JP5299184B2 - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
印刷装置として、紙や布などの媒体にノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジ
ェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。プリンターにて使用されるイン
クには、インク温度(プリンターの環境温度)が低下すると、インク粘度が高まり、ノズ
ルから吐出されるインク量が減少する性質がある。
そこで、インク温度に応じて、ノズルからインクを吐出させるための駆動波形のパラメ
ーター(電圧など)を調整するプリンターが提案されている。このようなプリンターによ
れば、インク温度に関係なく、ノズルからのインク吐出量を一定にすることができ、高画
質な画像を印刷することができる。
特開平11−20164号公報
ただし、駆動波形のパラメーターを調整することによって補正できるインク吐出量には
限界がある。そのため、インク温度が大幅に低下してしまうと、駆動波形のパラメーター
調整ではインク吐出量を補正しきれない。その結果、媒体の埋まりが悪くなり、画像に白
スジなどが生じてしまう虞がある。
そこで、本発明は、画質劣化を抑制することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、(A)ある色の染料インクが吐出されるノズル
と、(B)前記ある色の顔料インクが吐出されるノズルと、(C)インクの温度変化に応
じた信号を出力するセンサーと、(D)前記ある色を含む画像を印刷させる時に、前記染
料インクと前記顔料インクの何れか一方のインクを使用して前記画像を印刷させる制御部
であって、前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には
、前記一方のインクに加えて、他方のインクも使用して前記画像を印刷させる制御部と、
(E)を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
図1Aは印刷システムの全体構成ブロック図であり、図1Bはプリンターの概略斜視図である。 図2Aはヘッドの下面のノズル配列を示す図であり、図2Bはヘッドの中継基板に設けられたヘッドセンサーを示す図である。 図3Aはインク温度に対するインク吐出量の変化を示す図であり、図3Bは駆動波形Wを示す図であり、図3Cはインク温度に対する最高電位の補正量を示す図である。 図4Aはインク温度が常温である時に形成されるドットを示す図であり、図4Bはインク温度が常温よりも大幅に低下した時に形成されるドットを示す図である。 インク温度が閾値以下である場合に印刷方法1にて印刷されるモノクロ画像を説明する図である。 インク温度に対する高階調データの補正量を示すテーブルである。 顔料ブラックインクのドットを形成するパスと染料ブラックインクのドットを形成するパスを異ならせる様子を示す図である。 顔料ブラックインクのドットを形成するノズルと染料ブラックインクのドットを形成するノズルの搬送方向の位置を異ならせる印刷方法である。 図9Aから図9Cは顔料ブラックインクのドット形成位置と染料ブラックインクのドット形成位置をずらした印刷方法を示す図である。 顔料ブラックノズル列と染料ブラックノズル列が搬送方向にノズルピッチの半分の長さだけずれて配置されたヘッドのドット形成の様子を示す図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、(A)ある色の染料インクが吐出されるノズルと、(B)前記ある色の顔料イン
クが吐出されるノズルと、(C)インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、
(D)前記ある色を含む画像を印刷させる時に、前記染料インクと前記顔料インクの何れ
か一方のインクを使用して前記画像を印刷させる制御部であって、前記センサーの出力結
果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には、前記一方のインクに加えて、他
方のインクも使用して前記画像を印刷させる制御部と、(E)を有することを特徴とする
印刷装置である。
このような印刷装置によれば、インク温度が低下して一方のインクの吐出量が低下して
も、媒体の埋まりの悪さ(画像濃度の低下)を抑制でき、画質劣化を抑制できる。
かかる印刷装置であって、前記インクの温度が前記閾値以下である場合に、前記染料イ
ンクのドット形成位置と前記顔料インクのドット形成位置をずらすこと。
このような印刷装置によれば、媒体の埋まりの悪さをより抑制できる。
かかる印刷装置であって、前記インクの温度が前記閾値以下である場合に、前記染料イ
ンクのドット形成位置と前記顔料インクのドット形成位置を重ねること。
このような印刷装置によれば、ある色のドットサイズを大きくすることができる。
かかる印刷装置であって、前記画像の印刷中に、媒体の同じ領域に対して前記染料イン
クと前記顔料インクを吐出する順番を一定にすること。
このような印刷装置によれば、同じ画像内の色味を一定にでき、画質劣化を抑制できる
かかる印刷装置であって、前記染料インクが吐出される複数の前記ノズルが所定方向に
並んだノズル列及び前記顔料インクが吐出される複数の前記ノズルが前記所定方向に並ん
だノズル列と媒体とが前記所定方向と交差する方向に相対移動しながら前記ノズル列から
インクが吐出される画像形成動作と、前記ノズル列と前記媒体とが前記所定方向に相対移
動することによって、前記媒体上の或る領域と対向していた前記ノズルを前記或る領域よ
りも前記所定方向の一方側の前記媒体上の領域と対向させる移動動作と、を繰り返し、前
記媒体上の或る領域に前記染料インクのドットを形成する前記画像形成動作と、前記或る
領域に前記顔料インクのドットを形成する前記画像形成動作と、を異ならせること。
このような印刷装置によれば、同じ画像内において染料インクのドットと顔料インクの
ドットを形成する順番を一定にできる。
かかる印刷装置であって、前記染料インクのドットを形成する前記ノズルと前記顔料イ
ンクのドットを形成する前記ノズルのうち、前記媒体上の或る領域に先にドットを形成す
る前記ノズルは、前記或る領域に後にドットを形成する前記ノズルよりも、前記所定方向
の前記一方側に位置する前記ノズルであること。
このような印刷装置によれば、染料インクのドットを形成するパスと顔料インクのドッ
トを形成するパスを異ならせることができる。
また、ある色の染料インクが吐出されるノズルと、前記ある色の顔料インクが吐出され
るノズルと、インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、を有する印刷装置の
印刷方法であって、前記ある色を含む画像を印刷する時に、前記センサーの出力結果に基
づく前記インクの温度が閾値よりも高い場合には、前記染料インクと前記顔料インクの何
