JP2011060392A - 半導体記憶装置の試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電圧を細かく制御させることなく、かつ測定時間を極端に増大させることなく、SRAMメモリセルの微小欠陥を検出可能な半導体記憶装置の試験方法を提供する。
【解決手段】 測定対象メモリセルの保持データをリセットし、測定対象のメモリセルアレイに対して、読出し/書込みの動作時間を調整しながら読出し/書込み動作を行い、メモリセルの出力データと出力期待値を比較し、一致する回数をカウントし、カウント結果を遅延マージンとして出力する。カウント結果のメモリセルアレイ分布を統計処理し、分布のシステマティック成分を除去し、個々のメモリセルの遅延マージンを検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体記憶装置の試験方法に関する。特に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)のメモリセルに対し、遅延マージンの測定により微小欠陥を検出する技術に関する。
スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)の製造工程において、製造欠陥の検出として各種の試験が様々な段階で行われている。一般的な例としては、任意の“0”または“1”のテストパタンをSRAMに書込み、書込んだ値が正しく読出せるかどうかを試験する手法が用いられている。しかしながら、近年、プロセスの微細化により故障の原因が複雑化し、従来のテストパタンに基づいたテスト手法では潜在的な故障を検出することが困難になってきている。そこで、電圧値、電流値、遅延マージンのような物理量を測定し、セル単体の良・不良を判定する方法の必要性が増している。
例えば、非特許文献1には、SRAMメモリセル内に流れる電流を直接測定する技術が開示されている。この技術では、SRAMメモリセルにおいてワード線端子、2本のビット線の端子、ビット線プリチャージ電圧端子、SRAMメモリセル電源端子を外部からパッドを介して接続可能とする。この各端子に外部から様々な電圧を印加することによりSRAMメモリセル内の各MOSトランジスタの電流特性を直接測定する。電源電圧Vdd及び接地電圧Vss以外にオーバードライブ電圧(電源電圧Vddよりも高い電圧)VHを用意し、SRAMメモリセルの回路構造を維持したまま、各端子への供給電圧を最適化する。例えば、測定対象のMOSトランジスタが駆動MOSトランジスタの場合、ワード線の電圧をVHに設定することで転送MOSトランジスタでのドレイン・ソース間抵抗値を極端に低下させ、転送MOSトランジスタでの電圧降下を抑制する。これにより、電源線及び一方のビット線が駆動MOSトランジスタのドレイン電圧、もう一方のビット線が駆動MOSトランジスタのゲート電圧の役割をそれぞれ担うことになるため、MOSトランジスタの電流特性(例えば、ドレイン電流―ゲート・ソース間電圧の特性)の測定が可能となる。
また、特許文献1には、擾乱が含まれる入力信号を被測定回路に繰り返し入力した際に、正常な出力信号が出力された回数をカウントすることにより、被測定回路の擾乱耐性量を測定する技術が開示されている。これにより、低速なテスタで被測定回路の動作を停止させることなく被測定回路の擾乱耐性量を測定可能である。例えば、擾乱が遅延の場合、被測定回路の信号遅延に対する余裕度(以下、遅延マージン)の測定を行うこととなる。
WO2009/066764
X. Deng, W. Kit Loh, B. Pious, T. W. Houston, L. Liu, B. Khan, D. Corum, J. Raval, J. Gertas, F. Rousey, J. Steck, C. Suwannakinthorn, and R. McKee, "Characterization of bit transistors in a functional SRAM," IEEE/JSAP 2008 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp.44-45, June 2008.
