のロック機構の動きを示す模式図。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に沿って説明する。図1に示すように、自動変速機のパーキング装置1は、自動変速機の出力軸上に取付けられたパーキングギヤ7にパーキングポール9が噛合することにより、駆動輪と繋がっている上記出力軸を固定して車輌を確実に停止させるように構成されており、上記パーキングギヤ7を固定するパーキング機構10と、該パーキング機構10をロックするロック機構20と、を有している。
パーキング機構10は、パーキングギヤ7と、パーキングギヤ7と噛合する爪状の係合部を有するパーキングポール9と、該爪状の係合部と逆側の背面部に当接してパーキングポール9を回動させるカム部材11と、カム部材11を先端部に嵌装したパーキングロッド12と、パーキングロッド12をパーキングギヤ7側に付勢するスプリング15と、該スプリング15の付勢力に抗してパーキングロッド12を移動させる油圧ピストン装置16と、を備えており、パーキングロッド15が軸方向に移動駆動されることでパーキングギヤ7とパーキングポール9との噛合を入切するように構成されている。
上記パーキングロッド12は、カム部材11とは反対側の端部がミッションケース2に取付けられた回動軸14を中心に回動する略々L字状に形成されたマニュアルレバー(回動レバー)13の中央基部13aに取付けられおり、該マニュアルレバー13の回動によって軸方向に移動するように構成されている。
また、マニュアルレバー13は、中央基部13aから延びる一方の腕部13bの先端にスプリング(第1付勢部材)15が取付けられていると共に、他方の腕部13cの先端が上記油圧ピストン装置16のピストン16aの端部に設けられた一対の突起部16c,16c間に配設されてピストン16aと連動するように構成されており、これにより、スプリング15、油圧ピストン装置16及びパーキングロッド12はマニュアルレバー13を介して連動する。
即ち、油圧ピストン装置16の油室16bに、マニュアルバルブ21からパーキング解除圧Pnot圧(以下Pnot)が入力されていない場合にはスプリング15の付勢力によってマニュアルレバー13が回動し、パーキングロッド12をパーキングギヤ7とパーキングポール9とが噛合するパーキング位置(例えば図3(a)の位置)まで移動させ、油圧ピストン装置16の油室16bに上記パーキング解除圧Pnotが入力されると、マニュアルレバー13がスプリング15の付勢力に抗して回動し、パーキングロッド12をパーキングギヤ7とパーキングポール9の係合を解除するパーキング解除位置(例えば図3(b)〜(d)の位置)まで移動させるようになっている。
なお、マニュアルレバー13の中央基部13aは、マニュアルバルブ21側において、腕部13bから連続する側面が、平坦な当接面13dとなっており、詳しくは後述するロック装置20の保持レバー(規制部材)30と当接可能に構成されている。
ついで、マニュアルバルブ21の構成について詳しく説明をする。マニュアルバルブ21は、上記パーキング機構10に近接して配設されていると共に、バルブボディー3に穿設された穴部に嵌挿されるスプール21pを有しており、該スプール21pをステッピングモータ(電動アクチュエータ)23により移動させることにより、各レンジ位置に応じたレンジ圧を出力するように構成されている。
上記ステッピングモータ23は、運転座席の近傍に配置されるシフトレバー5のレンジ位置に応じて制御部6から出力される電気信号に基づいて駆動すると共に、幅広に形成された出力軸の先端部25に突起部(係合部)26が形成されており、該突起部26がスプール21pの端部に嵌挿することによりスプール21pと連結している。
そのため、マニュアルバルブ21は、図2に示すように、上記シフトレバー5がパーキングレンジになると、ステッピングモータ23によりスプール21pが移動させられ、ライン圧が入力される入力ポート21aを遮断してニュートラル状態にすると共に、不図示の油路を介して油圧ピストン装置16の油室16bと接続するポート21bとドレーンポートEXとを連通させて、油室16bに入力されていたパーキング解除圧Pnotをドレーンする。
また、図2(b),(c),(d)に示すように、パーキングレンジ以外のレンジの際には、入力ポート21aとポート21bとが連通し、該ポート21bから油圧ピストン装置16の油室16bにパーキング解除圧Pnotが出力されると共に、入力ポート21aとレンジ位置に応じた出力ポート21d,21cとが連通し、例えば、前進レンジの際には出力ポート21dからDレンジ圧Pが出力され、後進レンジの際には出力ポート21cからRレンジ圧Pが出力される。なお、ニュートラルレンジの際には、入力ポート21aは、ポート21bのみと連通する。