れか一方のインクを使用して前記画像を印刷し、前記センサーの出力結果に基づく前記イ
ンクの温度が前記閾値以下である場合には、前記一方のインクに加えて、他方のインクも
使用して前記画像を印刷する、ことを特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、インク温度が低下して一方のインクの吐出量が低下して
も、媒体の埋まりの悪さ(画像濃度の低下)を抑制でき、画質劣化を抑制できる。
===印刷システムについて===
インクジェットプリンター(以下、プリンター1)とコンピューターが接続された印刷
システムを例に実施形態を説明する。
図1Aは、プリンター1とコンピューター60が接続された印刷システムの全体構成ブ
ロック図であり、図1Bは、プリンター1の概略斜視図である。外部装置であるコンピュ
ーター60から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10により、各ユ
ニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御し、
用紙S(媒体)に画像を形成する。また、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し
、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インタ
ーフェース部11は、外部装置であるコンピューター60とプリンター1との間でデータ
の送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンター1全体の制御を行うための
演算処理装置である。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領
域等を確保するためのものである。CPU12は、制御ユニット14により各ユニットを
制御する。駆動信号生成回路15はヘッド41からインクを吐出させるための駆動信号C
OMを生成し、ヘッドユニット40に送信する。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだ後、印刷時に搬送方向(所
定方向に相当)に所定の搬送量で用紙Sを搬送するためのものである。キャリッジユニッ
ト30は、ヘッド41を搬送方向と交差する方向(以下、移動方向という)に移動させる
ためのものである。ヘッドユニット40は、用紙Sにインクを吐出するためのものであり
、ヘッド41を有する。媒体はヘッド41に対して搬送方向上流側(一方側に相当)から
下流側に搬送される。
図2Aは、ヘッド41の下面のノズル配列を示す図であり、図2Bは、ヘッド41の中
継基板42に設けられたヘッドセンサー51を示す図である。ヘッド41の下面にはイン
クを吐出する多数のノズルが設けられている。各ノズルには、インクが入った圧力室(不
図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるためのピエゾ素子(駆動素子)
が設けられている。
本実施形態のプリンター1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの染料インクと
、ブラックの顔料インクを吐出可能とする。そのため、図2Aに示ヘッド41の下面に、
イエローの染料インクを吐出するイエローノズル列Ydと、マゼンタの染料インクを吐出
するマゼンタノズル列Mdと、シアンの染料インクを吐出するシアンノズル列Cdと、ブ
ラックの染料インクを吐出する染料ブラックノズル列Kdと、ブラックの顔料インクを吐
出する顔料ブラックノズル列Kpが形成されている。各ノズル列は180個のノズル(#
1〜#180)から構成されている。また、各ノズル列において、ノズルは搬送方向に一
定の間隔D(例えば180dpi)で並んでいる。なお、各ノズル列に属するノズルに対
して搬送方向の下流側のノズルから順に小さい番号を付す(#1〜#180)。
本実施形態のプリンター1は、ブラックに関して2種類のインク(染料インク・顔料イ
ンク)を吐出可能としている。染料インクは、光沢感のある画像を印刷できるが、滲み易
いという性質を有し、顔料インクは、滲み難く、ブラックの色味を強く(濃く)表現でき
るが、媒体表面に色材が留まるため画像に光沢感が出難いという性質を有する。
そのため、プリンター1では、ブラックのテキスト画像を印刷する場合(普通紙に画像
を印刷する場合)には顔料ブラックインクKpを使用する。そうすることで、滲みによる
文字のつぶれを防止し、ブラックの濃度が濃い、読み易いテキスト文書を印刷することが
できる。一方、写真などのカラー画像を印刷する場合(光沢紙に画像を印刷する場合)に
は染料ブラックインクKd(及びカラー染料インクYdMdCd)を使用する。そうする
ことで、光沢感のある画像を印刷することができる。
また、図2Bに示すように、ヘッド41の中継基板42には、ヘッドセンサー51が設
けられている。コントローラー10は、ヘッドセンサー51によってヘッド41周辺の環
境温度を取得することができる。
このようなプリンター1では、移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続
的に吐出させ、用紙S上に移動方向に沿ったドット列(ラスターライン)を形成するドッ
ト形成処理と、用紙Sを搬送方向に搬送する搬送処理(移動動作)と、を交互に繰り返す
。その結果、先のドット形成処理により形成されたドットの位置とは異なる位置にドット
を形成することができ、用紙S上に2次元の画像を印刷することができる。以下、ヘッド
41が移動方向に移動しながら画像を形成する1回の動作(画像形成動作)を「パス」と
呼ぶ。
===インク温度によるインク吐出量の補正について===
図3Aは、インク温度Tiに対するインク吐出量Iw(インク重量)の変化を示す図で
あり、図3Bは、ノズルからインクを吐出させるための駆動波形Wを示す図であり、図3
Cは、インク温度Tiに対する最高電位Vhの補正量ΔVhを示す図である。本実施形態
で使用するインクには、インク温度Tiが下がるとインクの粘性が高まり、インク温度T
iが上がるとインクの粘性が下がる性質がある。この性質は染料インクも顔料インクも同
じである。インクの粘性が高いほどノズルからインクが吐出され難く、インクの粘性が低
いほどノズルからインクが吐出され易い。そのため、ノズルと連通しインクが充填された
圧力室に対して同じ力(駆動波形W)を加えてノズルからインクを吐出させると、図3A
に示すように、インク温度Tiが高いほどノズルからのインク吐出量Iwが増加し、イン
ク温度Tiが低いほどノズルからのインク吐出量Iwが減少する。
このようにインク温度Tiによってノズルからのインク吐出量Iwが変動してしまうと
、プリンター1の環境温度などによって規定サイズのドットを形成することが出来なくな
