JP2011060603A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム再起動時の信頼性を向上させる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】脱硫器4と原燃料の供給源との間に、上流から順番に第一電磁弁21、タンク22、及び第二電磁弁23を配置する。制御部100は、燃料電池システム1の起動時において、第二電磁弁23が閉状態となっているときに第一電磁弁21を開状態とすることによってタンク22に原燃料を貯留する。次に、タンク22に原燃料が貯留された後に第一電磁弁21を閉状態とし、第二電磁弁23を開状態とすることで、タンク22中の原燃料を脱硫器4へ供給する。このように、脱硫器4へ原燃料を供給することで、脱硫器4内の圧力を上げる。更に、制御部100は、第一電磁弁21と第二電磁弁23の開閉を繰り返すことで徐々に脱硫器4内の圧力を上げることができ、最終的には脱硫器4の負圧を解消する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来の燃料電池システムとして、灯油や液化石油ガス等の原燃料を改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、その改質ガス中の水素と空気中の酸素とを電気化学反応させることにより発電を行う燃料電池と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムでは、改質器の上流側において原燃料を脱硫する脱硫器を備えている。
特開2002−293504号公報
上述したような燃料電池システムは、近年、一般家庭に普及しつつあり、そのため更なる信頼性の向上が望まれている。従来の燃料電池システムにおいては、システムの停止中に、配管や脱硫器に残留している原燃料が脱硫器の触媒に吸着されることによって、システムの再起動時に脱硫器の内圧が負圧になっている場合があった。脱硫器が負圧の状態で原燃料を供給した場合、原燃料が脱硫器に急激に流れ込むことによって、原燃料の供給源側の設備に影響を与える可能性があった。以上によって、燃料電池システムの信頼性に影響を与える場合があった。
そこで、本発明は、信頼性の向上を図ることができる燃料電池システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る燃料電池システムは、原燃料の脱硫を行う脱硫器と、脱硫器の上流側に配置される第一弁と、第一弁と脱硫器との間に配置される第二弁と、第一弁と第二弁との間に配置されて、原燃料を貯留する貯留部と、第一弁及び第二弁のそれぞれの開閉の制御を行う制御手段と、を備え、制御手段は、システムの起動時において、第二弁が閉状態となっているときに第一弁を開状態とすることによって貯留部に原燃料を貯留し、貯留部に原燃料が貯留された後に第一弁を閉状態とし、第二弁を開状態とすることで原燃料を脱硫器へ供給することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムでは、脱硫器の上流側に、上流から順番に第一弁、貯留部、及び第二弁が配置されている。また、第一弁及び第二弁を制御することのできる制御手段は、システムの起動時において、第二弁が閉状態となっているときに第一弁を開状態とすることによって貯留部に原燃料を貯留する。このとき、第二弁が閉状態となっているため、原燃料の供給源から脱硫器に大量の原燃料が一度に流れ込むことを防止しながら、貯留部に原燃料を一旦貯留しておくことができる。次に、貯留部に原燃料が貯留された後に第一弁を閉状態とし、第二弁を開状態とすることで、原燃料の供給源から脱硫器に大量の原燃料が一度に流れ込むことを防止しながら、貯留部中の原燃料を脱硫器へ供給することができる。このように、脱硫器へ原燃料を供給することで、脱硫器内の圧力を上げることができる。更に、制御手段は、第一弁と第二弁の開閉を繰り返すことで徐々に脱硫器内の圧力を上げることができ、最終的には脱硫器の負圧を解消することができる。また、特別な装置を設けることなく、脱硫器の下流側に配置された二つの弁のみによって、脱硫器内の負圧を解消することができる。以上によって、システムの起動時に供給源から原燃料が脱硫器に急激に流れ込むことを低いコストで防止することが可能となり、これによって、燃料電池システムの信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、脱硫器の下流側に配置され、制御手段に開閉を制御される第三弁を更に備え、制御手段は、システムの停止時に第三弁を閉状態とし、システムの起動時において脱硫器内の負圧が解消された後に第三弁を開状態とすることが好ましい。これによって、システム停止中に脱硫器の下流側の配管に残層するガスが吸着されることを防止することができ、システム起動時において負圧になっている範囲を脱硫器内及び脱硫器の上流側のみに限定することができる。
