JP2011054635A - 半導体装置の製造方法、研削装置、及び砥石 - Google Patents

半導体装置の製造方法、研削装置、及び砥石 Download PDF

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浩則 深谷
Yuzo Shimobeppu
祐三 下別府
Kazuhiro Yoshimoto
和浩 吉本
Kazuo Teshirogi
和雄 手代木
Kazuyuki Urasato
和幸 浦郷
Masaya Tazawa
雅也 田澤
Mika Sakamoto
美加 坂本
Kana Sakauchi
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Abstract

【課題】半導体装置の製造方法、研削装置、及び半導体基板研削用砥石において、仕上がりの表面粗さが異なる複数の研削工程を効率的に行うこと。
【解決手段】
第1の砥粒45aを含む第1の研削層41と、第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒45aを含む第2の研削層42とが積層された砥石45を用意する工程と、
砥石45の第1の研削層41に半導体基板Wを摺接させ、第1の研削層41により半導体基板Wを研削し、第1の研削層41が消失したら砥石45の表面に表出した第2の研削層42により引き続き半導体基板Wを研削する工程とを有する半導体装置の製造方法による。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、研削装置、及び砥石に関する。
近年、半導体装置の高機能化に伴い、半導体装置に搭載される半導体素子の薄型化が進んでいる。半導体素子の薄型化は、半導体素子において回路が形成されていない側の主面を研削することにより行われる。その研削は、ウエハレベルで行われ、バックグラインドとも呼ばれる。
図1は、そのバックグラインドを行うための研削装置の平面図である。
この研削装置1は、軸2aを中心にして回転可能なターンテーブル2と、その表面に設けられた第1〜第4の吸着テーブル3〜6とを有する。各吸着テーブル3〜6は、軸2aを中心にして互いに90°の角度で離間するように設けられる。
また、各吸着テーブル3〜6は、真空吸着によりシリコンウエハ等の半導体基板Wを保持すると共に、それらの軸3a〜6aを中心にして回転可能な状態でターンテーブル2に設けられる。
更に、各吸着テーブル3〜6の上方には、基板Wの裏面を研削するための第1〜第3の研削部7〜9が設けられる。そして、ターンテーブル2の外側には、基板Wを一時的に待機させるための搬送待機部10と、複数枚の基板Wを収納するための収納部11とが設けられる。
基板Wは、図1の矢印に示すように、不図示の搬送ロボットにより収納部11から搬送待機部10に移される。そして、軸2aを中心にしてターンテーブル2を90°ずつ回転させることにより、搬送待機部10上の基板Wが各吸着テーブル3〜6上に載置されることになる。
図2(a)は、各研削部7〜9に設けられる研削ホイール23の裏面図であり、図2(b)は研削ホイール23の側面図である。
図2(a)、(b)に示すように、研削ホイール23はベース24と砥石25とを備える。
図3は、砥石25の斜視図である。図3に示されるように、砥石25は砥粒25aを結合剤(ボンド)25bで焼結してなる。
その砥粒25aの粒径は、各研削部7〜9(図1参照)によって異なり、第1の研削部7において最も大きい。そして、第2の研削部8においては第1の研削7におけるよりも小さい砥粒25aが用いられ、第3の研削部9では最も小さい砥粒25aが用いられる。
そのような研削装置では、砥粒25aが最も粗い第1の研削部7において、研削面に純水を供給しながら砥石25を基板Wに摺接させることで基板Wの粗削りを行い、研削予定の大部分を最初に研削して基板Wを薄型化する。
その後、ターンテーブル2を回転させることにより、第2の研削部8と第3の研削部9においてこの順に基板Wを研削する。研削に際しては、研削面に純水を供給しながら砥石25を基板Wに摺接させる。また、砥粒25aが最も細かい第3の研削部9での研削によって基板Wの裏面は鏡面状になる。このような鏡面処理を行うことで、第1の研削部7での粗削り時に基板Wの裏面に付いた傷を消すことができ、傷に起因した基板Wの強度低下を防止できる。
研削装置1では、このように各研削部7〜9において異なる粒径の砥粒を使用することで、仕上がりの表面粗さが異なる複数の研削工程を各研削部7〜9で実行することができる。
また、この研削装置1では、研削時に各吸着テーブル4〜6のそれぞれに常に基板Wが吸着されており、3枚の基板Wに対して同時に研削を行うことができる。
但し、この方法では、研削量が最も大きい第1の研削部7での粗削りにおいて長時間を要するため、残りの研削部8、9で基板Wの研削が終了しても、第1の研削部7で基板Wの研削が終了していない場合がある。この場合、第1の研削部7での研削が終了するまで、残りの研削部8、9における基板Wは待ち状態となり、複数枚の基板Wを効率的に研削するのが困難である。
特開平6−179173号公報 特開2006−1007号公報 特開2006−15423号公報
