JP2011063183A - 倒立振子型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステップから足を速やかに接地させることができる倒立振子型車両を提供する。
【解決手段】基体9と、基体9に接続され、基体9を前後左右方向に移動可能とする車輪体5と、車輪体5を駆動するアクチュエータ装置と、乗員Dが着座するシート3と、乗員Dの足部を載置するステップ25Lとを有する車両1において、乗員Dの座り乗り状態において、ステップ本体62は足部の載置面61が前下がり状態となることができるように取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、倒立振子型車両に関するものである。
近年、倒立振子制御を利用して、床面上を移動可能とする車両(倒立振子型車両)の開発が進められている。このような車両としては、乗員が着座する着座部と、着座部の下方に配置され、床面に接地しながら床面上を全方向に移動可能な、球体状、車輪状またはクローラ状の移動動作部と、移動動作部を駆動する電動モータ等を有するアクチュエータ装置とが基体に組み付けられているものがある。このような車両では、アクチュエータ装置により移動動作部を駆動することによって、乗員および車両の全体の重心点が、移動動作部の接地点のほぼ真上に位置するように動作制御される。
また、上述した車両において、着座部の下方には、着座部に搭乗した乗員の足部を載置するためのステップを有しているものがある。このステップは、床面における移動動作部の接地点よりも前方(着座部の前方)において、水平方向に沿って延在する平板状の部材であり、その上面(載置面)に足部を載置できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、搭乗時において、足首の角度が90度よりも狭い状態(すなわち、つま先上がりの状態)でステップに支持されていると、乗員は窮屈感を感じることがある。これに対して、上述した特許文献1では、ステップが基体の前側から水平方向に沿って延在しているため、足首は約90度で支持されるようになっている。これにより、乗員の窮屈感を解消でき、乗員は快適な姿勢で搭乗できると考えられる。
特開2007−223399号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、ステップが水平方向に沿って延在しているため、車両の停止時等において足を路面に接地させたい場合に、載置面から速やかに足を降ろすことが難しいという問題がある。
そこで本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、ステップから足を速やかに接地させることができる倒立振子型車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の倒立振子型車両は、基体と、該基体に接続され、該基体を前後左右方向に移動可能とする移動動作部と、該移動動作部を駆動する駆動部と、利用者が着座する着座部と、前記利用者の足部を載置するステップとを有する倒立振子型車両において、前記利用者の着座搭乗状態において、前記ステップは前記足部の載置面が前下がり状態となることができるように取り付けられていることを特徴とする。
る。
この構成によれば、利用者の着座搭乗状態(座り乗り状態)において、ステップは足部の載置面が前下がり状態となることができるように取り付けられているため、利用者の足部がつま先下がりの状態でステップに支持されることになり、ステップから足部を降ろし易くなる。その結果、倒立振子型車両の停止時等において足部を接地させたい場合に、足部を床面に速やかに接地させることができる。
また、前記ステップは、前記足部の前方向における位置決めを行う足位置規制部材を有していることを特徴とする。
この構成によれば、着座搭乗状態において、足部の位置が足位置規制部材に規制されることで、利用者の足部がステップから前側に滑り落ちることがない。また、基体に対する足部の前方向における位置が決定されるため、搭乗姿勢を一定に保ち易くなる。
また、前記ステップは、前記基体に設けられた左右方向に延びるステップ取付部周りに回動可能に支持されるとともに、前記基体には前記ステップの回動範囲を規制する回動規制部材が設けられていることを特徴とする。
利用者が着座部に着座せず、載置面に足部を載せた状態で立って搭乗する場合(立ち乗りの場合)は、移動動作部の接地点の直上にステップが水平に配置されていることが望ましい。ところが、座り乗りでこのステップを使用すると、足首が90度以下になって窮屈感を感じる。
そこで、上述したようにステップは足部の載置面が前下がり状態となることができるように取り付けられているため、座り乗りする場合に利用者の足首が90度以上の状態(すなわち、つま先下がりの状態)でステップに支持されることになる。これにより、利用者は、窮屈感を感じることがなく、快適な姿勢で搭乗することができる。
