JP2011059610A - 電気光学装置、その駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のサブフィールド毎に画素をオンまたはオフ駆動する際にフリッカーを低減する。
【解決手段】フレームを例えば4個のグループで構成するとともに、各グループを期間長の異なる4個のサブフィールドで構成し、画素を、階調レベルに応じた駆動パターンにしたがってオンまたはオフ駆動する。駆動パターンには、一の階調レベルに対し、サブフィールド毎に液晶素子をオン駆動またはオフ駆動を指示するビット配列からなる基本パターンのタイプAと、当該タイプAに対し、サブフィールド数の「4」を単位としてビット配列の位相をシフトさせたシフトパターンのタイプB、C、Dとがある。一の画素に対し、タイプA、B、C、Dのいずれか1つを、当該一の画素の位置に応じて選択して、当該一の画素をオン駆動またはオフ駆動する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数のサブフィールドの各々において、画素をオンまたはオフのいずれかで駆動する技術に関する。
液晶素子やEL(Electronic Luminescence)素子などのような表示素子を画素として有する電気光学装置において中間階調を表現するために、次のような技術が提案されている。すなわち、フレーム(フィールド)を分割した複数のサブフィールド毎に、画素をオンまたはオフのいずれか一方で駆動するとともに、オンまたはオフ駆動する時間の割合を変化させることによって中間階調を表現する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−148417号公報(図6、段落0099)
ところで、画素をサブフィールド毎にオンまたはオフ駆動する際に、互いに隣接する複数の画素領域にわたって特定の階調を表現しようとしたときに、フリッカーが視認される場合があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、サブフィールド毎に画素をオンまたはオフに駆動して階調を表現する際のフリッカーを低減する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気光学装置は、複数の画素と、前記複数の画素をそれぞれオン駆動またはオフ駆動する駆動回路と、を備える電気光学装置であって、前記駆動回路は、フレームを複数個のグループで構成するとともに、各グループを互いに期間長の異なる複数個のサブフィールドで構成して、前記サブフィールド毎に、階調レベルに応じた駆動パターンにしたがって前記画素をオン駆動またはオフ駆動し、一の階調レベルに対応する駆動パターンには、当該一の階調レベルに対し、前記サブフィールド毎に前記画素をオン駆動またはオフ駆動を指示するビット配列からなる基本パターンと、当該基本パターンに対し、前記グループのサブフィールド数を単位として前記ビット配列の位相をシフトさせた1以上のシフトパターンとがあり、一の画素に対し、前記基本パターンおよびシフトパターンのいずれか1つを、当該一の画素の位置に応じて選択して、当該一の画素をオン駆動またはオフ駆動することを特徴とする。本発明によれば、フレームにおいてオン駆動(またはオフ駆動)が特定の時間帯に集中しても、画素の位置に応じてオン駆動(またはオフ駆動)が特定の時間帯に集中しても、画素の位置に応じてオン駆動またはオフ駆動を指示するビット配列の位相がシフトされる。このため、隣接するもの同士が互いに異なる駆動パターンでオンオフ駆動されるので、全体でみると、オンオフ駆動で生じる明暗をフリッカーとして視認され難くすることが可能となる。
本発明において、前記駆動パターンにおける基本パターンと、1以上のシフトパターンの各々とは、前記ビット配列の位相を、前記グループのサブフィールド数の整数倍分シフトさせた関係にあっても良い。このとき、前記駆動パターンには、前記フレームを構成するグループ個数分の種類があることが好ましい。さらに、前記駆動回路は、横方向および縦方向にマトリクス状に配列する画素に対し、前記横方向で隣接する画素同士および前記縦方向で隣接する画素同士において同種類の駆動パターンを選択しないように予め定められたルールにしたがって、1つの駆動パターンを選択する構成としてもよい。このルールについては、予めルックアップテーブルに記憶させた構成が好ましい。
また、本発明において、前記画素を、極性パターンにしたがった極性で少なくともオン駆動するとともに、前記フレームを「3」以上の奇数個のグループで構成し、前記極性パターンの周期の1/2期間を、前記グループを構成する複数個のサブフィールドの期間とした構成としても良い。この構成によれば、フレームにおいてオン駆動(またはオフ駆動)が特定の時間帯に集中することによるフリッカーにくわえて、極性差によって生じるフリッカーについても視認され難くすることが可能となる。
