JP2011051725A - 両面印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯留部を備える両面印刷装置において、搬送ベルトの吸引力を向上させる。
【解決手段】
用紙P1の一面に印刷する第1印刷部3と、一面が印刷された用紙P2が搬入され、搬入された用紙P2を貯留する貯留部5と、この貯留部5から搬出された用紙P2の他面に印刷する第2印刷部7とを備えた両面印刷装置において、貯留部5が、一面が印刷された用紙P2を順次保持して貯留部5内の最終搬入位置に搬送する搬送手段51を備える。さらに、搬送手段51が、搬送ベルト513a、513bに搬送方向の複数の貫通孔513c、513dを設けるとともに、内部を負圧状態にして各貫通孔513c、513dに吸引力を発生させる搬送方向の複数の吸引室511a、511b、各吸引室511a、511b内の空気を排出する空気排出手段515a、515bを備える。
【選択図】図2
【解決手段】
用紙P1の一面に印刷する第1印刷部3と、一面が印刷された用紙P2が搬入され、搬入された用紙P2を貯留する貯留部5と、この貯留部5から搬出された用紙P2の他面に印刷する第2印刷部7とを備えた両面印刷装置において、貯留部5が、一面が印刷された用紙P2を順次保持して貯留部5内の最終搬入位置に搬送する搬送手段51を備える。さらに、搬送手段51が、搬送ベルト513a、513bに搬送方向の複数の貫通孔513c、513dを設けるとともに、内部を負圧状態にして各貫通孔513c、513dに吸引力を発生させる搬送方向の複数の吸引室511a、511b、各吸引室511a、511b内の空気を排出する空気排出手段515a、515bを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、用紙の一面および他面に印刷を行う両面印刷装置に関する。より詳しくは、1面に印刷した用紙を所定時間貯留して他面に印刷する両面印刷装置に関する。
近年、環境問題の観点等から印刷に使用する用紙の使用量を低減することが望まれており、用紙の一面および他面に印刷を行う両面印刷が盛んである。この両面印刷装置の一例として、原紙を外周面に巻装した円筒状の第1ドラムと第2ドラムを隣接して配設し、第1ドラムで用紙の一面に印刷し、一面が印刷された用紙を搬送して第2ドラムで用紙の他面に印刷する両面孔版印刷装置が知られている。
このような両面印刷装置の場合、一面に印刷されたインクが十分に乾く前に、他面印刷のための搬送や、他面印刷を行うことによって用紙が汚れる虞がある。
特許文献1には、第1ドラムへ1次給紙して用紙の一面を印刷し、一面が印刷された用紙を貯留部に2次給紙して所定時間貯留し、その後に搬送して第2ドラムへ3次給紙する両面印刷装置が提案されている。
このような貯留部として、表面に複数の孔を設けた環状の搬送ベルトにより2次給紙された用紙を吸引して順次貯留部内の搬入位置まで搬入し、搬入後に所定間隔を空けた貯留部内の搬出位置へ移動させ、この移動時間中に用紙を乾燥させて第2ドラムが所定の位置にある3次給紙のタイミングに合わせて搬出位置にある乾燥した用紙を搬出する貯留部が考えられる。
しかしながら、このような貯留部において、搬送ベルト表面の複数の孔に吸引力を発生させるために、搬送ベルトの裏面に面する1つの吸引室を形成し、この1つの吸引室で搬送方向の全領域にわたって吸引力を発生させるように構成する場合、搬送当初の用紙が搬送上流側の一部の領域でしか吸着がされず、それ以外の領域は用紙が存在しないため孔が開口状態となり、この開口状態の孔から空気漏れが発生して吸引室内を十分な負圧状態にすることができない。
この搬送上流側の領域は、搬送下流側の領域と比較して用紙を搬送する距離が長く、十分な吸引力を必要とするが、上記空気漏れにより十分な吸引力を得ることができないことにより、用紙の自重によっては用紙が搬送ベルトから剥がれ、紙詰まりや、貯留部内の他の用紙との接触によって画像汚れ等が生じてしまう虞がある。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、搬送ベルトの吸引力を向上させた両面印刷装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の両面印刷装置は、用紙の一面に印刷する第1印刷部と、一面が印刷された用紙が搬入され、搬入された用紙を貯留する貯留部と、この貯留部から搬出された用紙の他面に印刷する第2印刷部とを備えた両面印刷装置であって、貯留部が、一面が印刷された用紙を順次吸引保持して貯留部内の最終搬入位置に搬送する搬送手段を備え、この搬送手段が、搬送方向に複数の貫通孔が設けられた搬送ベルトと、搬送方向に複数設けられた、内部を負圧状態にして各貫通孔に吸引力を発生させるための吸引室と、各吸引室の空気を排出して各貫通孔に吸引力を発生させる空気排出手段とを備えていることを特徴とする。
ここで、「最終搬入位置」とは、搬入された用紙が移動できる貯留部内の搬送方向の最終的な位置を意味する。上記搬送ベルトは、上記最終搬入位置までの間に存在する必要があるが、その搬送ベルトは連続した1つの搬送ベルトとして存在する必要はない。例えば、途中位置から最終搬入位置までの間にもう1つの搬送ベルトを設ける態様であってもよい。この場合、例えば搬送方向上流側の搬送ベルトに対して1つの吸引室を、搬送方向下流側の搬送ベルトに対してもう1つの吸引室を設けることができる。