本発明によれば、燃料電池システムの信頼性の向上を図ることができる。
本発明に係る燃料電池システムの一実施形態の構成概略図である。 本実施形態の燃料電池システムの特徴部分における構成概略図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の燃料電池システムの実施例の結果を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る燃料電池システムの一実施形態の構成概略図である。図1に示されるように、燃料電池システム1は、原燃料を改質することにより改質ガスを生成する改質器2と、改質ガスを用いて発電を行う固体高分子形の燃料電池3と、を備えている。燃料電池システム1は、家庭用の電力供給源として利用され、原燃料としては、液化石油ガス(LPG)が用いられる。
原燃料の供給源と改質器2との間には、脱硫器4が配置されている。脱硫器4は、外部から導入された原燃料に対し、脱硫触媒によって脱硫を施す。脱硫器4の上流側には、燃料電池システム1への原燃料の供給を制御する第一電磁弁(第一弁)21、原燃料を貯留するためのタンク(貯留部)22及び第二電磁弁(第二弁)23が順に設けられている。一方、脱硫器4の下流側には、第三電磁弁(第三弁)24が設けられている。燃料電池システム1の停止の際には第三電磁弁24が閉とされると共に、第一電磁弁21と第二電磁弁23が閉とされるが、脱硫触媒により脱硫器4の内圧が低減する。このため、燃料電池システム1の起動の際に、各電磁弁21,23の開閉を制御することにより、原燃料の燃料電池システム1への急激な流入が防止される(詳細については後述する)。脱硫器4及び電磁弁24の下流側には、燃料ポンプ25が設けられている。燃料ポンプ25は、原燃料を改質器2へ供給する。
改質器2は、改質触媒によって原燃料を改質させて、水素を含有する改質ガスを生成する。改質器2は、水ポンプ27により供給された水を気化する気化器(不図示)を有しており、水蒸気および気体の原燃料を用いて改質ガスを生成する。
水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、改質器2には、改質触媒を加熱するためのバーナ10が設けられている。バーナ10には、上述した燃料ポンプ25により導入される原燃料の供給路が接続されている。上述した燃料ポンプ25の下流側は、改質器2への燃料供給路、及びバーナ10への燃料供給路の2つに分岐しており、電磁弁26の開閉動作により、燃料供給路が選択的に制御される。また、バーナ10には、エアポンプ28によって圧送された空気が導入される。バーナ10の燃焼によって生じた排ガスは、熱交換器31を介して熱回収されて外部に排気される。
改質器2によって生成された改質ガスは、改質器2の下流側に配置されたCO除去器6に導入される。CO除去器6は、改質ガス中の一酸化炭素濃度を低下させるために、改質ガスに含まれる一酸化炭素を選択的に酸化して、二酸化炭素に転換する。CO除去器6は、エアポンプ29により送り込まれる空気を用いて、選択的に酸化を行う。
CO除去器6によって処理された改質ガスは、燃料電池3の上流側に配置された加湿器7に導入される。加湿器7は、その内部に水を貯留しており、導入された改質ガスを気泡として通過させることにより、改質ガスを加湿する。加湿された改質ガスは、燃料電池3のアノードに供給される。
また、燃料電池3の上流側に配置された加湿器9には、エアポンプ8によって圧送された空気が導入される。加湿器9は、その内部に水を貯留しており、導入された空気を気泡として通過させることにより、空気を加湿する。加湿された空気は、燃料電池3のカソードに供給される。
