JP2011062863A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】依頼したジョブが記憶部の容量不足によってキャンセルされても、再度ジョブを依頼したときには確実に実行できるようにする。
【解決手段】記憶部15の印刷データを管理する管理部16は、記憶部15の空き領域のサイズを検出する。ジョブを実行するジョブ制御部12は、依頼されたジョブの印刷データのサイズが空き領域のサイズを超えているとき、ジョブをキャンセルする。管理部16は、キャンセルされたジョブの印刷データのサイズに基づいて、保存している印刷データの中から削除可能な印刷データを検索する。ジョブ制御部12は、選ばれた印刷データを削除する。この削除により、記憶部15の空き領域が増大する。ジョブ制御部12は、キャンセルされたジョブのために記憶部15の空き領域を確保する。再度ジョブが依頼されたとき、ジョブ制御部12は、確保中の空き領域に印刷データを保存する。
【選択図】図2

Description

本発明は、保存された印刷データを印刷する印刷装置に関する。
複合機等の印刷装置は、パソコン等のクライアント装置から依頼されたジョブを実行する。すなわち、印刷装置は、クライアント装置から入力されたジョブの印刷データを記憶部に保存する。そして、保存した印刷データを読み出して、印刷する。
印刷データは、ハードディスク装置等の記憶部に保存される。ところで、記憶部の記憶容量は限られており、データの保存領域が不足していると、入力された印刷データを保存することができない。このとき、印刷装置は、依頼されたジョブをキャンセルする。そして、依頼したユーザに対して、例えば印刷を依頼したクライアント装置にポップアップを表示する(NJR:Notify Job Result)、メールでユーザに通知する、注意勧告ページを印刷する(Notice Page)等の方法によって、ジョブがキャンセルされたことが通知される。
特許文献1には、管理装置が記憶部の空き容量不足をユーザに通知し、ユーザが削除するデータを選択すると、管理装置は、選択されたデータを削除することが記載されている。特許文献2には、記憶部の容量が不足したとき、画像形成装置は、保存するデータのサイズと保存済のデータのサイズを比較して、保存するデータのサイズ以上の保存済みのデータをリストアップして表示し、ユーザにより選択されたデータを削除することが記載されている。
このように、印刷装置の記憶部から印刷データが削除されると、記憶部の空き領域が増える。したがって、同じジョブの印刷データを保存することが可能となり、ジョブを実行することができる。
特開2009−98960号公報 特開2006−246180号公報
上記のように、印刷データのサイズを考慮して、印刷データを削除することにより、確実に記憶部の容量不足を解消することができ、ジョブが実行可能となる。このとき、ジョブを依頼したユーザが再度ジョブを依頼する前に、他のユーザがジョブを依頼すると、印刷データの削除によって確保された空き領域に、他のジョブの印刷データが保存される。空き領域が減って、再度依頼されたジョブの印刷データが保存できなくなるおそれがある。
本発明は、上記に鑑み、依頼したジョブが記憶部の容量不足によってキャンセルされても、再度ジョブを依頼したときには確実に実行できる印刷装置の提供を目的とする。
本発明は、複数のクライアント装置と通信可能に接続され、クライアント装置から依頼されたジョブの印刷データを印刷する印刷装置であって、ジョブの印刷データを記憶部に保存して、ジョブを実行するジョブ制御部と、記憶部の印刷データを管理する管理部とを備えたものである。管理部は、記憶部の空き領域のサイズを検出し、ジョブ制御部は、依頼されたジョブの印刷データのサイズが記憶部の空き領域のサイズを超えているか否かを確認し、超えているとき、ジョブをキャンセルした後、保存されている印刷データを削除して、空き領域を増大させて、キャンセルされたジョブのために空き領域を確保する。
ジョブの印刷データを保存するだけの空き領域が記憶部にないとき、印刷データを保存できないので、ジョブはキャンセルされる。この後、ジョブ制御部が記憶部に保存されている印刷データを削除すると、空き領域は増大する。キャンセルされたジョブの印刷データの保存が可能となる。そこで、ジョブ制御部は、増大した空き領域に他の印刷データを保存しないようにして、空き領域を確保する。