半導体装置の製造方法、研削装置、及び砥石において、仕上がりの表面粗さが異なる複数の研削工程を効率的に行うことを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石を用意する工程と、前記砥石の前記第1の研削層に半導体基板を摺接させ、前記第1の研削層により前記半導体基板を研削し、前記第1の研削層が消失したら前記砥石の表面に表出した前記第2の研削層により引き続き前記半導体基板を研削する工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、半導体基板を保持するテーブルと、前記半導体基板を研削する研削部とを有し、前記研削部が、第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石を備えた研削装置が提供される。
そして、その開示の別の観点によれば、第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石が提供される。
以下の開示によれば、砥粒の粒径が異なる第1の研削層と第2の研削層とを積層してなる砥石を使用して半導体基板を研削し、第1の研削層が消失したら第2の研削層を研削面に表出させる。そのため、仕上げの表面粗さが異なる複数の研削を一つの砥石で実現することができ、研削工程の効率化を図ることが可能となる。
図1は、従来例に係る研削装置の平面図である。 図2(a)は、従来例に係る研削ホイールの裏面図であり、図2(b)は従来例に係る研削ホイールの側面図である。 図3は、従来例に係る砥石の斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る砥石の斜視図である。 図5(a)は、第1実施形態に係る研削ホイールの裏面図であり、図5(b)は砥石の側面図である。 図6は、第1実施形態に係る研削装置の平面図である。 図7は、第1実施形態に係る研削装置が備える研削部の側面図である。 図8(a)、(b)は、第1実施形態に係る研削方法について模式的に示す平面図である。 図9(a)、(b)は、第1実施形態における砥石と基板の研削途中の断面図(その1)である。 図10(a)、(b)は、第1実施形態における砥石と基板の研削途中の断面図(その2)である。 図11(a)、(b)は、第1実施形態における砥石のドレッシング方法について説明するための断面図である。 図12(a)は、第1実施形態において研削により薄型化された基板を模式的に示す断面図であり、図12(b)は、予定の研削厚さを実現するための砥石の各研削層の厚さについて示す断面図である。 図13は、第1実施形態において、高さ測定部を用いて砥石の各研削層の消耗状態を把握する方法について説明するための断面図である。 図14は、第2実施形態に係る砥石の斜視図である。 図15(a)、(b)は、第2実施形態に係る砥石と基板の研削途中の断面図(その1)である。 図16(a)、(b)は、第2実施形態に係る砥石と基板の研削途中の断面図(その2)である。 図17は、第3実施形態に係る研削装置の平面図である。 図18は、第4実施形態に係る研削装置の平面図である。 図19(a)、(b)は、第4実施形態に係る研削装置を用いた研削方法について模式的に説明するための平面図である。 図20(a)、(b)は、第5実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す斜視図(その1)である。 図21(a)、(b)は、第5実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す斜視図(その2)である。 図22(a)、(b)は、第5実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す斜視図(その3)である。 図23(a)、(b)は、第5実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す斜視図(その4)である。 図24(a)、(b)は、第5実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す斜視図(その5)である。 図25は、第5実施形態に係る半導体装置の断面図である。
以下に、本実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図4は、本実施形態に係る砥石45の斜視図である。
図4に示すように、この砥石45は、第1〜第3の研削層41〜43をユニット単位で積層してなり、各々のユニット46においては研削面45xに近い層から順に第1〜第3の研削層41〜43が積層される。
各研削層41〜43は、砥粒45aを結合剤45bで焼結してなる。一つのユニット46内での砥粒45aの粒径は、各研削層41〜43において異なり、研削面45xから離れるに従い細かな粒径となる。このようにすることで、一つの研削層での砥粒45aの平均粒径も研削面45xから遠い研削層ほど細かくなる。
具体的な粒径は特に限定されないが、本実施形態では第1の研削層41での砥粒45aの平均粒径を#300〜#600程度の表面粗さの仕上げに適した40μm〜60μmとする。また、第2の研削層42での砥粒45aの平均粒径については、#1800〜#2500程度の表面粗さの仕上げに適した4μm〜8μmとする。そして、第3の研削層43での砥粒45aの平均粒径については、#8000〜#10000程度の表面粗さの仕上げに適した1μm以下の粒径とする。
