JP2011051494A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェールセーフ時におけるブレーキフィーリングの低下を抑える。
【解決手段】ブレーキ制御装置は、液圧回路を介したブレーキ液の供給によりホイールシリンダに液圧を発生させ、当該液圧により車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、マスタシリンダと、ストロークシミュレータと、シミュレータカット弁SCSSと、シミュレータカット弁SCSSの開閉を制御する第1制御部210、第2制御部220と、を備える。第1制御部210および第2制御部220は、通常時は第1制御部210がシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御し、第1制御部210に異常が発生した場合に、第2制御部220がシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を継続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキ制御装置に関する。
従来、液圧回路を介した複数のホイールシリンダへのブレーキ液の供給をアクチュエータにより電子制御して、各ホイールシリンダに供給する液圧を調整するブレーキ制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のブレーキ制御装置は、ブレーキ液を貯留したマスタリザーバと各ホイールシリンダとをつなぐ4つに分岐された主管路と、分岐された主管路のそれぞれに設けられ、マスタリザーバに貯留されたブレーキ液を吸入・吐出して各ホイールシリンダを加圧するポンプと、を備えている。そして、このブレーキ制御装置は、右前輪用ホイールシリンダおよび左後輪用ホイールシリンダに主管路を介してブレーキ液を供給する第1配管系統と、左前輪用ホイールシリンダおよび右後輪用ホイールシリンダに主管路を介してブレーキ液を供給する第2配管系統とを備えている。さらに、このブレーキ制御装置は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルが進入可能に設けられたマスタシリンダと左右前輪のホイールシリンダとをつなぐ補助管路を備えている。また、補助管路には、ブレーキペダルの操作によってマスタシリンダから送出されたブレーキ液を収容して、ブレーキペダルの操作に応じた反力を発生させるストロークシミュレータを備えている。また、マスタシリンダとストロークシミュレータとを連通する流路の中途に設けられたシミュレータカット弁を備えている。
このような構成において、ブレーキペダルが踏み込まれると、ペダル踏力に応じたホイールシリンダ圧が算出され、算出されたホイールシリンダ圧となるように、第1配管系統および第2配管系統によってマスタリザーバから各ホイールシリンダにブレーキ液が供給される。また、ホイールシリンダ圧の上昇に応じたブレーキペダルの操作時の抵抗、つまりブレーキフィーリングを運転者に与えるためにストロークシミュレータが用いられる。具体的には、ブレーキペダルが踏み込まれることで所定量のブレーキ液がマスタシリンダからストロークシミュレータに移動し、ストロークシミュレータによってブレーキペダルの踏み込みに応じた反力が生成される。これにより、ホイールシリンダ圧の上昇に応じた抵抗感をブレーキペダルに提供して運転者に良好なブレーキフィーリングを与えている。
特開2007−137258号公報
上述のブレーキ制御装置では、主管路を介したブレーキ制御に異常が生じた場合のフェールセーフとして、第1配管系統および第2配管系統の制御を停止するとともに、ブレーキペダルのペダル踏力に応じてマスタシリンダのブレーキ液を、補助管路を介して左右前輪のホイールシリンダに供給する制御を実行している。あるいは、異常が生じた部位を含む配管系統の制御を停止して他方の配管系統の制御を継続するとともに、制御を停止した配管系統側の前輪に補助管路を介してマスターシリンダのブレーキ液を供給する制御を実行している。これらの制御により、主管路を介したブレーキ制御に異常が生じた場合であっても、車輪に制動力を付与することができる。
このフェールセーフ時には、シミュレータカット弁を閉弁状態にすることで、マスタシリンダからストロークシミュレータへのブレーキ液の供給が遮断される。これにより、マスタシリンダから左右前輪のホイールシリンダに供給されるブレーキ液の量を確保して、補助管路を介したブレーキ液の供給による、前輪への制動力の付与をより確実にしている。
このような状況において、本発明者らは以下の課題を認識するに至った。すなわち、マスタシリンダからストロークシミュレータへのブレーキ液の供給を遮断した場合には、ブレーキペダルの踏み込み量であるペダルストロークと、ブレーキペダルの踏み込みによって得られる制動力(車両の減速度)との関係が、通常時の関係に対して変化してしまう場合があった。具体的には、シミュレータカット弁の遮断によってマスタシリンダからホイールシリンダに供給されるブレーキ液の量が過剰となり、通常時、すなわちシミュレータカット弁が開弁状態にあるときと比べてペダルストロークに対して得られる制動力が大きくなってしまう場合があった。この場合には、ペダル操作による制動力生成のコントロールが難しくなり、これによりブレーキフィーリングが低下してしまうおそれがあった。
本発明は発明者らによるこうした認識に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、フェールセーフ時におけるブレーキフィーリングの低下を抑えるブレーキ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ制御装置は、液圧回路を介したブレーキ液の供給によりホイールシリンダに液圧を発生させ、当該液圧により車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、収容されているブレーキ液をブレーキ操作部材の操作に応じて加圧するマスタシリンダと、前記マスタシリンダからのブレーキ液の供給によりブレーキ操作部材の操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータと、前記マスタシリンダと前記ストロークシミュレータとを連通する流路の中途に設けられたシミュレータカット弁と、前記シミュレータカット弁の開閉を制御可能な複数の制御部と、を備え、前記複数の制御部は、通常時はその少なくとも一つが前記シミュレータカット弁の開閉を制御し、シミュレータカット弁の開閉を制御している制御部に異常が発生した場合に、正常な制御部の少なくとも一つが前記シミュレータカット弁の開閉制御を継続することを特徴とする。
この態様のブレーキ制御装置であれば、フェールセーフ時におけるブレーキフィーリングの低下を抑えることができる。
上記態様において、前記シミュレータカット弁は、通電によりその開閉が制御され、前記複数の制御部はそれぞれ、シミュレータカット弁への通電をデューティ制御するためのレギュレータを備えていてもよい。この場合には、シミュレータカット弁を小型化することができる。
上記態様において、前記複数の制御部は、通常時に、その二つ以上が互いに協調して前記シミュレータカット弁の開閉を制御してもよい。この場合には、各レギュレータにかかる負荷を軽減することができ、レギュレータの長寿命化を実現することができる。
