JP2011060481A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた負荷特性と安全性とを併せ持つ非水電解質二次電池を得る。
【解決手段】電極群2と、リチウムイオン伝導性非水電解質と、これらを収容する電池ケース26とを含む非水電解質二次電池であって、電極群2が、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な正極10と、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極11と、正極10および負極11の間に配される多孔性セパレータ12と、正極10および多孔性セパレータ12の間の正極10側に配される第1絶縁層13と、正極10および多孔性セパレータ12の間の多孔性セパレータ12側に配される第2絶縁層14とを備え、多孔性セパレータ12は孔径0.15μm〜1μmの細孔を有し、第1絶縁層13はセラミックフィラーを主成分として含有する多孔性絶縁層であり、第2絶縁層14はリチウムイオン伝導ゲルを含有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関する。さらに詳しくは、本発明は主に、非水電解質二次電池に含まれる電極群の改良に関する。
非水電解質二次電池は、高電圧および高エネルギー密度を有することから、その研究および開発が盛んに行われている。代表的な非水電解質二次電池は、LiCoO2などのリチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極と、炭素材料を含有する負極と、ポリエチレンやポリプロピレンなどからなる多孔性セパレータとを含む。
多孔性セパレータは、多数の細孔を有することにより、リチウムイオン透過性を示す。電池が高温になると、多孔性セパレータの細孔が閉塞し、リチウムイオンの透過を遮断するシャットダウンが起こる。これにより、電池内の反応が停止し、電池温度のさらなる上昇が抑制される。電池内では、稀にシャットダウン後も温度が上昇することがある。シャットダウン後の温度上昇は、セパレータを溶融させてセパレータに大きな穴を開けるメルトダウンを引き起こす。メルトダウンにより、正極と負極とが短絡する。
したがって、セパレータには、シャットダウンの起こる温度が低く、かつメルトダウンの起こる温度が高いことが求められている。すなわち、非水電解質二次電池用セパレータの課題の1つは、比較的低い温度でのシャットダウン性と、高い耐熱性とを併せ持つことである。前記課題を解決するため、異なる機能を持つ複数の膜を積層した複合膜が種々提案されている。
たとえば、多孔性樹脂層と多孔性耐熱樹脂層とからなる複合膜が提案されている(特許文献1参照)。多孔性樹脂層は、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂からなる。多孔性樹脂層は、電池温度の上昇により溶融し、多孔性耐熱樹脂層の細孔を塞いでシャットダウンを起こす。多孔性耐熱樹脂層は、パラ配向芳香族ポリアミドからなる。多孔性耐熱樹脂層は、電池温度がさらに上昇してもその形状を保つので、メルトダウンが起こらない。
また、耐熱性含窒素芳香族重合体およびセラミックス粉末を含有する層と、多孔性フィルムなどの基材とからなる複合膜が提案されている(特許文献2参照)。耐熱性含窒素芳香族重合体は、芳香族ポリアミドなどである。セラミック粉末には、たとえば、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物を使用している。
また、多孔性耐熱樹脂層と多孔性ポリオレフィン層とゲルポリマー層とを積層した複合膜が提案されている(特許文献3参照)。この複合膜は、多孔性耐熱樹脂層が正極側に位置し、ゲルポリマー層が負極側に位置するように配置される。多孔性耐熱樹脂層は、アラミド樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミドなどの耐熱性樹脂を含有する。
非水電解質二次電池は、充電電圧が4.3V以上の過充電状態になることがある。非水電解質二次電池の正極活物質であるリチウム含有遷移金属酸化物に含有される金属は、4.3V以上の高電圧下では、金属カチオンとして非水電解質中に溶出し易い。溶出した金属カチオンは、セパレータの目詰まりの原因になるだけでなく、負極表面に金属として析出する。その結果、負極のインピーダンスの上昇、析出金属の成長に起因する内部短絡などが起り易くなる。
セパレータの目詰まりや負極のインピーダンスの上昇は、非水電解質二次電池の出力特性を低下させる。また、析出金属の成長に起因して内部短絡が起り易くなると、非水電解質二次電池の安全性が低下する。
この課題に対し、特許文献1〜3では、アラミド樹脂を用いてセパレータを作製している。これにより、セパレータの耐酸化性を向上させている。さらにセパレータ内部の細孔径を0.01μm〜0.2μm程度に小さくしている。これにより、正極からの金属カチオンの溶出を抑制している。
特開平10−6453号公報 特開2000−30686号公報 特開2002−141042号公報
しかしながら、細孔の孔径が小さすぎるセパレータは、非水電解質二次電池の負荷特性を低下させ易い。したがって、セパレータの細孔径を小さくすることにより、4.3V以上の高電圧下における正極からの金属カチオンの溶出を抑制するのには限界がある。
本発明の目的は、優れた負荷特性と安全性とを併せ持つ非水電解質二次電池を提供することである。
本発明は、電極群と、リチウムイオン伝導性非水電解質と、電極群およびリチウムイオン伝導性非水電解質を収容する電池ケースとを備える非水電解質二次電池を提供する。
電極群は、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な正極と、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極と、正極および負極の間に配される多孔性セパレータと、正極および多孔性セパレータの間の正極側に配される第1絶縁層と、正極および多孔性セパレータの間の多孔性セパレータ側に配される第2絶縁層とを備える。
多孔性セパレータは孔径0.15μm〜1μmの細孔を有し、第1絶縁層はセラミックフィラーを主成分として含有する多孔性絶縁層であり、第2絶縁層はリチウムイオン伝導ゲルを含有する。
本発明の非水電解質二次電池は、優れた負荷特性と安全性とを併せ持ち、高出力が長期間にわたって高水準に維持される。
本発明の実施形態の1つである非水電解質二次電池の構成を模式的に示す縦断面図である。 図1に示す非水電解質二次電池に備えられる電極群の要部の構成を模式的に示す縦断面図である。 本発明の別の実施形態の非水電解質二次電池に含まれる電極群の要部の構成を模式的に示す縦断面図である。
