JP2011053143A - 分光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 信頼性の高い分光モジュールを提供する。
【解決手段】 この分光モジュールでは、回折層6よりも厚くなるように回折層6の周縁6aに沿って鍔部7が一体的に形成されており、しかも、レンズ部3の曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分が粗面となっている。これにより、曲面3aとの接着性が高まった鍔部7によって、回折層6が包囲されることになる。そのため、回折層6を薄型化しても、回折層6がレンズ部3の凸状の曲面3aから剥離するのを防止することができる。更に、この分光モジュールでは、鍔部7においてレンズ部3の曲面3aと対向する後面7aが平坦面となっている。これにより、光が鍔部7内に入射しても、その光は鍔部7の平坦面である後面7aに達する。そのため、迷光として光検出素子の光検出部に直接結像される光を低減することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光を分光して検出する分光モジュールに関する。
従来の分光モジュールとして、一方の側から入射した光を透過させる本体部と、本体部の他方の側において、本体部に入射した光を分光すると共に本体部の一方の側に反射する分光部と、本体部の一方の側において、分光部によって分光された光を検出する光検出素子と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平4−294223号公報 国際公開第2008/149939号パンフレット
上述したような分光モジュールにおいては、小型化を図るべく分光部の微細化が進められる一方で、本体部内に生じる迷光の低減等、検出精度の向上が望まれている。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、信頼性の高い分光モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る分光モジュールは、一方の側から入射した光を透過させる本体部と、本体部の他方の側に形成された凸状の曲面上に設けられ、本体部に入射した光を分光すると共に本体部の一方の側に反射する分光部と、本体部の一方の側に配置され、分光部によって分光された光を検出する光検出素子と、を備え、分光部は、曲面に沿うように形成された回折層、回折層よりも厚くなるように回折層の周縁に沿って一体的に形成された鍔部、及び回折層の他方の側に形成された反射層を有し、曲面において少なくとも鍔部と接触する部分は、光を散乱させる粗面となっており、鍔部において曲面と対向する面は、平坦面となっていることを特徴とする。
この分光モジュールでは、回折層よりも厚くなるように回折層の周縁に沿って鍔部が一体的に形成されており、しかも、曲面において鍔部と接触する部分が粗面となっている。これにより、曲面との接着性が高い鍔部によって回折層が包囲されることになるので、回折層を薄型化しても、回折層が本体部の凸状の曲面から剥離するのを防止することができる。更に、この分光モジュールでは、鍔部において曲面と対向する面が平坦面となっている。これにより、粗面の凹凸が鍔部によって埋められるがために光が粗面で散乱させられずに鍔部内に入射しても、その光は鍔部の平坦面に達するので、迷光として光検出素子に直接結像される光を低減することができる。よって、分光モジュールの信頼性を向上させることが可能となる。
本発明に係る分光モジュールにおいては、曲面において回折層と接触し且つ回折層の回折格子パターンと対向する部分は、曲面において鍔部と接触する部分に比べ、滑らかな面となっていることが好ましい。この構成によれば、本体部の凸状の曲面と回折層の回折格子パターンとの間におけるボイド等の発生が抑制されるので、回折格子パターンに対して行き来する測定すべき光の散乱等を防止することができる。従って、分光モジュールの検出精度を向上させることが可能となる。
本発明に係る分光モジュールにおいては、鍔部において曲面と対向する面は、光を散乱させる粗面となっていることが好ましい。この構成によれば、鍔部内に入射した光が鍔部の平坦面(一部又は全部が粗面とされた平坦面)で散乱させられるので、迷光として光検出素子に直接結像される光をより確実に低減することができる。
