JP2011062930A - 冊子処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冊子の短手寸法の長さ以上の距離を搬送する場合でも冊子を閉じた状態で保持しながらエレベータで搬送できるようにする。
【解決手段】折畳部15により頁が閉じられて下部水平搬送路11から排出される冊子3を集積するための集積室19と、この集積室19内に昇降自在に設けられ、下部水平搬送路11から排出される冊子3を受けて上昇するエレベータ20と、このエレベータ20の上昇によって持ち上げられる冊子3を受けて支持する集積フラッパ21と、エレベータ20に設けられ、該エレベータ20上に受け渡された冊子3が開かないように保持し、エレベータ20の上昇により集積フラッパ21に冊子3を受け渡す直前で冊子3の保持を解除するフックレバー24とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、銀行通帳などを作成する冊子処理装置に関する。
この種の冊子処理装置には、冊子を搬送路に沿って搬送し、頁捲り部で冊子の頁を開いてから印字部で情報を印字し、この印字された頁を頁閉じ部で閉じたのち、集積室内に排出するものがある。
集積室内には搬送路から排出される冊子を受けて集積させるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−186411号公報
しかしながら、従来においては、搬送路から排出される冊子を単にエレベータ上に載置しただけの状態で上方へ搬送していたため、冊子に開き癖がある場合には、エレベータの上昇途中で冊子の頁が開いて,集積直前に頁をつぶす等の課題があった。
このため、従来においては、エレベータを高く上昇させることができず、冊子の頁が開かない距離、即ち、冊子の短手寸法の長さ以下の距離しか搬送することができない。
従って、冊子の集積位置が低くなり、操作者は腰を屈めて冊子を集積室から取り出さなければならず、作業性が悪いものとなっていた。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、操作者が腰を屈めることなく、冊子を集積室から容易に取り出すことができるようにした冊子処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、冊子を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される前記冊子を開く頁捲り手段と、この頁捲り手段により捲られた頁に情報を印字する印字手段と、この印字手段により情報が印字された冊子の頁を閉じる頁閉じ手段と、この頁閉じ手段により頁が閉じられて前記搬送路から排出される冊子を集積するための集積室と、この集積室内に昇降自在に設けられ、前記搬送路から排出される冊子を受けて上昇するエレベータと、このエレベータの上昇によって持ち上げられる冊子を受けて支持する支持手段と、前記エレベータに設けられ、該エレベータ上に受け渡された冊子が開かないように保持し、前記エレベータの上昇により前記支持手段に前記冊子を受け渡す直前で前記冊子の保持を解除する保持手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、操作者が腰を屈めることなく、集積室から冊子を容易に取り出すことができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態である冊子処理装置を示す概略的構成図。 図1の冊子集積機構を示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である冊子処理装置を示す概略的構成図である。
冊子処理装置は装置本体1を有し、この装置本体1内の一側上部側には冊子収納部2が設けられている。この冊子収納部2内には綴じられた状態で冊子3が複数冊積層状態で収納されている。冊子収納部2内の冊子3は、その下部側から一冊ずつ取り出されて上部水平搬送路5に沿って搬送されるようになっている。上部水平搬送路5中には、冊子搬送方向に沿って順次、冊子3の固有情報を読み取るOCR部6、冊子3の特定の頁を捲る頁捲り手段としての頁捲り部7が配設されている。
上部水平搬送路5の下方部には、傾斜する状態で傾斜搬送路9が設けられている。傾斜搬送路9には印字手段としての印刷部10が設けられている。印刷部10は、外部端末17から制御部16に入力される印字情報に基づいて動作されるようになっている。