図1は、本発明の実施形態の1つである非水電解質二次電池1の構成を模式的に示す縦断面図である。図2は、図1に示す非水電解質二次電池1に備えられる電極群2の要部の構成を模式的に示す縦断面図である。
本実施形態の非水電解質二次電池1は、有底円筒型電池ケース26(以下単に「電池ケース26」とする)内に電極群2および図示しない非水電解質を収容した円筒型非水電解質二次電池である。電極群2は、正極10、負極11、多孔性セパレータ12、第1絶縁層13および第2絶縁層14を含む。第1絶縁層13は、正極10と多孔性セパレータ12との間の正極10側に配されている。第2絶縁層14は、正極10と多孔性セパレータ12との間の多孔性セパレータ12側に配されている。
非水電解質二次電池1は、さらに、正極10と正極端子24とを接続する正極リード20、負極11と負極端子になる電池ケース26とを接続する負極リード21、電極群2の長手方向両端に装着される上部絶縁板22および下部絶縁板23、封口板25により支持される正極端子24、電池ケース26を封口する封口板25ならびに図示しない非水電解質を備えている。封口板25は電池ケース26の開口に装着され、電池ケース26の開口端部を封口板25に向けてかしめることにより、電池ケース26が封口される。
次に、非水電解質二次電池1に備えられる電極群2の特徴を説明する。
電極群2は、前述のように、正極10、負極11、多孔性セパレータ12、第1絶縁層13および第2絶縁層14を備え、多孔性セパレータ12と第1絶縁層13と第2絶縁層14とを併用することを特徴とする。さらに、第1絶縁層13および第2絶縁層14を配する位置にも特徴がある。
多孔性セパレータ12は、孔径0.15μm〜1μmの細孔を有している。すなわち、本実施形態では、細孔径が比較的大きい多孔性セパレータ12を使用する。本明細書において、細孔径は、細孔の平均孔径である。細孔の平均孔径は、次のようにして測定される。
水銀ポロシメータ(商品名:ポアサイザー9320、(株)島津製作所製)を用い、初期圧2.0psiaで、5分間真空脱気した試料(多孔性セパレータ)0.02mg〜0.04mgの細孔径分布を測定する。得られた細孔径分布データから、圧入体積の最も大きい点(モード径)を細孔の平均孔径とする。
多孔性セパレータ12は、細孔径が比較的大きいので、非水電解質二次電池1の負荷特性を向上させるが、非水電解質二次電池1の安全性を低下させるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、多孔性セパレータ12と第1絶縁層13と第2絶縁層14との併用により、高電圧下での正極10からの金属カチオンの溶出を抑制し、非水電解質二次電池1の安全性を向上させている。
第1絶縁層13は、正極10および多孔性セパレータ12の間の正極10側に配され、セラミックフィラーを主成分として含有する多孔性絶縁層である。
第1絶縁層13は、耐熱性に優れ、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14が正極10の高電位下で酸化するのを抑制する機能を有している。第1絶縁層13は、内部短絡の発生および内部短絡の拡大を抑制するとともに、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の劣化を抑制する。
したがって、第1絶縁層13を正極10側に配することにより、非水電解質二次電池1の安全性が向上する。たとえば、内部短絡が発生し、多孔性セパレータ12がメルトダウンを起こしても、短絡箇所の拡大およびそれに伴う高熱の発生が顕著に抑制される。第1絶縁層13は吸熱剤として機能することもある。また、過充電などにより正極電位が高くなっても、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の酸化が抑制され、劣化し難くなる。その結果、非水電解質二次電池1の電池性能が長期間にわたって高水準に維持される。
第1絶縁層13は、さらに、良好なリチウムイオン透過性を有している。したがって、第1絶縁層13を前記した所定の位置に配しても、正極10と負極11との間でリチウムイオンの移動を妨げることがない。その結果、非水電解質二次電池1の負荷特性を低下させることがない。
第2絶縁層14は、正極10および多孔性セパレータ12の間の多孔性セパレータ12側に配される。第2絶縁層14は、リチウムイオン伝導ゲルを主成分として含有し、リチウムイオン伝導性を有している。したがって、第2絶縁層14を所定の位置に配しても、正極10と負極11との間でのリチウムイオンの移動を妨げ、非水電解質二次電池1の負荷特性を低下させることはない。
第2絶縁層14を多孔性セパレータ12側に配することにより、正極10から溶出する金属カチオンが第2絶縁層14により捕捉される。これにより、多孔性セパレータ12の目詰まりが抑制される。また、負極11表面への金属の析出およびそれに伴う負極11のインピーダンスの上昇が抑制される。さらに、負極11表面に析出した金属の成長による内部短絡の発生が抑制される。
したがって、非水電解質二次電池1は、負荷特性に優れ、高い安全性を有している。また、非水電解質二次電池1は、多孔性セパレータ12の劣化が起り難い。このため、その負荷特性、出力特性、サイクル特性などの電池性能および安全性が、長期間にわたって高水準に安定的に維持され、耐用寿命が長い。
なお、第1絶縁層13を多孔性セパレータ12側に配し、第2絶縁層14を正極10側に配すると、次のような不都合が生じる。まず、第1絶縁層13が、多孔性セパレータ12と第2絶縁層14とで挟まれる。多孔性セパレータ12および第2絶縁層14は、いずれも、第1絶縁層13よりも機械的強度が低いので、第1絶縁層13を補強する効果を有していない。
このため、第1絶縁層13の本来の機能を十分発揮させるためには、第1絶縁層13を厚くすることが必要になる。非水電解質二次電池1の寸法は、電源として使用する機器類の設計寸法に適合させるため、制限されている。したがって、第1絶縁層13を厚くすると、正極10や負極11または多孔性セパレータ12を相対的に薄くすることが必要になる。その結果、非水電解質二次電池1の容量や電池性能を低下させる。
これに対し、正極10は、第1絶縁層13と同等またはそれ以上の機械的強度を有している。したがって、第1絶縁層13を正極10側に配すると、正極10が第1絶縁層13の補強材としても機能する。その結果、第1絶縁層13を薄く形成でき、非水電解質二次電池1の電池性能を低下させることがない。
また、第2絶縁層14を正極10側に配すると、第2絶縁層14が正極10の過充電などによる高電位に晒され、劣化し易くなる。第2絶縁層14が劣化すると、正極10から溶出する金属カチオンを捕捉する効果が低下する。その結果、金属カチオンが多孔性セパレータ12の細孔内部や負極11の表面に析出し、非水電解質二次電池1の負荷特性が低下する。
したがって、第2絶縁層14を多孔性セパレータ12側に配することにより、第2絶縁層14が第1絶縁層13により正極10の高電位から保護され、第2絶縁層14がその機能を十分に発揮できる。
