JP2011071733A - 電子機器及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】設定情報の変更に伴い、利用者の意図とは異なる処理が実行されることを防止する。
【解決手段】コピーやファクシミリ送信等の通常処理の実行が指示された場合に、通常処理が実行される際に参照される設定情報を変更する処理の実行が予約されているか否か判定し(72)、設定変更処理が予約されている場合は、変更対象の設定情報の種別と実行が指示された通常処理の処理種別に基づいて、実行が指示された通常処理で参照する設定情報は実行が予約されている設定変更処理で変更されるか否か判定し(84.86)、変更される場合は実行が指示された通常処理を受付できない旨を報知する(88)。
【選択図】図5

Description

本発明は電子機器及びプログラムに関する。
特許文献1には、画像処理装置において、UIを通じて設定変更が要求されると、先行する処理の実行中でも、入力操作を可能として要求を受取り、直ちに実行できる状態にあるか否かを調べ、直ちに実行できなければ予約として実行を待機させ、アプリやサービス層の全モジュールで設定変更が可能な状態になると設定変更を実行する技術が開示されている。
特開2007−214853号公報
本発明は、設定情報の変更に伴い、利用者の意図とは異なる処理が実行されることを防止できる電子機器及びプログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る電子機器は、実行対象の処理を、記憶手段に記憶され実行可能な個々の処理の内容を規定する設定情報のうち、前記実行対象の処理に関連する設定情報を参照して実行する実行手段と、前記設定情報の変更が指示された場合に、前記設定情報の変更が指示されたことを前記記憶手段に記憶させた後、予め定められた条件を満たしたことを契機として、前記記憶手段に記憶された設定情報を前記指示に従って変更する変更手段と、任意の処理の実行が指示され、前記実行が指示された処理に関連する設定情報の変更が予定されている場合に、前記関連する設定情報が変更されることを報知するか、又は、前記実行が指示された処理の実行を禁止する制御を行う制御手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記変更手段は、設定情報の変更が指示された場合に、設定情報の変更が指示されたことを表す情報と共に、指示された設定情報の変更の内容を表す変更内容情報も前記記憶手段に記憶させ、前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、設定情報の変更が予定されている場合に、前記予定されている設定情報の変更に対応する前記変更内容情報に基づき、前記予定されている設定情報の変更で前記実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されるか否かを判断する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記変更手段は、前記変更内容情報として、変更が指示された設定情報の種別を表す情報を含む情報を前記記憶手段に記憶させ、前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、設定情報の変更が予定されている場合に、前記記憶手段に予め記憶された、実行可能な個々の処理で特定種別の設定情報が参照されるか否か、又は、特定種別の設定情報が参照される可能性が有るか否かを、変更が指示される設定情報の種別毎に規定する規定情報のうち、前記実行が指示された処理に対応する規定情報が、前記変更内容情報に含まれる情報が表す種別の設定情報が参照される又は参照される可能性がある内容となっている場合に、前記予定されている設定情報の変更で前記実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されると判断する。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記変更手段は、前記変更内容情報として、変更が指示された設定情報の種別を表す情報を含む情報を前記記憶手段に記憶させ、前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、設定情報の変更が予定されている場合に、実行可能な個々の処理に設定可能な各種の処理条件のうち、当該処理条件が設定された処理が実行される際に何れかの種別の設定情報が参照される処理条件が、当該処理条件が設定された処理が実行される際に参照される設定情報の種別と対応付けて前記記憶手段に予め記憶された参照種別情報を参照し、実行が指示された処理に設定されている処理条件のうち前記参照種別情報として記憶されている処理条件を抽出し、抽出した処理条件が設定された処理が実行される際に参照される設定情報の種別が、前記変更内容情報に含まれる情報が表す設定情報の種別に一致した場合に、前記予定されている設定情報の変更で前記実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されると判断する。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の発明において、前記制御手段は、前記任意の処理の実行が指示されるか又は前記設定情報の変更が指示される度に、指示された順序に応じた実行予定順序を決定すると共に、任意の処理の実行が指示された際に、予定されている設定情報の変更が前記電子機器の再起動を伴い、かつ実行が指示された処理が、実行前に前記電子機器が再起動された場合は実行されない処理である場合に、前記実行が指示された処理が前記機器の再起動を伴う設定情報の変更よりも前に実行されるように前記実行予定順序を変更する。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の発明において、前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、当該任意の処理の実行を指示した利用者が、予定されている設定情報の変更を指示した利用者と同一である場合は、前記任意の処理の実行を許可する。