また、砥粒45aの材料も特に限定されない。本実施形態では、砥粒45aとして人工ダイヤモンド粒を使用する。
一方、第1研削層41と第2研削層42の結合剤45bとしてはレジンボンドを使用し、第3研削層43の結合剤45bとしてはビトリファイドボンドを使用するのが好ましい。この他に、各研削層41〜43の結合剤45bとしてメタルボンドを使用してもよい。
このような砥石45は、結合剤45bと砥粒45aとの混合物を加圧成形した後、それを焼結して各層41〜43を個別に作製し、更に各層41〜43を積層してその積層体を焼結することで作製され得る。そのようにして作製された砥石45の厚さは、例えば5mm〜10mm程度となる。
図5(a)は、上記の砥石45を備えた研削ホイール48の裏面図であり、図5(b)は研削ホイール48の側面図である。
図5(a)、(b)に示すように、研削ホール48は、リング状のベース47の表面に複数の砥石45を一定の間隔をおいて配設してなる。各砥石45は、アクリル系の接着材等によりベース47に接着される。
図6は、上記の研削ホイール48を備えた本実施形態に係る研削装置の平面図である。
図6に示すように、この研削装置50は、軸52aを中心にして回転可能なターンテーブル52と、そのターンテーブル52の表面に設けられた第1〜第4の吸着テーブル53〜56とを有する。各吸着テーブル53〜56は、軸52aを中心にして互いに90°の角度で離間するように設けられる。
各吸着テーブル53〜56は、真空吸着によりシリコンウエハ等の基板Wを保持すると共に、軸53a〜56aを中心にして回転可能な状態でターンテーブル52に設けられる。
なお、研削対象の基板Wの直径は特に限定されず、直径が200mm又は300mmのシリコンウエハを研削し得る。
そして、各吸着テーブル53〜56の上方には、基板Wの裏面を研削するための第1〜第3の研削部57〜59が設けられる。これらの研削部57〜59の下方には、後述のドレス治具70が設けられる。
更に、ターンテーブル52の外側には、基板Wを一時的に待機させるための搬送待機部60と、複数枚の基板Wを収納するための収納部61とが設けられる。
収納部61に収納された研削対象の基板Wは、不図示の搬送ロボットにより、図6の矢印に沿って搬送待機部60に移される。そして、軸52aを中心にしてターンテーブル52を90°ずつ回転させることにより、搬送待機部60上の基板Wが各吸着テーブル53〜56上に載置されることになる。
なお、研削の開始前と終了後においては、ターンテーブル52は、図示のように各研削部57〜59の下方に各吸着部54〜56がある状態で停止する。
そして、研削が終了したら、ターンテーブル52が90°ずつ回転し、各吸着テーブル54〜56上の研削済の基板Wが搬送待機部60を経由して収納部61に戻される。
図7は、各研削部57〜59の側面図である。
基板Wは、回路形成面を下にして吸着テーブル54〜56に吸着される。基板Wには保護テープ102が貼付されており、基板Wの回路形成面に傷が付くのを防止される。
また、吸着テーブル54〜56の上方に設けられた各研削部57〜59は、スピンドルモータ等の回転部62によって回転可能なホイールマウント69を備え、そのホイールマウント69に上記の研削ホイール48が取り付けられる。
回転部62はハウジング63に固定される。ハウジング63にはボールネジ64と係合したネジ孔63aが開口されており、ボールネジ64の回転によって回転部62が昇降運動する。
ボールネジ64の回転は、筐体66に固定されたモータ65によって行われる。モータ65は、制御部73から出力された回転信号SRに基づいて回転し、実際の回転数を示す回転監視信号Smが制御部73に入力される。制御部73は、その回転監視信号Smに基づいて、モータ65が所定の回転数で回転したかどうかを判断する。
また、ハウジング63には、砥石45の研削面の高さを測定するための高さ測定部77が設けられる。
高さ測定部77は、エンコーダ68と、筐体66に固定されたスケール67とを有する。このうち、エンコーダ68は、スケール67を読み取ることで得られた砥石45の高さ情報SHを制御部73に出力する。制御部73内の解析部79は、その高さ情報SHに基づき、砥石45の研削面の高さを認識することができる。
また、制御部73は、回転速度信号SVに基づいてスピンドルモータ62の単位時間あたりの回転数を監視しており、その回転数が常に所定回転数に維持されるように、スピンドルモータ62への電流量Iを調節する。
ここで、研削時に砥石45が基板Wから受ける負荷が増大したときは、電流量Iを増やさなければスピンドルモータ62の回転数を所定回転数に維持できない。これとは逆に、研削時に砥石45が基板Wから受ける負荷が減少したときは、電流量Iを減らさなければスピンドルモータ62の回転数を所定回転数に維持できない。
このように、スピンドルモータ62への電流量Iは、砥石45が基板Wから受けている負荷を判断する目安となる。制御部73には、その電流量Iの変動に基づいて砥石45が基板Wから受ける負荷を把握する回転負荷検出部78が設けられる。その回転負荷検出部78は、砥石45が基板Wから受けている負荷についての負荷信号SLを出力し、制御部73内の解析部79がその負荷信号SLに基づいて研削状態を把握することになる。