しかしながら、上述した各先行技術文献に記載の技術を用いて半導体記憶装置の試験を行う際には、以下に述べるようにいくつかの課題が残されている。
非特許文献1で開示されたSRAMメモリセルの電流測定方法では、1個のMOSトランジスタの測定のために電源電圧及び接地電圧とは別のオーバードライブ電圧VHが必要となる。さらに、SRAMメモリセルに供給する電圧を細かく変化させなければならないために評価時間が増大したりして、評価のためのコストが増大するといった課題が存在する。
また、特許文献1で開示された擾乱耐性量の測定方法では、SRAMメモリセルの擾乱耐性量を測定できない場合が存在する。例えば、SRAMメモリセルへの“0”の書込み動作時に擾乱を与えて耐性量を測定する場合を考える。擾乱耐性量の測定前にSRAMメモリセルの保持データをあらかじめ“1”にリセットしないと、SRAMメモリセルに“0”が保持されている可能性がある。このとき、SRAMに擾乱を与えながら“0”を書込んでも、当該SRAMメモリセルには“0”が保持されたままとなるため、“0”の読出し動作時に常に“0”が読出される。したがって、擾乱を与えた“0”書込み動作が常にPassと判定され、“0”書込み動作における擾乱耐性量が取得できなくなる。上記の現象を防止するために、擾乱耐性量の測定のための一連のクロックサイクルの中に、SRAMメモリセルの保持データのリセット動作を組み入れる方法が考えられる。
さらに、SRAMメモリセルに対する擾乱耐性量を測定する方法のみでは、SRAMメモリセルの特性を外部から把握するのは困難である。その理由を説明する。SRAMメモリセルへの読出し動作及び書込み動作は、SRAMメモリセルの周辺回路(読出し回路、書込み回路、アドレスデコーダなど)と、ワード線及びビット線を通して行われるため、周辺回路とワード線及びビット線の特性の影響を受ける。例えば、読出し動作では読出し回路(センスアンプ)を通してデータが出力されるため、SRAMメモリセルの読出し動作における擾乱耐性量は、読出し回路の影響を受ける。読出し回路はSRAMメモリセルアレイの列ごとに付随するため、読出し回路の特性はSRAMメモリセルアレイでの擾乱耐性量分布における列方向のシステマティック成分として現れる。同様に、書込み回路及びビット線の特性も列方向のシステマティック成分として現れる。一方、アドレスデコーダ及びワード線はSRAMメモリセルアレイの行ごとに付随するため、アドレスデコーダ及びワード線の特性は擾乱耐性量分布における行方向のシステマティック成分として現れる。それゆえ、SRAMメモリセル起因による擾乱耐性量が周辺回路の影響を受けて埋もれてしまう虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、電圧を細かく制御させることなしに、また、測定時間を極端に増大させることなく、SRAMメモリセルの微小欠陥を検出可能な半導体記憶装置の試験方法を提供する。
本発明の1つの観点によれば、テスト装置を制御するための中央処理部やテストプログラム部を備えた制御部と、前記複数のメモリセルを試験する試験部と、前記複数のメモリセルの個々のメモリセルに対するパス回数をカウントしたパスカウント値を記憶するデータ記憶部から構成されたテスト装置を用いて、前記試験部が試験対象のメモリセルの保持データをリセットする第1のステップと、前記制御部が前記試験対象のメモリセルに対する読出し動作時間を変更する第2のステップと、前記第2のステップで変更された読出し動作時間により、前記試験部が前記試験対象のメモリセルに対して読出し動作を行う第3のステップと、前記試験部が、前記第3のステップで得られる出力データと出力期待値を比較し、一致した場合には、パス信号を前記データ記憶部に送り、前記データ記憶部が、前記パス信号を受けて前記パスカウント値を、1つカウントアップする第4のステップと、指定された複数の読出し動作時間に応じて前記第2から第4のステップを繰り返し、各々の繰り返しにおいて前記試験対象のメモリセルに対する出力データと出力期待値が一致した場合には、前記パスカウント値をさらにカウントアップし、前記データ記憶部が、前記試験対象のメモリセルに対するパスカウント値を出力する第5のステップと、から構成されている半導体記憶装置の試験方法が得られる。
本発明の他の観点によれば、テスト装置を制御するための中央処理部やテストプログラム部を備えた制御部と、前記複数のメモリセルを試験する試験部と、前記複数のメモリセルの個々のメモリセルに対するパス回数をカウントしたパスカウント値を記憶するデータ記憶部から構成されたテスト装置を用いて、前記試験部が試験対象のメモリセルの保持データをリセットする第1のステップと、前記制御部が前記試験対象のメモリセルに対する書込み動作時間を変更する第2のステップと、前記第2のステップで変更された書込み動作時間により、前記試験部が前記第1のステップと異なるデータにより前記試験対象メモリセルに対して書込み動作を行う第3のステップと、前記試験部が前記試験対象のメモリセルに対して読出し動作を行う第4のステップと、前記試験部が、前記第4のステップで得られる出力データと出力期待値を比較し、一致した場合には、パス信号を前記データ記憶部に送り、前記データ記憶部が、前記パス信号を受けて前記パスカウント値を、1つカウントアップする第5のステップと、指定された複数の書込み動作時間に応じて前記第2から第5のステップを繰り返し、各々の繰り返しにおいて前記試験対象のメモリセルに対する出力データと出力期待値が一致した場合には、それぞれ前記パスカウント値をさらにカウントアップし、前記データ記憶部が、前記試験対象のメモリセルに対するパスカウント値を出力する第6のステップと、から構成されている半導体記憶装置の試験方法が得られる。
