JP2011052471A - 扉開閉用ハンドルの回動防止機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】扉開閉用ハンドルの回動防止機構において、南京錠による施錠に到るまでの手間を低減する。
【解決手段】 本願発明は、扉に固定されるベース1と、ベース1から突出した軸部と、軸部に連結あるいは一体に形成され且つベース1に対して回動可能な棒状体のレバー3とを有し、扉側に回動不能に設けられた第1施錠用片4と、レバー3と一体に回動する第2施錠用片部5とを備え、第1及び第2の上記施錠用部4,5同士を固定してレバー3のベースに対する回動を防止する施錠手段7を備え、第2施錠用片5は、レバー3の回動により第1施錠用部4へ接近し、施錠手段7による施錠を可能とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】 本願発明は、扉に固定されるベース1と、ベース1から突出した軸部と、軸部に連結あるいは一体に形成され且つベース1に対して回動可能な棒状体のレバー3とを有し、扉側に回動不能に設けられた第1施錠用片4と、レバー3と一体に回動する第2施錠用片部5とを備え、第1及び第2の上記施錠用部4,5同士を固定してレバー3のベースに対する回動を防止する施錠手段7を備え、第2施錠用片5は、レバー3の回動により第1施錠用部4へ接近し、施錠手段7による施錠を可能とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
【選択図】図1
Description
本願発明は、扉開閉用ハンドルの回動防止機構に関する。
従来から、配電盤収納ボックス等、各種の扉に取り付けるための扉開閉用ハンドルが広く用いられている。このうちで、扉の表面からL形に棒状体が突出した形態を持つ、いわゆるL形ハンドルはよく知られている。
このL形ハンドルは、扉に固定されるベースと、ベースから突出する軸部と、軸部に連結され、あるいは軸部と一体に形成される棒状体であって、ベースに対して回動可能に取り付けられるレバーとを有する。そして、ハンドルを回動させることにより、軸部に連結された閂片等を移動させ、これによって扉を開放することができる構造となっている。
この扉開閉用ハンドルの取り付けられた扉がいたずら等により開放されてしまい、配電盤収納ボックス内の機器等、扉の内部がいじられてしまうことがあった。又、故意にではなくても、勘違い等により、上記と同様のことが起こり、配電盤等の場合は重大な影響を周囲に及ぼすことがあった。
このため、いたずら等を受ける可能性の少ない、より安全な扉開閉用ハンドルの回動防止機構として、特許文献1に示すものが提案されている。
このL形ハンドルは、扉に固定されるベースと、ベースから突出する軸部と、軸部に連結され、あるいは軸部と一体に形成される棒状体であって、ベースに対して回動可能に取り付けられるレバーとを有する。そして、ハンドルを回動させることにより、軸部に連結された閂片等を移動させ、これによって扉を開放することができる構造となっている。
この扉開閉用ハンドルの取り付けられた扉がいたずら等により開放されてしまい、配電盤収納ボックス内の機器等、扉の内部がいじられてしまうことがあった。又、故意にではなくても、勘違い等により、上記と同様のことが起こり、配電盤等の場合は重大な影響を周囲に及ぼすことがあった。
このため、いたずら等を受ける可能性の少ない、より安全な扉開閉用ハンドルの回動防止機構として、特許文献1に示すものが提案されている。
この特許文献1に示すものは、扉に固定されるベースと、ベースから突出した軸部と、軸部に連結あるいは一体に形成され且つベースに対して回動可能な棒状体のレバーとを有する、扉開閉用ハンドルの回動防止機構であり、この扉側に固定される固定部材と、レバーに干渉する左右一対の可動部材と、接続手段とを備え、接続手段は、可動部材がレバーの回動領域に位置する装着位置と、回動領域外に位置する非装着位置との2つの位置の間を移動し得るように、左右の両可動部材を固定部材に回動可能に取り付けるものであり、左の可動部材は、レバーの左横に配位される横側面を備え、右の両可動部材は、レバーの右横に配位される横側面を備え、これらの左右の可動部材は、上記の左右両横側面をレバーの左右両横に配位して回動不能に挟んだ両可動部材同士を固定して施錠する手段を備え、両可動部材同士を固定して施錠することにより、レバーが回動不能となることを特徴とする。
このような特許文献1の機構は、レバーに対して可動部材が装着されることにより、レバーを回動不能にすることができるため、扉開閉用ハンドルを開放されることによるいたずら等を防止することができ、安全性の高いものとできるものであった。
一方、このように優れた特許文献1の扉開閉用ハンドルの回動防止機構であるが、本願発明者は、更に改良の余地がないか検討を重ねた。
このような特許文献1の機構は、レバーに対して可動部材が装着されることにより、レバーを回動不能にすることができるため、扉開閉用ハンドルを開放されることによるいたずら等を防止することができ、安全性の高いものとできるものであった。
一方、このように優れた特許文献1の扉開閉用ハンドルの回動防止機構であるが、本願発明者は、更に改良の余地がないか検討を重ねた。
検討してみると、南京錠を装着する可動部材について、南京錠を掛けるためには、扉の開閉レバーとは別に、当該可動部材を回動するという手間を採る必要があった。