なお、本発明は、電気光学装置のみならず、電気光学装置の駆動方法としても、また、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 電気光学装置における表示パネルの構成を示す図である。 表示パネルにおける画素の構成を示す図である。 電気光学装置におけるフレームを示す図である。 電気光学装置におけるSFコード変換部の変換内容を示す図である。 電気光学装置におけるSFビット選択部の選択内容を示す図である。 電気光学装置における走査線駆動回路等の動作を示す図である。 電気光学装置におけるタイプ毎のオンオフ駆動を示す図である。 第2実施形態に係る電気光学装置のフレーム等を示す図である。 電気光学装置におけるSFビット選択部の選択内容を示す図である。 第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 電気光学装置のフレーム等を示す図である。 電気光学装置によるフリッカー低減を説明するための図である。 エンコーダーおよびデコーダーの変換内容を示す図である。 電気光学装置を適用したプロジェクターの構成を示す図である。 比較例におけるフリッカーの発生を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。この図に示されるように、電気光学装置10は、タイミング制御回路20、画質調整部30、メモリー制御部40、メモリー45、SFビット変換回路50および表示パネル100を含む。
電気光学装置10には、図示省略した上位回路から映像信号Vidが供給される。映像信号Vidは、表示すべき画像における各画素の階調レベルをそれぞれ規定するものであり、垂直走査信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック信号Clkにしたがって走査される画素の順で供給される。
タイミング制御回路20は、垂直走査信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック信号Clkに基づいて各部を制御するが、その制御の詳細については後述する。
画質調整部30は、映像信号Vidで規定される画像の明るさや色合いなどを、表示パネル100の表示特性や、図示省略した各種操作子の設定状況に合わせて前処理するとともに、処理した映像信号Daを出力する。なお、本実施形態において、上位回路から供給される映像信号Vidは、アナログ信号でもあっても良いし、デジタル信号でもあっても良いが、アナログ信号であれば、画質調整部30によってデジタル信号に変換される。
メモリー制御部40は、タイミング調整回路20による制御にしたがって、映像信号Daをメモリー45に書き込む一方で、表示パネル100で駆動する画素に応じた映像信号を当該メモリー45から読み出すものである。なお、メモリー45に書き込まれる映像信号Daと区別するために、読み出される映像信号をDbと表記している。
SFビット変換回路50は、読み出された映像信号Dbを、表示パネル100における駆動タイミング(サブフィールド)と、当該映像信号Dbが指定する画素の位置とに応じて、サブフィールド(SF)において当該画素をオンまたはオフ駆動すべきかを示すSFビットSbに変換するものであり、SFコード変換部52、位相制御部54およびSFビット選択部56を有する。なお、SFビット変換回路50の詳細については後述する。
一方、表示パネル100は、例えばアクティブ・マトリクス型であって透過型の液晶表示パネルであり、画素毎に透過率を変調した透過像を生成するものである。
図2は、表示パネル100の構成を示す図である。この図に示されるように、表示パネル100には、例えば1、2、3、…、1080行の走査線112が図において横方向に延在するように設けられ、また、1、2、3、…、1920列のデータ線114が図において縦方向に延在するように、かつ、各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられている。そして、1080行の走査線112と1920列のデータ線114との交点のそれぞれに対応して、画素110がそれぞれ配列している。したがって、本実施形態では、画素110が縦1080行×横1920列でマトリクス状に配列することになる。なお、このように画素110の配列する領域が表示領域101である。
表示領域101の周辺には、走査線駆動回路130とデータ線駆動回路140とがそれぞれ設けられている。
このうち、走査線駆動回路130は、1〜1080行の走査線112にそれぞれ走査信号を供給するものである。本実施形態において走査線駆動回路130は、制御信号Yctによって走査線112を1、2、3、…、1080行目という順番で選択するとともに、選択した走査線への走査信号を選択電圧とする一方、それ以外の、非選択に係る走査線への走査信号を非選択電圧とする。なお、1、2、3、…、1080行目の走査線112に供給される走査信号をそれぞれG1、G2、G3、…、G1080と表記している。
一方、データ線駆動回路140は、タイミング制御回路20から供給される制御信号Xctにしたがって、1〜1920列目のデータ線114の各々にそれぞれSFビットSbに応じたデータ信号を供給するものである。なお、1、2、3、…、1920列目のデータ線114に供給されるデータ信号を、それぞれd1、d2、d3、…、d1920と表記している。
図3は、表示パネル100における画素110の等価回路の一例を示す図である。
この図に示されるように、画素110は、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持した液晶素子120と、走査線112に選択電圧が印加されたときにデータ線114と画素電極118との間で導通状態となり、非選択電圧が印加されたときに非導通状態となる薄膜トランジスター(Thin Film Transistor:以下単に「TFT」と表記する)116とを有する構成である。
なお、コモン電極108は各画素にわたって共通であり、図示省略した回路によって電圧LCcomが印加される。また、画素110では、液晶素子120に対して並列に補助容量(蓄積容量)125が設けられる。この補助容量125は、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線115に共通接続されている。容量線115は時間的に一定の電圧に保たれている。