本発明によれば、信頼性の高い分光モジュールを提供することができる。
本発明に係る分光モジュールの一実施形態の平面図である。 図1のII−II線に沿っての断面図である。 図1の分光モジュールのレンズ部の斜視図である。 図1の分光モジュールの分光部の断面図である。 図1の分光モジュールの分光部の下面図である。 本発明に係る分光モジュールの他の実施形態の分光部の断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1,2に示されるように、分光モジュール1は、光L1を透過させる基板(本体部)2及びレンズ部(本体部)3と、レンズ部3の曲面3a上に設けられた分光部4と、基板の前面2a上に配置された光検出素子5と、を備えている。分光モジュール1は、光L1を分光部4で複数の光L2に分光し、その光L2を光検出素子5で検出することにより、光L1の波長分布や特定波長成分の強度等を測定するものである。
基板2は、BK7、パイレックス(登録商標)、石英等の光透過性ガラスや、光透過性モールドガラス、或いは光透過性プラスチック等によって長方形板状に形成されている。レンズ部3は、基板2と同一の材料、光透過性樹脂、光透過性の無機・有機ハイブリッド材料、或いはレプリカ成形用の光透過性低融点ガラス等によって半球状に形成されている。より具体的には、図3に示されるように、レンズ部3は、曲面3a及び前面3bを有する半球状のレンズが前面3bに略垂直で且つ互いに略平行な2つの平面で切り落とされて側面3cが形成された形状となっている。曲面3a上に設けられた分光部4によって分光された光L2は、光検出素子5の光検出部5aに結像される。
図1,2に示されるように、基板2の後面2bとレンズ部3の前面3bとは、基板2の長手方向とレンズ部3の側面3cとが略平行となった状態で、光学樹脂やダイレクトボンディングによって接合されている。これにより、基板2及びレンズ部3は、前側(本体部の一方の側)から入射した光L1を透過させることになる。また、分光部4は、基板2及びレンズ部3の後側(本体部の他方の側)に形成された凸状の曲面3a上に設けられ、光検出素子5は、基板2及びレンズ部3の前側に配置されることになる。
分光部4は、反射型グレーティングとして構成されており、基板2及びレンズ部3に入射した光L1を分光すると共に、分光された光L2を前側に反射する。より具体的には、図4,5に示されるように、分光部4は、曲面3aに沿うように形成された回折層6、回折層6よりも厚くなるように回折層6の周縁6aに沿って一体的に形成された鍔部7、及び回折層6の外側(後側)の表面に形成された反射層8を有している。
回折層6には、回折格子パターン9が形成されている。回折格子パターン9は、例えば、鋸歯状断面のブレーズドグレーティング、矩形状断面のバイナリグレーティング、正弦波状断面のホログラフィックグレーティング等であって、基板2の長手方向に沿って複数の溝が並設されることによって構成されている。
回折層6は、後側から見た場合に円形状に形成され、鍔部7は、後側から見た場合に円環状に形成されている。そして、回折格子パターン9が形成された領域Gは、後側から見た場合に基板2の長手方向に沿って長尺状の形状となっている。また、反射層8は、後側から見た場合に円形状に形成されており、回折格子パターン9が形成された領域Gに含まれている。なお、回折層6の外側(後側)の表面に、後側から見た場合に反射層8を含み且つ覆うようにパッシベーション膜等の保護層が形成されていてもよい。
参考として、各部分の寸法の一例は、次の通りである。まず、回折層6は、外径2mm〜10mm、厚さ1μm〜20μmであり、鍔部7は、幅0.1mm〜1mm、厚さ10μm〜500μmである。また、反射層8は、外径1mm〜7mm、厚さ10nm〜2000nmである。更に、回折格子パターン9が形成された領域Gは、一辺の長さ1.5mm〜8mmである。
図1,2に示されるように、光検出素子5は、分光部4によって分光された光L2を検出する光検出部5aを有している。光検出部5aは、長尺状のフォトダイオードがその長手方向に略垂直な方向に1次元に配列されて構成されている。光検出素子5は、フォトダイオードの1次元配列方向が基板2の長手方向と略一致し且つ光検出部5aが基板2の前面2a側を向くように配置されている。なお、光検出素子5は、フォトダイオードアレイに限定されず、C−MOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等であってもよい。