上記態様において、前記複数の制御部は第1制御部と第2制御部を含み、前記第1制御部の第1レギュレータと前記第2制御部の第2レギュレータとは前記シミュレータカット弁に対して互いに並列に接続され、前記第1レギュレータからの出力電流を検知する第1電流モニタ回路と、前記第2レギュレータからの出力電流を検知する第2電流モニタ回路と、前記第1制御部および前記第2制御部が互いの状態信号を送受信するための制御部間通信部と、を備え、第1制御部および第2制御部は、通常時それぞれ他方の制御部に対して前記制御部間通信部を介して状態信号を送信し、他方の制御部からの状態信号が途絶えた場合に、出力電流が前記シミュレータカット弁の開閉に必要な電流量となるようにレギュレータを制御するとともに、電流モニタ回路により検知された出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて異常発生部位が前記制御部間通信部であるかを判定し、異常発生部位が前記制御部間通信部であると判定した場合には、通常時の開閉制御状態を維持してもよい。この場合には、シミュレータカット弁に供給される電流が過剰になる事態を回避することができるため、シミュレータカット弁のさらなる小型化を図ることができる。
上記態様において、第1制御部および第2制御部は、異常発生部位が前記制御部間通信部ではないと判定した場合には、検知された出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて、異常発生部位が他方の制御部であるかを判定し、異常発生部位が他方の制御部であると判定した場合には、シミュレータカット弁の開閉制御を実施し、異常発生部位が他方の制御部ではないと判定した場合には、シミュレータカット弁の開閉制御を禁止してもよい。この場合には、異常発生部位の特定が容易になり、異常発生部位の修理作業時間を短縮することができる。
本発明によれば、フェールセーフ時におけるブレーキフィーリングの低下を抑えることができる。
実施形態1に係るブレーキ制御装置における液圧回路の概略構成図である。 ブレーキECUおよびシミュレータカット弁の電気的構成を示す図である。 ペダルストロークと車両の減速度との相対関係を示す図である。 実施形態2に係るブレーキ制御装置における、ブレーキECUおよびシミュレータカット弁の電気的構成を示す図である。 実施形態3に係るブレーキ制御装置のフェールセーフ時における、シミュレータカット弁の開閉動作の制御フローチャートである。 変形例に係るブレーキ制御装置における液圧回路の概略構成図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るブレーキ制御装置における液圧回路の概略構成図である。本実施形態に係るブレーキ制御装置100は、右前輪用および左後輪用のホイールシリンダにブレーキ液を供給する第1配管系統と、左前輪用および右後輪用のホイールシリンダにブレーキ液を供給する第2配管系統とを備える、いわゆるX配管構造を有する。
図1に示すように、ブレーキ制御装置100は、ブレーキペダル1(ブレーキ操作部材)、踏力センサ2、マスタシリンダ3、シミュレータカット弁SCSS、ストロークシミュレータ4、液圧アクチュエータ5を備える。また、ブレーキ制御装置100は、それぞれ車両の右前輪、左後輪、左前輪、右後輪(全て図示せず)に設けられたブレーキディスクFR,RL,FL,RRと、ブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ6FR,6RL,6FL,6RR(以下、適宜総称して「ホイールシリンダ6」という)とを含むディスクブレーキユニットを備える。各ホイールシリンダ6は、それぞれ異なるブレーキ液流路を介して液圧アクチュエータ5に接続されている。また、ブレーキ制御装置100は、ブレーキ制御装置100の各部の動作を制御する制御部としてのブレーキECU200を備えている。
各ディスクブレーキユニットでは、ホイールシリンダ6に液圧アクチュエータ5からブレーキ液が供給され、ブレーキ液の液圧により各車輪と共に回転するブレーキディスクFR,RL,FL,RRにブレーキパッド(図示せず)が押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態ではディスクブレーキユニットが用いられているが、例えばドラムブレーキなどの他の制動力付与機構が用いられてもよい。
ドライバによってブレーキペダル1が踏み込まれると、ブレーキペダル1の踏力(運転者がブレーキペダル1を踏む力)が踏力センサ2に入力される。踏力センサ2は、入力された踏力値を表す信号をブレーキECU200に送信する。なお、ここではブレーキペダル1の操作量を検出するための操作量センサとして踏力センサ2を用いたが、ブレーキペダル1のストロークを検知するストロークセンサ等であってもよい。
マスタシリンダ3は、運転者によるブレーキペダル1の操作によって、収容されているブレーキ液を加圧し、このブレーキ液をホイールシリンダ6に向けて送出する。マスタシリンダ3は、プライマリ室3aと、セカンダリ室3bと、プライマリピストン3cと、セカンダリピストン3dと、スプリング3eとを備える。
マスタシリンダ3は、プライマリピストン3cおよびセカンダリピストン3dによってプライマリ室3aとセカンダリ室3bとに区画されている。プライマリピストン3cには、ブレーキペダル1から延びるプッシュロッドが接続されている。そして、プライマリピストン3cは、スプリング3eの弾性力を受けてブレーキペダル1が踏み込まれていないときにブレーキペダル1を初期位置側に戻すようにプッシュロッドを押圧している。セカンダリピストン3dもまた、スプリング3eの弾性力を受けてプライマリピストン3cを介してプッシュロッドを押圧している。運転者によってブレーキペダル1が踏み込まれると、プッシュロッドがマスタシリンダ3に進入し、プライマリピストン3cおよびセカンダリピストン3dが押圧される。これにより、収容されているブレーキ液が加圧されて、プライマリ室3aおよびセカンダリ室3bにマスタシリンダ圧が発生する。
マスタシリンダ3のプライマリ室3aとセカンダリ室3bには、それぞれ液圧アクチュエータ5に向けて延びる管路B、管路Aが連結されている。
また、マスタシリンダ3は、ブレーキ液を貯留するリザーバタンク3fに接続されている。リザーバタンク3fは、ブレーキペダル1が初期位置にあるときにプライマリ室3aおよびセカンダリ室3bのそれぞれと図示しない通路を介して接続され、マスタシリンダ3内にブレーキ液を供給したり、マスタシリンダ3内の余剰ブレーキ液を貯留する。リザーバタンク3fには、液圧アクチュエータ5に向けて延びる管路C、管路Dが連結されている。
ストロークシミュレータ4は、管路Aに連結された管路Eに接続されており、マスタシリンダ3のセカンダリ室3b内のブレーキ液を収容する役割を果たす。マスタシリンダ3とストロークシミュレータ4とを連通する流路の一部である管路Eには、シミュレータカット弁SCSSが設けられている。したがって、ストロークシミュレータ4はシミュレータカット弁SCSSを介して管路Aに接続されている。シミュレータカット弁SCSSは、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有し、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態とされ、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉弁状態とされる常閉型電磁制御弁である。シミュレータカット弁SCSSが閉弁状態であるときは、管路Aとストロークシミュレータ4との間のブレーキ液の流通が遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁SCSSが開弁されると、ストロークシミュレータ4とマスタシリンダ3との間でブレーキ液を双方向に流通させることができる。