燃料電池3は、複数の電池セルが積層されたスタック構造として構成されている。各電池セルは、アノード、カソード、及びそれらの間に配置された高分子膜を有している。上述したように、燃料電池3に供給される改質ガス及び空気が加湿されるのは、燃料電池3の電解質である高分子膜が高い伝導性を維持するためには高分子膜が加湿される必要があるからである。燃料電池3の各電池セルにおいては、アノードに供給された改質ガス中の水素とカソードに供給された空気中の酸素とが電気化学反応を起こして、直流の電力が発生する。
燃料電池3で発生した電力は、図示しないコンバータ及びインバータを介して、家庭に供給される。コンバータは、直流の電力の電圧を変圧する。インバータは、変圧された電力を直流から交流に変換する。
ところで、改質ガス中に気化して燃料電池3のアノードに供給された水のうちの余剰分は、循環して、水回収タンク13に戻る。一方、空気中に気化して燃料電池3のカソードに供給された水のうちの余剰分(カソードドレン)は、水回収タンク13内に貯留される。また、加湿器9内に貯留された水は、冷却水として水ポンプ34により燃料電池3に供給される。冷却水は、燃料電池3が発生する熱によって加熱され、加湿器9に戻される。
各加湿器7,9内に貯留された水は、水回収タンク13、水ポンプ41及びイオン交換器14を含む水処理系30に所定時間毎に導入される。各加湿器7,9から水処理系30に導入された水は、水ポンプ41により、イオン交換器14に循環供給されて処理された後、各加湿器7,9に戻される。なお、改質器2に水を供給する水ポンプ27は、この水処理系30に接続されており、バーナ10の排ガスに含まれるドレインは水回収タンク13に収容される。
また、燃料電池3のアノードに供給された改質ガスのうちの余剰分(いわゆるオフガス)は、熱交換器33を介して熱回収された後、改質触媒を加熱するために改質器2に設けられたバーナ10の燃料として利用される。なお、燃料電池システム1の起動時には、電磁弁26の切り替えにより脱硫器4によって脱硫された原燃料がバーナ10の燃料として利用される。一方、燃料電池3のカソードに供給された空気のうちの余剰分は、熱交換器32を介して熱回収されて外部に排気される。
更に、燃料電池システム1には、家庭用の水が貯留される貯湯ユニットAが接続される。貯湯ユニットA内に貯留された水は、導入口15から熱回収系に導入され、水ポンプ35により熱回収系を循環した後、導出口16から貯湯ユニットAに戻される。この熱回収系には、燃料電池3の排熱を回収する熱交換器32,33、バーナ10の排ガスから熱を回収する熱交換器31、燃料電池3本体を冷却する冷却回路に設けられた熱交換器(不図示)等が含まれている。貯湯水は、熱回収系を循環することにより熱を授受する。
以上の燃料電池システム1の構成機器類は、図示しない電装機器類により動作が制御される。電装機器類は、燃料電池システム1に備わるセンサ類や、利用者の利用状況等に応じて構成機器類を制御する。センサ類としては、例えば、周囲の温度を検出する温度計36、電磁弁21,23の間に配置された圧力計37、燃料ポンプ25の下流側に設けられた流量計38、エアポンプ29の下流側に設けられた流量計39、エアポンプ28の下流側に設けられた流量計51等が用いられる。
燃料電池システム1の基本動作の概要を説明する。燃料電池システム1は、システム起動後、脱硫器4の負圧解消処理を行う。その後、燃料ポンプ25及びエアポンプ28により、原燃料及び空気をバーナ10へ供給する。また、水処理系30において水ポンプ41により水を循環させるとともに、水ポンプ34により燃料電池3の冷却水を循環させる。
一方、バーナ10の燃焼により改質器2の温度が安定したら、電磁弁26により原燃料の供給路を変更し、原燃料を改質器2へ供給する。さらに、水ポンプ27により水処理系30の水を改質器2へ供給する。改質器2により、原燃料及び水を用いて改質ガスを生成し、生成した改質ガスをCO除去器6へ供給する。また、エアポンプ29により空気をCO除去器6へ供給する。そして、CO除去器6でCO除去した改質ガスを加湿器7へ供給し、加湿してアノードへ供給する。そして、アノードのオフガスをバーナ10へ供給する。また、エアポンプ8により空気を加湿器9へ供給し、加湿してカソードへ供給する。これにより、燃料電池3において発電が行われ、家庭内に電力が供給される。電装機器類は、利用者の利用電力やセンサ類の出力に基づいて、改質器2への原燃料及び水の供給量、CO除去器6への空気の供給量、ポンプ出力等を制御して、安定運転や最適運転を行う。
