JP2011136022A - 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法 - Google Patents

放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紛失又は盗難等により放射線源が制御不能の状態に陥ったとしても、誤爆のおそれを最小限に抑制する。
【解決手段】放射線画像撮影装置10は、放射線12を出力する放射線源14と、放射線源14の使用可能状態を維持するか否かを決定する決定部(線源制御部138、カセッテ制御部168、制御処理部222)とを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、放射線源から放射線を出力する放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法に関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネル(放射線検出器)に導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。前記放射線変換パネルとしては、前記放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、前記放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像を得ることができる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線検出器から直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線検出器として、放射線を電気信号に直接変換する固体検出素子を用いた直接変換型の放射線検出器、あるいは、放射線を可視光に一旦変換するシンチレータと、前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子とを用いた間接変換型の放射線検出器が開発されている。
なお、上述した放射線検出器は、放射線を透過可能な放射線検出カセッテ(カセッテ本体部)内に収容されている。
ところで、近年、自然災害等の災害現場や在宅看護の現場においては、超小型で且つ可搬型の放射線画像撮影装置を使用した患者等に対する撮影の要求が高まりつつある。このような要求に対応するために、システム全体をコンパクトに収容できるようにした可搬型の放射線画像撮影装置(特許文献1参照)や、カーボンナノチューブ(CNT)を用いた電界放出型の放射線源が開発されてきており(特許文献2及び非特許文献1参照)、該放射線源を含めた放射線画像撮影装置の小型化及び軽量化が期待されている。
このように、放射線源が小型化且つ軽量化されると、前記放射線源の取り扱いや搬送が容易となるので、紛失又は盗難等のこれまでに予期していなかった問題が生じるおそれがある。
また、放射線源は、不用意に用いられるべきものではなく、病院内の回診車に搭載される放射線源であっても、放射線の誤発生が起こらないようにする必要がある(特許文献3参照)。
特許文献3以外にも、放射線源等に対して何らかの制限を設けた従来技術が、特許文献4〜6に開示されている。
特許文献4には、MRI装置の部品の消耗具合を監視することにより、該MRI装置を予め良い状態にして撮影を行うことが提案されている。
特許文献5には、放射線源にリミットスイッチを設け、放射線源の焦点と被写体の表面との間の距離が一定距離であれば放射線の照射を許可することが提案されている。
特許文献6には、X線CT装置において、被写体に対する計測開始から計測終了までの時間と残り計測回数とを表示器に表示することにより、該被写体に息止めの目安を知らせることが提案されている。
特開平11−104117号公報 特開2007−103016号公報 特開平9−299359号公報 特許第4112861号公報 実開平5−65307号公報 特開2001−120537号公報
産総研:プレス・リリース、"カーボンナノ構造体を利用した可搬型X線源を開発"、[online]、平成21年3月19日、独立行政法人産業技術総合研究所、[ 平成21年7月8日検索]、インターネット< URL:http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2009/pr20090319/pr20090319.html>
上述のように、放射線源が小型化及び軽量化されると、これまでに予期していなかった問題が惹起されるおそれがある。特に、放射線源の紛失又は盗難等が発生した場合、紛失又は盗難された前記放射線源に対して何らかの使用制限を行わないと、不用意な放射線の照射(誤爆)が行われるおそれがある。
本発明は、上記の課題を解消するためになされたものであり、紛失又は盗難等により放射線源が制御不能の状態に陥ったとしても、誤爆のおそれを最小限に抑制することが可能となる放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法を提供することを目的とする。
本発明に係る放射線画像撮影装置は、放射線を出力する放射線源と、前記放射線源の使用可能状態を維持するか否かを決定する決定部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る放射線画像撮影方法は、放射線源の使用可能状態を維持するか否かを決定部により決定し、前記決定部が前記使用可能状態に維持することを決定した場合に、前記放射線源から放射線を出力することを特徴とする。
本発明によれば、決定部が放射線源の使用可能状態を維持するか否かを決定するので、前記放射線源の紛失又は盗難等が発生して、該放射線源が制御不能の状態に陥ったとしても、前記決定部が前記使用可能状態の維持を中止する決定を行えば、前記放射線源は、自動的に使用不能状態に至る。
これにより、紛失又は盗難等がなされた前記放射線源による誤爆のおそれを最小限に抑制することが可能となる。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置の斜視図である。 図1の放射線画像撮影装置の斜視図である。 図1の放射線画像撮影装置の側面図である。 図1の放射線画像撮影装置の側面図である。 図1の放射線画像撮影装置の搬送状態を示す説明図である。 図1の放射線源本体部の内部構成図である。 図1の放射線源本体部を保管する保管庫の斜視図である。 図1のカセッテ本体部の平面図である。 放射線検出器における画素の配列を模式的に示す説明図である。 カセッテ本体部の回路図である。 図1の放射線画像撮影装置のブロック図である。 図1の放射線画像撮影装置による撮影を説明するためのフローチャートである。 カウンタがカウントしたカウント値に基づく使用制限及び警告の処理を説明するためのフローチャートである。 タイマが計時した時間に基づく使用制限及び警告の処理を説明するためのフローチャートである。 リセット操作によるカウンタ及びタイマのリセットと警告停止の処理とを説明するためのフローチャートである。 携帯情報端末、放射線源本体部及びカセッテ本体部に対する充電処理の状態を示す斜視図である。 図7の保管庫内での放射線源本体部の保管状態を示す説明図である。 図16のクレードル又は図17の保管庫からの放射線源本体部の離間に起因した該放射線源本体部の使用開始の通知を説明するためのブロック図である。 クレードルからの放射線源本体部の離間に起因した該放射線源本体部の使用開始の処理を説明するフローチャートである。 電池の交換に起因した放射線源本体部の使用開始の処理を説明するフローチャートである。 オーダ情報の取得に起因した使用回数上限値及び使用時間上限値の設定処理を説明するフローチャートである。
本発明に係る放射線画像撮影装置の好適な実施形態について、放射線画像撮影方法との関連で、図1〜図21を参照しながら以下詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置10は、放射線12を出力する放射線源14を収容し、且つ、該放射線12を透過可能な材料からなる放射線源本体部16と、被写体18を透過した放射線12を放射線画像に変換する放射線検出器20(図3及び図4参照)を収容し、且つ、該放射線12を透過可能な材料からなるカセッテ本体部22と、USBケーブル24を介して放射線源本体部16と電気的に接続されると共に、USBケーブル26を介してカセッテ本体部22と電気的に接続され、且つ、医師又は技師(以下、操作者ともいう。)32(図5参照)が操作可能な携帯情報端末(制御部)34とを有する。
図1〜図4及び図8に示すように、カセッテ本体部22において、放射線12を透過可能な材料からなる略矩形状の筐体42の放射線源本体部16側の表面は、放射線12が照射される照射面44とされている。この照射面44における放射線12の照射部分(照射野)には、撮影領域及び撮影位置の基準となるガイド線46が形成されている。ガイド線46の外枠部分(放射線12の照射野)は、図8に示すように、放射線検出器20に略対応している。また、筐体42の一つの側面48には、カセッテ本体部22を起動させるためのスイッチ50が配置されると共に、USBケーブル26のコネクタ52が接続されている。
図3及び図6に示すように、放射線源本体部16において、放射線12を透過可能な材料からなる略円柱状の筐体130内には、放射線源14に加え、照射光54を投光する照射野ランプ56も収容されている。照射野ランプ56は、放射線源14から放射線12が出力される前に照射光54を照射面44に投光することにより、放射線12の照射野を照射面44に表示する。
なお、後述する放射線源14の焦点160とガイド線46(図1、図2及び図8参照)の中心位置(十字状に交差するガイド線46の交点)とを結ぶ直線が照射面44に略直交しているときの焦点160と放射線検出器20との間の距離(撮影間距離)が線源受像画間距離(SID)に設定されている場合には、照射光54の投光により照射面44に表示された放射線12の照射野とガイド線46の外枠とが略一致する。また、筐体130における照射光54が通過する箇所は、例えば、該照射光54が透過可能な材質で構成されていることが望ましい。さらに、図1、図2及び図6に示すように、筐体130の側面には、USBケーブル24のコネクタ58が接続されている。