本発明では、あらかじめSRAMメモリセルの保持データのリセットを行い、SRAMメモリセルの読出し又は書込み動作時間を調整しながら、SRAMメモリセルの読出しまたは書込み動作を行う。当該読出しまたは書込み動作がPassする回数をカウントし、Pass回数のカウント結果を遅延マージンとして出力する。ここで、SRAMメモリセルの読出し又は書込み動作時間は、測定対象のSRAM内の制御信号の遅延によって制御される。さらに、SRAMメモリセルごとに得られた遅延マージンの分布に対して統計処理を行い、周辺回路の影響を除去したSRAMメモリセルごとの遅延マージンが得られる。
このように、SRAMメモリセルの読出し又は書込み動作における遅延マージンを、周辺回路の影響を除去して測定することが可能となり、電圧を細かく制御することなしにSRAMメモリセルの微小欠陥を検出できる。
本発明の第1の実施形態におけるフローチャート図である。 本発明の第1の実施形態における測定結果、統計処理データを説明するブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるフローチャート図である。 本発明の実施例1及び実施例2における試験対象のSRAMマクロのブロック図である。 本発明の実施例1による試験対象のSRAMマクロの“0”読出し遅延マージンの測定結果、統計処理結果の例を示す図である。 本発明の実施例2による試験対象のSRAMマクロの“0”書込み遅延マージンの測定結果、処理結果の例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態では、本発明で試験対象(以下、測定対象とも記載する)となる半導体記憶装置がSRAMである場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されず、メモリセルを備える半導体記憶装置であればよい。
また、本発明の試験方法は、テスト装置を用いて実施されるものである。テスト装置は、特に限定されるものではなく、一般的なテスト装置が使用でき、例えば制御部と、試験部と、データ記憶部から構成される。制御部は、テスト装置を制御するための中央処理部、テストパターンを含むテスト手順を指定するテストプログラム部を備え、中央処理部はテストプログラムを読出し、判読し、試験部及びデータ記憶部に指示し、制御する。試験部は、ドライバーや判定回路を備え、試験対象のメモリセルに電源及び信号パターンを供給し、出力期待値と比較し、合否を判定する。データ記憶部は、試験結果データを記憶するもので、例えばビットマップとして、メモリセルの列番号/行番号による配置位置ごとにパスカウント値を記憶できる。さらに、端末装置として、キーボード等入力装置、出力表示装置、印刷装置を備えている。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、図1、2を参照して詳細に説明する。図1には第1の実施の形態における動作のフローチャート図を示す。図2には、その測定結果、処理データを説明するブロック図を示す。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるフローチャートである。本フローチャートは、SRAMメモリセルの“0”読出し動作における遅延マージンを測定する。以下、フローチャートに従って、その動作を詳細に説明する。
(ステップ1)制御部は、データ記憶部のパスカウント回数の値(パスカウント値)を“0”にリセットする。遅延マージン測定対象のSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルの全てに対し、それぞれのメモリセルの遅延マージンを示すPass/Failカウント回数の値(パスカウント値)をリセットする。ここで、複数のメモリセルが、同一のワード線及びビット線を共有し、マトリクス状(行方向及び列方向)に連続して配置されたセルアレイ領域をメモリセルアレイと呼ぶ。測定対象のメモリセルの数は、特に限定されることはなく、単一のメモリセルも可能である。しかし、測定効率から考えて複数のメモリセルからなるメモリセルアレイが好ましい。
(ステップ2)試験部は、遅延マージン測定対象のSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルに対して“0”書込み動作を行い、SRAMメモリセルの保持データを“0”にリセットする。
(ステップ3)制御部がテストプログラムを読み出し、試験部にSRAMメモリセルの読出し動作における動作時間を設定する。この読出し動作時間の設定としては、特に限定されるものでないが、本発明では、制御信号のパルス幅等の読出し動作時間で設定するものとする。
(ステップ4)試験部は、ステップ2で“0”書込みを行ったSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルに対して、ステップ3で設定された読出し動作時間により“0”読出し動作を行う。
(ステップ5)試験部は、出力期待値とステップ4での出力データを比較し、一致した場合にパス信号をデータ記憶部に送る。データ記憶部は、Pass/Failカウントとして、パスの場合にはパスカウント値を1つカウントアップし、その値を増大させる。
