JP2011064159A - エンジン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本願発明のエンジン制御装置は、エンジン70と、前記エンジン70に燃料を噴射する燃料噴射装置117と、前記エンジン70の駆動状態を検出する検出手段14,16と、前記検出手段14,16の検出情報と前記エンジン70固有の出力特性データM1とに基づいて前記燃料噴射装置117の作動を制御するECU11とを備える。前記ECU11には、前記燃料噴射装置117の作動を修正するための修正特性データM2を有するデータ提供手段21を接続する。前記ECU11は、前記検出手段14,16の検出情報、前記出力特性データM1及び前記修正特性データM2に基づき制限トルク値を演算し、前記制限トルク値に応じて前記燃料噴射装置117を作動させるように構成する。
【選択図】図3
Description
まず、図3及び図12を参照しながら、コモンレールシステム117(コモンレール式燃料噴射装置)及びディーゼルエンジン70の燃料系統構造について説明する。図3及び図12に示すように、ディーゼルエンジン70に設けられた4気筒分の各インジェクタ115に、コモンレールシステム117及び燃料供給ポンプ116を介して、燃料タンク118が接続されている。各インジェクタ115は電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ119を備えている。コモンレールシステム117は円筒状のコモンレール120を備えている。
次に、図1〜図5を参照しながら、コモンレール120の燃料噴射制御について説明する。図3に示す如く、ディーゼルエンジン70における各気筒の燃料噴射バルブ119を作動させるECU11を備えている。詳細は図示しないが、ECU11は、各種演算処理や制御を実行するCPUの他、制御プログラムやデータを記憶させるEEPROM、フラッシュメモリ、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるRAM、CANコントローラ及び入出力インターフェイス等を備えており、ディーゼルエンジン70又はその近傍に配置されている。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、燃料噴射制御の一例を説明する。前述の通り、実施形態のECU11は、データ用ECU21が接続されているために、エンジン速度センサ14及びスロットル位置センサ16の検出値と、出力特性マップM1と、修正特性マップM2とに基づきトルクTを演算して目標燃料噴射量Rを求め、当該演算結果に基づいて(所定回転速度Nに対するトルクTを制限するように)コモンレールシステム117を作動させる。この場合、図6のフローチャートに示すように、ECU11は、データ用ECU21の接続の有無を判別する(ステップS1)。データ用ECU21が接続されていなければ(S1:NO)、エンジン速度センサ14及びスロットル位置センサ16の検出値を所定タイミング(適宜時間毎)にて読み込み(ステップS2)、次いで、ECU11が、自身の有する出力特性マップM1を参照して、先ほど読み込まれた回転速度N及びスロットル位置からトルクTを求めて目標燃料噴射量Rを演算する(ステップS3)。そして、目標燃料噴射量Rに基づいてコモンレールシステム117を作動させる(ステップS4)。その後、電源印加用のキースイッチ(図示省略)が入り状態であればステップS2に戻って、出力特性マップM1を用いた燃料噴射制御を続行する。
次に、図12を参照して、ディーゼルエンジン70の全体構造について説明する。実施形態のディーゼルエンジン70は4気筒型のものであり、ディーゼルエンジン70におけるシリンダヘッド72の左側面に排気マニホールド(図示省略)が配置されている。シリンダヘッド72の右側面には吸気マニホールド73が配置されている。シリンダヘッド72は、クランク軸及びピストン(図示省略)が内蔵されたシリンダブロック75上に搭載されている。シリンダブロック75の前後両側面からクランク軸の前後先端部をそれぞれ突出させている。シリンダブロック75の前面側に冷却ファン76が設けられている。クランク軸74の前端側からVベルト77を介して冷却ファン76に回転力を伝達するように構成されている。
次に、図13を参照しながら、ディーゼルエンジン70が搭載される作業車両としてのトラクタ201の概略について説明する。トラクタ201は、走行機体202を左右一対の前車輪203と同じく左右一対の後車輪204とで支持し、走行機体202の前部に搭載されたディーゼルエンジン70にて後車輪204及び前車輪203を駆動することにより、前後進走行するように構成される。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば本願発明はトラクタに搭載されるエンジンのエンジン制御装置に限らず、コンバインや田植機等の農作業機や、ホイルローダ等の特殊作業用車両に搭載されるエンジンのエンジン制御装置としても適用可能である。燃料噴射装置はコモンレール式のものに限らず、電子ガバナ式のものであってもよい。通信バスはCAN通信バスに限らず、LAN通信バスといった他の通信バスであってもよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
M2,M3 修正特性マップ(修正特性データ)
N 回転速度
T トルク
11 ECU
14 エンジン速度センサ(検出手段)
16 スロットル位置センサ(検出手段)
21 データ用ECU(データ提供手段)
22 CAN通信バス
70 ディーゼルエンジン
115 インジェクタ
117 コモンレールシステム
120 コモンレール
Claims (4)
- エンジンと、前記エンジンに燃料を噴射する燃料噴射装置と、前記エンジンの駆動状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出情報と前記エンジン固有の出力特性データとに基づいて前記燃料噴射装置の作動を制御するECUとを備えているエンジン制御装置であって、
前記ECUには、前記燃料噴射装置の作動を修正するための修正特性データを有するデータ提供手段が接続されており、前記ECUは、前記検出手段の検出情報、前記出力特性データ及び前記修正特性データに基づき制限トルク値を演算し、前記制限トルク値に応じて前記燃料噴射装置を作動させるように構成されている、
エンジン制御装置。 - 前記各特性データは、前記エンジンにおける回転速度とトルクとの関係を示すデータであり、前記修正特性データは、前記出力特性データと比較して、所定回転速度に対するトルクを制限するように設定されている、
請求項1に記載したエンジン制御装置。 - 前記修正特性データは、前記エンジンにおける回転速度の制限値である、
請求項1に記載したエンジン制御装置。 - 前記データ提供手段は、前記エンジンの前記ECUとは別のデータ用ECU、メモリといった外部記憶手段、又は、手動操作にて可変調節可能な信号補正回路にて構成されている、
請求項1〜3のうちいずれかに記載したエンジン制御装置。
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2009
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