図1〜図4及び図16に示すように、携帯情報端末34は、外観上、いわゆるノートパソコンの形状を有し、キーボード等の操作部60が本体部62の上面(蓋部66側)に配設され、一方で、ディスプレイ等の表示部64が蓋部66の底面(操作部60側)に配設されている。なお、本実施形態では、ノートパソコン型の携帯情報端末34について説明するが、該携帯情報端末34は、操作部60及び表示部64等の各種機能を具備する携帯端末であればよく、例えば、携帯電話機やPDA(個人情報端末)でもよいことは勿論である。
携帯情報端末34は、非使用時には、本体部62の一側面に設けられた軸部68と、該軸部68の両端部に連結された2つのヒンジ部70との作用によって、図16に示すように、本体部62と蓋部66とが折り畳まれた状態となる。なお、本体部62の上面に2つの突起72が形成され、一方で、蓋部66の底面に各突起72に対応して2つの凹部74が形成されているので、前記非使用時に本体部62の上面と蓋部66の底面とを接触させると、突起72と凹部74とが嵌合して、本体部62と蓋部66とを折り畳んだ状態に保持することができる。
一方、携帯情報端末34は、使用時には、ヒンジ部70の作用下に、軸部68を中心に本体部62に対して蓋部66を回動させることにより、折り畳んだ状態から図1〜図4に示す状態に展開することができる。
本体部62の上面における操作部60の周囲には、携帯情報端末34を起動させるための電源スイッチ76、及び、音声を出力可能なスピーカ78がさらに配設されている。また、本体部62の側面には、USBケーブル24のコネクタ82と嵌合するUSB端子84と、USBケーブル26のコネクタ86と嵌合するUSB端子88と、外部機器との間で情報の送受信が可能なUSB端子90と、メモリカード92を装填するためのカードスロット94と、ACアダプタの入力端子96とが設けられている。
また、携帯情報端末34は、放射線源14からの放射線12の出力(の開始)と、放射線検出器20における放射線12の検出及び放射線画像への変換との同期を取るための同期制御信号を、USBケーブル24、26を介して放射線源本体部16及びカセッテ本体部22にそれぞれ送信することにより、被写体18に対する放射線画像の撮影を遂行することができる。
図5は、操作者32が放射線画像撮影装置10を搬送する際の該放射線画像撮影装置10の状態を示している。
この場合、放射線源本体部16、カセッテ本体部22及び折り畳まれた状態の携帯情報端末34は、コネクタ52、58、82、86が取り外されてUSBケーブル24、26による電気的な接続が解除された状態で、アタッシュケース98の内部に収容されている。従って、操作者32は、取手100を把持した状態でアタッシュケース98を所望の場所、例えば、災害現場や在宅看護の現場や病院内の病室等に搬送し、搬送先において、アタッシュケース98から放射線源本体部16、カセッテ本体部22及び折り畳まれた状態の携帯情報端末34を取り出して、図1〜図4に示す状態にまで組み立てることにより、災害現場の被災者や、在宅看護が必要とされる在宅者や、病室の患者等の被写体18に対して、放射線画像の撮影前に行われる撮影準備や、該放射線画像の撮影を遂行することができる。
次に、放射線源本体部16及びカセッテ本体部22の構成について、図6〜図10を参照しながら、より具体的に説明する。
図7に示すように、放射線源本体部16は、非使用時には、病院内の所定の場所(例えば、放射線科)に配置された保管庫260内に管理(収容)されている。
保管庫260の扉262には、取手部264と、扉262を施錠又は解錠するための図示しない鍵が挿入される鍵穴266とが設けられると共に、放射線源本体部16が保管されていることを示すマーク268が貼着されている。放射線源本体部16を使用する目的で、アタッシュケース98に放射線源本体部16を収容する場合、操作者32は、前記鍵を鍵穴266に差し込んで扉262を解錠し、取手部264を把持して扉262を開くことにより、保管庫260内に収容された放射線源本体部16を取り出すことが可能である。また、撮影後、アタッシュケース98を持ち帰った場合に、操作者32は、該アタッシュケース98から放射線源本体部16を取り出し、取り出した放射線源本体部16を保管庫260内に再び収容する。
放射線源本体部16において、筐体130の表面には、撮影に関わる情報を表示すると共に、操作者32が操作可能なタッチパネル方式の表示操作部(上限値設定部)252や、放射線12の照射を開始させるための曝射スイッチ250が設けられている。また、筐体130の側面には、USBケーブル24のコネクタ58と嵌合するUSB端子132が設けられている。
また、放射線源本体部16には、図6に示すように、前述した放射線源14、照射野ランプ56、USB端子132、曝射スイッチ250及び表示操作部252以外にも、外部(例えば、携帯情報端末34)からUSBケーブル24、コネクタ58及びUSB端子132を介して充電可能であり、且つ、放射線源本体部16内の各部に電力を供給するバッテリ134と、通信部136と、放射線源14を制御する線源制御部(決定部)138と、放射線12を透過する材質からなるミラー144と、放射線12に対して非透過で且つ照射光54を透過する材質からなるコリメータ146とが配置されている。
放射線源14は、特許文献1と同様の電界放出型の放射線源である。
すなわち、この放射線源14は、回転機構148により回転する回転シャフト150に円盤状の回転陽極152が取り付けられ、該回転陽極152の表面には、Mo、Rh、W、Ag、Cu等の金属元素を主成分とする環状のターゲット層154が形成されている。一方、回転陽極152に対向して陰極156が配置され、該陰極156には、ターゲット層154と対向するように電界放出型電子源158が配設されている。
線源制御部138は、携帯情報端末34(図1〜図5参照)からUSBケーブル24、コネクタ58、USB端子132及び通信部136を介して受信された、曝射制御信号としての同期制御信号に従って、放射線12を出力させるように放射線源14を制御する。
すなわち、放射線源14では、線源制御部138からの制御に従って、回転機構148が回転シャフト150を回転させることにより回転陽極152が回転し、電源部142がバッテリ134からの電力供給に基づいて電界放出型電子源158に電圧(負電圧)を印加し、且つ、電源部140がバッテリ134からの電力供給に基づいて回転陽極152と陰極156との間に電圧を印加すると(回転陽極152に正電圧を印加し、陰極156に負電圧を印加すると)、電界放出型電子源158から電子が放出され、放出された電子は、回転陽極152と陰極156との間に印加された電圧により加速されてターゲット層154に衝突する。ターゲット層154における電子の衝突面(焦点160)からは、該衝突した電子に応じた放射線12が出力される。そして、放射線12は、ミラー144を通過し、コリメータ146により照射範囲が絞られた状態で放射線源本体部16から外部に出力される。
また、線源制御部138は、携帯情報端末34から前記同期制御信号が供給されるまでは、照射光54を出力させるように照射野ランプ56を制御する。これにより、照射野ランプ56から出力された照射光54は、ミラー144でコリメータ146側に反射されて外部に出力される。
さらに、線源制御部138は、カウンタ254と、タイマ256と、メモリ258とを備えている。
カウンタ254は、放射線源14の使用回数、すなわち、操作者32による曝射スイッチ250の投入によって、被写体18に対する放射線画像の撮影を行った回数をカウントする。従って、撮影時に操作者32が曝射スイッチ250を操作すると、カウンタ254は、1回分カウントする。
タイマ256は、搬送先での1回目(最初)の撮影時に、操作者32が曝射スイッチ250を投入した時点から計時を開始する。従って、タイマ256は、計時を開始した前記時点を放射線源14の使用開始のタイミングとみなし、該時点からの経過時間を計時する。
メモリ258には、放射線源14の使用回数の上限を示す使用回数上限値と、放射線源14の使用開始からの経過時間の上限を示す使用時間上限値とが記憶されている。なお、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値は、ターゲット層154を構成する金属元素の種類(Mo、Rh、W、Ag、Cu)や、バッテリ134の種類によって異なり、操作者32は、表示操作部252を操作してメモリ258に予め記憶させる。なお、放射線源本体部16がUSBケーブル24を介して携帯情報端末34と電気的に接続されている場合には、操作者32は、操作部60を操作することにより、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値を設定してもよい。
線源制御部138は、カウンタ254がカウントした放射線源14の使用回数(カウント値)と、メモリ258に記憶された使用回数上限値とを比較すると共に、タイマ256が計時した放射線源14の使用開始からの経過時間と、メモリ258に記憶された使用時間上限値とを比較する。
この場合、線源制御部138は、前記使用回数上限値と、カウンタ254がカウントした現在の使用回数との差を算出し、算出した前記差を放射線源14が使用制限に至るまでの残りの撮影可能回数(残回数)として表示操作部252に表示させる。また、線源制御部138は、前記使用時間上限値と、タイマ256が計時した経過時間との差を算出し、算出した前記差を放射線源14が使用制限に至るまでの残り時間(残時間)として表示操作部252に表示させる。
さらに、線源制御部138は、前記使用回数が前記使用回数上限値に到達したときに、放射線源14を含めた放射線源本体部16の使用可能状態の維持を停止することを決定し、放射線源14からの放射線12の出力禁止(放射線源14の使用制限)を含めた、放射線源本体部16の使用制限を実行する。
具体的に、線源制御部138は、前記使用回数が前記使用回数上限値に到達したと判断すれば、バッテリ134から放射線源本体部16内の各部への電力供給を禁止して、放射線源本体部16全体をスリープモード(停止状態)にすると共に、操作者32が曝射スイッチ250を操作しても、その操作を無効にする。