一方、本発明の構成によれば、回動規制部材によってステップの回動範囲が規制されることで、足首の角度が所望の角度範囲で支持されることになる。そのため、利用者が倒立振子型車両に立ち乗りする場合であっても、利用者が前傾や後傾姿勢になり過ぎることがなく、快適な姿勢で搭乗することができる。
また、前記ステップの前側は、上方に向けて付勢されていることを特徴とする。
この構成によれば、ステップの前側が、上方に向けて付勢されているため、例えば利用者が倒立振子型車両に立ち乗りする場合に、ステップの前側に大きな荷重が付与されたとしても、足首の角度が開き過ぎて、利用者が前傾姿勢になり過ぎることがない。そのため、立ち乗り時においても快適な姿勢で搭乗することができる。
また、前記ステップは接地可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ステップが接地することで、床面とステップとの間で作用する摩擦力によって倒立振子型車両にブレーキをかけることができる。また、床面におけるステップの接地点を支点として、倒立振子型車両を旋回させることができるので、倒立振子型車両の旋回半径を比較的小さくすることができる。
本発明によれば、利用者の着座搭乗状態(座り乗り状態)において、ステップは足部の載置面が前下がり状態となることができるように取り付けられているため、利用者の足部がつま先下がりの状態でステップに支持されることになり、ステップから足部を降ろし易くなる。その結果、倒立振子型車両の停止時等において足部を接地させたい場合に、足部を床面に速やかに接地させることができる。
車両の正面図である。 車両の側面図である。 車両の下部(車輪体及びアクチュエータ装置)の拡大図である。 車両の下部(車輪体及びアクチュエータ装置)の拡大斜視図である。 車輪体の斜視図である。 車輪体とフリーローラとの配置関係を示す図である。 車両の拡大側面図である。 図7のA部拡大断面図である。 車両の動作を説明するための説明図であり、図7に相当する側面図である。 車両の動作を説明するための説明図であり、図8に相当する断面図である。 車両の動作を説明するための説明図であり、図3に相当する拡大図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、車両の正面図であり、図2は側面図である。
図1,図2に示すように、本実施形態の全方向移動車両1(倒立振子型車両:以下、車両1という)は、乗員(利用者)D(図2参照)が着座するためのシート(着座部)3と、床面Fに接地しながら床面F上を全方向(前後方向及び左右方向を含む2次元的な全方向)に移動可能な移動動作部5と、この移動動作部5を駆動する動力を移動動作部5に付与するアクチュエータ装置(駆動部)7と、これらのシート3、移動動作部5及びアクチュエータ装置7が組付けられた基体9とを備えている。なお、本実施形態の車両1は、乗員Dが立ち乗り状態或いは座り乗り状態のいずれの状態であっても運転することが可能とされ、床面F上を所望する方向に移動する全方向移動車両である(詳細は後述する)。
ここで、本実施形態の説明では、「前後方向」、「左右方向」は、それぞれ、シート3に標準的な姿勢で搭乗した乗員Dの上体の前後方向、左右方向に一致もしくはほぼ一致する方向を意味する。なお、「標準的な姿勢」は、シート3に関して設計的に想定されている姿勢であり、乗員Dの上体の体幹軸を概ね上下方向に向け、且つ、上体を捻ったりしていない姿勢である。
この場合、図1においては、「前後方向」、「左右方向」はそれぞれ、紙面に垂直な方向、紙面の左右方向であり、図2においては、「前後方向」、「左右方向」はそれぞれ、紙面の左右方向、紙面に垂直な方向である。また、本実施形態の説明では、参照符号に付する添え字「R」,「L」は、それぞれ車両1の右側、左側に対応するものという意味で使用する。
基体9は、移動動作部5及びアクチュエータ装置7が組付けられた下部フレーム11と、この下部フレーム11の上端から上方に延設された支柱フレーム13とを備えている。
支柱フレーム13の上部には、支柱フレーム13から前方に向けて張り出したシートフレーム15が固定されている。そして、このシートフレーム15上に、乗員Dが着座するシート3が装着されている。シート3は、側面視L字状のものであり、前後方向に延在する座面部10と、座面部10の後端部から上方に向かって延在するシートバック12とを備えている。そして、乗員Dの尻部及び大腿部が座面部10に支持されることで、乗員Dの上下方向における位置が規制されるとともに、背部がシートバック12に支持されることで、乗員Dの前後方向における位置が規制される。これにより、車両1に対する乗員Dの上半身位置が位置決めされ、乗員Dの搭乗姿勢が一定になるようになっている。