このような構成において、画素110では、走査線112に選択電圧が印加されたときにTFT116が導通状態になって、データ線114に供給されたデータ信号の電圧が画素電極118に印加される。一方、走査線112への選択電圧の印加が終了して非選択電圧が印加されたときにTFT116が非導通状態になるが、液晶素子120は、TFT116の導通状態であったときに画素電極118に印加されたデータ信号の電圧を、その容量性によって走査線112に選択電圧が再び印加されるまで保持する。
ところで、本実施形態において、画素110はオンまたはオフのいずれかで駆動されるので、データ信号は、SFビットSbの“1”に応じたオンレベル、または“0”に応じたオフレベルのいずれである。
ここで、液晶素子120をノーマリーブラックモードとしたとき、オンレベルとは、液晶素子120に電圧を印加して明状態にさせるデータ信号をいい、オフレベルとは、液晶素子120に電圧を印加しないで(または、印加電圧をゼロ近傍とする電圧を印加して)暗状態にさせるデータ信号をいう。液晶素子120を交流駆動する場合に、オンレベルは、振幅中心電圧に対して高位側とする正極性と、振幅中心電圧に対して低位側とする負極性との2種類が必要となる。一方、オフレベルは、液晶素子120に電圧を印加しないのであれば、コモン電極108に印加される電圧LCcomの1種類であり、極性に無関係であるが、印加電圧をゼロ近傍とする電圧を印加するのであれば、振幅中心電圧に対して正極性と、負極性との2種類が必要となる。
なお、本説明において、走査信号やデータ信号の電圧については、図示省略した接地電位Gndを電圧ゼロの基準としている。ただし、液晶素子120の印加電圧については、コモン電極108の電圧LCcomと画素電極118との電位差とする。また、コモン電極108に印加される電圧LCcomは、上記振幅中心電圧と同電圧と考えてよい。ただし、nチャネル型のTFT116のオフリーク等を考慮して、電圧LCcomを振幅中心電圧よりも低位となるように調整されることがある。
一方、本実施形態において、各画素についての単位期間であるフレームは、図4に示されるような構成である。詳細には、同図に示されるように、フレームが、時間的な順序でみて、第1グループ(第1G)から第4グループ(第4G)までに分類されるとともに、各グループが、互いに重み(時間的な長さ)の異なる4つのサブフィールドにそれぞれ分割されている。なお、本実施形態では、各グループにおける4つのサブフィールドの重みは、時間的な順序でみて、例えば「1」、「2」、「3」、「4」にそれぞれ設定されている。
本実施形態では、フレームが計16個のサブフィールドによって構成されることになるので、これらのサブフィールドを区別するために、時間的な順序でsf1〜sf16と表記する。
なお、走査線の単位期間であるフレームは、垂直同期信号Vsの周波数が60Hzであれば、その逆数に相当する16.7ミリ秒に相当する。また、各画素におけるサブフィールドのオンまたはオフ駆動は、走査線の選択時になされるので、厳密にいえば、フレームは、時間的にみて走査線毎にタイミングが異なる。
上述したように、画素110において、走査線112が選択されたときに画素電極118に印加されたオンまたはオフレベルは、走査線112が再び選択されるまで保持される。したがって、画素110を、あるサブフィールドに応じた期間だけオンまたはオフ駆動の状態にさせるためには、走査線を選択して、液晶素子120にSFビットに応じた(データ信号の)オンまたはオフレベルを書き込んでから、再び当該走査線を選択するまでの期間を、当該サブフィールドに応じた期間とすれば良いことになる。
本実施形態では、映像信号Dbを8ビットとして、画素で表現すべき階調レベルを十進値で、最も暗い「0」から最も明るい「255」まで「1」刻みで256階調を指定するものとする。
一方、本実施形態におけるサブフィールドは、図4に示したとおりの構成である。このサブフィールド構成において、オンすべきサブフィールドの重みを累計した値の組み合わせは、「0」から「40」(=4×(1+2+3+4))までの「1」刻みの41通りに過ぎない。このため、フレームにおける画素の透過率が、オン(オフ)駆動した期間の累算値だけで決まるのであれば、一見して256階調に対応できないようにみえる。
そこでまず、本実施形態では、液晶素子における光学応答性を利用する。
詳細には、SFビット変換回路50におけるSFコード変換部52が、映像信号Dbを、階調レベルに応じて図5に示されるようなSFコードに変換する。
なお、SFコードは、ビットc1〜c16の16ビットからなり、ビットc1〜C16を順にサブフィールドsf1〜sf16のオンオフ駆動を指定するものとして配列させた基本パターン(タイプA)である。
図5に示した変換内容について説明すると、本実施形態で用いる液晶素子のように光学応答が比較的遅い素子では、画素電極へのオンレベル(オフレベル)の印加に対して透過率が緩慢に変化する。このため、ノーマリーブラックモードにおいて、時間的に隣接するサブフィールドで連続的にオン駆動させたときと、時間的に離れたサブフィールドで離散的にオン駆動させたときとでは、フレームにおいてオン駆動の占める期間が同じであっても、実際の透過率は、連続的にオン駆動させたとき方が離散的にオン駆動させたときよりも大きくなる(明るくなる)。図5では、この特性を利用している。
ここで、基本パターンのタイプAのみで、それぞれsf1〜sf16においてオンまたはオフ駆動を指定してしまうと、フリッカーとして視認される原因となる。