また、線源制御部138は、前記経過時間が前記使用時間上限値まで経過したときにおいても、放射線源14を含めた放射線源本体部16の使用可能状態の維持を停止することを決定し、放射線源14からの放射線12の出力禁止を含めた、放射線源本体部16の使用制限を実行する。この場合でも、線源制御部138は、バッテリ134から放射線源本体部16内の各部への電力供給を禁止して、放射線源本体部16全体をスリープモードにすると共に、操作者32による曝射スイッチ250の操作を無効にする。
さらに、線源制御部138は、前記使用回数が前記使用回数上限値に到達した場合や、前記経過時間が前記使用時間上限値まで経過した場合には、上述した放射線源本体部16の使用制限に加えて、使用制限に至ったことを通知する警告表示を表示操作部252に行わせる。
カウンタ254がカウントした使用回数や、タイマ256が計時した経過時間は、操作者32による表示操作部252の操作によってリセット可能である。前記使用回数や前記経過時間がリセットされたときに、線源制御部138は、表示操作部252に表示された警告表示を停止すると共に、放射線源14を含めた放射線源本体部16を使用可能状態に復帰させる。
なお、これらのリセット操作や、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値の設定は、操作者32以外の者が行う場合も想定されるので、放射線源本体部16では、例えば、操作者32が、該操作者32を示す識別番号や被写体18の識別番号を表示操作部252を操作して入力し、線源制御部138において前記識別番号の認証確認処理を行って、該識別番号が真正な番号であることが確認されたときに、上述の操作入力や設定入力を許可すればよい。
カセッテ本体部22の内部には、図3、図4及び図8に示すように、放射線源14から被写体18に放射線12を照射した際に、被写体18による放射線12の散乱線を除去するグリッド162、放射線検出器20、及び、放射線12のバック散乱線を吸収する鉛板164が、被写体18側の照射面44に対して順に配設される。なお、照射面44をグリッド162として構成してもよい。
この場合、放射線検出器20としては、例えば、被写体18を透過した放射線12をシンチレータにより可視光に一旦変換し、変換した前記可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子(以下、画素ともいう。)により電気信号に変換する間接変換型の放射線検出器や、放射線12の線量をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる固体検出素子により電気信号に直接変換する直接変換型の放射線検出器を採用することができる。
また、カセッテ本体部22の側面48には、前述したスイッチ50と、USBケーブル26のコネクタ52と嵌合するUSB端子172とが配設されている。
さらに、カセッテ本体部22の内部には、外部(例えば、携帯情報端末34)からUSBケーブル26、コネクタ52及びUSB端子172を介して充電可能であり、且つ、カセッテ本体部22の各部に電力を供給するバッテリ166と、バッテリ166から供給される電力により放射線検出器20を駆動制御するカセッテ制御部(決定部)168と、放射線検出器20によって検出した放射線12の情報を含む信号をUSB端子172、コネクタ52及びUSBケーブル26を介して携帯情報端末34との間で送受信する通信部170とが収容されている。
なお、カセッテ制御部168及び通信部170には、放射線12が照射されることによる損傷を回避するため、カセッテ制御部168及び通信部170の照射面44側に鉛板等を配設しておくことが好ましい。また、バッテリ166は、カセッテ本体部22内の放射線検出器20、カセッテ制御部168及び通信部170に電力を供給する。
そして、図9において模式的に示すように、放射線検出器20は、多数の画素180が図示しない基板上に配列され、これらの画素180に対して制御信号を供給する多数のゲート線182と、多数の画素180から出力される電気信号を読み出す多数の信号線184とが配列されている。
次に、一例として、間接変換型の放射線検出器20を採用した場合のカセッテ本体部22の回路構成に関し、図10を参照しながら詳細に説明する。
放射線検出器20は、可視光を電気信号に変換するa−Si等の物質からなる各画素180が形成された光電変換層186を、行列状のTFT188のアレイの上に配置した構造を有する。この場合、バッテリ166からバイアス電圧Vbが供給される各画素180では、可視光を電気信号(アナログ信号)に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各行毎にTFT188を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
各画素180に接続されるTFT188には、行方向と平行に延びるゲート線182と、列方向と平行に延びる信号線184とが接続される。各ゲート線182は、ライン走査駆動部190に接続され、各信号線184は、マルチプレクサ192に接続される。ゲート線182には、行方向に配列されたTFT188をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部190から供給される。この場合、ライン走査駆動部190は、ゲート線182を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ194とを備える。アドレスデコーダ194には、カセッテ制御部168からアドレス信号が供給される。
また、信号線184には、列方向に配列されたTFT188を介して各画素180に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器196によって増幅される。増幅器196には、サンプルホールド回路198を介してマルチプレクサ192が接続される。マルチプレクサ192は、信号線184を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ200とを備える。アドレスデコーダ200には、カセッテ制御部168からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ192には、A/D変換器202が接続され、A/D変換器202によってデジタル信号に変換された放射線画像がカセッテ制御部168に供給される。
なお、スイッチング素子として機能するTFT188は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらにまた、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
図11は、放射線画像撮影装置10のブロック図である。
なお、図11の説明では、図1〜図10において説明しなかった構成要素について説明すると共に、図1〜図10で説明した構成要素の一部について、より具体的に説明する。
カセッテ本体部22のカセッテ制御部168は、画像メモリ210と、アドレス信号発生部212と、カセッテIDメモリ214とを備える。また、カセッテ制御部168には、前述した線源制御部138のカウンタ254、タイマ256及びメモリ258と同様の機能を奏する、カウンタ274、タイマ276及びメモリ278も配置されている。
アドレス信号発生部212は、ライン走査駆動部190のアドレスデコーダ194及びマルチプレクサ192のアドレスデコーダ200に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ210は、放射線検出器20によって検出された放射線画像を記憶する。カセッテIDメモリ214は、放射線画像撮影装置10(のカセッテ本体部22)を特定するためのカセッテID情報を記憶する。
この場合、カセッテ制御部168は、通信部170からUSB端子172及びUSBケーブル26を介して、カセッテIDメモリ214に記憶されたカセッテID情報と、画像メモリ210に記憶された放射線画像とを携帯情報端末34に送信する。
携帯情報端末34は、アンテナ216を介した無線通信による外部との間での信号の送受信や、USB端子84、88、90を介した有線通信による外部との間での信号の送受信や、カードスロット94に挿入されたメモリカード92との間での信号の送受信が可能な通信部218と、携帯情報端末34の各部に電力を供給するバッテリ220と、各種の制御処理を行う制御処理部(決定部)222と、放射線画像等を記憶するメモリ224とをさらに有する。また、携帯情報端末34内にも、線源制御部138のカウンタ254、タイマ256及びメモリ258と同様の機能を奏する、前述のメモリ224、カウンタ270及びタイマ272も配置されている。
バッテリ220は、操作者32による電源スイッチ76の投入に起因して、スピーカ78、通信部218及び制御処理部222に電力を供給する。また、バッテリ220は、携帯情報端末34と放射線源本体部16及びカセッテ本体部22とがUSBケーブル24、26を介してそれぞれ電気的に接続されている状態において、該USBケーブル24、26を介してバッテリ134、166をそれぞれ充電することが可能である。さらに、バッテリ220は、外部から入力端子96を介して充電を受けることも可能である。
制御処理部222は、携帯情報端末34のCPUにより構成され、メモリ224に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各種の制御処理を行う。
具体的に、制御処理部222は、カセッテ本体部22からUSBケーブル26及び通信部218を介して受信した放射線画像及びカセッテID情報をメモリ224に記憶すると共に、前記放射線画像を表示部64に表示させ、さらには、通信部218、アンテナ216を介して無線通信により外部に、前記放射線画像と前記カセッテID情報とを送信することが可能である。