また、本発明の両面印刷装置は、搬送方向の上流側の吸引室に面する各貫通孔の吸引力が、下流側の吸引室に面する各貫通孔の吸引力よりも大であってもよい。
ここで、吸引室に面する各貫通孔の吸引力の大小は、各吸引室に面する全ての貫通孔が用紙により塞がれた状態における貫通孔の吸引力の大小を意味する。
また、本発明の両面印刷装置は、用紙のサイズ情報を取得する情報取得手段を備え、貯留部が、最終搬入位置に順次搬入されてくる用紙の搬送方向の下流側の下端部を順次保持し、下端部を保持した各用紙のそれらの下端部が互いに所定隙間を有する状態で順次貯留部内の搬出位置に向けて移動させる保持移動手段と、サイズ情報に基づいて、搬出位置における用紙の搬送方向の上流側の上端位置が所定の高さになるように、保持移動手段の搬送方向の位置を変更する位置変更手段とを備えているものであってもよい。
ここで、「サイズ情報」とは、用紙の大きさを示す情報を意味し、具体的な寸法サイズに限定されず、JISやISO等の工業規格が定める判型情報であってもよい。上記「下端部」とは、用紙の下端近傍の部分を意味し、具体的に、下端から上端方向に用紙全長の20パーセント程度の位置までの部分を意味する。
本発明の両面印刷装置によれば、用紙の一面に印刷する第1印刷部と、一面が印刷された用紙が搬入され、搬入された用紙を貯留する貯留部と、この貯留部から搬出された用紙の他面に印刷する第2印刷部とを備え、貯留部が、一面が印刷された用紙を順次吸引保持して貯留部内の最終搬入位置に搬送する搬送手段を備え、この搬送手段が、搬送方向に複数の貫通孔が設けられた搬送ベルトと、搬送方向に複数設けられた、内部を負圧状態にして各貫通孔に吸引力を発生させるための吸引室と、各吸引室の空気を排出して各貫通孔に吸引力を発生させる空気排出手段とを備えていることにより、各吸引室が各貫通孔にそれぞれ吸引力を発生させるため、1つの吸引室で構成する場合と比較して開口状態の貫通孔からの空気漏れによる影響が低減され、搬送ベルトの吸引力が向上して搬送中の用紙が搬送ベルトから剥がれることによる紙詰まり、画像汚れ等を回避できる。
以下、本発明の両面印刷装置の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の両面印刷装置の実施形態である両面印刷装置1の構成図を示す。
両面印刷装置1は、両面孔版印刷装置であり、未印刷の用紙P1を給紙して一面に印刷し、一面印刷後の用紙P2を所定時間貯留し、用紙P2を再給紙して他面に印刷し、他面印刷後の用紙P3を排紙するものである。
両面印刷装置1は、未印刷の用紙P1を給紙する給紙部2と、この給紙部2から給紙された用紙P1の一面に印刷する第1印刷部3と、この第1印刷部3で一面に印刷された用紙P2を反転させる反転部4と、この反転された用紙P2を所定時間貯留する貯留部5と、この貯留部5に貯留された用紙P2を再給紙する再給紙部6と、この再給紙部6から再給紙された用紙P2の他面に印刷する第2印刷部7と、この第2印刷部7で他面に印刷された用紙P3を排紙する排紙部8とから構成される。
給紙部2は、未印刷の用紙P1を第1印刷部3に給紙するものである。
給紙部2の構成について説明する。給紙部2は、装置本体11の側面に設けられ、用紙P1を積載する給紙台21と、この給紙台21から用紙P1を一枚ずつ取り出す給紙ローラ22と、紙捌きローラ23と、用紙P1を第1印刷部3に送り込むタイミングローラ対24とから構成されている。
給紙部2の動作について説明する。給紙部2は、給紙台21に積載された用紙P1を給紙ローラ22および紙捌きローラ23によって取り出し、タイミングローラ対24によって所定のタイミングで第1印刷部3へ送り込む。
両面印刷装置1の装置本体11には、給紙部2に供給された用紙P1の用紙サイズを認識し、装置本体内11内の不図示の制御部にサイズ情報SIを送信する情報取得手段12が内蔵されている。このサイズ情報SIは、用紙P1の大きさを認識できる情報であり、具体的な寸法サイズに限定されず、JISやISO等の工業規格の定める判型情報であってもよい。この情報取得手段12は、給紙部2に供給された用紙P1の用紙サイズを自動的に認識してサイズ情報SIを送信するものであってもよく、給紙部2に用紙P1を供給した作業者が用紙サイズを認識してサイズ情報SIを送信するものであってもよい。
第1印刷部3は、用紙P1の一面に印刷するものである。
第1印刷部3の構成について説明する。第1印刷部3は、第1版胴31を備えている。この第1版胴31は、インク透過性の周壁31aを有し、図示しない駆動手段により図中矢印A方向に回転駆動される。
第1版胴31の内部には、周壁31aの内周面に接するインク供給ローラ32と、このインク供給ローラ32へインクを所定量供給するドクターローラ33と、インクが充填されたインクボトル34が設けられている。