光検出素子5には、分光部4に進行する光L1を基板2及びレンズ部3に入射させる光通過孔12が設けられている。光通過孔12は、フォトダイオードの1次元配列方向に沿って光検出部5aと並設されている。光通過孔12は、基板2の長手方向に略垂直で且つ基板2の前面2aに略平行な方向に延在するスリットであり、光検出部5aに対して高精度に位置決めされた状態でエッチング等によって形成されている。
基板2の前面2aには、AlやAu等の単層膜、或いはCr−Pt−Au、Ti−Pt−Au、Ti−Ni−Au、Cr−Au等の積層膜からなる配線13が形成されている。配線13は、複数のパッド部13a、複数のパッド部13b、及び対応するパッド部13aとパッド部13bとを接続する複数の接続部13cを有している。配線13に対して基板2の前面2a側には、CrO等の単層膜、或いはCr−CrO等の積層膜からなる光反射防止層14が形成されている。
更に、基板2の前面2aには、CrO等の単層膜、CrO等を含む積層膜、或いはブラックレジスト等からなる光吸収層15が形成されている。光吸収層15は、配線13のパッド部13a,13bを露出させる一方で、配線13の接続部13cを覆っている。光吸収層15には、分光部4に進行する光L1を通過させるスリット15b、及び光検出素子5の光検出部5aに進行する光L2を通過させる開口15aが設けられている。スリット15bは、光検出素子5の光通過孔12と対向しており、開口15aは、光検出部5aと対向している。
光吸収層15から露出するパッド部13aには、バンプ16を介したフェースダウンボンディングによって光検出素子5の外部端子が電気的に接続されている。そして、光検出素子5の基板2側(ここでは、光検出素子5と基板2又は光吸収層15との間)には、少なくとも光L2を透過させるアンダーフィル材17が充填されている。なお、図2に示される構成においては、光検出素子5と基板2との間の全体にアンダーフィル材17が充填されているが、アンダーフィル材17をバンプ16の周辺のみに充填する構成としてもよい。また、光吸収層15から露出するパッド部13bは、分光モジュール1の外部端子として機能する。すなわち、光吸収層15から露出するパッド部13bには、外部配線等が電気的に接続される。
ここで、上述した分光部4及びその周辺部分について、より詳細に説明する。図4,5に示されるように、レンズ部3の曲面3aは、回折層6が形成される領域(回折格子パターン9が形成された領域Gに対応する領域)Rを除いて、サンドブラスト加工やエッチング加工等によって粗面とされている。つまり、曲面3aにおいて領域Rを除いた領域は、基板2の光入出射面である前面2a及び後面2bやレンズ部3の光入出射面である前面3bよりも粗い面(表面粗さが大きい面)とされている。この表面粗さの程度は、例えば0.05〜5μmであって、基板2及びレンズ部3内を進行する光がその粗面に入射した際にその光が散乱させられ得る程度である。
これにより、曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分は、光を散乱させる粗面となっている。一方、曲面3aにおいて回折層6と接触し且つ回折層6の回折格子パターン9と対向する部分(すなわち、領域R)は、曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分に比べ、滑らかな面となっている。つまり、曲面3aの領域Rは、基板2の光入出射面である前面2a及び後面2bやレンズ部3の光入出射面である前面3bと同程度に滑らかな面となっている。
鍔部7において曲面3aと対向する後面7aは、平坦面となっている。ここでは、後面7aは、基板2の光入出射面である前面2a及び後面2bやレンズ部3の光入出射面である前面3bに略平行となっている。これにより、曲面3aの粗面の凹凸が鍔部7によって埋められるがために、基板2及びレンズ部3内を進行する光がその粗面で散乱せずに鍔部7内に入射しても、その光は、平坦面である鍔部7の後面7aに達するので、所定の角度で反射されたり透過したりすることになる(図4の一転鎖線の矢印を参照)。従って、鍔部7内に入射した光が迷光として光検出素子5の光検出部5aに直接結像されることが防止される。なお、鍔部7の後面7aの一部又は全部は、曲面3aにおいて領域Rを除いた領域と同様に、光を散乱させる粗面となっていてもよい(図6参照)。一部又は全部が粗面とされた後面7aにおいては、表面粗さの平均面(表面粗さ平均線を含む面)が略平坦面となる。