また、制御処理部222は、操作者32の曝射スイッチ250の操作に起因した線源制御部138からの同期制御信号の送信要求に対して、前記同期制御信号を生成し、生成した同期制御信号をUSBケーブル24、26を介して放射線源本体部16及びカセッテ本体部22に送信することにより、放射線源14からの放射線12の出力と、放射線検出器20における放射線12の検出及び放射線画像への変換との同期を取る。
前述したように、携帯情報端末34の制御処理部222、カウンタ270、タイマ272及びメモリ224と、カセッテ本体部22のカセッテ制御部168、カウンタ274、タイマ276及びメモリ278とは、放射線源14(放射線源本体部16)の使用可能状態の維持の決定及び使用制限に関わる処理に関し、放射線源本体部16の線源制御部138、カウンタ254、タイマ256及びメモリ258と同様の機能を奏する。
従って、本実施形態に係る放射線画像撮影装置10では、放射線源本体部16に限らず、カセッテ本体部22又は携帯情報端末34側においても、放射線源本体部16の使用制限の決定や、使用制限から使用可能状態への復帰の決定を行うことが可能である。
なお、携帯情報端末34に操作部60が配置されているので、操作者32は、操作部60を使用して前記使用回数上限値や前記使用時間上限値の設定、及び、リセット操作を行ってもよい。また、使用制限を決定した際の警告表示についても、携帯情報端末34の表示部64で表示させてもよい。あるいは、前記警告表示に加えて、又は、代替して、スピーカ78から警告音を出力してもよい。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作(放射線画像撮影方法)について、図12〜図15のフローチャートを参照しながら説明する。
図12〜図15の動作説明では、先ず、最初に、カウンタ254、270、274と、タイマ256、272、276と、メモリ224、258、278とを機能させない場合での放射線画像撮影装置10の基本的な動作について、図12を参照しながら説明する。
次に、カウンタ254、270、274と、タイマ256、272、276と、メモリ224、258、278とを機能させた場合での放射線画像撮影装置10の特徴的な動作について、一例として、線源制御部138、カウンタ254、タイマ256及びメモリ258により、放射線源本体部16の使用可能状態の維持の停止決定(使用制限の決定)や、使用制限から使用可能状態への復帰が行われる場合について、図13〜図15を参照しながら説明する。
ステップS1において、操作者32は、保管庫260(図7参照)の鍵穴266に鍵を差し込んで扉262を解錠した後に、取手部264を把持して扉262を開き、保管庫260内に収容された放射線源本体部16を取り出す。取り出された放射線源本体部16は、カセッテ本体部22、USBケーブル24、26及び携帯情報端末34と共にアタッシュケース98に収容される(図5参照)。
ステップS2において、操作者32は、災害現場、在宅看護の現場、又は、病院内の病室等の搬送先にアタッシュケース98を搬送する。
次に、搬送先に到着後のステップS3において、操作者32は、アタッシュケース98から放射線源本体部16、カセッテ本体部22、携帯情報端末34及びUSBケーブル24、26を取り出し、携帯情報端末34と放射線源本体部16とをUSBケーブル24で連結すると共に、携帯情報端末34とカセッテ本体部22とをUSBケーブル26で連結する。これにより、携帯情報端末34と放射線源本体部16とがUSBケーブル24を介して電気的に接続されると共に、携帯情報端末34とカセッテ本体部22とがUSBケーブル26を介して電気的に接続される。なお、ステップS3において、操作者32は、図1〜図4に示す位置関係となるように、携帯情報端末34、放射線源本体部16及びカセッテ本体部22を配置する。
次のステップS4において、操作者32は、ヒンジ部70の作用下に、携帯情報端末34の軸部68を中心として、本体部62に対して蓋部66を回動させることにより、携帯情報端末34を折り畳んだ状態から図1〜図4に示す操作部60及び表示部64が外部から視認できる状態とし、その後、電源スイッチ76を投入して携帯情報端末34を起動させる。
これにより、バッテリ220は、電源スイッチ76の投入に起因して、表示部64、通信部218及び制御処理部222への電力供給を開始すると共に、USB端子84、88からUSBケーブル24、26を介して放射線源本体部16のバッテリ134及びカセッテ本体部22のバッテリ166への充電を開始する。
次のステップS5において、操作者32は、被写体18の撮影部位(例えば、被写体18の胸部)の放射線画像を撮影するための撮影準備を行う。
この場合、操作者32は、携帯情報端末34の操作部60、又は、放射線源本体部16の表示操作部252を操作することにより、撮影対象である被写体18に関わる被写体情報等の撮影条件(例えば、放射線源14の管電圧や管電流、放射線12の曝射時間)を登録する。撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合に、操作者32は、これらの撮影条件も予め登録しておく。これにより、入力された撮影条件がメモリ224に記憶(登録)される。
また、操作者32は、ターゲット層154(図6参照)を構成する金属元素の種類や、バッテリ134の種類、すなわち放射線源本体部16の仕様に応じた、使用回数上限値及び使用時間上限値を、操作部60又は表示操作部252を操作することによりメモリ224に予め記憶させる。
なお、搬送先の現場に出向く前に、撮影対象の被写体18や放射線源本体部16の仕様が予め分かっている場合に、操作者32は、アタッシュケース98に放射線源本体部16を収容する前に、携帯情報端末34と放射線源本体部16及びカセッテ本体部22とをUSBケーブル24、26でそれぞれ接続した状態で、操作部60又は表示操作部252を操作して前記撮影条件、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値をメモリ224に登録させることも可能である。
次に、操作者32がカセッテ本体部22のスイッチ50を投入すると、バッテリ166は、放射線検出器20、カセッテ制御部168及び通信部170に電力を供給して、カセッテ本体部22全体を起動させる。これにより、カセッテ制御部168は、カセッテ本体部22が起動したことを通知するための起動通知信号を通信部170、USB端子172及びUSBケーブル26を介して携帯情報端末34に送信する。
制御処理部222は、USBケーブル26、USB端子88及び通信部218を介して受信した前記起動通知信号に基づいて、撮影準備を指示するための撮影準備指示信号と、メモリ224に登録されている撮影条件、使用回数上限値及び使用時間上限値とを通信部218、USB端子84、88及びUSBケーブル24、26を介して放射線源本体部16及びカセッテ本体部22に送信する。
放射線源本体部16のバッテリ134は、通信部136及び線源制御部138に対する電力供給を常時行っているので、線源制御部138は、USBケーブル24、USB端子132及び通信部136を介して前記撮影準備指示信号、前記撮影条件、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値を受信すると、前記撮影条件、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値をメモリ258に登録する一方で、照射野ランプ56に電力供給を行うようにバッテリ134を制御する。これにより、照射野ランプ56は、バッテリ134からの電力供給に起因して照射光54を出力する。照射光54は、ミラー144でコリメータ146側に反射して外部に出力され、カセッテ本体部22の照射面44に投光される。
ここで、撮影間距離がSIDに調整されていれば、照射光54の投光により照射面44に表示された放射線12の照射野と、ガイド線46の外枠とが略一致する。従って、放射線12の照射野(照射光54の照射範囲)とガイド線46の外枠との位置が一致しない場合や、放射線12の照射野の大きさとガイド線46の外枠の大きさとが一致しない場合には、操作者32は、撮影間距離がSIDに一致するように、放射線源本体部16とカセッテ本体部22との位置関係を調整する。
なお、カセッテ本体部22にも撮影準備指示信号、撮影条件、使用回数上限値及び使用時間上限値が送信されることにより、カセッテ制御部168は、放射線画像撮影装置10が撮影準備段階に入ったことを把握すると共に、カセッテIDメモリ214に前記撮影条件を登録し、メモリ278に前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値を登録する。また、上記の説明では、スイッチ50の投入に起因して放射線検出器20が起動する場合について説明したが、これに代えて、カセッテ制御部168での撮影準備指示信号の受信に起因して、バッテリ166から放射線検出器20に電力(バイアス電圧Vb)を供給することにより、該放射線検出器20を起動させてもよい。
上記のように撮影間距離をSIDに調整して、放射線12の照射野とガイド線46の外枠とを一致させた後に、操作者32は、カセッテ本体部22の照射面44側に被写体18を配置させて、被写体18の撮影部位がガイド線46の外枠に入るように、該被写体18の位置決め(ポジショニング)を行う。
このようにして撮影準備が完了した後のステップS6において、操作者32が曝射スイッチ250を投入すると、線源制御部138は、同期制御信号の送信を携帯情報端末34に対して要求する。
制御処理部222は、線源制御部138の送信要求を受信すると、放射線源14からの放射線12の出力の開始と、放射線検出器20における放射線12の検出及び放射線画像への変換との同期を取ることにより、被写体18に対する放射線画像の撮影を実行するための同期制御信号を生成し、通信部218、USB端子84、88及びUSBケーブル24、26を介して放射線源本体部16及びカセッテ本体部22に送信する。
ステップS7において、線源制御部138は、USB端子132及び通信部136を介して前記同期制御信号を受信すると、バッテリ134から照射野ランプ56への電力供給を停止させることにより、該照射野ランプ56による照射光54の投光を停止させると共に、線源制御部138に登録された撮影条件に従って、所定の線量からなる放射線12を被写体18に照射するように放射線源14を制御する。