ジョブ制御部は、クライアント装置からジョブが依頼されたとき、このジョブに対する確保中の空き領域の使用の可否を判断する。使用可能な場合、ジョブ制御部は、確保されていた空き領域に依頼されたジョブの印刷データを保存する。これにより、キャンセルされたジョブが実行可能となる。
ここで、ジョブ制御部は、依頼されたジョブがキャンセルされたジョブであるとき、確保中の空き領域の使用を許可する。あるいは、ジョブ制御部は、ジョブを依頼したユーザがキャンセルされたジョブを依頼したユーザと同じであるとき、記憶部の空き領域の使用を許可する。さらに、同じユーザであるとき、ジョブ制御部は、ユーザの識別情報を確認した後、記憶部の空き領域の使用を許可する。
ジョブ制御部は、確保中の空き領域の使用を禁止する場合、確保中の空き領域以外の記憶部の空き領域に依頼されたジョブの印刷データを保存できるかを確認して、ジョブを実行するかキャンセルするかを判断する。キャンセルされたジョブとは異なるジョブが依頼されたとき、あるいはキャンセルされたジョブのユーザとは異なるユーザのジョブであるとき、空き領域の使用が禁止される。この場合、依頼されたジョブは、確保中の空き領域以外の空き領域に保存される。ただし、この空き領域のサイズが、依頼されたジョブの印刷データのサイズより小さいとき、ジョブはキャンセルされる。
ジョブ制御部は、一定時間だけ記憶部の空き領域を確保し、一定時間経過すると、確保していた空き領域を開放する。ジョブの依頼がないとき、空き領域を未使用のまま確保し続けることは処理効率上よくない。そこで、空き領域が一定時間使用されなかったとき、空き領域を開放することにより、特定のジョブだけでなく、他のジョブに対しても使用可能となる。
管理部は、空き領域のサイズがジョブの印刷データのサイズより大きくなるように、保存している印刷データの中から削除可能な印刷データを検索し、ジョブ制御部は、検索された印刷データに基づいて選ばれた印刷データを削除する。検索された印刷データの中から選ばれた印刷データが削除されると、確実にキャンセルされた印刷データを保存できるだけの空き領域が得られる。
ジョブ制御部は、管理部により検索された印刷データをユーザに報知して、ユーザによって選択された印刷データを削除する。すなわち、ジョブ制御部は、表示等によってユーザに直接報知する、あるいはクライアント装置を通じてユーザに報知する。これにより、ユーザは、削除可能な印刷データを確認できる。しかも、ユーザが削除する印刷データを選択することも可能となる。
管理部は、キャンセルされたジョブの印刷データを保存するのに必要な空き領域を得るために、削除可能な印刷データを検索するときの検索条件の優先順位を設定する。このように、優先順位にしたがって削除可能な印刷データを検索することにより、不要な印刷データを適切に検索することができる。したがって、必要な印刷データが誤って削除されることを防げる。
本発明によると、記憶部の容量不足によってジョブがキャンセルされても、印刷データが削除されて、キャンセルされたジョブのために空き領域が確保される。これによって、キャンセルされたジョブを再度依頼したとき、確実に実行することができる。
本発明の印刷システムの概略構成を示す図 印刷装置の概略制御ブロック図 ジョブ実行時に記憶部の容量不足が発生した際の処理を示すフローチャート クライアント装置に表示されるキャンセル通知画面の一例を示す図 削除可能な印刷データに関する情報提供のウェブページの一例を示す図 削除完了通知のウェブページの一例を示す図 印刷データを削除した後の処理を示すフローチャート 空き領域を確保するときの処理を示すフローチャート 空き領域を確保後に、ジョブが依頼されたときの処理を示すフローチャート 空き領域を確保後に、ジョブが依頼されたときの他の処理を示すフローチャート
本実施形態の印刷装置を図1、2に示す。印刷装置1は、複数のクライアント装置2とLAN等のネットワークを通じて通信可能に接続され、印刷装置1とクライアント装置2とにより印刷システムが形成される。印刷装置1は、コピー、プリント、FAX、スキャン、ドキュメントファイリングの各処理を実行する複合機であるが、少なくともプリント機能を備えた印刷装置1であればよい。クライアント装置2は、一般的なパーソナルコンピュータやプリントサーバとされ、印刷装置1に対してジョブを依頼する。