そこで次に、本実施形態では、4つのサブフィールド、すなわちグループ期間毎に、図6の(b)に示されるように、基本パターンであるタイプAの配列に対して位相を90度ずつシフトさせたシフトパターン(タイプB、C、D)を用意して、画素の位置に応じて駆動パターン(タイプA、B、C、D)のいずれかを選択する構成にした。
なお、タイプCは、基本のタイプAに対し、ビット配列が2グループ分の期間だけ遅延した関係にあり、同様にタイプDは、タイプBに対し、ビット配列が2グループ分の期間だけ遅延した関係にある、ということもできる。
続いて、タイプA、B、C、Dのいずれかを決定するものがSFビット変換回路50における位相制御部54である。位相制御部54は、読み出された映像信号Dbで指定される画素の位置をi行j列と表したときに、行数iを「4」で割ったときの余りと、列数jを「4」で割ったときの余りとに応じて、図6の(a)に示されるようにタイプを決定する。
例えば映像信号Dbで指定される画素が5行10列に位置するとき、行数「5」を「4」で割ったときの余りが「1」であり、列数「10」を「4」で割ったときの余りが「2」であるから、タイプBに決定される。また例えば映像信号Dbで指定される画素が102行756列であったとき、行数「102」を「4」で割ったときの余りが「2」であり、列数「756」を「4」で割ったときの余りが「0」であるから、タイプBに決定される。
図6の(a)で示したタイプの決定については一例に過ぎないが、縦および横方向で隣接する画素同士で異なるタイプに決定することが望ましい。詳細には、同図に示した4×4のマトリクスは、縦および横方向に隣接する4つの要素の組み合わせのいずれもA、B、C、Dとなる配列によって、換言すれば、タイプA〜Dにそれぞれ「1」〜「4」の数字を割り当てたときに、縦および横方向のいずれの数字のそれぞれの和が「10」で等しくなるように並べた、いわゆる魔方陣の配列によって、タイプを決定することが望ましい。
なお、画素の位置に対してタイプを決定する方法としては、例えば第1に、図6の(a)に示した4×4のマトリクスとタイプとの関係について予めルックアップテーブルで記憶しておき、第2に、水平走査信号Hsをカウントするとともに垂直走査信号Vsによってゼロリセットする4進カウントのカウンタ値によってマトリクスにおいて適用する行を決定するとともに、ドットクロック信号Clkをカウントするとともに水平走査信号Hsによってゼロリセットする4進カウントのカウンタ値によって、マトリクスにおいて適用する列を決定する構成が考えられる。
次に、SFビット選択部56は、変換されたSFコードのビットc1〜c16のうち、いずれかの1ビットを、決定されたタイプ、および、表示パネル100における駆動タイミング(サブフィールド)に応じて選択して、SFビットSbとして出力する。
例えばタイプCに決定されるとともに、表示パネル100における駆動タイミングがサブフィールドsf5であれば、図6の(b)に示されるように、変換されたSFコードのうち、ビットc13がSFビットSbとして出力される。また例えばタイプAに決定されるとともに、表示パネル100における駆動タイミングがサブフィールドsf13であれば、変換されたSFコードのうち、ビットc13がSFビットSbとして出力される。
本実施形態では、SFビット変換回路50が映像信号DbをSFビットSbに変換し、データ信号駆動回路140が当該SFビットSbをデータ信号に変換して、データ線114に供給する一方、走査線駆動回路130がデータ信号を供給すべき画素の行に対応する走査線112を選択することによって、画素をオンまたはオフ駆動することになる。
このため、駆動回路は、SFビット変換回路50、走査線駆動回路130およびデータ信号駆動回路140で構成されることになる。
次に、実施形態に係る電気光学装置10の全体的な動作について図7を参照して説明する。
垂直走査信号Vsが図7の(a)示されるように供給されるとき、タイミング制御回路20は、スタートパルスDyを、1行目の画素におけるsf1〜sf16の開始タイミングに合わせて走査線駆動回路130に供給する。なお、スタートパルスDyは、走査線駆動回路130に供給される制御信号Yctに含まれる。この制御信号Yctには、スタートパルスDyを転送するためのクロック信号も含まれる(図示省略)。
また、タイミング制御回路20は、データ信号駆動回路140に対して所定の周期毎に、例えば1フレーム毎に、データ信号の極性反転を指定する。ここで、極性を指定する信号は、データ線駆動回路140に供給される制御信号Xctに含まれる。
走査線駆動回路130は、スタートパルスDyを、上記クロック信号にしたがって転送等することによって走査信号G1〜G1080を出力する。
図7の(b)は、走査線の1〜1080行を縦軸にとり、時間を横軸としたときに、走査信号G1〜G1080によって選択される走査線の時間的推移を示す図である。走査線の選択を仮に走査線毎の黒棒で示したとき、走査線は排他的に選択されるので、走査線の選択における時間的推移は、実際には黒棒の連続点で示されるが、簡略的に表記するため、同図においては右下がりの実線で示している。
SFビットSbへの変換については、まず、メモリー制御部40が、タイミング制御回路20による制御にしたがって、ある行の走査線の選択前に、当該行であって1〜1920列の画素に対応した1行分の映像信号Dbをメモリー45から読み出す。
SFコード変換部52は、読み出された映像信号Dbを、階調レベルに応じたSFコードに画素毎に変換する。