つまり、図3に示すように、パーキング機構10は、パーキングレンジの際は、油圧ピストン装置16の油室16bにパーキング解除圧Pnotが供給されず、スプリング15の付勢力によってマニュアルバルブ13が、第1回動位置(図3(a)の位置)まで回転し、マニュアルロッド12がパーキング位置となってパーキング状態となる。また、パーキングレンジ以外のレンジ(例えばRレンジ、Nレンジ、Dレンジ)の際は、油圧ピストン装置16の油室16bにパーキング解除圧Pnotを供給し、マニュアルレバー13をスプリング15の付勢力に抗して第2回動位置(図3(b)〜(d)の位置)まで回転させ、マニュアルロッド12がパーキング解除位置となって非パーキング状態となる。
なお、これら第1回動位置及び第2回動位置は、それぞれパーキングロッド12のパーキング位置及びパーキング解除位置に対応した位置であり、マニュアルレバー13の腕部13b,13cの角度及び長さによって決まる。
ついで、パーキング機構10のロック機構20について詳しく説明をする。図1及び図3に示すように、ロック機構20は、上記マニュアルレバー13とマニュアルバルブ21との間に介在していると共に、バルブボディー3に取付けられた保持レバー軸(支持軸)31を中心に、上記マニュアルレバー13と同一平面上で回動する保持レバー30と、該保持レバー30の回動位置を規制するストッパ33と、保持レバー30をストッパ33側(時計回り)に付勢する保持スプリング(第2付勢部材)32と、を有している。
上記保持レバー30は、ステッピングモータ23の出力軸に設けられた突起部26と当接することによって、ストッパ33と当接した規制位置(図3(b)〜(d)の位置)と、保持スプリング32の付勢力に抗して回転した解除位置(図3(a)の位置)と、に切換え可能に構成されており、該規制位置において、上記マニュアルレバー13の当接面13dと当接して、Pレンジ以外でパーキング解除圧Pnotが低下した場合にパーキングロッド12がパーキング解除位置からパーキング位置へと移動することを規制する。
また、保持レバー30は、上記ストッパ33と当接する位置において、その長手方向と直交する方向に屈曲しており、マニュアルレバー13の当接面13dとの当接位置が、該マニュアルレバー13の当接面13dの腕部13bとは反対側の端部に近接した位置となるように構成されている。
更に、保持レバー30は、突起部26との当接部から保持レバー軸31までの長手方向距離が、保持レバー軸31からマニュアルレバー13と当接する当接面30aまでの長手方向距離よりも長くなっており、少しの突起部26側の移動によって、当接面30a側を大きく移動させることができるように構成されている。
また、図4に示すように、保持レバー30は、規制位置であっても、マニュアルレバー13が第2回動位置にある場合には、マニュアルレバー13の当接面13dとの間に所定のクリアランスsを有しており、油圧ピストン装置16の油室16bに正常にパーキング解除圧Pnotが供給されている際には、これら保持レバー30の当接面30aと、マニュアルレバー13の当接面13dとを当接させず、マニュアルレバー13が第2回動位置から第1回動位置側に回動して初めて互いの当接面30a,13dが当接するように構成されている。
なお、上記クリアランスsは、油圧ピストン16の油室16bに供給されるパーキング解除圧Pnotが低減してマニュアルレバー13がスプリング15の付勢力により回動し始めた際に、規制部材の当接面30aと、マニュアルレバー13の当接面13dとの一部が少なくとも当接する範囲に設定される。
また、これら保持レバー30及びマニュアルレバー13の当接面30a,13dの角部30b,13eは、保持レバー30が解除位置から規制位置に円滑に移動が可能なように、所定のアールRを有した曲面となるように形成されている。
次に、本発明の車輌用パーキング装置の作用について、主にロック装置20の動きを中心に説明をする。図5に示すように、運転者が停車中の車に乗り込み、エンジンをスタートし、シフトレバー5をパーキングレンジからドライブレンジにシフトすると、該シフト操作に基づいて制御部6からステッピングモータ23に電気指令が出され、マニュアルバルブ21のスプール21pが図5(b)の矢印方向に移動させられる。
すると、保持レバー30は、スプール21pの移動により突起部26との当接が解除され、保持スプリング32の付勢力によって解除位置から規制位置へと回動を始める。