これにより、放射線源14内では、線源制御部138からの制御に従って、回転機構148が回転シャフト150及び回転陽極152を回転させ、一方で、電源部142がバッテリ134からの電力供給に基づいて電界放出型電子源158に負電圧を印加すると共に、電源部140がバッテリ134からの電力供給に基づいて回転陽極152と陰極156との間に電圧を印加するので、電界放出型電子源158から放出された電子は、回転陽極152と陰極156との間に印加された電圧により加速されてターゲット層154に衝突し、ターゲット層154の電子の衝突面(焦点160)からは、該衝突した電子に応じた放射線12が出力される。
放射線12は、ミラー144を通過してコリメータ146により照射範囲が絞られた状態で放射線源本体部16から外部に出力されて、被写体18に照射される。この場合、撮影条件に基づく所定の曝射時間だけ被写体18に放射線12が照射されると、該放射線12は、被写体18を透過してカセッテ本体部22内の放射線検出器20に至る。
ステップS8において、放射線検出器20が間接変換型の放射線検出器である場合に、該放射線検出器20を構成するシンチレータは、放射線12の強度に応じた強度の可視光を発光し、光電変換層186を構成する各画素180は、可視光を電気信号に変換し、電荷として蓄積する。次いで、各画素180に保持された被写体18の放射線画像である電荷情報は、カセッテ制御部168を構成するアドレス信号発生部212からライン走査駆動部190及びマルチプレクサ192に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ライン走査駆動部190のアドレスデコーダ194は、アドレス信号発生部212から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW1の1つを選択し、対応するゲート線182に接続されたTFT188のゲートに制御信号Vonを供給する。一方、マルチプレクサ192のアドレスデコーダ200は、アドレス信号発生部212から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW2を順次切り替え、ライン走査駆動部190によって選択されたゲート線182に接続された各画素180に保持された電荷情報である放射線画像を信号線184を介して順次読み出す。
選択されたゲート線182に接続された各画素180から読み出された放射線画像は、各増幅器196によって増幅された後、各サンプルホールド回路198によってサンプリングされ、マルチプレクサ192を介してA/D変換器202に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像は、カセッテ制御部168の画像メモリ210に一旦記憶される(ステップS9)。
同様にして、ライン走査駆動部190のアドレスデコーダ194は、アドレス信号発生部212から供給されるアドレス信号に従ってスイッチSW1を順次切り替え、各ゲート線182に接続されている各画素180に保持された電荷情報である放射線画像を信号線184を介して読み出し、マルチプレクサ192及びA/D変換器202を介してカセッテ制御部168の画像メモリ210に記憶させる(ステップS9)。
画像メモリ210に記憶された放射線画像は、カセッテIDメモリ214に記憶されたカセッテID情報と共に、通信部170、USB端子172及びUSBケーブル26を介して有線通信により携帯情報端末34に送信される。携帯情報端末34の制御処理部222は、USB端子88及び通信部218を介して受信した放射線画像及びカセッテID情報をメモリ224に記憶すると共に、前記放射線画像を表示部64に表示させる(ステップS10)。
ステップS11において、操作者32は、表示部64に表示された放射線画像を視認して、適切な被写体18の放射線画像が得られたか否か、あるいは、撮影条件で設定された撮影枚数分の撮影が全て完了したか否かを判断する。
ステップS11において、表示部64に表示された放射線画像が適切な画像ではない場合、例えば、撮影部位が写り込んでいないか、あるいは、撮影部位の一部しか写り込んでいない場合に、操作者32は、適切な放射線画像が得られなかったので、再撮影が必要と判断し(ステップS11:NO)、ステップS5に戻って再撮影を実行する。
また、ステップS11において、撮影条件で設定された撮影枚数分の撮影が完了していない場合には(ステップS11:NO)、操作者32は、ステップS5に戻り、残りの撮影枚数の撮影を実行する。
全ての撮影が完了したステップS12において、操作者32は、操作部60を操作するか、あるいは、電源スイッチ76を押すことにより、携帯情報端末34を停止させる。これにより、バッテリ220から携帯情報端末34内の各部への電力供給が停止すると共に、該バッテリ220からUSBケーブル24、26を介したバッテリ134、166への充電も停止に至る。線源制御部138は、バッテリ134に対する充電の停止を検出して、バッテリ134から放射線源本体部16内の各部への電力供給を停止させる。さらに、操作者32は、スイッチ50を押すことにより、カセッテ本体部22を停止させる。これにより、バッテリ166からカセッテ本体部22内の各部への電力供給が停止する。
次に、操作者32は、ヒンジ部70の作用下に、携帯情報端末34の軸部68を中心として、蓋部66を本体部62側に回動させることにより、突起72と凹部74とを嵌合させて、携帯情報端末34を折り畳んだ状態にする。次に、操作者32は、放射線源本体部16、カセッテ本体部22及び携帯情報端末34からUSBケーブル24、26を取り外して、携帯情報端末34と放射線源本体部16との電気的な接続状態と、携帯情報端末34とカセッテ本体部22との電気的な接続状態とを解除した後、放射線源本体部16、カセッテ本体部22、携帯情報端末34及びUSBケーブル24、26をアタッシュケース98に収容する(ステップS13)。
そして、ステップS14において、操作者32は、アタッシュケース98を自己が所属する医療機関の部門(放射線科等)に持ち帰る。
ステップS15において、操作者32は、持ち帰ったアタッシュケース98から放射線源本体部16を取り出し、保管庫260の取手部264を把持して扉262を開け、保管庫260内に放射線源本体部16を収容する。その後、操作者32は、扉262を閉め、鍵穴266に鍵を差し込んで扉262を施錠する。これにより、放射線源本体部16は、保管庫260に再び保管される。
また、操作者32は、カセッテ本体部22を取り出し、カセッテ本体部22の画像メモリ210内に記憶された放射線画像を、通信部218及びアンテナ216を介した無線通信により、あるいは、USB端子84、88、90を介した有線通信により院内ネットワークのRIS(放射線科情報システム)やコンソールに送信するか、あるいは、メモリカード92に前記放射線画像を保存し、保存後のメモリカード92をカードスロット94から取り出してRISやコンソールに提供する。これにより、放射線画像に対する詳細な読影診断を実施することが可能となる。
以上がカウンタ254、270、274と、タイマ256、272、276と、メモリ224、258、278とを動作させない場合での放射線画像撮影装置10の基本的な動作についての説明である。
次に、線源制御部138、カウンタ254、タイマ256及びメモリ258による放射線画像撮影装置10の特徴的な動作について、図13〜図15を参照しながら説明する。
先ず、放射線源本体部16の使用回数(カウント値)と使用回数上限値(カウント上限値)との比較に基づく、残回数の表示、使用制限の決定、及び、警告の動作について、図13を参照しながら説明する。
ステップS6後のステップS20において、カウンタ254は、操作者32による曝射スイッチ250の投入に基づいて、1回分カウントする。これにより、1枚の撮影につき1回カウントされる。
次のステップS21において、線源制御部138は、カウンタ254でカウントされた累積の使用回数(カウント値)がメモリ258に記憶された使用回数上限値(カウント上限値)に到達したか否かを判定する。
前記使用回数が前記使用回数上限値に到達していない場合には(ステップS21:NO)、線源制御部138は、放射線源本体部16の使用可能状態を維持することを決定して、放射線源14からの放射線12の出力を許可する。そして、線源制御部138は、前記使用回数上限値と前記使用回数との差を算出し、算出した差を残回数として表示操作部252に表示させる(ステップS22)。ステップS22の処理後、ステップS7以降の処理が行われる。
一方、ステップS21において、前記使用回数が前記使用回数上限値に到達した場合(ステップS21:YES)、線源制御部138は、放射線源本体部16の使用可能状態の維持を停止して、該放射線源本体部16の使用制限を決定し、放射線源14からの放射線12の出力を禁止する。すなわち、線源制御部138は、バッテリ134から放射線源本体部16内の各部への電力供給を禁止して、放射線源本体部16全体をスリープモードにすると共に、操作者32が曝射スイッチ250を操作しても、その操作を無効にする(ステップS23)。さらに、ステップS24において、線源制御部138は、使用制限に至ったことを通知する警告表示を表示操作部252に行わせる。
従って、操作者32は、表示操作部252の警告表示を視認することにより、放射線源本体部16が使用制限に至っているので、放射線画像の撮影ができないことを把握し、ステップS12以降の処理を遂行する。
次に、放射線源本体部16の使用開始からの経過時間と使用時間上限値(上限時間)との比較に基づく、残時間の表示、使用制限の決定、及び、警告の動作について、図14を参照しながら説明する。
ステップS6後のステップS25において、線源制御部138は、タイマ256が動作しているか否かを判断する。今回の撮影が1回目(最初)の撮影であって、タイマ256がまだ始動していない場合に(ステップS25:NO)、線源制御部138は、タイマ256を始動させる(ステップS26)。なお、今回の撮影が2回目以降の撮影である場合には、既にタイマ256が始動しているので(ステップS25:YES)、線源制御部138は、ステップS27以降の処理を実行する。