一方、位相制御部54は、読み出された映像信号Dbの画素の位置に応じてタイプA、B、C、Dのいずれかを決定する。
SFビット選択部56は、変換されたSFコードのビットc1〜c16のうち、いずれかの1ビットを、決定されたタイプと、現時点における表示パネル100の駆動タイミング(サブフィールド)とに応じて選択して、SFビットSbとして出力するのは上述した通りである。
なお、タイミング制御回路20は、垂直同期信号Vsで規定されるフレームにおけるスタートパルスDyの出力回数を、現時点における表示パネル100のサブフィールドを示す情報としてSFビット選択部56に供給する。これにより、SFビット選択部56は、現時点における表示パネル100の駆動タイミング(サブフィールド)を知ることができる。
ある行の走査線が走査線駆動回路130によって選択される前に、メモリー45から当該行の映像信号Dbが読み出されて、SFビットSbに変換される。このため、データ線駆動回路140には、当該走査線の選択前において、当該走査線に対応する1〜1920列の画素に対応し、かつ、当該選択において書き込むべきサブフィールドに対応したSFビットSbが供給されていることになる。
データ線駆動回路140は、当該1行分のSFビットSbを、それぞれタイミング制御信号によって指定された極性のオンまたはオフレベルのデータ信号に変換するとともに、当該行の走査線が選択されたときに、データ信号を1〜1920列のデータ線114に供給する。
当該行の走査線が選択されたとき、データ線114に供給されたデータ信号は、当該行に対応するTFT116が導通状態となることによって液晶素子120の画素電極118に印加され、これにより、当該液晶素子120は、指定された極性でオンまたはオフ駆動されることになる。
なお、当該走査線の選択が終了すると、TFT116が非導通状態となるが、液晶素子120は、TFT116の導通状態であったときに画素電極118に印加された電圧を、液晶素子の容量性および補助容量125によって保持するので、次回走査線が再び選択されるまで、オンまたはオフ駆動の状態に維持される。
このような動作が1つのサブフィールドにおいて1〜1080行目について順番に実行される。さらに、この1つサブフィールドの動作が1フレームにおいてサブフィールドsf1〜sf16の順番に実行される。
これにより、各画素は、サブフィールドsf1〜sf16のそれぞれにおいて、SFビットSbに応じてオンまたはオフ駆動されるので、フレームを単位期間としてみたときの平均的な透過率は、階調レベルに応じた値となって、これにより階調が表現されることになる。
ここで、本実施形態によれば、縦および横方向で互いに隣接する複数の画素からなる領域に対し、例えば階調レベル「3」が指定されたとき、これら画素に対応するSFコードは、図5を参照すると、それぞれビットc1〜c16の順に4ビットずつ「−」で区切ると“0100−0000−1000−1000”となる。
このため、画素の位置(行数および列数)に応じてタイプを決定しない構成では、図16に示されるように、階調レベルの「3」が指定された画素のすべてが、サブフィールドsf2、sf9、sf13でオン駆動となる。すなわち、階調レベル「3」とする場合に、オン駆動するサブフィールドのうち、重みが最も大きなサブフィールドsf2で必ずオン駆動となる。このため、フレームにおいてオン駆動となるタイミングがサブフィールドsf2に集中する傾向となり、サブフィールドsf2でのオン駆動(サブフィールドsf3以降でのオフ駆動)における明暗がフリッカーとして視認されてしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、画素の位置に応じて隣接する画素同士では異なるタイプに決定される。ここで、タイプA、B、C、Dにおけるビット配列は互いに1グループずつシフトした関係にあるので、サブフィールドsf1〜sf16におけるSFビットについては、同じ階調レベルの「3」であっても、タイプA、B、C、D毎に、図8に示されるように、フレームを周期としたときに、オンオフ駆動のパターンが、1グループに相当する90度ずつシフトした関係になる。
したがって、本実施形態では、同じ階調が指定された画素のうち、隣接するもの同士が互いに異なるパターンでオンオフ駆動されるので、全体でみると、オンオフ駆動で生じる明暗をフリッカーとして視認され難くすることが可能となるのである。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、1フレームを4つのグループに分類するとともに、極性を1フレーム毎に反転する構成とした例であったが、第2実施形態では、1フレームを5つのグループに分類するとともに、極性を1グループ毎に反転する構成とした例である。
第2実施形態の詳細については、図9に示されるように、フレームが、第1グループ(第1G)から第5グループ(第5G)までに分類されるととともに、各グループが、互いに異なる重みの4つのサブフィールドにそれぞれ分割されている。このため、第2実施形態では、フレームが計20個のサブフィールドによって構成されることになる。
また、第2実施形態では、制御信号Xctに含まれる信号Frpによって極性がグループ毎に切り替えられる。ここで、信号Frpは、極性を指定する信号であり、例えばHレベルであれば正極性を、Lレベルであれば負極性を指定する。このとき、正極性について着目すれば、第1、第3および第5グループにおいて正極性が指定されるフレームと、第2および第4グループにおいて正極性が指定されるフレームとが出現するので、便宜的に前者を奇数フレームとし、後者を偶数フレームとして区別する。