また、各研削部57〜59の下方には、アーム71に固定されたドレス治具70が設けられる。
ドレス治具70は、砥石45の目立てを行うために使用され、ガラス板の表面に所定の溝を形成してなる。或いは、二酸化珪素粒をビトリファイドボンドで結合してなる板状部材をドレス治具70として使用してもよい。
アーム71は、軸72を中心にして水平面内で回転可能であり、砥石45の目立てを行わないときには制御部73の制御下で砥石45と干渉しない位置にドレス治具70を退避させる。
更に、吸着テーブル54〜56の外周には、基板Wの厚さを測定する厚さ測定部75が設けられる。
厚さ測定部75は、各吸着テーブル54〜56の上面に当接する第1の触芯76と、基板Wの上面に当接する第2の触芯77とを有し、これらの触芯76、77の高低差から保護テープ102の厚みを差し引いた厚さを基板Wの厚さとして測定する。その測定値は厚さ信号STとして制御部73に出力され、制御部73は基板Wの厚さをリアルタイムに監視することができる。
次に、このような研削装置50を用いた研削方法について説明する。
図8は、本実施形態に係る研削方法について模式的に示す平面図である。
研削を行うには、まず、図8(a)に示すように、収納部61(図6参照)に収納されている基板Wを各吸着テーブル53〜56上に載置する。
次いで、図8(b)に示すように、回転吸着部54〜56と研削部57〜59とを回転させることにより、研削部57〜59の砥石45(図7参照)を基板Wに摺接させ、吸着部54〜56のそれぞれにおいて基板Wの研削を同時に開始する。なお、研削時には研削面に純水が供給される。
図9〜図10は、研削途中の砥石45と基板Wの断面図である。
図9(a)に示すように、研削を開始した直後では、各層41〜43の中で砥粒が最も大きい第1の研削層41により、基板Wの粗削りが行われる。粗削りのための研削のことを一次研削と呼ぶ場合もある。
このように一次研削を行うと、基板Wが次第に薄型化されると共に、磨耗によって第1の研削層41の厚さが除々に薄くなる。
そして、図9(b)に示すように、基板Wが20μm〜50μm程度研削されたところで第1の研削層41は磨耗により消失し、第2の研削層42が研削面45xに表出するようになる。その結果、第2の研削層42による基板Wの研削が自動的に開始することになる。
既述のように、第2の研削層42における砥粒の粒径は第1の研削層41におけるよりも小さい。よって、第2の研削層42による研削では、第1の研削層41におけるよりも基板Wの表面粗さを細かく仕上げることができる。このような研削のことを二次研削と呼ぶこともある。
その後、図10(a)に示すように、基板Wが20μm〜50μm程度研削されたところで、二次研削用の第2の研削層42は磨耗により消失し、新たに研削面45xに現れた第3の研削層43によって基板Wの研削が行われる。第3の研削層43における砥粒の粒径は各研削層41〜43の中で最も小さいので、第3の研削層43により基板Wの鏡面仕上げを行うことができる。第3の研削層43による鏡面仕上げのことを三次研削と呼ぶこともある。
このように鏡面仕上げをすることで、第1の研削層41による研削で基板Wの裏面に付いた傷を消すことができ、傷に起因した基板Wの強度低下を防止できる。典型的には、鏡面仕上げを行うと、鏡面仕上げを行わない場合と比較して基板Wの機械的強度を平均で1.5倍程度に高めることができる。
そして、図10(b)に示すように、基板Wが予定の厚さにまで薄型化されたところで砥石45による研削を終了する。
ここで、基板Wの研削が終了していないのに鏡面仕上げ用の第3の研削層43が消失してしまうと、研削面45xに次のユニット46の粗削り用の第1の研削層41が新たに露出し、それによって基板Wの表面に傷が付いてしまう。よって、第3の研削層43については、鏡面仕上げ用の研削に必要な厚さに0.05μm〜0.10μm程度の余裕を見込んで厚く形成しておくのが好ましい。
但し、このように第3の研削層43を厚くすると、基板Wの研削を終了した後の砥石45の研削面45xに第3の研削層43が残ることがある。しかしながら、この状態だと次の基板Wを研削するときに、次のユニット46の第1の研削層41から研削を行うことができない。
そのため、図11(a)に示すように、第3の研削層43による研削が終了したら、既述のドレス治具70で砥石45の表面のドレッシングを行うのが好ましい。
ドレッシングにあたっては、既述の回転部62(図7参照)が上昇することで砥石45が基板Wから離れ、次いでドレス治具70が砥石45の下方に移動する。
そして、回転部62が再び下降して砥石45に当接した後、回転部62を回転させることで砥石45とドレス治具70とを摺接させる。
これにより、図11(b)に示すように、研削面45xに残存している第3の研削層43を除去すると共に、次のユニット46の第1の研削層41も僅かに削る。この結果、その第1の研削層41の表面から砥粒が表出するようになるので、次の基板Wの研削直後から十分に速い研削速度で基板Wを研削することができるようになる。
以上により、本実施形態に係る研削方法の主要工程が終了する。
上記した本実施形態によれば、図9〜図10に示したように、砥粒の粒径が異なる第1〜第3の研削層41〜43を積層してなる砥石45を使用する。これによれば、磨耗によって一つの研削層が消失したら次の研削層が自動的に研削面に現れるので、仕上げの表面粗さが異なる複数種類の研削を一つの砥石45で行うことができ、従来のように表面粗さに応じて複数の砥石を用意する必要がない。