ってしまう。そうすると印刷画質が劣化する。そこで、本実施形態では、インク温度Ti
に応じて、ノズルからインクを吐出させるための駆動信号COMに発生する駆動波形W(
図3B)を補正する。
図3Bに示す駆動波形Wは、中間電位Vcから最高電位Vhまで電位が上昇する第1膨
張要素S1と、最高電位Vhを保持する第1ホールド要素S2と、最高電位Vhから最低
電位Vlまで電位が下降する収縮要素S3と、最低電位Vlを保持する第2ホールド要素
S4と、最低電位Vlから中間電位Vcまで電位が上昇する第2膨張要素S5と、を有す
る。
中間電位Vcがピエゾ素子(駆動素子)に印加された時の圧力室の容積を基準容積とす
る。駆動波形Wの第1膨張要素S1がピエゾ素子に印加されると、ピエゾ素子は長手方向
に収縮し、圧力室の容積は膨張する。第1ホールド要素S2がピエゾ素子に印加されると
、ピエゾ素子の収縮状態が維持され、これに伴い圧力室の膨張状態も維持される。次に、
収縮要素S3がピエゾ素子に印加されると、ピエゾ素子は収縮した状態から一気に伸長し
、圧力室の容積も一気に収縮する。この圧力室の収縮により、圧力室内のインク圧力が急
激に高まり、ノズルからインク滴が吐出される。第2ホールド要素S4がピエゾ素子に印
加され、ピエゾ素子の伸長状態と圧力室の収縮状態がしばらく維持された後に、ピエゾ素
子に第2膨張要素S5が印加され、圧力室の容積が基準容積に戻る。
本実施形態では、インク温度Tiに関係なくインク吐出量Iwを一定にするために、駆
動波形Wを構成するパラメーターのうちの最高電位Vhを補正する。なお、コントローラ
ー10がインク温度Tiを取得し、インク温度Tiに応じた最高電位Vhである駆動波形
W(駆動信号COM)を駆動信号生成回路15に生成させる。ここでは、インク温度Ti
が常温(25℃)である時に使用する駆動波形Wを基準の駆動波形Wとし、基準の駆動波
形Wの最高電位Vhをインク温度Tiに対して補正する。
インク温度Tiが常温(25℃)よりも低くインク吐出量Iwが低下する場合には、イ
ンク吐出量Iwを増やす必要がある。そのため、インク温度Tiが低い場合には、図3C
に示すように、駆動波形Wの最高電位を基準の最高電位Vhよりも高い電位Vh+ΔVh
に補正する。なお、ここでは、最高電位Vh以外の駆動波形Wのパラメーターは補正しな
いとする。このように駆動波形Wの最高電位を高い電位Vh+ΔVhに補正することで、
圧力室を基準の駆動波形Wよりも大きく膨張させることができる。その結果、圧力室の収
縮率(膨張時と収縮時の圧力室の容積差)を大きくすることができるため、ノズル(圧力
室)からのインク吐出量Iwを多くすることができる。
逆に、インク温度Tiが常温よりも高くインク吐出量Iwが増加する場合には、インク
吐出量Iwを減らす必要がある。そのため、インク温度Tiが高い場合には、駆動波形W
の最高電位を基準の最高電位Vhよりも低い電位Vh−ΔVhに補正する。その結果、圧
力室の収縮率を小さくできるため、ノズルからのインク吐出量Iwを少なくすることがで
きる。なお、インク温度Tiに応じて駆動波形Wの最高電位Vhを補正するに限らず、イ
ンク吐出量Iwを補正できるのであれば、駆動波形Wの別のパラメーターを補正してもよ
い。
図4Aは、インク温度Tiが常温(25℃)である時に形成される顔料ブラックインク
のドットKpを示す図であり、図4Bは、インク温度Tiが常温よりも大幅に低下した時
に形成される顔料ブラックインクのドットKpを示す図である。図中の1つのマス目を画
素とし、各画素に顔料ブラックインクのドット(Kpドット)が形成されている。また、
規定サイズのドット径は1画素の長さと同程度とする。そのため、インク温度Tiが常温
(25℃)のときには、図4Aに示すように規定サイズのドットが形成され、媒体が顔料
ブラックインクのドットによって隙間無く埋められている。
また、インク温度Tiが常温(25℃)から離れるほど、インク吐出量Iwが少なくな
ったり、インク吐出量Iwが多くなったりする。即ち、インク温度Tiが常温から離れる
ほど、インク吐出量Iwの補正量を多くする必要がある。そのため、図3Cに示すように
、インク温度Tiが下がるほど最高電位Vhを高く補正し、インク温度Tiが上がるほど
最高電位Vhを低く補正する。ただし、インク温度Tiが10℃である時を境に、最高電
位Vh(補正量ΔVh)が増加していない。図中では、補正した最高電位Vh+Δhの限
界値(最大値)を34Vとしている。
これは、最高電位Vhを高く補正したとしても、一定サイズのノズルから吐出可能な高
粘度インクの量には限界があるからである。即ち、インク温度Tiが10℃以下である時
に、最高電位Vhが34V(限界値)よりも高い電位(34V+α)である駆動波形Wに
てノズルからインクを吐出させても、インク吐出量Iwが増加させることができない(規
定のインク吐出量にすることができない)。また、基準の最高電位(図3Cでは28V)
よりも大幅に高い電位(34V+α)をピエゾ素子に印加すると、ピエゾ素子の寿命を早
めたり、ピエゾ素子を破壊したりする虞がある。そのため、インク温度Tiが常温(25
℃)よりも大幅に低い場合、即ち、インク温度Tiが閾値(例:10℃)以下の場合には
、インク温度Tiが更に低下しても、駆動波形Wの最高電位Vhを一定(限界値、34V
)とする。
そのため、インク温度Tiが閾値(例:10℃)以下となると、駆動波形Wの最高電位
Vhではインク吐出量Iwを補正しきれずに、規定のインク量よりも少ないインク量しか
吐出することが出来なくなってしまう。その結果、図4Bに示すように規定サイズのドッ
トよりも小さなドットが形成され、インク温度Tiが閾値以下である時に形成される画像
(図4B)は、インク温度Tiが常温である時に形成される画像(図4A)に比べて、媒
体の埋まりが悪く、画像に白スジなどが生じてしまう。特に、ブラックインクはカラーイ
ンクよりも視認性が高く、媒体の埋まりの悪い部分が目立ち、画質劣化の度合いが高まる
つまり、インク温度Tiが常温よりも大幅に低下して閾値(10℃)以下となると、駆
動波形Wの補正ではインク吐出量Iwを補正しきれず、インク吐出量Iwを規定量にする
ことが出来ず、媒体の埋まりが悪くなり(画像濃度が淡くなり)、画質が劣化してしまう
。また、視認性の高いブラックインクKの埋まりが悪いと特に画質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態では、インク温度Tiが常温よりも大幅に低下し、ノズルからのイ
ンクの吐出量(ブラックインクの吐出量)が規定吐出量より低下する場合であっても、画
質劣化を抑制することを目的とする。
===印刷方法1===
図5は、インク温度Tiが閾値(10℃)以下である場合(Ti=5℃)に印刷方法1
にて印刷されるモノクロ画像(テキスト画像)を説明する図である。前述のように、本実
施形態のプリンター1では、普通紙に対してテキスト画像を印刷する場合に顔料ブラック
インクKpを使用するとしている。そして、印刷データが全ての画素に規定サイズの顔料