(ステップ6)データ記憶部は、測定対象のメモリセルアレイのそれぞれのメモリセルに対し、試験した読出し動作時間のなかでパスした回数の値(パスカウント値)を遅延マージンとして、保持するとともに、端末装置等に出力する。
(ステップ7)データ記憶部は、保持されている全測定対象SRAMメモリセルの遅延マージンのデータを制御部に送る。制御部は送られた遅延マージンのデータに対して統計処理を行う。この遅延マージンの統計処理については、後述する。
ここで、ステップ5でPass/Failカウントした後で、さらに試験すべき読出し動作時間の有無を確認する。有の場合は、ステップ3からステップ5の一連の動作が、読出し動作時間のある回数分だけ繰り返される。これにより、測定対象のSRAMメモリセルに対して読出し動作時間(タイミング)が何回も調整され、Pass/Failカウントされる。試験すべき読出し動作時間を全て試験し、試験すべき読出し動作時間がなくなった場合に、次のステップ6に進む。
ステップ6で、特定の測定対象のメモリセルの遅延マージンを出力すると、さらに試験すべき測定対象のメモリセルの有無を確認する。有の場合は、ステップ1からステップ6の一連の動作が、測定対象のSRAMメモリセルのある分だけ繰り返される。これにより、測定対象の全SRAMメモリセルに対して“0”読出し動作の遅延マージンが得られる。測定対象のSRAMメモリセルの全てが測定され、測定未了の測定対象のSRAMメモリセルがなくなった場合に、次のステップ7に進む。
このように、測定対象の1つのSRAMメモリセルに対し、ステップ3からステップ5の一連の動作を読出し動作時間の数分だけ繰り返すことで、“0”読出し動作の遅延マージンが得られる。さらにステップ1からステップ6の一連の動作を、測定対象のSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルの個数分だけ繰り返すことで、測定対象のSRAMメモリセルアレイ内の全SRAMメモリセルに対して“0”読出し動作の遅延マージンが得られる。この得られた試験結果をステップ7で、統計処理し、システマティック成分を求め、個々のメモリセルにおける欠陥を検出できることになる。
また、図1のフローチャートの他にも、いろんなフローが可能である。例えば、ステップ2の“0”書込み動作は、ステップ1の前に存在してもよい。この場合、ステップ1からステップ6の一連の動作とは独立に、測定対象SRAMメモリセルアレイ内の全SRAMメモリセルの個数分、すなわち全ての測定対象SRAMメモリセルに対し、一度にステップ2の“0”書込み動作が行われる。また、ステップ2の“0”書込み動作は、ステップ3の後に存在してもよい。この場合、調整された読出し動作時間ごとにステップ2が実行される。
本実施の形態は“0”読出し動作の場合であるが、“1”読出し動作の場合でも同様の基本フローとして実施可能である。この場合、ステップ2は“1”書込み動作(“1”リセット)に変更となり、ステップ4は“1”読出し動作に変更すればよい。
また、本実施の形態は、測定対象の全SRAMメモリセルに対しての遅延マージンの測定が“0”読出し動作の場合に限定されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、“0”読出し動作及び“1”読出し動作各々の遅延マージンの測定が、測定対象の各SRAMメモリセルで別々になっていてもよい。例えば、SRAMメモリセルへのデータのリセットの仕方がチェッカーパタンの場合、隣同士のSRAMメモリセルの保持データが互いに異なっている。その場合、隣同士のSRAMメモリセルに対して連続して遅延マージンを測定するときに、“0”読出し動作の遅延マージン測定と“1”読出し動作の遅延マージン測定が混在することとなる。なお、“0”読出し動作の遅延マージン測定の場合、ステップ2は“0”書込み動作(“0”リセット)、ステップ4は“0”読出し動作にそれぞれ設定される。“1”読出し動作の遅延マージン測定の場合、ステップ2は“1”書込み動作(“1”リセット)、ステップ4は“1”読出し動作にそれぞれ設定される。
次に、本実施の形態のステップ7における遅延マージンの統計処理によるシステマティック成分の除去に関して、図2を参照しながら一例を述べる。なお、遅延マージンの統計処理方法に関しては、図2に示した方法に限らない。すなわち、遅延マージン分布のシステマティック成分を抽出する方法ならば他の方法であってもよい。また、この統計処理は、データ記憶部のデータを用いて、計算プログラムを用いてテスタ装置の制御部で行うこととする。しかし特に限定されることなく、データ記憶部のデータを、外部の処理装置(例えばパソコン)等に転送した後、外部の処理装置で計算プログラムを用いて統計処理することもできる。
SRAMメモリセル起因の遅延マージンは遅延マージンのSRAMメモリセルアレイ分布(以下、遅延マージン分布)におけるランダム成分として現れる。一方、SRAMメモリセルアレイの周辺回路(アドレスデコーダ、読出し回路、書込み回路)及びワード線、ビット線の特性は遅延マージン分布におけるシステマティック成分(行方向または列方向)として現れる。そこで、統計処理して、遅延マージン分布のシステマティック成分を抽出し、システマティック成分をキャンセルするように遅延マージン分布にフィードバックする。システマティック成分をキャンセルすることで、SRAMメモリセル起因の遅延マージンが得られる。