次に、非水電解質二次電池1の各構成要素について、さらに具体的に説明する。
電極群2は、正極10と負極11との間に、正極10側から順に第1絶縁層13、第2絶縁層14および多孔性セパレータ12を介在させて捲回した捲回型電極群である。電極群2に含まれる正極10、負極11、多孔性セパレータ12、第1絶縁層13および第2絶縁層14は、いずれも帯状である。本実施形態では、電極群2は捲回型電極群であるが、それに限定されず、積層型電極群でもよい。
正極10は、図示しない、正極集電体と正極活物質層とを含む。
正極集電体には、金属箔などを使用できる。金属箔は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、チタンなどの金属材料を含有する。これらの中でも、アルミニウムおよびアルミニウム合金が好ましい。正極集電体の厚さは特に制限されないが、好ましくは10μm〜30μmである。
正極活物質層は、本実施形態では正極集電体の厚さ方向の両方の表面に設けられているが、片方の表面に設けられてもよい。正極活物質層は、正極活物質を含有し、さらに結着剤、導電剤などを含有してもよい。
正極活物質には、非水電解質二次電池の分野で常用されるものを使用できるが、その中でも、リチウム含有遷移金属酸化物が好ましい。
リチウム含有遷移金属酸化物には、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウムなどがある。リチウム含有遷移金属酸化物に含まれる遷移金属(Co、Ni、Mn)の一部を異種元素で置換してもよい。また、リチウム含有遷移金属酸化物の表面を異種元素で被覆してもよい。異種元素には、Na、Mg、Sc、Y、Mn、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、SbおよびBよりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素を使用できる。正極活物質は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
結着剤には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、アクリル酸モノマーを含むスチレンブタジエンゴム(商品名:BM−500B、日本ゼオン(株)製)、スチレンブタジエンゴム(商品名:BM−400B、日本ゼオン(株)製)などがある。
導電剤には、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなどのカーボンブラック、黒鉛などがある。
結着剤および導電剤の添加量は、正極10および非水電解質二次電池1の設計に応じて適宜選択できる。結着剤および導電剤は、それぞれ、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
正極活物質層は、たとえば、正極合剤スラリーを正極集電体表面に塗布し、乾燥し、圧延することにより形成できる。正極合剤スラリーは、たとえば、正極活物質、結着剤、導電剤などを有機溶媒または水に溶解または分散させることにより調製できる。有機溶媒には、N−メチル−2−ピロリドン(以下「NMP」とする)などを使用できる。
負極11は、図示しない、負極集電体と負極活物質層とを含む。
負極集電体には、金属箔などを使用できる。金属箔は、銅、銅合金、ステンレス鋼、ニッケルなどの金属材料を含有する。これらの中でも、銅が好ましい。負極集電体の厚さは特に制限されないが、好ましくは5μm〜50μmである。
負極活物質層は、本実施形態では負極集電体の厚さ方向における両方の表面に設けられるが、片方の表面に設けられてもよい。負極活物質層は、負極活物質を含有し、さらに結着剤、導電剤、増粘剤などを含有してもよい。
負極活物質には、非水電解質二次電池の分野で常用されるものを使用できる。具体的には、炭素材料、リチウムと合金化可能な元素、珪素化合物、錫化合物、リチウム金属、合金などがある。炭素材料には、天然黒鉛、人造黒鉛、ハードカーボンなどがある。
リチウムと合金化可能な元素には、Al、Si、Zn、Ge、Cd、Sn、Ti、Pbなどがある。これらの中でも、SiおよびSnが好ましい。珪素化合物には、式SiOx(0<x<2)で表される珪素酸化物などがある。錫化合物には、SnOなどの錫酸化物がある。合金には、Li−Al合金などのリチウム合金、Ni−Si合金、Ti−Si合金などのリチウムを含有しない合金などがある。
負極活物質は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
結着剤には、ポリフッ化ビニリデン、アクリル酸モノマーを含むスチレンブタジエンゴム(BM−500B)、スチレンブタジエンゴム(BM−400B)、ポリアクリル酸などがある。導電剤には、正極活物質層に含まれる導電剤と同じものを使用できる。増粘剤には、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレンオキシド、変性ポリアクリロニトリルゴムなどがある。変性ポリアクリロニトリルゴムには、商品名BM−720H(日本ゼオン(株)製)などがある。結着剤、導電剤および増粘剤の添加量は、負極11および非水電解質二次電池1の設計に応じて適宜選択できる。
負極活物質層は、たとえば、負極合剤スラリーを負極集電体表面に塗布し、乾燥し、圧延することにより形成できる。負極合剤スラリーは、たとえば、負極活物質、結着剤、導電剤、増粘剤などを有機溶媒または水に溶解または分散させることにより調製できる。有機溶媒には、NMPなどを使用できる。
また、負極活物質が、リチウムと合金化可能な元素、珪素化合物、錫化合物などである場合は、気相法により負極活物質層を形成してもよい。気相法には、化学気相成長法(CVD)、真空蒸着法、スパッタリング法などがある。
多孔性セパレータ12は、細孔を有する絶縁体であり、正極10と負極11との間に介在するように配される。細孔径は0.15μm〜1μmであり、好ましくは0.15μm〜0.5μmである。細孔径が0.15μm未満では、非水電解質二次電池1の負荷特性が不十分になるおそれがある。細孔径が1μmを超えると、シャットダウンが起こる温度が高くなり、非水電解質二次電池1の安全性が低下するおそれがある。
多孔性セパレータ12の厚さは、好ましくは5μm〜20μm、さらに好ましくは8μm〜16μmである。多孔性セパレータ12の厚さが小さすぎると、多孔性セパレータ12の機械的強度が低下するおそれがある。このため、充放電サイクル回数が増加すると、多孔性セパレータ12が部分的に変形し、多孔性セパレータ12と第2絶縁層14との密着性が低下するおそれがある。その結果、非水電解質二次電池1の電池性能が低下するおそれがある。一方、多孔性セパレータ12の厚さが大きすぎると、多孔性セパレータ12内部でのリチウムイオンの移動距離が長くなり過ぎ、非水電解質二次電池1の負荷特性が低下するおそれがある。