ブラックインクKpのドットを形成するように指示しているとする。このとき、(顔料ブ
ラックの)インク温度Tiが閾値以下(10℃以下)であると(例:Ti=5℃)、駆動
波形Wの最高電位Vhの調整でも顔料ブラックインクの吐出量を補正しきれず、顔料ブラ
ックノズル列Kpから吐出されるインク量は規定吐出量よりも少なくなる。その結果、図
4Bに示すように規定サイズよりも小さい顔料ブラックインクKpのドットが形成され、
印刷画像の画質が劣化してしまう。
そこで、プリンター1(印刷装置)では、インク温度が閾値Tiよりも高い場合には(
Ti>10℃)、コントローラー10(制御部)が顔料ブラックインクKpにて画像を印
刷させ、インク温度Tiが閾値以下である場合には(Ti≦10℃)、コントローラー1
0が顔料ブラックインクKpと染料ブラックインクKdの両方にて画像を印刷させる。更
に、印刷方法1では、図5に示すように、印刷データが或る画素に顔料ブラックインクK
pのドット(Kpドット・黒塗りドット)を形成するように示しているときに、インク温
度Tiが閾値よりも高い場合には、その画素に顔料ブラックインクKpのドットのみを形
成し、インク温度Tiが閾値以下である場合には、その画素に顔料ブラックインクKpの
ドットと染料ブラックインクKdのドット(Kdドット・斜線ドット)を重ねて形成する
そうすることで、インク温度Tiが閾値以下であり、1画素に対する顔料ブラックイン
クKpの吐出量が少なくとも、同じ画素に染料ブラックインクKdも吐出されるため、イ
ンク温度Tiが常温である場合の1画素あたりの顔料ブラックインクKpの吐出量と、イ
ンク温度Tiが閾値以下である場合の1画素あたりのインク吐出量(顔料ブラックインク
Kpと染料ブラックインクKdの合計量)と、を同等にすることができる。その結果、イ
ンク温度Tiが閾値以下であっても、顔料ブラックインクKpのドットと染料ブラックイ
ンクKdのドットが重なって印刷されたドットが、規定サイズのドットと同等のサイズと
なり、画像に白スジが生じてしまうことを防止できる。また、顔料インクに比べて染料イ
ンクは滲み広がり易いため、顔料ブラックインクKpと共に染料ブラックインクKdを吐
出することで、ブラックのドットが滲み広がり易くなり、媒体の埋まりを良くすることが
できる。その結果、画質劣化を抑制することができる。
言い換えれば、インク温度Ti低下による顔料ブラックインクKpの吐出量低下を、染
料ブラックインクKdで補って、画質劣化を抑制する。更に言えば、インク温度Tiが閾
値以下となり(Ti<10℃)、顔料ブラックインクKpの吐出量が規定吐出量よりも低
下した分のうち、駆動波形Wの最高電位Vhを調整するだけでは補正しきれないインク量
を、染料ブラックインクKdで補って、画質劣化を抑制する。
なお、本実施形態のプリンター1では、光沢紙に対して写真等の画像を印刷する場合に
染料ブラックインクKdを使用するとしている。染料ブラックインクKdもインク温度T
iが低下すると、インク吐出量が低下し、規定サイズよりも小さいドットが形成され媒体
の埋まりが悪くなる。ただし、染料ブラックインクは顔料ブラックインクに比べて滲み広
がり易く、単位面積あたりのインク吐出量が同じである場合に、染料ブラックインクKd
のドット径の方が顔料ブラックインクKpのドット径よりも大きくなる。ゆえに、インク
温度Tiの低下による媒体の埋まり具合(画像濃度の低下度)は、染料ブラックインクK
dを使用する方が顔料ブラックインクKpを使用する場合に比べて、悪化しない。また、
顔料ブラックインクKpを普通紙ではなく光沢紙に使用すると色材が媒体表面に多く留ま
り画像表面に凹凸が生じてしまう。
よって、本実施形態では、顔料ブラックインクKpを使用して画像を印刷する場合には
(普通紙に印刷する場合には)、インク温度Tiが閾値以下であるときに顔料ブラックイ
ンクKpの吐出不足分を染料ブラックインクKdで補うが、染料ブラックインクKdを使
用して画像を印刷する場合には(光沢紙に印刷する場合には)、インク温度Tiが閾値以
下となっても、染料ブラックインクKdの吐出不足分を顔料ブラックインクKpで補わな
いとする。そうすることで、光沢紙に顔料ブラックインクKpが吐出されることがない為
、光沢感のある画像を印刷することができ、また、染料ブラックインクKdは顔料ブラッ
クインクKpよりも滲み広がり易く、インク温度Tiの低下による媒体の埋まり具合が顔
料ブラックインクKpほど悪化しないため画質の大幅な低下は防止できる。また、インク
温度Tiの低下による染料ブラックインクKdの吐出不足分は、3色カラーの染料インク
(Yd,Md,Cd)を重ねてブラック(コンポジットブラック)のドットを形成して補
正してもよい。
ただし、これに限らず(特に染料ブラックインクKdを使用する媒体に対して顔料ブラ
ックインクKpを使用可能な場合には)、インク温度Tiが閾値以下となった場合に、染
料ブラックインクKdの吐出不足分を顔料ブラックインクKpで補ってもよい。そうする
ことで、染料ブラックインクKdを使用する場合にも確実に媒体の埋まりを改善でき、画
質劣化を抑制できる。
なお、ノズルから吐出されるインクの温度Tiは、ヘッド41の周辺温度の影響を受け
る。そこで、本実施形態では、図2Bに示すヘッド41の中継基板42に設けられたヘッ
ドセンサー51が検出する温度を「(顔料ブラックKpの)インク温度Ti」とする。即
ち、ヘッドセンサー51がインクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーに相当する
。ただし、インク温度Tiは、ヘッド基板上のヘッドセンサー51が出力した結果に限ら
ず、ヘッド41内の実際のインク温度を測定した結果をインク温度Tiとしてもよいし、
インクカートリッジ内のインクの温度を測定した結果をインク温度Tiとしてもよい。
図6は、インク温度Tiに対する高階調データ(S)の補正量を示すテーブルである。
本実施形態の印刷システムでは、プリンター1に接続されたコンピューター60にプリン
タードライバーがインストールされ、プリンタードライバーが、各種アプリケーションプ
ログラムから印刷指令及び画像データを受信すると、印刷データを作成する。
印刷データの作成について簡単に説明する。プリンタードライバーは、まず、アプリケ
ーションプログラムから受信した画像データの解像度を印刷解像度に変換する。次に、プ
リンタードライバーは、色変換処理により、RGBデータである画像データを、印刷に使
用するインクの色に対応したYdMdCdKdKpデータに変換する。その後、プリンタ
ードライバーは、ハーフトーン処理によって、高階調のYdMdCdKdKpデータ(濃
度を表すデータ)を、プリンター1が形成可能な低い階調数のデータ(ドットのオンオフ
を示すデータ)に変換する。なお、高い階調値ほど濃度が濃いとする。最後に、プリンタ
ードライバーは、ラスタライズ処理にてマトリクス状の画像データをプリンター1に転送
すべき順に並べ替え、コマンドデータと共に、プリンター1に送信する。