請求項7記載の発明に係るプログラムは、コンピュータを、実行対象の処理を、記憶手段に記憶され実行可能な個々の処理の内容を規定する設定情報のうち、前記実行対象の処理に関連する設定情報に従って実行する実行手段、前記設定情報の変更が指示された場合に、前記設定情報の変更が指示されたことを前記記憶手段に記憶させた後、予め定められた条件を満たしたことを契機として、前記記憶手段に記憶された設定情報を前記指示に従って変更する変更手段、及び、任意の処理の実行が指示され、前記任意の処理に関連する設定情報の変更が予定されている場合に、前記関連する設定情報が変更されることを報知するか、又は、前記任意の処理の実行を禁止する制御を行う制御手段として機能させる。
請求項1,7記載の発明は、設定情報の変更に伴い、利用者の意図とは異なる処理が実行されることを防止できる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されるか否かを正確に判断できる、という効果を有する。
請求項3記載の発明は、設定情報の変更の有無を設定情報の種別単位で判断しない場合と比較して、実行が指示された処理を実行できる確率を向上させることができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、実行が指示された処理が、複数種別の設定情報を参照する処理内容であっても、処理が実行される際に参照される設定情報が変更されるか否かを正確に判断できる、という効果を有する。
請求項5記載の発明は、電子機器の再起動を伴う設定情報の変更が予定されており、電子機器が再起動された場合は実行されない処理の実行が指示された場合に、当該処理を実行させることができる、という効果を有する。
請求項6記載の発明は、同一の利用者が設定情報の変更を指示した後に処理の実行を順に指示する場合に、処理の実行を指示するタイミングを計る必要が無くなる、という効果を有する。
第1実施形態に係る画像読取印刷システムの概略構成を示すブロック図である。 (A)は第1実施形態に係る受付禁止処理テーブルの一例、(B)は第2実施形態に係る参照種別テーブルの一例を各々示す図表である。 設定変更受付処理の内容を示すフローチャートである。 処理管理キューの一例を示す概略図である。 第1実施形態に係る通常処理受付処理の内容を示すフローチャートである。 処理実行処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る画像読取印刷システムの概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る通常処理受付処理の内容を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、本第1実施形態に係る画像読取印刷システム10の概略構成が示されている。画像読取印刷システム10は、LAN等から成るネットワーク12に、画像読取印刷装置14、及び、PC(Personal Computer:パーソナル・コンピュータ)等から成る複数台の端末装置26が各々接続されて構成されている。
画像読取印刷装置14は、複写機としての機能や、プリンタとしての機能、ファクシミリ装置としての機能、スキャナとしての機能を兼ね備えた装置で構成することができ、マイクロコンピュータ等から成りCPU16A、メモリ16B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部16C、ネットワークI/F(インタフェース)部16D及び通信制御部16Eを内蔵した本体制御部16を備えている。また本体制御部16には、セットされた読取対象の文書(紙原稿)を光学的に読み取って読取画像データを出力する画像読取部18、入力された印刷画像データが表す画像を記録用紙に印刷する画像印刷部20、及び、LCD等から成る表示手段としての表示部22A及びテンキーやタッチパネル等から成り利用者の入力を受け付ける受付手段としての操作部22Bが設けられた操作パネル22が各々接続されている。
本体制御部16のネットワークI/F部16Dはネットワーク12に接続され、端末装置26とのネットワーク12経由での通信を司る。また、通信制御部16Eは公衆電話網(図示省略)に接続され、ファクシミリ装置としての機能を備えた他の機器との公衆電話網を介しての通信を司る。また本体制御部16の記憶部16Cには、CPU16Aによって実行されるプログラムとして、利用者(ユーザ)からの指示により画像読取印刷装置14の各部の動作を制御して各種の通常処理(例えば「コピー」(原稿の画像を記録用紙に複写する処理)、「プリント」(端末装置26から受信した文書データが表す文書を記録用紙に印刷する処理)、「ファクシミリ送信」(このファクシミリ送信の処理には、公衆電話網経由での通常のファクシミリ送信以外に、インターネット等のコンピュータ・ネットワーク経由で画像情報を通信するインターネットファクスも含まれる)、「スキャン」(原稿を読み取り読取画像データを記憶部16C上に予め設けられた保存領域(ボックス)に格納したり、電子メールに添付して送信する処理)を実行するための本体制御プログラム(図示省略)がインストールされている。
また、画像読取印刷装置14の記憶部16Cには、各種の通常処理(「コピー」「プリント」「ファクシミリ送信」「スキャン」の何れかの処理)を実行する際にCPU16Aによって参照される各種の設定情報(同種の処理を行う際に共通する設定(通常処理が実行される際に参照されることで通常処理の実行に影響を与える設定を表す情報)が登録された設定情報テーブルも記憶されている。設定情報テーブルに登録される設定情報は、例として図2(A)にも示すように、その種別が「共通設定」「ネットワーク設定」「ボックス設定」「宛先表設定」「コピー設定」「プリント設定」「FAX設定」「スキャン設定」に大別されている。このうち「共通設定」の設定情報は各種の通常処理に共通する設定を表す情報であり、例えば「システム時計設定」や「画面・ボタン設定」「音設定」「レポート設定」等の各設定項目についての現在の設定を表す設定情報から構成されている。また、個々の設定項目は各々複数の設定細目を含み、例えば「システム時計設定」の設定情報は「日付」や「時刻」「節電モード移行時間」「プリント禁止時間帯」等の各細目における現在の設定を表す設定情報から構成されている。