ストロークシミュレータ4は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁SCSSの開弁時に運転者によるブレーキペダル1の踏力に応じた反力を創出する。具体的には、ブレーキペダル1が所定の踏力で踏み込まれると、セカンダリ室3b内のブレーキ液が管路A、管路Eを介してストロークシミュレータ4に送出される。ブレーキ液がストロークシミュレータ4に流入するとストロークシミュレータ4に液圧が発生し、これによりストロークシミュレータ4において反力が創出される。ブレーキペダル1は、踏力と反力とが等しくなるまでマスタシリンダ3に進入する。すなわち、ストロークシミュレータ4によってブレーキペダル1の踏力に応じたブレーキペダル1のペダルストロークが創出される。ストロークシミュレータ4としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されることが好ましい。
液圧アクチュエータ5は、マスタシリンダ3のセカンダリ室3bとホイールシリンダ6FRとを接続する管路Fを備える。管路Fは、その一端が管路Aに連結され、他端が後述する個別管路H1のポンプ7よりも下流側に連結されており、中途にはマスタカット弁SMC1が設けられている。また、液圧アクチュエータ5は、マスタシリンダ3のプライマリ室3aとホイールシリンダ6FLとを接続する管路Gを備える。管路Gは、その一端が管路Bに連結され、他端が後述する個別管路I3のポンプ9よりも下流側に連結されており、中途にはマスタカット弁SMC2が設けられている。
マスタカット弁SMC1,SMC2は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態とされ、ソレノイドが非通電状態にある場合に開弁状態とされる常開型電磁制御弁である。マスタカット弁SMC1,SMC2が開弁状態であると、マスタシリンダ3と管路F,Gとの間でブレーキ液を双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁SMC1,SMC2が閉弁されると、管路A,Bにおけるブレーキ液の流通は遮断される。すなわち、マスタカット弁SMC1,SMC2が閉弁されると、マスタシリンダ3によるホイールシリンダ6FR,6FLへのブレーキ液の供給が遮断される。
また、液圧アクチュエータ5は、リザーバタンク3fから延びる管路Cに接続された管路Hと、同じくリザーバタンク3fから延びる管路Dに接続された管路Iとを備える。管路Hは個別管路H1,H2という2本の管路に分岐して、個別管路H1がホイールシリンダ6FRに、個別管路H2がホイールシリンダ6RLにそれぞれ接続されている。また、管路Iは個別管路I3,I4という2本の管路に分岐して、個別管路I3がホイールシリンダ6FLに、個別管路I4がホイールシリンダ6RRにそれぞれ接続されている。
各個別管路H1,H2,I3,I4には、それぞれ1つずつポンプ7,8,9,10が設けられている。各ポンプ7〜10は、例えば静寂性に優れたトロコイドポンプにより構成される。ポンプ7〜10のうち、ポンプ7、8は、第1モータ11によって駆動され、ポンプ9、10は、第2モータ12によって駆動される。
また、液圧アクチュエータ5は、ポンプ7〜10のそれぞれに対して並列的に配置された管路J1,J2,J3,J4を備える。ポンプ7に対して並列的に配置された管路J1は、ポンプ7の上流側と下流側を、ポンプ7を迂回して連結している。本実施形態では、管路J1は、その一端がポンプ7の上流側に位置する管路Hに接続され、他端がポンプ7の下流側に位置する管路Fに接続されている。また管路J1の中途には、連通弁SRC1と液圧調整弁SLFRとが直列的に設けられている。連通弁SRC1はポンプ7の吸入ポート側(管路J1におけるブレーキ液流動方向の下流側)に、液圧調整弁SLFRはポンプ7の吐出ポート側(管路J1におけるブレーキ液流動方向の上流側)にそれぞれ配置されている。ポンプ8に対して並列的に配置された管路J2は、ポンプ8の上流側と下流側を、ポンプ8を迂回して連結している。本実施形態では、管路J2は、その一端が個別管路H2のポンプ8よりも上流側に接続され、他端が個別管路H2のポンプ8よりも下流側に接続されている。また管路J2の中途には、液圧調整弁SLRLが設けられている。
ポンプ9に対して並列的に配置された管路J3は、ポンプ9の上流側と下流側を、ポンプ9を迂回して連結している。本実施形態では、管路J3は、その一端が個別管路I3のポンプ9よりも上流側に接続され、他端がポンプ9の下流側に位置する管路Gに接続されている。また管路J3の中途には、連通弁SRC2と液圧調整弁SLFLとが直列的に設けられている。連通弁SRC2はポンプ9の吸入ポート側(管路J3におけるブレーキ液流動方向の下流側)に、液圧調整弁SLFLはポンプ9の吐出ポート側(管路J3におけるブレーキ液流動方向の上流側)にそれぞれ配置されている。ポンプ10に対して並列的に配置された管路J4は、ポンプ10の上流側と下流側を、ポンプ10を迂回して連結している。本実施形態では、管路J4は、その一端がポンプ10の上流側に位置する管路Iに接続され、他端が個別管路I4のポンプ10よりも下流側に接続されている。また管路J4の中途には、液圧調整弁SLRRが設けられている。
連通弁SRC1,SRC2は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れも規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態とされ、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉弁状態とされる常閉型電磁制御弁である。開弁状態とされた連通弁SRC1,SRC2は、ブレーキ液をホイールシリンダ6FR,6FL側からリザーバタンク3f側に流通させることができる。ソレノイドに通電されて連通弁SRC1,SRC2が閉弁されると、管路J1,J3におけるブレーキ液の流通は遮断される。
液圧調整弁SLFR,SLRL,SLFL,SLRRは、リニアソレノイドおよびスプリングを有しており、リニアソレノイドが非通電状態にある場合に開弁状態とされ、リニアソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される常開型電磁制御弁である。液圧調整弁SLFR,SLRL,SLFL,SLRRが開弁状態であると、ブレーキ液をホイールシリンダ6側からリザーバタンク3f側に流通させることができる。リニアソレノイドに電流が通電されると、通電された電流に比例して弁が閉じてブレーキ液の流通量が減少していく。したがって、液圧調整弁SLFR,SLRL,SLFL,SLRRの開度を変化させることで各ホイールシリンダ6からリザーバタンク3fへのブレーキ液の流通量を変化させることができ、これにより、各ホイールシリンダ6に発生した液圧を調整することができる。