ここでは、プリンタードライバーが、印刷データが示す媒体種類(普通紙か光沢紙か)
に基づいて顔料ブラックインクKpと染料ブラックインクKdの何れを使用するのかを決
定するとし、また、プリンタードライバーがプリンター1からインク温度Tiを取得し、
インク温度Tiに応じて、図5に示すように顔料ブラックインクKpのドットに染料ブラ
ックインクKdのドットを重ねて形成するか否かを判断するとした。ただし、これにかぎ
らず、印刷データが示す画像の種類(テキストデータか画像データか)に基づいて顔料ブ
ラックインクKpと染料ブラックインクKdの何れを使用するのかを決定してもよい。ま
た、プリンター1のコントローラー10が、インク温度Tiが閾値以下のときに、顔料ブ
ラックインクKpのドットに染料ブラックインクKdのドットが重ねて印刷される印刷デ
ータを作成するようにプリンタードライバーに指示してもよい。
以下、印刷データの補正方法について具体的に説明する。プリンタードライバーは、色
変換処理により、画像データを構成する画素ごとに、イエローの高階調データS(Yd)
、マゼンタの高階調データS(Md)、シアンの高階調データS(Cd)、染料ブラック
の高階調データS(Kd)、顔料ブラックの高階調データS(Kp)を取得する。ここで
は顔料ブラックインクKpによるモノクロ印刷の印刷データを作成するとし、そのため、
イエロー、マゼンタ、シアン、染料ブラックの高階調値データはゼロとなり、顔料ブラッ
クの高階調データS(Kp)のみ値を示す。その後、プリンタードライバーは、顔料ブラ
ックインクKpを使用する場合には、プリンター1からインク温度Tiを取得し、インク
温度Tiが閾値よりも大きければ(Ti>10℃)、顔料ブラックインクKpのドットに
染料ブラックインクKdのドットを重ねて形成する必要がないと判断し、高階調データの
補正を行わずにハーフトーン処理を実施する。
一方、プリンタードライバーは、プリンター1から取得したインク温度Tiが閾値以下
であり(10℃≧Ti)、顔料ブラックインクKpのドットに染料ブラックインクKdの
ドットを重ねて形成する必要があると判断した場合、図6の補正値テーブルを参照し、染
料ブラックの高階調データS(Kd)の補正を実施する。図6の補正値テーブルは、コン
ピューター60のメモリーなどに記憶されており、インク温度Tiの複数の範囲ごとに、
染料ブラックの高階調データS(Kd)に対する補正量が設定されている。
インク温度Tiが閾値よりも大きい場合(Ti>10℃)、染料ブラックドットを形成
する必要がないため、染料ブラックの高階調データS(Kd)の補正量がゼロとなってい
る。これに対して、インク温度Tiが5℃よりも高く10℃以下である場合(10℃≧T
i>5℃)、プリンタードライバーは、ある画素の染料ブラックの高階調データS(Kd
)に、その同じ画素の顔料ブラックの高階調データS(Kp)の例えば3%の階調値を加
算する。通常、顔料ブラックインクKpが使用されるときには、染料ブラックインクKd
は使用されないため、ある画素の染料ブラックの高階調データS(Kd)はゼロであり、
その同じ画素の顔料ブラックの高階調データS(Kp)の3%の階調値が、補正後の染料
ブラックの階調値S(Kd)’(=0+Sb×0.03)となる。同様に、プリンタード
ライバーは、インク温度Tiが5℃以下である場合には(5℃≧Ti)、染料ブラックの
高階調データS(Kd)に、その同じ画素の顔料ブラックの高階調値データS(Kp)の
例えば6%の階調値を加算する。こうしてインク温度Tiに応じて補正した高階調データ
(S(Yd),S(Md),S(Cd),S(Kd),S(Kp))に対してプリンター
ドライバーはハーフトーン処理を実施する。
このようにインク温度Tiが閾値以下の場合、同じ画素の顔料ブラックの高階調データ
を染料ブラックの高階調データに加算することによって、顔料ブラックインクKpのドッ
トが形成されると共に染料ブラックインクKdのドットが形成される。その結果、インク
温度Tiの低下により顔料ブラックインクKpの吐出量が低下しても、染料ブラックイン
クKdのドットによって媒体の埋まりの悪さを補正でき、画質劣化を抑制できる。
また、インク温度Tiが低くなるほど顔料ブラックインクKpの吐出量が低下するため
、染料ブラックインクKdの補正量を増やす必要がある。そのため、図6の補正値テーブ
ルでは、閾値以下のインク温度Tiを2段階に分け、インク温度Tiが低い方が、染料ブ
ラックの高階調データS(Kd)に加算される階調値を高くしている。その結果、インク
温度Tiが低い方が、顔料ブラックインクKpと共に吐出される染料ブラックインクKd
の補正量を増やすことができ、確実に画質劣化を抑制できる。
なお、インク温度Tiに応じて高階調でータを補正した後に実施するハーフトーン処理
では単位面積ごとに確率的にドットが発生する。そのため、顔料ブラックインクKpのド
ットが形成される画素と同じ画素に染料ブラックインクKdのドットが形成されない場合
がある。同じ画素に2つのドット(Kpドット・Kdドット)が形成されなくとも近傍画
素に形成されるため、画像を巨視的に見た際に、顔料ブラックインクKpの吐出量不足に
よる媒体の埋まりの悪さを染料ブラックインクKdで補うことができる。
また、インク温度Tiが閾値以下である場合に顔料ブラックインクKpのドットと染料
ブラックインクKdのドットを確実に重ねて形成するために、ハーフトーン処理後のドッ
トのオンオフデータ(以下、ドットデータ)を補正してもよい。ドットデータでは、画素
ごとに、5種類のインク(YdMdCdKdKp)の各ドットを形成するか否かと、形成
するドットサイズが示される。例えば、プリンター1は3種類のサイズのドットを形成可
能とし、「大ドット形成」を示すドットデータを「11」とし、「中ドット形成」を示す
ドットデータを「10」とし、「小ドット形成」を示すドットデータを「01」とし、「
ドットなし」を示すドットデータを「00」とする。そして、プリンタードライバーは、
顔料ブラックインクKpを使用し、且つ、プリンター1から取得したインク温度Tiが閾
値以下の場合(10℃≧Ti)、インク温度Tiに応じてドットデータを補正する。
前述のように、インク温度Tiが低いほど顔料ブラックインクKpの吐出量が少なく、
染料ブラックインクKdの補正量を多くする必要がある。そこで、例えば、インク温度T
iが5℃よりも高く10℃以下である場合(10℃≧Ti>5℃)には、或る画素の顔料
ブラックインクKpのドットデータが示すドットサイズよりも1段階小さいサイズのドッ
トが染料ブラックインクKdにて形成されるように、染料ブラックインクKdのドットデ
ータを補正する。そして、インク温度Tiが5℃以下の場合(5℃≧Ti)には、或る画
素の顔料ブラックインクKpのドットデータが示すドットサイズと同じサイズのドットが
染料ブラックインクKdにて形成されるように、染料ブラックインクKdのドットデータ
を補正する。
例えば、或る画素において、染料ブラックインクKdのドットデータは「ドットなし(