多孔性セパレータ12には、樹脂製多孔性フィルムを使用できる。特に、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンからなる多孔性フィルムが好ましい。その中でも、ポリエチレンからなる単層多孔性フィルム、ポリエチレンからなる単層多孔性フィルムとポリプロピレンからなる単層多孔性フィルムとを積層した多層多孔性フィルムなどが好ましい。
第1絶縁層13は、正極10と多孔性セパレータ12との間の正極10側に配される多孔性絶縁層である。本実施形態では、第1絶縁層13は、正極10の正極活物質層表面に設けられている。
第1絶縁層13は、細孔を有し、これによりイオン透過性を示す。第1絶縁層13は、セラミックフィラーを主成分として含有し、好ましくはセラミックフィラーと結着剤とを含有している。このため、第1絶縁層13は高い耐熱性および機械的強度を有し、内部短絡の発生および内部短絡の拡大を抑制する。さらに、第1絶縁層13は、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の保護機能を有している。保護機能とは、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の酸化による劣化の防止、多孔性セパレータ12の熱収縮の抑制などである。
セラミックフィラーには、各種の無機酸化物を使用できるが、非水電解質二次電池1内での化学的な安定性などを考慮すると、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、イットリアなどが好ましい。セラミックフィラーは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
セラミックフィラーの粒径は、好ましくはメディアン径として0.1μm〜5μm、さらに好ましくは0.2μm〜1.5μmである。前記範囲の粒径を有するセラミックフィラーを用いると、良好なイオン透過性を有し、短絡箇所の拡大を抑制する効果ならびに多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の保護効果が高い第1絶縁層13が得られる。また、第1絶縁層13の全体に細孔をほぼ均一に形成でき、細孔の孔径を制御するのも容易である。
結着剤には、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、アクリルモノマーを含むスチレンブタジエンゴム(BM−500B)などを使用できる。
結着剤としてポリテトラフルオロエチレンまたはアクリルモノマーを含むスチレンブタジエンゴム(BM−500B)を用いる場合は、結着剤と増粘剤とを併用するのが好ましい。増粘剤には、負極活物質層に含まれるのと同じものを使用できる。
第1絶縁層13がセラミックフィラーと結着剤とを含有する場合、セラミックフィラーの含有量は、好ましくはセラミックフィラーと結着剤との合計量の80質量%以上であり、残部が結着剤である。セラミックフィラーの含有量は、より好ましくは80〜99.5質量%、さらに好ましくは90〜99.5質量%である。
セラミックフィラーの含有量が80質量%よりも少な過ぎると、第1絶縁層13による短絡箇所の拡大を抑制する機能、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の保護機能などが低下するおそれがある。また、第1絶縁層13の機械的強度が低下し、第1絶縁層13を必要以上に厚くする必要が生じる。
第1絶縁層13の厚さは特に制限されないが、内部短絡の発生や拡大を抑制する効果ならびに多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の保護効果を十分にかつ確実に発揮させることを考慮すると、好ましくは1μm〜20μm、さらに好ましくは2μm〜15μmである。
第1絶縁層13の厚さが小さすぎると、短絡箇所の拡大を抑制する機能、多孔性セパレータ12および第2絶縁層14の保護機能などが低下するおそれがある。第1絶縁層13の厚さが大きすぎると、正極10、負極11または多孔性セパレータ12の厚さを相対的に薄くする必要が生じる。その結果、非水電解質二次電池1の容量や電池性能が低下するおそれがある。
第1絶縁層13の細孔径は、好ましくは、平均細孔径として0.15μm〜2μmである。平均細孔径の測定方法は、多孔性セパレータ12の平均細孔径の測定方法と同じである。細孔径が前記範囲内であると、長期間にわたって高水準の負荷特性と安全性とを併せ持つ非水電解質二次電池1が得られる。
細孔径が小さすぎると、非水電解質二次電池1の負荷特性が低下するおそれがある。細孔径が大きすぎると、第1絶縁層13内における細孔が占める体積割合が過剰になり、第1絶縁層13の機械的強度が低下するおそれがある。その結果、電極群2の作製時などに、第1絶縁層13に亀裂が発生し、第1絶縁層13の機能が低下するおそれがある。
第1絶縁層13は、たとえば、第1絶縁層用スラリーを正極10の正極活物質層表面に塗布し、乾燥することにより形成できる。第1絶縁層用スラリーは、たとえば、セラミックフィラーおよび結着剤のそれぞれ所定量を有機溶媒に溶解または分散することにより調製できる。有機溶媒は特に制限されないが、NMPなどを使用できる。
セラミックフィラーと結着剤と有機溶媒との混合は、たとえば、双腕式練合機を用いて実施される。第1絶縁層用スラリーの塗布方法は特に制限されないが、たとえば、ディップコート、ドクターブレードコート、ダイコート、グラビアロールコートなどを利用できる。乾燥は、第1絶縁層用スラリーの塗膜を加熱し、有機溶媒を除去することにより行われる。
本実施形態では、正極10の正極活物質層の表面に第1絶縁層13を形成するので、第1絶縁層用スラリーを正極活物質層表面に塗布している。しかしながら、第1絶縁層13は、第2絶縁層14の表面にも形成できる。したがって、第1絶縁層13を形成する位置に応じて、第1絶縁層用スラリーを正極活物質層表面または第2絶縁層14の表面に塗布すればよい。
第2絶縁層14は、正極10と多孔性セパレータ12との間の多孔性セパレータ12側に配される。本実施形態では、第2絶縁層14は、多孔性セパレータ12の正極10側表面に設けられている。第2絶縁層14は、リチウムイオン伝導性ゲルを含有する。第2絶縁層14は、リチウムイオン伝導性ゲルからなることが好ましい。
リチウムイオン伝導性ゲルは、リチウムイオン伝導性を有する絶縁材料である。リチウムイオン伝導性ゲルは、第1絶縁層13および多孔性セパレータ12に対する接着性を有していることが好ましい。これにより、第2絶縁層14が多孔性セパレータ12の表面に安定的に保持される。また、多孔性セパレータ12と第2絶縁層14との間に空隙が発生することが少なくなる。その結果、空隙の発生による非水電解質二次電池1の電池性能の低下が抑制される。