これにより、複数の吸着テーブル54〜56において粗削りから鏡面仕上げまでを同時に行うことが可能となるので、従来のように各吸着テーブル54〜56上で待ち状態になる基板Wがなくなり、複数枚の基板Wを効率的に研削することができるようになる。
ところで、研削が終了した後の基板Wの最終的な厚さは、砥石45の各研削層41〜43のそれぞれの厚さによって任意に制御し得る。以下に、各研削層41〜43の好適な厚さについて説明する。
図12(a)は、研削により薄型化された基板Wを模式的に示す断面図である。
この例では、第1〜第3の研削層41〜43のそれぞれによる基板Wの予定の研削厚さをH1〜H3としている。
図12(b)は、予定の研削厚さH1〜H3を実現するための各研削層41〜43の厚さM1〜M3について示す断面図である。
ここで、第1の研削層41が単位厚さ消失するまでに基板Wが研削される厚さをD1とすると、予定の研削厚さH1を得るのに要する第1の研削層41の厚さM1は、M1=H1÷D1となる。同様の理由により、第2の研削層42と第3の研削層43のそれぞれの厚さM2、M3についても、M2=H2÷D2、M3=H3÷D3となる。
このように、各研削層41〜43の厚さM1〜M3は、予定の研削厚さH1〜H3と単位厚さ当たりの研削厚さD1〜D3から定めることができる。
例えば、研削前の厚さが780μmであった基板Wを100μmに薄型化したい場合、各研削層41〜43による予定の研削厚さH1〜H3をそれぞれH1=638μm、H2=40μm、H3=2μmに設定したとする。
また、単位厚さ(1μm)当たりの研削厚さD1〜D3がそれぞれD1=1200μm〜1500μm、D2=20μm〜25μm、D3=20μm〜25μmであったとする。
このとき、各研削層41〜43の厚さM1〜M3は次のようになる。
M1=H1÷D1=638÷1200=0.53μm
M2=H2÷D2=40÷20=2.00μm
M3=H3÷D3=2÷20=0.10μm
このように各研削層41〜43の厚さM1〜M3を設定することで、予定の研削厚さH1〜H3を得ることができる。
但し、装置の不具合等によって各研削層41〜43が予定通りに消耗しないことも考えられる。そこで、本実施形態では、図7に示した高さ測定部77や回転負荷検出部78を用いて、解析部79が次のようにして各研削層41〜43の消耗状態を把握する。
図13は、高さ測定部77を用いて各研削層41〜43の消耗状態を把握する方法について説明するための断面図である。
高さ測定部77は、研削前の基板Wの上面W0を原点として、砥石45の研削面45xの高さHを測定する。解析部79は、上記した予定の研削厚さH1〜H3と高さHとの大小関係に基づき、各研削層41〜43のうち研削面45xに露出しているのがどの層であるかを推定する。
例えば、H<H1のときは、第1の研削層41による研削がまだ終了しておらず、研削面45xに第1の研削層41が露出していると推定できる。
また、H1<H<H1+H2のときは、第1の研削層41による研削が終了して第2の研削層42による研削途中であり、研削面45xに第2の研削層42が露出していると推定できる。
そして、H1+H2<H<H1+H2+H3のときは、第2の研削層42による研削が終了して第3の研削層43による研削途中であり、研削面45xに第3の研削層43が露出していると推定できる。
このように高さHに基づけば研削面45xに露出している研削層を推定できるが、装置の不具合等によって実際には別の研削層が露出している場合も想定される。
その場合は、回転負荷検出部78(図7参照)を利用することにより、研削面45xに実際に露出しているのがどの研削層であるかを確認するのが好ましい。
例えば、第1の研削層41による研削が終了して第2の研削層42による研削が開始するときには、各研削層41、42における砥粒の粒径の相違に起因して、砥石45が基板Wから受ける負荷が変動する。
そのような負荷の変動があったことを負荷信号SLに基づいて認識することで、解析部79は、第1の研削層41が消失して第2の研削層42による研削が開始されたことを認識することができる。同様に、第2の研削層42が消失して第3の研削層43による研削が開始したことも、上記の負荷の変動から認識することができる。
このように、各研削層41〜43のどの層が研削面45xに露出しているかは、高さ測定部77と回転負荷検出部78のいずれかを利用することで解析部79が判断することができる。
その判断を高さ測定部77と回転負荷検出部78の両方を利用して行ってもよい。但し、この場合は、各部77、78で判断に齟齬が生じることがある。例えば、高さ測定部77からの高さHに基づけば第1の研削層41がまだ消失していないと判断されるにも関わらず、回転負荷検出部78において負荷変動が検出され、第1の研削層41が消失して第2の研削層42による研磨が始まったと判断されることがある。
このように両判断に齟齬がある場合は装置に異常がある蓋然性が高いので、解析部79の指示の下で研削処理を中止するのが好ましい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、図4に示したように、第1〜第3の研削層41〜43の三層を1ユニット46とした砥石45を使用し、一次研削から三次研削までを一つの砥石45で行うようにした。