次に、本発明の実施形態の特徴部分における構成について、図2を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の燃料電池システムの特徴部分における構成概略図である。図2には、燃料電池システム1全体の制御を行う制御部(制御手段)100と、第一電磁弁21、第二電磁弁23、第三電磁弁24、及び圧力計37との接続関係が一点鎖線にて示されている。なお、図2には示されていないが、燃料電池システム1の他の各機器も制御部100と接続されている。
図2に示すように、制御部100は、第一電磁弁21、第二電磁弁23、第三電磁弁24と電気的に接続されており、各弁を所定のタイミングで開閉するための信号を出力する機能を有している。具体的には、制御部100は、燃料電池システム1の起動時において、第二電磁弁23が閉状態となっているときに第一電磁弁21を開状態とすることによってタンク22に原燃料を貯留し、タンク22に原燃料が貯留された後に第一電磁弁21を閉状態とし、第二電磁弁23を開状態とすることで原燃料を脱硫器4へ供給する機能を有している。更に、制御部100は、脱硫器4の負圧が解消していない場合に、更に第一電磁弁21及び第二電磁弁23の開閉制御を繰り返すことができる。タンク22の大きさは特に限定されず、少なくともタンク22の容積は脱硫器4の容積よりも小さければよい。タンク22の容積が微小であるほど一回の開閉制御で脱硫器4へ供給することのできる原燃料の量は減るので、開閉制御の回数を増やす必要があるが、一度の開閉制御で供給源から一気に流れ込む原燃料の量が少ないので、供給源側のシステムに与える影響を低減することができる。
また、制御部100は、燃料電池システム1の停止時に第三電磁弁24を閉状態とし、燃料電池システム1の起動時において脱硫器4内の負圧が解消された後に第三電磁弁24を開状態とする機能を有している。また、制御部100は、燃料電池システム1の停止時に第一電磁弁21あるいは第二電磁弁23を閉状態とする機能を有している。
制御部100は、圧力計37と電気的に接続されており、圧力計37で検出された配管内の圧力を取得する機能を有している。具体的には、第一電磁弁21及び第三電磁弁24が閉状態となって第二電磁弁23が開状態となっているときは第一電磁弁21と第三電磁弁24との間の配管及び脱硫器4内における圧力を取得することができる。また、第二電磁弁23が閉状態となって第一電磁弁21が開状態となっているときは原燃料の供給源と第二電磁弁23との間の配管内における圧力を取得することができる。制御部100は、圧力計37で取得された圧力に基づいて、第一電磁弁21を開状態とした場合に原燃料がタンク22に貯留されたかどうかを判定することができる。また、制御部100は、圧力計37で取得された圧力に基づいて、脱硫器4の負圧が解消されたかどうかを判定することができる。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る燃料電池システム1の動作について説明する。図3は、本実施形態に係る燃料電池システム1の動作を示すフローチャートである。図3の処理は、制御部100内で実行され、燃料電池システム1の起動時において実行される処理である。前回の運転時においては、燃料電池システム1の停止時に、制御部100が第一電磁弁21、第二電磁弁23、及び第三電磁弁24を閉状態とする。従って、図3の処理は、第一電磁弁21が閉状態で、第二電磁弁23が閉状態で、第三電磁弁24が閉状態の状態で開始される。
図3に示すように、制御部100は、燃料電池システム1の起動に伴って第三電磁弁24の閉状態を維持する(ステップS10)。次に、制御部100は、第二電磁弁23の閉状態を維持する(ステップS12)。これによって、第一電磁弁21と第二電磁弁23との間の配管内及びタンク22の内圧が、第二電磁弁23と第三電磁弁24との間の脱硫器4内の内圧から分断される。従って、圧力計37は、脱硫器4の内圧とは関係なく、第一電磁弁21と第二電磁弁23との間の配管及びタンク22内の内圧の変化のみを検出することが可能となる。
S12の処理の後、制御部100は、一秒待機し(ステップS14)、第一電磁弁21を開状態とする(ステップS16)。これによって、第一電磁弁21と第二電磁弁23との間の配管及びタンク22内には供給源から原燃料が供給され、管内の内圧が上昇する。