第2絶縁層14がリチウムイオン伝導性ゲルを含有することにより、第1絶縁層13と第2絶縁層14とを熱溶着により一体化することが可能になる。これにより、第2絶縁層14の局所的な変形などが抑制される。また、第1絶縁層13と第2絶縁層14とが正極10と多孔性セパレータ12との間に安定的に保持される。その結果、第1絶縁層13と第2絶縁層14とからなる絶縁層を設ける効果が、非水電解質二次電池1の耐用期間全般にわたって持続する。
リチウムイオン伝導性ゲルは、リチウムイオン伝導性非水電解質(以下単に「非水電解質」とする)とゲル化剤とを含有する。
非水電解質には、支持塩と非水溶媒とを含む一般的な非水電解質を使用できる。
支持塩には、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiAsF6、LiB10Cl10、LiCl、LiBr、LiI、4塩化ホウ酸リチウム、4フェニルホウ酸リチウム、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiCO2CF3、LiSO3CF3、Li(SO3CF32、LiN(SO2CF32、リチウムイミド塩などを使用できる。支持塩は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。支持塩の非水溶媒に対する溶解量は特に限定されないが、好ましくは0.2〜2mol/L、さらに好ましくは0.5〜1.5mol/Lである。
非水溶媒には、環状カーボネート類、鎖状カーボネート類、脂肪族カルボン酸エステル類、ラクトン類、鎖状エーテル類、環状エーテル類、スルホキシド類、アミド類、ニトリル類、炭化水素類、複素環化合物、リン酸エステル類などがある。
環状カーボネートには、エチレンカーボネ−ト、プロピレンカーボネート、プロピレンカーボネート誘導体、ブチレンカーボネートなどがある。
鎖状カーボネート類には、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネートなどがある。
脂肪族カルボン酸エステルには、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどがある。
ラクトン類には、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどがある。
鎖状エーテル類には、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタン、ジエチルエーテル、エチルモノグライムなどがある。
環状エーテル類には、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン誘導体などがある。
スルホキシド類には、ジメチルスルホキシドなどがある。
アミド類には、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミドなどがある。
ニトリル類には、アセトニトリル、プロピオニトリルなどがある。
炭化水素類には、ニトロメタン、トリメトキシメタン、アニソールなどがある。
複素環化合物には、1,3−ジオキソラン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、メチルスルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、1,3−プロパンサルトン、NMPなどがある。
リン酸エステルには、リン酸トリエステルなどがある。
非水溶媒は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。これらの中でも、環状カーボネート類と鎖状カーボネート類との混合溶媒、および、環状カーボネート類と鎖状カーボネート類と脂肪族カルボン酸エステル類との混合溶媒が好ましい。
ゲル化剤には、非水電解質を含浸可能な合成樹脂を使用できる。合成樹脂の中でも、第1絶縁層13に対する接着性などを考慮すると、フッ素樹脂が好ましい。フッ素樹脂には、ポリフッ化ビニリデン(以下「PVDF」とする)、フッ化ビニリデン(以下「VDF」とする)とオレフィン系モノマーとの共重合体、ポリテトラフルオロエチレンなどがある。オレフィン系モノマーには、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン(以下「HFP」とする)、エチレンなどがある。これらの中でも、PVDF、VDFとHFPとの共重合体などが好ましく、VDFとHFPとの共重合体が特に好ましい。
リチウムイオン伝導性ゲルは、セラミックフィラーを含有しないことがさらに好ましい。セラミックフィラーを含有するリチウムイオン伝導性ゲルを使用すると、セラミックフィラーが多孔性セパレータ12の細孔に目詰まりし、非水電解質二次電池1の負荷特性を低下させるおそれがある。
第2絶縁層14の厚さは特に制限されないが、非水電解質二次電池1の負荷特性のより一層の向上などを考慮すると、好ましくは2μm〜5μmである。第2絶縁層14の厚さが小さすぎると、正極10から溶出する金属カチオンを捕捉する機能が不十分になるおそれがある。また、第2絶縁層14の厚さが大きすぎると、リチウムイオン伝導性が低下し、非水電解質二次電池1の負荷特性および容量が低下するおそれがある。第2絶縁層14の厚さは、たとえば、第2絶縁層14を形成するための溶液(後述するゲル溶液)の粘度を調整することにより制御できる。
第2絶縁層14は、たとえば、溶液調製工程、膜形成工程および含浸工程を含む作製方法により形成できる。
溶液調製工程では、ゲル化剤を有機溶媒に溶解させ、ゲル溶液を調製する。有機溶媒としては、ゲル化剤を溶解できるものであれば特に制限されないが、前記した各種の非水溶媒を使用できる。たとえば、ゲル化剤であるVDFとHFPとの共重合体と、有機溶媒であるアセトンまたはジメチルカーボネートとの組み合わせが挙げられる。
膜形成工程では、溶液調製工程で得られたゲル溶液を多孔性セパレータ12表面に塗布し、乾燥する。これにより、多孔性セパレータ12表面にゲル層が形成される。ゲル溶液の塗布は、たとえば、アプリケータを用いて行われる。
含浸工程では、膜形成工程で得られた、多孔性セパレータ12表面のゲル層に非水電解質を含浸させる。非水電解質のゲル層への含浸は、非水電解質とゲル層とを接触させることにより行われる。具体的には、ゲル層が形成された多孔性セパレータ12を非水電解質に浸漬すればよい。これにより、第2絶縁層14が形成される。
非水電解質二次電池1の生産性を考慮すると、非水電解質のゲル層への含浸は、電極群2を作製した後に行うのが好ましい。具体的には、表面にゲル層を形成した多孔性セパレータ12を用いて電極群2を組立て、得られた電極群2を非水電解質とともに電池ケース26に収容すればよい。これにより、ゲル層と非水電解質とが接触し、第2絶縁層14が生成する。