また、第1版胴31の外周面には、不図示のクランプによって原紙Mが巻装されている。第1版胴31の下方には、プレスローラ35が設けられ、このプレスローラ35が第1版胴31と近接離間するように、図中B方向に移動することで、用紙P1を所定の押圧力で挟持して印刷する。第1版胴31の右下方には、第1印刷部3で一面が印刷された用紙P2を原紙Mから分離させる分離爪36が設けられている。
第1印刷部3の動作について説明する。第1印刷部3は、原紙Mが供給されると、この原紙Mが第1版胴31の回転に伴い、第1版胴31の外周面に巻装され、不図示のクランプにより保持される。その後、第1版胴31を所定の周速で回転駆動させるともに、用紙P1を予め設定された押圧力で押圧できる位置にプレスローラ35を移動させる。
給紙部2から所定のタイミングで用紙P1が送り込まれると、第1版胴31とプレスローラ35とで用紙P1を挟持搬送し、原紙Mに用紙P1を押圧して印刷する。一面が印刷された用紙P2は、分離爪36によって原紙Mから分離される。
反転部4は、印刷された一面が下方となるように、用紙P2を反転するものである。
反転部4の構成について説明する。反転部4は、円弧状の軌跡に沿って配設された4個のプーリー41と、この4個のプーリー41の外周に架け渡されてプーリー41の回転に伴って移動する搬送ベルト42と、吸着ファン43とを備えている。
反転部4の動作について説明する。反転部4は、第1印刷部3で印刷された用紙P2を吸着ファン43で吸引しつつ、用紙P2をプーリー41の回転に伴って搬送ベルト42上を円弧状の軌道に沿って貯留部5へ搬送する。用紙P2が円弧状の軌跡で移動することにより、印刷された用紙の一面が下方となる。
図2は、貯留部5の構成図である。貯留部5は、一面が印刷された用紙P2を貯留部5内に搬入し、用紙P2を乾燥させるために所定時間貯留し、再給紙のために貯留部5外へ搬出するものである。
貯留部5の構成について説明する。貯留部5は、図2に示す通り、用紙P2を斜め下方から支持する支持板5aと、この支持板5aの両側で支持板5aに対して略垂直に立設する側板5bと、この支持板5aに対して斜め上方に傾いて位置する覆板5cとを有している。
また、貯留部5は、この覆板5cの内面で搬入時に用紙P2がその上を移動する搬入面5dと、支持板5aの内面で搬出時に用紙P2がその上を移動する搬出面5eとを有している。側板5bの内面は用紙P2の搬入面5dから搬出面5eへの移動を導く案内面となる。また、搬入面5dの上端と搬出面5eの上端との距離が、搬入面5dの下端と搬出面5dの下端との距離よりも短くなるように、支持板5aおよび覆板5cを配置する。すなわち図1および図2に示すように、貯留部5が扇形状の外形を有する。
また、貯留部5は、用紙P2を搬入面5d上で移動させて最終搬入位置まで搬入する第1搬送手段51と、搬入位置まで搬入された用紙P2に対して印刷された一面を内側にして湾曲するカールを付与するカール付与手段52と、搬入位置まで搬入された用紙P2の下端部P2Lを保持して搬出面5e側へ移動する保持移動手段53と、情報取得手段12からのサイズ情報に基づいて保持移動手段53の上下位置を変更する位置変更手段54と、搬入位置まで搬入された用紙P2の上端部P2Uを剥離させ、上端部P2Uが再び搬入面5d上に戻らないように規制する剥離手段55と、搬出面5e上の用紙P2を貯留部5内から搬出する第2搬送手段56とから構成される。
ここで、用紙P2の下端部P2Lとは、用紙P2の下端近傍であり、具体的に、下端から上端方向に用紙P2の全長の20パーセント程度の位置までの部分を意味する。一方、用紙P2の上端部P2Uとは、用紙P2の上端近傍であり、具体的に、上端から下端方向に用紙P2の全長の30パーセント程度の位置までの部分を意味する。
第1搬送手段51は、反転部4からの用紙P2を貯留部5内の最終搬入位置まで搬入面5d上を移動させて搬入するものである。
第1搬送手段51の構成について説明する。第1搬送手段51は、図2に示す通り、覆板5cに固定されて略密閉状態のハウジング511と、ハウジング511を搬送上流側の吸引室511aと搬送下流側の吸引室511bとに仕切る仕切板511cと、各吸引室511a、511b内で所定間隔を空けて配置された各一対のプーリー512a、512bと、各一対のプーリー512a、512bに掛け渡され、不図示の駆動手段によるプーリー512a、512bの回転に伴って移動する環状ベルト513a、513bとを備えている。
覆板5cには、環状ベルト513a、513bが吸引室511a、511bに面して露出するようにスロットが形成され、一対のプーリー512a、512bは、露出する環状ベルト513a、513bの面が搬入面5dと略平坦となるように、吸引室511a、511b内で配置されている。ここで、図3は貯留部5の一部斜視図を示すが、環状ベルト513a、513bには、図3に示す通り、複数の貫通孔513c、513dが形成されている。なお、図3は理解を容易にするため、吸引室511a、511b等は図示していない。