以上説明したように、分光モジュール1では、回折層6よりも厚くなるように回折層6の周縁6aに沿って鍔部7が一体的に形成されており、しかも、レンズ部3の曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分が粗面となっている。これにより、アンカー効果も寄与して曲面3aとの接着性が高まった鍔部7によって、回折層6が包囲されることになる。そのため、分光モジュール1の小型化に伴って回折層6を薄型化しても、回折層6がレンズ部3の凸状の曲面3aから剥離するのを防止することができる。更に、分光モジュール1では、鍔部7においてレンズ部3の曲面3aと対向する後面7aが平坦面となっている。これにより、曲面3aの粗面の凹凸が鍔部7によって埋められるがために光が粗面で散乱させられずに鍔部7内に入射しても、その光は鍔部7の平坦面である後面7aに達する。そのため、上述したように、迷光として光検出素子5の光検出部5aに直接結像される光を低減することができる。よって、分光モジュール1の信頼性を向上させることが可能となる。なお、レンズ部3の曲面3aにおいて分光部4が設けられていない領域に入射した光も粗面で散乱させられるので、迷光の抑制に繋がる。
また、レンズ部3の曲面3aにおいて回折層6と接触し且つ回折層6の回折格子パターン9と対向する部分(すなわち、領域R)は、曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分に比べ、滑らかな面となっている。これにより、レンズ部3の凸状の曲面3aと回折層6の回折格子パターン9との間におけるボイド等の発生が抑制されるので、回折格子パターン9に対して行き来する測定すべき光L1,L2の散乱等を防止することができる。従って、分光モジュール1の検出精度を向上させることが可能となる。
更に、鍔部7においてレンズ部3の曲面3aと対向する後面7aを、曲面3aにおいて領域Rを除いた領域と同様に、光を散乱させる粗面とすれば、鍔部7内に入射した光が鍔部7の平坦面である後面7aで散乱させられるので、迷光として光検出素子5の光検出部5aに直接結像される光をより確実に低減することができる。
なお、分光部4を凸状の曲面3a上に設けることで、厚さ1μm〜20μmというように、回折層6を極薄く形成することができる。これにより、回折層6での光吸収を抑制して、光の利用効率を向上させることが可能となる。しかも、回折層6を極薄く形成することで、熱や水分に起因した回折層6の変形(伸縮等)を抑制することができ、安定した分光特性、及び高い信頼性を確保することが可能となる。その一方で、分光部4を凸状の曲面3a上に設けることにより、回折層6よりも鍔部7を確実且つ容易に厚くすることができ、曲面3aから回折層6が剥離するのを防止することが可能となる。
次に、上述した分光モジュール1の製造方法について説明する。
まず、レンズ部3に分光部4を形成する。より具体的には、回折層6が形成される領域(回折格子パターン9が形成された領域Gに対応する領域)Rを除いて、レンズ部3の曲面3aをサンドブラスト加工やエッチング加工等によって粗面化する。レンズ部3を準備するに際しては、予め所定の領域が粗面化された成型レンズを用いてもよい。
続いて、レンズ部3の曲面3aの領域R付近に、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂又は有機・無機ハイブリッド樹脂等からなる光硬化性のレプリカ用光学樹脂材を塗布する。続いて、樹脂材に、石英等からなる光透過性のマスタモールドを押し当てる。このマスタモールドには、レンズ部3の曲面3aと略同一の曲率を有する凹状の曲面が設けられており、その凹状の曲面には、回折格子パターン9に対応する複数の溝が形成されている。
