JP2011056866A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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隆秀 宮下
Tomohiro Yuda
智裕 湯田
Akihito Sato
彰人 佐藤
Naoki Sudo
直樹 須藤
Mai Kubota
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Abstract

【課題】画質劣化を抑制すること。
【解決手段】(A)シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列と、(B)インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、(C)ブラックを含む画像を印刷させる時に、媒体上に前記ブラックインクのドットを形成させる制御部であって、前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には、媒体上に、前記ブラックインクのドットと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットと、を形成させる制御部と、(D)を有することを特徴とする印刷装置である。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
印刷装置として、紙や布などの媒体にノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。プリンターにて使用されるインクには、インク温度(プリンターの環境温度)が低下すると、インク粘度が高まり、ノズルから吐出されるインク量が減少する性質がある。
そこで、インク温度に応じて、ノズルからインクを吐出させるための駆動波形のパラメーター(電圧など)を調整するプリンターが提案されている。このようなプリンターによれば、インク温度に関係なく、ノズルからのインク吐出量を一定にすることができ、高画質な画像を印刷することができる。
特開平11−20164号公報
ただし、駆動波形のパラメーターを調整することによって補正できるインク吐出量には限界がある。そのため、インク温度が大幅に低下してしまうと、駆動波形のパラメーター調整ではインク吐出量を補正しきれない。その結果、媒体の埋まりが悪くなり、画像に白スジなどが生じてしまう虞がある。
そこで、本発明は、画質劣化を抑制することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、(A)シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列と、(B)インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、(C)ブラックを含む画像を印刷させる時に、媒体上に前記ブラックインクのドットを形成させる制御部であって、前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には、媒体上に、前記ブラックインクのドットと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットと、を形成させる制御部と、(D)を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
図1Aは印刷システムの全体構成ブロック図であり、図1Bはプリンターの概略斜視図である。 図2Aはヘッドの下面のノズル配列を示す図であり、図2Bはヘッドの中継基板に設けられたヘッドセンサーを示す図である。 図3Aはインク温度に対するインク吐出量の変化を示す図であり、図3Bは駆動波形Wを示す図であり、図3Cはインク温度に対する最高電位の補正量を示す図である。 図4Aはインク温度が常温である時に形成されるドットを示す図であり、図4Bはインク温度が常温よりも大幅に低下した時に形成されるドットを示す図である。 インク温度が閾値以下である場合に印刷方法1にて印刷されるモノクロ画像を説明する図である。 インク温度に対する高階調データの補正量を示すテーブルである。 ブラックインクのドットを形成するパスと混合ブラックドットを形成するパスを異ならせる様子を示す図である。 ブラックインクのドットを形成するノズルと混合ブラックドットを形成するノズルの搬送方向の位置を異ならせる印刷方法である。 図9Aから図9Dはブラックインクのドットの形成位置と混合ブラックドットの形成位置をずらした印刷方法を示す図である。 混合ブラックドットを構成する3色のドットをずらして形成する様子を示す図である。 ブラックノズル列と3色のカラーノズル列が搬送方向にノズルピッチの半分の長さだけずれて配置されたヘッドのドット形成の様子を示す図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、(A)シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列と、(B)インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、(C)ブラックを含む画像を印刷させる時に、媒体上に前記ブラックインクのドットを形成させる制御部であって、前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には、媒体上に、前記ブラックインクのドットと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットと、を形成させる制御部と、(D)を有することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、インク温度が低下してブラックインクの吐出量が低下しても、媒体の埋まりの悪さ(画像濃度低下)を抑制でき、画質劣化を抑制できる。
かかる印刷装置であって、前記ブラックインクのドットの形成位置と、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットの形成位置とをずらすこと。
このような印刷装置によれば、媒体の埋まりの悪さをより抑制できる。
かかる印刷装置であって、前記ブラックインクのドットの形成位置と、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットの形成位置とを重ねること。
このような印刷装置によれば、ブラックのドットサイズを大きくすることができる。
かかる印刷装置であって、前記ブラックインクが吐出されるノズル列が、前記シアンインク、前記マゼンタインク、前記イエローインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列の間に位置しないこと。
このような印刷装置によれば、3色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー)を重ねてブラックのドットを形成する途中にブラックインクが吐出されてしまうことを防止でき、画質劣化を抑制できる。