これに対し、本実施形態では、第2の研削層42を省いて第1の研削層41と第3の研削層43の二層で砥石45を作製し、一次研削と三次研削のみを行うようにする。
図14は、そのような砥石45の斜視図である。
製品によっては研削後の基板Wに要求される表面粗さが粗いものがある。このような製品に対して第1実施形態のように3層の研削層41〜43で研削を行ったのでは過剰品質になってしまう。その場合には本実施形態のように二層の研削層41、43のみで研削を行い、研削工程のコストパフォーマンスを向上させるのが好ましい。
図15〜図16は、研削途中の砥石45と基板の断面図である。
図15(a)に示すように、研削を開始した直後では、第1の研削層41による基板Wの粗削り(一次研削)が行われる。
そして、研削が進んで第1の研削層41が消失したら、図15(b)に示すように、砥石45の研削面45xに第3の研削層43が自動的に表出し、第3の研削層43による鏡面仕上げ(三次研削)が行われる。
その後、図16(a)に示すように、基板Wが予定の厚さにまで薄型化されたところで砥石45による研削を終了する。
このとき、研削面45xに第3の研削層43が残っている場合には、次の基板Wを研削するときに次のユニット46の第1の研削層41から研削を行うことができない。
よって、この場合は、図16(b)に示すように、第1実施形態で説明したようなドレス治具70を用いたドレッシングを砥石45に対して行い、研削面45xに残存する第3の研削層43を除去するのが好ましい。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態よりも砥石45の研削層の層数を減らして二層としたので、基板Wから得られる半導体装置が過剰品質になるのを抑制しつつ、研削工程のコストパフォーマンスを向上させることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、図6に示したように、第1〜第3の研削部57〜59を備えた研削装置50について説明した。このような研削装置50は、研削部57〜79の個数から3軸保有機とも呼ばれる。
これに対し、本実施形態では、研削部の個数が二つの2軸保有機について説明する。
図17は、本実施形態に係る研削装置の平面図である。なお、図17において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
この研削装置80は、第1実施形態における第4の吸着テーブル56と第3の研削部59とを省いたものであって、ターンテーブル52には第1〜第3の吸着テーブル53〜55が軸52aを中心にして互いに120°の角度で離間するように設けられる。
そして、第2の吸着テーブル54と第3の吸着テーブル55のそれぞれの上に、第1実施形態で説明した第1の研削部57と第2の研削部58が設けられる。
このような研削装置80で研削を行うには、まず、収納部61に収納されている基板Wを不図示の搬送ロボットにより把持して、その基板Wを搬送待機部60を経由してターンテーブル52上に搬送し、各吸着テーブル53〜55のそれぞれの上に基板Wを載置する。
そして、この状態で各吸着テーブル54〜55のそれぞれにおいて基板Wに対する研削を同時に開始する。研削に使用する砥石の層構造は特に限定されない。第1実施形態のような1ユニットが3層構造の砥石45(図4参照)や、第2実施形態のような1ユニットが2層構造の砥石45(図14参照)を本実施形態でも使用し得る。
このように1ユニットが多層構造となっている砥石45を使用することで、吸着テーブル54、55のそれぞれの上で独立に粗削りから鏡面仕上げまでを行うことができる。
以上説明した本実施形態によれば、吸着テーブル53〜55と研削部57、78のそれぞれの数を第1実施形態よりも減らしたので、研削装置80を小型化することができ、研削装置80の据付に要するスペースを小さくすることが可能となる。
特に、基板Wとして直径が300mmの大口径のシリコンウエハを使用するときに、このような研削装置の省スペース化は実益がある。
また、このように装置の小型化が実現できることから、研削装置80内の部品の数を第1実施形態よりも少なくでき、研削装置80の制御も単純化できる。更に、研削装置80の小型化に伴い、装置に投入される電力や純水の量も削減でき、研削工程のコストダウンを図ることが可能となる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第3実施形態よりも吸着テーブルと研削部の数を更に減らす。
図18は、本実施形態に係る研削装置90の平面図である。なお、図18において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
この研削装置90は、筐体91上に一つの吸着テーブル92のみが設けられる。吸着テーブル92は、真空吸着によって基板Wを吸着するものであって、軸92aを中心にして回転可能であると共に、不図示の駆動手段によって着脱位置Aと研削位置Bとの間を往復することができる。
そして、研削位置Bの上方には、第1実施形態で説明した第1の研削部57が一つだけ設けられる。第1の研削部57には、第1実施形態のような1ユニットが3層構造の砥石45(図4参照)や、第2実施形態のような1ユニットが2層構造の砥石45(図14参照)が設けられる。
