JP2011062425A - 放射線画像撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影室を移動した場合でも、撮影に使用される放射線画像検出装置と移動先の撮影室に対応するコンソールとの対応付けを簡易かつ迅速に行うことができる放射線画像撮影システムを提供する。
【解決手段】可搬型に構成され、放射線画像データを生成する放射線画像検出装置2と、放射線画像検出装置2により生成された放射線画像データに基づく画像を表示させるコンソール5と、コンソール5に対応して設けられ、放射線画像検出装置2とコンソール5とを対応付ける固有IDを保持するドングル6と、を備え、放射線画像検出装置2は、ドングル6を接続可能に構成された接続部26と、この接続部26に接続されたドングル6から固有IDを取得して対応するコンソール5を特定する制御部30と、この制御部30によって特定されたコンソール5との間で情報の送受信を行う通信部35とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線画像撮影システムに関するものである。
従来、医療用の放射線画像を取得する手段として、いわゆるフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:FPD)と呼ばれる固体撮像素子を2次元的に配置した放射線画像検出装置が知られている。このような放射線画像検出装置には、放射線検出素子として、a−Se(アモルファスセレン)のような光導電物質を用いて放射線エネルギーを直接電荷に変換し、この電荷を2次元的に配置されたTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等の信号読出し用のスイッチ素子によって画素単位に電気信号として読み出す直接方式のものや、放射線エネルギーをシンチレータ等で光に変換し、この光を2次元的に配置されたフォトダイオード等の光電変換素子で電荷に変換してTFT等によって電気信号として読み出す間接方式のもの等があることが知られている。
そして近年では、内部にバッテリを内蔵し、ケーブルレスで駆動可能な可搬型に構成されたカセッテ型の放射線画像検出装置が開発されている。放射線画像検出装置をこのように構成した場合、患者のベッドサイド等におけるポータブル撮影をはじめとする自由度の高い撮影が可能となる。また、据置き型の装置と異なり、容易に持ち運びができるため、複数の撮影室があるような場合に、用途等に応じて1つの放射線画像検出装置を異なる撮影室に移動させて撮影を行うことも考えられる。
ところで、放射線画像検出装置においては、取得された画像データに対して画素ごとにオフセット補正、ゲイン補正を行い、画像データを補正する必要があることが知られている。そして、これらの補正に必要なオフセット補正値、ゲイン補正値は各放射線画像検出装置ごとに異なる。
このため、放射線画像検出装置によって取得された画像データについてコンソールにおいて補正処理を行う場合には、コンソールが当該撮影に使用された放射線画像検出装置を正しく認識し、これに対応するオフセット補正値、ゲイン補正値を取得できるようにする必要がある。
この点、コンソールは、各撮影室ごとに設けられていることが一般であり、撮影室ごとに通信に使用する無線帯域等、通信接続に必要な設定情報が異なる。また、通信を中継する無線アクセスポイントもそれぞれ固有のIDやパスワードを有しており、さらに、コンソール自体もそれぞれ異なるネットワークアドレスや、セキュリティー管理等のための固有のID、パスワード等を有している。
このため、複数の撮影室がある場合、ある撮影室で撮影を行った後に、放射線画像検出装置を別の撮影室に移動して撮影を行う場合には、移動先の撮影室に対応したコンソールとの接続に必要な情報がなければ、放射線画像検出装置と移動先のコンソールとの間で情報の送受信を行うことができず、コンソール側では、撮影に使用された放射線画像検出装置に対応するオフセット補正値、ゲイン補正値を取得することができないこととなる。
移動元のコンソール等で予め設定変更等を行うことも考えられるが、移動前又は移動後に移動元のコンソールに戻って手続きを行うことはユーザにとって煩雑である。
そこで、撮影室を移動する場合には、移動先において放射線画像検出装置とコンソールとを適切に対応付け、撮影に使用される放射線画像検出装置と撮影室に対応するコンソールとの双方において接続関係の変更を行い、相互に情報の送受信が可能な状態とする必要がある。
放射線画像検出装置とコンソールとの対応付けの手法としては、例えば、コンソールの入力部から撮影に使用される放射線画像検出装置の識別情報(ID、バーコード等)を入力し、対応付けを行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、放射線画像検出装置の固有情報を記憶するRFIDタグを放射線画像検出装置に付し、これをタグリーダで読み取って、撮影オーダ情報と対応付けることにより、放射線画像検出装置と対応するコンソールとを対応付ける技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、無線通信を中継する無線アクセスポイントにそれぞれ異なるネットワークアドレスを割り当てるとともに、ルータを接続し、いずれの無線アクセスポイントを介して情報が送信されたかにより、撮影に使用された放射線画像検出装置と対応するコンソールとを対応付ける技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
国際公開第06/095538号パンフレット 国際公開第09/031411号パンフレット 国際公開第08/111355号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載の方式による場合、放射線画像検出装置の識別情報をユーザが入力しなければならず、手間がかかるとの問題がある。
また、特許文献2に記載の方式による場合には、RFIDタグを読み取るタグリーダが撮影室内に設けられているため、放射線画像検出装置の固有情報を登録するためには一旦撮影室に行って登録を行ってから、コンソールに移動して各種の設定等を行わなければならず、作業動線が多くなり、迅速な設定を行うことができないとの問題がある。