00)」を示し、顔料ブラックインクKpのドットデータは「大ドット形成(11)」を
示したとする。この場合、インク温度Tiが8℃であれば、染料ブラックインクKdのド
ットデータは「中ドット形成(10)」に補正され、インク温度Tiが5℃であれば、染
料ブラックインクKdのドットデータは「大ドット形成(11)」に補正される。なお、
インク温度Tiが5℃よりも高く10℃以下であるときに、或る画素の顔料ブラックイン
クKpのドデータが「小ドット形成(01)」を示す場合には、染料ブラックインクKd
のドットデータを「小ドット形成(01)」に補正してもよいし、「ドットなし(00)
」としてもよい。即ち、顔料ブラックインクKpの小ドットを形成する場合にはインク温
度Ti閾値以下であっても染料ブラックインクKdのドットを形成しなくともよい。これ
は、顔料ブラックインクKpの小ドットを形成する場合には、顔料ブラックインクKpの
大ドットを形成する場合に比べて、インク温度Ti低下による顔料ブラックインクKpの
吐出量低下が画像劣化(媒体の埋まりの低下)に影響する度合いが小さいからである。
このようにハーフトーン処理後のドットデータをインク温度Tiに応じて補正すること
で、インク温度Tiが閾値以下の場合には、図5に示すように、顔料ブラックインクKp
のドットが形成される画素と同じ画素に確実に染料ブラックインクKdのドットを重ねて
形成することができる。
なお、プリンター1に接続されたコンピューター60にインストールされたプリンター
ドライバーが印刷データを作成するに限らず、プリンター1のコントローラー10が印刷
データを作成し、染料ブラックインクKdと顔料ブラックインクKpの何れを使用するか
を選択し、インク温度Tiに応じて高階調データやドットデータを補正してもよい。また
、インク温度Tiに応じた補正処理を施していない印刷データ(ドットデータ)をプリン
タードライバーからプリンター1が受信し、コントローラー10がインク温度Tiに応じ
てドットデータを補正してもよい。
また、本実施形態のプリンター1では、移動方向に移動するヘッド41からインクが断
続的に吐出され、ヘッド41では図2Aに示すように、顔料ブラックノズル列Kpが移動
方向の右端に位置し、顔料ブラックノズル列Kpよりも移動方向の左側に染料ブラックノ
ズル列Kdが位置する。そのため、ヘッド41が移動方向の左側から右側へ移動する際に
は、顔料ブラックノズル列Kpが媒体と最初に対向し、その後に染料ブラックノズル列K
dが媒体と対向する。ゆえに、この場合には(図5)、顔料ブラックインクKpのドット
が先に形成され、その後に染料ブラックインクKdのドットが形成される。逆に、ヘッド
41が移動方向の右側から左側へ移動する際には、染料ブラックノズル列Kdが媒体と最
初に対向し、その後に顔料ブラックノズル列Kpが媒体と対向する。ゆえに、この場合に
は染料ブラックインクKdのドットが先に形成され、その後に顔料ブラックインクKpの
ドットが形成される。
媒体に顔料ブラックインクKpのドットを染料ブラックインクKdのドットよりも先に
印刷する場合と、染料ブラックインクKdのドットを顔料ブラックインクKpのドットよ
りも先に印刷する場合とでは、画像の色味(ブラックの色味)や濃度が異なってくる。ヘ
ッド41の一方向の移動時にのみ画像を印刷する単方向印刷では、媒体の同じ領域に対し
て、顔料ブラックインクKpと染料ブラックインクKdを吐出する順番は一定となる。し
かし、ヘッド41の双方向の移動時に画像を印刷する双方向印刷では、往路と復路におい
て、媒体の同じ領域に対して、顔料ブラックインクKpと染料ブラックインクKdを吐出
する順番が逆となり、同じ画像内にてブラックの色味の異なる画像片が混在してしまう。
そのため、単方向印刷の方が双方向印刷に比べて画質を向上することができる。ただし、
双方向印刷の方が印刷時間を短縮できる。よって、ユーザーが、「はやいモード」を選択
する場合には双方向印刷を実施し、「きれいモード」を選択する場合には単方向印刷を実
施するとよい。
なお、顔料ブラックノズル列Kpまたは染料ブラックノズル列Kpを対称配列にするこ
とで、双方向印刷であっても染料ブラックインクKdと顔料ブラックインクKpを吐出す
る順番を一定にできる。ただし、顔料(又は染料)のブラックノズル列Kを2つ有するの
であれば、インク温度Tiが低下し、一方の顔料ブラックノズル列Kのインク吐出量が低
下しても、他方の顔料ブラックノズル列Kによってインク吐出量の不足を補うことができ
る場合がある。
===印刷方法2===
図7は、媒体上の同じ領域Aに対して、顔料ブラックインクKpのドットを形成するパ
ス1と染料ブラックインクKdのドットを形成するパス2を異ならせる様子を示す図であ
る。なお、ヘッド41が移動方向の左から右へ移動する時を「往路」と呼び、ヘッド41
が移動方向の右から左へ移動する時を「復路」と呼ぶ。前述のように、媒体の同じ領域に
対して、顔料ブラックインクKpと染料ブラックインクKdを吐出する順番を一定にする
ことで、画質を向上させることができる。そこで、顔料ブラックインクKpのドットを形
成するパスと染料ブラックインクKdのドットを形成するパスを異ならせる。
図7では、先のパス1(往路)にて媒体上の領域Aに顔料ブラックインクKpのドット
を形成する。その後、媒体を搬送方向に搬送することなく、次のパス2(復路)にて同じ
媒体上の領域Aに染料ブラックインクKdのドットを形成する。こうすることで、図2A
に示すヘッド41のように顔料ブラックノズル列Kp(又は染料ブラックノズル列Kd)
が対称配置されていないプリンター1にて双方向印刷を実施しても常に顔料ブラックイン
クKpのドットを形成した後に染料ブラックインクKdのドットを形成することができ(
2種類のドットを形成する順番を一定にすることができ)、画質を向上させることができ
る。ただし、往路時と復路時にて顔料ブラックインクKpのドットと染料ブラックインク
Kdのドットをそれぞれ印刷する双方向印刷では、同じパスにて2種類のドットを形成す
る双方向印刷に比べて印刷時間が長くなる。
図8は、顔料ブラックインクKpのドットを形成するノズル(#7〜#12)の搬送方
向の位置と染料ブラックインクKdのドットを形成するノズル(#1〜#6)の搬送方向
の位置を異ならせる印刷方法である。顔料ブラックインクKpのドットと染料ブラックイ
ンクKdのドットを重ねる順番を一定にするために、顔料ブラックインクKpのドットを
形成するパスと染料ブラックインクKdのドットを形成するパスを異ならせる印刷方法は
、図7に示す印刷方法に限らず、図8に示す印刷方法でもよい。
例えば、顔料ブラックインクKpのドットを先に形成する場合、顔料ブラックインクK
pのドットを形成するノズルを、染料ブラックインクKdのドットを形成するノズルより
も搬送方向上流側に位置するノズルに設定する。図8では、顔料ブラックノズル列Kpの
搬送方向上流側半分のノズル#7〜#12を吐出ノズルとし下流側半分のノズル#1〜#