なお、同図に示される信号Frpの波形は、換言すれば、デューティ比50%であって周期が2グループのパルス信号(極性パターン)であり、この周期の半分期間が1グループの期間に相当していることになる。
また、第2実施形態では、1フレームを構成するサブフィールドの個数は「20」であるので、図5に示したSFコードの変換特性も変更されるが、重要な点は、変換特性ではなく、SFコードがc1〜c20の20ビットになる点である。
このようなサブフィールド構成では、グループ数が「5」であるから、オンオフ駆動のタイプについても、タイプA〜タイプEの5種類が可能である。
詳細には、図10の(b)に示されるように、SFコードのc1〜c20を順に、サブフィールドsf1〜sf20のSFビットとして配列させた基本パターン(タイプA)と、このタイプAに対して、配列の位相を72度ずつシフトさせたシフトパターン(タイプB、C、D、E)が用意される。
一方、第2実施形態における位相制御部54は、読み出された映像信号Dbで指定される画素の位置をi行j列と表したときに、行数iを「5」で割ったときの余りと、列数jを「5」で割ったときの余りとに応じて、図10の(a)に示されるタイプに決定する。
例えば映像信号Dbで指定される画素が102行756列であったとき、行数「102」を「5」で割ったときの余りが「2」であり、列数「756」を「5」で割ったときの余りが「1」であるから、タイプDに決定される。なお、図10の(a)で示したタイプの決定については一例に過ぎないが、縦および横方向で隣接する画素同士で異なるタイプに決定されることが望ましい点については第1実施形態と同様である。さらに、図10の(a)で示した5×5のマトリクスは、縦および横方向にわたって繰り返したとき、縦および横方向に加えて斜め方向に隣接する5つの要素の組み合わせのいずれもがA〜Eとなる配列である。このため、タイプは、縦、横および斜めの全ての方向で隣接する画素同士で異なるように決定されるので、タイプが隣接することで発生するノイズを効果的に除去することができる。
第2実施形態では、極性がフレームよりも短いグループ毎に切り替えられるとともに、1フレームにおけるグループ数を奇数の「5」としているので、例えば奇数フレームにおいて正極性に指定された奇数(第1、第3および第5)グループに属する4個のサブフィールドは、次の偶数フレームでは、負極性に指定される。同様に、奇数フレームにおいて負極性に指定された偶数(第2および第4)グループに属する4個のサブフィールドは、次の偶数フレームでは、正極性に指定される。
ここで、第2実施形態において、縦および横方向で互いに隣接する複数の画素からなる領域に対し、同一階調レベルが指定されるとともに、これら画素に対応するSFコードが、ビットc1〜c20の順に4ビットずつ区切ったときに例えば“1110−0000−0000−0000−0000”であるとき、基本であるタイプAであれば、サブフィールドsf1、sf2およびsf3でオン駆動となり、他のサブフィールドsf4〜sf20ではオフ駆動となる。
ここで、同じパターンで画素をオンオフ駆動した場合に何らかの理由によって正極性と負極性とで明るさに差が生じてしまうときがある。例えば図11に示されるように、第1グループに属する4個のサブフィールドsf1〜sf4において“1110”でオンオフ駆動する場合に正極性が負極性よりも明るくなってしまうときがある。
このようなとき、画素の位置に応じてタイプに決定しない構成では、隣接する画素においてオン駆動となるサブフィールドがフレームにおける特定の時間帯に集中(sf1〜sf3)することに起因するフリッカーだけでなく、オン駆動によって明るさの異なってしまう状態が、奇数フレームと偶数フレームとにおいて交互に現れることに起因するフリッカーも発生する。奇数フレームと偶数フレームとにおいて交互に現れることに起因する後者のフリッカーは、フレームにおいて特定の時間帯にオン(オフ)駆動となることに起因する前者のフリッカーと比較して倍の周期で発生するので(すなわち低周波数であるので)、視認されやすく、表示品位の低下を招きやすい。
これに対して、第2実施形態では、画素の位置に応じてタイプA〜Eのいずれかに決定される。タイプA〜Eでは、位相が極性パターンの周期の半分であるグループを単位としてシフトされるので、同図に示されるように全体としてみたときに、フレームにおいて特定の時間帯にオン(オフ)駆動となることに起因するフリッカーも、奇数フレームと偶数フレームとにおいて交互に現れることに起因するフリッカーも、高周波数成分で現れることになる。
したがって、第2実施形態では、オンオフ駆動による明暗に加えて、なんらかの理由によって極性で明るさが異なっていても、フリッカーを視認し難くすることが可能となる。
なお、第2実施形態では、1フレームにおけるグループ数を「5」とした例であったが、3以上の奇数であれば良い。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した第1および第2実施形態では、映像信号Daをメモリー45に書き込んだ後、表示パネル100の駆動タイミングに応じて読み出す構成としたが、メモリー45に記憶する対象としては、映像信号Daを所定のルールにしたがって符号化したデータであっても良い。
図12は、第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。この図が図1と相違する点は、画質調整部30の後段にエンコーダー48が配置した点と、図1におけるSFコード変換部52がデコーダー58に置換された点とに加え、フレームを構成する第1〜第4グループに優先順位が設定されている点とにある。