個別管路H1,H2,I3,I4のポンプ7〜10よりも下流側(ポンプ7〜10とホイールシリンダ6との間)には、それぞれホイールシリンダ圧センサ13,14,15,16が設けられている。各ホイールシリンダ圧センサ13〜16によって、各ホイールシリンダ6FR、6RL、6FL、6RRにおけるブレーキ液の液圧、すなわちホイールシリンダ圧を検出することができる。また、管路F,Gのマスタカット弁SMC1,SMC2よりも上流側(マスタカット弁SMC1,SMC2とマスタシリンダ3との間)には、マスタシリンダ圧センサ17,18が設けられている。マスタシリンダ圧センサ17,18によって、マスタシリンダ3のセカンダリ室3bとプライマリ室3aにおけるブレーキ液の液圧、すなわちマスタシリンダ圧を検出することができる。
さらに、ポンプ7の吐出ポートには逆止弁20が設けられ、ポンプ9の吐出ポートには逆止弁21が設けられている。逆止弁20,21は、それぞれホイールシリンダ6FR,6FL側からポンプ7,9側へのブレーキ液の流動を禁止する機能を果たす。
ブレーキECU200は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、エンジン停止時にも記憶内容を保持できるバックアップRAM等の不揮発性メモリ、入出力インターフェース、各種センサ等から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込むためのA/Dコンバータ等を備える。ブレーキECU200には、マスタカット弁SMC1,SMC2、シミュレータカット弁SCSS、連通弁SRC1,SRC2、液圧調整弁SLFR〜SLRR、第1モータ11、第2モータ12等が電気的に接続されている。また、ブレーキECU200は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能である。
また、ブレーキECU200には、制御に用いるための信号を出力する各種センサ・スイッチ類が電気的に接続されている。すなわち、ブレーキECU200には、ホイールシリンダ圧センサ13〜16から、ホイールシリンダ6におけるホイールシリンダ圧を示す信号が入力され、踏力センサ2からブレーキペダル1の踏力を示す信号が入力され、マスタシリンダ圧センサ17,18からマスタシリンダ圧を示す信号が入力される。さらに、図示しないが、ブレーキECU200には、車輪ごとに設置された車輪速センサから各車輪の車輪速度を示す信号が入力され、ヨーレートセンサからヨーレートを示す信号が入力され、Gセンサから車両の加速度を示す信号が入力され、舵角センサからステアリングホイールの操舵角を示す信号が入力されたりしている。
上述のように構成されたブレーキ制御装置100は、液圧回路を介したブレーキ液の供給によりホイールシリンダ6に液圧を発生させる複数の配管系統を備える。具体的には、ブレーキ制御装置100は、管路C,H、個別管路H1,H2、および管路J1,J2を含む液圧回路を介してホイールシリンダ6FR,6RLにリザーバタンク3fのブレーキ液を供給する第1配管系統と、管路D,I、個別管路I3,I4、および管路J3,J4を含む液圧回路を介してホイールシリンダ6FL,6RRにリザーバタンク3fのブレーキ液を供給する第2配管系統とを備える。また、ブレーキ制御装置100は、マニュアル液圧源であるマスタシリンダ3のブレーキ液を、管路A,Fを介してホイールシリンダ6FRに供給するブレーキ液供給経路と、管路B,Gを介してホイールシリンダ6FLに供給するブレーキ液供給経路とを備える。
ブレーキ制御装置100は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置100は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル1を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU200は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ制御装置100により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力の実効値は、ハイブリッドECUからブレーキ制御装置100に供給される。そして、ブレーキECU200は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ6の目標液圧を算出する。ブレーキECU200は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、各弁の開閉や、第1モータ11および第2モータ12の駆動を制御することで、第1配管系統および第2配管系統によるホイールシリンダ6へのブレーキ液の供給を制御する。
その結果、ブレーキ制御装置100においては、ブレーキ液がリザーバタンク3fから各ホイールシリンダ6に供給されて、車輪に制動力が付与される。また、必要に応じてブレーキ液が各ホイールシリンダ6から液圧調整弁SLFR,SLRL,SLFL,SLRRを介して排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施形態においては、第1配管系統および第2配管系統により、いわゆるブレーキバイワイヤ方式の制動力制御が行われる。第1配管系統および第2配管系統は、マスタシリンダ3からホイールシリンダ6へのブレーキ液の供給経路に並列に設けられている。すなわち、ポンプ7〜10は、マニュアル液圧源であるマスタシリンダ3と並列に設けられている。
ブレーキ制御装置100のリザーバタンク3f内には隔壁が設けられており、第1配管系統に流れるブレーキ液と第2配管系統に流れるブレーキ液とが別々に貯留されている。また、第1配管系統の液圧回路と第2配管系統の液圧回路とは互いに独立している。そのため、第1配管系統と第2配管系統とはそれぞれを流れるブレーキ液に関して互いに独立している。したがって、一方の配管系統が故障しても、他方の配管系統によって当該他方の配管系統に連結されたホイールシリンダ6にブレーキ液を供給することができる。
図2は、ブレーキECUおよびシミュレータカット弁の電気的構成を示す図である。本実施形態に係るブレーキ制御装置100において、ブレーキECU200は、シミュレータカット弁SCSSの開閉を制御可能な複数の制御部を備える。具体的には、ブレーキECU200は、第1制御部210と第2制御部220とを備える。第1制御部210は、バッテリ300とシミュレータカット弁SCSSとを電気的に接続する回路に組み込まれた第1リレー212を有し、第1リレー212のON/OFFを制御することでシミュレータカット弁SCSSへの電流の供給を制御する。また、第2制御部220は、バッテリ300とシミュレータカット弁SCSSとを電気的に接続する回路に組み込まれた第2リレー222を有し、第2リレー222のON/OFFを制御することでシミュレータカット弁SCSSへの電流の供給を制御する。第1リレー212および第2リレー222は、シミュレータカット弁SCSSに対して互いに並列となるように接続されている。また、第1制御部210および第2制御部220は、互いに独立して第1リレー212、第2リレー222のON/OFFを制御することができる。したがって、第1制御部210および第2制御部220は、互いに独立してシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御することができる。