特に、特許文献1の図2へ示すように、固定部材(扉側)に対し接続部を介して回動自在に接続された2つの可動部材(横側面)を、夫々別々に回動し、同文献の図1へ示すように南京錠のツルを通す貫通孔の位置を合わせて、南京錠を施錠する手間を採る必要があった。また、同文献の図4へ示すように、上記両可動部材が一体に回動するものであっても、南京錠を施錠するためには、扉の開閉レバーとは別に可動部材を回動する必要がある点変わらない。その上、この図4へ示すものでは、別途ツルを通す貫通穴を備えた閂片を、同文献の図3へ示すように上記両貫通孔へ通す手間を採らねばならなかった。
また、上記の通り、開閉レバーとは別に回動させる可動部材を設けたり、特に別々に回動する2つの可動部材を設けたり或いは閂片を用意するのは、製造時において、製造工程や部品点数も多くを要するものでもあり、コストアップの要因ともなるものであった。
特に、特許文献1の図2へ示すように、固定部材(扉側)に対し接続部を介して回動自在に接続された2つの可動部材(横側面)を、夫々別々に回動し、同文献の図1へ示すように南京錠のツルを通す貫通孔の位置を合わせて、南京錠を施錠する手間を採る必要があった。また、同文献の図4へ示すように、上記両可動部材が一体に回動するものであっても、南京錠を施錠するためには、扉の開閉レバーとは別に可動部材を回動する必要がある点変わらない。その上、この図4へ示すものでは、別途ツルを通す貫通穴を備えた閂片を、同文献の図3へ示すように上記両貫通孔へ通す手間を採らねばならなかった。
また、上記の通り、開閉レバーとは別に回動させる可動部材を設けたり、特に別々に回動する2つの可動部材を設けたり或いは閂片を用意するのは、製造時において、製造工程や部品点数も多くを要するものでもあり、コストアップの要因ともなるものであった。
本願発明は、扉開閉用ハンドルの回動防止機構において、使用時、南京錠による施錠に到るまでの手間を低減して上記の課題の解決を目的とする。また、部品点数を低減し、製造工程の低減して、製造時における上記の課題の解決を目的とする。
そこで、本願の請求項1に係る発明は、扉に固定されるベースと、ベースから突出した軸部と、軸部に連結あるいは一体に形成され且つベースに対して回動可能な棒状体のレバーとを有する、扉開閉用ハンドルの回動防止機構について、次の構成を採るものを提供する。
即ち、この扉開閉用ハンドルの回動防止機構は、扉側に回動不能に設けられた第1施錠用片と、レバーと一体に回動する第2施錠用片とを備え、第1及び第2の上記施錠用部同士を固定してレバーのベースに対する回動を防止する施錠手段を備える。第2施錠用片は、レバーの回動により第1施錠用片へ接近し、施錠手段による上記固定を可能とするものである。第1施錠用片の先端側は、合わせ部を備え、第2施錠用片の先端側は、第2施錠用片の回動により、第1施錠用片の当該合わせ部と合わせられる被合わせ部を備え、レバーの回動により被合わせ部が合わせ部へ合わさる位置にきたとき、施錠手段による固定が可能となる。ベース側には、当接部が設けられ、レバー側には、レバーの回動により被合わせ部が合わせ部へ合わさる位置にきたとき、当該当接部と当接してそれ以上第2施錠用部が回動するのを防止する被当接部が設けられている。
本願の請求項2に係る発明は、本願の上記請求項1に係る発明にあって、次の構成を採る扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
即ち、ベースは、内部に上記軸部を回動自在に挿通することができる筒状部を備え、第1施錠用片は、ベースと別体に形成され且つ筒状部を着脱自在に嵌め込むことができる受容部を備え、筒状部の外周面及び受容部の内周面の形状は、筒状部を受容部へ嵌め込むことにて筒状部に対し受容部の回転を不能とする、回り止めとなるものである。軸部は、筒状部より外部へ露出する露出部を備える。第2施錠用片は、軸部と別体に形成され且つ軸部の露出部を着脱自在に嵌め込むことができる副受容部を備える。軸部の露出部の外周面及び副受容部の内周面の形状は、露出部を副受容部へ嵌め込むことにて露出部に対し副受容部の回転を不能とする、回り止めとなるものである。筒状部から第1施錠用片を引き抜き、軸部から第2施錠用片を引き抜くことにて、第1及び第2の両施錠用片を扉開閉用ハンドルから除去することができる。
本願の請求項3に係る発明は、本願の上記請求項1に係る発明にあって、次の構成を採る扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
即ち、ベースは、内部に上記軸部を回動自在に挿通することができる筒状部を備え、第1施錠用片は、ベースと別体に形成され且つ筒状部を通すことができる受容部を備え、筒状部の外周面は係止部が設けられ、上記受容部には係止部に係止される被係止部が設けられ、係止部に被係止部を係止することにより、第1施錠用片は筒状部に対して回動不能とされている。軸部は、筒状部より外部へ露出する露出部を備え、第2施錠用片は、軸部と別体に形成され且つ軸部の露出部を挿通することができる副受容部を備え、軸部の露出部には、副係止部が設けられ、第2施錠用片の副受容部には、副係止部に係止される副被係止部が設けられ、副係止部に副被係止部を係止することにより、第2施錠用片は軸部に対して回動不能とされている。軸部をベースから外した際、係止部への被係止部の係止を解除することにて、ベースから第1施錠用片を取り外すことができ、副係止部への副被係止部の係止を解除することにて、軸部から第2施錠用片を取り外すことができる。
本願の請求項4に係る発明では、本願の上記請求項1乃至3の何れかの発明にあって、上記施錠手段は、自由端を備えたツルを被施錠物へ挿通した後ツルの自由端を閉じることにより、施錠を行なう南京錠等のツル付錠前であり、上記ツルを挿通することができる貫通孔が、合わせ部と被合わせ部とに設けられたことを特徴とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