6を非吐出ノズルとし、染料ブラックノズル列Kdの搬送方向下流側半分のノズル#1〜
#6を吐出ノズルとし上流側半分のノズル#7〜#12を非吐出ノズルとする。
まず、パス1(往路)にて媒体上の領域Aに顔料ブラックインクKpのドットを形成す
る。その後、媒体を搬送方向の下流側にノズル列の半分の長さだけ搬送する。そうすると
、染料ブラックノズル列Kdの吐出ノズルは領域Aと対向し、顔料ブラックノズル列Kp
の吐出ノズルは領域Aよりも搬送方向上流側の領域Bと対向する。そのため、パス2(復
路)にて、領域Aに既に形成されている顔料ブラックインクKpのドットの上に、染料ブ
ラックインクKdのドットを形成することができる。そして、領域Bには顔料ブラックノ
ズル列Kpの吐出ノズルにより染料ブラックインクKdのドットよりも先に顔料ブラック
インクKpのドットを形成することができる。
このように、染料ブラックノズル列Kdの下流側半分の吐出ノズルと顔料ブラックノズ
ル列Kpの上流側半分の吐出ノズルにて画像を形成する動作と、媒体をノズル列の半分の
長さだけ搬送する動作と、を交互に繰り返すことで、媒体上に先に顔料ブラックインクK
pのドットを形成することができ、その後の異なるパスにて染料ブラックインクKdのド
ットを形成することができる。
===印刷方法3===
図9Aから図9Cは、顔料ブラックインクKpのドットの形成位置と染料ブラックイン
クKdのドットの形成位置をずらした印刷方法を示す図である。前述の印刷方法1では、
図5に示すように、顔料ブラックインクKpのドットと染料ブラックインクKdのドット
を同じ画素に重ねて形成している。即ち、2種類のドットの各中心位置が揃うようにドッ
トが形成されている。しかし、これに限らず、2種類のドットの各中心位置がずれるよう
にドットを形成してもよい。同じ位置(画素)に2種類のドットを重ねて形成すると単位
領域あたりのインク吐出量が増えるため、1種類のドット(顔料ブラックインクKpのド
ットだけ)を形成する場合に比べて、サイズの大きいドットを形成することができる。そ
の結果、インク温度Tiの低下で顔料ブラックインクKpの吐出量が低下しても、媒体の
埋まりの悪さを補正できる。
ただし、2種類のドットを重ねて形成した場合には、2種類のドット径を合計した長さ
までドットサイズが大きくならない。そのため、例えばインク温度Tiの低下が大きく顔
料ブラックインクKpの吐出量の低下が大きい場合など、媒体の埋まりの悪さを染料ブラ
ックインクKdのドットでより補正したい場合には、図9に示す印刷方法のように、顔料
ブラックインクKpのドットと染料ブラックインクKdのドットをずらして形成するとよ
い。
図9Aは顔料ブラックインクKpのドットに対して染料ブラックインクKdのドットを
移動方向にずらして形成した図である。図では、画素(点線のマス目)に納まるように顔
料ブラックインクKpのドットを形成し、染料ブラックインクKdのドットは画素の中心
から移動方向に半画素分ずれた位置に形成している。その結果、移動方向の媒体の埋まり
がよくなり、画質劣化を抑制できる。このように印刷するためには、顔料ブラックノズル
列Kpからのインク吐出のタイミングと、染料ブラックノズル列Kdからのインク吐出の
タイミングを調整するとよい。そのために、例えば、駆動信号COM(図3B)において
、各ノズルからインク滴を吐出するための駆動波形Wの発生タイミングをずらすとよい。
なお、図9Aに示すように2種類のドットの各形成位置を画素の半分だけずらすに限らず
、例えば顔料ブラックインクKpのドットを形成する画素と染料ブラックインクKdのド
ットを形成する画素を移動方向に1画素ずらしてもよい。
図9Bは顔料ブラックインクKpのドットに対して染料ブラックインクKdのドットを
搬送方向にずらして形成した図である。図では、顔料ブラックインクKpのドットに対し
て染料ブラックインクKdのドットを搬送方向にノズルピッチDの半分の長さ(0.5D
)だけずらして形成している。その結果、搬送方向の媒体の埋まりがよくなり、画質劣化
を抑制できる。なお、本実施形態のヘッド41(図2A)では顔料ブラックノズル列Kp
のノズルと、それに対応する染料ブラックノズル列Kdのノズルの各搬送方向の位置が等
しい。そのため、図9Bに示すように印刷するためには、例えば、先のパス1にて顔料ブ
ラックインクKpのドットを形成し、そして、媒体を搬送方向下流側に半ノズルピッチ0
.5Dだけ搬送した後に、次のパス2にて染料ブラックインクKdのドットを形成すると
よい。
図9C及び図9Dは顔料ブラックインクKpのドットに対して染料ブラックインクKd
のドットを搬送方向および移動方向にずらして形成した図である。図9Cに示すように、
顔料ブラックインクKpのドットに対して染料ブラックインクKdのドットを、搬送方向
及び移動方向に半ノズルピッチ(0.5D)ずつずらすことによって媒体の埋まりをより
良くすることができる。また、例えば、インク温度Tiの低下が大きく顔料ブラックイン
クKpの吐出量の低下が大きい場合には、図9Dに示すように、画素ごとに、顔料ブラッ
クインクKpのドットの周囲(四方)に染料ブラックインクKdのドットを形成してもよ
い。そうすることで、顔料ブラックインクKpの吐出量の低下が大きく媒体の埋まりが悪
くとも、染料ブラックインクKdの補正量を多くできるため、画質劣化を確実に抑制でき
る。また、図9Aおよび図9Bでは、顔料ブラックインクKpのドットに対して染料ブラ
ックインクKdのドットを移動方向または搬送方向の何れか一方向にずらしているが、こ
れに限らない。例えば、同じ画像内においても、画素によって2種類のドットを移動方向
にずらしたり搬送方向にずらしたりしてもよい。
図10は、顔料ブラックノズル列Kpと染料ブラックノズル列Kdが搬送方向にノズル
ピッチDの半分の長さ0.5Dだけずれて配置されたヘッド41によるドット形成の様子
を示す図である。このように、顔料ブラックノズル列Kpと染料ブラックノズル列Kdが
搬送方向にずれて配置されているヘッド41では、1回のパスで、顔料ブラックインクK
pのドットと染料ブラックインクKdのドットを搬送方向にずらして形成することができ
る。図9Bに示すヘッド41では顔料ブラックノズル列Kpと染料ブラックノズル列Kd
の搬送方向の位置が等しいため2回のパスに分けてドットを形成するのに対して、この図
10のヘッド41では1回のパスでドットを形成することができ、印刷時間を短縮できる
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンターを有する印刷システムについ
て記載されているが、画質劣化の補正方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形
態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのも
のではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発