また、ブレーキECU200は、第1制御部210および第2制御部220が互いの状態信号を送受信するための制御部間通信部230を備える。制御部間通信部230は、例えば、第1制御部210に設けられた状態信号の送受信部と、第2制御部220に設けられた状態信号の送受信部と、これらの送受信部を接続するケーブル(全て図示せず)を含む。ここで、前記「状態信号」とは、制御部の動作状態が正常であることを示す信号である。各制御部は、他の制御部からこの状態信号を受信することで他の制御部が正常であることを検知し、他の制御部からこの状態信号を受信しなくなったときに、他の制御部に異常が発生したことを検知することができる。
なお、第1制御部210は、第1配管系統によるブレーキ液の供給についても制御し、第2制御部220は、第2配管系統によるブレーキ液の供給についても制御する。バッテリ300は、出力電圧が例えば12Vのバッテリであり、ブレーキECU200やハイブリッドECU等の各種制御ユニット、液圧アクチュエータ5を含む各種補機等に必要な起動電流や制御電流を供給する。
続いて、本実施形態に係るブレーキ制御装置100のブレーキ動作について、図1を参照しながら通常時とブレーキ制御装置100に異常が発生した場合(以下、異常時という)とに分けて説明する。
(通常時のブレーキ動作)
ブレーキペダル1が踏み込まれて踏力センサ2の検出信号がブレーキECU200に入力されると、ブレーキECU200に含まれる制御部のうち少なくとも一つがシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御する。本実施形態では、第1制御部210が、第1リレー212をONにしてバッテリ300からシミュレータカット弁SCSSに電流を供給し、シミュレータカット弁SCSSを開弁状態とする。また、第1制御部210、第2制御部220はそれぞれマスタカット弁SMC1,SMC2を閉弁状態とする。これにより、マスタシリンダ3からホイールシリンダ6へのブレーキ液の供給が遮断され、マスタシリンダ3から送出されるブレーキ液はストロークシミュレータ4に供給される。なお、シミュレータカット弁SCSSの開閉は、第2制御部220が制御してもよく、また第1制御部210と第2制御部220とが共同で制御してもよい。なお、システム正常時に限っては、ブレーキECU200起動中に常時シミュレータカット弁SCSSを開弁状態にしてもよい。これにより、ペダル操作により検出信号が入力されてからシミュレータカット弁SCSSを開弁状態とする構成において起こり得る、シミュレータカット弁SCSSの開弁までの遅れを抑制でき、ペダルフィーリングを向上させることができる。
また、ブレーキECU200は、ブレーキペダル1の踏力に対応する要求制動力を演算し、要求制動力から回生制動力を減じて要求液圧制動力を算出する。そして、ブレーキECU200は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ6の目標液圧を算出する。また、ブレーキECU200は、第1モータ11および第2モータ12を制御してポンプ7〜10を駆動する。これにより、リザーバタンク3fに貯留されているブレーキ液が、管路C,H、個別管路H1,H2を介してホイールシリンダ6FR,6RLに供給され、また管路D,I、個別管路I3,I4を介してホイールシリンダ6FL,6RRに供給される。ポンプ7〜10によりホイールシリンダ6にブレーキ液が供給されると、供給されたブレーキ液が加圧されて各ホイールシリンダ6に液圧が発生する。このとき、マスタカット弁SMC1,SMC2は閉弁状態となっているため、リザーバタンク3fから供給されたブレーキ液の管路F,Gを介したマスタシリンダ3側への還流が防止される。
また、ブレーキECU200は、連通弁SRC1,SRC2を開弁状態とするとともに、ホイールシリンダ圧センサ13〜16の検知結果に基づいて、液圧調整弁SLFR,SLRL,SLFL,SLRRの開度を調整する。これにより、ホイールシリンダ6に供給されたブレーキ液が液圧調整弁SLFR〜SLRRの開度に応じてリザーバタンク3fに還流し、ホイールシリンダ6の液圧が目標液圧となるように調整される。また、ブレーキECU200は、第1モータ11、第2モータ12への通電量を調整してポンプ7〜10の駆動量を制御することで、各ホイールシリンダ圧の単位時間当たりの増減量(増減勾配)を調整する。なお、ブレーキECU200は、液圧調整弁SLFR〜SLRRの開度の調整とともにポンプ7〜10の駆動量を制御することで、各ホイールシリンダ6の液圧を調整するようにしてもよい。
以上説明した動作により、ブレーキ制御装置100はブレーキペダル1の踏力に応じた制動力を車輪に発生させる。
(異常時のブレーキ動作)
図3は、ペダルストロークと車両の減速度との相対関係を示す図である。図3において、実線Aは従来の構成における異常時のペダルストロークと減速度との関係を示し、実線Bは本実施形態のブレーキ制御装置100における通常時のペダルストロークと減速度との関係を示し、実線Cは本実施形態に係るブレーキ制御装置100における異常時のペダルストロークと減速度との関係を示す。
ブレーキ制御装置100では、ブレーキECU200の第1制御部210または第2制御部220に故障などの異常が発生した場合、異常が発生した制御部から、当該制御部が制御する配管系統への通電が停止する。例えば、第1制御部210に異常が発生した場合、第1配管系統への通電が停止する。これにより、マスタカット弁SMC1、液圧調整弁SLFR,SLRLが開弁状態となり、連通弁SRC1が閉弁状態となる。その結果、マスタシリンダ3からホイールシリンダ6FRにブレーキ液を供給するマニュアル液圧源を用いた制動力制御が実施される。
また、本実施形態のブレーキ制御装置100では、通常時シミュレータカット弁SCSSの開閉を制御している制御部、ここでは第1制御部210に異常が発生した場合に、正常な制御部の少なくとも一つ、ここでは第2制御部220がシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を継続する。具体的には、第1制御部210に異常が発生したことにより、第1制御部210から第2制御部220への状態信号の送信が停止する。これにより、第2制御部220は、第1制御部210に異常が発生したことを検知し、第2リレー222をONにしてシミュレータカット弁SCSSへの通電を開始する。第1制御部210の異常によって第1リレー212を介したシミュレータカット弁SCSSへの通電は停止されるが、第2制御部220によって開閉制御が継続されるため、シミュレータカット弁SCSSの開状態を維持することができる。