また、その第1の研削部57の下方には、第1実施形態で説明したドレス治具70が設けられる。
図19(a)、(b)は、この研削装置90を用いた研削方法について模式的に説明するための平面図である。
研削を行うには、まず、図19(a)に示すように、着脱位置Aにある吸着テーブル92の上に手動により基板Wを載せ、吸着テーブル92に基板Wを真空吸着で保持させる。
次いで、図19(b)に示すように、研削位置Bに吸着テーブル92を移動させる。そして、第1の研削部57と吸着テーブル92とを回転させて基板Wを研削し、基板Wを所定の厚さにまで薄型化する。
以上説明した本実施形態によれば、研削装置90に第1の研削部57と吸着テーブル92をそれぞれ一つだけ設けるので、第2実施形態よりも研削装置90の小型化を図ることができ、研削装置90の据付に要するスペースを更に小さくすることが可能となる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1〜第4実施形態で説明した研削装置を用いた半導体装置の製造方法について説明する。
図20〜図24は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す斜視図である。
まず、図20(a)に示すように、シリコンウエハ等の基板Wの回路形成面に、回路動作に必要な素子等をウエハプロセスにより形成する。
次いで、図20(b)に示すように、ロールから引き出したシート状の保護テープ102を基板Wの回路形成面上に配し、シリコーンゴム等の柔らかな材料よりなるローラ103によりその保護テープ102を基板Wに押さえつける。そして、不図示のカッタを用いて、基板Wの外周からはみ出た部分の保護テープ102をカットし、基板Wの回路形成面にのみ保護テープ2を貼付する。
この保護テープ102は、バックグラインドのときに基板Wの回路形成面を保護する役割を担うものである。
次いで、図21(a)に示すように、第1実施形態で説明した研削装置50の各吸着テーブル54〜56上に、保護テープ102側を下にして基板Wを載置する。
そして、その基板Wが各吸着テーブル54〜56に真空吸着された状態で、各吸着テーブル54〜56と第1〜第3の研削部57〜59のホイールマウント69とを回転させる。これにより、回路が形成されていない基板Wの裏面が砥石45により研削され、基板Wが所定の厚さにまで薄くされる。
なお、本工程で使用する研削装置は第1実施形態の研削装置50に限定されず、第2〜第4実施形態で説明した研削装置を使用してもよい。
続いて、図21(b)に示すように、ダイシングテープ112の接着層上に基板Wの裏面を貼付し、表面保護テープ102を剥離する。そのダイシングテープ112の接着層は、例えば紫外線の照射によって接着力が低下する材料よりなる。また、本工程では、ダイシングテープ112の周縁部の接着層に、ステンレス等の金属よりなるウエハリング111も貼付される。
次に、図22(a)に示すように、ブレード113を用いて基板Wをダイシングし、基板Wを半導体素子114毎に個片化する。このとき、ブレード113の刃先の位置は、ダイシングテープ112の途中の深さに維持されるので、ダイシングテープ112が個片化されることはなく、それぞれの半導体素子114はダイシングテープ112により支持された状態となる。
次いで、図22(b)に示すように、紫外線ランプ115と反射鏡116とを用い、ダイシングテープ112に紫外線UVを照射してその粘着力を低下させる。
そして、図23(a)に示すように、粘着力が低下したダイシングテープ112から半導体素子114を剥離し、銀ペースト126を介して回路基板117の上に半導体素子114を固着する。
その後、図23(b)に示すように、半導体素子114の不図示の電極と、回路基板117の電極117aとに対し、金線等の金属細線119をワイヤボンディングする。
次に、図24(a)に示すように、回路基板117の両主面のうち、半導体素子114が固着されている側の主面を封止樹脂120で樹脂封止する。
更に、図24(b)に示すように、ダイシングテープ122の接着層上に回路基板117とステンレスよりなるウエハリング123とを貼付した状態で、ブレード124により封止樹脂120と回路基板117とをダイシングする。
その後に、回路基板17からダイシングテープ22を剥離することで、図25に示すような断面構造の半導体装置125が完成する。なお、その半導体装置125の回路基板117には、図24(a)の工程において樹脂封止をした後、外部接続端子としてのはんだバンプ21が搭載される。
以上説明した本実施形態によれば、図21(a)に示した研削工程において第1〜第4実施形態に係る研削装置を使用するので、研削時間の短縮化が図られ、半導体装置125のコストダウンを実現することができる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石を用意する工程と、
前記砥石の前記第1の研削層に半導体基板を摺接させ、前記第1の研削層により前記半導体基板を研削し、前記第1の研削層が消失したら前記砥石の表面に表出した前記第2の研削層により引き続き前記半導体基板を研削する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記砥石として、前記第1の研削層と前記第2の研削層とを有するユニットが複数積層されたものを使用すると共に、