かかる印刷装置であって、前記ノズル列では、インクが吐出される複数のノズルが所定方向に並び、前記複数のノズル列と媒体とが前記所定方向と交差する方向に相対移動しながら前記ノズル列からインクが吐出される画像形成動作と、前記複数のノズル列と前記媒体とが前記所定方向に相対移動することによって、前記媒体上の或る領域と対向していた前記ノズルを前記或る領域よりも前記所定方向の一方側の前記媒体上の領域と対向させる移動動作と、を繰り返し、前記媒体上の或る領域に前記ブラックインクのドットを形成する前記画像形成動作と、前記或る領域に前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットを形成する前記画像形成動作と、を異ならせること。
このような印刷装置によれば、3色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー)を重ねてブラックのドットを形成する途中にブラックインクが吐出されてしまうことを防止でき、また、同じ画像内において3色のインクを重ねるドットとブラックインクのドットを形成する順番を一定にでき、画質劣化を抑制できる。
かかる印刷装置であって、前記ブラックインクのドットを形成する前記ノズルと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットを形成する前記ノズルのうち、前記媒体上の或る領域に先にドットを形成する前記ノズルは、前記或る領域に後にドットを形成する前記ノズルよりも、前記所定方向の前記一方側に位置する前記ノズルであること。
このような印刷装置によれば、媒体上の或る領域にブラックインクのドットを形成する画像形成動作と、その同じ領域に3色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー)が重なるドットを形成する前記画像形成動作を異ならせることができる。
また、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列と、インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、を有する印刷装置の印刷方法であって、ブラックを含む画像を印刷する時に、前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値よりも高い場合には、媒体上に前記ブラックインクのドットを形成し、前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が前記閾値以下である場合には、媒体上に、前記ブラックインクのドットと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットと、を形成する、ことを特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、インク温度が低下してブラックインクの吐出量が低下しても、媒体の埋まりの悪さ(画像濃度低下)を抑制でき、画質劣化を抑制できる。
===印刷システムについて===
インクジェットプリンター(以下、プリンター1)とコンピューターが接続された印刷システムを例に実施形態を説明する。
図1Aは、プリンター1とコンピューター60が接続された印刷システムの全体構成ブロック図であり、図1Bは、プリンター1の概略斜視図である。外部装置であるコンピューター60から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10により、各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御し、用紙S(媒体)に画像を形成する。また、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピューター60とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、制御ユニット14により各ユニットを制御する。駆動信号生成回路15はヘッド41からインクを吐出させるための駆動信号COMを生成し、ヘッドユニット40に送信する。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだ後、印刷時に搬送方向(所定方向に相当)に所定の搬送量で用紙Sを搬送するためのものである。キャリッジユニット30は、ヘッド41を搬送方向と交差する方向(以下、移動方向という)に移動させるためのものである。ヘッドユニット40は、用紙Sにインクを吐出するためのものであり、ヘッド41を有する。媒体はヘッド41に対して搬送方向上流側(一方側に相当)から下流側に搬送される。
図2Aは、ヘッド41の下面のノズル配列を示す図であり、図2Bは、ヘッド41の中継基板42に設けられたヘッドセンサー51を示す図である。ヘッド41の下面にはインクを吐出する多数のノズルが設けられている。各ノズルには、インクが入った圧力室(不図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるためのピエゾ素子(駆動素子)が設けられている。
ここでは、図2Aに示すように、ヘッド41の下面に、ブラックインクを吐出するブラックノズル列Kと、シアンインクを吐出するシアンノズル列Cと、マゼンタインクを吐出するマゼンタノズル列Mと、イエローインクを吐出するイエローノズル列Yが形成されている。各ノズル列は180個のノズル(#1〜#180)から構成されている。また、各ノズル列において、ノズルは搬送方向に一定の間隔D(例えば180dpi)で並んでいる。なお、各ノズル列に属するノズルに対して搬送方向の下流側のノズルから順に小さい番号を付す(#1〜#180)。
また、図2Bに示すように、ヘッド41の中継基板42には、ヘッドセンサー51が設けられている。コントローラー10は、ヘッドセンサー51によってヘッド41周辺の環境温度を取得することができる。
このようなプリンター1では、移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、用紙S上に移動方向に沿ったドット列(ラスターライン)を形成するドット形成処理と、用紙Sを搬送方向に搬送する搬送処理(移動動作)と、を交互に繰り返す。その結果、先のドット形成処理により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することができ、用紙S上に2次元の画像を印刷することができる。以下、ヘッド41が移動方向に移動しながら画像を形成する1回の動作(画像形成動作)を「パス」と呼ぶ。
===インク温度によるインク吐出量の補正について===
図3Aは、インク温度Tiに対するインク吐出量Iw(インク重量)の変化を示す図であり、図3Bは、ノズルからインクを吐出させるための駆動波形Wを示す図であり、図3Cは、インク温度Tiに対する最高電位Vhの補正量ΔVhを示す図である。本実施形態で使用するインクには、インク温度Tiが下がるとインクの粘性が高まり、インク温度Tiが上がるとインクの粘性が下がる性質がある。また、インクの粘性が高いほどノズルからインクが吐出され難く、インクの粘性が低いほどノズルからインクが吐出され易い。そのため、ノズルと連通しインクが充填された圧力室に対して同じ力(駆動波形W)を加えてノズルからインクを吐出させると、図3Aに示すように、インク温度Tiが高いほどノズルからのインク吐出量Iwが増加し、インク温度Tiが低いほどノズルからのインク吐出量Iwが減少する。