以下、図2を参照しながら具体的な統計処理方法を説明する。なお、SRAMメモリセルアレイの行方向を変数y、列方向を変数xとそれぞれ定義し、遅延マージン分布を関数DM(x、y)で定義する。また、SRAMメモリセルアレイを構成するメモリセルの行数をM、列数をN(M,Nは自然数)とする。図2には、(a)遅延マージン関数DM(x、y)、(b)Y平均遅延マージン関数DM_AY(y)、(c)X平均遅延マージン関数DM_AX(x)、(d)規格化遅延マージン関数NDM(x、y)をそれぞれ示す。
ここでの統計処理で処理するメモリセルのユニットは、特に限定されないが、ステップ1で、指定する遅延マージン測定対象の複数のSRAMメモリセル単位とする。勿論、ステップ1で、指定された遅延マージン測定対象の複数のSRAMメモリセルを複数纏めて処理することも、逆に分割して処理することもできる。
ここで、1つの測定、及び統計処理するユニットについて考察する。本発明は、測定結果の遅延マージンから、システマティック成分を除去し、個々のメモリセルの遅延マージンから欠陥の有無を検出する。行方向または列方向のシステマティック成分が抽出しやすい複数のSRAMメモリセルとは、例えば、ワード線、ビット線を共有しているメモリセル同士である。分散されて配置され、例えば、異なるセンスアンプに接続されたビット線に接続されたメモリセル同士を纏めて処理した場合には、システマティック成分が抽出できない虞がある。異なるセンスアンプに接続されたビット線は、2つのシステマティック成分を有することから、本来のシステマティック成分が抽出できないことになる。この場合には、統計処理した結果を検討したうえで、測定結果を分割して統計処理するかどうかを決める必要がある。従って複数のSRAMメモリセルのユニットとして、システマティック成分が抽出しやすい複数のメモリセル単位が最適である。同じユニットを用いて測定及び統計処理することが、テストプログラムや、統計処理プログラムの作成のうえから好ましいものである。
(1) 遅延マージンDM(x、y)に対し、x方向及びy方向に平均をとり、遅延マージン分布のシステマティック成分を求める。式で表すと以下のようになる。
x平均遅延マージン:DM_AX(x)=Σ(y)DM(x、y)/M
y平均遅延マージン:DM_AY(y)=Σ(x)DM(x、y)/N
なお、Σ(x)はxについての総和、Σ(y)はyについての総和をとることをそれぞれ意味する。
(2) 遅延マージンDM(x、y)のSRAMメモリセルアレイ全体の平均(全平均)をとる。全平均の算出の仕方の例として、式で表すと以下のようになる。なお、以下のいずれの式においても同一の平均値が得られる。
遅延マージン全平均:DM_Ave=Σ(x、y)DM(x、y)/(M×N)
遅延マージン全平均:DM_Ave=Σ(x)DM_AX(x)/N
遅延マージン全平均:DM_Ave=Σ(y)DM_AY(y)/M
(3) (1)と(2)で得られた平均値に対して差分をとることにより、遅延マージン分布のシステマティック成分をキャンセルするために遅延マージン分布にフィードバックする成分を求める。式で表すと以下のようになる。
x平均差分遅延マージン:DDM_AX(x)=DM_AX(x)−DM_Ave
y平均差分遅延マージン:DDM_AY(y)=DM_AY(y)−DM_Ave
(4) (3)で得られた平均値の差分だけ遅延マージンDM(x、y)から減算し(規格化遅延マージン)、遅延マージン分布のシステマティック成分をキャンセルする。式で表すと以下のようになる。
規格化遅延マージン:NDM(x、y)=DM(x、y)
−DDM_AX(x)−DDM_AY(y)
本実施の形態では、測定対象の1つのSRAMメモリセルに対し、読出し動作時間を変更し、“0”読出し動作の遅延マージンを測定する。さらに他の測定対象のSRAMメモリセルに対しても測定し、全SRAMメモリセルに対して“0”読出し動作の遅延マージンを測定する。これらの得られた遅延マージンを統計処理し、システマティック成分を求め、個々のメモリセルにおける遅延マージンを得る。この個々のメモリセルにおける遅延マージンにより、個々のメモリセルの欠陥の有無を判定することができる。
(第2の実施の形態)
<フローチャート>
本発明の第2の実施の形態を、図3を参照して説明する。図3には、第2の実施の形態のフローチャートを示す。本フローチャートは、SRAMメモリセルアレイの“0”書込み動作における遅延マージンを測定する。以下、フローチャートに従って、その動作を詳細に説明する。
(ステップ1)制御部は、データ記憶部のパスカウント回数の値(パスカウント値)を“0”にリセットする。遅延マージン測定対象のSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルの全てに対し、それぞれのメモリセルの遅延マージンを示すPass/Failカウント回数の値(パスカウント値)をリセットする。ここで、複数のメモリセルが、同一のワード線及びビット線を共有し、マトリクス状(行方向及び列方向)に連続して配置されたセルアレイ領域をメモリセルアレイと呼ぶ。
(ステップ2)試験部は、遅延マージン測定対象のSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルに対して、“1”書込み動作を行い、SRAMメモリセルの保持データを“1”にリセットする。
(ステップ3)制御部が、テストプログラムを読み出し、試験部にSRAMメモリセルの書込み動作における書込み動作時間を設定する。この書込み動作時間の設定としては、制御信号のパルス幅等の書込みタイミングで設定するものとする。
(ステップ4)試験部は、ステップ2で“0”書込みを行ったSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルに対して、ステップ3で設定された書込み動作時間により“0”書込み動作を行う。