一方、マニュアルレバー13は、マニュアルバルブ21からパーキング解除圧Pnotが油圧シリンダ装置16の油室16bに供給されることにより第1回動位置から第2回動位置へと回動を始めるため、依然として第1回動位置におり、当接面13dの角部13eが規制位置へと回動を始めた保持レバー30の当接面30aの角部30bと当接する(図5(b)参照)。
これら保持レバー30とマニュアルレバー13とが当接すると、保持レバー30はマニュアルレバー13に弾かれると共に、マニュアルレバー13は油圧シリンダ装置16にパーキング解除圧Pnotが供給されて第1回動位置から第2回動位置へと回動を始め、曲面からなる角部13eによって、同じく曲面からなる保持レバー30の角部30b及び当接面30aを押圧する(図5(c),(d)参照)。
そして、マニュアルレバー13が第2回動位置近くまで回動すると、これら保持レバー30とマニュアルレバー13との当接面30a,13dが接触しなくなり、保持レバー13はストッパ33に当接するまで回動して規制位置となり、マニュアルレバー13の第1回動位置側への回動を阻止してパーキングロッド12をパーキング解除位置に保持する(図5(e),図6(a)参照)。
また、図6に示すように、走行中に何らかの理由で油圧ピストン装置16の油室16bに供給されるパーキング解除圧Pnotが低下し、シフトレバー5が非パーキングレンジ(Dレンジ、Rレンジ、Nレンジ)にあるにも係らず、マニュアルレバー13が第1回動位置側へと回動を始めると、規制位置にあるマニュアルレバー13の当接面13dと、保持レバー30の当接面30aとが当接し、パーキングロッド12のパーキング位置への移動が規制される(図6(b)参照)。
そのため、パーキング機構10が急激に作動することはなく、運転者は走行状態を継続することができる。そして、車輌が停止してシフトレバー5が走行レンジからパーキングレンジに操作されると、制御部6からの指令によりステッピングモータ23が駆動し、突起部26が移動して保持レバー30と当接する。これにより、規制位置にてマニュアルレバー13と係合していた保持レバー30が解除位置へと回動し、これらマニュアルレバー13と保持レバー30との係合が解除される(図6(c),(d)参照)。
保持レバー30との係合が解除されると、スプリング15の付勢力によってマニュアルレバー13が第1回動位置まで回動し、パーキングロッド12がパーキング解除位置からパーキング位置に移動すると共に、パーキングギヤ7がパーキングポール9によって固定されて、パーキング状態となる。(図6(e)参照)。
上記のようにパーキング装置1を構成したことにより、保持レバー30によってマニュアルレバー13の回動を規制し、機械的にパーキングロッド12をパーキング解除位置に保持できるため、非パーキングレンジ時においてパーキング機構10が不用意に作動することを確実に防止することができる。
また、保持レバー30によってマニュアルレバー13の移動を機械的に規制することと、この保持レバー30のロック解除をマニュアルバルブ21を駆動させるステッピングモータ23によって行うこととが相俟って、少ない消費電力によってパーキング機構10をロック解除することができると共に、保持レバー13の切換えを行う電動アクチュエータを削減することができる。
更に、規制位置の保持レバー30の当接面30aと、第2回動位置のマニュアルレバー13の当接面13dとの間にクリアランスsを形成することによって、油圧ピストン装置16に正常にパーキング解除圧Pnotが供給されている際にこれら保持レバー30とマニュアルレバー13とが当接することを防止し、当接面30a,13dの摩耗を低減することができる。
また、保持レバー30及びマニュアルレバー13の当接面30a,13dの角部30b,13eにアールRを形成したことと、保持レバー30の当接面30aの端部を、マニュアルレバー13の当接面13dの端部に近接して配設したこととが相俟って、保持レバー30を解除位置から規制位置に容易かつ円滑に切換えることができる。
更に、保持レバー軸31を保持レバー30のマニュアルレバー側に配設したことによって、保持レバー30が規制位置において、マニュアルレバー13と係合していたとしても、小さな力で解除位置に移動させることができると共に、ステッピングモータ23の負荷を少なくすることができる。
なお、上記実施の形態では、マニュアルレバー13の動きを保持レバー13によって規制し、パーキングロッド12をパーキング解除位置に保持したが、保持レバー13を直線方向に移動させ、パーキングロッド12の移動を直接規制してパーキング解除位置に保持するように構成しても良い。