また「ネットワーク設定」の設定情報はインターネット等のコンピュータ・ネットワーク経由での通信に関する設定を表す情報であり、例えば「プロトコル設定」や「ポート設定」等の各設定項目についての現在の設定を表す設定情報から構成されている。また、個々の設定項目は各々複数の設定細目を含み、例えば「プロトコル設定」の設定情報は「IPアドレス取得方法」や「IPアドレス」「サブネットマスク」等の各細目における現在の設定を表す設定情報から構成されている。また「ボックス設定」の設定情報は、コピーやプリント、ファクシミリ送信で使用される親展ボックス(印刷対象の情報を個々の利用者等を単位として記憶部16C上に予め各々設けられた保存領域(親展ボックス)のうちの対応する保存領域に格納しておき、画像読取印刷装置14の設置箇所へ出向いた利用者により操作部22Bを介してパスワードが入力されると、対応する保存領域に保存されている情報に基づき記録用紙への印刷を行う機能)に関する設定を表す情報であり、個々の親展ボックス毎に設けられた「名称」や「パスワード」「文書取り出し後の削除の有無」「関連処理フロー」等の各設定項目についての現在の設定を表す設定情報から構成されている。
また「宛先表設定」の設定情報は「ファクシミリ送信」における画像情報の送信や「スキャン」における電子メールの送信における宛先の設定を表す情報であり、例えば「宛先名」や「FAX番号/電子メールアドレス」「短縮番号」等の各設定項目についての現在の設定を表す設定情報から構成されている。更に「コピー設定」の設定情報は「コピー」に関する各種設定を表す情報であり、例えば「片面/両面」等の各設定項目についての現在の設定を表す設定情報から構成されている。また「プリント設定」の設定情報は「プリント」に関する設定を表す情報であり、例えば「出力先」等の各設定項目についての現在の設定(例えば特定の親展ボックス等)を表す設定情報から構成されている。また「FAX設定」の設定情報は「ファクシミリ送信」に関する設定を表す情報であり、例えば「時刻指定送信の有無」等の各設定項目についての現在の設定を表す設定情報から構成されている。また「スキャン設定」の設定情報は「スキャン」に関する設定を表す情報であり、例えば「出力先」等の各設定項目についての現在の設定(例えば特定の親展ボックス、或いは特定の宛先への電子メール送信等)を表す設定情報から構成されている。
更に、画像読取印刷装置14の記憶部16Cには、CPU16Aによって後述する設定変更受付処理を行うための設定変更受付プログラム、CPU16Aによって後述する処理受付処理を行うための処理受付プログラム及びCPU16Aによって後述する処理実行処理を行うための処理実行プログラムも各々インストールされている。なお、記憶部16Cに記憶されている設定変更受付プログラム、処理受付プログラム及び処理実行プログラムは本発明に係るプログラムに対応しており、画像読取印刷装置14の本体制御部16のCPU16Aによって上記の各プログラムが実行されることで、画像読取印刷装置14は本発明に係る電子機器として機能する。また記憶部16Cには、利用者から実行が指示された通常処理のうち受付を禁止する通常処理を規定する受付禁止処理テーブルも記憶されている。
本第1実施形態に係る受付禁止テーブルは、例として図2(A)に示すように、画像読取印刷装置14が実行可能な各種の通常処理の各々について、通常処理が実行される際に参照される又は参照される可能性がある設定情報を種別毎に規定する情報が登録されたテーブルであり、図2(A)では、通常処理が実行される際に参照されるかその可能性がある設定情報を「×」で、通常処理が実行される際に参照されない設定情報を「○」で明示している。なお本実施形態では、詳細は後述するが、或る種別の設定情報の変更が予定されている状態で、実行される際に前記設定情報を参照するかその可能性がある通常処理の実行が指示された場合は、当該通常処理の受付を禁止するので、図2(A)における「○」は対応する処理種別の通常処理の受付を許可することを、「×」は対応する処理種別の通常処理の受付を禁止することを各々意味している。上記の受付禁止テーブルは請求項3に記載の規定情報に対応している。
また、個々の端末装置26はCPU26A、メモリ26B、HDDやフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部26C、ネットワークI/F部26Dを備えており、ネットワークI/F部26Dを介してネットワーク12に接続されている。また、端末装置26には、ディスプレイ28、キーボード30及びマウス32が各々接続されている。また、端末装置26の記憶部26Cには、OS(Operating System)のプログラムやウェブページ閲覧ソフト(ブラウザ)のプログラムを含む各種のプログラム(何れも図示省略)がインストールされている。
次に本第1実施形態の作用として、まず、画像読取印刷装置14の本体制御部16で行われる設定変更受付処理について、図3を参照して説明する。なお、この設定変更受付処理は、利用者が画像読取印刷装置14の操作パネル22又は端末装置26を操作し、画像読取印刷装置14に対して特定種別の設定情報の変更を指示する情報の入力が受付される度に、CPU16Aによって設定変更受付プログラムが実行されることで実現される。
設定変更受付処理では、まずステップ50において、利用者が操作パネル22を介して特定種別の設定情報の変更を指示した場合は、特定種別の設定情報を変更するための画面を操作パネル22の表示部22Aに表示させ、利用者が端末装置26を介して特定種別の設定情報の変更を指示した場合は、前記画面の情報を利用者が操作している端末装置26へ配信することで、前記画面を端末装置26のディスプレイ28に表示させる。次のステップ52では、特定種別の設定情報を変更するための利用者による情報の入力が完了したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ52を繰り返す。
特定種別の設定情報を変更するための画面が操作パネル22の表示部22A又は端末装置26のディスプレイ28に表示されると、特定種別の設定情報の変更を指示した利用者は、操作パネル22の操作部22B又は端末装置26のキーボード30を介し、表示された前記画面内に特定種別の設定情報の変更後の内容を表す情報等を入力する操作を行う。上記操作が行われると、ステップ52の判定が肯定されてステップ54へ移行し、変更対象の設定情報の種別及び内容を取得する。そしてステップ56では、ステップ54で取得した情報に基づき、利用者から指示された設定情報の変更を、メモリ16B上に記憶されている処理管理キューに実行予定の処理として登録するための処理識別情報及び処理内容情報を生成する。