(ステップ5)試験部は、ステップ2で“0”書込みを行ったSRAMメモリセルアレイ内のメモリセルに対して、“0”読出し動作を行う。
(ステップ6)試験部は、出力期待値とステップ4での出力データを比較し、一致した場合にパス信号をデータ記憶部に送る。データ記憶部は、Pass/Failカウントとして、パスの場合にはパスカウント値を1つカウントアップし、その値を増大させる。
(ステップ7)データ記憶部は、測定対象のメモリセルアレイのそれぞれのメモリセルに対し、試験した書込み動作時間のなかでパスした回数の値(パスカウント値)を遅延マージンとして、保持するとともに、端末装置等に出力する。
(ステップ8)データ記憶部は、保持されている測定対象SRAMメモリセルの遅延マージンのデータを制御部に送る。制御部は送られた遅延マージンのデータに対して統計処理を行う。この遅延マージンの統計処理については、第1の実施の形態と同じである。
ここでは、書込み動作においても同様に、ステップ6でPass/Failカウントした後で、さらに試験すべき書込み動作時間の有無を確認する。有の場合は、ステップ3からステップ6の一連の動作が、書込み動作時間のある回数分だけ繰り返される。これにより、測定対象のSRAMメモリセルアレイに対して書込み動作時間(タイミング)が何回も調整され、Pass/Failカウントされる。試験すべき書込み動作時間を全て試験し、試験すべき書込み動作時間がなくなった場合に、次のステップ7に進む。
また、ステップ7で、特定の測定対象のメモリセルの遅延マージンを出力すると、さらに試験すべき測定対象のメモリセルの有無を確認する。有の場合は、ステップ1からステップ7の一連の動作が、測定対象のSRAMメモリセルのある分だけ繰り返される。これにより、測定対象のSRAMメモリセルアレイ内の全SRAMメモリセルに対して“0”書込み動作の遅延マージンが得られる。測定対象のSRAMメモリセルの全てが測定され、測定未了の測定対象のSRAMメモリセルがなくなった場合に、次のステップ8に進む。
また、図3のフローチャートの他にも、いろんなフローが可能である。例えば、また、ステップ2の“1”書込み動作は、ステップ3の後に存在してもよい。この場合、調整された書込み動作時間ごとにステップ2が実行される。
本実施の形態は“0”書込み動作の場合であるが、“1”書込み動作の場合でも同様である。この場合、ステップ2は“0”書込み動作(“0”リセット)に変更となり、ステップ4は“1”書込み動作に変更となり、ステップ5は“1”読出し動作に変更となる。
また、第1の実施の形態と同様に、本実施の形態は測定対象全SRAMメモリセルに対する遅延マージンの測定が“0”書込み動作の場合のみに限定されることはない。すなわち、“0”書込み動作及び“1”書込み動作各々の遅延マージンの測定が測定対象各SRAMメモリセルで別々になっていてもよい。なお、“0”書込み動作の遅延マージン測定の場合、ステップ2は“1”書込み動作(“1”リセット)、ステップ4は“0”書込み動作、ステップ5は“0”読出し動作にそれぞれ設定される。一方“1”書込み動作の遅延マージン測定の場合、ステップ2は“0”書込み動作(“0”リセット)、ステップ4は“1”書込み動作、ステップ5は“1”読出し動作にそれぞれ設定される。
本実施の形態においては、測定対象の1つのSRAMメモリセルに対し、書込み動作時間を変更し、多くの書込みタイミングで測定し、“0”書込み動作の遅延マージンを測定する。さらに他の測定対象のSRAMメモリセルに対しても測定し、全SRAMメモリセルに対して“0”書込み動作の遅延マージンを測定する。この得られた遅延マージンを統計処理し、システマティック成分を求め、個々のメモリセルにおける遅延マージンを得る。本実施の形態においても第1の実施の形態とおなじく、個々のメモリセルにおける遅延マージンにより、個々のメモリセルの欠陥の有無を検出することができる。
(実施例1)
以下に、第1の実施の形態に対する実施例1を示す。図4には、試験対象のSRAMマクロの回路ブロック図を示す。図5には、試験対象のSRAMマクロの“0”読出し遅延マージンの測定結果と、処理結果の例を示す。
図4に示すSRAMマクロ10は、メモリセルアレイ11と、アドレスデコーダ12と、ビット線BLプリチャージ回路13と、書込み回路14と、読出し回路15と、タイミング制御回路16から構成されている。タイミング制御回路16には外部からタイミング指示信号が入力され、SRAMマクロ10内の各制御信号をSRAMマクロの外部から制御可能となっている。なお、図4のSRAMマクロは2Mビットの容量(2048行×1024列)を備え、90nmCMOSプロセス技術を用いて製造されている。試験対象のSRAMマクロに対して、以下のステップにより“0”読出し動作の遅延マージンの測定を行う。
(ステップ1)制御部は、データ記憶部のPass/Failカウント値(遅延マージン測定対象各SRAMメモリセルの遅延マージン)をリセットする。
(ステップ2)試験部は、測定対象のSRAMメモリセルに対して、対応するアドレスを設定し、データ入力を“0”に設定し、書込み動作を行い、SRAMメモリセルの保持データを“0”にリセットする。
(ステップ3)制御部が、テストプログラムを読み出し、試験部にSRAMメモリセルの読出し動作における読出し動作時間を設定する。なお、読出し動作時間の設定はタイミング制御回路16の入力信号であるタイミング指示信号により行われ、タイミング指示信号によりSRAMマクロ10の読出しイネーブル信号SEの立ち上がりタイミングが制御される。