また、必ずしもマニュアルバルブ21を移動するのにステッピングモータを使用する必要はなく、非通電時に状態を保持できるものであれば、どのような電動アクチュエータを用いても良い。更に、保持レバー30を切換える専用の電動アクチュエータを設けても良い。
また、保持レバー30及びマニュアルレバー13の両方の角部30b,13eにアールRを形成したが、どちらか一方でも良い。
更に、保持レバー13を保持スプリング32によって規制位置に付勢したが、保持レバー13の自重によって規制位置に回動するように構成しても良い。
また、本発明は、自動変速機を搭載した車輌だけではなく、油圧を使用するものであれば、例えばハイブリッド車のような自動変速機を有さない車輌に対しても適用することができる。
1 車輌用パーキング装置
7 パーキングギヤ
9 パーキングポール
12 パーキングロッド
13 回動レバー(マニュアルレバー)
13d 当接面
13e 角部
15 第1付勢部材(スプリング)
16 油圧ピストン装置
21 マニュアルバルブ
23 電動アクチュエータ(ステッピングモータ)
26 係合部材(突起部)
30 規制部材(保持レバー)
30a 当接面
30b 角部
31 支持軸(保持レバー軸)
32 第2付勢部材(保持スプリング)

Claims (5)

  1. パーキングギヤと、該パーキングギヤと噛合するパーキングポールと、軸方向に移動駆動されることでこれらパーキングギヤとパーキングポールとの噛合を入切し得るパーキングロッドと、該パーキングロッドを前記パーキングギヤ側に付勢して前記パーキングポールと前記パーキングギヤとが噛合するパーキング位置に移動させる第1付勢部材と、シフトレバーのレンジ位置に応じて前記パーキングロッドを前記パーキングギヤと前記パーキングポールとの噛合を解除するパーキング解除位置に移動させる油圧ピストン装置と、を備えた車輌用パーキング装置において、
    前記パーキングロッドの前記パーキング解除位置から前記パーキング位置への移動を規制する規制位置と、前記パーキングロッドの移動規制を解除する解除位置と、に切換え可能な規制部材と、
    前記シフトレバーのレンジ位置に応じて前記規制部材の位置を切換える電動アクチュエータと、を備え、
    前記シフトレバーが前記パーキングレンジの際は、前記規制部材を前記電動アクチュエータにより前記解除位置にして前記パーキングロッドの前記パーキング位置への移動を可能にし、
    前記シフトレバーが前記パーキングレンジ以外のレンジ位置の際は、前記規制部材を前記規制位置にして前記パーキングロッドを前記パーキング解除位置に保持する、
    ことを特徴とする車輌用パーキング装置。
  2. 前記規制部材を、前記規制位置側に常に付勢する第2付勢部材を備え、
    前記シフトレバーが前記パーキングレンジ以外のレンジ位置の際は、前記第2付勢部材の付勢力により、前記規制部材を前記規制位置にする、
    請求項1記載の車輌用パーキング装置。
  3. 前記油圧ピストン装置と、前記第1付勢部材と、前記パーキングロッドと、を連動させるように介在し、これら油圧ピストン装置及び第1付勢部材からの作用力によって回動して前記パーキングロッドを前記パーキング位置もしくは前記パーキング解除位置に移動させる回動レバーを備え、
    前記回動レバーは、前記パーキングロッドが前記パーキング位置の際には第1回動位置に位置すると共に、前記パーキングロッドが前記パーキング解除位置の際には第2回動位置に位置し、
    前記規制部材は前記規制位置の際に、前記第2回動位置の前記回動レバーとの間に所定の間隙を有してなる、
    請求項1又は2記載の車輌用パーキング装置。
  4. 前記電動アクチュエータにより、前記シフトレバーのレンジ位置に基づいてレンジ圧を設定するマニュアルバルブを操作し、
    前記電動アクチュエータは、前記規制部材と当接し、これら電動アクチュエータ及びマニュアルバルブと連動する係合部材を介して、前記規制部材を前記規制位置と前記解除位置とに切換える、
    請求項1乃至3のいずれか1項記載の車輌用パーキング装置。
  5. 前記規制部材を、支持軸を中心として回動することによって前記規制位置と前記解除位置とが切換わるように構成し、
    これら規制部材及び回動レバーの当接面の角部の内、少なくとも一方を曲面とした、
    請求項4記載の車輌用パーキング装置。
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