明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっ
ても、本発明に含まれるものである。
<ブラックインクについて>
前述の実施形態では、ブラックに関してだけ、染料インクと顔料インクを吐出可能とし
ている。そのため、インク温度Tiが閾値以下となった場合に、顔料ブラックインクKp
の吐出量低下のみを染料ブラックインクKdにて補っている。ただし、他の色(例えば3
色カラーYMC)に関しても、染料インクと顔料インクを吐出可能とする場合には、イン
ク温度Tiが閾値以下となり、ある色の顔料インクの吐出量低下を同じ色の染料インクで
補ってもよい。
<駆動波形Wの補正について>
前述の実施形態では、インク温度Tiに応じて駆動波形Wの最高電位Vh(図3B)を
補正し、インク温度Tiが閾値以下(例:10℃以下)となり、駆動波形Wでは補正しき
れない顔料ブラックインクKpの吐出量を、染料ブラックKdのインクにて補正している
が、これに限らない。例えば、インク温度Tiが常温(25℃)よりも低下した際に、駆
動波形Wの最高電位Vhの補正は実施せずに、顔料ブラックインクKpの吐出量低下を染
料ブラックインクKdのみによって補正してもよい。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、ヘッド41を移動方向に移動しながら画像を形成する画像形成動
作と媒体を搬送方向に搬送する動作を繰り返すプリンター(所謂シリアル式のプリンター
)を例に挙げているが、これに限らない。
例えば、紙幅長さに亘って複数のヘッドが並び、固定されたヘッドの下を用紙が搬送さ
れることによって画像を形成するプリンター(所謂ラインヘッドプリンター)でもよい。
ただし、ラインヘッドプリンターでは、ヘッドに対して媒体が一方向に搬送されるだけで
ある。そのため、顔料ブラックノズル列Kp(染料ブラックノズル列Kd)が対称配列で
無い場合に、同じ媒体領域に形成するドットの順番を一定にすることができない。
また、印刷領域に連続用紙を搬送し、印刷領域に位置する用紙部分に対して、ヘッドが
ノズル列方向と交差する移動方向に移動しながら画像を形成する動作とヘッドがノズル列
方向に移動する動作を繰り返して2次元の画像を印刷し、印刷領域の用紙に対する印刷が
終了すると、新たな用紙部分を印刷領域に(移動方向)に搬送するプリンターでもよい。
<印刷装置について>
インクの吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮
させることにより流体を噴射するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気
泡を発生させ、その気泡によって液体を噴射させるサーマル方式でもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21 搬送ベルト、22A,22B 搬送ローラー、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 検出器群、50 コンピューター

Claims (7)

  1. (A)ある色の染料インクが吐出されるノズルと、
    (B)前記ある色の顔料インクが吐出されるノズルと、
    (C)インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、
    (D)前記ある色を含む画像を印刷させる時に、前記染料インクと前記顔料インクの何れ
    か一方のインクを使用して前記画像を印刷させる制御部であって、
    前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値以下である場合には、前
    記一方のインクに加えて、他方のインクも使用して前記画像を印刷させる制御部と、
    (E)を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記インクの温度が前記閾値以下である場合に、前記染料インクのドット形成位置と前
    記顔料インクのドット形成位置をずらす印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記インクの温度が前記閾値以下である場合に、前記染料インクのドット形成位置と前
    記顔料インクのドット形成位置を重ねる印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記画像の印刷中に、媒体の同じ領域に対して前記染料インクと前記顔料インクを吐出
    する順番を一定にする、
    印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記染料インクが吐出される複数の前記ノズルが所定方向に並んだノズル列及び前記顔
    料インクが吐出される複数の前記ノズルが前記所定方向に並んだノズル列と媒体とが前記
    所定方向と交差する方向に相対移動しながら前記ノズル列からインクが吐出される画像形
    成動作と、前記ノズル列と前記媒体とが前記所定方向に相対移動することによって、前記
    媒体上の或る領域と対向していた前記ノズルを前記或る領域よりも前記所定方向の一方側
    の前記媒体上の領域と対向させる移動動作と、を繰り返し、
    前記媒体上の或る領域に前記染料インクのドットを形成する前記画像形成動作と、前記
    或る領域に前記顔料インクのドットを形成する前記画像形成動作と、を異ならせる、
    印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記染料インクのドットを形成する前記ノズルと前記顔料インクのドットを形成する前
    記ノズルのうち、前記媒体上の或る領域に先にドットを形成する前記ノズルは、前記或る
    領域に後にドットを形成する前記ノズルよりも、前記所定方向の前記一方側に位置する前
    記ノズルである、
    印刷装置。
  7. ある色の染料インクが吐出されるノズルと、前記ある色の顔料インクが吐出されるノズ
    ルと、インクの温度変化に応じた信号を出力するセンサーと、を有する印刷装置の印刷方
    法であって、
    前記ある色を含む画像を印刷する時に、
    前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が閾値よりも高い場合には、前記染
    料インクと前記顔料インクの何れか一方のインクを使用して前記画像を印刷し、
    前記センサーの出力結果に基づく前記インクの温度が前記閾値以下である場合には、前
    記一方のインクに加えて、他方のインクも使用して前記画像を印刷する、
    ことを特徴とする印刷方法。
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