傾斜搬送路9の下方部には、下部水平搬送路11が設けられている。下部水平搬送路11には冊子搬送方向に沿って検査部13、IC−RW部14、冊子折畳部15が配設されている。検査部13は冊子に印刷された印刷内容と、外部端末17によって入力された内容を照合して正しく印刷されたか否かを検査するものである。
一方、下部水平搬送路11の冊子排出側には、冊子を集積するための集積室19が設けられている。集積室19は上記した冊子収納部2の下方部に上下方向に沿って設けられている。
次に、上記した冊子処理装置の処理動作について説明する。
冊子収納部2に収納された冊子3は下部側のものから閉じられた状態で一冊ずつ取り出されて搬送される。この冊子はOCR部6で冊子固有情報が読取られたのち、頁捲り部7により特定の頁が開かれる。この頁が開かれた冊子3は逆送りされたのち下方の傾斜搬送路9に送り込まれて搬送され、印刷部10にて印字情報が印刷される。そして、印刷された冊子3は頁が開かれたまま、下方の下部水平搬送路11に送られて搬送され、検査部13にて冊子に印刷された印刷内容と外部端末17により入力された内容が照合される。照合の結果、問題ないものは、後で詳しく述べるように正常集積部19a、問題があったものは異常冊子集積部19bへ搬送するように制御部16から指示され、搬送を続ける。検査部13を通過した冊子3は、正常冊子の場合は、外部端末17から得た情報をIC−RW部14にて冊子3のICに書込みIC書込みの閉塞処理を行う。異常冊子の場合はIC−RW部14にて情報は書き込まずICの閉塞処理のみを行う。IC−RW部14での処理が完了した後、冊子は折畳部15によって綴じられ、正常冊子集積部19a、或いは異常冊子集積部19bへ集積される。
次に、上記した冊子3を集積する集積室19の内部構成について図2を参照して説明する。
集積室19内の略中央部には、一対の集積フラッパ21が配設されている。集積フラッパ21は水平な状態から上方にのみ回動するように設けられ、後述するエレベータ20の上昇によって搬送される冊子によって押し上げられることにより上方に回動して開放し、冊子が上方に通過したのち初期位置に復帰し、エレベータ20が下降することにより冊子3を受け取るようになっている。
集積室19内には集積フラッパ21の下方に位置してエレベータ20が昇降自在に設けられ、このエレベータ20は図示しない駆動機構により冊子受取位置Aと冊子受渡位置Bとの間で昇降されるようなっている。
エレベータ20は上記した下部水平搬送路11から閉じられた状態で排出される正常冊子3を冊子受取位置Aで受け取って載置する。また、エレベータ20は下部水平搬送路11から排出される冊子が異常冊子の場合には、冊子受取位置Aから所定距離上昇して受け取りを拒否し、異常冊子を集積室19内の下方部に落下させて集積させるようになっている。
ところで、エレベータ20の一側部には支軸23を介して保持部材(フック部)としてのフックレバー24の基端部が回動自在に取り付けられている。フックレバー24には連結材25を介してガイドベアリング26が連結されている。ガイドベアリング26は、エレベータ20の昇降方向に沿って設けられたカムレール28に転接され、エレベータ20の昇降に基づいてカムレール28に沿って回転しながら昇降する。カムレール28は、その下部側から上部側に向かって第1のカム面28a、傾斜カム面28b、第2のカム面28cを有している。第1のカム面28aと第2のカム面28cとの高低差hが後述するフックレバー24の回動量となっている。
エレベータ20が冊子受取位置Aに位置するときには、ガイドベアリング26はカムレール28の第1のカム面28aに位置し、冊子受渡位置Bの直前に位置するときには、傾斜カム面28bを通過して第2のカム面28cに乗り上がるようになっている。ガイドベアリング26がカムレール28の第1のカム面28aに位置する場合には、フックレバー24は支軸23を中心にして反時計方向に回動されてその先端部をエレベータ20の上面部に離間対向させ、排出されてくる冊子をエレベータ20の上面部とフックレバー24の先端部との間に挿入し保持できるようになっている。
また、ガイドベアリング26がカムレール28の第2のカム面28cに位置する場合には、フックレバー24は支軸23を中心にして時計方向に回動されてその先端部をエレベータ20の上面部から退避させ、冊子の受け渡し時における動作を妨げることのないようになっている。