次のステップS27において、線源制御部138は、タイマ256が計時した使用開始(最初の撮影開始)からの経過時間がメモリ258に記憶された使用時間上限値(上限時間)に到達したか否かを判定する。
前記経過時間が前記使用時間上限値に到達していない場合には(ステップS27:NO)、線源制御部138は、放射線源本体部16の使用可能状態を維持することを決定して、放射線源14からの放射線12の出力を許可する。そして、線源制御部138は、前記使用時間上限値と前記経過時間との差を算出し、算出した差を残時間として表示操作部252に表示させる(ステップS28)。ステップS28の処理後、ステップS7以降の処理が行われる。
一方、ステップS27において、前記経過時間が前記使用時間上限値に到達した場合(ステップS27:YES)、線源制御部138は、ステップS23、24の処理を行って、放射線源本体部16の使用制限と、表示操作部252による警告表示とを行う。この場合でも、操作者32は、表示操作部252の警告表示を視認することにより、放射線源本体部16が使用制限に至っているので、放射線画像の撮影ができないことを把握し、ステップS12以降の処理を遂行する。
次に、ステップS24の警告表示後のリセット操作と、リセット操作に起因したカウンタ254及びタイマ256のリセットと、警告表示の停止動作とについて、図15を参照しながら説明する。
ステップS24後のステップS29において、表示操作部252の警告表示を視認した操作者32は、被写体18に対する撮影を続行するために、操作者32を示す識別番号又は被写体18の識別番号を、表示操作部252を操作して入力する。線源制御部138は、入力された前記識別番号と、前記撮影条件として設定された前記識別番号とが一致する場合には、一致したことを示す表示内容と、カウンタ254のカウント値(使用回数)やタイマ256で計時された経過時間に対するリセット操作を許可する表示内容とを、表示操作部252に表示させる。
次に、操作者32が、カウンタ254及びタイマ256をリセットするために、表示操作部252を操作すると、線源制御部138は、操作内容に従って、カウンタ254がカウントした使用回数や、タイマ256が計時した経過時間をリセットすると共に、表示操作部252に表示された警告表示を停止する。そして、線源制御部138は、バッテリ134から放射線源本体部16内の各部への電力供給を再開させて、放射線源本体部16全体をスリープモードから使用可能状態に移行させる。これにより、操作者32は、ステップS6以降の処理を再開することが可能となり、被写体18に対する撮影を続行することができる。
上記の説明では、アタッシュケース98の搬送先の現場において、1回目(最初)の曝射スイッチ250の投入に基づいて、カウンタ254がカウントを開始し、タイマ256が計時を開始する場合について説明した。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置10は、上記の説明に限定されることはなく、カウンタ254のカウント開始及びタイマ256の計時開始のタイミングを、曝射スイッチ250の投入以外のタイミングとすることが可能である。
次に、曝射スイッチ250の投入以外のタイミングをカウント開始及び計時開始とする場合での放射線画像撮影装置10の構成及び動作について、図16〜図21を参照しながら説明する。
図16は、医療機関内の必要な箇所に配置されたクレードル230によるバッテリ134、166、220の充電処理を示す斜視図である。
この場合、携帯情報端末34とクレードル230との間をコネクタ236、238を有するUSBケーブル234で電気的に接続し、放射線源本体部16とクレードル230との間をUSBケーブル24で電気的に接続し、且つ、カセッテ本体部22とクレードル230との間をUSBケーブル26で電気的に接続する。
クレードル230は、バッテリ134、166、220の充電だけでなく、クレードル230の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、医療機関内のコンソールやRISとの間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、放射線画像撮影装置10に記録された放射線画像を含めることができる。
また、クレードル230に表示部232を配設し、この表示部232に対して、放射線画像撮影装置10の充電状態や、放射線画像撮影装置10から取得した放射線画像を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
さらに、複数のクレードル230をネットワークに接続し、各クレードル230に接続されている放射線画像撮影装置10の充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある放射線画像撮影装置10の所在を確認できるように構成することもできる。
図17は、保管庫260の内部構成図であり、放射線源本体部16は、保持具280の凹部上に配置された状態で保管されている。この場合、保持具280における放射線源本体部16との接触面にタッチセンサ282が設けられ、一方で、放射線源本体部16における保持具280との接触面にタッチセンサ284が設けられている。
図18は、クレードル230及び保管庫260と携帯情報端末34との間の無線通信による信号の送受信を示すブロック図である。この場合、携帯情報端末34は、公衆回線等を利用したネットワーク36を介して無線通信によりクレードル230やタッチセンサ282との間で信号の送受信が可能である。
図19は、クレードル230による放射線源本体部16のバッテリ134の充電の完了、あるいは、クレードル230と放射線源本体部16との電気的な接続の解消(クレードル230からの放射線源本体部16の取り外し)の時点を、カウンタ254、270、274によるカウント開始、又は、タイマ256、272、276による計時開始のタイミングとする場合のフローチャートである。
ステップS1後のステップS31において、操作者32は、携帯情報端末34とクレードル230との間をUSBケーブル234で電気的に接続し、放射線源本体部16とクレードル230との間をUSBケーブル24で電気的に接続し、且つ、カセッテ本体部22とクレードル230との間をUSBケーブル26で電気的に接続して、バッテリ134、166、220に対する充電を開始する。
そして、ステップS32において、バッテリ134、166、220が満充電となったとき、又は、撮影条件に設定された撮影枚数の撮影に必要な充電量にまで充電されたときに、操作者32は、放射線源本体部16、カセッテ本体部22、携帯情報端末34及びクレードル230からUSBケーブル24、26、234を取り外す。
その際、クレードル230は、放射線源本体部16のバッテリ134の充電完了、あるいは、放射線源本体部16及びクレードル230からUSBケーブル24が取り外されたことによる電気的な接続の解消を通知するための通知信号を、ネットワーク36を介して無線通信により携帯情報端末34に送信する。
携帯情報端末34において、制御処理部222は、アンテナ216及び通信部218を介して前記通知信号を受信すると、図13のステップS20の処理及び図14のステップS25、26の処理を実行し、前記通知信号に基づいて、カウンタ270のカウントを開始させると共に、タイマ272の計時を開始させる。
また、制御処理部222は、前記通知信号を線源制御部138及びカセッテ制御部168にも送信する。線源制御部138は、制御処理部222と同様に、前記通知信号に基づいて、図13のステップS20の処理及び図14のステップS25、26の処理を実行し、カウンタ254のカウントを開始させると共に、タイマ256の計時を開始させる。また、カセッテ制御部168は、線源制御部138及び制御処理部222と同様に、前記通知信号に基づいて、図13のステップS20の処理及び図14のステップS25、26の処理を実行し、カウンタ274のカウントを開始させると共に、タイマ276の計時を開始させる。
一方、図12のステップS1において、操作者32が扉262を開き、保管庫260から放射線源本体部16を取り出したときに、保持具280から放射線源本体部16が離間するので、タッチセンサ282は、保持具280の凹部から放射線源本体部16が離間したことを検出し、検出結果をネットワーク36を介して無線通信により携帯情報端末34に送信する。
携帯情報端末34の制御処理部222は、アンテナ216及び通信部218を介して前記検出結果を受信すると、図13のステップS20の処理及び図14のステップS25、26の処理を実行し、前記検出結果に基づいて、カウンタ270のカウントを開始させると共に、タイマ272の計時を開始させる。
また、制御処理部222は、前記検出結果を線源制御部138及びカセッテ制御部168にも送信する。線源制御部138は、制御処理部222と同様に、前記検出結果に基づいて、図13のステップS20の処理及び図14のステップS25、26の処理を実行し、カウンタ254のカウントを開始させると共に、タイマ256の計時を開始させる。また、カセッテ制御部168は、線源制御部138及び制御処理部222と同様に、前記検出結果に基づいて、図13のステップS20の処理及び図14のステップS25、26の処理を実行し、カウンタ274のカウントを開始させると共に、タイマ276の計時を開始させる。
なお、放射線源本体部16にもタッチセンサ284が設けられているので、該タッチセンサ284が放射線源本体部16と保持具280との離間を検出し、検出結果を線源制御部138に出力することに起因して、各カウンタ254、270、274がカウントを開始し、各タイマ256、272、276が計時を開始してもよい。
また、放射線源本体部16のバッテリ134が乾電池である場合、該バッテリ134の交換に起因して、各カウンタ254、270、274がカウントを開始し、各タイマ256、272、276が計時を開始してもよい。
この場合、ステップS1後の図20のステップS33において、操作者32は、保管庫260から取り出した放射線源本体部16のバッテリ134を交換すると、線源制御部138は、バッテリ134の交換を検出し、該交換が完了した時点からカウンタ254のカウントを開始させると共に、タイマ256の計時を開始させる。