印刷装置1は、図2に示すように、I/O部10、データ解析部11、ジョブ制御部12、画像生成部13、エンジン制御部14、記憶部15、ファイリングデータ管理部16、UI制御部17、WEB制御部18を備える。
I/O部10は、ネットワークを通じてクライアント装置2と通信を行う。データ解析部11は、ジョブに含まれる印刷情報の解析を行う。ジョブは、印刷情報と印刷データとを含む。
画像生成部13は、印刷情報に基づき、ジョブに含まれる印刷データから印刷用の画像データを作成する。エンジン制御部14は、画像を印刷するエンジンを駆動制御する。
ジョブ制御部12は、依頼されたジョブを実行し、ジョブの受信から印刷完了するまでジョブの管理を行う。記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性のメモリからなり、印刷データ等の入力されたデータを保存する。印刷データに関する情報として、データサイズ、保存日時、最終印刷日時、アクセス数、ジョブ名、ユーザ名、パスワード等の管理情報も保存される。
ファイリングデータ管理部16は、記憶部15に保存されているファイリングデータ、印刷データ等のデータを管理する。例えば、データの保存領域のサイズや空き領域のサイズを検出して、ジョブ制御部12に提供する。
印刷装置1は、入力操作のための操作パネルを備えており、操作パネルには、ユーザに情報を報知するための表示部が設けられている。UI制御部17は、操作パネルにおけるユーザインターフェースの制御を行う。印刷装置1には、設定の変更や処理の実行などを遠隔操作可能とするためのユーザインターフェースとして、Web機能が組み込まれ、WEB制御部18は、ウェブページの制御を行う。
ここで、印刷装置1は、クライアント装置2から依頼されたジョブを実行するとき、ジョブの印刷データを記憶部15に保存してから、指示された処理を行う。このとき、記憶部15が容量不足であると、保存領域が少なく、入力された印刷データを保存することができない。そこで、ジョブ制御部12は、記憶部15の空き領域を確認して、印刷データを保存できるか否かを判断し、ジョブを実行するかキャンセルするかを決める。
保存する印刷データのサイズが空き領域のサイズ(保存領域の空きサイズ)より小さいとき、印刷データを保存可能であるので、ジョブ制御部12は、ジョブを実行可能と判断する。保存する印刷データのサイズが空き領域のサイズ以上のとき、ジョブ制御部12は、ジョブをキャンセルする。そして、ジョブ制御部12は、不要な印刷データを削除して、キャンセルされたジョブを実行可能とするために、記憶部15の空き領域を増大させる。ジョブ制御部12は、この削除によって生成された空き領域をキャンセルされたジョブのために確保する。
すなわち、印刷データが削除されると、キャンセルされたジョブの印刷データを保存するのに必要なサイズを有する空き領域が得られる。この後、ジョブ制御部12は、新たに依頼されたジョブに対する確保中の空き領域の使用の可否を判断する。使用可能な場合、ジョブ制御部12は、確保されていた空き領域にジョブの印刷データを保存する。使用を禁止する場合、ジョブ制御部12は、確保中の空き領域以外の空き領域にジョブの印刷データを保存できるかを確認し、ジョブを実行するかキャンセルするかを判断する。
ファイリングデータ管理部16は、ジョブ制御部12からキャンセルされたジョブに関する情報を受け取ると、そのジョブの印刷データのサイズに基づいて、保存している印刷データの中から削除可能な印刷データを検索する。このとき、ファイリングデータ管理部16は、データサイズ、保存日時、最終印刷日時、アクセス数を参照して、記憶部15の空き領域のサイズが印刷データのサイズよりも大となるように、1つあるいは複数の印刷データを探し出す。
ジョブ制御部12は、ファイリングデータ管理部16により検索された印刷データをクライアント装置2に報知する、あるいは表示部に表示して報知する。なお、ファイリングデータ管理部16は、削除可能な印刷データを検索するときの検索条件の優先順位を設定する。ジョブ制御部12は、検索条件にしたがって探し出された印刷データをユーザに提示する。このようにして、印刷装置1において、再度ジョブが依頼されたとき、このジョブを実行できるような対策が取られる。
上記の印刷システムにおいて、ジョブを実行するときの手順を具体的に説明する。ユーザの操作により、クライアント装置2はジョブを作成し、印刷装置1に送信する。図3に示すように、印刷装置1は、依頼されたジョブを受信する(S1)。データ解析部11は、ジョブの印刷情報を解析する(S2)。画像生成部13は、印刷情報に基づいて印刷用の画像データを生成する(S3)。