これにより、マスタシリンダ3からホイールシリンダ6FRに向けて送出されたブレーキ液の一部がストロークシミュレータ4に収容されるため、制御部に異常が発生した場合にシミュレータカット弁SCSSを閉じていた従来の構成と比べて、マスタシリンダ3からホイールシリンダ6FRに供給されるブレーキ液の量を低減することができる。そのため、図3において実線Cで示されるように、従来の構成(実線A)に比べて、ペダルストロークに対して得られる減速度を小さくすることができる。その結果、ペダル操作による制動力生成のコントロールが容易になり、そのためフェールセーフ時のブレーキフィーリングの低下を抑えることができる。また、シミュレータカット弁SCSSを開弁状態にしてマニュアル液圧源を用いた制動力制御を実施した場合(実線C)には、通常時、すなわち両配管系統においてブレーキバイワイヤ方式による制動力制御が実施されている場合(実線B)と比べて、ペダルストロークに対して得られる制動力が小さくなってしまう。しかしながら、ペダルストロークに対して得られる減速度が大きくなるよりも小さくなる方が制動力のコントロールは容易であるため、ブレーキフィーリングの低下を防ぐ観点からいえば、本実施形態の構成の方が従来の構成よりもより好ましい。なお、本実施形態のブレーキ制御装置100においてフェールセーフ時に得られる最大制動力は、従来の構成の場合と同等である。
なお、通常時、第2制御部220のみ、あるいは第1制御部210および第2制御部220によってシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御する構成では、第1制御部210に異常が発生した場合、第2制御部220は第1制御部210の異常を検知して、引き続き第2制御部220によるシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を実施する。また、異常の発生していない第2制御部220による第2配管系統の制御は継続され、第2配管系統を介してホイールシリンダ6FL,6RRにブレーキ液が供給される、いわゆるブレーキバイワイヤ方式による制動力制御が実施される。
以上説明したように、本実施形態に係るブレーキ制御装置100は、シミュレータカット弁SCSSの開閉を制御する第1制御部210および第2制御部220を備えている。そして、通常時は第1制御部210によってシミュレータカット弁SCSSの開閉が制御され、第1制御部210に異常が発生した場合には、正常な第2制御部220によってシミュレータカット弁SCSSの開閉制御が継続される。したがって、第1制御部210の異常によって第1配管系統を用いたブレーキバイワイヤ方式による制動力制御が停止され、ホイールシリンダ6FRに対してマニュアル液圧源を用いた制動力制御が実施される際に、ペダルストロークに対して得られる制動力が過大になるのを防ぐことができる。したがって、ペダル操作による制動力のコントロールが難しくなる事態を回避できるため、フェールセーフ時のブレーキフィーリングの低下を抑えることができる。なお、通常時第2制御部220のみ、あるいは第1制御部210と第2制御部220が共同でシミュレータカット弁SCSSを制御する場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、ブレーキ制御装置100は、配管系統として右前輪用のホイールシリンダ6FRおよび左後輪用のホイールシリンダ6RLにブレーキ液を供給する第1配管系統と、左前輪用のホイールシリンダ6FLおよび右後輪用のホイールシリンダ6RRにブレーキ液を供給する第2配管系統とを有する。そのため、一方の配管系統の制御を停止した場合であっても、他方の配管系統により対角線上にある前後輪についてブレーキバイワイヤ方式による制動力制御を継続することができるため、車両姿勢の安定性を高めることができる。
(実施形態2)
実施形態2に係るブレーキ制御装置は、実施形態1に係るブレーキ制御装置において、第1制御部および第2制御部が有するリレーをレギュレータに置き換えたものである。以下、本実施形態について説明する。なお、ブレーキ制御装置の主な構成やブレーキ動作などは実施形態1と同様であるため、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明および図示は適宜省略する。図4は、実施形態2に係るブレーキ制御装置における、ブレーキECUおよびシミュレータカット弁の電気的構成を示す図である。
上述のように、シミュレータカット弁SCSSは、規定の制御電流の供給を受けて開弁状態とされ、非通電状態にある場合に閉弁状態とされる常閉型電磁制御弁である。したがって、ブレーキバイワイヤ方式の制動力制御を実施している間は、シミュレータカット弁SCSSの通電状態を維持する必要がある。したがって、シミュレータカット弁SCSSには長時間電流が供給されることになる。ここで、実施形態1では、バッテリ300とシミュレータカット弁SCSSとが第1リレー212、第2リレー222を介して接続されているため、シミュレータカット弁SCSSにはバッテリ電圧が直接印加される。そのため、この場合には、シミュレータカット弁SCSSに含まれるコイルの発熱対策として、当該コイルの巻き数を大きくする必要があった。すなわち、コイルの巻き数を大きくすることでソレノイドの起磁力を確保するとともに抵抗を増やし、これにより電流を小さくしてコイルの発熱量を低減していた。
しかしながら、このような構成ではコイル体格が大きくなってしまい、その結果、シミュレータカット弁SCSSが大型化してしまっていた。これに対し、従来、車両における居住性を向上させるために車両の居住スペースの拡大が求められており、そのため、車載部品には小型化が求められている。そのため、シミュレータカット弁SCSSについても小型化されることが望ましい。
そこで本実施形態のブレーキ制御装置100では、図4に示すように、第1制御部210および第2制御部220が、第1リレー212(図2参照)、第2リレー222(図2参照)に換えて、シミュレータカット弁SCSSへの通電をデューティ制御するための第1レギュレータ214、第2レギュレータ224を備える構成とした。第1レギュレータ214と第2レギュレータ224とはシミュレータカット弁SCSSに対して並列となるように電気的に接続されており、したがって、第1制御部210および第2制御部220は、互いに独立してシミュレータカット弁SCSSへの通電を制御することができる。また、第1制御部210は、第1レギュレータ214から出力された電流Iを検知してフィードバックライン216を介して第1レギュレータ214に出力電流信号を入力する第1電流モニタ回路を備える。そして、第2制御部220は、第2レギュレータ224から出力された電流Iを検知してフィードバックライン226を介して第2レギュレータ224に出力電流信号を入力する第2電流モニタ回路を備える。
第1レギュレータ214および第2レギュレータ224はそれぞれ、フィードバックライン216,226から入力された出力電流信号に基づいて、スイッチのON/OFF時間の比率(デューティ比)を調整することで、シミュレータカット弁SCSSへの供給電流を制御することができる。これにより、シミュレータカット弁SCSSに供給される電流を必要最小限にすることができるため、シミュレータカット弁SCSSにおけるコイルの発熱を抑制することができる。したがって、コイルの巻き数を小さくすることができ、コイル体格を縮小することができる。
なお、本実施形態では、第1レギュレータ214がそのデューティ比に対応した抵抗Rを有し、また、第2レギュレータ224がそのデューティ比に対応した抵抗Rを有すると規定している。また、シミュレータカット弁SCSSは抵抗Rを有する。