詳細には、図13に示されるように、第3実施形態におけるフレームの構成は、図4に示した第1実施形態と同様であるが、第1グループ、第3グループ、第2グループ、第4グループという順序で優先順位が定められている。
エンコーダー48は、映像信号Daを、階調レベルに応じて図14に示されるような符号化データDcに変換する。符号化データDcは、同図に示されるように、各階調レベルに対応した4桁の数字からなる。このうち、4桁目は、重みが「1」であるサブフィールドsf1、sf5、sf9、sf13においてオン駆動すべきサブフィールドの数を示し、3桁目は、重みが「2」であるサブフィールドsf2、sf6、sf10、sf14においてオン駆動すべきサブフィールドの数を示している。同様に2(1)桁目は、重みが「3」(「4」)であるサブフィールドsf3、sf7、sf11、sf15(sf4、sf8、sf12、sf16)においてオン駆動すべきサブフィールドの数を示している。
なお、この例では、符号化データの各桁は、対応する「重み」における4つのサブフィールドのうち、オン駆動すべきサブフィールドの数を示しているが、オフ駆動すべきサブフィールド数としても良いのはもちろんである。
第3実施形態におけるメモリー制御部40は、タイミング調整回路20による制御にしたがって、符号化データDcをメモリー45に書き込む一方で、表示パネル100で駆動する画素に応じた映像信号を当該メモリー45から読み出すものである。なお、メモリー45に書き込まれる符号化データ号Dcと区別するために、読み出される符号化データをDcと表記している。
デコーダー58は、符号化データDcを、図14に示されるようにSFコードに変換する。詳細には、デコーダー58は、符号化データDcの各桁で示されるオン駆動すべきサブフィールドの数を、グループに定められた優先順位で割り振る。
例えば、符号化データDcが「3100」である場合、その4桁目は「3」であるから、重みが「1」であるサブフィールドsf1、sf5、sf9、sf13のうち、順位が「1」の(第1グループの)サブフィールドsf1に対応するビットc1と、順位が「2」の(第3グループの)サブフィールドsf9に対応するビットc9と、順位が「3」の(第2グループの)サブフィールドsf5に対応するビットc5とは、それぞれオン駆動を示す“1”に変換され、順位が「4」の(第4グループの)サブフィールドsf13に対応するビットc13は、オフ駆動を示す“0”に変換される。
さらに3桁目は「1」であるから、重みが「2」であるサブフィールドsf2、sf6、sf10、sf14のうち、順位が「1」のサブフィールドsf2に対応するビットc2は“1”に変換され、順位が「2」のサブフィールドsf10に対応するビットc10と、順位が「3」のサブフィールドsf6に対応するビットc6と、順位が「4」のサブフィールドsf14に対応するビットc14とは、それぞれ“0”に変換される。
なお、2桁目は「0」であるから、重みが「3」であるサブフィールドに対応するビットc3、c7、c11、c15は、それぞれ“0”に変換される。また、1桁目も「0」であるから、重みが「4」であるサブフィールドに対応するビットc4、c8、c12、c16も、それぞれ“0”に変換される。
したがって、符号化データDcが「3100」である場合、それぞれビットc1〜c16の順に4ビットずつ区切ると“1100−1000−1000−0000”のSFコードに変換される。
位相制御部54が、読み出された符号化データDcで指定される画素の位置に応じてタイプを決定し、SFビット選択部56が、変換されたSFコードのビットc1〜c16のうち、いずれかの1ビットを、決定されたタイプと表示パネル100の駆動タイミング(サブフィールド)とに応じて選択し、SFビットSbとして出力する点については、第1実施形態と同様である。
したがって、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、オンオフ駆動で生じる明暗をフリッカーとして視認され難くすることが可能となるのである。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られず、様々な応用・変形が可能である。例えば、画素110を構成する液晶素子120は、透過型に限られず反射型であっても良い。さらに、ノーマリーブラックモードに限られず、ノーマリーホワイトモードであっても良い。
さらに、表示素子としては液晶素子120に限られず、例えばEL素子、電子放出素子、電気泳動素子、ディジタルミラー素子や、プラズマディスプレイなどのガス発光素子にも適用可能である。ここで、画素として、液晶素子120以外の光学応答が速い表示素子を用いるときには、その明るさが、フレームにおいてオン(またはオフ)駆動の占める期間でほぼ定まるので、オン駆動すべきサブフィールドを離散的および連続的とすることによって異なる明るさとすることがしにくくなるが、フレームを複数のグループで分類して、各サブフィールドのオンオフ駆動パターンをタイプ毎にシフトさせれば良い点については、実施形態で説明した通りである。
また、走査線駆動回路130については、走査線を各サブフィールドにおいて1、2、3、…、1080行目という順番で選択するのではなく、例えばサブフィールドの重みに対応した走査線数分だけ飛び越した順番で選択しても良い。
次に、上述した電気光学装置を用いた電子機器の一例として、電気光学装置をライトバルブとして用いたプロジェクターについて説明する。図15は、このプロジェクターの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