ジョブ制御部12は、印刷情報から保存指定されたジョブであるか否かを判断する(S4)。保存しないジョブの場合、ジョブ制御部12は、画像データを印刷する(S9)。この場合、印刷データは記憶部15に保存されない。
保存するジョブの場合、ジョブ制御部12は、ファイリングデータ管理部16に記憶部15の保存領域の空きサイズ(空き領域のサイズ)を確認する(S5)。ファイリングデータ管理部16は、記憶部15の保存領域を検出し、空きサイズを算出して、ジョブ制御部12に通知する。ジョブ制御部12は、依頼されたジョブの印刷データのサイズと保存領域の空きサイズとを比較する(S6)。
印刷データのサイズが空きサイズより小さいとき、ジョブ制御部12は、印刷データを保存できると判断し、記憶部15の空き領域に印刷データを保存して(S10)、エンジン制御部14に印刷を指示する。そして、印刷が行われることにより、ジョブが実行される。印刷データが保存されると、ファイリングデータ管理部16は、印刷データの保存のために使用したサイズを保存領域の空きサイズから引いて、保存領域の空きサイズを更新する(S11)。また、ファイリングデータ管理部16は、保存した印刷データに関する保存日時、印刷データサイズ、ユーザ名、ジョブ名等の管理情報を作成し、この情報も記憶部15に保存する(S12)。
印刷データのサイズが空きサイズ以上のとき、ジョブ制御部12は、保存領域不足であると判断し、ジョブをキャンセルする(S7)。ジョブ制御部12は、ジョブを依頼したクライアント装置2にジョブがキャンセルされたことを報知する(S8)。すなわち、ジョブ制御部12は、キャンセルの理由および印刷データを削除するために必要な情報提供のウェブページのURLを記載したメッセージをクライアント装置2に送信する。
クライアント装置2は、メッセージを受信すると、画面にメッセージを表示する。このメッセージには、図4に示すように、ユーザ名およびジョブ名が記載されるとともに、保存領域不足によりキャンセルしたため、印刷データを削除して、再度ジョブを依頼するように促す案内と、削除可能な印刷データに関するウェブページのURLとが記載されている。
ジョブ制御部12は、ジョブをキャンセルすると決めたとき、印刷データを削除するために必要な情報をユーザに提供する。情報提供のために、ファイリングデータ管理部16は、ジョブ制御部12の指示にしたがって、削除可能な印刷データのリストを作成する。
すなわち、ファイリングデータ管理部16は、キャンセルされたジョブの印刷データのサイズを参考にして、予め設定された検索条件にしたがって記憶部15に保存されている複数の印刷データの中から該当する印刷データを検索する。検索条件は、保存日時、データサイズ、最終印刷日時、アクセス数とされ、この順に優先順位が設定される。なお、アクセス数は、印刷データの印刷回数を示す。
例えば、図5に示すように、5つのデータが保存されている場合、まず保存日時において、古いものが削除候補としてあげられる。ここでは、データ3,4,5とされる。次に、データサイズにおいて、印刷データを保存するために100KBの空き領域が必要である場合、100KB以上である1つのデータ、あるいは合計して100KB以上となる複数のデータが削除候補となる。ここでは、データ3,4,5は64KBであるため、2つのデータを削除すればよいと判断される。最終印刷日時において、データ3の最終印刷日時が最も新しいので、データ4,5が削除可能な印刷データとして抽出される。
ファイリングデータ管理部16が、削除可能な印刷データを検索して、印刷データのリストを作成すると、WEB制御部18は、削除可能な印刷データのリストを記載したウェブページを作成する。ジョブ制御部12は、ウェブページのURLを含むメッセージをクライアント装置2に送信する。
クライアント装置2がメッセージ内のURLにアクセスすると、WEB制御部18は、削除可能な印刷データに関する情報が記載されたウェブページをクライアント装置2に送信する。クライアント装置2は、図5に示すウェブページを表示する。このページでは、削除可能な印刷データとして検索された2つの印刷データにチェックが入っており、空き領域の確保のために削除するのに最適な印刷データがすぐにわかるようになっている。