下部フレーム11は、左右方向に間隔を存して二股状に対向するように配置された一対のカバー部材21R,21Lを備えている。これらのカバー部材21R,21Lの上端部(二股の分岐部分)は、前後方向の軸心を有するヒンジ軸23を介して連結され、カバー部材21R,21Lの一方が他方に対して相対的にヒンジ軸23(ロール軸)の周りに揺動可能となっている。この場合、カバー部材21R,21Lは、図示しないバネによって、カバー部材21R,21Lの下端部側(二股の先端側)が狭まる方向に付勢されている。
また、カバー部材21R,21Lのそれぞれの外面部には、シート3に着座した乗員Dの右足を載せるステップ25Rと左足を載せるステップ25Lとが各々、右向き、左向きに張り出すように突設されている。
図3は車両の下部(移動動作部及びアクチュエータ装置)の拡大断面図であり、図4は斜視図である。また、図5は移動動作部(車輪体)の斜視図であり、図6は移動動作部(主輪体)とフリーローラとの配置関係を示す図である。
図3〜図6に示すように、移動動作部5及びアクチュエータ装置7は、下部フレーム11のカバー部材21R,21Lの間に配置されている。具体的に、移動動作部5は、ゴム状弾性材等により円環状に形成された車輪体であり、ほぼ円形の横断面形状を有する。移動動作部5(以下、車輪体5という)は、その弾性変形によって、図5,図6の矢印Y1で示すように、円形の横断面の中心C1(より詳しくは、円形の横断面中心C1を通って、車輪体5の軸心と同心となる円周線)の周りに回転可能となっている。また車輪体5は、その軸心C2(車輪体5全体の直径方向に直交する軸心C2)を左右方向に向けた状態で、カバー部材21R,21Lの間に配置され、車輪体5の外周面の下端部にて床面に接地する。
そして、車輪体5は、アクチュエータ装置7による駆動(詳細は後述する)によって、図5の矢印Y2で示すように車輪体5の軸心C2の周りに回転する動作(床面F上を輪転する動作)と、車輪体5の横断面中心C1の周りに回転する動作とを行なうことが可能である。その結果、車輪体5は、それらの回転動作の複合動作によって、床面F上を全方向に移動することが可能となっている。
アクチュエータ装置7は、車輪体5と右側のカバー部材21Rとの間に介装される回転部材27R及びフリーローラ29Rと、車輪体5と左側のカバー部材21Lとの間に介装される回転部材27L及びフリーローラ29Lと、回転部材27R及びフリーローラ29Rの上方に配置されたアクチュエータとしての電動モータ31Rと、回転部材27L及びフリーローラ29Lの上方に配置されたアクチュエータとしての電動モータ31Lとを備えている。
電動モータ31R,31Lは、それぞれのハウジングがカバー部材21R,21Lに各々取付けられている。なお、図示しないが、電動モータ31R,31Lの電源(蓄電器)は、支柱フレーム13等、基体9の適所に搭載されている。
回転部材27Rは、左右方向の軸心を有する支軸33Rを介してカバー部材21Rに回転可能に支持されている。同様に、回転部材27Lは、左右方向の軸心を有する支軸33Lを介してカバー部材21Lに回転可能に支持されている。この場合、回転部材27Rの回転軸心(支軸33Rの軸心)と、回転部材27Lの回転軸心(支軸33Lの軸心)とは同軸心である。回転部材27R,27Lは、それぞれ電動モータ31R,31Lの出力軸に、減速機としての機能を含む動力伝達機構を介して接続されており、電動モータ31R,31Lからそれぞれ伝達される動力(トルク)によって回転駆動される。
各動力伝達機構は、例えばプーリ・ベルト式のものである。すなわち、図3に示すように、回転部材27Rは、プーリ35Rとベルト37Rとを介して電動モータ31Rの出力軸に接続されている。同様に、回転部材27Lは、プーリ35Lとベルト37Lとを介して電動モータ31Lの出力軸に接続されている。なお、動力伝達機構は、例えば、スプロケットとリンクチェーンとにより構成されるもの、あるいは、複数のギヤにより構成されるものであってもよい。また、例えば、電動モータ31R,31Lを、それぞれの出力軸が各回転部材27R,27Lと同軸心になるように各回転部材27R,27Lに対向させて配置し、電動モータ31R,31Lのそれぞれの出力軸を回転部材27R,27Lに各々、減速機(遊星歯車装置等)を介して連結するようにしてもよい。
各回転部材27R,27Lは、車輪体5側に向かって縮径する円錐台と同様の形状に形成されており、その外周面がテーパ外周面39R,39Lとなっている。回転部材27Rのテーパ外周面39Rの周囲には、回転部材27Rと同心の円周上に等間隔で並ぶようにして、複数のフリーローラ29Rが配列されている。そして、これらのフリーローラ29Rは、それぞれ、ブラケット41Rを介してテーパ外周面39Rに取付けられ、ブラケット41Rに回転自在に支承されている。