また、上記の説明では、操作者32による表示操作部252の操作により使用回数上限値や使用時間上限値が設定される場合について説明したが、図21に示すように、ステップS1前、又は、ステップS4後のステップS34において、前記撮影条件、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値を含むオーダ情報を、携帯情報端末34がネットワーク36、アンテナ216及び通信部218を介して受信し、ステップS35において、制御処理部222が前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値を前記撮影条件と共にメモリ224に記憶させてもよい。
この場合、放射線源本体部16及びカセッテ本体部22と携帯情報端末34とがUSBケーブル24、26を介して電気的に接続されていると、メモリ224に記憶された前記撮影条件、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値を線源制御部138及びカセッテ制御部168にそれぞれ送信することができる。
また、制御処理部222、線源制御部138及びカセッテ制御部168は、前記使用回数上限値及び前記使用時間上限値のメモリ224、258、278への設定に起因して、各カウンタ254、270、274のカウントを開始させると共に、各タイマ256、272、276の計時を開始させてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置10及び放射線画像撮影方法によれば、線源制御部138、カセッテ制御部168及び/又は制御処理部222が放射線源14を含めた放射線源本体部16の使用可能状態を維持するか否かを決定するので、放射線源本体部16の紛失又は盗難等が発生して、放射線源本体部16が制御不能の状態に陥ったとしても、線源制御部138、カセッテ制御部168及び/又は制御処理部222が使用可能状態の維持を中止する決定を行えば、放射線源本体部16は、自動的に使用不能状態に至る。
これにより、紛失又は盗難等がなされた放射線源本体部16による誤爆のおそれを最小限に抑制することが可能となる。
この場合、線源制御部138、カセッテ制御部168及び制御処理部222は、放射線源14(放射線源本体部16)の使用回数及び/又は使用開始からの時間経過に基づいて、放射線源本体部16の使用可能状態に維持するか否かを判断するので、放射線源本体部16の使用可能状態を維持すべきか否かの判断を確実に行うことができる。
また、線源制御部138、カセッテ制御部168及び制御処理部222は、放射線源14(放射線源本体部16)の使用回数が使用回数上限値に到達したとき、及び/又は、放射線源14(放射線源本体部16)の使用開始から使用時間上限値まで経過したときに、放射線源本体部16の使用を制限するので、該放射線源本体部16の使用制限を確実に実行することができ、例えば、放射線12でシールドされていない病院外での不用意な放射線源本体部16の使用を阻止することが可能となる。
さらに、操作部60又は表示操作部252を用いて使用回数上限値や使用時間上限値を設定することができるので、ターゲット層154の種類やバッテリ134の種類に応じて、適宜、使用回数上限値及び使用時間上限値の設定を変更することが可能となる。
また、カウンタ254、270、274でカウントされた使用回数や、タイマ256、272、276で計時された経過時間は、リセット可能であるため、放射線源本体部16が使用制限を一旦受けたとしても、該使用制限を解除して、放射線源本体部16を再度使用できる状態に復帰させることが可能となる。
さらに、線源制御部138、カセッテ制御部168及び制御処理部222は、使用回数上限値と現在の使用回数との差から使用制限に到達するまでの残回数を算出し、算出結果を表示操作部252や表示部64に表示させたり、あるいは、使用時間上限値と使用開始から現在時刻までの経過時間との差から使用制限に到達するまでの残時間を算出し、算出結果を表示操作部252や表示部64に表示させることが可能であるため、操作者32は、前記使用制限までの残りの撮影回数や残りの時間を容易に把握することができる。
しかも、放射線画像撮影装置10では、線源制御部138、カセッテ制御部168又は制御処理部222が使用制限を決定したときに、表示操作部252や表示部64が前記使用制限に至ったことを示す警告表示を行うか、あるいは、スピーカ78から警告音を出力するので、放射線源本体部16が使用制限中であることを外部に容易に通知することができる。
また、カウンタ254、270、274におけるカウントや、タイマ256、272、276における計時は、放射線源本体部16に備わる曝射スイッチ250の投入、バッテリ134の交換、保管庫260からの放射線源本体部16の取り出し、クレードル230からの放射線源本体部16の取り外し、あるいは、バッテリ134の充電完了に起因して開始されるので、放射線源本体部16が紛失又は盗難等されても、使用回数上限値又は使用時間上限値に至れば確実に使用停止に至らせることができる。
なお、上記の説明では、操作者32による操作部60や表示操作部252でのリセット操作に基づいて、カウンタ254、270、274やタイマ256、272、276がリセットされる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、バッテリ134の交換、クレードル230によるバッテリ134の充電開始、保管庫260への放射線源本体部16の収容、あるいは、放射線源本体部16と携帯情報端末34又はカセッテ本体部22との電気的な接続の開始に起因して、リセットされてもよい。これにより、操作者32がリセット操作を忘れていても、カウンタ254、270、274やタイマ256、272、276が自動的にリセットされるので、操作者32の作業負担が軽減される。
また、放射線源本体部16、カセッテ本体部22及び携帯情報端末34にカウンタ254、270、274、タイマ256、272、276及びメモリ224、258、278がそれぞれ設けられているので、放射線源本体部16、カセッテ本体部22及び携帯情報端末34のうち、いずれかに配置されたカウンタ、タイマ及びメモリが機能しなくても、他のカウンタ、タイマ及びメモリで補完することができる。
なお、本実施形態では、カウンタ、タイマ及びメモリは、放射線源本体部16、カセッテ本体部22及び携帯情報端末34のうち、少なくとも1つにまとめて配置されていてもよいし、あるいは、振り分けて配置されていてもよい。
なお、本実施形態では、操作者32が携帯情報端末34を操作しながら被写体18に指示を出して、ガイド線46に対する被写体18の位置決めを行うことにより、操作者32による携帯情報端末34の操作中に、放射線源14から被写体18に放射線12が照射されても、該操作者32の被曝を確実に回避することが可能となる。
また、携帯情報端末34の制御処理部222は、放射線源14からの放射線12の出力と、放射線検出器20における放射線12から放射線画像への変換との同期を取るための同期制御信号を生成し、通信部218は、放射線源本体部16の通信部136及びカセッテ本体部22の通信部170に前記同期制御信号を送信するので、放射線画像の撮影時における放射線源14と放射線検出器20との時刻同期を確実に取ることができる。
また、携帯情報端末34と放射線源本体部16及びカセッテ本体部22との間は、USBケーブル24、26を介して電気的に接続されているので、携帯情報端末34のバッテリ220から放射線源本体部16のバッテリ134やカセッテ本体部22のバッテリ166を確実に充電することができると共に、信号の送受信も確実に行うことができる。すなわち、携帯情報端末34から放射線源本体部16及びカセッテ本体部22への同期制御信号や撮影条件の送信や、カセッテ本体部22から携帯情報端末34への放射線画像の送信を確実に行うことができる。
また、上記の説明では、携帯情報端末34がUSBケーブル24、26を介して放射線源本体部16及びカセッテ本体部22と電気的に接続されている状態で、バッテリ220がバッテリ134、166を充電する場合について説明したが、これに代えて、少なくとも被写体18の撮影枚数に応じた充電量だけバッテリ134、166を充電してもよい。これにより、撮影時に、前記撮影枚数分の撮影を確実に行うことができる。
あるいは、図12のステップS4〜S6の時間帯にのみバッテリ134、166を充電してもよい。これにより、撮影時、及び、撮影後の放射線画像の送信時にはバッテリ134、166が充電されることはないので、撮影中、電荷信号(アナログ信号)に充電に起因したノイズが重畳したり、又は、放射線画像の送信中に前記ノイズが当該放射線画像に重畳することを回避することができる。
また、上記の説明では、曝射スイッチ250の投入によって撮影が開始されるが、例えば、表示操作部252の画面上に曝射ボタン(曝射スイッチ)を表示させ、操作者32が前記曝射ボタンを押すことにより、撮影が開始されてもよいし、あるいは、表示操作部252の1つのボタンを曝射スイッチ専用とし、このボタンの投入によって撮影を開始してもよい。さらには、操作部60の1つのボタンを曝射スイッチ専用としてもよい。
さらに、カセッテ本体部22は、筐体の形状を有しているが、放射線検出器20等の箇所については、可撓性を有するシート状の形状としてもよい。シート状とすることでロール状に巻取可能となるので、カセッテ本体部22を含めた放射線画像撮影装置10全体のさらなる小型化及び軽量化を実現することができる。
また、撮影時の放射線源本体部16及びカセッテ本体部22は、図示しない保持部材によって所定位置に固定されるが、少なくとも撮影中、操作者32が放射線源本体部16を手で持つようにしてもよい。
さらに、上記の説明では、バッテリ220からバッテリ134、166を充電する場合について説明したが、3つのバッテリのうち、1つのバッテリを放射線画像撮影装置10全体の電源とみなし、この1つのバッテリから残り2つのバッテリを充電してもよい。