このようにインク温度Tiによってノズルからのインク吐出量Iwが変動してしまうと、プリンター1の環境温度などによって規定サイズのドットを形成することが出来なくなってしまう。そうすると印刷画質が劣化する。そこで、本実施形態では、インク温度Tiに応じて、ノズルからインクを吐出させるための駆動信号COMに発生する駆動波形W(図3B)を補正する。
図3Bに示す駆動波形Wは、中間電位Vcから最高電位Vhまで電位が上昇する第1膨張要素S1と、最高電位Vhを保持する第1ホールド要素S2と、最高電位Vhから最低電位Vlまで電位が下降する収縮要素S3と、最低電位Vlを保持する第2ホールド要素S4と、最低電位Vlから中間電位Vcまで電位が上昇する第2膨張要素S5と、を有する。
中間電位Vcがピエゾ素子(駆動素子)に印加された時の圧力室の容積を基準容積とする。駆動波形Wの第1膨張要素S1がピエゾ素子に印加されると、ピエゾ素子は長手方向に収縮し、圧力室の容積は膨張する。第1ホールド要素S2がピエゾ素子に印加されると、ピエゾ素子の収縮状態が維持され、これに伴い圧力室の膨張状態も維持される。次に、収縮要素S3がピエゾ素子に印加されると、ピエゾ素子は収縮した状態から一気に伸長し、圧力室の容積も一気に収縮する。この圧力室の収縮により、圧力室内のインク圧力が急激に高まり、ノズルからインク滴が吐出される。第2ホールド要素S4がピエゾ素子に印加され、ピエゾ素子の伸長状態と圧力室の収縮状態がしばらく維持された後に、ピエゾ素子に第2膨張要素S5が印加され、圧力室の容積が基準容積に戻る。
本実施形態では、インク温度Tiに関係なくインク吐出量Iwを一定にするために、駆動波形Wを構成するパラメーターのうちの最高電位Vhを補正する。なお、コントローラー10がインク温度Tiを取得し、インク温度Tiに応じた最高電位Vhである駆動波形W(駆動信号COM)を駆動信号生成回路15に生成させる。ここでは、インク温度Tiが常温(25℃)である時に使用する駆動波形Wを基準の駆動波形Wとし、基準の駆動波形Wの最高電位Vhをインク温度Tiに対して補正する。
インク温度Tiが常温(25℃)よりも低くインク吐出量Iwが低下する場合には、インク吐出量Iwを増やす必要がある。そのため、インク温度Tiが低い場合には、図3Cに示すように、駆動波形Wの最高電位を基準の最高電位Vhよりも高い電位Vh+ΔVhに補正する。なお、ここでは、最高電位Vh以外の駆動波形Wのパラメーターは補正しないとする。このように駆動波形Wの最高電位を高い電位Vh+ΔVhに補正することで、圧力室を基準の駆動波形Wよりも大きく膨張させることができる。その結果、圧力室の収縮率(膨張時と収縮時の圧力室の容積差)を大きくすることができるため、ノズル(圧力室)からのインク吐出量Iwを多くすることができる。
逆に、インク温度Tiが常温よりも高くインク吐出量Iwが増加する場合には、インク吐出量Iwを減らす必要がある。そのため、インク温度Tiが高い場合には、駆動波形Wの最高電位を基準の最高電位Vhよりも低い電位Vh−ΔVhに補正する。その結果、圧力室の収縮率を小さくできるため、ノズルからのインク吐出量Iwを少なくすることができる。なお、インク温度Tiに応じて駆動波形Wの最高電位Vhを補正するに限らず、インク吐出量Iwを補正できるのであれば、駆動波形Wの別のパラメーターを補正してもよい。
図4Aは、インク温度Tiが常温(25℃)である時に形成されるドットを示す図であり、図4Bは、インク温度Tiが常温よりも大幅に低下した時に形成されるドットを示す図である。図中の1つのマス目を画素とし、各画素にブラックインクのドット(Kドット)が形成されている。また、規定サイズのドット径は1画素の長さと同程度とする。そのため、インク温度Tiが常温(25℃)のときには、図4Aに示すように規定サイズのドットが形成され、媒体がブラックインクのドットによって隙間無く埋められている。
また、インク温度Tiが常温(25℃)から離れるほど、インク吐出量Iwが少なくなったり、インク吐出量Iwが多くなったりする。即ち、インク温度Tiが常温から離れるほど、インク吐出量Iwの補正量が多くなる。そのため、図3Cに示すように、インク温度Tiが下がるほど最高電位Vhを高くし、インク温度Tiが上がるほど最高電位Vhを低くする。ただし、インク温度Tiが10℃である時を境に、最高電位Vh(補正量ΔVh)が増加していない。図中では、補正した最高電位Vh+Δhの限界値(最大値)を34Vとしている。
これは、最高電位Vhを高く補正したとしても、一定サイズのノズルから吐出可能な高粘度インクの量には限界があるからである。即ち、インク温度Tiが10℃以下である時に、最高電位Vhが34V(限界値)よりも高い電位(34V+α)である駆動波形Wにてノズルからインクを吐出させても、インク吐出量Iwが増加させることができない(規定のインク吐出量にすることができない)。また、基準の最高電位(図3Cでは28V)よりも大幅に高い電位(34V+α)をピエゾ素子に印加すると、ピエゾ素子の寿命を早めたり、ピエゾ素子を破壊したりする虞がある。そのため、インク温度Tiが常温(25℃)よりも大幅に低い場合、即ち、インク温度Tiが閾値(例:10℃)以下の場合には、インク温度Tiが更に低下しても、駆動波形Wの最高電位Vhを一定(限界値、34V)とする。
そのため、インク温度Tiが閾値(例:10℃)以下となると、駆動波形Wの最高電位Vhではインク吐出量Iwを補正しきれずに、規定のインク量よりも少ないインク量しか吐出することが出来なくなってしまう。その結果、図4Bに示すように規定サイズのドットよりも小さなドットが形成され、インク温度Tiが閾値以下である時に形成される画像(図4B)は、インク温度Tiが常温である時に形成される画像(図4A)に比べて、媒体の埋まりが悪く、画像に白スジなどが生じてしまう。特に、ブラックインクはカラーインクよりも視認性が高く、媒体の埋まりの悪い部分が目立ち、画質劣化の度合いが高まる。
つまり、インク温度Tiが常温よりも大幅に低下して閾値(10℃)以下となると、駆動波形Wの補正ではインク吐出量Iwを補正しきれず、インク吐出量Iwが低下し、媒体の埋まりが悪くなり(画像濃度が淡くなり)、画質が劣化してしまう。また、視認性の高いブラックインクKの埋まりが悪いと特に画質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態では、インク温度Tiが常温よりも大幅に低下し、ノズルからのブラックインクの吐出量が規定吐出量より低下する場合であっても、画質劣化を抑制することを目的とする。
===印刷方法1===