処理管理キューは、画像読取印刷装置14に対し、通常処理の実行や設定情報を変更する処理の実行が利用者から指示される毎に、実行が指示された処理を実行を予定している処理として登録すると共に、各処理の実行順序等を管理するためのキューであり、画像読取印刷装置14が起動された際にメモリ16B上に生成・記憶される。本実施形態に係る処理管理キューは、例として図4に示すように、実行を予定している個々の処理を、処理の種別を表す情報を含む処理識別情報と、処理の内容を表す情報が設定された処理内容情報によって管理すると共に、個々の処理に対応する個々の処理識別情報を、実行順序が次の処理の処理識別情報を指し示すポインタ(次処理ポインタ)によって一列に繋げ、処理識別情報の列の先頭を指し示す先頭ポインタ及び末尾を指し示す末尾ポインタを設けることで、実行を予定している個々の処理の実行順序を管理している。
処理識別情報は処理の種別を表す処理種別情報を含んで構成されており、ステップ56では、上記の処理種別情報として、処理の種別が設定情報の変更であることを表す情報が設定された処理識別情報が生成されると共に、変更対象の設定情報の種別や変更情報の内容、設定情報の変更を指示した利用者を識別するための指示者識別情報等が設定された処理内容情報が生成される。
なお、指示者識別情報としては、利用者が端末装置26を介して特定種別の設定情報の変更を指示した場合、利用者が操作を行った端末装置26のIPアドレス、或いは前記端末装置26を介してネットワーク12にログインしている利用者名等を適用することができる。なお、利用者が操作パネル22を介して特定種別の設定情報の変更を指示した場合は利用者を識別することは困難であるが、例えば利用者による操作パネル22を介しての画像読取印刷装置14の利用に際して利用者を認証する処理が行われる構成であれば、上記の利用者認証処理で取得した利用者ID(利用者識別情報)を上記の指示者識別情報として用いることは可能である。上記の利用者認証処理は、一例として、画像読取印刷システム10の個々の利用者が各々所持するICカードに記録されている情報を読み取るカードリーダを画像読取印刷装置14に設け、利用者が操作パネル22を介して画像読取印刷装置14を利用する際には、カードリーダにICカードをかざす操作を行わせ、カードリーダがICカードから取得した情報を予め登録された情報と照合する処理を行う等によって実現できる。
次のステップ58では、ステップ56で生成した処理識別情報に、ステップ56で生成した処理内容情報を指し示す処理内容ポインタを設定した後に、処理識別情報及び処理内容情報を処理管理キューの末尾に登録し、設定受付処理を終了する。これにより、設定情報の変更を行う設定変更処理の情報が処理管理キューに登録され、設定変更処理の実行が予約されたことになる。
続いて、画像読取印刷装置14の本体制御部16で行われる処理受付処理について、図5を参照して説明する。なお、この処理受付処理は、利用者が画像読取印刷装置14の操作パネル22又は端末装置26を操作し、画像読取印刷装置14に対して通常処理の実行を指示する情報の入力が受付される度に、CPU16Aによって処理受付プログラムが実行されることで実現される。
処理受付処理では、まずステップ70において、処理管理キューに登録されている個々の処理識別情報を順に参照し、処理種別情報として、処理の種別が設定情報の変更であることを表す情報が設定されているか否かを順に判断することで、処理管理キューに登録されている実行予定処理の中に設定変更処理が存在しているか否かを探索し、次のステップ72では、ステップ70における探索の結果に基づき、実行予定処理の中に設定変更処理が存在していたか否かを判定する。判定が否定された場合はステップ74へ移行し、利用者から実行が指示された通常処理を実行予定処理として処理管理キューに登録するための処理識別情報及び処理内容情報を生成する。そしてステップ76では、ステップ74で生成した情報(処理識別情報及び処理内容情報)を処理管理キューの末尾に登録し、処理受付処理を終了する。これにより、利用者から実行が指示された通常処理が実行予定の処理として処理管理キューに登録される。
一方、処理管理キューに登録されている実行予定の処理の中に設定変更処理が存在していた場合は、ステップ72の判定が肯定されてステップ78へ移行し、設定変更処理の処理識別情報及び処理内容情報を処理管理キューから読み出すことによって取得する。次のステップ80では、通常処理の実行を今回指示した利用者を識別するための指示者識別情報を取得する。なお、利用者が端末装置26を介して通常処理の実行を指示した場合は、上記の指示者識別情報として、例えば利用者が操作を行った端末装置26のIPアドレス、或いは前記端末装置26を介してネットワーク12にログインしている利用者名等を取得することができる。また、利用者が操作パネル22を介して通常処理の実行を指示した場合は、例えば利用者による操作パネル22を介しての画像読取印刷装置14の利用に際して利用者を認証する処理が行われる構成であれば、上記の利用者認証処理で取得した利用者ID(例えば利用者が所持するICカードから読み出した利用者ID)を上記の指示者識別情報として取得することができる。
そしてステップ82では、ステップ80で取得した指示者識別情報を、先のステップ78で取得した設定変更処理の処理内容情報に設定されている指示者識別情報と照合することで、通常処理の実行を今回指示した利用者が、実行予約処理として登録されている設定変更処理の実行を指示した利用者と同一か否か判定する。なお、照合対象の指示者識別情報の種別が相違している場合(一方がIPアドレス又は利用者名、他方が利用者IDの場合)は、両者を単に比較しても利用者(指示者)が同一か否かは判断できないので、上記場合を考慮すると、両者を対応付ける情報を登録したテーブルを用意しておき、このテーブルを参照して一方の指示者識別情報を他方の指示者識別情報と同一種別の情報へ変換した上で照合を行うことが望ましい。