さらに、特許文献3に記載の方式による場合、各無線アクセスポイントにネットワークアドレスを割り当てたり、ルータを接続する等、設備の整備に手間とコストがかかるという問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、撮影室を移動した場合でも、撮影に使用される放射線画像検出装置と移動先の撮影室に対応するコンソールとの対応付けを簡易かつ迅速に行うことができる放射線画像撮影システムを提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、本発明の放射線画像撮影システムは、
可搬型に構成され、放射線を検出して放射線量に応じた放射線画像データを生成する放射線画像検出装置と、
前記放射線画像検出装置により生成された放射線画像データに基づく画像を表示させるコンソールと、
前記コンソールに対応して設けられ、前記放射線画像検出装置と前記コンソールとを対応付ける対応付け情報を保持する対応付け情報保持デバイスと、を備え、
前記放射線画像検出装置は、前記対応付け情報保持デバイスを接続可能に構成された接続部と、この接続部に接続された前記対応付け情報保持デバイスから前記対応付け情報を取得して対応するコンソールを特定するコンソール特定手段と、このコンソール特定手段によって特定された前記コンソールとの間で情報の送受信を行う通信手段とを有していることを特徴とする。
この発明によれば、対応付け情報保持デバイスを放射線画像検出装置の接続部に接続することにより、放射線画像検出装置とコンソールとを対応付ける対応付け情報を取得して、対応するコンソールを特定し、この特定されたコンソールとの間で情報の送受信を行うことができる。
このため、可搬型の放射線画像検出装置を、撮影室を移動して使用する場合でも、撮影に使用される放射線画像検出装置と移動先の撮影室に対応するコンソールとの対応付けを簡易かつ迅速に行うことができるとの効果を奏する。
そして、このように放射線画像検出装置とコンソールとを適切に対応付けることができることにより、放射線画像検出装置の選択ミスによる無駄被曝の発生防止や、放射線画像検出装置に応じた補正値による適切な補正処理を実現することができる。
本実施形態における放射線画像撮影システムのシステム構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る放射線画像撮影システムに適用される放射線画像検出装置の外観を示す斜視図である。 図2に示す放射線画像検出装置のセンサパネル部及び読取部等の構成を示す等価回路図である。 図1に示すコンソールの機能的構成を示す要部ブロック図である。 図1に示すドングルの外観を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明を適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[第1の実施形態]
まず、図1から図5を参照しつつ、本発明に係る放射線画像撮影システムの第1の実施形態について説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影システムの概略構成を示す模式図である。
放射線画像撮影システムは、病院内で行われる放射線画像撮影を想定したシステムであり、放射線画像データ(以下、単に「画像データ」と称する。)を得る放射線画像検出装置2と、この放射線画像検出装置2と通信可能なコンソール5と、コンソール5に対応して設けられた対応付け情報保持デバイスとしてのドングル6とを備えている。
コンソール5は、無線LAN(Local Area Network)8と接続されており、同様に無線LAN8と接続された無線アクセスポイント113(後述)や、信号中継器116、データ管理サーバ7(後述)等との間で無線方式にて情報の送受信が可能となっている。
本実施形態においては、放射線を照射して患者Mの一部である被写体(患者Mの撮影対象部位)の画像撮影を行う撮影室Rが3つ設けられており、コンソール5及びこれに対応するドングル6は、各撮影室Rに対応して1つずつ設けられている。
また、放射線画像検出装置2は、各撮影室R又は図示しない保管場所に配置されている。
なお、本実施形態においては、放射線画像検出装置2が3つの撮影室Rにそれぞれ1つずつ配置されている場合を例として説明するが、撮影室Rの数、各撮影室Rに設けられる放射線画像検出装置2の数等は図示例に限定されない。
各撮影室R1〜R3内は、それぞれ撮影実施室R1a〜R3aと、前室R1b〜R3bとに分かれている。
各撮影実施室R1a〜R3a内には、放射線画像検出装置2を装填・保持可能なカセッテ保持部111を備えるブッキー装置110、被写体(患者Mの撮影対象部位)に放射線を照射するX線管球等の放射線源(図示せず)を備える放射線発生装置112が設けられている。カセッテ保持部111は、撮影時に放射線画像検出装置2を装填・保持するものである。
なお、図1には撮影実施室R1a及び撮影実施室R2a内に臥位撮影用のブッキー装置110aが設けられ、撮影実施室R3aに立位撮影用のブッキー装置110bが設けられている場合を例示しているが、撮影実施室R1a〜R3a内に設けられるブッキー装置110の数や種類は特に限定されない。例えば、1つの撮影実施室R1a〜R3aに臥位撮影用のブッキー装置110aと立位撮影用のブッキー装置110bとが設けられていてもよい。この場合、放射線発生装置112は各ブッキー装置110に対応して1つずつ設けられていてもよいし、1つの放射線発生装置112を、適宜位置を移動させたり、放射線照射方向を変更する等して複数のブッキー装置110に対応させ、使用するようになっていてもよい。
また、撮影実施室R1a〜R3aは、放射線を遮蔽する室であり、無線通信用の電波も遮断されるため、各撮影実施室R1a〜R3a内には、放射線画像検出装置2とコンソール5等の外部装置とが通信する際にこれらの通信を中継する無線アクセスポイント(基地局)113a,113b,113cがそれぞれ設けられている。
無線アクセスポイント113a,113b,113cは、LANケーブル等により、施設内の無線LAN(Local Area Network)8と接続されており、撮影室R外に設けられている各機器との間で通信可能となっている。