同様に、回転部材27Lのテーパ外周面39Lの周囲には、回転部材27Lと同心の円周上に等間隔で並ぶようにして、複数(フリーローラ29Rと同数)のフリーローラ29Lが配列されている。そして、これらのフリーローラ29Lは、それぞれ、ブラケット41Lを介してテーパ外周面39Lに取付けられ、ブラケット41Lに回転自在に支承されている。
上述した車輪体5は、回転部材27R側のフリーローラ29Rと、回転部材27L側のフリーローラ29Lとの間に挟まれるようにして、回転部材27R,27Lと同軸心に配置されている。
この場合、図1及び図6に示すように、各フリーローラ29R,29Lは、その軸心C3が車輪体5の軸心C2に対して傾斜すると共に、車輪体5の直径方向(車輪体5をその軸心C2の方向で見たときに、軸心C2と各フリーローラ29R,29Lとを結ぶ径方向)に対して傾斜する姿勢で配置されている。そして、このような姿勢で、各フリーローラ29R,29Lのそれぞれの外周面が車輪体5の内周面に斜め方向に圧接されている。より一般的に言えば、右側のフリーローラ29Rは、回転部材27Rが軸心C2の周りに回転駆動されたときに、車輪体5との接触面で、軸心C2周りの方向の摩擦力成分(車輪体5の内周の接線方向の摩擦力成分)と、車輪体5の前記横断面中心C1の周り方向の摩擦力成分(円形の横断面の接線方向の摩擦力成分)とを車輪体5に作用させ得るような姿勢で、車輪体5の内周面に圧接されている。左側のフリーローラ29Lについても同様である。
この場合、上述したように、カバー部材21R,21Lは、図示しないバネによって、カバー部材21R,21Lの下端部側(二股の先端側)が狭まる方向に付勢されている。このため、この付勢力によって、右側のフリーローラ29Rと左側のフリーローラ29Lとの間に車輪体5が挟持されるとともに、車輪体5に対する各フリーローラ29R,29Lの圧接状態(より詳しくはフリーローラ29R,29Lと車輪体5との間で摩擦力が作用し得る圧接状態)が維持される。
以上説明した構造を有する車両1においては、電動モータ31R,31Lによりそれぞれ、回転部材27R,27Lを同方向に等速度で回転駆動した場合には、車輪体5が回転部材27R,27Lと同方向に軸心C2の周りに回転することとなる。これにより、車輪体5が床面上を前後方向に輪転して、車両1の全体が前後方向に移動することとなる。なお、この場合は、車輪体5は、その横断面中心C1の周りには回転しない。
また、例えば、回転部材27R,27Lを互いに逆方向に同じ大きさの速度で回転駆動した場合には、車輪体5は、その横断面中心C1の周りに回転することとなる。これにより、車輪体5がその軸心C2の方向(すなわち左右方向)に移動し、ひいては、車両1の全体が左右方向に移動することとなる。なお、この場合は、車輪体5は、その軸心C2の周りには回転しない。
さらに、回転部材27R,27Lを、互いに異なる速度(方向を含めた速度)で、同方向又は逆方向に回転駆動した場合には、車輪体5は、その軸心C2の周りに回転すると同時に、その横断面中心C1の周りに回転することとなる。
この時、これらの回転動作の複合動作(合成動作)によって、前後方向及び左右方向に対して傾斜した方向に車輪体5が移動し、ひいては、車両1の全体が車輪体5と同方向に移動することとなる。この場合の車輪体5の移動方向は、回転部材27R,27Lの回転方向を含めた回転速度(回転方向に応じて極性が定義された回転速度ベクトル)の差に依存して変化するものとなる。
以上のように車輪体5の移動動作が行なわれるので、電動モータ31R,31Lのそれぞれの回転速度(回転方向を含む)を制御し、ひいては回転部材27R,27Lの回転速度を制御することによって、車両1の移動速度及び移動方向を制御できることとなる。
ここで、車両1の概略的な動作制御を説明すると、基本的には、基体9を傾けた場合(例えば、シート3に着座した乗員Dが、乗員Dと車両1とを合わせた全体の重心点の位置を動かすように上体を傾けた場合)に、基体9が傾いた側に車両1が移動するように、車輪体5の移動動作が制御される。例えば、乗員Dが上体を前傾させ、ひいては、基体9をシート3とともに前傾させると、車両1が前方に移動するように、車輪体5の移動動作が制御される。
すなわち、本実施形態では、乗員Dが上体を動かし、ひいては、シート3とともに基体9を傾動させるという動作が、車両1に対する1つの基本的な操縦操作(車両1の動作要求)とされ、その操縦操作に応じて車輪体5の移動動作がアクチュエータ装置7を介して制御される。
本実施形態の車両1において、基体9が傾倒しないようにするためには、乗員D及び車両1の全体の重心点(車両1に乗員Dが搭乗していない状態では、車両1の単体の重心点)が車輪体5の接地点Tのほぼ真上に位置するように、車輪体5を動かす必要がある。