本願の請求項5に係る発明では、本願の上記請求項1乃至4の何れかの発明にあって、 ベースに対しレバーの回動をロックする、扉開閉用ハンドルに内蔵されたロック機構を備えた扉開閉用ハンドルについて、当該ロック機構と共に上記施錠手段にて、ダブルロックできるものであることを特徴とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
即ち、この扉開閉用ハンドルの回動防止機構は、扉側に回動不能に設けられた第1施錠用片と、レバーと一体に回動する第2施錠用片とを備え、第1及び第2の上記施錠用部同士を固定してレバーのベースに対する回動を防止する施錠手段を備える。第2施錠用片は、レバーの回動により第1施錠用片へ接近し、施錠手段による上記固定を可能とするものである。第1施錠用片の先端側は、合わせ部を備え、第2施錠用片の先端側は、第2施錠用片の回動により、第1施錠用片の当該合わせ部と合わせられる被合わせ部を備え、レバーの回動により被合わせ部が合わせ部へ合わさる位置にきたとき、施錠手段による固定が可能となる。ベース側には、当接部が設けられ、レバー側には、レバーの回動により被合わせ部が合わせ部へ合わさる位置にきたとき、当該当接部と当接してそれ以上第2施錠用部が回動するのを防止する被当接部が設けられている。
本願の請求項2に係る発明は、本願の上記請求項1に係る発明にあって、次の構成を採る扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
即ち、ベースは、内部に上記軸部を回動自在に挿通することができる筒状部を備え、第1施錠用片は、ベースと別体に形成され且つ筒状部を着脱自在に嵌め込むことができる受容部を備え、筒状部の外周面及び受容部の内周面の形状は、筒状部を受容部へ嵌め込むことにて筒状部に対し受容部の回転を不能とする、回り止めとなるものである。軸部は、筒状部より外部へ露出する露出部を備える。第2施錠用片は、軸部と別体に形成され且つ軸部の露出部を着脱自在に嵌め込むことができる副受容部を備える。軸部の露出部の外周面及び副受容部の内周面の形状は、露出部を副受容部へ嵌め込むことにて露出部に対し副受容部の回転を不能とする、回り止めとなるものである。筒状部から第1施錠用片を引き抜き、軸部から第2施錠用片を引き抜くことにて、第1及び第2の両施錠用片を扉開閉用ハンドルから除去することができる。
本願の請求項3に係る発明は、本願の上記請求項1に係る発明にあって、次の構成を採る扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
即ち、ベースは、内部に上記軸部を回動自在に挿通することができる筒状部を備え、第1施錠用片は、ベースと別体に形成され且つ筒状部を通すことができる受容部を備え、筒状部の外周面は係止部が設けられ、上記受容部には係止部に係止される被係止部が設けられ、係止部に被係止部を係止することにより、第1施錠用片は筒状部に対して回動不能とされている。軸部は、筒状部より外部へ露出する露出部を備え、第2施錠用片は、軸部と別体に形成され且つ軸部の露出部を挿通することができる副受容部を備え、軸部の露出部には、副係止部が設けられ、第2施錠用片の副受容部には、副係止部に係止される副被係止部が設けられ、副係止部に副被係止部を係止することにより、第2施錠用片は軸部に対して回動不能とされている。軸部をベースから外した際、係止部への被係止部の係止を解除することにて、ベースから第1施錠用片を取り外すことができ、副係止部への副被係止部の係止を解除することにて、軸部から第2施錠用片を取り外すことができる。
本願の請求項4に係る発明では、本願の上記請求項1乃至3の何れかの発明にあって、上記施錠手段は、自由端を備えたツルを被施錠物へ挿通した後ツルの自由端を閉じることにより、施錠を行なう南京錠等のツル付錠前であり、上記ツルを挿通することができる貫通孔が、合わせ部と被合わせ部とに設けられたことを特徴とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
本願の請求項5に係る発明では、本願の上記請求項1乃至4の何れかの発明にあって、 ベースに対しレバーの回動をロックする、扉開閉用ハンドルに内蔵されたロック機構を備えた扉開閉用ハンドルについて、当該ロック機構と共に上記施錠手段にて、ダブルロックできるものであることを特徴とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構を提供する。
本願の請求項1〜5の各発明では、施錠手段による固定即ち施錠のために、第1施錠用片について回動操作を必要とせず、また、当該施錠のため第1施錠用片に位置を合わせる必要がある第2施錠用片についても、扉の開閉用のレバーの回動にて当該レバーと一体に回動することができ、レバーと別に回動させて位置合わせを行うという手間が不要である。
即ち、南京錠などの施錠手段による施錠のために、従来のように可動部材を、扉開閉用のレバーの回動と別に回動する必要はなく、特に、上記レバーの回動とは別に、2つの可動部材を別々に回動して位置合わせをするという手間を採る必要はない。更に、従来の閂片のような上記施錠のための別途の部材を用意する必要もない。
特に、当接部に被当接部を当接させることにより、施錠のために、第1施錠用片の合わせ部へ第2施錠用片の被合わせ部を簡単に位置合わせて施錠可能とすることができる。
本願の請求項2及び3の発明では、製造時、ベースや軸部に対し、第1施錠用片と第2施錠用片とを取り付けることを、溶接を行ったり特別な工具を用いることなく、簡単に行える。逆に、上記施錠手段による施錠を行わないものについては、軸部をベースから外しさえすれば、後から簡単に第1施錠用片と第2施錠用片を取り外すことができる。