通常時のシミュレータカット弁SCSSの開閉制御は、第1制御部210のみ、あるいは第2制御部220のみが実施してもよく、あるいは、第1制御部210と第2制御部220とが互いに協調して実施してもよい。第1制御部210と第2制御部220とが協調してシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御する場合には、第1レギュレータ214の出力電流と第2レギュレータ224の出力電流の総和が、シミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な必要電流量となるように、第1制御部210および第2制御部220は出力電流をデューティ制御する。この場合には、各レギュレータにかかる負荷を軽減することができ、これによりレギュレータの長寿命化を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るブレーキ制御装置100によれば、実施形態1の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。すなわち、本実施形態に係るブレーキ制御装置100では、第1制御部210および第2制御部220が、シミュレータカット弁SCSSへの通電をデューティ制御するためのレギュレータと、出力電流を検知する電流モニタ回路とを備えている。これにより、バッテリ300からシミュレータカット弁SCSSに供給される電流を必要最小限にすることができるため、シミュレータカット弁SCSSにおけるコイルの発熱を抑えることができる。そのため、コイル体格を小さくすることができ、したがってシミュレータカット弁SCSSを小型にできる。その結果、ブレーキ制御装置100の設置スペースが縮小され、車両の居住スペースを拡大することができるため、車両における居住性を向上させることができる。また、シミュレータカット弁SCSSにおける消費電力を低減することができる。
また、通常時、第1制御部210と第2制御部220とが協調してシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御することで、各レギュレータにかかる負荷を軽減することができる。これにより、レギュレータの長寿命化を実現でき、したがって、ブレーキ制御装置100の長寿命化を実現することができる。また、その結果、ブレーキ制御装置100の寿命に関する設計上の要件を緩和することが可能となり、ブレーキ制御装置100をより低コストで設計することができる。
(実施形態3)
実施形態3に係るブレーキ制御装置は、シミュレータカット弁の開閉を制御する複数の制御部を備えるとともに、他の制御部から状態信号を受信しなくなった場合に異常発生部を判定するものである。以下、本実施形態について説明する。なお、ブレーキ制御装置の液圧回路、ブレーキECUなどの構成やブレーキ動作などは実施形態2と同様であるため、実施形態2と同様の構成については同一の符号を付し、その説明および図示は適宜省略する。
実施形態1および2では、第1制御部210と第2制御部220とが互いの状態信号を送受信し、第2制御部220は第1制御部210から状態信号を受信しなくなった場合に、第1制御部210に異常が発生したと判断している。そして、第1制御部210に代わって第2制御部220がシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を継続している。
しかしながら、他方の制御部からの状態信号が途絶える原因としては、他方の制御部に異常が発生した場合だけでなく、制御部間通信部230に異常が発生した場合も含まれ得る。したがって、実施形態1および2で実施される制御では、制御部間通信部230に異常が発生した場合に、第1制御部210が正常であっても第2制御部220によってシミュレータカット弁SCSSの開閉制御が実施されてしまう。このとき、実施形態1のように第1リレー212、第2リレー222でバッテリ300とシミュレータカット弁SCSSとを接続している場合には、第1リレー212と第2リレー222とが同時にONにされても、シミュレータカット弁SCSSに流れる電流量は変わらない。したがって、第1制御部210と第2制御部220とが同時にシミュレータカット弁SCSSへの通電を行ったとしても特に問題は生じない。
一方、実施形態2のように第1レギュレータ214、第2レギュレータ224で両者を接続してシミュレータカット弁SCSSへの供給電流を制御している場合には、制御部間通信部230に異常が発生した際に第1制御部210および第2制御部220から電流が供給された結果、シミュレータカット弁SCSSに供給される電流量が必要電流量を超えてしまう可能性がある。そのため、実施形態2のようにシミュレータカット弁SCSSのコイル体格を小さくしている場合には、シミュレータカット弁SCSSに大きな負荷がかかり、部品寿命が短くなってしまう。この問題は、第1制御部210および第2制御部220から同時に電流が供給された場合の発熱に耐え得るように、シミュレータカット弁SCSSのコイル体格をある程度大きくすることで解消することができる。なお、この場合であっても、実施形態1のように第1リレー212、第2リレー222でバッテリ300とシミュレータカット弁SCSSとを接続する構成に比べてコイル体格を小さくすることができるため、シミュレータカット弁SCSSの小型化は可能である。
一方、異常発生部が制御部間通信部230か他方の制御部かを識別することができれば、上述のような過電流供給による発熱を考慮してコイル体格を設定する必要がなくなるため、シミュレータカット弁SCSSのさらなる小型化が可能となる。そこで、本実施形態では、他の制御部から状態信号を受信しなくなった場合に異常発生部位を判定することとした。以下、本実施形態に係るブレーキ制御装置100における、異常発生部の判定動作について説明する。
本実施形態に係るブレーキ制御装置100は、図1に示す液圧回路と図4に示す電気回路を備える。図4に示すように、第1レギュレータ214は、そのデューティ比に対応した抵抗Rを有し、第2レギュレータ224は、そのデューティ比に対応した抵抗Rを有する。シミュレータカット弁SCSSは抵抗Rを有する。また、第1レギュレータ214からは電流Iが出力され、第2レギュレータ224からは電流Iが出力される。このような構成において、通常時のブレーキ動作では、第1制御部210が第1レギュレータ214を用いてシミュレータカット弁SCSSの開閉、ここでは開弁に必要な電流を供給する。
また、第1制御部210および第2制御部220は、他方の制御部からの状態信号が途絶えた場合に異常が発生したと判断する。この場合、各制御部は、出力電流が単独でシミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な電流量となるようにレギュレータを制御する。そして、電流モニタ回路により検知された出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて異常発生部位が制御部間通信部230であるかを判定する。具体的には、例えば第2制御部220は、第1制御部210からの状態信号の受信が停止すると、出力電流Iがシミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な電流量となるように第2レギュレータ224のデューティ比を制御して抵抗Rを調整する。そして、電流モニタ回路により検知された第2制御部220の出力電流Iと、第2レギュレータ224のデューティ比との関係に基づいて、異常発生部位を判定する。