なお、ユーザは、印刷装置1によって提示された印刷データを削除する代わりに、他の印刷データを選択してもよい。ただし、削除する印刷データのサイズがキャンセルされたジョブの印刷データのサイズより大きくなるように、1つあるいは複数の印刷データが選択される。
このウェブページを見たユーザは、画面上の削除ボタンを操作すると、クライアント装置2は、削除OKの返答を印刷装置1に送信する。印刷装置1のジョブ制御部12は、クライアント装置2からの返信を受けて、選ばれた印刷データを削除する。削除が終了すると、ジョブ制御部12は、削除完了通知のウェブページをクライアント装置2に送信する。クライアント装置2は、受信したウェブページを表示する。図6に示すように、このウェブページには、キャンセルされたジョブが実行可能であり、ジョブを再度依頼することを要求する内容が含まれている。
印刷装置1では、不要な印刷データの削除により記憶部15の空き領域が増えたとき、キャンセルされたジョブを実行できるようにするために、この空き領域を一定時間だけ確保する。すなわち、クライアント装置2からジョブが依頼されたとき、ジョブ制御部12は、このジョブに対する確保中の空き領域の使用の可否を判断する。
ジョブ制御部12は、依頼されたジョブとキャンセルされたジョブとの関連性を確認し、関連を有するものであるとき、使用を許可し、関連を有しないものであるとき、使用を禁止する。これにより、キャンセルされたジョブが再度依頼されたとき、ジョブの印刷データを保存できる空き領域が存在するので、確実にジョブを実行することができる。
キャンセルされたジョブのために確保された空き領域が一定時間使用されなかったとき、ジョブ制御部12は、空き領域を開放し、他のジョブでも使用できるようにする。なお、この一定時間は、任意に設定可能とされる。
印刷装置1において、図7に示すように、ジョブ制御部12が、ユーザにより指定された印刷データを削除する(S21)と、ファイリングデータ管理部16は、削除時刻を保存しておき(S22)、削除済みファイリングデータリストに削除した印刷データに関する削除データ情報を書き込む(S23)。削除済みファイリングデータリストは、記憶部15に保存され、削除データ情報として、削除時刻、保存日時、データサイズ、ユーザ名、ジョブ名が書き込まれる。
ジョブ制御部12は、印刷データの削除後、一定時間、ジョブの再依頼を監視している。図8に示すように、ジョブ制御部12は、削除済みファイリングデータリストのデータの有無を定期的にチェックする(S31)。削除された印刷データがあるとき、ジョブ制御部12は、削除済みファイリングデータリストから削除時刻を取得して、現在までの経過時間を計算する(S32)。なお、削除済みファイリングデータリストにデータがないとき、ジョブ制御部12は、定期的にデータの有無をチェックする。
ジョブ制御部12は、経過時間が一定時間に達していないかを確認する(S33)。ジョブの依頼がなく、一定時間経過したとき、ジョブ制御部12は、確保していた空き領域を開放する。すなわち、キャンセルされたジョブに関連しない他のユーザからのジョブであっても、空き領域の使用が許可される(S34)。ファイリングデータ管理部16は、削除後一定時間経過したデータを削除済みファイリングデータリストから削除する(S35)。これにより、空き領域には、特定のジョブだけでなく、その他のジョブの印刷データを保存することが可能となる。
一定時間経過する前に、クライアント装置2がジョブを依頼すると、図9に示すように、印刷装置1は、依頼されたジョブを受信する(S41)。データ解析部11は、ジョブの印刷情報を解析する(S42)。画像生成部13は、印刷情報に基づいて印刷用の画像データを生成する(S43)ジョブ制御部12は、印刷情報から保存指定されたジョブであるか否かを判断する(S44)。保存しないジョブの場合、ジョブ制御部12は、画像データを印刷する(S48)。
保存するジョブの場合、ジョブ制御部12は、削除済みファイリングデータリストに記録されている印刷データの情報を取得する(S45)。そして、依頼されたジョブの印刷情報と削除データ情報とに基づいて、依頼されたジョブがキャンセルされたジョブに関連するものであるかを判断する(S46)。すなわち、ジョブ制御部12は、ジョブ名およびデータサイズが一致するかを確認する。一致した場合、ジョブ制御部12は、キャンセルされたジョブが再度依頼されたと判断して、確保中の空き領域にジョブの印刷データを保存する(S47)。そして、印刷データが印刷されて、ジョブが実行される。