再び図2を参照する。第1搬送手段51は、回転軸514a、514bを中心に反時計回りに回転することによって搬入面5dから突出可能な強制剥離爪514c、514dと、各吸引室511a、511b外に配置され、吸引室511a、511b内の空気を排出して吸引室511a、511b内を負圧状態にさせる吸気ファン515a、515bと、吸引室511a、511bと吸気ファン515a、515bとの間に設けられ、吸気ファン515a、515bによる吸気を制御する吸気シャッター516a、516bと、負圧状態となった吸引室511a、511b内に外気を供給して大気圧に戻す給気シャッター517a、517bを備えている。
第1搬送手段51の動作について説明する。予め吸気ファン515a、515bを回転させておき、所定のタイミングで吸気シャッター516a、516bを開き、給気シャッター517a、517bを閉じて各吸引室511a、511b内の空気を排出して負圧状態にする。負圧状態にある吸引室511a、511bには、吸引室511a、511bに面して搬入面5dに露出する環状ベルト513a、513bの貫通孔513c、513dから外気が流入し、貫通孔513c、513dに吸引力を発生させる。
ここで、搬送上流側の環状ベルト513aは、搬送下流側の環状ベルト513bと比較して用紙P2を最終搬入位置まで搬入する場合のベルトの送り量が長いため、吸引室511aに面する貫通孔513cに発生する吸引力は、吸引室511bに面する貫通孔513dに発生する吸引力よりも大きくなるように設定する。吸引力の大小は、各吸引室511a、511bに面する全ての貫通孔513c、513dが用紙P2に塞がれた状態における貫通孔513c、513dの吸引力の大小を意味する。なお、吸引力の調整は、吸気ファン515a、515bの容量、回転数の調整により行ってもよく、吸気シャッター516a、516bの開口面積を調整するものであってもよい。
反転部4から貯留部5内に搬入された用紙P2は、貫通孔513c、513dから環状ベルト513a、513bに向けて吸引される。不図示の駆動手段がプーリー512a、512bを駆動させることにより、一面が印刷された用紙P2が、露出された環状ベルト513a、513bと略平坦な搬入面5d上を移動する。
用紙P2が貯留部5内の最終搬入位置まで搬入されると、吸気シャッター516a、516bを閉じて給気シャッター517a、517bを開き、吸引室511a、511b内を大気圧に戻し、その後、強制剥離爪514c、514dを回転軸514a、514bを中心に反時計回りに回転させて用紙P2に当接させ、その後、その当接部CPが図中矢印Bで示すように上方向に移動しながら搬入面5d上に突出させることにより、搬入面5d上の用紙P2を剥離する。所定時間経過後、強制剥離爪514c、514dを回転軸514a、514bを中心にして時計回りに回転させ、搬入面5d上から引っ込めて用紙P2の剥離を終了する。
本実施形態では、剥離時に強制剥離爪514c、514dが、回転軸514a、514bを中心に反時計回りに回転して搬入面5dから突出することにより、接触部CPが上方向に移動する。また、剥離後は強制剥離爪514c、514dが、回転軸514a、514bを中心に時計回りに回転して搬入面5dから引っ込むことにより、次に搬入される用紙P2との衝突を回避する。なお、強制剥離爪514c、514dの回転方向は特に限定されない。すなわち強制剥離爪514c、514dが剥離時に回転軸514a、514bを中心に時計回りに回転して搬入面5dから突出することにより、接触部CPが下方向に移動するものであり、剥離後は反時計回りに回転して搬出面5dから引っ込むものであってもよい。
また、本実施形態では、強制剥離爪514c、514dは、次に搬入される用紙P2の下端が強制剥離爪514c、514dに衝突する直前まで搬入面5dから突出して用紙P2を剥離する。このため、本実施形態は、強制剥離爪514c、514dが、剥離時に回転軸514a、514bを中心に時計回りに回転して搬入面5dから突出することにより、接触部CPが下方向に移動し、剥離後は反時計回りに回転して搬入面5dから引っ込む場合よりも次に搬入される用紙P2の下端と突出した強制剥離爪514c、514dとの距離が長くなり、剥離時間を長くできる。
また、本実施形態では、強制剥離爪514c、514dが回転軸514a、514bを中心に回動するものとして説明するが、特に限定されるものではない。すなわち当接部CPが上方向に移動しながら搬入面5d上に突出するものであれば良く、例えば搬入面5dから直線状に往復動するものであってもよい。なお、本実施形態では、吸気ファン515a、515bは常時駆動しているものとして説明する。
搬送手段51の上流側および下流側における吸引動作および剥離動作の制御について説明する。図4は、吸引動作および剥離動作のタイミングチャートを示す。
図4のポイントAは、反転部4から搬入された用紙P2の下端が最終搬入位置に到達するタイミングを示す。第1搬送手段51は、ポイントAの直前から吸気シャッター516aおよび給気シャッター517aを制御して貫通孔513cからの上流側の吸引動作を停止する。
ポイントAにおいて、強制剥離爪514cを搬入面5dから突出させて上流側の剥離動作を開始する。ポイントAの直後に、吸気シャッター516bおよび給気シャッター517bを制御して貫通孔513dからの下流側の吸引を停止する。その後、強制剥離爪514dを搬入面5dから突出させて下流側の剥離動作を開始する。