本実施形態では、各撮影室R1〜R3ごとに通信に使用する無線帯域が異なるようになっており、特定のコンソール5との間で通信を行うためには、当該コンソールとの通信に用いられる無線帯域情報、無線アクセスポイント113a,113b,113cのSSIDとパスワード、及びコンソール5に割り当てられているネットワークアドレス等の情報(以下、これらの情報を「接続設定情報」と称する。)を取得することが必要となっている。なお、接続設定情報はここに例示したものに限定されない。これらの他に各種ID等の情報を含むものとしてもよい。
また、撮影実施室R1a〜R3a内には、放射線画像検出装置2やコンソール5等の他の装置と放射線発生装置112との間の信号の送受信を中継する信号中継器116が設けられている。信号中継器116は、LANケーブル等により、施設内の無線LAN8と接続されている。
信号中継器116は、例えば放射線発生装置112から出力される信号を一般的なHUB等に適合するLAN通信用の信号に変換する変換装置として機能する。放射線画像検出装置2やコンソール5と放射線発生装置112とは、この信号中継器116を介して信号の送受信が可能となっており、例えば曝射タイミングと放射線画像検出装置2のリセットタイミングとを連動させたり、撮影に応じて照射野や管球位置等を連動させることができるようになっている。
また、前室R1b〜R3bには、放射線発生装置112の曝射ボタン(図示せず)を備える操作装置115が設けられている。操作装置115はケーブル等を介して放射線発生装置112と接続されており、技師が撮影開始を希望して曝射ボタンを操作すると、曝射ボタンが押された旨の信号が、放射線発生装置112に出力され、さらに放射線発生装置112から信号中継器116を介してコンソール5等に送信される。
本実施形態において放射線画像検出装置2は、いわゆるフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:以下「FPD」という。)を可搬型に構成したカセッテ型FPDであり、放射線画像撮影に用いられ、放射線を検出して放射線量に応じた放射線画像データ(以下、単に「画像データ」と称する。)を生成・取得するものである。
本実施形態において、放射線画像検出装置2は、それぞれ固有の識別IDを付与されている。
なお、以下では、放射線画像検出装置2として、シンチレータ等を備え、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像検出装置について説明するが、本発明は、シンチレータ等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像検出装置に対しても適用することができる。
図2は、本実施形態における放射線画像検出装置2の斜視図である。
放射線画像検出装置2は、図2に示すように、内部を保護する筐体21を備えている。筐体21は、少なくとも放射線の照射を受ける側の面X(以下、放射線入射面Xという。)が、放射線を透過するカーボン板やプラスチック等の材料で形成されている。なお、図2では、筐体21がフロント部材21aとバック部材21bとで形成されている場合が示されているが、その形状、構成は特に限定されず、この他にも、筐体21を筒状のいわゆるモノコック状に形成することも可能である。
図2に示すように、本実施形態において、放射線画像検出装置2の側面部分には、電源スイッチ22、インジケータ25、接続部26等が配置されている。
電源スイッチ22は、放射線画像検出装置2の電源のON/OFFを切り替えるものであり、電源スイッチ22を操作することにより、バッテリ28による放射線画像検出装置2の各機能部に対する電力供給の開始及び停止を指示する信号が後述する制御部30(図3参照)に出力される。放射線画像検出装置2を撮影に使用しないときには、電源をOFF(すなわち、バッテリ28による各機能部に対する電力供給を停止)にしておくことにより、バッテリ28の電力消費を抑えることができる。
インジケータ25は、例えばLED等で構成されバッテリ28の充電残量や各種の操作状況等を表示するものである。
本実施形態においては、例えば、後述するドングル6を接続したときに点滅し、ドングル6から当該ドングル6の固有IDの取得が完了すると消灯する等により、固有IDの取得完了をユーザに報知する機能を果たすものである。
また、放射線画像検出装置2には、放射線画像検出装置2の各機能部に電力を供給するバッテリ28が設けられている。
バッテリ28は、充電可能なものであり、例えばニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型シール鉛電池、鉛蓄電池等の充電自在な二次電池や、電気二重層コンデンサ、リチウムイオンキャパシタ(LIC)等の蓄電素子等を適用することができる。
このうち、特に、リチウムイオンキャパシタは、蓄電効率に優れるとともに、大電流(例えば5〜10A)による高速充電が可能であり、充電時間を大幅に短縮することができるため、好ましい。
また、放射線画像検出装置2の側面部分には、筐体21内に内蔵されたバッテリ28の交換のために開閉される蓋部材70が設けられており、蓋部材70の側面部には、放射線画像検出装置2が後述する無線アクセスポイント113(図1参照)を介して外部と無線方式で情報の送受信を行うためのアンテナ装置71が埋め込まれている。
接続部26は、対応付け情報保持デバイスとしてのドングル6等の外部装置を接続可能に構成されている。本実施形態では、接続部26は、USB接続が可能なUSB接続端子となっている。
図3に示すように、接続部26は制御部30と接続されており、後述するように、接続部26にドングル6が接続されると、制御部30は、ドングル6の有する固有IDの情報をドングル6から取得するようになっている。
筐体21の放射線入射面X(図2参照)の内側には、放射線入射面Xから入射した放射線を吸収して可視光を含む波長の光に変換する図示しないシンチレータ層が形成されている。シンチレータ層は、例えばCsI:TlやGd22S:Tb、ZnS:Ag等の母体内に発光中心物質が付活された蛍光体を用いて形成されたものを用いることができる。