S16の処理の後、制御部100は、圧力計37で検出された圧力値に基づいて、第一電磁弁21と第二電磁弁23との間の配管及びタンク22内の圧力を判定する(ステップS18)。具体的には、制御部100は、圧力計37の圧力値Pが予め設定された閾値1kPaよりも大きいか否かを判定する。制御部100は、圧力値Pが閾値1kPa以下であると判定すると、タンク22内に十分な原燃料が貯留されていないと判断し、引き続き第一電磁弁21の開状態を維持して、再びS18の処理を行う。
一方、制御部100は、S18の処理において、圧力値Pが閾値1kPaより大きいと判定すると、タンク22に十分な原燃料が貯留されたと判断し、第一電磁弁21を閉状態とする(ステップS20)。その後、制御部100は、一秒待機し(ステップS22)、第二電磁弁23を開状態とする(ステップS24)。これによって、タンク22に貯留されていた原燃料は脱硫器4に供給される。圧力計37は、第二電磁弁23が開状態となることによって、第一電磁弁21と第三電磁弁24との間の配管、タンク22及び脱硫器4内の内圧を検出可能となる。第一電磁弁21と第三電磁弁24との間の配管、タンク22及び脱硫器4内の内圧は、原燃料が供給されることによって図3の処理のスタート時における脱硫器4周辺の内圧よりも高くなっている。従って、制御部100は、圧力計37の圧力値に基づいて脱硫器4の負圧が解消されたか否かの判定を行う(ステップS26)。具体的には、制御部100は、圧力計37で検出された圧力値Pが0kPaよりも大きいか否かを判定する。S26の処理において、圧力値Pが0kPa以下であると判定すると、制御部100は、脱硫器4の負圧が解消されていないと判断して、再びS12へ戻りS12〜S24の開閉制御を繰り返す。なお、次に第一電磁弁21を開状態とした時点ではタンク22内は負圧であるが、タンク22の容積は脱硫器4の容積に比して微小であるため、供給源側のシステムに影響を与えるほどの原燃料は流れ込まない。
一方、制御部100は、S26の処理において、圧力値Pが0kPaより大きいと判定すると、脱硫器4の負圧が解消されたと判断し、第一電磁弁21と第三電磁弁24を開状態とする(ステップS28)。S28の処理が実行されることによって、図3に示す処理が終了し、脱硫器4の下流に脱硫された原燃料が供給され、通常どおりの燃料電池システム1の運転を開始する。なお、図3に示す処理は本発明の制御処理の一例であり、例えば、S14、S22の待機時間を適宜変更してもよく、S18の閾値やS26の閾値を適宜変更してもよい。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1の作用・効果について説明する。本実施形態に係る燃料電池システム1では、脱硫器4と原燃料の供給源との間に、上流から順番に第一電磁弁21、タンク22、及び第二電磁弁23が配置されている。また、第一電磁弁21及び第二電磁弁23を制御することのできる制御部100は、燃料電池システム1の起動時において、第二電磁弁23が閉状態となっているときに第一電磁弁21を開状態とすることによってタンク22に原燃料を貯留する。このとき、第二電磁弁23が閉状態となっているため、供給源から脱硫器4に大量の原燃料が一度に流れ込むことを防止しながら、タンク22に原燃料を一旦貯留しておくことができる。次に、タンク22に原燃料が貯留された後に第一電磁弁21を閉状態とし、第二電磁弁23を開状態とすることで、供給源から脱硫器4に大量の原燃料が一度に流れ込むことを防止しながら、タンク22中の原燃料を脱硫器4へ供給することができる。このように、脱硫器4へ原燃料を供給することで、脱硫器4内の圧力を上げることができる。更に、制御部100は、第一電磁弁21と第二電磁弁23の開閉を繰り返すことで徐々に脱硫器4内の圧力を上げることができ、最終的には脱硫器4の負圧を解消することができる。また、特別な装置を設けることなく、脱硫器4の上流側に配置された二つの弁のみによって、脱硫器4内の負圧を解消することができる。以上によって、燃料電池システム1の起動時に供給源から原燃料が脱硫器4に急激に流れ込むことを低いコストで防止することが可能となり、これによって、燃料電池システム1の信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1では、脱硫器4の下流側に配置され、制御部100に開閉を制御される第三電磁弁24を更に備え、制御部100は、燃料電池システム1の停止時に第三電磁弁24を閉状態とし、燃料電池システム1の起動時において脱硫器4内の負圧が解消された後に第三電磁弁24を開状態とすることができる。これによって、システム停止中に脱硫器4の下流側の配管に残層するガスが吸着されることを防止することができ、システム起動時において負圧になっている範囲を脱硫器4内及び脱硫器4の上流側のみに限定することができる。