さらに、本実施形態は、光読出方式の放射線検出器を利用して放射線画像を取得する場合にも適用することが可能である。この光読出方式の放射線検出器では、各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像として取得する。なお、放射線検出器は、消去光を放射線検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
さらにまた、放射線画像撮影装置10では、血液やその他の雑菌が付着するおそれを防止するために、例えば、装置全体を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの放射線画像撮影装置10を繰り返し続けて使用することができる。
なお、上記の説明では、災害現場や在宅看護の現場や病院の病室における放射線画像の撮影について説明したが、本実施形態は、これらの現場における撮影に限定されることはなく、検診車に搭載して、健康診断における被写体の撮影に適用することや、医療機関内での回診時における患者の撮影に適用することも可能である。あるいは、本実施形態は、このような医療関連の放射線画像の撮影に限定されるものではなく、例えば、各種の非破壊検査における放射線画像の撮影にも適用可能であることは勿論である。
さらに、本実施形態では、携帯情報端末34と放射線源本体部16及びカセッテ本体部22との間の信号の送受信を、無線通信により行ってもよい。
この場合、信号を送受信するためのUSBケーブルが不要となるので、操作者32の作業に支障を来すおそれがない。従って、操作者32は、自己の作業を効率よく行うことが可能となる。また、USBケーブルを不要とすることで、放射線画像撮影装置10の部品点数が削減されて、現場における組立作業が容易になる。なお、無線通信に代えて、赤外線等を用いた光無線通信で行うようにしてもよいことは勿論である。
また、本実施形態では、放射線源本体部16が蓋部66に連結して一体化されていてもよい。この場合、USBケーブル24が不要になるので、現場における放射線画像撮影装置10の組み立て及び収容が一層容易なものとなる。また、放射線源本体部16と携帯情報端末34とが一体的に構成されているので、バッテリ134、通信部136及び線源制御部138が不要となる。すなわち、バッテリ220を放射線源本体部16のバッテリとして共用化し、制御処理部222を放射線源本体部16の線源制御部として共用化し、さらに、通信部218を放射線源本体部16の通信部として共用化することにより、放射線源本体部16を簡素化して、放射線画像撮影装置10を全体的に小型化することが可能となる。
さらにまた、放射線源本体部16と携帯情報端末34とが一体化されているので、操作者32は、表示部64を見ながら、あるいは、操作部60の操作中に、携帯情報端末34の位置及び向きを変えることで、カセッテ本体部22及び被写体18に対する放射線源本体部16の位置及び方向も同時に調整することができる。従って、カセッテ本体部22及び被写体18に対する放射線源本体部16の位置及び方向の調整が一層容易なものとなる。
さらに、放射線画像撮影装置10では、携帯情報端末34が存在せず、放射線源本体部16及びカセッテ本体部22のみの構成であってもよい。この場合、これらの間の信号の送受信は、USBケーブルによる有線通信、あるいは、無線通信により行われる。この場合、前述した同期制御信号は、放射線源本体部16の線源制御部138又はカセッテ本体部22のカセッテ制御部168で生成される。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…放射線画像撮影装置
12…放射線
14…放射線源
16…放射線源本体部
18…被写体
20…放射線検出器
22…カセッテ本体部
34…携帯情報端末
60…操作部
64…表示部
78…スピーカ
134、166、220…バッテリ
138…線源制御部
168…カセッテ制御部
222…制御処理部
224、258、278…メモリ
230…クレードル
250…曝射スイッチ
252…表示操作部
254、270、274…カウンタ
256、272、276…タイマ
260…保管庫
280…保持具
282、284…タッチセンサ

Claims (14)

  1. 放射線を出力する放射線源と、
    前記放射線源の使用可能状態を維持するか否かを決定する決定部と、
    を有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記決定部は、前記放射線源の使用回数及び/又は前記放射線源の使用開始からの時間経過に基づいて、前記放射線源の使用可能状態に維持するか否かを判断することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記決定部は、前記放射線源の使用回数が使用回数上限値に到達したとき、及び/又は、前記放射線源の使用開始から使用時間上限値まで経過したときに、前記放射線源の使用を制限することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記使用回数上限値及び/又は前記使用時間上限値を設定可能な上限値設定部をさらに有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記決定部は、前記放射線源の使用回数をカウントするカウンタと、前記使用回数上限値を記憶する記憶部とを備え、
    前記カウンタでカウントされた使用回数は、リセット可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  6. 請求項4又は5記載の装置において、
    前記決定部は、前記放射線源の使用開始からの経過時間を計時するタイマと、前記使用時間上限値を記憶する記憶部とを備え、
    前記タイマで計時された経過時間は、リセット可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  7. 請求項5又は6記載の装置において、
    前記放射線源、及び、該放射線源に電力を供給する電源部を収容する放射線源本体部と、
    前記放射線源が被写体に前記放射線を照射した際に、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像に変換する放射線検出器と、
    前記放射線を透過し、且つ、前記放射線検出器を収容するカセッテ本体部と、
    前記放射線源及び前記放射線検出器を制御すると共に、前記放射線検出器から前記放射線画像が入力される制御部と、
    をさらに有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  8. 請求項7記載の装置において、
    前記放射線源本体部に備わる曝射スイッチの投入、前記電源部がバッテリであるときの該バッテリの交換、前記放射線源本体部を保管する保管庫からの該放射線源本体部の取り出し、あるいは、前記電源部を充電するクレードルからの前記放射線源本体部の離間による該電源部の充電完了に起因して、前記カウンタが前記使用回数のカウントを開始するか、あるいは、前記タイマによる計時を開始することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  9. 請求項7又は8記載の装置において、
    前記決定部は、前記使用回数上限値と前記放射線源の現在の使用回数との差から前記放射線源が使用制限に到達するまでの残回数を算出し、及び/又は、前記使用時間上限値と前記放射線源の使用開始から現在時刻までの経過時間との差から前記使用制限に到達するまでの残時間を算出し、
    前記放射線画像撮影装置は、前記残回数及び/又は前記残時間を表示すると共に、前記決定部が前記放射線源の使用制限を決定したときに警告表示を行う表示部をさらに有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  10. 請求項9記載の装置において、
    前記上限値設定部でのリセット設定、前記電源部がバッテリであるときの該バッテリの交換、前記電源部を充電するクレードルによる該電源部の充電開始、前記放射線源本体部を保管する保管庫への該放射線源本体部の収容、あるいは、前記放射線源本体部と前記制御部若しくは前記カセッテ本体部との接続に起因して、前記カウンタによりカウントされた前記使用回数がリセットされるか、あるいは、前記タイマにより計時された前記経過時間がリセットされることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  11. 請求項10記載の装置において、
    前記表示部による警告表示後、前記カウンタでカウントされた前記使用回数、及び/又は、前記タイマにより計時された前記経過時間がリセットされたときに、前記決定部は、前記表示部による警告表示を停止させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の装置において、
    前記決定部、前記上限値設定部及び前記表示部は、
    前記放射線源本体部、前記カセッテ本体部及び前記制御部のうち、いずれか1つにまとめて配置されているか、
    前記放射線源本体部、前記カセッテ本体部及び前記制御部のそれぞれに配置されているか、
    あるいは、前記放射線源本体部、前記カセッテ本体部及び前記制御部に振り分けて配置されていることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  13. 請求項7〜12のいずれか1項に記載の装置において、
    前記使用回数上限値及び/又は前記使用時間上限値は、前記放射線源に備わるターゲットの種類、あるいは、前記電源部がバッテリである場合の該バッテリの種類によって変更されることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  14. 放射線源の使用可能状態を維持するか否かを決定部により決定し、
    前記決定部が前記使用可能状態を維持することを決定した場合に、前記放射線源から放射線を出力することを特徴とする放射線画像撮影方法。
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