シンチレータ層の放射線が入射する側の面とは反対側の面側には、シンチレータ層から出力された光を電気信号に変換する複数の光電変換素子23(図3参照)が2次元状に複数配列された検出手段としてのセンサパネル部24が設けられている。光電変換素子23は、例えばフォトダイオード等であり、シンチレータ層等と共に、被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出素子を構成する。
本実施形態においては、制御部30、走査駆動回路32、信号読出し回路33等により、このセンサパネル部24の各光電変換素子23の出力値を読み取る読取手段である読取部45(図3参照)が構成されている。
センサパネル部24及び読取部45の構成について、図3の等価回路図を参照しつつ、さらに説明する。
図3に示すように、センサパネル部24の各光電変換素子23の一方の電極にはそれぞれ信号読出し用のスイッチ素子であるTFT46のソース電極が接続されている。また、各光電変換素子23の他方の電極にはバイアス線Lbが接続されており、バイアス線Lbはバイアス電源36に接続されていて、バイアス電源36から各光電変換素子23に逆バイアス電圧が印加されるようになっている。
各TFT46のゲート電極はそれぞれ走査駆動回路32から延びる走査線Llに接続されており、TFT46のゲート電極には、この走査線Llを介して図示しないTFT電源から読み出し電圧(ON電圧)又はOFF電圧が印加されるようになっている。また、各TFT46のドレイン電極はそれぞれ信号線Lrに接続されている。各信号線Lrは、それぞれ信号読出し回路33内の増幅回路37に接続されており、各増幅回路37の出力線はそれぞれサンプルホールド回路38を経てアナログマルチプレクサ39に接続されている。また、信号読出し回路33には信号をデジタル信号に変換処理する処理手段としてのA/D変換部40が接続されており、アナログマルチプレクサ39から送り出されたアナログの画像信号は、A/D変換部40によりデジタルの画像信号に変換される。信号読出し回路33は、このA/D変換部40を介して制御部30に接続されており、デジタルの画像信号が制御部30に出力される。制御部30には、記憶部31が接続されており、制御部30は、A/D変換部40から送られたデジタルの画像信号を画像データとして記憶部31に記憶させるようになっている。
制御部30は、図示しないCPU(Central Proessing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random・Access Memory)等を備えるコンピュータであり、放射線画像検出装置2全体を統括的に制御する。
ROMには、画像データ生成処理、給電制御処理等、放射線画像検出装置2において各種の処理を行うためのプログラム、各種の制御プログラムやパラメータ等が記憶されている。
制御部30は、ROMに格納された所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行するようになっている。
制御部30は、画像データを生成する他、画像データに所定の信号処理を施すことによって画像データを外部に出力するのに適した形式のデータとする画像データの変換処理等を行う。
また、本実施形態において、制御部30は、接続部26にドングル6が接続されると、このドングル6から対応付け情報としての固有IDを取得して対応するコンソール5を特定するコンソール特定手段として機能する。
すなわち、ドングル6から固有IDを取得すると、制御部30は、当該固有IDと関連付けられたコンソール5を特定する。そして、記憶部31等に予め記憶されている接続設定情報の中から当該固有IDと関連付けられたコンソール5に対応するものを読み出して(取得して)、この接続設定情報に基づいて無線アクセスポイント113を介して対応するコンソール5との間で通信を行うように通信部35を制御する。
また、制御部30は、放射線画像検出装置2のリセット処理が完了すると、その旨のリセット完了信号を対応するコンソール5に送信するようになっている。
記憶部31は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等で構成されており、記憶部31には、読取部45(図3参照)により生成される実写画像データ(被写体を透過した放射線に基づく画像データ)や、ダーク読取値(放射線を照射しない状態で取得された画像データ)等が記憶されるようになっている。
また、本実施形態では、記憶部31には、ドングル6の固有IDと当該ドングル6に対応するコンソール5と通信を行うための接続設定情報とが各コンソール5ごとに関連付けられて記憶されており、記憶部31は、情報記憶手段として機能する。
なお、記憶部31以外が情報記憶手段として機能してもよく、例えば、制御部30のROM等に接続設定情報が記憶されていてもよいし、情報記憶手段として機能する別個の記憶手段を有していてもよい。
なお、記憶部31は内蔵型のメモリでもよいし、メモリカード等の着脱可能なメモリでもよい。また、その容量は特に限定されないが、複数枚分の画像データを保存可能な容量を有することが好ましい。このような記憶手段を備えることによって、被写体に対して連続して放射線を照射し、その度ごとに画像データを記録し蓄積していくことができ、連続撮影や動画撮影を行うことが可能となる。
通信部35は、アンテナ装置71と接続されており、制御部30の制御に従って、コンソール5等の外部装置との間で各種信号の送受信を行うものである。通信部35は、無線アクセスポイント113を介して無線方式でコンソール5等の外部装置との通信を行う。
本実施形態において、通信部35は、ドングル6の固有IDに基づいて制御部30が特定したコンソール5に対して、当該放射線画像検出装置2を識別する識別IDを送信するようになっている。
また、通信部35は、読取部45によって読み取られA/D変換部40においてアナログ信号からデジタル信号に変換された画像信号に基づく画像データを外部機器であるコンソール5に送信するとともにコンソール5等から撮影オーダ情報等を受信する。
図4に示すように、コンソール5は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、通信部55等を備えて構成されており、各部はバス57により接続されている。