そこで、本実施形態では、乗員D及び車両1の全体の重心点が、車輪体5の中心点(軸心C2上の中心点)のほぼ真上に位置する状態(より正確には重心点が車輪体5の接地点Tのほぼ真上に位置する状態)での基体9の姿勢を目標姿勢とし、基本的には、基体9の実際の姿勢を目標姿勢に収束させるように、車輪体5の移動動作が制御される。
以上のような動作制御を行なうために、本実施形態では図1,図2に示すように、マイクロコンピュータや電動モータ31R,31Lのドライブ回路ユニットなどを含む電子回路ユニットにより構成された制御ユニット(制御部)50と、基体9の所定の部位の鉛直方向(重力方向)に対する傾斜角θb及びその変化速度(=dθb/dt)を計測するための傾斜センサ52と、車両1に乗員Dが搭乗しているか否かを検知するための荷重センサ54と、電動モータ31R,31Lのそれぞれの出力軸の回転角度及び回転角速度を検出するための角度センサとしてのロータリーエンコーダ56R,56Lがそれぞれ、車両1の適所に搭載されている。なお上述した制御ユニット50及び傾斜センサ52は、例えば、基体9の支柱フレーム13の内部に収容された状態で該支柱フレーム13に取付けられている。また、荷重センサ54は、シート3に内蔵されている。また、ロータリーエンコーダ56R,56Lは、それぞれ、電動モータ31R,31Lと一体に設けられている。なお、ロータリーエンコーダ56R,56Lは、それぞれ、回転部材27R,27Lに装着してもよい。
傾斜センサ52は、加速度センサとジャイロセンサ等のレートセンサ(角速度センサ)とから構成され、これらのセンサの検出信号を制御ユニット50に出力する。そして、制御ユニット50が、傾斜センサ52の加速度センサ及びレートセンサの出力を基に、所定の計測演算処理(これは公知の演算処理でよい)を実行することによって、傾斜センサ52を搭載した部位(本実施形態では支柱フレーム13)の、鉛直方向に対する傾斜角度θbの計測値とその変化速度(微分値)である傾斜角速度θbdotの計測値とを算出する。
荷重センサ54は、乗員Dがシート3に着座した場合に乗員Dの重量による荷重を受けるようにシート3に内蔵され、その荷重に応じた検出信号を制御ユニット50に出力する。そして、制御ユニット50が、この荷重センサ54の出力により示される荷重の計測値に基づいて、車両1に乗員Dが搭乗しているか否かを判断する。なお、荷重センサ54の代わりに、例えば、乗員Dがシート3に着座したときにONとなるようなスイッチ式のセンサを用いてもよい。
ロータリーエンコーダ56Rは、電動モータ31Rの出力軸が所定角度回転する毎にパルス信号を発生し、このパルス信号を制御ユニット50に出力する。そして、制御ユニット50が、そのパルス信号を基に、電動モータ31Rの出力軸の回転角度を計測し、さらにその回転角度の計測値の時間的変化率(微分値)を電動モータ31Rの回転角速度として計測する。電動モータ31L側のロータリーエンコーダ56Lについても同様である。
制御ユニット50は、荷重センサ54の出力により、乗員Dが搭乗している場合における車両1の動作モードである搭乗モードと、乗員Dが搭乗していない場合における車両1の動作モードである自立モードとを区別して、基体傾斜角度の目標値を設定する。そして、傾斜センサ52による傾斜角度θbの計測値が各モードの目標値に一致するように、しかも傾斜角速度θbdotが0になるように、各電動モータ31R,31Lの回転数を制御する。各電動モータ31R,31Lの回転数の制御は、電動モータ31R,31Lのそれぞれの回転角速度の目標値である速度指令を決定し、その速度指令に従って、ロータリーエンコーダ56R,56Lによって検出された電動モータ31R,31Lのそれぞれの回転角速度をフィードバック制御する。
(ステップ)
図7は車両の拡大側面図であり、図8は図7のA部断面図である。なお、ステップ25L,25Rは互いに左右対称の部材であるため、以下の説明ではステップ25Lを例にして説明する。
図7,図8に示すように、ステップ25Lは、乗員Dの足平を載置する載置面61を有するステップ本体62を備えている。このステップ本体62は、前後方向を長手方向にして延在する平板状の部材であり、その上面が載置面61として構成されている。そして、この載置面61の面方向における前側には乗員Dのつま先が、後側にはかかとが載置されるようになっている。一方、ステップ本体62の裏面における後側には、ステップ本体62とカバー部材21Lとを連結するリンク部63が形成されている。リンク部63は、左右方向を軸方向とする円筒状の部材であり、その上部外周面がステップ本体62の裏面に連結されている。なお、リンク部63は、車輪体5の接地点Tの直上に配置されるようになっている。これにより、ステップ25R,25Lの載置面61は、接地点Tと車両1の重心点とを結ぶ軸線と交わるように配置されることになる。