ステップ82の判定が肯定された場合、通常処理の実行を今回指示した利用者は、実行予約処理として登録されている設定変更処理の実行も指示しており、前記利用者は前記設定変更処理で何れの種別の設定情報がどのように変更されるかも把握しているので、前記設定変更処理による設定情報の変更が今回指示された通常処理の実行に悪影響を与えることはないと判断できると共に、前記利用者は、前記設定変更処理によって設定情報が変更されることを前提として、今回の通常処理の実行を指示している可能性もある。このため、ステップ82の判定が肯定された場合はステップ74へ移行する。この場合、前述のように、実行が指示された通常処理の処理識別情報及び処理内容情報が生成され、生成された処理識別情報及び処理内容情報が処理管理キューの末尾に登録される。
また、ステップ82の判定が否定された場合はステップ84へ移行し、先のステップ78で取得した設定変更処理の処理内容情報から変更対象の設定情報の種別を抽出すると共に、今回実行が指示された通常処理の処理種別(「コピー」「プリント」「ファクシミリ送信」「スキャン」の何れか)を取得し、記憶部16Cに記憶されている受付禁止処理テーブルから、変更対象の設定情報の種別と、今回実行が指示された通常処理の処理種別と、に各々対応する設定(実行が指示された処理の受付を禁止するか否かの設定)を表す情報を取得する。そしてステップ86では、ステップ84で取得した情報が表す設定が、実行が指示された処理の受付を禁止する設定か否か判定する。
ステップ86の判定が肯定された場合、今回実行が指示された通常処理は、その実行時に、実行が予定されている設定変更処理によって変更される設定情報を参照するか又はその可能性があり、上記の設定変更処理による設定情報の変更が今回指示された通常処理の実行に悪影響を与える可能性があると判断できる。例えば記憶部16Cに記憶されている受付禁止処理テーブルが図2(A)に示す内容であり、今回実行が指示された通常処理の種別が「コピー」の場合、実行が予定されている設定変更処理における変更対象の設定情報の種別が「共通設定」又は「コピー設定」であれば、変更対象の設定情報は通常処理が実行される際に参照されるか又はその可能性があるので、実行が予定されている設定変更処理によって「共通設定」又は「コピー設定」の設定情報が変更された後に、今回実行が指示された通常処理(「コピー」処理)を実行すると、設定情報の変更に伴い、例えば指示者が期待した結果が得られない等の悪影響を受ける可能性がある。
このため、ステップ86の判定が肯定された場合はステップ88へ移行し、今回実行が指示された通常処理は既に実行を予定している設定情報の変更のために受付できない旨を報知するメッセージを操作パネル22の表示部22A又は端末装置26のディスプレイ28に表示させ、処理受付処理を終了する。この場合、今回実行が指示された通常処理の情報は処理管理キューに登録されず、前記通常処理の実行は受付されないが、実行が予定されている設定変更処理による設定情報の変更が完了した後に、同一の通常処理の実行が再度指示されれば、前述のステップ72の判定が否定されることで、再度指示された通常処理の実行が受付される(処理管理キューに情報が登録され実行が予約される)ことになる。
また、ステップ86の判定が否定された場合、今回実行が指示された通常処理は、実行される際に、実行が予定されている設定変更処理によって変更される設定情報を参照する可能性は無く、設定情報の変更の影響を受ける可能性は無いと判断できるので、今回実行が指示された通常処理の実行を受付ける。但し、設定情報テーブルに登録されている設定情報の中には、設定情報テーブルに登録されている情報が変更された後に、当該変更を有効にするために画像読取印刷装置14の再起動が行われる設定情報が存在している一方、画像読取印刷装置14で実行可能な通常処理の中には、画像読取印刷装置14の再起動に拘わらず実行予約が保存される処理(例えば処理種別が「ファクシミリ送信」の処理等)と、画像読取印刷装置14の再起動に伴って実行予約が取り消される(消滅する)処理(例えば処理種別が「ファクシミリ送信」以外の処理等)と、があり、実行が予定されている設定変更処理における変更対象の設定情報の種別と今回実行が指示された通常処理の処理種別の組み合わせによっては、今回実行が指示された通常処理の情報を処理管理キューに登録して実行を予約したとしても、画像読取印刷装置14の再起動に伴って実行予約が取り消される可能性がある。
このため、ステップ86の判定が否定された場合はステップ90へ移行し、今回実行が指示された通常処理の処理種別は、画像読取印刷装置14の再起動に伴って実行予約が取り消される(消滅する)処理種別か否かを判定する。この判定が肯定された場合はステップ92へ移行し、実行が予定されている設定変更処理における変更対象の設定情報が、設定情報テーブルに登録されている情報が変更された後に、当該変更を有効にするために画像読取印刷装置14の再起動が行われる設定情報か否か判定する。ステップ90又はステップ92の判定が否定された場合は、今回実行が指示された通常処理の実行予約が画像読取印刷装置14の再起動に伴って取り消されることはないので、ステップ74へ移行し、前述のように、実行が指示された通常処理の処理識別情報及び処理内容情報の生成(ステップ74)、生成した処理識別情報及び処理内容情報の処理管理キューの末尾への登録(ステップ76)が行われる。なお、ステップ90又はステップ92の判定が否定された場合、ステップ74又はステップ76において、今回実行が指示された通常処理は影響を受けないものの、設定情報の変更が予定されている旨を報知するメッセージを操作パネル22の表示部22A又は端末装置26のディスプレイ28に表示させるようにしてもよい。
また、ステップ90,92の判定が各々肯定された場合、今回実行が指示された通常処理は、実行が予定されている設定変更処理によって設定情報が変更されると、画像読取印刷装置14が再起動されることに伴って実行予約が取り消されると判断できる。このため、ステップ92の判定が肯定された場合はステップ94へ移行し、利用者から実行が指示された通常処理の処理識別情報及び処理内容情報を生成した後に、次のステップ96において、ステップ94で生成した処理識別情報及び処理内容情報を、処理管理キューに既に登録されている設定変更処理よりも実行順序が前となるように処理管理キューに登録し、処理受付処理を終了する。この場合、今回実行が指示された通常処理は、実行が予定されている設定変更処理による設定情報の変更に伴い画像読取印刷装置14が再起動される前に実行されることになる。