図4のポイントBは、次に反転部4から搬入された用紙P2の下端が貯留部5の入口に到達するタイミングを示す。図4のポイントCは、次に反転部4から搬入された用紙P2の下端が強制剥離爪514cの直前に到達するタイミングを示す。
搬送手段51は、ポイントBの直前から吸気シャッター516aおよび給気シャッター517aを制御して貫通孔513dからの上流側の吸引動作を開始する。ポイントCで強制剥離爪514cを搬入面5dから引っ込めて上流側の剥離動作を終了させる。ポイントCの直後に、吸気シャッター516bおよび給気シャッター517bを制御して貫通孔513dからの下流側の吸引動作を開始する。その後、強制剥離爪514dを搬入面5dから引っ込めて下流側の剥離動作を終了させる。
ポイントCまで強制剥離爪514cを搬入面5dから突出させることにより、強制剥離爪514cと次の用紙P2との衝突を回避しつつ、一旦剥離された用紙P2が、貯留部5内の気流等によって再び搬入面5dに戻ることを規制して確実に用紙P2を剥離できる。
再び図3を参照する。カール付与手段52は、貯留部5内の各用紙P2に印刷された一面を内側にして湾曲するカールを付与するものである。
カール付与手段52の構成について説明する。カール付与手段52は、図3に示す通り、第1搬送手段51の両側で搬入面5d上に立設された不図示の取付板によって両端を固定された支点軸521と、この支点軸521を中心にして矢印C方向に回転可能に取り付けられた支持板522と、支持板522から斜め下方に羽根状に延出したガイド板523とを備えている。
カール付与手段52の動作について説明する。カール付与手段52は、用紙P2が貯留部5内に搬入される前に予めガイド板523が搬入面5dに対して斜め下方を向くように、支点軸521を中心にして支持板522およびガイド板523を回転させる。
これにより、搬入面5d上を移動して搬入された用紙P2の左右部が、搬入面5dからガイド板523上に移り、この用紙P2の左右部が、搬入面5d上を移動する用紙P2の中央部よりも斜め下方に移動し、用紙P2が搬入位置まで搬入されると、用紙P2には印刷された一面を内側にして湾曲するカールが付与される。
カールが付与されることより、用紙P2に腰付けがなされ、第1搬送手段51によって剥離された後であっても、用紙P2は再び搬入面5d側に戻ろうとする性質を有することになる。
再び図2を参照する。保持移動手段53は、最終搬入位置まで搬入された用紙P2の下端部P2Lを順次保持し、この下端部P2Lが互いに所定隙間を有する状態で各用紙P2を搬入面5d側から搬出面5e側に移動させるものである。本実施形態においては、搬入面5d側を移動上流、搬出面5e側を移動下流として説明する。
一方、用紙P2の上端部P2Uは、剥離後に搬出面5e側に自由落下することによって移動する。前述の通り、搬入面5dの上端と搬出面5eの上端との距離が、搬入面5dの下端と搬出面5dの下端との距離よりも短くなるように、支持板5aおよび覆板5cを配置することにより、上端部P2Uの搬出面5e側への移動が、強制的に搬出面5e側に移動される下端部P2Lよりも遅くなることを回避する。
保持移動手段53の構成について説明する。保持移動手段53は、図2に示す通り、一方が搬入面5d近傍に配置され、他方が搬出面5e近傍に配置された一対のプーリー531と、この一対のプーリー531の外周に掛け渡されて、不図示の駆動手段によるプーリー531の回転に伴って移動する環状ベルト532とを備えている。
また、この環状ベルト532の全外周面には、複数のプレート533が互いに所定間隔を空けて略垂直に立設している。この各プレート533は、隣接するプレート533に向けて延びる弾性変形可能な爪片534を有している。
保持移動手段53の動作について説明する。この保持移動手段53の動作は、用紙P2が最終搬入位置まで搬入される毎の所定タイミングで動作する間欠動作である。用紙P2が搬入面5d上を移動すると、用紙P2の下端部P2Lがプレート533間の凹部535に一枚ずつ挿入され、用紙P2が環状ベルト532に当接する。
ここで、本実施形態における最終搬入位置とは、搬入された用紙P2が移動できる貯留部5内の下方の位置のことであり、具体的に、用紙P2の下端部P2Pが凹部535に挿入され、用紙P2が環状ベルト532に当接する位置となる。
ここで、搬入面5d近傍では、移動上流側のプレート533がプーリー531の周方向を向き、移動下流側のプレート533が環状ベルト532に対して略垂直を向くため、凹部535の寸法が用紙P2の厚みよりも広がり、用紙P2の下端部P2Lをプレート533間の凹部535に挿入できる。
用紙P2が搬入された後、所定のタイミングで不図示の駆動手段が、プーリー531を回転させることにより、搬入面5dの近傍で凹部535に用紙P2が挿入された移動上流側のプレート533も搬出面5e側に移動することで環状ベルト532に対して略垂直を向く。これにより、凹部535の寸法が用紙P2の厚みよりも狭くなり、移動下流側の爪片534が下端部P2Lに当接して弾性変形することで下端部P2Lが、移動上流側のプレート533と移動下流側の爪片534とによって保持される。