記憶部52は、図示しないROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。
ROMは、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等で構成されており、ROMには、患部を検出するための自動部位認識に基づく階調処理・周波数処理等の画像処理を行うためのプログラム等、各種のプログラムが記憶されているほか、撮影画像の画像データを診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。
RAMは、制御部51により実行制御される各種処理において、ROMから読み出されて制御部51で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。本実施形態において、RAMは、放射線画像検出装置2から受信した画像データや患者情報等を一時的に格納するようになっている。
本実施形態では、記憶部52は、撮影オーダ情報等を記憶している。また、記憶部52は、放射線画像検出装置2a,2b,2cから送信された画像データを一時的に保存する画像データ保存手段として機能する。さらに、記憶部52は、撮影に使用された放射線画像検出装置2のオフセット補正値情報やゲイン補正値情報を取得したときに、これを記憶しておく記憶手段としても機能する。
制御部51は、ROMに記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行するコンソール5の制御手段である。
制御部51は、撮影に使用された放射線画像検出装置2から識別IDが送信されたときは、当該識別IDに対応する放射線画像検出装置2を撮影に使用するものとして特定し、当該放射線画像検出装置2に対して撮影オーダ情報等を送信するようになっている。
また、制御部51は、無線LAN8を介してデータ管理サーバ7にアクセスし、データ管理サーバ7内に記憶されている放射線画像検出装置2のオフセット補正値情報やゲイン補正値情報の中から、放射線画像検出装置2から送信された識別IDに対応するものを読み出して取得するようになっている。そして、放射線画像検出装置2から画像データが送信されたときは、データ管理サーバ7から取得したオフセット補正値やゲイン補正値により画像データの補正を行う。
また、制御部51は、放射線画像検出装置2から送られた画像データに基づく画像を表示するように表示部54の表示を制御する。
また、制御部51は、被写体情報(撮影オーダ情報)と放射線画像検出装置2の放射線画像検出装置2で生成された画像データとを対応付ける対応付け手段として機能する。
制御部51は、放射線画像検出装置2のリセット処理が完了し撮影に適した状態になっているかを判断するようになっている。
具体的には、放射線画像検出装置2からリセット処理が完了した旨のリセット完了信号を受信したか否かを判断する。
本実施形態において、制御部51は、放射線発生装置112に対し曝射禁止状態を維持するように曝射禁止信号(インターロック信号)を出力するように通信部55を制御するようになっている。曝射禁止信号(インターロック信号)は、例えば、図示しないLANケーブル及び信号中継器116を介して、放射線発生装置112に出力される。
そして、放射線発生装置112から曝射ボタンが操作された旨の信号が送信されても、放射線画像検出装置2からリセット完了信号を受信しない限りは、制御部51は、曝射禁止信号(インターロック信号)が出力された状態を維持し、曝射禁止状態を維持させるようになっている。
入力部53は、文字入力キー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部51に出力する。
入力部53は、被写体に関する被写体情報(撮影オーダ情報)や、曝射指示等を入力する入力手段として機能する。
なお、コンソール5には図示しないHIS/RIS等から予め登録されている被写体情報(撮影オーダ情報)が送られるようになっていてもよい。この場合には、入力部53から入力することなく被写体情報(撮影オーダ情報)を取得することができる。
表示部54は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部51から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
なお、表示部54の画面上に、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネル(図示せず)を形成し、表示部54と入力部53とが一体に構成されるタッチスクリーンとしてもよい。この場合、タッチパネルは、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号が操作信号として制御部51に出力されるように構成される。なお、表示部54は、一般的なPC(Personal Computer)に用いられるモニタよりも高精細のものであってもよい。
本実施形態において、表示部54は、放射線画像検出装置2から送信される画像データに基づく画像を表示する表示手段である。
また、表示部54は、入力部53からの入力等により取得した撮影オーダ情報に基づく撮影オーダリストを表示することができる。ユーザがこの撮影オーダリストの中から任意の撮影オーダ情報を選択する(画面上の撮影オーダリストの中から任意の撮影オーダ情報をマウス等の入力部53で選択する)ことにより、撮影オーダ情報を選択・入力することができる。
通信部55は、無線LAN8と接続されており、各コンソール5に対応する撮影室R内に設けられた無線アクセスポイント113を介して放射線画像検出装置2a,2b,2c等と情報の送受信を行うものである。
なお、コンソール5は、例えばHIS/RIS、PACSサーバ、イメージャ等(いずれも図示せず)の外部装置とネットワークを介して接続されていてもよい。なお、ネットワークを介してコンソール5と接続される外部装置はここに例示したものに限定されない。