なお、上述した処理受付処理は本発明に係る制御手段に対応する処理であり、特にステップ78、ステップ84〜ステップ88は請求項2,3に記載の制御手段、ステップ90〜ステップ96は請求項5に記載の制御手段、ステップ80,82は請求項6に記載の制御手段に各々対応する処理である。
次に、処理実行プログラムがCPU16Aによって実行されることで、画像読取印刷装置14の本体制御部16で常時行われる処理実行処理について、図6を参照して説明する。この処理実行処理では、まずステップ60において、任意の処理の情報(処理識別情報及び処理内容情報)が処理管理キューに登録されているか否か判定し、判定が否定された場合は判定が肯定される迄ステップ60を繰り返す。また、ステップ60の判定が肯定された場合はステップ62へ移行し、処理管理キューの先頭に登録されている処理の処理識別情報及び処理内容情報を実行対象の処理の情報として取り出し、処理管理キューの2番目に登録されていた処理の情報が処理管理キューの先頭となるように処理管理キューの各ポインタを更新する。
次のステップ64では、ステップ62で取り出した実行対象の処理の処理識別情報に含まれる処理種別情報に設定されている情報を参照し、当該情報が、処理の種別が設定情報の変更であることを表す情報か否かに基づいて、実行対象の処理が設定変更処理か否か判定する。判定が否定された場合(実行対象の処理が通常処理である場合)はステップ68へ移行し、ステップ62で取り出した実行対象の処理の処理内容情報に従い、必要に応じて設定情報を参照しながら実行対象の処理を実行する。但し、実行対象の処理の実行タイミングが到来していない場合(例えば実行対象の処理が送信時刻が指定された「ファクシミリ送信」であり、指定された送信時刻が到来していない等の場合)には、処理管理キューから取り出した実行対象の処理の情報(処理識別情報及び処理内容情報)を処理管理キューの末尾に登録し直す等の処理が行われる。なお、上記のステップ68は本発明に係る実行手段に対応する処理である。
また、ステップ64の判定が肯定された場合(実行対象の処理が設定変更処理である場合)はステップ66へ移行し、設定情報テーブルに登録されている設定情報のうち、処理内容情報に設定されている変更対象の種別の設定情報を、処理内容情報に設定されている内容の変更情報で上書きすることで、変更対象の種別の設定情報を更新する。また、変更対象の設定情報が、変更を有効にするためには画像読取印刷装置14の再起動が必要な情報である場合には、変更対象の設定情報を更新した後に画像読取印刷装置14の再起動を行う。なお、上記のステップ66は、先に説明した設定変更受付処理(図3)と共に、本発明に係る変更手段(より詳しくは請求項2,3に記載の変更手段)に対応する処理である。
なお、画像読取印刷装置14の再起動に際しては、画像読取印刷装置14の再起動に拘わらず実行予約を保存すべき特定種の処理の情報が処理管理キューに登録されているか否かが探索され、前記特定種の処理の情報が処理管理キューに登録されていた場合には、前記特定種の処理の情報を記憶部16Cに待避させ、画像読取印刷装置14が再起動されて処理管理キューがメモリ16B上に生成・記憶される際に、記憶部16Cに待避させた特定種の処理の情報を処理管理キューに再度登録する処理が行われる。
上述したステップ66又はステップ68の処理を行うと(但し、画像読取印刷装置14の再起動が行われなかった場合)ステップ60に戻り、ステップ60以降の処理を繰り返す。これにより、処理管理キューに情報が登録された実行予定の処理が順に実行されることになる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図7には本第2実施形態に係る画像読取印刷システム36が示されている。画像読取印刷システム36は、第1実施形態で説明した受付禁止処理テーブルに代えて、画像読取印刷装置14の記憶部16Cに参照種別テーブルが記憶されている点で第1実施形態と相違している。
本第2実施形態に係る参照種別テーブルは、例として図2(B)に示すように、画像読取印刷装置14が実行可能な各種別の処理に設定可能な各種の処理条件のうち、処理の実行に際して何れかの設定情報が参照される個々の処理条件毎に、個々の処理条件が設定された通常処理が実行される際に各種別の設定情報が参照されるか否かを表す情報が登録されたテーブルであり、図2(B)では、通常処理が実行される際に参照される設定情報を「○」で、通常処理が実行される際に参照されない設定情報を「×」で明示している。なお、図2(B)では、処理の実行に際して何れかの設定情報が参照される処理条件として、「ファクシミリ送信」の処理に設定可能な処理条件(「時刻指定通信有」「短縮ダイヤル使用」「宛先にインターネットFAX有」「親展ボックスの文書使用」等)の情報のみ示しているが、実際にはその他の種別の処理に設定可能な処理条件の情報も登録されている。また、図2(B)に示す参照種別テーブルでは、設定情報の各種別のうちの「共通設定」が、更に「システム設定」「画面・ボタン設定」「音設定」「レポート設定」の各項目に細分化されており、通常処理が実行される際に参照されるか否かを表す情報が各項目毎に登録されている。上記の参照種別テーブルに登録されている情報は、請求項4に記載の参照種別情報に対応している。
次に図8を参照し、本第2実施形態に係る処理受付処理について、第1実施形態で説明した処理受付処理(図5)と異なる部分についてのみ説明する。第2実施形態に係る処理受付処理では、実行を予定している設定変更処理が処理管理キューに登録されており(ステップ72の判定が肯定)、この設定変更処理の指示者が今回の通常処理の実行指示者と相違している場合(ステップ82の判定が否定)にステップ100へ移行し、今回実行が指示された通常処理の処理条件を参照種別テーブルと照合し、通常処理を実行する際に参照される設定情報の種別の一覧を取得する。
例えば今回実行が指示された通常処理の種別が「ファクシミリ送信」であり、処理条件として時刻指定通信が設定されている場合には、図2(B)に示す参照種別テーブルのうち処理種別が「FAX」で処理条件が「時刻指定通信有」の行が参照され、当該処理を実行する際に参照する設定情報の種別として「システム時計設定」「レポート設定」及び「FAX設定」が各々取得される。また、例えば今回実行が指示された通常処理の種別が「ファクシミリ送信」であり、処理条件として短縮ダイヤルの使用が設定されている場合には、図2(B)に示す参照種別テーブルのうち処理種別が「FAX」で処理条件が「短縮ダイヤル使用」の行が参照され、当該処理を実行する際に参照する設定情報の種別として「システム時計設定」「宛先表設定」及び「FAX設定」が各々取得される。