プーリー531がさらに回転し、移動下流側のプレート533が搬出面5e近傍まで移動することにより、移動下流側のプレート533がプーリー531の周方向を向き、再び凹部535の寸法が用紙P2の厚みよりも広くなり、用紙P2の下端部P2Lの保持が解除される。この間欠動作である用紙P2の搬入面5dから搬出面5eへの移動時間によって、用紙P2の印刷された一面が乾燥する。
位置変更手段54は、情報取得手段12が取得し、不図示の制御部から送信されたサイズ情報SIに基づいて、保持移動手段53によって搬出面5e上へ移動した用紙P2の上端の位置が、用紙のサイズが異なる場合であっても所定の高さ位置となるように、保持移動手段53の上下方向の位置を変更させるものである。
位置変更手段54の構成について説明する。位置変更手段54は、不図示の駆動手段により駆動する駆動ローラ541と、駆動ローラ541と上下方向に所定間隔を空けて配置される従動ローラ542と、駆動ローラ541および従動ローラ542に掛け渡される環状ベルト543と、環状ベルト543に固定され、不図示の取付具により保持移動手段53と接続する移動子544とから構成される。
位置変更手段54の動作について説明する。図5は、位置変更手段54によって保持移動手段53の位置が変更された貯留部5の構成図を示す。位置変更手段54は、情報取得手段12からのサイズ情報SIに基づいて、保持移動手段53によって搬出面5e上に移動された用紙P2の上端が搬出面5e上の所定の位置にあるように、予め駆動ローラ541を駆動して図中矢印A方向に移動子544を移動させることにより、図5に示すように保持移動手段53の上下方向の高さ位置を調整する。ここで、保持移動手段53の上下方向の移動量は、搬出面5e上の用紙P2の上端の搬出方向の移動量に対応させて決定されるものである。これにより、搬出面5e上に移動された用紙P2の上端と第2印刷部7との距離が用紙サイズによらず一定であり、用紙P2の搬出時の制御を共通化できる。
このように、両面印刷装置1に用紙サイズの小さな用紙P2が搬入される場合は、下流側の貫通孔513eが殆ど塞がれず、仮に吸引室が1つの場合には、上流側の貫通孔513cの吸引力が小さくなるが、複数の吸引室511a、511bを備えることにより、上流側の吸引力の低下を回避でき、搬送ベルト513aの吸引力が向上する。
図6は剥離手段55の構成図である。剥離手段55は、搬入位置まで搬入された用紙P2の上端部P2Uを搬入面5dから剥離させ、上端部P2Uが再び搬入面5dに戻らないように規制するものである。
剥離手段55の構成について説明する。剥離手段55は、貯留部5の搬出面5e側の上方に配置される駆動軸551と、略半円状であって略半円の中心で駆動軸551に固定されるカム552と、カム552の円周近傍でカム552に対して回転自在に連結された可動ガイド553と、可動ガイド553に形成されたスロット553aに挿入され、可動ガイド553の軌道を導く第1ガイド軸554とを備えている。なお、第1ガイド軸554は、後述する再給紙部6のピックアップローラ対61の一方の回転軸と連結している。
また、剥離手段55は、貯留部5の搬入面5d側の上方に配置される回転軸555と、回転軸555に固定支持された剥離爪556と、回転軸555に固定され、不図示のバネにより図中矢印A方向に付勢されているレバー557と、一方がレバー557と回転自在に連結し、他方がカム552の外周面552aに当接するリンク558と、リンク558に形成されたスロット558aに挿入され、リンク558の軌道を導く第2ガイド軸559とを備えている。
剥離手段55の動作について説明する。剥離手段55は、用紙P2が搬入位置まで搬入されると略同時に不図示の駆動手段によって駆動軸551を図中矢印B方向に回転させる。駆動軸551の回転に伴ってカム552が回転し、カム552と回転自在に連結された可動ガイド553が、スロット553aに挿入された第1ガイド軸554に軌道を導かれて移動する。
カム552の回転によってカム552の外周面552aとリンク558が当接することにより、リンク558が第2ガイド軸559に軌道を導かれて図中矢印C方向に移動する。リンク558の移動に伴ってレバー557が付勢方向に逆らって回転軸555回りに回転する。回転軸555の回転によって、剥離爪556が回転軸555回りに図中矢印D方向に回転する。すなわち剥離手段55は、駆動軸551の回転に同期させて可動ガイド553および剥離爪556を動作させる。
回転軸555の回転に伴い、剥離爪556が搬入面5d上に突出することにより、用紙P2の上端部P2Uが搬入面5dから剥離される。可動ガイド553が、略搬出方向に移動した後に、搬入面5d近傍の上方で且つ略搬入方向に移動することにより、可動ガイド553は、剥離爪556によって剥離されて下方へ移動する上端部P2Uとの衝突を回避して搬入面5dと用紙P2の上端部P2Uとの間に入る。これにより、用紙P2の厚みや、カール付与による腰付けや、貯留部5内の気流によって用紙P2の上端部P2Uが再び搬入面5dに戻ることが規制される。