本願の請求項5の発明では、ダブルロックにより、扉の開放をより確実に防止することができる。
即ち、南京錠などの施錠手段による施錠のために、従来のように可動部材を、扉開閉用のレバーの回動と別に回動する必要はなく、特に、上記レバーの回動とは別に、2つの可動部材を別々に回動して位置合わせをするという手間を採る必要はない。更に、従来の閂片のような上記施錠のための別途の部材を用意する必要もない。
特に、当接部に被当接部を当接させることにより、施錠のために、第1施錠用片の合わせ部へ第2施錠用片の被合わせ部を簡単に位置合わせて施錠可能とすることができる。
本願の請求項2及び3の発明では、製造時、ベースや軸部に対し、第1施錠用片と第2施錠用片とを取り付けることを、溶接を行ったり特別な工具を用いることなく、簡単に行える。逆に、上記施錠手段による施錠を行わないものについては、軸部をベースから外しさえすれば、後から簡単に第1施錠用片と第2施錠用片を取り外すことができる。
本願の請求項5の発明では、ダブルロックにより、扉の開放をより確実に防止することができる。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1(A)は一実施の形態に係る施錠状態を示す正面図、図1(B)はその開錠状態を示す正面図である。図2(A)は図1(A)の平面図、図2(B)は図1(B)の平面図である。図3は、上記実施の形態の分解斜視図である。
図1(A)は一実施の形態に係る施錠状態を示す正面図、図1(B)はその開錠状態を示す正面図である。図2(A)は図1(A)の平面図、図2(B)は図1(B)の平面図である。図3は、上記実施の形態の分解斜視図である。
この開閉用ハンドルの回動防止機構は、ベース1と、軸部2(図3)と、レバー3と、第1施錠用片4と、第2施錠用片5と、スペーサ6と、施錠手段7(図1)と、係止片8とを備える。
以下、各部の構成について詳述する。
以下、各部の構成について詳述する。
図1及び図2へ示す通り、ベース1は、扉Tに固定される。
ベース1は、図3へ示す通り、内部に上記軸部2を回動自在に挿通することができる筒状部11と、筒状部11の外周面に設けられた鍔状部12とを備える。
筒状部11は、扉Tを貫通するように設けられ、鍔状部12は扉Tのレバーが配置される面に固定される。
筒状部11の内周面には、当接部13a,13bが設けられている。また、筒状部11の外周面には、鍔状部12に接するように係止部14…14が設けられている。この当接部13,13と係止部14…14については、後に詳しく述べる。
ベース1は、図3へ示す通り、内部に上記軸部2を回動自在に挿通することができる筒状部11と、筒状部11の外周面に設けられた鍔状部12とを備える。
筒状部11は、扉Tを貫通するように設けられ、鍔状部12は扉Tのレバーが配置される面に固定される。
筒状部11の内周面には、当接部13a,13bが設けられている。また、筒状部11の外周面には、鍔状部12に接するように係止部14…14が設けられている。この当接部13,13と係止部14…14については、後に詳しく述べる。
軸部2は、ベース1を突き通した状態にベース1へ設けられるものである。軸部2は、一端に上記レバー3が一体に設けられており、上記ベース1の筒状部11へ回動自在に挿入された後、他の一端に上記係止片8が取り付けられる。
軸部2は、ベース1の筒状部11に収容される被収容部21と、被収容部21よりレバー3寄りに位置し且つ筒状部11より露出する露出部22とを備える。軸部2の被収容部21の外周面には、被当接部24が設けられており、更に露出部22の外周面には、副係止部25…25が設けられている。この被当接部24及び副係止部25…25についても後に詳しく述べる。
筒状部11内に露出部22が入り込まないよう、露出部22と被収容部21との境目に、筒状部11の開口部周縁と当接する当り部23を設ける。この実施の形態では、露出部22の外径を筒状部11の内径よりも大きいものとし、露出部22と被収容部21との間に外径の大小による段差を形成して上記当り部23としている。但し、露出部22と被収容部21との境目に鍔を設けて当り部23とし、露出部22が筒状部11の中に入り込まないようにしても実施できる。
軸部2は、ベース1の筒状部11に収容される被収容部21と、被収容部21よりレバー3寄りに位置し且つ筒状部11より露出する露出部22とを備える。軸部2の被収容部21の外周面には、被当接部24が設けられており、更に露出部22の外周面には、副係止部25…25が設けられている。この被当接部24及び副係止部25…25についても後に詳しく述べる。
筒状部11内に露出部22が入り込まないよう、露出部22と被収容部21との境目に、筒状部11の開口部周縁と当接する当り部23を設ける。この実施の形態では、露出部22の外径を筒状部11の内径よりも大きいものとし、露出部22と被収容部21との間に外径の大小による段差を形成して上記当り部23としている。但し、露出部22と被収容部21との境目に鍔を設けて当り部23とし、露出部22が筒状部11の中に入り込まないようにしても実施できる。
レバー3は、軸部2の軸方向と交差する方向に伸びる棒状体であり、軸部2を中心に、ベース1に対し軸部2と一体に回動することができる。但し、把手として機能するものであればよく、レバー3はこのような棒状のものに限定するものではない。
係止片8は、扉Tを空錠する板状体であり、レバー1の回動により、レバー1と一体に回動し、扉Tの端部tから出没する。
具体的には、図1(A)へ示す通り、レバー3を第1の向きD1へ向けることにより、係止片8にて扉Tを空錠することができる即ち、係止片8を扉Tの端部tから突出させた状態とすることができる。そして、図1(B)へ示す通り、レバー3を回動して第2の向きD2へ向けることにより、係止片8の空錠を解除即ち扉Tの端部tから係止片8を没した状態とすることができる。