図5は、インク温度Tiが閾値(10℃)以下である場合(Ti=5℃)に印刷方法1にて印刷されるモノクロ画像を説明する図である。説明の容易のため、以下の印刷は全てモノクロ印刷とする。ところで、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを重ねると「ブラック(コンポジットブラックとも呼ぶ)」として視認される。ただし、3色のカラーインク(YMC)を重ねて形成したコンポジットブラックのドットは、ブラックインクで形成したドットに比べてブラックの濃度が低く、また、カラーインク(YMC)の混ざり方によっても色味が異なってきてしまう。そのため、本実施形態のプリンター1では、3色のカラーインクのノズル列(YMC)の他に、ブラックインクのノズル列Kを設け、ブラックのドットを形成する際には(モノクロ印刷では)、ブラックノズル列Kを使用して画像を印刷する。
前述のように、印刷データが全ての画素に規定サイズのブラックのドットを形成するように指示していても、インク温度Tiが閾値以下(10℃以下)であると(例:Ti=5℃)、駆動波形Wの最高電位Vhの調整でもインク吐出量を補正しきれず、ブラックノズル列Kから吐出されるインク量は規定吐出量よりも少なく、ブラックインクによって形成されるドットは図4Bに示すように、規定サイズよりも小さくなる。そこで、印刷方法1では、インク温度Tiが閾値以下である場合に(Ti=5℃)、図5に示すように、ブラックインクのドット(Kドット・黒塗りのドット)に、コンポジットブラックのドット(混合ドット・斜線のドット)を重ねて印刷する。即ち、ブラックインクのドットに、シアンインクのドットとマゼンタインクのドットとイエローインクのドットを重ねて印刷する。
つまり、印刷方法1では、印刷データが或る画素にブラックのドットを形成するように示しているときに、インク温度Tiが閾値よりも大きい場合には(Ti>10℃)、その画素にブラックインクのドットのみを形成し、インク温度Tiが閾値以下である場合には(Ti≦10℃)、その画素にブラックインクのドットとコンポジットブラックのドットを重ねて形成する。
そうすることで、インク温度Tiが閾値以下であり、1画素に対するブラックインクの吐出量が少なくとも、同じ画素にコンポジットブラックのドットを形成するインク(シアン、マゼンタ、イエローインク)も吐出されるため、インク温度Tiが常温である場合の1画素あたりのブラックインクの吐出量と、インク温度Tiが閾値以下である場合の1画素あたりのインク吐出量(ブラックインクとコンポジットブラックを形成するためのインクの合計量)と、を同等にすることができる。その結果、インク温度Tiが閾値以下であっても、ブラックインクのドット(Kドット)とコンポジットブラックのドット(混合ドット)が重なって印刷されたドットが、規定サイズのドットと同等のサイズとなり、画像に白スジが生じてしまうことを防止できる。その結果、画質劣化を抑制することができる。
つまり、印刷方法1では、インク温度Ti低下によるブラックインク吐出量の低下を、コンポジットブラックのインク(シアン、マゼンタ、イエローの混合インク)で補って、画質劣化を抑制する。更に言えば、印刷方法1では、インク温度Tiが閾値以下となり(Ti≦10℃)、ブラックインク吐出量が規定吐出量よりも低下した分のうち、駆動波形Wの最高電位Vhの調整だけでは補正しきれないインク量を、コンポジットブラックのインクで補って、画質劣化を抑制する。
なお、ノズルから吐出されるブラックインクの温度Tiは、ヘッド41の周辺温度の影響を受ける。そこで、本実施形態では、図2Bに示すヘッド41の中継基板42に設けられたヘッドセンサー51が検出する温度を「(ブラックの)インク温度Ti」とする。即ち、ヘッドセンサー51がインクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーに相当する。ただし、インク温度Tiは、ヘッド基板上のヘッドセンサー51が出力した結果に限らず、ヘッド41内の実際のインク温度を測定した結果をインク温度Tiとしてもよいし、インクカートリッジ内のインクの温度を測定した結果をインク温度Tiとしてもよい。即ち、実際のインクの温度ではなく、インクの温度に相当する温度にてコンポジットブラックのドットを形成するか否かを決定してもよい。
図6は、インク温度Tiに対する高階調データ(S)の補正量を示すテーブルである。本実施形態の印刷システムでは、プリンター1に接続されたコンピューター60にプリンタードライバーがインストールされ、プリンタードライバーが、各種アプリケーションプログラムから印刷指令及び画像データを受信すると、印刷データを作成する。
印刷データの作成について簡単に説明する。プリンタードライバーは、まず、アプリケーションプログラムから受信した画像データの解像度を印刷解像度に変換する。次に、プリンタードライバーは、色変換処理により、RGBデータである画像データを、印刷に使用するインクの色に対応したYMCKデータに変換する。その後、プリンタードライバーは、ハーフトーン処理によって、高階調のYMCKデータ(濃度を表すデータ)を、プリンター1が形成可能な低い階調数のデータ(ドットのオンオフを示すデータ)に変換する。なお、高い階調値ほど濃度が濃いとする。最後に、プリンタードライバーは、ラスタライズ処理にてマトリクス状の画像データをプリンター1に転送すべき順に並べ替え、コマンドデータと共に、プリンター1に送信する。
ここでは、プリンタードライバーが、プリンター1からインク温度Tiを取得し、インク温度Tiに応じて、図5に示すようにブラックインクのドットにコンポジットブラックのドット(以下、混合ブラックドットとも呼ぶ)を重ねて形成するか否かを判断するとした(但しこれに限らず、例えば、プリンター1のコントローラー10が、インク温度Tiが閾値以下のときに、ブラックインクのドットに混合ブラックドットが重ねて印刷する印刷データを作成するように指示してもよい)。
以下、印刷データの補正方法について具体的に説明する。プリンタードライバーは、色変換処理により、画像データを構成する画素ごとに、イエローの高階調データSy、マゼンタの高階調データSm、シアンの高階調データSc、ブラックの高階調データSbを取得する。なお、ここではモノクロ印刷の場合を例に挙げているため、イエロー、マゼンタ、シアンの高階調値データはゼロとなり、ブラックの高階調データSbのみ値を示す。その後、プリンタードライバーは、プリンター1からインク温度Tiを取得し、インク温度Tiが閾値よりも大きければ(Ti>10℃)、ブラックインクのドットに混合ブラックドットを重ねて形成する必要がないと判断し、高階調データ(Sy,Sm,Sc)の補正を行わずにハーフトーン処理を実施する。
一方、プリンタードライバーは、プリンター1から取得したインク温度Tiが閾値以下であり(10℃≧Ti)、ブラックインクのドットに混合ブラックドットを重ねて形成する必要があると判断した場合、図6の補正値テーブルを参照し、高階調データ(Sy,Sm,Sc,Sk)の補正を実施する。図6の補正値テーブルは、コンピューター60のメモリーなどに記憶されており、インク温度Tiの複数の範囲ごとに、イエロー、マゼンタ、シアンの各高階調データ(Sy,Sm,Sc)に対する補正量が設定されている。