用紙P2の上端部P2Uが再び搬入面5dに戻ることを規制することで、次に搬入される用紙P2と搬出面5eに戻る用紙P2の上端部P2Uとの衝突が回避できる。さらに回転軸555が回転することにより、剥離爪556が再び搬入面5d側に移動を開始し、搬入面5d近傍まで上方に移動した可動ガイド553が、搬出面5e側の下方へ移動する。この時、可動ガイド553が用紙P2の上端部P2Uを強制的に搬出面5e側へ移動させる。
第2搬送手段56は、搬出面5e上の用紙P2を貯留部5内から再給紙部6へ搬出するものである。
第2搬送手段56は、ハウジング561が1つの吸引室を形成して支持板5aに固定されている点および搬出面5eから用紙P2を強制剥離させる必要がないため、剥離爪を有さない点において第1搬送手段51と相違するが、他の構成は第1搬送手段51と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
第2搬送手段56は、後述する第2印刷部7の第2版胴71が所定位置にあるタイミングで搬出面5e上の用紙P2を搬出面5e上で移動させて貯留部5内から搬出させる。用紙P2を搬出させる動作は、第1搬送手段51と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
再び図1を参照して説明する。再給紙部6は、貯留された用紙P2を第2印刷部7へ再給紙するものである。
再給紙部6の構成について説明する。再給紙部6は、貯留部5から搬出された用紙P2をピックアップするピックアップローラ対61と、ピックアップした用紙P2を所定のタイミングで第2印刷部7へ送り込むタイミングローラ対62とから構成される。
再給紙部6の動作について説明する。ピックアップローラ対61が第2搬送手段56から搬出された用紙P2を順次ピックアップし、タイミングローラ対62がピックアップされた用紙P2を所定のタイミングで第2印刷部7へ送り込む。
第2印刷部は、貯留された用紙P2の他面に印刷するものである。この第2印刷部7の構成および動作は、第1印刷部3と同様であり、その詳細な説明は省略する。
排紙部8は、他面が印刷された用紙P3を排紙するものである。
排紙部8の構成について説明する。排紙部8は、第2印刷部7によって他面が印刷された用紙P3を搬送する排紙搬送手段81と、装置本体11の側方に設けられ、用紙P3を積載する排紙台82とから構成される。排紙搬送手段81は、駆動ローラ81aと、従動ローラ81bと、搬送ベルト81cと、吸着ファン81dとから構成される。
排紙部8の動作について説明する。排紙部8は、第2印刷部7によって他面が印刷された用紙P3が搬送ベルト81c上に供給されると、吸着ファン81dにより用紙P3を吸着搬送して排紙台82に積載する。
この両面印刷装置1の全体動作について説明する。給紙部2が未印刷の用紙P1を第1印刷部3に給紙し、第1印刷部3が用紙P1の一面に印刷する。反転部4が、印刷された用紙P2の一面が下方となるように、用紙P2を反転させて貯留部5へ搬送する。
貯留部5では、第1搬送手段51が用紙P2の一面を下方にして最終搬入位置まで吸引搬送する。この時、カール付与手段52によって用紙P2には、印刷された一面を内側にして湾曲するカールが付与される。
搬入位置まで搬入された用紙P2の下端部P2Lは、保持移動手段53によって保持されるとともに、搬出面5e側に保持移動され、用紙P2の上端部P2Uは、剥離手段55によって搬入面5dから剥離されるともに、再び搬入面5dに戻らないように規制される。
保持移動手段53は、情報取得手段12からの用紙サイズ情報SIに基づいて、予め搬出面5e上の用紙P2の高さ位置が用紙サイズによらず所定の高さ位置となるように、位置変更手段54が保持移動手段53の高さ方向の位置を調整する。
第2搬送手段56が搬出面5e上の用紙P2を貯留部5内から再給紙部6へ搬出し、再給紙部6が所定のタイミングで第2印刷部7へ用紙P2を再給紙する。第2印刷部7が用紙P2の他面に印刷し、排紙部8が他面を印刷された用紙P3を排紙する。具体的に、両面印刷装置1は、1分間に100枚程度のサイクルで用紙P1の一面および他面を印刷することができる。
本実施形態では、両面印刷装置1を両面孔版印刷装置として説明したが、特にこれに限定されるものではなく、未印刷の用紙P1の一面および他面に印刷が可能なインクジェットプリンタ等であっても構わない。
本実施形態では、第1搬送手段51が、ハウジング511を仕切板511cにより複数の吸引室511a、511bを形成するものとして説明したが、個々の独立した吸引室を設けるものであってもよい。
以上述べた通り、両面印刷装置1によれば、第1搬送手段51が、搬送方向に複数の吸引室511a、511bを設け、各吸引室511a、511bがそれぞれ環状ベルト513a、513bに形成された貫通孔513c、513dに独立した吸引力を発生させるため、仮に搬送当初に下流側の貫通孔513dが塞がれない状態でその開口からの空気漏れがある場合であっても、上流側の貫通孔513cの吸引力が低下ない。これにより、環状ベルト513a、513bの吸引力を向上できる。
また、両面印刷装置1は、搬送上流側の貫通孔513cの吸引力が搬送下流側の貫通孔513dよりも大きいため、搬送距離の長い上流側の環状ベルト513aの吸引力が向上できるともに、搬送距離の短い下流側の環状ベルト513bの吸引力を弱めて剥離させ易くすることができる。