図5に示すように、ドングル6(6a,6b,6c)は、USB接続端子に接続可能なコネクタ部61を有する携帯型の対応付け情報保持デバイスであり、各コンソール5a,5b,5cに対応して設けられている。ドングル6には、それぞれ固有のIDが記憶されている。ドングル6の配置される場所は特に限定されないが、対応するコンソール5の近傍に配置されることが好ましい。
本実施形態において、ドングル6には、例えばICデバイスやマイクロコンピュータ等(いずれも図示せず)が設けられており、ドングル6が放射線画像検出装置2の接続部26に接続されることにより、放射線画像検出装置2の制御部30に対して固有IDを出力することができるようになっている。なお、ドングル6の構成はここに例示したものに限定されない。
次に、本実施形態における放射線画像撮影システムの作用について説明する。
放射線画像検出装置2をある撮影室Rに持ち込んで撮影を行う際は、まず、ユーザは当該撮影室Rに対応して設けられているコンソール5のところに行き、このコンソール5に対応して設けられているドングル6を放射線画像検出装置2の接続部26に接続する。接続部26に接続されると、ドングル6のICデバイスは、当該ドングル6の固有IDを放射線画像検出装置2の制御部30に対して出力する。
例えば、図1に示す放射線画像検出装置2aを撮影室R3に移動して、撮影実施室R3aに配置された立位撮影用のブッキー装置110bを用いて撮影を行う場合、放射線画像検出装置2aを撮影室R3に対応するコンソール5cのところに持っていく。そして、コンソール5cと対応付けられているドングル6cを放射線画像検出装置2aの接続部26に接続して、ドングル6cの固有IDを取得する。
制御部30は、ドングル6から固有IDを受け取ると、当該撮影室Rにおける撮影において通信を行うべきコンソール5を特定する。そして、記憶部32から当該固有IDに対応する接続設定情報を読み出し、この接続設定情報に基づいて、通信部35から特定されたコンソールに対し当該放射線画像検出装置2の識別IDを送信するように制御する。
これにより、通信部35は、特定されたコンソール5のネットワークアドレスに対して、接続設定情報に従った無線帯域で、所定のSSID及びパスワードに対応する無線アクセスポイント113を介して、放射線画像検出装置2の識別IDを送信する。
例えば、上記の例の場合、制御部30は、ドングル6cから固有IDを受け取ったことにより、当該撮影室R3における撮影において通信を行うべきコンソール5を、固有IDに対応するコンソール5cと特定する。そして、通信部35から無線アクセスポイント113cを介してコンソール5cに対して放射線画像検出装置2aの識別IDが送信される。
コンソール5の制御部51は、放射線画像検出装置2の識別IDを受信すると、当該放射線画像検出装置2に対して、撮影オーダ情報等、撮影に必要な情報を送信する。また、制御部51は、データ管理サーバ7にアクセスして、受信した識別IDに対応するオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等を取得する。
すなわち、上記の例の場合、コンソール5cの制御部51は、受信した放射線画像検出装置2aの識別IDに基づいて、放射線画像検出装置2aを撮影に使用される放射線画像検出装置2と特定し、撮影に必要な情報を送信するとともに、データ管理サーバ7から識別IDに対応する放射線画像検出装置2aのオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等を取得する。
コンソール5の通信部55からは、LANケーブル等を介して対応する撮影室R内の放射線発生装置112に対して曝射を禁止する曝射禁止信号(インターロック信号)が出力されており、この曝射禁止信号が解除されない限り放射線発生装置112の曝射が禁止された状態が維持されている。
放射線技師等が前室R1b〜R3bにおいて操作装置115の曝射ボタンを操作すると、曝射ボタンが操作された旨の信号が、放射線発生装置112から信号中継器116を介してコンソール5に出力される。
コンソール5の制御部51は、撮影に使用される放射線画像検出装置2からリセット完了信号を受信したか否かを判断し、リセット完了信号を受信した場合には、放射線発生装置112に対する曝射禁止信号の出力を解除する。これに対して、リセット完了信号を受信しない場合には、操作装置115の曝射ボタンが操作されても、曝射禁止信号の出力を解除せず、放射線発生装置112の曝射が禁止された状態を維持する。
放射線画像検出装置2からリセット完了信号を受信して、制御部51が曝射禁止信号を解除すると、当該コンソール5に対応する撮影室Rの放射線発生装置112から、放射線が照射され、放射線画像検出装置2により画像データが取得される。
取得された画像データは、放射線画像検出装置2から対応するコンソール5に対して適宜送信され、コンソール5は、データ管理サーバ7から取得したオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等に基づいて、当該画像データについてオフセット補正やゲイン補正、その他の画像処理を行う。そして、各種補正や画像処理が完了すると、補正処理・画像処理後の画像データに基づく画像がコンソール5の表示部54に表示される。
以上のように、本実施形態によれば、コンソール5に対応して設けられたドングル6を放射線画像検出装置2の接続部26に接続するだけで、各撮影室Rに対応したコンソール5を特定し、これと接続するための接続設定情報を取得することができる。このため、1つの放射線画像検出装置2を持ったまま撮影室Rを移動して撮影が行われる場合でも、特別な設定等を行うことなく、移動先の撮影室Rの無線帯域に合わせて、対応するコンソール5と通信することが可能になる。
可搬型の放射線画像検出装置2の場合、撮影室R間を自由に移動して使用することができれば、放射線画像検出装置2が少ない数しかない場合でも有効に活用することができ、また、ある撮影室R内の放射線画像検出装置2が故障したとき等にはバックアップとして他の撮影室Rに配置されていた放射線画像検出装置2を用いることができるため、ユーザにとって便宜である。
しかし、撮影室Rを移動した際に、放射線画像検出装置2とコンソール5との接続関係の変更をスムーズに行うことができないと、迅速・円滑な撮影を行うことが阻害されるのみならず、患者Mの画像データが撮影を行った撮影室Rとは異なった撮影室Rに対応付けられたコンソール5に送られてしまう等、取り違えの危険をも生ずることとなる。
