JP2011057462A - セメントキルン抽気ガスの処理方法及び処理システム - Google Patents

セメントキルン抽気ガスの処理方法及び処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路からの抽気ガスを処理する際の運転コストを低減する。
【解決手段】セメントキルン2の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気し、抽気ガスG1中のダストの粗粉Cを分離し、粗粉Cを分離した後のガスG2中のSO2濃度を所定の範囲に調整し、粗粉Cを分離した後のガスG2中のダストの微粉Fを湿式集塵するセメントキルン抽気ガスの処理方法等。SO2濃度が所定の範囲より低い場合にダストを粗粉Cと微粉Fとに分離する際の分級点を小粒径側へ移動させ、SO2濃度が所定の範囲より高い場合に、前記分級点を大粒径側へ移動させることができ、この分級点を3μm以上30μm以下とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、セメントキルン抽気ガスの処理方法及び処理システムに関し、特に、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した抽気ガスに含まれるダストを湿式集塵する方法等に関する。
従来、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす原因となる塩素、硫黄、アルカリ等の中で、塩素が特に問題となることに着目し、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を冷却しながら抽気して塩素を除去する塩素バイパス設備が用いられている。
この塩素バイパス設備は、図7に示すように、セメントキルン72の窯尻から燃焼ガスの一部を冷却しながら抽気するプローブ73と、プローブ73に冷風Aを供給する冷却ファン74と、プローブ73で抽気した燃焼ガスG1に含まれるダストの粗粉Cを分離するサイクロン75と、サイクロン75の排ガスG2に含まれる微粉Fを湿式集塵する湿式集塵機76と、湿式集塵機76から排出されるスラリーS2を固液分離して石膏Gと塩水SWとを得るための固液分離機77と、湿式集塵機76からの排ガスG3を誘引する誘引ファン78等で構成される。
また、湿式集塵機76は、微粉Fを含む排ガスG2をスラリーS1中の水分と接触させて冷却するスクラバ76aと、スクラバ76aとの間でスラリーS1を循環させる循環液槽76bと、工水Wを噴霧する洗浄塔76cとを備える。
上記構成において、セメントキルン72の燃焼ガスの一部をプローブ73で冷却しながら抽気すると、塩素化合物の結晶が生成される。その際、抽気した燃焼ガスG1に含まれるダストの微粉F側に塩素が偏在しているため、サイクロン75で分級した粗粉Cをセメントキルン系に戻すとともに、塩素含有率の高い微粉F及び排ガスG2を湿式集塵機76に導き、循環液槽76bから供給されるスラリーS1の水分等によって冷却する。そして、排ガスG2中の微粉Fを湿式集塵機76によって集塵する。
また、この塩素バイパス設備71は、抽気した排ガスG2中の微粉Fに含まれる生石灰(CaO)が湿式集塵機76内の水と反応して消石灰(Ca(OH)2)を生成し、消石灰と、排ガスG2中の二酸化硫黄(SO2)とが反応して石膏を生成する脱硫機能を備える。尚、上記生石灰に由来する消石灰の量が不足する場合には、循環液槽76bに消石灰を添加する。
一方、スクラバ76aに供給されるスラリーS1の流路におけるスケールトラブルを防止したり、後段の水処理設備における薬剤の使用量を低減するため、循環液槽76b内の循環液のpHを4〜6前後に調整することが好ましく、そのため、循環液槽76b内の循環液のpH値が上昇し過ぎた場合には、サイクロン75の分級点を変化させて微粉F中のCaO濃度を減少させるか、必要に応じて硫酸を循環液槽76bに添加する。
最後に、スラリーS2を固液分離機77によって石膏Gと、KClを含む塩水SWとに分離し、石膏Gを回収するとともに、分離された塩水SWをセメント粉砕工程に添加したり、水処理後に下水又は海洋に放流して処理する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−35450号公報
しかし、上記特許文献1に記載の処理方法では、脱硫機能を維持するために湿式集塵機内の消石灰(Ca(OH)2)の量を確保しながら、循環液槽76b内の循環液のpH値を4〜6前後に管理する必要がある。そのため、このpH値の調整をサイクロン75の分級点の調整で賄うことができない場合も多く、その際には、循環液槽76bへの硫酸や消石灰添加量が増大し、その分薬剤コストの増加に繋がり、運転コストが高騰するという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路からの抽気ガスを処理する際の運転コストを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、セメントキルン抽気ガスの処理方法であって、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気し、該抽気ガス中のダストの粗粉を分離し、該粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度を所定の範囲に調整し、前記粗粉を分離した後のガス中のダストの微粉を湿式集塵することを特徴とする。