なお、フックレバー24はスプリングなどにより常に反時計方向、即ち、冊子を保持する方向に一定の軽加重で付勢され、冊子を上方に持ち上げて引き抜く際でも違和感なく操作できるようになっている。
次に、冊子の集積動作について説明する。
下部水平搬送路11から排出される冊子3は、冊子受取位置Aに位置するエレベータ20の上面部とフックレバー24の先端部との間に挿入されてエレベータ20上に載置され、フックレバー24により保持される。この保持により冊子3に開き癖があった場合でも閉じた状態に保持される。このように冊子3を受け取ったのち、エレベータ20は上昇し、この上昇時おいてもフックレバー24による冊子3の保持はキープされる。
エレベータ20がさらに上昇し、受渡位置Bの直前、即ち、受渡位置Bからの距離が冊子の短手寸法の長さ以下まで近づいた地点まで到達すると、ガイドベアリング26が傾斜カム面28bを通過して第2のカム面28cに載り上がり、フックレバー24が時計方向に回動されてエレベータ20上から退避する。なお、フックレバー24を退避させるのは、集積動作の邪魔になることを防止するためであり、また、受渡位置Bからの距離が冊子の短手寸法の長さ以下まで近づいた地点でフックレバー24を退避させるのは、フックレバー24を退避させても冊子の開き癖で冊子が開かないようにするためである。
エレベータ20が受渡位置Bの直前からさらに上昇して集積フラッパ24を押し上げて通過すると、集積フラッパ24は初期位置に復帰する。この状態からエレベータ20が下降すると、エレベータ20上の冊子3は集積フラッパ24上に保持されて集積されることになる。
上記したように、この実施の形態によれば、冊子受取位置Aでエレベータ20上に載置した冊子3をフックレバー24で保持するため、開き癖のある冊子であっても開きを防止することができる。従って、冊子の短手寸法の長さ以上の長距離の搬送、集積が可能になる。よって、装置の操作者に操作しやすい高さまで冊子をエレベータ搬送でき、しかも、正しく閉じた状態で集積されるため冊子の取出時における操作性、利便性が図ることができる利点がある。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
3…冊子、5,9,11…搬送路(搬送手段)、7…頁捲り部(頁捲り手段)、10…印刷部(印字手段)、15…折畳部(頁閉じ手段)、19…集積室、20…エレベータ、21…集積フラッパ(支持手段)、23…支軸、24…フックレバー(フック部、保持手段)、25…連結部材、26…ガイドベアリング、28…カムレール。

Claims (4)

  1. 冊子を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
    この搬送手段によって搬送される前記冊子を開く頁捲り手段と、
    この頁捲り手段により捲られた頁に情報を印字する印字手段と、
    この印字手段により情報が印字された冊子の頁を閉じる頁閉じ手段と、
    この頁閉じ手段により頁が閉じられて前記搬送路から排出される冊子を集積するための集積室と、
    この集積室内に昇降自在に設けられ、前記搬送路から排出される冊子を受けて上昇するエレベータと、
    このエレベータの上昇によって持ち上げられる冊子を受けて支持する支持手段と、
    前記エレベータに設けられ、該エレベータ上に受け渡された冊子が開かないように保持し、前記エレベータの上昇により前記支持手段に前記冊子を受け渡す直前で前記冊子の保持を解除する保持手段と、
    を具備することを特徴とする冊子処理装置。
  2. 前記保持手段は前記エレベータの昇降動作に基づいて動作して前記冊子を保持し、或いは保持を解除することを特徴とする請求項1記載の冊子処理装置。
  3. 前記保持手段は基端部が支軸を介して前記エレベータに回動自在に支持されるフック部を有し、このフック部が前記支軸を中心にして回動されるにより冊子の保持及びその解除を行なうことを特徴とする請求項1または2記載の冊子処理装置。
  4. 前記フック部は連結部材を介してガイドベアリングに連結され、前記ガイドベアリングが前記エレベータの昇降方向に沿って設けられたカムレールに沿って転動することにより回動されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の冊子処理装置。
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