また、第2絶縁層14は、非水電解質にゲル化剤を溶解させた溶液を、多孔性セパレータ12表面に塗布し、乾燥することによっても形成できる。
本実施形態では、多孔性セパレータ12の表面に第2絶縁層14を形成するので、ゲル溶液を多孔性セパレータ12の表面に塗布している。しかしながら、第2絶縁層14は、第1絶縁層13の表面にも形成できる。したがって、第2絶縁層14を形成する位置に応じて、ゲル溶液を多孔性セパレータ12または第1絶縁層13の表面に塗布すればよい。
第1絶縁層13と第2絶縁層14とが接触している場合、その境界は明瞭である必要はない。たとえば、第1絶縁層13と第2絶縁層14との間に、第1絶縁層13の成分と第2絶縁層14の成分とが混在する層が1層以上存在してもよい。
正極リード20は、アルミニウムなどから形成される。負極リード21は、ニッケル、ニッケル合金、銅などから形成される。上部絶縁板22、下部絶縁板23および封口板25は、合成樹脂、ゴム類などの絶縁材料を用いて、所定の形状に形成される。正極端子24および電池ケース26は、ステンレス鋼、鉄などの金属材料を用いて、所定の形状に形成される。
電池ケース26内に、電極群2と共に収容される非水電解質は、支持塩と非水溶媒とを含有し、さらに添加剤を含有してもよい。支持塩および非水溶媒は、それぞれ、第2絶縁層14を形成するのに使用する非水電解質に含有される支持塩および非水溶媒と同じものを使用できる。支持塩の非水溶媒に対する溶解量は、好ましくは0.2〜2mol/L、さらに好ましくは0.5〜1.5mol/Lである。
添加剤には、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、シクロヘキシルベンゼン、フルオロベンゼンなどがある。これらの添加剤は、正極10および/または負極11表面に皮膜を形成し、過充電時の非水電解質二次電池1の安定性などを向上させる。添加剤は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
本実施形態では、正極活物質層表面に第1絶縁層13を設け、多孔性セパレータ12の正極10側表面に第2絶縁層14を設けているが、それに限定されない。
別の実施形態(以下「第2実施形態」とする)では、たとえば、正極10の正極活物質層表面に第1絶縁層13を設け、第1絶縁層13表面に第2絶縁層14を設けている。第2実施形態によれば、第1絶縁層13と第2絶縁層14との間でずれが生じることが抑制される。したがって、第1絶縁層13と第2絶縁層14とを併設することにより得られる機能が、電池の耐用寿命の全般にわたって確実に発揮される。
他の実施形態(以下「第3実施形態」とする)では、多孔性セパレータ12の正極10側表面に第2絶縁層14を設け、第2絶縁層14の表面に第1絶縁層13を設けている。第3実施形態では、正極10の正極活物質層と第1絶縁層13とを熱圧着により一体化するのが好ましい。これにより、内部短絡が発生した時の非水電解質二次電池1の安全性がさらに向上する。具体的には、短絡箇所周辺における多孔性セパレータ12の収縮に引きずられて、第1絶縁層13および第2絶縁層14が収縮するのを抑制できる。その結果、短絡面積が拡大するのが防止される。
熱圧着は、たとえば、電極群2を厚さ方向に加圧しながら、90℃前後に加熱することにより行われる。また、熱圧着は、電極群2および非水電解質をラミネートフィルム製電池ケースに収納して実施してもよい。この場合も、圧力は電極群2の厚さ方向に付加される。
正極活物質層表面に第1絶縁層13を設けている場合、短絡箇所周辺の多孔性セパレータ12が収縮しても、第1絶縁層13は多孔性セパレータ12の収縮に引きずられることがない。このため、必ずしも熱圧着による一体化を行う必要は無い。
図3は、本発明の別の実施形態の非水電解質二次電池に含まれる電極群3の要部の構成を模式的に示す縦断面図である。別の実施形態の非水電解質二次電池は、電極群2に代えて図3に示す電極群3を備えることを特徴とし、それ以外は非水電解質二次電池1と同じ構成を有している。電極群3は電極群2に類似し、対応する部分については図2と同じ参照符号を付して説明を省略する。
電極群3は、正極10と多孔性セパレータ12との間に配される第1絶縁層13および第2絶縁層14とともに、負極11と多孔性セパレータ12との間に配される第3絶縁層15および第4絶縁層16を有している。
電極群3は、正極10、負極11、正極10と多孔性セパレータ12との間の正極10側に配される第1絶縁層13、正極10と多孔性セパレータ12との間の多孔性セパレータ12側に配される第2絶縁層14、負極11と多孔性セパレータ12との間の負極11側に配される第3絶縁層15、および、負極11と多孔性セパレータ12との間の多孔性セパレータ12側に配される第4絶縁層16を備える。
第3絶縁層15は、負極11および多孔性セパレータ12の間の負極11側に配される。第3絶縁層はセラミックフィラーを主成分として含有し、好ましくはセラミックフィラーと結着剤とを含有している。第3絶縁層15は、第1絶縁層13と同じ構成、機能および効果を有している。第3絶縁層15は、第1絶縁層13と同様にして、負極11表面(負極活物質層表面)、第4絶縁層16表面などに形成できる。
第4絶縁層16は、負極11および多孔性セパレータ12の間の多孔性セパレータ12側に配される。第4絶縁層16はリチウムイオン伝導ゲルを主成分として含有する。第4絶縁層16は、第2絶縁層14と同じ構成、機能および効果を有している。第4絶縁層16は、第2絶縁層14と同様にして、多孔性セパレータ12の負極11側表面、第3絶縁層15表面などに形成できる。
第3絶縁層15および第4絶縁層16を設けることにより、正極10から溶出する金属カチオンの負極11表面への析出を一層確実に防止できる。正極10と負極11との間でのリチウムイオン伝導性の低下も非常に少ない。このため、過充電などにより正極10が高電位になっても、負荷特性の低下が非常に少ない非水電解質二次電池1が得られる。また、内部短絡が発生しても、発熱が一層抑制され、安全性の高い非水電解質二次電池1が得られる。
前記した各実施形態では、捲回型電極群を含む円筒型電池について説明しているが、それに限定されず、本発明の非水電解質二次電池は、各種形態の二次電池を包含する。前記形態には、捲回型電極群を含む角型電池、捲回型電極群を加圧成形した扁平状電極群を含む角型電池、積層型電極群をラミネートフィルム製パックに収容したラミネートフィルム電池、積層型電極群を含むコイン型電池、積層型電極群を含む角型電池などがある。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
(1)正極10の作製