そして、本発明によれば、粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度を所定の範囲に調整するため、スラリーのpHを調整するための硫酸等の薬剤を不要としたり、薬剤の使用量を低く抑えることができ、運転コストを低減することができる。
上記セメントキルン抽気ガスの処理方法において、前記SO2濃度が所定の範囲より低い場合に、前記ダストを粗粉と微粉とに分離する際の分級点を小粒径側へ移動させ、前記SO2濃度が所定の範囲より高い場合に、前記分級点を大粒径側へ移動させることができる。分級点を小粒径側へ移動させて微粉の量を減らすことで、湿式集塵に供されるCaOの量が低下するため、湿式集塵機への導入ガスのSO2濃度が低い場合に循環液のpHが管理値を上回ることを防ぎ、これとは逆に、分級点を大粒径側へ移動させて微粉の量を増やすことで、湿式集塵機への導入ガスのSO2濃度が高い場合に循環液のpHが管理値を下回ることを防ぐことができ、適切にSO2濃度を調整することができる。
上記セメントキルン抽気ガスの処理方法において、前記SO2濃度が所定の範囲より低い場合に、前記セメントキルンへ可燃物又は/及び硫黄分を含む廃棄物を投入することができる。これにより、SO2濃度を調整しながら可燃物や廃棄物の使用量を増加させることができる。
上記セメントキルン抽気ガスの処理方法において、前記SO2濃度が所定の範囲より高い場合に、前記ダストの粗粉の一部を前記抽気ガスに戻すことができる。これにより、湿式集塵に供されるCaOの量が増加し、SO2濃度を低下させることができる。
上記セメントキルン抽気ガスの処理方法において、前記粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度が、標準酸素濃度を18%として、300ppm以上10000ppm以下となるように調整することができる。
また、上記処理方法において、前記ダストを粗粉と微粉とに分級する際の分級点を3μm以上30μm以下とすることができる。
さらに、本発明は、セメントキルン抽気ガスの処理システムであって、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気するプローブと、該抽気ガス中のダストの粗粉を分離する分級機と、該粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度を測定する濃度計と、該濃度計によって測定されたSO2濃度を所定の範囲に調整する濃度調整手段と、前記粗粉を分離した後のガス中のダストの微粉を湿式集塵する湿式集塵機とを備えることを特徴とする。本発明によれば、上記発明と同様に、湿式集塵機によって得られるスラリーのpHを調整するための薬剤を不要としたり、薬剤の使用量を低く抑え、運転コストを低減することができる。
以上のように、本発明によれば、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した抽気ガスを処理する際の運転コストを低減することが可能となる。
本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの第1の実施形態を示すフローチャートである。 図1のセメントキルン抽気ガスの処理システムのサイクロンで回収されなかった微粉中のCaOを含むセメント原料と、KCl等を含む微粉の粒度分布を示すグラフである。 セメントキルンの窯尻からの抽気ガスに含まれるダストをサイクロンで分級点を変更しながら微粉と粗粉に分離した際の微粉及び粗粉の粒度分布と、微粉のCaO濃度を示す図である。 本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの第2の実施形態を示すフローチャートである。 本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの第3の実施形態を示すフローチャートである。 セメントキルンの窯尻に可燃物を投入する前後の塩素バイパス排ガス中のSO2濃度の推移を示す図である。 従来のセメントキルン抽気ガスの処理システムの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明をするための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの第1の実施形態を示し、この処理システム1は、セメントキルン2の窯尻から燃焼ガスの一部を冷却しながら抽気するプローブ3と、プローブ3に冷風Aを供給する冷却ファン4と、プローブ3で抽気した燃焼ガスG1に含まれるダストの粗粉Cを分離するサイクロン5と、サイクロン5から排出された排ガスG2に含まれる微粉Fを湿式集塵する湿式集塵機6と、湿式集塵機6から排出されるスラリーS2を固液分離して石膏Gと塩水SWとを得る固液分離機8と、湿式集塵機6からの排ガスG3を誘引する誘引ファン9と、排ガスG2に含まれるSO2の濃度を測定するSO2濃度計13と、湿式集塵機6において循環するスラリーS1のpH値を測定するpH計14等で構成される。
また、湿式集塵機6は、微粉Fを含む排ガスG2をスラリーS1中の水分と接触させて冷却するスクラバ6aと、スクラバ6aとの間でスラリーS1を循環させる循環液槽6b及び循環ポンプ11と、循環液槽6b内のスラリーS2を排出して固液分離機8に供給する排出ポンプ12と、給水装置(不図示)からの工水Wを噴霧する洗浄塔6cと、を備える。
次に、上記構成を有する処理システム1の動作について図1を中心に参照しながら説明する。