そして、樹脂材にマスタモールドを押し当てた状態で、マスタモールドを介して樹脂材に紫外線を照射し、樹脂材を硬化させることにより、回折格子パターン9が形成された回折層6、及び鍔部7を一体的に形成する。このとき、レンズ部3の曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分においては、曲面3aの粗面の凹凸が鍔部7によって埋められる。
続いて、樹脂材からマスタモールドを離す。なお、離型後には、加熱キュアを行うことによって樹脂材を安定化させることが好ましい。このとき、回折層6よりも厚くなるように回折層6の周縁6aに沿って鍔部7が一体的に形成されており、しかも、レンズ部3の曲面3aにおいて鍔部7と接触する部分が粗面となっているので、離型時に、レンズ部3の凸状の曲面3aに沿うように形成された回折層6がマスタモールドに持っていかれて曲面3aから剥離するのを防止することができる。
続いて、マスクの開口を介して、回折格子パターン9が形成された領域G内に、AlやAu等の金属を蒸着することにより反射層8を膜状に形成し、分光部4を得る。なお、反射層8を含み且つ覆うように、パッシベーション膜である保護層を更に形成してもよい。
以上のように分光部4を形成する一方で、基板2に光検出素子5を実装する。より具体的には、まず、基板2の前面2aに、光反射防止層14と配線13とをパターニングして形成し、更に、光吸収層15を全面に形成した後、パターニングしてパッド部13a,13bを露出させると共に、スリット15b及び開口15aを形成する。続いて、基板2の前面2aに、フェースダウンボンディングによって光検出素子5を実装する。
そして、光検出素子5の光検出部5a及び光通過孔12に対し分光部4を高精度に位置決めした状態で、光検出素子5が実装された基板2の後面2bと、分光部4が形成されたレンズ部3の前面3bとを光学樹脂やダイレクトボンディングによって接合し、分光モジュール1を完成させる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、図6に示されるように、レンズ部3の曲面3aを光学樹脂被膜18で覆い、光学樹脂被膜18の外側の曲面18aにおいて少なくとも鍔部7と接触する部分を、光を散乱させる粗面としてもよい。なお、上述した実施形態では、レンズ部3の曲面3aにおいて回折層6が形成される領域を粗面化したり、図6に示される構成では、光学樹脂被膜18の曲面18aにおいて回折層6が形成される領域を粗面化したりしても、粗面の凹凸が回折層6によって埋められれば、測定すべき光L1,L2の進行が妨げられることが防止される。
また、分光部が設けられる凸状の曲面は、球面以外の曲面であってもよい。また、基板2及びレンズ部3は、一体的に形成されたものであってもよい。更に、光通過孔が設けられていない光検出素子を採用し、例えば、光吸収層15のスリット15bから光L1を入射させてもよい。
1…分光モジュール、2…基板(本体部)、3…レンズ部(本体部)、3a…曲面、4…分光部、5…光検出素子、6…回折層、6a…周縁、7…鍔部、7a…後面、8…反射層、9…回折格子パターン。

Claims (3)

  1. 一方の側から入射した光を透過させる本体部と、
    前記本体部の他方の側に形成された凸状の曲面上に設けられ、前記本体部に入射した光を分光すると共に前記本体部の一方の側に反射する分光部と、
    前記本体部の一方の側に配置され、前記分光部によって分光された光を検出する光検出素子と、を備え、
    前記分光部は、前記曲面に沿うように形成された回折層、前記回折層よりも厚くなるように前記回折層の周縁に沿って一体的に形成された鍔部、及び前記回折層の他方の側に形成された反射層を有し、
    前記曲面において少なくとも前記鍔部と接触する部分は、光を散乱させる粗面となっており、
    前記鍔部において前記曲面と対向する面は、平坦面となっていることを特徴とする分光モジュール。
  2. 前記曲面において前記回折層と接触し且つ前記回折層の回折格子パターンと対向する部分は、前記曲面において前記鍔部と接触する部分に比べ、滑らかな面となっていることを特徴とする請求項1記載の分光モジュール。
  3. 前記鍔部において前記曲面と対向する面は、光を散乱させる粗面となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の分光モジュール。
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