一致しない場合、ジョブ制御部12は、確保中の空き領域の使用を禁止する。そして、ファイリングデータ管理部16から空き領域のサイズに関する情報を取得して(S49)、確保中の空き領域以外の空き領域のサイズ(保存領域の空きサイズ)と依頼されたジョブの印刷データのサイズを比較し、ジョブを実行するかキャンセルするかを判断する(S50)。
印刷データのサイズが保存領域の空きサイズ以上のとき、ジョブ制御部は、保存領域不足であると判断し、ジョブをキャンセルする(S51)。ジョブ制御部は、ジョブを依頼したクライアント装置に、キャンセルの理由および印刷データを削除するために必要な情報提供のウェブページのURLを記載したメッセージをクライアント装置に送信する(S52)。この場合でも同様に、ジョブ制御部は、依頼されたジョブのために空き領域を確保できるように、印刷データを削除するための情報を提供する。
印刷データのサイズが保存領域の空きサイズより小さいとき、ジョブ制御部12は、印刷データを保存できると判断し、記憶部15の空き領域に印刷データを保存して(S53)、印刷を指示する。印刷データが保存されると、ファイリングデータ管理部16は、保存した印刷データに基づいて、保存領域の空きサイズを更新する(S54)。また、ファイリングデータ管理部16は、保存した印刷データに関する保存日時、印刷データサイズ、ユーザ名、ジョブ名等の管理情報を作成し、この情報も記憶部15に保存する(S55)。
これにより、キャンセルされたジョブと同じジョブが再度依頼されたとき、確保済みの空き領域の使用が許可される。したがって、キャンセルされたジョブを確実に実行することができる。
ここで、キャセルされたジョブと関連性を有するジョブが依頼されたときに、確保中の空き領域の使用を許可してもよい。すなわち、キャンセルされたジョブを依頼したユーザが別のジョブを依頼する場合に、空き領域の使用が許可される。このときに依頼するジョブの印刷データは、空き領域のサイズよりも小さいサイズのものとされる。
図10に示すように、クライアント装置がジョブを依頼したとき、ジョブ制御部12は、依頼されたジョブのユーザ名がキャンセルされたジョブのユーザ名と一致するか確認する(S66)。ユーザ名が一致したとき、ジョブ制御部12は、ユーザの識別情報であるパスワードの設定の有無を確認する(S67)。
パスワード設定があるとき、ジョブ制御部12は、クライアント装置2にパスワードの入力を要求する。クライアント装置2は、パスワード入力画面を表示する(S68)。ユーザがクライアント装置2を通じてパスワードを入力すると、ジョブ制御部12は、パスワードが登録されているパスワードと一致するかを確認する(S69)。
登録されている正しいパスワードが入力されると、ジョブ制御部12は、確保中の空き領域の使用を許可し、ジョブの印刷データを記憶部15の空き領域に保存する(S70)。なお、パスワード設定がないとき、ジョブ制御部12は、キャンセルされたジョブと同一のユーザからの依頼であると判断し、ジョブの印刷データを空き領域に保存する(S70)。
印刷データの保存後、印刷ジョブが印刷されて、ジョブが実行される。なお、図10におけるS61〜S65、S72〜S78は、図9におけるS41〜S45、S49〜S55と同じである。
このように、ユーザ名を確認することにより、キャンセルされたジョブのユーザであれば、確保中の空き領域を使用可能である。そのため、キャンセルされたジョブとは異なるジョブを実行することができ、ユーザの利便性が高まる。
また、キャンセルされたジョブのユーザと同じユーザ名のユーザがジョブを依頼したとき、別のユーザに確保中の空き領域の使用を許可することになる。そこで、ユーザ名だけでなくパスワードも確認することにより、同じユーザ名であっても、ユーザを識別することができ、空き領域の誤使用を防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。ジョブがキャンセルされたときに、印刷装置からの通知手段として、ジョブを依頼したユーザ宛に電子メールを送信する、印刷装置の操作パネルの表示部に表示する、印刷装置が用紙に印刷するといった手段を採用してもよい。また、印刷装置が実行するジョブは、印刷に限らず、データの保存を伴うFAX、ドキュメントファイリング、スキャンのいずれかの処理を行うものであってもよい。