また、今回実行が指示された通常処理の種別が「ファクシミリ送信」であり、宛先にインターネットFAXが含まれている処理条件が設定されている場合には、図2(B)に示す参照種別テーブルのうち処理種別が「FAX」で処理条件が「宛先にインターネットFAX有」の行が参照され、当該処理を実行する際に参照する設定情報の種別として「システム時計設定」「FAX設定」及び「ネットワーク設定」が各々取得される。また、今回実行が指示された通常処理の種別が「ファクシミリ送信」であり、親展ボックスの文書を使用する処理条件が設定されている場合には、図2(B)に示す参照種別テーブルのうち処理種別が「FAX」で処理条件が「親展ボックスの文書使用」の行が参照され、当該処理を実行する際に参照する設定情報の種別として「システム時計設定」「ボックス設定」及び「FAX設定」が各々取得される。
なお、今回実行が指示された通常処理に対し、参照種別テーブルに登録されている複数の処理条件が各々設定されている場合には、個々の処理条件で参照される設定情報の種別が参照種別テーブルから各々取得される。また、今回実行が指示された通常処理に対し、参照種別テーブルに登録されている処理条件が設定されていない場合は、今回実行が指示された処理種別の通常処理で共通して参照される設定情報の種別が参照種別テーブルから取得される(例えば通常処理の種別が「ファクシミリ送信」であれば処理条件が「FAX共通」の行から参照される設定情報の種別が取得される)。
次のステップ102では、実行が予定されている設定変更処理の処理内容情報から変更対象の設定情報の種別を抽出し、抽出した変更対象の設定情報の種別が、ステップ100で取得した設定情報の種別の一覧(実行が指示された通常処理を実行する際に参照される設定情報の種別の一覧)に含まれるか否かを探索する。そして次のステップ104では、ステップ102における探索の結果、実行が予定されている設定変更処理における変更対象の設定情報の種別が、実行が指示された通常処理を実行する際に参照される設定情報の種別の一覧の中に存在しているか否か判定する。
ステップ104の判定が肯定された場合、今回実行が指示された通常処理は、実行される際に、実行が予定されている設定変更処理によって変更される設定情報を参照するので、上記の設定変更処理による設定情報の変更が今回指示された通常処理の実行に悪影響を与える可能性が高いと判断できる。このため、ステップ104の判定が肯定された場合は第1実施形態と同様にステップ88へ移行し、今回実行が指示された通常処理は既に実行を予定している設定情報の変更のために受付できない旨を報知するメッセージを操作パネル22の表示部22A又は端末装置26のディスプレイ28に表示させ、処理受付処理を終了する。また、ステップ104の判定が否定された場合、今回実行が指示された通常処理は、実行される際に、実行が予定されている設定変更処理によって変更される設定情報を参照しないので、第1実施形態と同様にステップ90へ移行し、ステップ90以降の処理を行う。
なお、本第2実施形態に係る処理受付処理も本発明に係る制御手段に対応する処理であり、特にステップ78、ステップ100〜ステップ104、ステップ88は請求項2,4に記載の制御手段に対応する処理である。
なお、図2(B)では、に示す参照種別テーブルでは、設定情報の各種別のうちの「共通設定」を各項目に細分化しているが、細分化対象の種別はこれに限られるものではなく、他の1つ又は複数の種別を細分化してもよいし、全ての種別を細分化してもよい。
また、上記では実行を予定している設定変更処理の指示者が、通常処理の実行指示者と同一の場合には、指示された通常処理が実行される際に参照される設定情報が、実行を予定している設定変更処理によって変更されるか否かに拘わらず、実行が指示された通常処理を受付ける態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、実行を予定している設定変更処理の指示者が通常処理の実行指示者と同一か否かの判定(ステップ80,82)を省略し、指示された通常処理が実行される際に参照される設定情報が、実行を予定している設定変更処理によって変更されるか否かの判定(図5のステップ86,図8のステップ104の判定)に基づいて実行が指示された通常処理を受付けるか否かを決定するようにしてもよい。この場合、指示者識別情報を取得したり処理内容情報に設定して記憶させる処理も省略できる。
また、上記では実行が指示された通常処理の処理種別が、画像読取印刷装置14の再起動に伴って実行予約が取り消される(消滅する)処理種別であり、実行が予定されている設定変更処理における変更対象の設定情報が、設定情報テーブルに登録されている情報が変更された後に、当該変更を有効にするために画像読取印刷装置14の再起動が行われる設定情報である場合に、実行が指示された通常処理を、実行が予定されている設定変更処理よりも前に実行させる態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の条件の判定(ステップ90,94の判定)を省略し、ステップ86の判定が否定された場合はステップ74へ移行することで、実行が指示された通常処理を受け付ける場合は、実行が指示された通常処理の情報を一律に処理管理キューの末尾に登録するようにしてもよい。この場合、既に登録されている設定変更処理で画像読取印刷装置14の再起動が行われると、その時点で処理管理キューに情報が登録されている通常処理のうち、画像読取印刷装置14の再起動に伴って実行予約が取り消される処理種別の通常処理は消滅することになるが、本発明は上記態様も権利範囲に含むものである。
また、上記では通常処理の実行が指示され、処理管理キューに設定変更処理が登録されていない場合に、通常処理の実行を受付ける態様を説明したが、これに限定されるものではなく、処理管理キューに設定変更処理が登録されていない場合であっても、予め定められた時間以内に設定情報の変更が行われていたか否かを判定し、該当する設定情報の変更が行われていた場合はその変更内容を通常処理の実行を指示した指示者に通知し、変更内容を確認した指示者によって通常処理の実行が再度指示された場合に、通常処理の実行を受付けるようにしてもよい。