セメントキルン2の燃焼ガスの一部をプローブ3で冷却しながら抽気し、抽気した燃焼ガスG1をサイクロン5で分級し、粗粉Cをセメントキルン系に戻すとともに、塩素含有率の高い微粉F及び排ガスG2を湿式集塵機6に導き、スクラバ6aにおいて循環液槽6bから供給されるスラリーS1の水分等によって冷却し、微粉Fを湿式集塵する。また、循環液槽6bに必要に応じて消石灰を添加し、排ガスG2に含まれるSO2と反応させ、脱硫しながら石膏を生成させる。
ここで、SO2濃度計13によって、サイクロン5からの排ガスG2に含まれるSO2の濃度を測定するとともに、pH計14によって、湿式集塵機6において循環するスラリーS1のpH値を測定する。そして、SO2濃度計13によるSO2濃度の測定値が、標準酸素濃度を18%として、300ppm以上10000ppm以下となるように、また、pH計14によるpHの測定値が4〜6となるように以下の要領で調整する。
サイクロン5において回収されなかった微粉F中のCaOを含むセメント原料と、KCl等を含む微粉の粒度分布の一例を図2に示す。この粒度分布を利用し、SO2濃度が上記範囲より高い場合、及びpH値が上記範囲より低い場合には、サイクロン5の分級点を大粒径側(例えば、A点からB点)に移動させる。これによって、サイクロン5から排出される微粉F中のCaO濃度が上昇するため、湿式集塵機6への導入ガスのSO2濃度が上昇し、それに伴いスラリーS1のpH値が低下した場合でも、スラリーS1のpH値の管理値を下回ることなく調整することができる。
一方、SO2濃度が上記範囲より低い場合、及びpH値が上記範囲より高い場合には、サイクロン5の分級点を小粒径側(例えば、B点からA点)に移動させる。これによって、サイクロン5から排出される微粉F中のCaO濃度が低下するため、湿式集塵機6への導入ガスのSO2濃度が低下し、それに伴いスラリーS1のpH値が上昇した場合でも、スラリーS1のpH値の管理値を上回ることなく調整することができる。
図3は、実際にサイクロン5の分級点を変更しながら燃焼ガスG1に含まれるダストを微粉Fと粗粉Cに分離した際の微粉F及び粗粉Cの粒度分布と、微粉FのCaO濃度を示し、(a)〜(d)は、分級点を6μm、10μm、12μm、18μmと各々変化させた場合を示す。このように、サイクロン5の分級点を大粒径側に移動させることで、微粉FのCaO濃度が徐々高くなっていることが判る。
尚、上記実施の形態では、サイクロン5の分級点を6〜18μmの範囲で変化させた場合を例示したが、実運転において、同分級点を3〜30μmの範囲で変化させてSO2濃度を調整することができる。
尚、サイクロン5の分級点を変更するにあたって、サイクロン5への入口流速、サイクロン5のホッパー部高さ、サイクロン5の出口ダクト径等を変更することによって分離粒径が変化するが、サイクロン5のホッパー部高さ、出口ダクト径を変更することは現実には困難であるため、ガイドベーンの位置の変更、及びサイクロン5の台数の変更等によって入口流速を調整し、分級点を変更する。
図1に戻り、湿式集塵機6から排出されたスラリーS2を固液分離機8に供給し、石膏Gと、KClを含む塩水SWとに分離し、石膏Gを回収するとともに、分離された塩水SWをセメント粉砕工程に添加したり、水処理後に下水又は海洋に放流して処理する。
以上のように、本実施の形態においては、粗粉Cを分離した後の排ガスG2中のSO2濃度を所定の範囲に調整するため、スラリーS1のpHを調整するための硫酸や消石灰等の薬剤を不要としたり、薬剤の使用量を低下させることができる。
次に、本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの第2の実施形態について、図4を参照しながら説明する。
本実施の形態にかかる処理システム21は、第1の実施形態における処理システム1に、サイクロン5で分離された粗粉Cをプローブ3に導くルート22を設けたことを特徴とし、他の構成要素については、処理システム1と同様であるため、図4において、図1と同じ装置、物質等については、同一の参照番号及び符号を付して詳細説明を省略する。
上記構成により、SO2濃度計13によって測定されるSO2濃度が上記範囲より高い場合、及びpH計14で測定されるpH値が上記範囲より低い場合には、ルート22を介してサイクロン5で分離された粗粉Cをプローブ3に導入する。これにより、サイクロン5から排出される微粉F中のCaO濃度が上昇するため、排ガスG2中のSO2濃度が高く、スラリーS1のpHが低くなる場合であっても、スラリーS1のpH値の管理値を下回ることなく調整することができる。
次に、本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの第3の実施形態について、図5を参照しながら説明する。
本実施の形態にかかる処理システム31は、第1の実施形態における処理システム1に、サイクロン5で分離された粗粉Cを湿式集塵機6に導くルート32を設けたことを特徴とし、他の構成要素については、処理システム1と同様であるため、図5において、図1と同じ装置、物質等については、同一の参照番号及び符号を付して詳細説明を省略する。
上記構成により、SO2濃度計13によって測定されるSO2濃度が上記範囲より高い場合、及びpH計14で測定されるpH値が上記範囲より低い場合には、ルート32を介してサイクロン5で分離された粗粉Cを湿式集塵機6に導入する。これにより、サイクロン5から排出される微粉F中のCaO濃度が上昇するため、排ガスG2中のSO2濃度が高く、スラリーS1のpHが低くなる場合であっても、スラリーS1のpH値の管理値を下回ることなく調整することができる。