係止片8は、扉Tを空錠する板状体であり、レバー1の回動により、レバー1と一体に回動し、扉Tの端部tから出没する。
具体的には、図1(A)へ示す通り、レバー3を第1の向きD1へ向けることにより、係止片8にて扉Tを空錠することができる即ち、係止片8を扉Tの端部tから突出させた状態とすることができる。そして、図1(B)へ示す通り、レバー3を回動して第2の向きD2へ向けることにより、係止片8の空錠を解除即ち扉Tの端部tから係止片8を没した状態とすることができる。
施錠手段7は、図1(A)(B)へ示す通り、自由端を備えたツル71を被施錠物へ挿通した後ツル71の自由端を錠本体70へ差し込むことにより閉じて施錠を行うツル付錠前である。このような施錠手段7として、周知の南京錠を採用することができる。開錠は、キー72を錠本体70に差し込んで行うことができる。
第1施錠用片4は、図3へ示す通り、ベース1と別体に形成され且つ筒状部11を通すことができる貫通穴44を備えた板状体である。貫通穴44は、請求項3の第1施錠用片が備える受容部に対応する。
貫通穴44の内周面には、貫通穴44の径外方向に凹む凹部が被係止部45…45として設けられている。筒状部11の前述の係止部14…14は、筒状部11の径外方向に突出する凸部であり、軸部2のベース1への挿通前において貫通穴44に筒状部11を通した際、係止部14…14に被係止部45…45が嵌合し係止される。このように係止部14へ被係止部45が係止されることにより、第1施錠用片4は、ベース1に対して回らない。上記係止部14と被係止部45の凹凸は逆であっても実施できる。
第1施錠用片4は、上記貫通穴44が設けられてベース1の上記筒状部11が通される基板部41を備える。基板部41は扉T正面に沿って横方向に伸びるものであり、当該横方向先端に扉Tの前方に向けて立ち上がる立上り部42を備える。立上り部42の先端には、基板部4の上記伸びる方向と逆方向に伸びる返り部43が設けられている。
立上り部42には、上記施錠手段7のツル71を通すことができる貫通孔40が設けられている。
貫通穴44の内周面には、貫通穴44の径外方向に凹む凹部が被係止部45…45として設けられている。筒状部11の前述の係止部14…14は、筒状部11の径外方向に突出する凸部であり、軸部2のベース1への挿通前において貫通穴44に筒状部11を通した際、係止部14…14に被係止部45…45が嵌合し係止される。このように係止部14へ被係止部45が係止されることにより、第1施錠用片4は、ベース1に対して回らない。上記係止部14と被係止部45の凹凸は逆であっても実施できる。
第1施錠用片4は、上記貫通穴44が設けられてベース1の上記筒状部11が通される基板部41を備える。基板部41は扉T正面に沿って横方向に伸びるものであり、当該横方向先端に扉Tの前方に向けて立ち上がる立上り部42を備える。立上り部42の先端には、基板部4の上記伸びる方向と逆方向に伸びる返り部43が設けられている。
立上り部42には、上記施錠手段7のツル71を通すことができる貫通孔40が設けられている。
第2施錠用片5は、図3へ示す通り、軸部2及びレバー3と別体に形成され且つ軸部2の露出部22を通すことができる副貫通穴53を備えた板状体である。副貫通穴53は、請求項3の第2施錠用片5が備える副受容部に対応する。
副貫通穴53の内周面には、副貫通穴53の径外方向に凹む凹部が副被係止部54…54として設けられている。露出部22の前述の副係止部25…25は、露出部22の径外方向に突出する凸部であり、軸部2のベース1への挿通前において副貫通穴53に露出部22を通した際、副係止部25…25に副被係止部54…54が嵌合し係止される。このように副係止部25へ副被係止部54が係止されることにより、第2施錠用片5は、軸部2及びレバー3に対して回らない。上記副係止部25と副被係止部54の凹凸は逆であっても実施できる。
第2施錠用片5は、上記副貫通穴53が設けられて軸部2の上記露出部22が通される副基板部51を備える。副基板部51は扉T正面に沿って横方向に伸びるものであり、当該横方向先端に扉Tの前方に向けて立ち上がる副立上り部52を備える。
副立上り部52には、上記施錠手段7のツル71を通すことができる貫通孔50が設けられている。
副貫通穴53の内周面には、副貫通穴53の径外方向に凹む凹部が副被係止部54…54として設けられている。露出部22の前述の副係止部25…25は、露出部22の径外方向に突出する凸部であり、軸部2のベース1への挿通前において副貫通穴53に露出部22を通した際、副係止部25…25に副被係止部54…54が嵌合し係止される。このように副係止部25へ副被係止部54が係止されることにより、第2施錠用片5は、軸部2及びレバー3に対して回らない。上記副係止部25と副被係止部54の凹凸は逆であっても実施できる。
第2施錠用片5は、上記副貫通穴53が設けられて軸部2の上記露出部22が通される副基板部51を備える。副基板部51は扉T正面に沿って横方向に伸びるものであり、当該横方向先端に扉Tの前方に向けて立ち上がる副立上り部52を備える。
副立上り部52には、上記施錠手段7のツル71を通すことができる貫通孔50が設けられている。
図3へ示す通り、レバー3の回動を円滑に行うために、上記のスペーサ6が設けられている。スペーサ6は筒状体であり、軸部2をベース1へ挿通する際に、軸部2に通され、第1施錠用片4と第2施錠用片5との間に介される。スペーサ6にて、第1施錠用片4と第2施錠用片5とは間隔が維持され、第1施錠用片4と第2施錠用片5が筒状部11及び露出部22から脱落するのを防止できる。