一方、各カバー部材21Lの外面には、それぞれ左右方向に沿って突出するシャフト(ステップ取付部)64が形成されている。そして、これらシャフト64がリンク部63にそれぞれ挿通されることで、ステップ25Lが、シャフト64周り(ピッチ軸周り)に回動可能に支持されている(図7中矢印B参照)。なお、以下の説明において、ステップ25Lの回動方向は、図7中反時計周りの方向を前傾側、時計回りの方向を後傾側とする。
また、カバー部材21Lにおけるシャフト64の後側には、シャフト64の軸方向と平行に延在するストッパ65が設けられている。このストッパ65は、その上面がステップ本体62の裏面に当接することでステップ25Lの回動範囲を規制するものであり、本実施形態においてはステップ本体62が水平方向と平行に配置された状態で、ストッパ65に当接するようになっている。なお、ステップ25Lは、図示しない付勢手段によってつま先側(ステップ本体62の前側)が上方に向けて付勢されている。すなわち、ステップ25Lは、付勢手段によって後傾側に付勢されている。これにより、載置面61に足部が載置されていない初期状態では、ステップ本体62の載置面61はストッパ65に当接して水平面と平行に配置されている(図1,3参照)。
また、ステップ本体62の前端部には、上方に向かって規制部材(足位置規制部材)66が立設されている。規制部材66は、ステップ本体62の載置面61に直交するように立設された平板状の部材であり、その後端面に乗員Dのつま先が当接するようになっている。そして、規制部材66につま先を当接させることで、搭乗時において、載置面61上における乗員Dの足部の前後方向における位置が決定され、搭乗毎の乗員Dの搭乗姿勢が一定になるようになっている。
図8に示すように、ステップ本体62の前端部における裏面には、裏面に向けて開口する収容部67が形成され、この収容部67内にボールキャスタ68が収容されている。このボールキャスタ68は、収容部67の内周面を摺動可能に構成されている。また、ボールキャスタ68の外周面における下端部は、収容部67の開口から露出している。すなわち、ボールキャスタ68の下端部は、ステップ本体62の裏面から下方に向けて突出している。
また、収容部67内には、コイルバネ等の付勢手段71が収容されており、ボールキャスタ68を下方(収容部67の開口側)に向けて付勢している。
ここで、座り乗り状態においては、乗員Dの背部及び大腿部が車輪体5の上方に配置されたシート3に支持されるとともに、足部が接地点Tの上方に配置されたステップ25R,25Lに支持される関係で、脚部が「く」の字状に保持される。そのため、乗員Dは窮屈感を感じることがある。
これに対して、本実施形態では載置面61上に乗員Dの足部が載置されることで、ステップ本体62の主につま先側に荷重(以下、搭乗荷重という)が付与される。これにより、ステップ本体62が前傾側に回動して後側から前側にかけて下方に向けて傾斜した状態となる。すなわち、乗員Dの足部は、かかと側からつま先側にかけて下方に向けて傾斜する、いわゆるつま先下がりの状態で保持されるようになっている。これにより、乗員Dの足首は90度以上の角度でステップ本体62に保持される。
そして、乗員Dの足部によって、ステップ本体62の前側にさらに荷重を付与することで、ボールキャスタ68の下端部が床面Fに接地可能に構成されている。この場合、車輪体5の駆動に従動して、ボールキャスタ68が収容部67内で回転することで、床面F上を全方向に移動可能に構成されている。なお、この状態で乗員Dの足部からステップ本体62に付与される荷重を第1接地荷重(第1接地荷重>搭乗荷重)とする。
さらに、収容部67の内周面における上端側には、穴部69の開口を取り囲むように高摩擦部材73が配置されている。この高摩擦部材73は、ゴム等の摩擦係数が比較的高いものからなり、収容部67の内周面に倣って配置されている。高摩擦部材73は、ボールキャスタ68が付勢手段71の付勢力に抗する方向に押し込まれた際に、ボールキャスタ68の外周面に接触可能に構成されている。そして、ボールキャスタ68と高摩擦部材73とが接触することで、ボールキャスタ68には、回転を妨げる方向に大きな摩擦力が作用する。これにより、ボールキャスタ68の回転速度が減速したり、回転が停止したりするようになっている。なお、ボールキャスタ68が高摩擦部材73に接触するために乗員Dの足部からステップ本体62に付与する荷重を第2接地荷重(第2接地荷重>第1接地荷重)とする。
(作用)
次に、上述した車両1の作用について説明する。
ところで、後述するが車両1に立ち乗りする場合においては、車輪体5の接地点Tの直上にステップ本体62が水平に配置されていることが望ましい。ところが、この状態で座り乗りを行うと、足首が90度以下になって窮屈感を感じることがある。