また、両面印刷装置1が、サイズ情報SIを取得する情報取得手段12を備え、その貯留部5が、下端部P2Lが互いに所定隙間を有する状態で用紙P2を順次前記貯留部5内の搬出面5e側に移動させる保持移動手段53と、サイズ情報SIに基づいて、搬出面5eにおける用紙P2の上端位置が所定の高さになるように、保持移動手段53の搬送方向の位置を変更する位置変更手段54とを備えることにより、用紙サイズによらず、用紙の搬出制御を共通化させる両面印刷装置であって、サイズの小さい用紙P2が搬入され、搬送下流側の貫通孔5dのほとんどが塞がれず、空気漏れが発生する場合においても、搬送上流側の貫通孔5cの吸引力が低減せず、搬送ベルト513aの吸引力が向上する。
また、両面印刷装置1は、第1搬送手段51が、用紙P2と当接し、その後、用紙P2との当接部CPが上方向に移動しながら搬入面5dから突出する強制剥離爪514c、514dを備えることにより、吸引され密着していた用紙P2と搬入面5dとの間に空気が入り込むため、用紙P2が搬入面5d上から剥がれ易くなる。
CP 当接部
P1、P2 用紙
SI サイズ情報
P2L 下端部
P2U 上端部
1 両面印刷装置
3 第1印刷部
5 貯留部
5d 搬入面
5e 搬出面
7 第2印刷部
12 情報取得手段
51 第1搬送手段
511a、511b 吸引室
513a、513b 環状ベルト
513c、513d 貫通孔
514c、514d 強制剥離爪
515a、515b 吸気ファン
53 保持移動手段
54 位置変更手段
P1、P2 用紙
SI サイズ情報
P2L 下端部
P2U 上端部
1 両面印刷装置
3 第1印刷部
5 貯留部
5d 搬入面
5e 搬出面
7 第2印刷部
12 情報取得手段
51 第1搬送手段
511a、511b 吸引室
513a、513b 環状ベルト
513c、513d 貫通孔
514c、514d 強制剥離爪
515a、515b 吸気ファン
53 保持移動手段
54 位置変更手段
Claims (3)
- 用紙の一面に印刷する第1印刷部と、前記一面が印刷された用紙が搬入され、搬入された前記用紙を貯留する貯留部と、該貯留部から搬出された用紙の他面に印刷する第2印刷部とを備えた両面印刷装置であって、
前記貯留部が、
前記一面が印刷された用紙を順次吸引保持して前記貯留部内の最終搬入位置に搬送する搬送手段を備え、
該搬送手段が、
前記搬送方向に複数の貫通孔が設けられた搬送ベルトと、
前記搬送方向に複数設けられた、内部を負圧状態にして前記各貫通孔に吸引力を発生させるための吸引室と、
前記各吸引室の空気を排出して前記各貫通孔に吸引力を発生させる空気排出手段とを備えていることを特徴とする両面印刷装置。 - 前記搬送方向の上流側の吸引室に面する各貫通孔の吸引力が、前記下流側の吸引室に面する各貫通孔の吸引力よりも大であることを特徴とする請求項1に記載の両面印刷装置。
- 前記両面印刷装置が、前記用紙のサイズ情報を取得する情報取得手段を備え、
前記貯留部が、
前記最終搬入位置に順次搬入されてくる前記用紙の前記搬送方向の下流側の下端部を順次保持し、下端部を保持した各用紙のそれらの下端部が互いに所定隙間を有する状態で順次前記貯留部内の搬出位置に向けて移動させる保持移動手段と、
前記サイズ情報に基づいて、前記搬出位置における前記用紙の前記搬送方向の上流側の上端位置が所定の高さになるように、前記保持移動手段の前記搬送方向の位置を変更する位置変更手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の両面印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202285A JP2011051725A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 両面印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202285A JP2011051725A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 両面印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011051725A true JP2011051725A (ja) | 2011-03-17 |
Family
ID=43941156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009202285A Withdrawn JP2011051725A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 両面印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011051725A (ja) |
-
2009
- 2009-09-02 JP JP2009202285A patent/JP2011051725A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121106 |