コバルト酸リチウム3kg、PVDFの12質量%NMP溶液(商品名:PVDF#1320、(株)クレハ製)1kg、アセチレンブラック90gおよび適量のNMPを双腕式練合機で攪拌し、正極合剤スラリーを調製した。この正極合剤スラリーを厚さ15μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布および乾燥し、総厚が175μmとなるように圧延した。これを幅56mm、長さ600mmの寸法に裁断し、正極10を作製した。正極10の正極集電体が露出する部分にアルミニウムリード20の一端を接続した。
(2)負極11の作製
人造黒鉛3kg、スチレン−ブタジエンゴム粒子の40質量%水性分散液(商品名:BM−400B、日本ゼオン(株)製)75g、カルボキシメチルセルロース30gおよび適量の水を双腕式練合機で攪拌し、負極合剤スラリーを調製した。この負極合剤スラリーを厚さ10μmの銅箔からなる負極集電体の両面に塗布乾燥し、総厚が180μmとなるように圧延した。これを幅57.5mm、長さ650mmの寸法に裁断し、負極11を作製した。負極11の負極集電体が露出する部分にニッケルリード21の一端を接続した。
(3)第1絶縁層13の形成
メディアン径0.3μmのアルミナ970g、変性ポリアクリロニトリルゴムの8質量%NMP溶液375gおよび適量のNMPを双腕式練合機で攪拌し、第1絶縁層用スラリーを調製した。この第1絶縁層用スラリーを前記(1)で形成された正極活物質層表面に塗布し、120℃の真空減圧下で10時間乾燥し、第1絶縁層13を形成した。第1絶縁層13の厚さは4μmであった。
(4)第2絶縁層14の前駆体であるゲル層の形成
VDF−HFP共重合体(商品名:#8500、(株)クレハ製)の3質量%ジメチルカーボネート溶液を、ポリエチレン製微多孔性フィルム(平均孔径0.15μm、厚さ16μm、多孔性セパレータ12)表面にアプリケータを用いて塗布し、乾燥し、第2絶縁層14の前駆体であるゲル層を形成した。ゲル層の厚さは2μmであった。
(5)非水電解質二次電池1の組立
正極10と負極11との間に多孔性セパレータ12を介在させて捲回し、電極群2を作製した。このとき、正極10と多孔性セパレータ12との間で、正極10表面の第1絶縁層13と多孔性セパレータ12表面のゲル層とが対向するように配置した。
この電極群2の長手方向両端に上部絶縁板22および下部絶縁板23を装着した後、有底円筒型の電池ケース26(直径18mm、高さ65mm、内径17.85mm)に挿入した。アルミニウムリード20およびニッケルリード21の他端を、それぞれ、正極端子24の下部および電池ケース26の内底面に接続した。
その後、非水電解質5.5gを電池ケース26内に注液した。電池ケース26の開口に、正極端子24を支持する封口板25を装着し、開口端部を封口板25に向けてかしめつけ、電池ケース26を封口した。こうして、設計容量2000mAhの円筒型非水電解質二次電池1を作製した。
なお、非水電解質を注液すると、電極群2に含まれるゲル層と非水電解質とが接触し、ゲル層に非水電解質が含浸し、第2絶縁層14が形成された。第2絶縁層14の厚さは、
3μmであった。
非水電解質には、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネートとの体積比1:1:1の混合溶媒97質量部にビニレンカーボネート3質量部を添加し、LiPF6を1モル/Lの濃度で溶解したものを用いた。
(実施例2)
実施例1における第1絶縁層13の正極活物質層表面への形成と同様にして、第3絶縁層15を負極活物質層表面に形成した。実施例1における第2絶縁層14の多孔性セパレータ12の正極10側表面への形成と同様にして、第4絶縁層16を多孔性セパレータ12の負極11側表面に形成した。これらの操作以外は、実施例1と同様にして、本発明の非水電解質二次電池1を作製した。
(実施例3)
正極活物質層表面に第1絶縁層13を形成し、第1絶縁層13の表面に第2絶縁層14を形成する以外は、実施例1と同様にして、本発明の非水電解質二次電池1を作製した。
(実施例4)
多孔性セパレータ12の表面に第2絶縁層14を形成し、第2絶縁層14の表面に第1絶縁層13を形成する以外は、実施例1と同様にして、本発明の非水電解質二次電池1を作製した。
(実施例5)
実施例4と同様にして第1絶縁層13および第2絶縁層14を形成し、さらに第1絶縁層13を正極活物質表面に熱圧着により一体化させる以外は、実施例1と同様にして、本発明の非水電解質二次電池1を作製した。
(比較例1)
第1絶縁層13のみを形成し、第2絶縁層14を形成しない以外は、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
(比較例2)
第2絶縁層14のみを形成し、第1絶縁層13を形成しない以外は、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
(比較例3)
第1絶縁層13および第2絶縁層14を形成せず、かつ、多孔性セパレータ12に代えて複合膜を用いる以外は、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。複合膜には、厚さ4μm、平均孔径0.01μmの耐熱性アラミド樹脂層と、厚さ16μm、平均孔径0.1μmのポリエチレン樹脂層とからなるものを用いた。
(比較例4)
第1絶縁層13を多孔性セパレータ12の表面に形成し、かつ第2絶縁層14を正極10の正極活物質層表面に形成する以外は、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
実施例1〜5および比較例1〜4の非水電解質二次電池における、第1絶縁層13、第2絶縁層14、第3絶縁層15、第4絶縁層16および多孔性セパレータ12の構成を表1に示す。
Figure 2011060481
(試験例1)
実施例1〜5および比較例1〜4で得られた非水電解質二次電池を用いて、次に示す釘刺し試験、充放電試験および過充電サイクル試験を行い、安全性および負荷特性について評価した。
[釘刺し試験]
各電池に対して、以下の条件で充電を行った。そして、20℃環境下で、充電状態の電池の側面から、直径2.7mmの鉄釘を5mm/秒の速度で2mmの深さまで突き刺し、内部短絡を発生させた。その際の電池の30秒後の到達温度を、釘刺し位置から離れた電池の側面に配置した熱電対で測定した。結果を表2に示す。
充電条件:
定電流充電;電流値1400mA/充電終止電圧4.3V
定電圧充電;電圧値4.3V/充電終止電流100mA
[充放電試験]
各電池に対して、20℃環境下で、以下の条件で充放電を行い、0.2C放電時および3C放電時における放電容量をそれぞれ求めた。0.2C放電時の放電容量に対する、3C放電時の放電容量の百分率(%)を求め、初期負荷特性とした。結果を表2に示す。
充放電条件:
定電流充電;電流値1400mA/充電終止電圧4.2V
定電圧充電;電圧値4.2V/充電終止電流100mA
定電流放電;電流値400mA(0.2C)/放電終止電圧3.0V
定電流充電;電流値1400mA/充電終止電圧4.2V
定電圧充電;電圧値4.2V/充電終止電流100mA