そこで、はじめに座り乗りする場合について説明する。
まず乗員Dは、車両1のシート3に着座する。具体的に、乗員Dの尻部及び大腿部がシート3の座面部10に支持されるとともに、背部がシートバック12に支持される。これにより、車両1に対する乗員Dの上半身位置が位置決めされる。そして、乗員Dの上半身がシート3に支持された状態で、両足をステップ25R,25Lの載置面61に載せる。この時、両足のつま先が規制部材66の後端面に当接するように足部を載せる。これにより、基体9に対する乗員Dの足部の前方向における位置が位置決めされる。このように、乗員Dの上半身と足部とが位置決めされた状態で、乗員Dは車両1に搭乗することができるので、搭乗姿勢をほぼ一定に保つことができる。これにより、車両1の動作制御を行い易くなる。
ここで、乗員Dの足をステップ本体62の載置面61に載せると、ステップ本体62には下方に向けて搭乗荷重が付与される。この場合、ステップ本体62の後側にリンク部63が配置されているため、搭乗荷重によってステップ本体62が前傾側に回動する。これにより、乗員Dの足部は、ステップ25R,25Lにつま先下がりの状態で支持される。すなわち、足部が「く」の字状に保持された場合であっても、乗員Dの足は、足首の角度が90度以上の状態でステップ25R,25Lに支持されるため、快適な搭乗姿勢を保つことができる。この時、上述したように乗員Dのつま先はステップ25R.25Lの規制部材66に当接しているので、乗員Dの足部がステップ本体62から前側に滑り落ちることもない。
そして、乗員Dは、車両1に搭乗した状態で進行方向に向けて上体を傾ける。すると、制御ユニット50によって上述した動作制御が行われることで、乗員D及び車両1の全体の重心点が車輪体5の接地点Tのほぼ真上に位置するように、車輪体5が駆動することになる。これにより、車両1が床面F上の全方向に移動することになる。
図9は、車両の動作を説明するための説明図であり、図7に相当する側面図である。
また、図9に示すように、ステップ本体62に第1接地荷重を付与すると、ステップ本体62がさらに前傾することで、ボールキャスタ68の下端部が床面Fに接地する。この場合、ボールキャスタ68が収容部67の内周面を摺動可能に構成されているため、ボールキャスタ68は車両1の移動に従動するように回転する。これにより、車両1の接地点が増加するので、車両1をより安定した姿勢で走行させることができる。
図10は、車両の動作を説明するための説明図であり、図8に相当する断面図である。また、図11は図3に相当する拡大図である。
さらに、図10,図11に示すように、車両1を旋回させたい場合には、一方のステップ本体62(旋回側に配置されたステップ本体62)に第2接地荷重を付与する。すると、第2接地荷重によってボールキャスタ68が付勢手段71に抗する方向に押し込まれることで、ボールキャスタ68の外周面が高摩擦部材73に接触する。これにより、ボールキャスタ68には、高摩擦部材73との間で作用する摩擦力によって、ボールキャスタ68の回転が減速または停止する。すると、ボールキャスタ68と床面Fとの間で大きな摩擦力が作用する。そして、この状態で乗員Dが旋回方向に上体を傾けることで、基体9が旋回方向に傾くとともに、ボールキャスタ68の接地点(床面Fにおけるボールキャスタ68の接地点)を支点にして車輪体5の向きが旋回方向に向きながら車両1が走行することになる。これにより、車両1を旋回させ易くすることができるため、車輪体5のみで旋回させる場合に比べて、車両1の旋回半径を小さくすることができる。
また、車両1を停止させたい場合には、両ステップ本体62に第2接地荷重を付与する。これにより、両ステップ本体62のボールキャスタ68の回転が減速または停止することで、車両1にブレーキをかけることができ、車両1を停止させることができる。
このように、本実施形態では、乗員Dの着座搭乗状態において、ステップ25R,25Lは足部の載置面61がつま先下がり状態となることができるように取り付けられているため、乗員Dの足首が90度以上の状態(すなわち、つま先下がりの状態)でステップ25R、25Lに支持されることになる。これにより、乗員Dは、窮屈感を感じることがなく、快適な姿勢で搭乗することができる。
特に、乗員Dの足部がつま先下がりの状態でステップ25R、25Lに支持されているので、ステップ25R、25Lから足部が降ろし易くなる。その結果、足部を接地させたい場合に、床面Fに向けて速やかに足部を降ろすことができる。その結果、車両1の停止動作や乗降動作等を速やかに行うことができる。
ここで、図1に示すように、車両1に立ち乗りをする場合は、シート3に跨りながらステップ本体62に両足を載せるとともに、規制部材66の後端面につま先を当接させることで、立ち乗りが完了する。なお、この状態においてステップ本体62には、主にかかと側(後傾側)に荷重(以下、後傾荷重という)が付与された状態となる。そして、乗員Dは立ち乗りした状態で上体を進行方向に傾けることで、アクチュエータ装置7によって上述した動作制御が行われ、車両1が床面F上の全方向に移動することになる。