このプロジェクター2100では、表示パネル100を含む電気光学装置が、R色、G色、B色のそれぞれに対応して3組設けられる。そして、R色、G色、B色のそれぞれに対応する映像信号がそれぞれ上位回路から供給されて、SFコードに変換された後、当該SFコードのうち、画素の位置などに応じたSFビットが選択される構成となっている。ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した表示パネル100と同様であり、R色、G色、B色のそれぞれに対応するSFビットに応じて、サブフィールド毎にそれぞれ駆動されるものである。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R色、G色、B色のそれぞれに対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図15を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファインダー型・モニタ直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、上記電気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
10…電気光学装置、20…タイミング制御回路、30…画質調整部、40…メモリー制御部、45…メモリー、50…SFビット変換部、52…SFコード変換部、54…位相制御部、56…SFビット選択部56、100…表示パネル、110…画素、112…走査線、114…データ線、120…液晶素子、130…走査線駆動回路、140…データ線駆動回路、2100…プロジェクター

Claims (8)

  1. 複数の画素と、
    前記複数の画素をそれぞれオン駆動またはオフ駆動する駆動回路と、
    を備える電気光学装置であって、
    前記駆動回路は、
    フレームを複数個のグループで構成するとともに、各グループを互いに期間長の異なる複数個のサブフィールドで構成して、前記サブフィールド毎に、階調レベルに応じた駆動パターンにしたがって前記画素をオン駆動またはオフ駆動し、
    一の階調レベルに対応する駆動パターンには、
    当該一の階調レベルに対し、前記サブフィールド毎に前記画素をオン駆動またはオフ駆動を指示するビット配列からなる基本パターンと、
    当該基本パターンに対し、前記グループのサブフィールド数を単位として前記ビット配列の位相をシフトさせた1以上のシフトパターンとがあり、
    一の画素に対し、前記基本パターンおよびシフトパターンのいずれか1つを、当該一の画素の位置に応じて選択して、当該一の画素をオン駆動またはオフ駆動する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記駆動パターンにおける基本パターンと、1以上のシフトパターンの各々とは、前記ビット配列の位相を、前記グループのサブフィールド数の整数倍分シフトさせた関係にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記駆動パターンには、
    前記フレームを構成するグループ個数分の種類がある
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記駆動回路は、
    横方向および縦方向にマトリクス状に配列する画素に対し、
    前記横方向で隣接する画素同士および前記縦方向で隣接する画素同士において同種類の駆動パターンを選択しないように予め定められたルールにしたがって、1つの駆動パターンを選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記ルールを記憶するルックアップテーブルを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 前記画素を、極性パターンにしたがった極性で少なくともオン駆動するとともに、
    前記フレームを「3」以上の奇数個のグループで構成し、
    前記極性パターンの周期の1/2期間を、前記グループを構成する複数個のサブフィールドの期間とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  7. 複数の画素をそれぞれオン駆動またはオフ駆動する電気光学装置の駆動方法であって、
    フレームを複数個のグループで構成するとともに、各グループを互いに期間長の異なる複数個のサブフィールドで構成して、前記サブフィールド毎に、階調レベルに応じた駆動パターンにしたがって前記画素をオン駆動またはオフ駆動し、
    一の階調レベルに対応する駆動パターンには、
    当該一の階調レベルに対し、前記サブフィールド毎に前記画素をオン駆動またはオフ駆動を指示するビット配列からなる基本パターンと、
    当該基本パターンに対し、前記グループのサブフィールド数を単位として前記ビット配列の位相をシフトさせた1以上のシフトパターンとがあり、
    一の画素に対し、前記基本パターンおよびシフトパターンのいずれか1つを、当該一の画素の位置に応じて選択して、当該一の画素をオン駆動またはオフ駆動する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の電気光学装置を有する電子機器。
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