また、軸部2をベース1から外した際、スペーサ6を外すことによって、第1施錠用片4と第2施錠用片5とを簡単に、ベース部1(筒状部11)及び軸部2から抜き取ることができる。
また、軸部2をベース1から外した際、スペーサ6を外すことによって、第1施錠用片4と第2施錠用片5とを簡単に、ベース部1(筒状部11)及び軸部2から抜き取ることができる。
次に、以上のようにして組み立てられた開閉扉の回動防止機構の使用状態について説明する。
扉Tが閉ざされ、図1(A)及び図2(A)へ示す空錠状態、即ちレバー3が、係止片8を扉T短部tから突出させる、第1の向きD1に向いているとき、第2施錠用片5の副立上り部52が、第1施錠用片4の立上り部42へ合わさる位置に配意される。即ち、上記第1の向きD1へレバー3が向くとき、第2施錠用片5の被立上り部52は被合わせ部として、合わせ部となる第1施錠用片4の立上り部42へ合わさる位置にある。このように被合わせ部が合わせ部に合わさることにて、第2施錠用片5の貫通孔50が第1施錠用片4の貫通孔40へ接近して上記施錠手段7にて施錠可能な配置を採り、当該施錠手段7の上記ツル71を貫通孔40,50へ通し、被合わせ部である上記副立上り部52を合わせ部である上記立上り部42へ固定することができる。このようにして第2施錠用片5は、第1施錠用片4に対して、回動不能となり、レバー3の回動が防止される。
図1(A)及び図2(A)へ示す通り、第1施錠用片4の返り部43は、副立上り部52の前方に位置して、副立上り部52の前方を覆い、副立上り部52の先端が人に接触するのを防止する。
扉Tが閉ざされ、図1(A)及び図2(A)へ示す空錠状態、即ちレバー3が、係止片8を扉T短部tから突出させる、第1の向きD1に向いているとき、第2施錠用片5の副立上り部52が、第1施錠用片4の立上り部42へ合わさる位置に配意される。即ち、上記第1の向きD1へレバー3が向くとき、第2施錠用片5の被立上り部52は被合わせ部として、合わせ部となる第1施錠用片4の立上り部42へ合わさる位置にある。このように被合わせ部が合わせ部に合わさることにて、第2施錠用片5の貫通孔50が第1施錠用片4の貫通孔40へ接近して上記施錠手段7にて施錠可能な配置を採り、当該施錠手段7の上記ツル71を貫通孔40,50へ通し、被合わせ部である上記副立上り部52を合わせ部である上記立上り部42へ固定することができる。このようにして第2施錠用片5は、第1施錠用片4に対して、回動不能となり、レバー3の回動が防止される。
図1(A)及び図2(A)へ示す通り、第1施錠用片4の返り部43は、副立上り部52の前方に位置して、副立上り部52の前方を覆い、副立上り部52の先端が人に接触するのを防止する。
扉Tを開ける際は、上記施錠手段7を開錠する即ちそのツル71を両施錠用片4,5の貫通孔40,50から抜き、図1(B)及び図2(B)へ示す通り、空錠を解除する即ち、レバー3を回転させて、係止片8が扉Tの端部tから没する第2の向きD2へ向けてやればよい。このように施錠手段7のツル71を外すことによって、第2施錠用片5は第1施錠用片4に対して回動可能となり、レバー3を、副立上り部52が立上り部42から離れる、上記第2の向きD2へ向けることができる。
前述の回動によりレバー3の向きを、第1の向きD1及び第2の向きD2に、簡単に位置決めできるように、前述のベース1の筒状部11の当接部13a,13bが、軸部2の被当接部24と当接して、レバー3の回動を規制する(図3)。具体的には、2つの当接部13a,13bは、筒状部11の周方向について、異なる位置に設けられている。一方の当接部13aは、筒状部11の内周面から突出するものであり、レバー3を回転させて第1の向きD1へ向けるとき、軸部2外周面から突出している上記被当接部24が当該当接部13aに当接して、レバー3の回転を規制し、レバー3が第1の向きD1を通り過ぎることを防止する。そして、レバー3を上記と逆方向に回転させ第2の向きD2へ向けるとき、もう一方の当接部13bに、軸部2の上記被当接部24が当接して、レバー3の回転を規制し、レバー3が第2の向きD2を通り過ぎることを防止する。このようにして、レバー3は、第1の向きD1と第2の向きD2の間にて回動することができる。
図示は省略するが、バネなどの付勢手段によって、常時、レバー3を第1の向きD1へ向くように付勢するものとし、扉Tを開くときは、レバー3を当該付勢に抗して第2の向きD2へ向けて回動するものとしてもよい。
また、図示は省略するが、ベース1に対しレバー3の回動をロックする、周知の内蔵式のロック機構を、上記施錠手段7とは別に設けるものとし、ダブルロックできるものとしても実施できる。
また、第1施錠用片4は、立上り部42及び返り部43を備えず、貫通孔40は、基板部41に設けられるものとしてもよい。この場合、第2施錠用片5も副立上り部52を備えず、その貫通孔50は、副基板部51に設けられるものとする。
上記において、第1施錠用片4は、ベース1に固定されるものとしたが、第1施錠用片4をベース1ではなく扉Tに直接設けるものとしても実施できる。
第1及び第2の第1施錠用片の夫々については、上記の通り、係止部14や被係止部45、副係止部25や副被係止部54といった、回り止めの構造を別途形成するものの他、筒状部11や軸部2の露出部22の断面全体の形状と、貫通穴44や副貫通穴53の断面全体の形状とが、夫々はめ込むことによって回り止めとなるものであっても実施できる。具体的には、筒状部11の軸方向と交差する形状と貫通穴44の内周の形状とを、双方同じ多角形や半円とし、また、軸部2の露出部22の軸方向と交差する断面形状と貫通穴44や副貫通穴53の内周の形状とを、双方同じ多角形や半円とするのである。例えば、筒状部11の軸方向と交差する形状と貫通穴44の内周の形状とを共に同じ三角形や四角形などの多角形として、両者を嵌め合わせれば、筒状部11に対して貫通穴44は回転不能である。軸部2の露出部22と副貫通穴53についても同様である。また、上記の半円というのは、円の一部が欠ける形状であればよく、正確に半分の円でなくてもよい。更に、一部が欠けて無くても、楕円形に形成して実施することができる。このような多角形や半円や楕円に以外の曲線や直線を組み合わせた形状によって、回り止めとするものであっても実施できる。