ところで、上述したように車両1に立ち乗りする場合においては、車輪体5の接地点Tの直上にステップ本体62が水平に配置されていることが望ましい。そのため、車両1の立ち乗り時において、足首の角度が90度よりも狭い状態でステップに支持されると、乗員Dは窮屈感を感じることがある。
そこで、本実施形態では立ち乗り状態において、ステップ本体62に後傾荷重が付与され場合に、ステップ本体62が後傾側に回動することになる。すると、ステップ本体62は水平面と平行に配置された状態(初期状態)でストッパ65に当接するため、ステップ本体62がそれ以上後傾することはない。すなわち、ステップ本体62に後傾側の荷重が付与された場合であっても、ステップ本体62の角度(水平面に対する傾斜角)が所定の角度範囲で維持されることになる。そのため、立ち乗りした場合であっても、足首の角度が90度よりも狭い角度に保持されることがなく、安定した姿勢に維持されることになる。
一方、立ち乗りする場合に、上述した座り乗り状態のようにステップ本体62がつま先下がりの状態になっていると、乗員Dの姿勢が安定せず、乗り心地が悪い。
そこで、本実施形態においては、リンク部63に設けられた付勢手段による付勢力が、後傾側に作用することで、ステップ本体62の角度を初期状態に維持し易くなる。そのため、車両1に立ち乗りする場合に、ステップ本体62に前傾側の大きな荷重が付与された場合であっても、足首の角度が開き過ぎて、乗員Dが前傾姿勢になり過ぎることがない。そのため、立ち乗り時においても快適な姿勢で搭乗することができる。
さらに、本実施形態ではステップ25R,25Lが車輪体5の接地点Tと車両1の重心点とを結ぶ軸線に交わるように取り付けられている。そのため、このステップ25R,25Lを利用して乗員Dが立ち乗り及び座り乗りのいずれの状態で乗車したとしても、乗員Dの重心位置が車輪体5の接地点Tと車両1の重心点とを結ぶ軸線上に一致し易い。したがって、乗員Dはバランスを取り易く、より安定した姿勢で運転することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、車輪体5をゴム状弾性材により円環状に形成した場合について説明したが、球状やクローラ状等でもよい。
また、上述した実施形態では、床面F上を全方向に移動可能なボールキャスタ68をステップ25R,25Lに設ける構成について説明したが、これに限られない。また、一方向に移動可能な車輪状のものであっても構わない。
さらに、上述した付勢手段は後傾側に回動するにつれて付勢力が減衰するダンパー機能が付与されていても構わない。
また、上述した実施形態では、本発明を基体9に車輪体5が1つだけ設けられた一輪車に採用した場合について説明したが、これに限らず車輪体5を複数設けても構わない。さらに、少なくとも1つが全方向に移動可能な車輪体5であれば、他の車輪は車輪体5に従動して回転する従動輪であってもよい。
1…車両(倒立振子型車両) 3…シート(着座部) 5…車輪体 7…アクチュエータ装置 9…基体 25R,25L…ステップ 61…載置面 65…ストッパ(回動規制部材) 66…規制部材(足位置規制部材)

Claims (5)

  1. 基体と、
    該基体に接続され、該基体を前後左右方向に移動可能とする移動動作部と、
    該移動動作部を駆動する駆動部と、
    利用者が着座する着座部と、
    前記利用者の足部を載置するステップとを有する倒立振子型車両において、
    前記利用者の着座搭乗状態において、前記ステップは前記足部の載置面が前下がり状態となることができるように取り付けられていることを特徴とする倒立振子型車両。
  2. 前記ステップは、前記足部の前方向における位置決めを行う足位置規制部材を有していることを特徴とする請求項1記載の倒立振子型車両。
  3. 前記ステップは、前記基体に設けられた左右方向に延びるステップ取付部周りに回動可能に支持されるとともに、
    前記基体には前記ステップの回動範囲を規制する回動規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の倒立振子型車両。
  4. 前記ステップの前側は、上方に向けて付勢されていることを特徴とする請求項3記載の倒立振子型車両。
  5. 前記ステップは接地可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の倒立振子型車両。
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