定電流放電;電流値6000mA(3C)/放電終止電圧3.0V
[過充電サイクル試験]
各電池を20℃環境下で、0.2Cで4.3Vまで充電し、0.2Cで3.0Vまで放電する充放電を300回繰り返した後、3C放電時の放電容量を算定した。この容量の初期の0.2C放電時の放電容量に対する百分率(%)を求め、過充電サイクル後の負荷特性とした。結果を表2に示す。
Figure 2011060481
表2から、次のことが明らかである。実施例1の電池は、釘刺し試験における電池表面温度が低いので、内部短絡時の安全性が高い。また、実施例1の電池は、初期のみでなく過充電サイクル後も比較的高い負荷特性を維持している。実施例2の電池は、釘刺し試験における電池表面温度が実施例1の電池よりもさらに低い。また、実施例2の電池は、初期の負荷特性は実施例1の電池よりも高くないが、過充電サイクル後に高い負荷特性を維持している。
実施例3および実施例5の電池は、実施例1と同様に釘刺し試験における電池表面温度が低く、初期および過充電サイクル後の負荷特性が高い。実施例4の電池は、釘刺し試験における電池表面温度は実施例5に比べてやや高いが100℃未満であり、初期および過充電サイクル後の負荷特性は高い。
これに対し、第1絶縁層13(アルミナ含有多孔性耐熱層)のみからなる比較例1の電池は、電池表面温度は比較的低いものの、過充電サイクル後の負荷特性の低下が顕著である。第2絶縁層14(VDF−HFP共重合体ゲル層+非水電解質の含浸)のみからなる比較例2の電池は、初期の負荷特性が高いものの、過充電サイクル後の負荷特性の低下が比較的大きい。また、比較例2の電池は、電池表面温度が100℃を上回り、内部短絡に対する安全性が低い。
比較例3の電池では、第1絶縁層13および第2絶縁層14を含まず、アラミド樹脂層とポリエチレン樹脂層の複合膜からなる多孔性セパレータ12を用いている。比較例3の電池は、電池表面温度が比較的低く、安全性が高いが、過充電サイクル後の負荷特性が顕著に低下している。比較例4の電池では、電池表面温度が100℃を上回り、過充電サイクル後の負荷特性の低下が顕著である。
以上の結果から、正極10と細孔径が大きい多孔性セパレータ12との間に第1絶縁層13および第2絶縁層14を所定の配置で形成することにより、内部短絡時の安全性が高く、過充電サイクル後の負荷特性の低下が抑制された非水電解質二次電池1が得られることが明らかである。
本発明の非水電解質二次電池は、従来の非水電解質二次電池と同様の用途に使用でき、特に、携帯用電子機器の電源として有用である。携帯用電子機器には、パーソナルコンピュータ、携帯電話、モバイル機器、携帯情報端末(PDA)、携帯用ゲーム機器、ビデオカメラなどがある。
また、本発明の非水電解質二次電池は、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、プラグインHEVなどにおける電気モーター駆動用の主電源または補助電源、燃料電池自動車における補助電源、電動工具、掃除機、ロボットなどの駆動用電源、電力貯蔵用電源などとしての利用も期待される。
1 非水電解質二次電池
2、3 電極群
10 正極
11 負極
12 セパレータ
13 第1絶縁層
14 第2絶縁層
15 第3絶縁層
16 第4絶縁層
20 正極リード
21 負極リード
22 上部絶縁板
23 下部絶縁板
24 正極端子
25 封口板
26 電池ケース

Claims (11)

  1. 電極群と、リチウムイオン伝導性非水電解質と、前記電極群および前記リチウムイオン伝導性非水電解質を収容する電池ケースとを備える非水電解質二次電池であって、
    前記電極群は、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な正極と、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極と、前記正極および前記負極の間に配される多孔性セパレータと、前記正極および前記多孔性セパレータの間の前記正極側に配される第1絶縁層と、前記正極および前記多孔性セパレータの間の前記多孔性セパレータ側に配される第2絶縁層とを備え、
    前記多孔性セパレータは孔径0.15μm〜1μmの細孔を有し、前記第1絶縁層はセラミックフィラーを主成分として含有する多孔性絶縁層であり、前記第2絶縁層はリチウムイオン伝導ゲルを含有する非水電解質二次電池。
  2. 前記第1絶縁層は前記正極の表面に設けられ、かつ前記第2絶縁層は前記多孔性セパレータの表面に設けられている請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記第1絶縁層は前記正極の表面に設けられ、かつ前記第2絶縁層は前記第1絶縁層の表面に設けられている請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記第2絶縁層は前記多孔性セパレータの表面に設けられ、前記第1絶縁層は前記第2絶縁層の表面に設けられ、かつ前記第1絶縁層と前記正極とが熱圧着により一体化されている請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記第1絶縁層は、前記セラミックフィラーとともに結着剤を含有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の非水電解質二次電池。
  6. 前記第1絶縁層における前記セラミックフィラーの含有量が、前記セラミックフィラーと前記結着剤との合計量の80質量%以上である請求項5に記載の非水電解質二次電池。
  7. 前記負極および前記多孔性セパレータの間の前記負極側に配される第3絶縁層と、前記負極および前記多孔性セパレータの間の前記多孔性セパレータ側に配される第4絶縁層とを備え、
    前記第3絶縁層はセラミックフィラーを主成分として含有する多孔性絶縁層であり、前記第4絶縁層はリチウムイオン伝導ゲルを含有する請求項1〜6のいずれか1つに記載の非水電解質二次電池。
  8. 前記第3絶縁層は、前記セラミックフィラーとともに結着剤を含有する請求項7に記載の非水電解質二次電池。
  9. 前記第3絶縁層における前記セラミックフィラーの含有量が、前記セラミックフィラーと前記結着剤との合計量の80質量%以上である請求項8に記載の非水電解質二次電池。
  10. 前記リチウムイオン伝導性ゲルが、リチウムイオン伝導性非水電解質とフッ素樹脂とを含有する請求項1〜9のいずれか1つに記載の非水電解質二次電池。
  11. 前記フッ素樹脂が、ポリフッ化ビニリデンおよびフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体から選ばれる少なくとも1つである請求項10に記載の非水電解質二次電池。
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