また、第1施錠用片4は、立上り部42及び返り部43を備えず、貫通孔40は、基板部41に設けられるものとしてもよい。この場合、第2施錠用片5も副立上り部52を備えず、その貫通孔50は、副基板部51に設けられるものとする。
上記において、第1施錠用片4は、ベース1に固定されるものとしたが、第1施錠用片4をベース1ではなく扉Tに直接設けるものとしても実施できる。
第1及び第2の第1施錠用片の夫々については、上記の通り、係止部14や被係止部45、副係止部25や副被係止部54といった、回り止めの構造を別途形成するものの他、筒状部11や軸部2の露出部22の断面全体の形状と、貫通穴44や副貫通穴53の断面全体の形状とが、夫々はめ込むことによって回り止めとなるものであっても実施できる。具体的には、筒状部11の軸方向と交差する形状と貫通穴44の内周の形状とを、双方同じ多角形や半円とし、また、軸部2の露出部22の軸方向と交差する断面形状と貫通穴44や副貫通穴53の内周の形状とを、双方同じ多角形や半円とするのである。例えば、筒状部11の軸方向と交差する形状と貫通穴44の内周の形状とを共に同じ三角形や四角形などの多角形として、両者を嵌め合わせれば、筒状部11に対して貫通穴44は回転不能である。軸部2の露出部22と副貫通穴53についても同様である。また、上記の半円というのは、円の一部が欠ける形状であればよく、正確に半分の円でなくてもよい。更に、一部が欠けて無くても、楕円形に形成して実施することができる。このような多角形や半円や楕円に以外の曲線や直線を組み合わせた形状によって、回り止めとするものであっても実施できる。
図4(A)(B)へ、施錠用部の他の実施の形態を示す。図4(A)は施錠状態の第1施錠用片4と第2施錠用片5の一部切欠要部平面図であり、図4(B)は図4(A)のX方向から眺めた側面図である。図1〜図3へ示す実施の形態では、第1及び第2の施錠用片4,5は、ツルを通す貫通孔40,50を備えたものであった。この実施の形態では、貫通孔40,50に代え、図4(A)(B)へ示す通り、第1施錠用片4は、括れ部40を備え、第2施錠用片5も括れ部50を備える。
第1施錠用片4の括れ部40の上下の幅w2は、立上り部42の他の部位の上下の幅w1より小さい。第1施錠用片4の括れ部40の上下の幅w2は、施錠後のツル71の懐(錠本体70から露出するツルの内側上下幅)よりも小さいものであり、立上り部42の括れ部以外の部分の上下の幅w1は、施錠後のツル71の懐よりも大きい。第2施錠用片5の括れ部50と副立上り部52の各部の寸法も、上記と同様である。
第1施錠用片4の括れ部40の上下の幅w2は、立上り部42の他の部位の上下の幅w1より小さい。第1施錠用片4の括れ部40の上下の幅w2は、施錠後のツル71の懐(錠本体70から露出するツルの内側上下幅)よりも小さいものであり、立上り部42の括れ部以外の部分の上下の幅w1は、施錠後のツル71の懐よりも大きい。第2施錠用片5の括れ部50と副立上り部52の各部の寸法も、上記と同様である。
また、図1〜図3において、施錠手段7として、キー72にて開錠を行うものを示したが、施錠手段7として、この図4(A)(B)へ示すように、数字や文字など記号が表示された複数のダイヤルを回して、記号を所定の組み合わせとすることにより、開錠を行うダイヤル式の錠前を採用することもできる。逆に、この図4(A)(B)へ示す錠前を、図1〜図3へ示す実施の形態において採用することもできる。
更に、第1施錠用片4と第2施錠用片5とは、錠前に拘束される構造即ち施錠用部として、同じ形態を採る必要はない。例えば、図4(C)へ示すように、第1施錠用片4は、図1〜図3へ示すものと同様、施錠用部として、立上り部42に貫通孔40を備え、一方、第2施錠用片5については、貫通孔を設けず第2施錠用片5の副立上り部52の上端50を施錠用部とし、第1施錠用片4の施錠用部(第1施錠用部)である貫通孔40へ施錠手段7のツル71を通した際、副立上り部52の上端50が、ツル71或いは施錠手段7の他の位置と当り、第2施錠用片5の回動が阻止されるものとしても実施できる。
また、第2施錠用片5の副立上り部52以外に施錠手段と当接する当接部分を設けて、実施することもできる。
更にまた、上記において、第2施錠用部を第2施錠用片5に貫通孔として形成し、第1施錠用部を貫通孔以外の形態を採るものとして実施できる。
このように、一方の施錠用片にのみ錠前を装着すれば、他の施錠用片は直接錠前が取り付けられていなくても、回動により錠前と当って回動が阻止されるものであっても実施できる。この場合も、施錠手段7によって、第2施錠用片5の回動は拘束され、第2施錠用片5は第1施錠用片4に固定されることとなる。
尚、図4(C)において、施錠手段7は、閂錠の直線的なツル71を備えるものであるが、このような錠前に限定するものではなく、図1や図4(A)(B)へ示す錠前を採用することができる。また、図1や図4(A)(B)へ示す実施の形態においても、この図4(C)へ示す錠前を採用することができる。
更に、第1施錠用片4と第2施錠用片5とは、錠前に拘束される構造即ち施錠用部として、同じ形態を採る必要はない。例えば、図4(C)へ示すように、第1施錠用片4は、図1〜図3へ示すものと同様、施錠用部として、立上り部42に貫通孔40を備え、一方、第2施錠用片5については、貫通孔を設けず第2施錠用片5の副立上り部52の上端50を施錠用部とし、第1施錠用片4の施錠用部(第1施錠用部)である貫通孔40へ施錠手段7のツル71を通した際、副立上り部52の上端50が、ツル71或いは施錠手段7の他の位置と当り、第2施錠用片5の回動が阻止されるものとしても実施できる。