また、上記では本発明に係る電子機器の一例として画像読取印刷装置14を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、関連する設定情報を参照しながら処理が実行されると共に、指示に応じて設定情報の変更が一旦予約された後で実行される構成の任意の電子機器に適用可能である。
また、上記では本発明に係るプログラムに対応する設定変更受付プログラム、処理受付プログラム及び処理実行プログラムが画像読取印刷装置14の記憶部16Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係るプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 画像読取印刷システム
14 画像読取印刷装置
16 本体制御部
18 画像読取部
20 画像印刷部
22 操作パネル
22A 表示部
22B 操作部
26 端末装置
28 ディスプレイ
30 キーボード
32 マウス
36 画像読取印刷システム

Claims (7)

  1. 実行対象の処理を、記憶手段に記憶され実行可能な個々の処理の内容を規定する設定情報のうち、前記実行対象の処理に関連する設定情報を参照して実行する実行手段と、
    前記設定情報の変更が指示された場合に、前記設定情報の変更が指示されたことを前記記憶手段に記憶させた後、予め定められた条件を満たしたことを契機として、前記記憶手段に記憶された設定情報を前記指示に従って変更する変更手段と、
    任意の処理の実行が指示され、前記実行が指示された処理に関連する設定情報の変更が予定されている場合に、前記関連する設定情報が変更されることを報知するか、又は、前記実行が指示された処理の実行を禁止する制御を行う制御手段と、
    を含む電子機器。
  2. 前記変更手段は、設定情報の変更が指示された場合に、設定情報の変更が指示されたことを表す情報と共に、指示された設定情報の変更の内容を表す変更内容情報も前記記憶手段に記憶させ、
    前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、設定情報の変更が予定されている場合に、前記予定されている設定情報の変更に対応する前記変更内容情報に基づき、前記予定されている設定情報の変更で前記実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されるか否かを判断する請求項1記載の電子機器。
  3. 前記変更手段は、前記変更内容情報として、変更が指示された設定情報の種別を表す情報を含む情報を前記記憶手段に記憶させ、
    前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、設定情報の変更が予定されている場合に、前記記憶手段に予め記憶された、実行可能な個々の処理で特定種別の設定情報が参照されるか否か、又は、特定種別の設定情報が参照される可能性が有るか否かを、変更が指示される設定情報の種別毎に規定する規定情報のうち、前記実行が指示された処理に対応する規定情報が、前記変更内容情報に含まれる情報が表す種別の設定情報が参照される又は参照される可能性がある内容となっている場合に、前記予定されている設定情報の変更で前記実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されると判断する請求項2記載の電子機器。
  4. 前記変更手段は、前記変更内容情報として、変更が指示された設定情報の種別を表す情報を含む情報を前記記憶手段に記憶させ、
    前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、設定情報の変更が予定されている場合に、実行可能な個々の処理に設定可能な各種の処理条件のうち、当該処理条件が設定された処理が実行される際に何れかの種別の設定情報が参照される処理条件が、当該処理条件が設定された処理が実行される際に参照される設定情報の種別と対応付けて前記記憶手段に予め記憶された参照種別情報を参照し、実行が指示された処理に設定されている処理条件のうち前記参照種別情報として記憶されている処理条件を抽出し、抽出した処理条件が設定された処理が実行される際に参照される設定情報の種別が、前記変更内容情報に含まれる情報が表す設定情報の種別に一致した場合に、前記予定されている設定情報の変更で前記実行が指示された処理に関連する設定情報が変更されると判断する請求項2記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記任意の処理の実行が指示されるか又は前記設定情報の変更が指示される度に、指示された順序に応じた実行予定順序を決定すると共に、任意の処理の実行が指示された際に、予定されている設定情報の変更が前記電子機器の再起動を伴い、かつ実行が指示された処理が、実行前に前記電子機器が再起動された場合は実行されない処理である場合に、前記実行が指示された処理が前記機器の再起動を伴う設定情報の変更よりも前に実行されるように前記実行予定順序を変更する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、任意の処理の実行が指示され、当該任意の処理の実行を指示した利用者が、予定されている設定情報の変更を指示した利用者と同一である場合は、前記任意の処理の実行を許可する請求項1〜請求項5の何れか1項記載の電子機器。
  7. コンピュータを、
    実行対象の処理を、記憶手段に記憶され実行可能な個々の処理の内容を規定する設定情報のうち、前記実行対象の処理に関連する設定情報に従って実行する実行手段、
    前記設定情報の変更が指示された場合に、前記設定情報の変更が指示されたことを前記記憶手段に記憶させた後、予め定められた条件を満たしたことを契機として、前記記憶手段に記憶された設定情報を前記指示に従って変更する変更手段、
    及び、任意の処理の実行が指示され、前記任意の処理に関連する設定情報の変更が予定されている場合に、前記関連する設定情報が変更されることを報知するか、又は、前記任意の処理の実行を禁止する制御を行う制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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