インク温度Tiが閾値よりも大きい場合(Ti>10℃)、混合ブラックドットを形成する必要がないため、高階調データ(Sy,Sm,Sc,Sk)の補正量がゼロとなっている。これに対して、インク温度Tiが5℃よりも高く10℃以下である場合(10℃≧Ti>5℃)、プリンタードライバーは、ある画素のイエロー、マゼンタ、シアンの高階調データ(Sy,Sm,Sc)に、その同じ画素のブラックの高階調データSbの例えば3%の階調値を加算する。ここでは、モノクロ印刷を例に挙げているため、ある画素のイエローの階調値Syはゼロであり、その同じ画素のブラックの階調値Sbの3%の階調値が補正後のイエローの階調値Sy’(=0+Sb×0.03)となる。同様に、プリンタードライバーは、インク温度Tiが5℃以下である場合には(5℃≧Ti)、イエロー、マゼンタ、シアンの高階調データ(Sy,Sm,Sc)に、その同じ画素のブラックの高階調値データSbの例えば6%の階調値を加算する。こうしてインク温度Tiに応じて補正した高階調データ(Sy,Sm,Sc,Sb)に対してプリンタードライバーはハーフトーン処理を実施する。
このようにインク温度Tiが閾値以下の場合、同じ画素のブラックの高階調データをイエロー、マゼンタ、シアンの高階調データ(Sy,Sm,Sc)に加算することによって、ブラックインクのドットが形成されると共に混合ブラックドットが形成される。その結果、インク温度Tiの低下によりブラックインクの吐出量が低下しても、混合ブラックドットによって媒体の埋まりの悪さを補正でき、画質劣化を抑制できる。
また、インク温度Tiが低くなるほどブラックインクの吐出量が低下するため、コンポジットブラックのインク(イエロー、マゼンタ、シアンの混合インク)の補正量を増やす必要がある。そのため、図6の補正値テーブルでは、閾値以下のインク温度Tiを2段階に分け、インク温度Tiが低い方が、イエロー、マゼンタ、シアンの高階調データ(Sy,Sm,Sc)に加算される階調値を高くしている。その結果、インク温度Tiが低い方が、ブラックインクと共に吐出されるコンポジットブラックのインクの補正量を増やすことができ、確実に画質劣化を抑制できる。
なお、インク温度Tiに応じて高階調でータを補正した後に実施するハーフトーン処理では単位面積ごとに確率的にドットが発生する。そのため、ブラックインクのドットが形成される画素と同じ画素に混合ブラックドットが形成されない場合がある。同じ画素に2つのドット(Kドット・混合ドット)が形成されなくとも近傍画素に形成されるため、画像を巨視的に見た際には、ブラックインクの吐出量不足による媒体の埋まりの悪さを混合ブラックドットで補うことができる。
また、インク温度Tiが閾値以下である場合にブラックインクのドットと混合ブラックドットを重ねて形成するために、ハーフトーン処理後のドットのオンオフデータ(以下、ドットデータ)を補正してもよい。ドットデータでは、画素ごとに、4色のインク(YMCK)の各ドットを形成するか否かと、形成するドットサイズが示される。例えば、プリンター1は3種類のサイズのドットを形成可能とし、「大ドット形成」を示すドットデータを「11」とし、「中ドット形成」を示すドットデータを「10」とし、「小ドット形成」を示すドットデータを「01」とし、「ドットなし」を示すドットデータを「00」とする。そして、プリンタードライバーは、プリンター1から取得したインク温度Tiが閾値以下の場合(10℃≧Ti)、インク温度Tiに応じてドットデータを補正する。
前述のように、インク温度Tiが低いほどブラックのインク吐出量が少なく、コンポジットブラックのインクの補正量を多くする必要がある。そこで、例えば、インク温度Tiが5℃よりも高く10℃以下である場合(10℃≧Ti>5℃)には、或る画素のブラックインクのドットデータが示すドットサイズよりも1段階小さいサイズのドットが3色カラーインク(YMC)にて形成されるように、3色カラーインクのドットデータを補正する。そして、インク温度Tiが5℃以下の場合(5℃≧Ti)には、或る画素のブラックインクのドットデータが示すドットサイズと同じサイズのドットが3色カラーインク(YMC)にて形成されるように、3色カラーインクのドットデータを補正する。
例えば、或る画素において、3色カラーインク(YMC)の各ドットデータは全て「ドットなし(00)」を示し、ブラックインク(K)のドットデータは「大ドット形成(11)」を示したとする。この場合、インク温度Tiが8℃であれば、3色カラーインクの各ドットデータは「中ドット形成(10)」に補正され、インク温度Tiが5℃であれば、3色カラーインクの各ドットデータは「大ドット形成(11)」に補正される。なお、インク温度Tiが5℃よりも高く10℃以下であるときに、或る画素のブラックインクのドデータが「小ドット形成(01)」を示す場合には、3色カラーインクの各ドットデータを「小ドット形成(01)」に補正してもよいし、「ドットなし(00)」としてもよい。即ち、ブラックインクの小ドットを形成する場合にはインク温度Ti閾値以下であっても混合ブラックドットを形成しなくともよい。これは、ブラックインクの小ドットを形成する場合には、ブラックインクの大ドットを形成する場合に比べて、インク温度Ti低下によるブラックインクの吐出量低下が画像劣化(媒体の埋まりの低下)に影響する度合いが小さいからである。
このようにハーフトーン処理後のドットデータをインク温度Tiに応じて補正することで、インク温度Tiが閾値以下の場合には、図5に示すようにブラックインクのドットが形成される画素と同じ画素に確実に混合ブラックドットを形成することができる。即ち、ブラックインクのドットと混合ブラックドットを重ねて印刷することができる。
こうして、インク温度Tiに応じてブラックインクのドットと共に混合ブラックドットが形成されるように補正された印刷データに基づいて、プリンター1(印刷装置)は印刷を実施する。その結果、プリンター1のコントローラー10(制御部)は、ブラックを含む画像を印刷する際に、インク温度Tiが閾値よりも大きい場合には、媒体上にブラックインクのドットを形成させ、インク温度Tiが閾値以下である場合には、媒体上に、ブラックインクのドットと、シアン、マゼンタ、イエローインクを重ねたコンポジットブラックのドットを形成させることができる。その結果、インク温度Tiの低下によりブラックインクの吐出量が低下しても、画質劣化を抑制できる(媒体の埋まりを良くできる)。
なお、プリンター1に接続されたコンピューター60にインストールされたプリンタードライバーが印刷データを作成するに限らず、プリンター1のコントローラー10が印刷データを作成し、インク温度Tiに応じて高階調データやドットデータを補正してもよい。また、インク温度Tiに応じた補正処理を施していない印刷データ(ドットデータ)をプリンタードライバーからプリンター1が受信し、プリンター1がインク温度Tiに応じてドットデータを補正してもよい。
また、本実施形態のプリンター1では、移動方向に移動するヘッド41からインクが断続的に吐出され、ヘッド41では図2Aに示すように、ブラックノズル列Kが移動方向の右端に位置し、ブラックノズル列Kよりも移動方向の左側にイエローノズル列Y、マゼンタノズル列M、シアンノズル列Cが位置する。そのため、ヘッド41が移動方向の左側から右側へ移動する際には、ブラックノズル列Kが媒体と最初に対向し、その後に3色のカラーノズル列YMCが媒体と対向する。ゆえに、この場合にはブラックインクのドットが先に形成され、その後に混合ブラックドットが形成される。逆に、ヘッド41が移動方向の右側から左側へ移動する際には、3色のカラーノズル列YMCが媒体と最初に対向し、その後にブラックノズル列Kが媒体と対向する。ゆえに、この場合には混合ブラックドットが先に形成され、その後にブラックインクのドットが形成される。