ジョブ制御部は、ユーザによって選ばれた印刷データをユーザの確認後に削除するが、検索された印刷データを自動的に削除してもよい。このとき、削除した印刷データをユーザに通知する。また、印刷可能な印刷データを検索するとき、依頼されたジョブの印刷データから空き領域のサイズを引いて、この印刷データを保存するために必要な空き領域のサイズを算出し、算出されたサイズより大きいサイズの印刷データを検索してもよい。これにより、検索によって抽出される印刷データの個数が増え、保存しておく必要がある印刷データを削除しなければならないといった事態を避けることができ、必要な印刷データを残すことができる。
1 印刷装置
2 クライアント装置
10 I/O部
11 データ解析部
12 ジョブ制御部
13 画像生成部
14 エンジン制御部
15 記憶部
16 ファイリングデータ管理部
17 UI制御部
18 WEB制御部

Claims (10)

  1. 複数のクライアント装置と通信可能に接続され、クライアント装置から依頼されたジョブの印刷データを印刷する印刷装置であって、ジョブの印刷データを記憶部に保存して、ジョブを実行するジョブ制御部と、記憶部の印刷データを管理する管理部とを備え、管理部は、記憶部の空き領域のサイズを検出し、ジョブ制御部は、依頼されたジョブの印刷データのサイズが記憶部の空き領域のサイズを超えているか否かを確認し、超えているとき、ジョブをキャンセルした後、保存されている印刷データを削除して、空き領域を増大させて、キャンセルされたジョブのために空き領域を確保することを特徴とする印刷装置。
  2. ジョブ制御部は、クライアント装置からジョブが依頼されたとき、このジョブに対する確保中の空き領域の使用の可否を判断し、使用可能な場合、ジョブ制御部は、確保されていた空き領域に依頼されたジョブの印刷データを保存することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. ジョブ制御部は、依頼されたジョブがキャンセルされたジョブであるとき、確保中の空き領域の使用を許可することを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  4. ジョブ制御部は、ジョブを依頼したユーザがキャンセルされたジョブを依頼したユーザと同じであるとき、記憶部の空き領域の使用を許可することを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  5. ジョブ制御部は、ユーザの識別情報を確認した後、記憶部の空き領域の使用を許可することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. ジョブ制御部は、確保中の空き領域の使用を禁止する場合、確保中の空き領域以外の記憶部の空き領域に依頼されたジョブの印刷データを保存できるかを確認して、ジョブを実行するかキャンセルするかを判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. ジョブ制御部は、一定時間だけ記憶部の空き領域を確保し、一定時間経過すると、確保していた空き領域を開放することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 管理部は、空き領域のサイズがジョブの印刷データのサイズより大きくなるように、保存している印刷データの中から削除可能な印刷データを検索し、ジョブ制御部は、検索された印刷データに基づいて選ばれた印刷データを削除することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. ジョブ制御部は、管理部により検索された印刷データをユーザに報知して、ユーザによって選択された印刷データを削除することを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 管理部は、キャンセルされたジョブの印刷データを保存するのに必要な空き領域を得るために、削除可能な印刷データを検索するときの検索条件の優先順位を設定することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の印刷装置。
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