以上のように、第2及び第3の実施形態においては、サイクロン5で分離された粗粉Cを抽気ガス側(燃焼ガスG1又は排ガスG2)に戻すことで、SO2濃度が増減してもスラリーS1のpHを管理値内に調整しているが、これらのいずれか一方を実施してもよく、これらの両方を同時に実施してもよい。また、第1の実施形態におけるサイクロン5の分級点の変更とともに、第2及び第3の実施形態にかかる方法を実施してもよい。
さらに、SO2濃度計13によって測定されるSO2濃度が上記範囲より低い場合、及びpH計14で測定されるpH値が上記範囲より高い場合に、図1、図4及び図5において、セメントキルン2へ可燃物を投入してもよい。ここで、この可燃物を、コークス、コールタールピッチ、タイヤ、石炭、無煙炭、瀝青炭、亜炭、褐炭、黒鉛、難燃性プラスチック、フェノール樹脂、フラン樹脂、熱硬化性樹脂、セルロース、木炭、廃トナー、ミックスコークス、ファインコークス、電極くず、活性コークス、炭化物、重油灰及びフライアッシュに含まれる未燃カーボンからなる群より選択される1又は2以上とすることができる。また、硫黄分を含む廃棄物をセメントキルン2に投入してもよい
図6は、クリンカ時産85t/hのセメントキルン2の窯尻に可燃物としてコークスを0.6t/h投入した場合のセメントキルン抽気ガスの処理システム1の排ガスG3中のSO2濃度の推移を示す。同図に示すように、コークスを投入する前は、排ガスG3中のSO2濃度は、500〜2000ppmで推移するが、コークス投入後は、3000〜6000ppm程度と、大幅に上昇することが分かる。
尚、上記実施の形態においては、セメントキルン2の窯尻から燃焼ガスの一部を抽気したが、セメントキルン2の窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した抽気ガスを上述のようにして処理することもできる。
1 セメントキルン抽気ガスの処理システム
2 セメントキルン
3 プローブ
4 冷却ファン
5 サイクロン
6 湿式集塵機
6a スクラバ
6b 循環液槽
6c 洗浄塔
8 固液分離機
9 誘引ファン
11 循環ポンプ
12 排出ポンプ
13 SO2濃度計
14 pH計
21 セメントキルン抽気ガスの処理システム
22 (粗粉をプローブに導く)ルート
31 セメントキルン抽気ガスの処理システム
32 (粗粉を湿式集塵機に導く)ルート
A 冷風
C 粗粉
F 微粉
G 石膏
G1 燃焼ガス
G2、G3 排ガス
S1、S2 スラリー
SW 塩水
W 工水

Claims (7)

  1. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気し、
    該抽気ガス中のダストの粗粉を分離し、
    該粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度を所定の範囲に調整し、
    前記粗粉を分離した後のガス中のダストの微粉を湿式集塵することを特徴とするセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  2. 前記SO2濃度が所定の範囲より低い場合に、前記ダストを粗粉と微粉とに分離する際の分級点を小粒径側へ移動させ、前記SO2濃度が所定の範囲より高い場合に、前記分級点を大粒径側へ移動させることを特徴とする請求項1に記載のセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  3. 前記SO2濃度が所定の範囲より低い場合に、前記セメントキルンへ可燃物又は/及び硫黄分を含む廃棄物を投入することを特徴とする請求項1又は2に記載のセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  4. 前記SO2濃度が所定の範囲より高い場合に、前記ダストの粗粉の一部を前記抽気ガスに戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載のセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  5. 前記粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度が、標準酸素濃度を18%として、300ppm以上10000ppm以下となるように調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  6. 前記ダストを粗粉と微粉とに分級する際の分級点を3μm以上30μm以下とすることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  7. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気するプローブと、
    該抽気ガス中のダストの粗粉を分離する分級機と、
    該粗粉を分離した後のガス中のSO2濃度を測定する濃度計と、
    該濃度計によって測定されたSO2濃度を所定の範囲に調整する濃度調整手段と、
    前記粗粉を分離した後のガス中のダストの微粉を湿式集塵する湿式集塵機とを備えることを特徴とするセメントキルン抽気ガスの処理システム。
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