媒体にブラックインクのドットを混合ブラックドットよりも先に印刷する場合と、混合ブラックドットをブラックインクのドットよりも先に印刷する場合とでは、画像の色味(ブラックの色味)や濃度が異なってくる。本実施形態のプリンター1では、インクや媒体の特性の影響により、ブラックインクのドットを先に印刷する方が混合ブラックドットを先に印刷するよりも、発色性の良い画像が印刷される傾向が得られた。そこで、図2Aに示すように、ブラックノズル列Kが3色のカラーノズル列YMCよりも移動方向の右側に位置する場合、ヘッド41が移動方向の左から右へ移動するときに画像を印刷する印刷方法(単方向印刷)を実施するとよい。なお、混合ブラックドットを先に印刷する方が良い場合には逆に、ヘッド41が移動方向の右から左へ移動する時に画像を印刷する印刷方法を実施するとよい。
なお、ヘッド41の一方向の移動時にのみ画像を印刷する単方向印刷に比べて、ヘッド41の双方向の移動時に画像を印刷する双方向印刷の方が、印刷速度を速めることができる。ただし、双方向印刷では、ヘッド41が移動方向の左から右側へ移動する場合にはブラックインクのドットを混合ブラックドットよりも先に形成することができるので発色性の良い画像を印刷することができるが、ヘッド41が移動方向の右から左側へ移動する場合には、混合ブラックドットがブラックインクのドットよりも先に形成されるため、発色性の良い画像を印刷することが出来なくなってしまう。即ち、双方向印刷に比べて単方向印刷の方が発色の良い画像を印刷することができる。
2種類のドット(Kドット・混合ドット)を形成する順番が異なると画質(色味など)が異なるため、単方向印刷では2種類のドットを形成する順番を揃えられ、双方向印刷よりも画質を向上させることができる。更に、本実施形態では、ブラックインクのドットを混合ブラックドットよりも先に印刷する方が発色性の良い画像が印刷できるため、図5に示すようにヘッド41を移動方向の左側から右側へ移動させる際に画像を形成することで、画質をより向上させることができる。よって、ユーザーが、「はやいモード」を選択する場合には双方向印刷を実施し、「きれいモード」を選択する場合には単方向印刷を実施するとよい。
なお、3色のカラーインクYMCに対して移動方向の右側と左側にブラックノズル列Kを配置すれば(対称配列にずれば)、双方向印刷であっても往復時にブラックインクのドットを先に形成することができる。ただし、ブラックノズル列Kを2つ有するのであれば、インク温度Tiが低下し、一方のブラックノズル列Kのインク吐出量が低下しても、他方のブラックノズル列Kによってインク吐出量の不足を補うことができる場合がある。
また、図2Aのヘッド41では、ブラックノズル列Kが3色のカラーノズル列YMCの間に位置することなく、3色のカラーノズル列YMCよりも右側に位置している。そのため、ヘッド41が左から右へ移動する際にはブラックインクのドットが形成された後に混合ブラックドットが形成され、ヘッド41が右から左へ移動する際には混合ブラックドットが形成された後にブラックインクドットが形成される。図2Aのヘッド41とは異なり、ブラックノズル列Kが3色のカラーノズル列YMCの間に位置すると、混合ブラックドットを形成するために3色カラーの各ドット(イエロードット、マゼンタドット、シアンドット)を重ねている途中にブラックのドットが形成され、ブラックの色味が異なる画像が印刷されてしまう。そのため、混合ブラックドットの形成中にブラックインクのドットが形成されないように、ブラックノズル列Kは3色のカラーノズル列YMCの間に位置させないことが好ましい。
===印刷方法2===
図7は、媒体上の同じ領域Aに対して、ブラックインクのドットを形成するパス1と混合ブラックドットを形成するパス2を異ならせる様子を示す図である。図7に示すヘッド41では、図2Aのヘッド41のノズル列とは異なり、3色のカラーノズル列(YMC)間にブラックノズル列Kが位置する。前述のように、混合ブラックドットの形成中にブラックインクのドットが形成されると、ブラックの色味が異なる画像が印刷されてしまう。そこで、ブラックノズル列Kが3色のカラーノズル列の間に位置する場合には、ブラックインクのドットを形成するパスと混合ブラックドットを形成するパスを異ならせる。なお、図示するように、ヘッド41が移動方向の左から右へ移動する時を「往路」と呼び、ヘッド41が移動方向の右から左へ移動する時を「復路」と呼ぶ。
また、ブラックインクのドットを混合ブラックドットよりも先に印刷する方が発色の良い画像が形成される傾向があるため、先のパス1(往路)にて媒体上の領域Aにブラックインクのドットを形成する。その後、媒体を搬送方向に搬送することなく、次のパス2(復路)にて同じ媒体上の領域Aに混合ブラックドットを形成する。こうすることで、ブラックインクのドットが形成された後に混合ブラックドットが形成され、混合ブラックドットを構成する3色のドット(YMC)を重ねている途中にブラックインクのドットが形成されてしまうことを防止でき、画質を向上させることができる。
また、ブラックインクのドットを形成するパスと混合ブラックドットを形成するパスを異ならせることで、2種類のドットを形成する(重ねる)順番を一定にすることができる。そのため、図2Aに示すヘッド41のように3色のカラーノズル列(YMC)の移動方向の一方側(右側)だけにブラックノズル列Kが配置されるプリンター1にて双方向印刷を実施する際に、往路時にブラックインクのドットを形成し、復路時に混合ブラックドットを形成することで、発色性の良い画像を印刷することができる。ただし、往路時と復路時にてブラックインクのドットと混合ブラックドットを別々に印刷する双方向印刷では、同じパスにてブラックインクのドットと混合ブラックドットを形成する双方向印刷に比べて印刷時間が長くなる(単方向印刷と同程度となる)。
図8は、ブラックインクのドットを形成するノズル(#7〜#12)の搬送方向の位置と混合ブラックドットを形成するノズル(#1〜#6)の搬送方向の位置を異ならせる印刷方法である。3色のカラーノズル列(YMC)の間にブラックノズル列Kが位置する場合やブラックインクのドットと混合ブラックドットを重ねる順番を一定にしたい場合、ブラックインクのドットを形成するパスと混合ブラックのドットを形成するパスを異ならせるとよい。2種類のドットを形成するパスを異ならせる印刷方法は、図7に示す印刷方法に限らず、図8に示す印刷方法でもよい。
例えば、ブラックインクのドットを先に形成する場合、ブラックインクのドットを形成するノズルを、混合ブラックドットを形成するノズルよりも搬送方向上流側に位置するノズルに設定する。図8では、ブラックノズル列Kの搬送方向上流側半分のノズル#7〜#12を吐出ノズルとし下流側半分のノズル#1〜#6を非吐出ノズルとし、3色のカラーノズル列YMCの搬送方向下流側半分のノズル#1〜#6を吐出ノズルとし上流側半分のノズル#7〜#12を非吐出ノズルとする。