また、第2施錠用片5の副立上り部52以外に施錠手段と当接する当接部分を設けて、実施することもできる。
更にまた、上記において、第2施錠用部を第2施錠用片5に貫通孔として形成し、第1施錠用部を貫通孔以外の形態を採るものとして実施できる。
このように、一方の施錠用片にのみ錠前を装着すれば、他の施錠用片は直接錠前が取り付けられていなくても、回動により錠前と当って回動が阻止されるものであっても実施できる。この場合も、施錠手段7によって、第2施錠用片5の回動は拘束され、第2施錠用片5は第1施錠用片4に固定されることとなる。
尚、図4(C)において、施錠手段7は、閂錠の直線的なツル71を備えるものであるが、このような錠前に限定するものではなく、図1や図4(A)(B)へ示す錠前を採用することができる。また、図1や図4(A)(B)へ示す実施の形態においても、この図4(C)へ示す錠前を採用することができる。
1 ベース
2 軸部
3 レバー
4 第1施錠用片
5 第2施錠用片
6 スペーサ
7 施錠手段
2 軸部
3 レバー
4 第1施錠用片
5 第2施錠用片
6 スペーサ
7 施錠手段
Claims (5)
- 扉に固定されるベースと、ベースから突出した軸部と、軸部に連結あるいは一体に形成され且つベースに対して回動可能な棒状体のレバーとを有する、扉開閉用ハンドルの回動防止機構において、
扉側に回動不能に設けられた第1施錠用片と、レバーと一体に回動する第2施錠用片とを備え、
第1及び第2の上記施錠用部同士を固定してレバーのベースに対する回動を防止する施錠手段を備え、
第2施錠用片は、レバーの回動により第1施錠用片へ接近し、施錠手段による上記固定を可能とするものであり、
第1施錠用片の先端側は、合わせ部を備え、第2施錠用片の先端側は、第2施錠用片の回動により、第1施錠用片の当該合わせ部と合わせられる被合わせ部を備え、
レバーの回動により被合わせ部が合わせ部へ合わさる位置にきたとき、施錠手段による固定が可能となり、
ベース側には、当接部が設けられ、レバー側には、レバーの回動により被合わせ部が合わせ部へ合わさる位置にきたとき、当該当接部と当接してそれ以上第2施錠用部が回動するのを防止する被当接部が設けられたことを特徴とする扉開閉用ハンドルの回動防止機構。 - ベースは、内部に上記軸部を回動自在に挿通することができる筒状部を備え、
第1施錠用片は、ベースと別体に形成され且つ筒状部を着脱自在に嵌め込むことができる受容部を備え、
筒状部の外周面及び受容部の内周面の形状は、筒状部を受容部へ嵌め込むことにて筒状部に対し受容部の回転を不能とする、回り止めとなるものであり、
軸部は、筒状部より外部へ露出する露出部を備え、
第2施錠用片は、軸部と別体に形成され且つ軸部の露出部を着脱自在に嵌め込むことができる副受容部を備え、
軸部の露出部の外周面及び副受容部の内周面の形状は、露出部を副受容部へ嵌め込むことにて露出部に対し副受容部の回転を不能とする、回り止めとなるものであり、
筒状部から第1施錠用片を引き抜き、軸部から第2施錠用片を引き抜くことにて、第1及び第2の両施錠用片を扉開閉用ハンドルから除去することができるものであることを特徴とする請求項1記載の扉開閉用ハンドルの回動防止機構。 - ベースは、内部に上記軸部を回動自在に挿通することができる筒状部を備え、
第1施錠用片は、ベースと別体に形成され且つ筒状部を通すことができる受容部を備え、
筒状部の外周面は係止部が設けられ、上記受容部には係止部に係止される被係止部が設けられ、係止部に被係止部を係止することにより、第1施錠用片は筒状部に対して回動不能とされ、
軸部は、筒状部より外部へ露出する露出部を備え、
第2施錠用片は、軸部と別体に形成され且つ軸部の露出部を挿通することができる副受容部を備え、
軸部の露出部には、副係止部が設けられ、第2施錠用片の副受容部には、副係止部に係止される副被係止部が設けられ、副係止部に副被係止部を係止することにより、第2施錠用片は軸部に対して回動不能とされ、
軸部をベースから外した際、係止部への被係止部の係止を解除することにて、ベースから第1施錠用片を取り外すことができ、副係止部への副被係止部の係止を解除することにて、軸部から第2施錠用片を取り外すことができることを特徴とする請求項1記載の扉開閉用ハンドルの回動防止機構。 - 上記施錠手段は、自由端を備えたツルを被施錠物へ挿通した後ツルの自由端を閉じることにより、施錠を行なう南京錠等のツル付錠前であり、
上記ツルを挿通することができる貫通孔が、合わせ部と被合わせ部とに設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の扉開閉用ハンドルの回動防止機構。 - ベースに対しレバーの回動をロックする扉開閉用ハンドルに内蔵されたロック機構を備えた扉開閉用ハンドルについて、当該ロック機構と共に上記施錠手段にて、ダブルロックできるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の扉開閉用ハンドルの回動防止機構。
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JP2009203186A JP2011052471A (ja) | 2009-09-03 | 2009-09-03 | 扉開閉用ハンドルの回動防止機構 |
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