この点、本実施形態によれば、撮影室Rを移動した際の放射線画像検出装置2とコンソール5との接続関係の変更を、簡易な手法により確実に行うことができ、円滑で安全なシステムを構築することができる。
また、本実施形態では、ドングル6は固有IDしか保持していないため、仮にドングル6を第三者が持ち出したとしてもこれのみでは何ら情報を取得することができず、セキュリティー上優れている。
また、ドングル6は固有IDのみを保持するものであるため、簡易な構成で足り、情報の書き込み等も容易に行うことができる。
なお、本発明が本実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
[第2の実施形態]
次に、本発明に係る放射線画像撮影システムの第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、ドングルに保持されている情報が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、放射線画像撮影システムは、第1の実施形態と同様に放射線画像検出装置と、この放射線画像検出装置と通信可能なコンソールと、コンソールに対応して設けられた対応付け情報保持デバイスとしてのドングルとを備えている。
本実施形態におけるドングルは、対応するコンソールの接続設定情報(例えば、コンソールのネットワークアドレス、撮影室の無線帯域情報、無線アクセスポイントのSSID及びパスワード)を保持しており、放射線画像検出装置の接続部と接続されることにより、放射線画像検出装置の制御部に対して接続設定情報を出力するようになっている。
放射線画像検出装置の制御部は、この接続設定情報に基づいて対応するコンソールとの間で通信を行うように通信部を制御するようになっている。
このように、本実施形態では、対応するコンソールの接続設定情報をドングルから取得するため、放射線画像検出装置の記憶部等に各コンソールの接続設定情報を格納しておく必要がない。
なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
次に、本実施形態における放射線画像撮影システムの作用について説明する。
放射線画像検出装置をある撮影室に持ち込んで撮影を行う際は、まず、ユーザは当該撮影室に対応して設けられているコンソールのところに行き、このコンソールに対応して設けられているドングルを放射線画像検出装置の接続部に接続する。接続部に接続されると、ドングルのICデバイスは、当該ドングルの保有している接続設定情報を放射線画像検出装置の制御部に対して出力する。
制御部は、ドングルから接続設定情報を受け取ると、当該撮影室における撮影において通信を行うべきコンソールを特定する。そして、特定されたコンソールに対し、ドングルから取得した接続設定情報に基づいて当該放射線画像検出装置の識別IDを送信するように制御する。
これにより、通信部は、特定されたコンソールのネットワークアドレスに対して、接続設定情報に従った無線帯域で、所定のSSID及びパスワードに対応する無線アクセスポイントを介して、放射線画像検出装置の識別IDを送信する。
コンソールの制御部は、放射線画像検出装置の識別IDを受信すると、当該放射線画像検出装置に対して、撮影オーダ情報等、撮影に必要な情報を送信する。また、制御部は、データ管理サーバにアクセスして、受信した識別IDに対応するオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等を取得する。
コンソールの通信部からは、対応する撮影室内の放射線発生装置に対して曝射を禁止する曝射禁止信号(インターロック信号)が出力されており、この曝射禁止信号が解除されない限り放射線発生装置の曝射が禁止された状態が維持されている。
放射線技師等が前室において操作装置の曝射ボタンを操作すると、曝射ボタンが操作された旨の信号が、放射線発生装置から信号中継器を介してコンソールに出力される。
コンソールの制御部は、撮影に使用される放射線画像検出装置からリセット完了信号を受信したか否かを判断し、リセット完了信号を受信した場合には、放射線発生装置に対する曝射禁止信号の出力を解除する。これに対して、リセット完了信号を受信しない場合には、操作装置の曝射ボタンが操作されても、曝射禁止信号の出力を解除せず、放射線発生装置の曝射が禁止された状態を維持する。
放射線画像検出装置からリセット完了信号を受信して、制御部が曝射禁止信号の出力を解除すると、放射線が照射され、放射線画像検出装置により画像データが取得される。
取得された画像データは、放射線画像検出装置から対応するコンソールに対して適宜送信され、コンソールは、データ管理サーバから取得したオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等に基づいて、当該画像データについてオフセット補正やゲイン補正、その他の画像処理を行う。そして、各種補正や画像処理が完了すると、補正処理・画像処理後の画像データに基づく画像がコンソールの表示部に表示される。
以上のように、本実施形態によれば、コンソールに対応して設けられたドングルを放射線画像検出装置2の接続部に接続するだけで、各撮影室に対応したコンソールを特定し、これと接続するための接続設定情報を取得することができる。このため、1つの放射線画像検出装置を持ったまま撮影室を移動して撮影が行われる場合でも、特別な設定等を行うことなく、簡易な手法により、移動先の撮影室の無線帯域に合わせて、対応するコンソールと通信することが可能になる。
また、本実施形態では、コンソールと接続するための接続設定情報をドングルが保持しているため、放射線画像検出装置側で各コンソールに対応する接続設定情報をデータベースとして保有している必要がない。
なお、上記各実施形態では、対応付け情報保持デバイスとしてドングルを用いる場合を例として説明したが、対応付け情報保持デバイスは、対応するコンソールを特定することのできる情報を保持するとともにこれを放射線画像検出装置側に出力可能に構成されているものであればよく、例えば、放射線画像検出装置の充電等を行うクレードルをコンソールの近傍に設けて、このクレードルに対応するコンソールを特定することのできる情報を保持させ、放射線画像検出装置が接続された際に、この情報が放射線画像検出装置側に出力されるように構成することにより、クレードルを対応付け情報保持デバイスとして機能させてもよい。