まず、パス1(往路)にて媒体上の領域Aにブラックインクのドットを形成する。その後、媒体を搬送方向の下流側にノズル列の半分の長さだけ搬送する。そうすると、3色カラー(YMC)の吐出ノズルは領域Aと対向し、ブラックの吐出ノズルは領域Aよりも搬送方向上流側の領域Bと対向する。そのため、パス2(復路)にて、領域Aに既に形成されているブラックインクのドットの上に、3色カラー(YMC)の吐出ノズルにより混合ブラックドットを形成することができる。そして、領域Bにはブラックノズル列Kの吐出ノズルにより混合ブラックドットよりも先にブラックインクのドットを形成することができる。
このように、3色のカラーノズル列YMCの下流側半分の吐出ノズルとブラックノズル列Kの上流側半分の吐出ノズルにて画像を形成する動作と、媒体をノズル列の半分の長さだけ搬送する動作と、を交互に繰り返すことで、媒体上に先にブラックインクのドットを形成することができ、その後の異なるパスにてブラックインクのドット上に混合ブラックドットを形成することができる。このような印刷方法によれば、図8に示すヘッド41のように3色のカラーノズル列YMCの間にブラックノズル列Kが位置する場合にも混合ブラックドットの形成途中にブラックインクのドットが形成されてしまうことを防止できる。また、ブラックインクのドットを混合ブラックドットよりも先に形成することができるため(2種類のドットを重ねる順番を一定にできるため)、画質を向上させることができる。
===印刷方法3===
図9Aから図9Dは、ブラックインクのドットの形成位置と混合ブラックドットの形成位置をずらした印刷方法を示す図である。前述の実施例1では、図5に示すように、ブラックインクのドットと混合ブラックドットを同じ画素に重ねて形成している。即ち、2種類のドットの各中心位置が揃うようにドットが形成されている。しかし、これに限らず、2種類のドットの各中心位置がずれるようにドットを形成してもよい。同じ位置(画素)に2種類のドットを重ねて形成すると単位領域あたりのインク吐出量が増えるため、1種類のドット(ブラックインクドットだけ)を形成する場合に比べて、サイズの大きい(ブラックの)ドットを形成することができる。その結果、インク温度Tiの低下でブラックインクの吐出量が低下しても、媒体の埋まりの悪さを補正できる。なお、3色のカラーインク(YMC)もインク温度Tiが低下するとインク吐出量は低下するが、混合ブラックドットは3つのドットを重ねて形成するため、図中では、ブラックインクのドットよりも混合ブラックのドットを大きく描いている。
ただし、2種類のドットを重ねて形成した場合には、2種類のドット径を合計した長さまでドットサイズが大きくならない。そのため、例えばインク温度Tiの低下が大きくブラックインクの吐出量の低下が大きい場合など、媒体の埋まりの悪さを混合ブラックのドットでより補正したい場合には、図9に示す印刷方法のように、ブラックインクのドットと混合ブラックドットをずらして形成するとよい。
図9Aはブラックインクのドットに対して混合ブラックドットを移動方向にずらして形成した図である。図では、画素(点線のマス目)に納まるようにブラックインクのドットを形成し、混合ブラックドットは画素の中心から移動方向に半画素分ずれた位置に形成している。その結果、移動方向の媒体の埋まりがよくなり、画質劣化を抑制できる。このように印刷するためには、ブラックノズル列Kからのインク吐出のタイミングと、3色のカラーノズル列YMCからのインク吐出のタイミングを調整するとよい。そのために、例えば、駆動信号COM(図3B)において、各ノズルからインク滴を吐出するための駆動波形Wの発生タイミングをずらすとよい。なお、図9Aに示すように2種類のドットの各形成位置を画素の半分だけずらすに限らず、例えばブラックインクのドットを形成する画素と混合ブラックドットを形成する画素を移動方向に1画素ずらしてもよい。
図9Bはブラックインクのドットに対して混合ブラックドットを搬送方向にずらして形成した図である。図では、ブラックインクのドットに対して混合ブラックドットを搬送方向にノズルピッチDの半分の長さ(0.5D)だけずらして形成している。その結果、搬送方向の媒体の埋まりがよくなり、画質劣化を抑制できる。なお、本実施形態のヘッド41(図2A)ではブラックノズル列Kのノズルと、それに対応する3色カラーノズル列YMCのノズルの各搬送方向の置が等しい。そのため、図9Bに示すように印刷するためには、例えば、先のパス1にてブラックインクドットを形成し、そして、媒体を搬送方向下流側に半ノズルピッチ0.5Dだけ搬送した後に、次のパス2にて混合ブラックドットを形成するとよい。
図9C及び図9Dはブラックインクのドットに対して混合ブラックドットを搬送方向および移動方向にずらして形成した図である。図9Cに示すように、ブラックインクのドットに対して混合ブラックドットを、搬送方向及び移動方向に半ノズルピッチ(0.5D)ずつずらすことによって媒体の埋まりをより良くすることができる。また、例えば、インク温度Tiの低下が大きくブラックインクの吐出量の低下が大きい場合には、図9Dに示すように、ブラックインクのドットごとに、その周囲(四方)に混合ブラックドットを形成してもよい。そうすることで、ブラックインクの吐出量の低下が大きく媒体の埋まりが悪くとも、コンポジットブラックインクの補正量を多くできるため、画質劣化を確実に抑制できる。また、図9Aおよび図9Bでは、ブラックインクのドットに対して混合ブラックドットを移動方向または搬送方向の何れか一方向にずらしているが、これに限らない。例えば、同じ画像内においても、画素によって2種類のドットを移動方向にずらしたり搬送方向にずらしたりしてもよい。
図10は、混合ブラックドットを構成する3色のドット(YMC)をずらして形成する様子を示す図である。ここまで、混合ブラックドットを構成する3つのドット(シアンドット、イエロードット、マゼンタドット)を重ねて印刷するとしているが(3つのドットの中心位置が揃うように印刷するとしているが)、これに限らない。例えば、図10に示すように、混合ブラックドットを構成する3つのドット(YMCドット)の少なくとも一部が重なるようにして、3つのドット(YMCドット)の各形成位置を移動方向や搬送方向にずらしてもよい。このように3つのドット(YMCドット)の各形成位置をずらしたとしても、画像を巨視的に見た際にブラックに視認され、ブラック画像の埋まりを良くすることができる。また、ブラックインクのドットと混合ブラックドットを構成する3つのドットを全て重ねて形成すると局所的にインクが吐出されてしまい、画像(特にエッジ部など)が滲んでしまう虞がある。そのため、混合ブラックドットを構成する3つのドットをずらすことで画像の滲みを防止できる。
図11は、ブラックノズル列Kと3色のカラーノズル列(YMC)が搬送方向にノズルピッチDの半分の長さ0.5Dだけずれて配置されたヘッド41によるドット形成の様子を示す図である。このように、ブラックノズル列Kと3色のカラーノズル列(YMC)が搬送方向にずれて配置されているヘッド41では、1回のパスで、ブラックインクのドットと混合ブラックドットを搬送方向にずらして形成することができる。図9Bに示すヘッド41ではブラックノズル列Kと3色のカラーノズル列YMCの搬送方向の位置が等しいため2回のパスに分けてドットを形成するのに対して、この図11のヘッド41では1回のパスでドットを形成することができ、印刷時間を短縮できる。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンターを有する印刷システムについて記載されているが、画質劣化の補正方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<駆動波形Wの補正について>