(ステップ4)試験部は、ステップ2で“0”書込みを行ったSRAMメモリセルに対して、対応するアドレスを設定し、ステップ3で設定された読出しタイミングにより“0”読出し動作を行う。
(ステップ5)試験部は、出力期待値とステップ4で得られたSRAMマクロ10の出力データを比較し、一致した場合(Pass)に、データ記憶部はPass/Failカウント値を1増大させる。
(ステップ6)データ記憶部は、Pass/Failのパスカウント回数結果(遅延マージン)の値を出力する。
(ステップ7)データ記憶部は、全測定対象SRAMメモリセルの遅延マージンのデータを制御部に送る。制御部は送られた遅延データのデータに対して統計処理を行う。
図5は、実施例1により得られた“0”読出し遅延マージンのセルアレイ分布(512行×1024列)の例を示す図である。“0”読出し遅延マージンに対して列平均をとると、列平均が列ごとにランダムにばらついていることがわかる。この原因は、SRAMメモリセルアレイの列ごとに付随する読出し回路(センスアンプ)のオフセット特性のばらつきが原因である。また、同様に行平均をとると、行番号が大きくなるにしたがって“0”読出し遅延マージンが大きくなっていることがわかる。この原因は、ビット線の特性であると考えられる。そこで、ステップ7による統計処理を行うことにより、規格化遅延マージンとしてシステマティック成分が除去された遅延マージンが得られる。この規格化遅延マージンをもとに、SRAMメモリセルの微小欠陥を検出することが可能である。
(実施例2)
以下に、第2の実施の形態に対する実施例2を示す。図6には、試験対象のSRAMマクロの“0”書込み遅延マージンの測定結果と、処理結果の例を示す。本実施例は、実施例1と同様に、図4に示す試験対象のSRAMマクロに対して、以下のステップにより“0”書込み動作の遅延マージンの測定を行う。
(ステップ1)制御部は、データ記憶部のPass/Failカウント値(遅延マージン測定対象各SRAMメモリセルの遅延マージン)をリセットする。
(ステップ2)試験部は、遅延マージン測定対象のSRAMメモリセルに対して、対応するアドレスを設定し、データ入力を“1”に設定し、書込み動作を行い、SRAMメモリセルの保持データを“1”にリセットする。
(ステップ3)制御部がテストプログラムを読み出し、試験部にSRAMメモリセルの書込み動作における書込み動作時間の設定を行う。なお、書込み動作時間の設定はタイミング制御回路16の入力信号であるタイミング指示信号により行われ、タイミング指示信号によりSRAMマクロ10のワード線イネーブル信号WLEの立下がりタイミングが制御される。
(ステップ4)試験部は、ステップ2で“1”書込みを行ったSRAMメモリセルに対して、対応するアドレスを設定し、データ入力を“0”に設定し、ステップ3で設定された書込み動作時間により書込み動作を行う。
(ステップ5)試験部は、ステップ2で“1”書込みを行ったSRAMメモリセルに対して、対応するアドレスを設定し、“0”読出し動作を行う。
(ステップ6)試験部は、出力期待値とステップ5での出力データを比較し、一致した場合(Pass)に、データ記憶部はPass/Failカウント値を1増大させる。
(ステップ7)データ記憶部は、Pass/Failのパスカウント回数結果(遅延マージン)の値を出力する。
(ステップ8)データ記憶部は、全測定対象SRAMメモリセルの遅延マージンのデータを制御部に送る。制御部は送られた遅延マージンのデータに対して統計処理を行う。
図6は、実施例2により得られた“0”書込み遅延マージンのセルアレイ分布(512行×1024列)の例を示す図である。“0”書込み遅延マージンに対して列平均をとると、列番号が512列付近で遅延マージンの値が大きくなっている。この原因は、ワード線の特性であると考えられる。一方、同様に行平均をとると、一定となっている。そこで、ステップ8による統計処理を行うことにより、規格化遅延マージンとしてシステマティック成分が除去された遅延マージンが得られる。この規格化遅延マージンをもとに、SRAMメモリセルの微小欠陥を検出することが可能である。
本発明によれば、測定対象の1つのSRAMメモリセルアレイに対し、書込み又は読出し動作の動作時間を変更し、多くのタイミングで測定し、書込み又は読出し動作の遅延マージンを測定する。この遅延マージンを統計処理し、システマティック成分を求め、個々のメモリセルにおける遅延マージンを得る。個々のメモリセルにおける遅延マージンの大小により、個々のメモリセルの欠陥の有無を検出することができる。
以上、実施の形態例、実施例として本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で様々な変更をすることができる。
本発明は、半導体装置出荷時の不良品選別時の試験方法として活用することができる。
10 SRAMマクロ
11 SRAMセルアレイ
12 アドレスデコーダ
13 ビット線(BL)プリチャージ回路
14 書込み回路
15 読出し回路
16 タイミング制御回路

Claims (8)

  1. テスト装置を用いて、複数のメモリセルを備えた半導体記憶装置の試験方法であって、
    前記テスト装置は、前記テスト装置を制御するための中央処理部やテストプログラム部を備えた制御部と、前記複数のメモリセルを試験する試験部と、前記複数のメモリセルの個々のメモリセルに対するパス回数をカウントしたパスカウント値を記憶するデータ記憶部から構成され、
    前記試験部が試験対象のメモリセルの保持データをリセットする第1のステップと、