また、各実施形態においては、対応付け情報保持デバイスとしてのドングルが各コンソールに対応して1つずつ設けられている場合を例として説明したが、1つのコンソールに対応する対応付け情報保持デバイスは、1つに限定されず、複数あってもよい。この場合、各対応付け情報保持デバイスはそれぞれ異なる固有IDを保持し、この固有IDがいずれも1つのコンソールと対応付けられていてもよいし、1つのコンソールに対応する対応付け情報保持デバイスは全て同じ固有IDを保持していてもよい。
対応付け情報保持デバイスを複数備える場合、全ての対応付け情報保持デバイスがドングルであってもよいし、ドングルとクレードル等、異なる種類のものが混在していてもよい。
また、本実施形態では、放射線画像検出装置とコンソールとが無線LANを用いて、情報の送受信を行う場合を例としたが、放射線画像検出装置とコンソールとの通信手法は、無線LANに限定されない。
例えば、USB接続によって情報の送受信ができるように構成してもよい。この場合には、誤って不適切な接続がなされないように、各撮影室に対応するコンソールごとにセキュリティキーのためのID情報、パスワード等を持つようにし、対応付け情報保持デバイスは、このID情報、パスワード等を保持して、放射線画像検出装置と接続された際に、これを放射線画像検出装置側に出力するようにする。そして、このID情報、パスワードを入れない限り、情報を送受信するためのアプリケーションが動作しないようにすることにより、誤った接続やデータ送信が行われるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、放射線画像検出装置ごとのオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等をデータ管理サーバが保有・管理している構成としたが、オフセット補正値情報やゲイン補正値情報等はータ管理サーバ以外が保有していてもよく、例えば、各コンソールの記憶部に、放射線画像検出装置ごとのオフセット補正値情報やゲイン補正値情報等が記憶されていてもよい。
また、本実施形態では、前室に設けられた操作装置に放射線発生装置の曝射ボタンが設けられている場合を例として説明したが、放射線発生装置の曝射ボタンは操作装置に設けられている場合に限定されない。例えば、コンソールに曝射ボタンが設けられていてもよい。
その他、本発明が本実施の形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
2 放射線画像検出装置
5 コンソール
6 ドングル
7 データ管理サーバ
24 センサパネル部
25 インジケータ
26 接続部
28 バッテリ
29 受電回路
30 制御部
61 コネクタ部
113 無線アクセスポイント
R 撮影室

Claims (6)

  1. 可搬型に構成され、放射線を検出して放射線量に応じた放射線画像データを生成する放射線画像検出装置と、
    前記放射線画像検出装置により生成された放射線画像データに基づく画像を表示させるコンソールと、
    前記コンソールに対応して設けられ、前記放射線画像検出装置と前記コンソールとを対応付ける対応付け情報を保持する対応付け情報保持デバイスと、を備え、
    前記放射線画像検出装置は、前記対応付け情報保持デバイスを接続可能に構成された接続部と、この接続部に接続された前記対応付け情報保持デバイスから前記対応付け情報を取得して対応するコンソールを特定するコンソール特定手段と、このコンソール特定手段によって特定された前記コンソールとの間で情報の送受信を行う通信手段とを有していることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 前記対応付け情報は、前記対応付け情報保持デバイスを識別することが可能な固有IDであり、
    前記放射線画像検出装置は、前記放射線画像検出装置と前記コンソールとの間で情報の送受信を行うための接続設定に必要な接続設定情報を前記コンソールごとに前記固有IDと関連付けて記憶する情報記憶手段を備え、
    前記コンソール特定手段は、前記対応付け情報保持デバイスから前記固有IDを取得すると、この固有IDに基づいて対応する前記コンソールを特定するとともに、前記情報記憶手段から当該固有IDと関連付けられた前記コンソールの前記接続設定情報を取得し、前記通信手段は、この接続設定情報に基づいて対応する前記コンソールとの間で通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  3. 前記対応付け情報は、前記コンソールとの間で情報の送受信を行うための接続設定に必要な接続設定情報であり、
    前記コンソール特定手段は、前記対応付け情報保持デバイスから前記接続設定情報を取得すると、この接続設定情報に基づいて対応する前記コンソールを特定し、前記通信手段は、当該コンソールとの間で通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  4. 前記接続設定情報は、前記コンソールのネットワークアドレス、通信に用いる無線帯域情報、無線アクセスポイントのSSID及びパスワードを含んでいることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の放射線画像撮影システム。
  5. 前記放射線画像検出装置は、無線により前記コンソールと接続されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システム。
  6. 前記対応付け情報保持デバイスは、前記放射線画像検出装置の前記接続部に接続可能なコネクタ部を有するドングルであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システム。
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