前述の実施形態では、インク温度Tiに応じて駆動波形Wの最高電位Vh(図3B)を補正し、インク温度Tiが閾値以下(例:10℃以下)となり、駆動波形Wでは補正しきれないブラックインクの吐出量を、コンポジットブラックのインクにて補正しているが、これに限らない。例えば、インク温度Tiが常温(25℃)よりも低下した際に、駆動波形Wの最高電位Vhの補正は実施せずに、ブラックインクの吐出量低下をコンポジットブラックインクのみによって補正してもよい。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、ヘッド41を移動方向に移動しながら画像を形成する画像形成動作と媒体を搬送方向に搬送する動作を繰り返すプリンター(所謂シリアル式のプリンター)を例に挙げているが、これに限らない。
例えば、紙幅長さに亘って複数のヘッドが並び、固定されたヘッドの下を用紙が搬送されることによって画像を形成するプリンター(所謂ラインヘッドプリンター)でもよい。ただし、ラインヘッドプリンターでは、ヘッドに対して媒体が一方向に搬送されるだけである。そのため、例えば、3色カラーノズル列(YMC)の間にブラックノズル列Kが位置する場合には、図7に示すシリアル式のプリンターのようにブラックインクのドットと混合ブラックドットを異なるパスで印刷することが出来ない。そのため、特にラインヘッドプリンターでは、3色のカラーノズル列YMCに対して媒体搬送方向の一方側または他方側にブラックノズル列Kを配置するとよい。
また、印刷領域に連続用紙を搬送し、印刷領域に位置する用紙部分に対して、ヘッドがノズル列方向と交差する移動方向に移動しながら画像を形成する動作とヘッドがノズル列方向に移動する動作を繰り返して2次元の画像を印刷し、印刷領域の用紙に対する印刷が終了すると、新たな用紙部分を印刷領域に(移動方向)に搬送するプリンターでもよい。
<印刷装置について>
インクの吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより流体を噴射するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を噴射させるサーマル方式でもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21 搬送ベルト、22A,22B 搬送ローラー、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 検出器群、50 コンピューター

Claims (7)

  1. (A)シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列と、
    (B)インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、
    (C)ブラックを含む画像を印刷させる時に、媒体上に前記ブラックインクのドットを形成させる制御部であって、
    前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には、媒体上に、前記ブラックインクのドットと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットと、を形成させる制御部と、
    (D)を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記ブラックインクのドットの形成位置と、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットの形成位置とをずらす印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記ブラックインクのドットの形成位置と、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットの形成位置とを重ねる印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記ブラックインクが吐出されるノズル列が、前記シアンインク、前記マゼンタインク、前記イエローインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列の間に位置しない、
    印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記ノズル列では、インクが吐出される複数のノズルが所定方向に並び、
    前記複数のノズル列と媒体とが前記所定方向と交差する方向に相対移動しながら前記ノズル列からインクが吐出される画像形成動作と、前記複数のノズル列と前記媒体とが前記所定方向に相対移動することによって、前記媒体上の或る領域と対向していた前記ノズルを前記或る領域よりも前記所定方向の一方側の前記媒体上の領域と対向させる移動動作と、を繰り返し、
    前記媒体上の或る領域に前記ブラックインクのドットを形成する前記画像形成動作と、前記或る領域に前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットを形成する前記画像形成動作と、を異ならせる、
    印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記ブラックインクのドットを形成する前記ノズルと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットを形成する前記ノズルのうち、前記媒体上の或る領域に先にドットを形成する前記ノズルは、前記或る領域に後にドットを形成する前記ノズルよりも、前記所定方向の前記一方側に位置する前記ノズルである、
    印刷装置。
  7. シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクがそれぞれ吐出される複数のノズル列と、インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、を有する印刷装置の印刷方法であって、
    ブラックを含む画像を印刷する時に、
    前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値よりも高い場合には、媒体上に前記ブラックインクのドットを形成し、
    前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が前記閾値以下である場合には、媒体上に、前記ブラックインクのドットと、前記シアンインクと前記マゼンタインクと前記イエローインクが重なるドットと、を形成する、
    ことを特徴とする印刷方法。
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