    前記制御部が前記試験対象のメモリセルに対する読出し動作時間を変更する第2のステップと、
    前記第2のステップで変更された読出し動作時間により、前記試験部が前記試験対象のメモリセルに対して読出し動作を行う第3のステップと、
    前記試験部が、前記第3のステップで得られる出力データと出力期待値を比較し、一致した場合には、パス信号を前記データ記憶部に送り、前記データ記憶部が、前記パス信号を受けて前記パスカウント値を、1つカウントアップする第4のステップと、
    指定された複数の読出し動作時間に応じて前記第2から第4のステップを繰り返し、各々の繰り返しにおいて前記試験対象のメモリセルに対する出力データと出力期待値が一致した場合には、前記パスカウント値をさらにカウントアップし、前記データ記憶部が、前記試験対象のメモリセルに対するパスカウント値を出力する第5のステップと、から構成されていることを特徴とする半導体記憶装置の試験方法。
  2. 前記第1から第5のステップを、指定された試験対象メモリセルの個数分繰り返し、前記試験対象メモリセルごとに前記パスカウント値を出力することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置の試験方法。
  3. 前記第5のステップにより得られる前記複数のメモリセルに対するパスカウント値の分布から、前記分布のシステマティック成分を除去する第6のステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置の試験方法。
  4. 前記第6のステップは、前記パスカウント値の前記複数のメモリセルに対する分布の行平均を算出するステップと、前記パスカウント値の前記複数のメモリセルに対する分布の列平均を算出するステップと、前記パスカウント値の前記複数のメモリセルに対する分布の全体平均を算出するステップと、
    前記行平均と前記全体平均の差分を算出するステップと、前記列平均と前記全体平均の差分を算出するステップと、
    前記差分をもとに前記パスカウント値の分布から減算するステップと、から構成され、前記制御部が、前記第6のステップのそれぞれのステップを実行することを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置の試験方法。
  5. テスト装置を用いて、複数のメモリセルを備えた半導体記憶装置の試験方法であって、
    前記テスト装置は、前記テスト装置を制御するための中央処理部やテストプログラム部を備えた制御部と、前記複数のメモリセルを試験する試験部と、前記複数のメモリセルの個々のメモリセルに対するパス回数をカウントしたパスカウント値を記憶するデータ記憶部から構成され、
    前記試験部が試験対象のメモリセルの保持データをリセットする第1のステップと、
    前記制御部が前記試験対象のメモリセルに対する書込み動作時間を変更する第2のステップと、
    前記第2のステップで変更された書込み動作時間により、前記試験部が前記第1のステップと異なるデータにより前記試験対象メモリセルに対して書込み動作を行う第3のステップと、
    前記試験部が前記試験対象のメモリセルに対して読出し動作を行う第4のステップと、
    前記試験部が、前記第4のステップで得られる出力データと出力期待値を比較し、一致した場合には、パス信号を前記データ記憶部に送り、前記データ記憶部が、前記パス信号を受けて前記パスカウント値を、1つカウントアップする第5のステップと、
    指定された複数の書込み動作時間に応じて前記第2から第5のステップを繰り返し、各々の繰り返しにおいて前記試験対象のメモリセルに対する出力データと出力期待値が一致した場合には、それぞれ前記パスカウント値をさらにカウントアップし、前記データ記憶部が、前記試験対象のメモリセルに対するパスカウント値を出力する第6のステップと、から構成されていることを特徴とする半導体記憶装置の試験方法。
  6. 前記第1から第6のステップを、指定された試験対象の複数のメモリセルの個数分繰り返し、前記試験対象メモリセルごとに前記パスカウント値を出力することを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置の試験方法。
  7. 前記第6のステップにより得られる前記複数のメモリセルに対するパスカウント値の分布から、前記分布のシステマティック成分を除去する第7のステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶装置の試験方法。
  8. 前記第7のステップは、前記パスカウント値の前記複数のメモリセルに対する分布の行平均を算出するステップと、前記パスカウント値の前記複数のメモリセルに対する分布の列平均を算出するステップと、前記パスカウント値の前記複数のメモリセルに対する分布の全体平均を算出するステップと、
    前記行平均と前記全体平均の差分を算出するステップと、前記列平均と前記全体平均の差分を算出するステップと、
    前記差分をもとに前記パスカウント値の分布から減算するステップと、から構成され、前記制御部が、前記第7のステップのそれぞれのステップを実行することを特徴とすることを特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置の試験方法。
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