図4を参照して本発明の実施例について説明する。図4は、本発明の燃料電池システム1の実施例の結果を示す図である。図4では、圧力計37で検出された圧力値Pを示すグラフPと、第一電磁弁21の開閉状態を示すグラフV1と、第二電磁弁23の開閉状態を示すグラフV2と、第三電磁弁24の開閉状態を示すグラフV3が示されている。図4の横軸は時間を示しており、縦軸は、グラフPについては圧力値(kPa)を示しており、グラフV1〜V3については開・閉を示している(上段が開であり下段が閉)。
まず、初期状態ではグラフV1に示すように第一電磁弁21は閉状態とされており、グラフV2に示すように第二電磁弁23は閉状態とされており、グラフV3に示すように第三電磁弁は閉状態とされている。このとき、グラフPに示すように圧力値Pは0となる。次に、グラフV1に示すように第一電磁弁21を開状態として、グラフV2に示すように第二電磁弁23の閉状態を維持すると、グラフPに示すようにタンク22に原燃料が貯留されて圧力値Pが上昇する。その後、グラフV1に示すように第一電磁弁21を閉状態として、グラフV2に示すように第二電磁弁23を開状態とすると、グラフPに示すように脱硫器4に微量の原燃料が供給されて圧力値Pが負圧となる。このときの圧力値Pは、微量の原燃料が供給されることによって、初期状態における脱硫器4周辺の圧力値に比して負圧が解消されている。以降、第一電磁弁21と第二電磁弁23の開閉制御を繰り返すたびに負圧が徐々に解消されていき、最終的には、図中Aで示す位置で負圧が解消される。負圧が解消された後は、第一電磁弁21、第二電磁弁23、第三電磁弁24は全て開状態とされ、通常の燃料電池システム1の運転が行われる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、燃料電池システム1の停止時は第二電磁弁23を閉状態としたが、第二電磁弁23を開状態としてもよい。また、上述の実施形態では、第三電磁弁24が設けられていたが、少なくとも第一電磁弁21及び第二電磁弁23のみでも本発明の目的を達成することが可能であり、第三電磁弁24を除いてもよい。
1…燃料電池システム、4…脱硫器、21…第一電磁弁(第一弁)、22…タンク(貯留部)、23…第二電磁弁(第二弁)、24…第三電磁弁(第三弁)、100…制御部(制御値出力手段)。

Claims (2)

  1. 原燃料の脱硫を行う脱硫器と、
    前記脱硫器の上流側に配置される第一弁と、
    前記第一弁と前記脱硫器との間に配置される第二弁と、
    前記第一弁と前記第二弁との間に配置されて、前記原燃料を貯留する貯留部と、
    前記第一弁及び前記第二弁のそれぞれの開閉の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、システムの起動時において、
    前記第二弁が閉状態となっているときに前記第一弁を開状態とすることによって前記貯留部に前記原燃料を貯留し、
    前記貯留部に前記原燃料が貯留された後に前記第一弁を閉状態とし、前記第二弁を開状態とすることで前記原燃料を前記脱硫器へ供給することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記脱硫器の下流側に配置され、前記制御手段に開閉を制御される第三弁を更に備え、
    前記制御手段は、システムの停止時に前記第三弁を閉状態とし、システムの起動時において前記脱硫器内の負圧が解消された後に前記第三弁を開状態とすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
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