一つの前記ユニットが前記研削によって消失した後、次のユニットの前記第1の研削層の表面のドレッシングを行う工程を更に有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記ドレッシングを行う工程は、前記第1の研削層の前記表面から前記第1の砥粒が表出するまで行われることを特徴とする付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記第2の砥粒の粒径は、前記第1の砥粒の粒径よりも小さいことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記第1の研削層における前記第1の砥粒の平均粒径は、前記第2の研削層における前記第2の砥粒の平均粒径よりも小さいことを特徴とする付記4に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 半導体基板を保持するテーブルと、
前記半導体基板を研削する研削部とを有し、
前記研削部が、第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石を備えたことを特徴とする研削装置。
(付記7) 前記砥石は、前記第1の研削層と前記第2の研削層とを有するユニットを複数積層してなると共に、
一つの前記ユニットが前記研削によって消失した後、次のユニットの前記第1の研削層の表面のドレッシングを行うドレス治具を更に有することを特徴とする付記6に記載の研削装置。
(付記8) 前記砥石を回転させる回転部と、
前記回転により前記砥石が前記基板から受ける負荷を測定する回転負荷検出部と、
前記回転負荷検出部により検出された前記負荷の変動に基づき、前記研削によって前記第1の研削層が消失して前記第2の研削層による研削が開始されたことを認識する解析部とを更に有することを特徴とする付記6又は付記7に記載の研削装置。
(付記9) 第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石。
(付記10) 前記第1の研削層と前記第2の研削層とがユニット単位で積層され、前記第2の砥粒の粒径が前記第1の砥粒の粒径よりも小さいことを特徴とする付記9に記載の砥石。
1…研削装置、2…ターンテーブル、3〜6…第1〜第4の吸着テーブル、3a〜6a…軸、7〜9…第1〜第3の研削部、10…搬送待機部、11…収納部、23…研削ホイール、24…ベース、25…砥石、25a…砥粒、25b…結合剤、41〜43…第1〜第3の研削層、45…砥石、45x…研削面、46…ユニット、47…ベース、48…研削ホイール、50…研削装置、52…ターンテーブル、52a…軸、53〜56…第1〜第4の吸着テーブル、53a〜56a…軸、57〜59…第1〜第3の研削部、60…搬送待機部、61…収納部、62…回転部、63…ハウジング、63a…ネジ孔、64…ボールネジ、65…ステッピングモータ、66…筐体、67…スケール、68…エンコーダ、70…ドレス治具、71…アーム、72…軸、73…制御部、75…測定部、76…第1の触芯、77…第2の触芯、78…回転負荷検出部、79…解析部、80、90…研削装置、91…筐体、92…吸着テーブル、102…保護テープ、103…ローラ、111…ウエハリング、112…ダイシングテープ、113…ブレード、114…半導体素子、115…紫外線ランプ、116…反射鏡、117…回路基板、117a…電極、119…金属細線、120…封止樹脂、122…ダイシングテープ、123…ウエハリング、124…ブレード。

Claims (5)

  1. 第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石を用意する工程と、
    前記砥石の前記第1の研削層に半導体基板を摺接させ、前記第1の研削層により前記半導体基板を研削し、前記第1の研削層が消失したら前記砥石の表面に表出した前記第2の研削層により引き続き前記半導体基板を研削する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の砥粒の粒径は、前記第1の砥粒の粒径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板を保持するテーブルと、
    前記半導体基板を研削する研削部とを有し、
    前記研削部が、第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石を備えたことを特徴とする研削装置。
  4. 前記砥石は、前記第1の研削層と前記第2の研削層とを有するユニットを複数積層してなると共に、
    一つの前記ユニットが前記研削によって消失した後、次のユニットの前記第1の研削層の表面のドレッシングを行うドレス治具を更に有することを特徴とする請求項4に記載の研削装置。
  5. 第1の砥粒を含む第1の研削層と、前記第1の砥粒とは粒径が異なる第2の砥粒を含む第2の研削層とが積層された砥石。
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