出力電流とデューティ比との関係に基づく異常発生部の判定は、以下のようにして実施される。すなわち、異常発生部位が他方の制御部、ここでは第1制御部210であった場合には、状態信号が途絶えた際に、第2制御部220のみがレギュレータを制御する。そのため、バッテリ300の出力電圧をVBATとすると、この場合にシミュレータカット弁SCSSに供給される電流Iは、次の式(1)で表すことができる。
=VBAT/(R+R) (1)
そして、供給電流Iは、第2制御部220からの出力電流Iに等しくなる。よって、I=Iの関係が成り立つ。したがって、異常発生部位が第1制御部210であった場合の第2レギュレータ224のデューティ比に対応する抵抗Rは、次の式(2)で表すことができる。
=VBAT/I−R (2)
一方、異常発生部位が制御部間通信部230であった場合には、第1制御部210および第2制御部220がともにレギュレータを制御する。そのため、シミュレータカット弁SCSSに供給される電流Iは、次の式(3)で表すことができる。
=VBAT/{1/(1/R+1/R)+R} (3)
そして、供給電流Iは、第1制御部210からの出力電流Iと第2制御部220からの出力電流Iとの和に等しくなる。すなわち、I=I+Iの関係が成り立つ。ここで、第1制御部210および第2制御部220は、ともに第1レギュレータ214、第2レギュレータ224の出力電流I,Iがシミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な電流量になるように抵抗R,Rを調整しているため、I=Iの関係が成り立つ。よって、I=I+I=2Iの関係が成り立つ。また、第1レギュレータ214および第2レギュレータ224は、両者が同一の構造を有する場合には、その抵抗R,Rは等しくなり、R=Rの関係が成り立つ。したがって、異常発生部位が制御部間通信部230であった場合の第2レギュレータ224のデューティ比に対応する抵抗Rは、次の式(4)で表すことができる。
=VBAT/I−2R (4)
したがって、第2制御部220は、上記式(2)、式(4)を用いて電流モニタ回路で検知された出力電流Iから抵抗Rを算出して、算出された2つの抵抗Rと、第2制御部220が制御したデューティ比に対応する実際の抵抗Rとを対比することで、異常発生部位を判定することができる。すなわち、第2制御部220は、実際の抵抗Rが式(2)から算出された抵抗Rと一致した場合に異常発生部位が第1制御部210であると判定することができ、式(4)から算出された抵抗Rと一致した場合に異常発生部位が制御部間通信部230であると判定することができる。言い換えれば、第2制御部220は、抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係が上記式(2)を満たす場合には異常発生部位が第1制御部210であり、当該関係が上記式(4)を満たす場合には異常発生部位が制御部間通信部230であると判定することができる。
第2制御部220は、電流モニタ回路および電圧モニタ回路(図示せず)により出力電流Iおよびバッテリ電圧VBATをリアルタイムで監視している。また、シミュレータカット弁SCSSの抵抗Rは一定である。なお、コイルの温度変化による抵抗値の変動分がコイル温度から推定されて、抵抗Rに加味されている。また、第2制御部220は、第2レギュレータ224のデューティ比と抵抗Rの値とを対応付けたテーブルと、抵抗Rのデータと、上記式(2)、式(4)で表される抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係式のデータと、実際の抵抗Rと算出された抵抗Rとの対比結果と異常発生部位とを対応付けたテーブルと、をROMに格納している。
本実施形態では、第2制御部220が、抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係が上記式(4)を満たすか否かにより、異常発生部位が制御部間通信部230であるか否かを判定する。そして、第2制御部220は、異常発生部位が制御部間通信部230であると判定した場合は通常時の開閉制御状態を維持して、第1制御部210単独でのシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を継続する。これにより、シミュレータカット弁SCSSに電流が過剰に供給されてしまう事態を回避することができる。
また、第2制御部220は、異常発生部位が制御部間通信部230ではないと判定した場合には、抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係が上記式(2)を満たすか否かにより、異常発生部位が第1制御部210であるか否かを判定する。そして、第2制御部220は、異常発生部位が第1制御部210であると判定した場合はシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を実施する。また、第2制御部220は、抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係が上記式(2)を満たさなかった場合に、異常発生部位が第1制御部210および制御部間通信部230以外の他の部位、例えば、電流モニタ回路などであると判定し、シミュレータカット弁SCSSの開閉制御を禁止するとともに、ウォーニングランプ(図示せず)を点灯して運転者に異常を報知する。
このように、本実施形態に係るブレーキ制御装置100では、異常発生部位が制御部間通信部230であるか、他方の制御部であるか、あるいは電流モニタ回路などであるかを判定しているため、異常発生部位の特定が容易になり、異常発生部位の修理に要する時間を短縮することができる。
図5は、実施形態3に係るブレーキ制御装置のフェールセーフ時における、シミュレータカット弁の開閉動作の制御フローチャートである。このフローは、踏力センサ2の検出信号の入力に応じてブレーキECU200の第1制御部210および第2制御部220が繰り返し実行する。ここでは、第2制御部220が当該フローを実行する場合を例として説明する。
まず、第2制御部220は、第1制御部210から状態信号を受信しているか判断する(S101)。第1制御部210から状態信号を受信している場合(S101_Yes)、第2制御部220は、異常が発生していないと判断し、第1制御部210のみによる通常時のシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を継続し(S102)、本ルーチンを終了する。第1制御部210から状態信号を受信していなかった場合(S101_No)、第2制御部220は異常が発生したと判断して、出力電流Iがシミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な電流量となるように第2レギュレータ224を制御する(S103)。そして、第2制御部220は、抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係が上記式(4)を満たすか判断する(S104)。当該関係が式(4)を満たす場合(S104_Yes)、第2制御部220は異常発生部位が制御部間通信部230であると判断し、第1制御部210のみによる通常時のシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を継続する(S102)。
抵抗R(デューティ比)と出力電流Iとの関係が式(4)を満たさない場合(S104_No)、第2制御部220は、当該関係が上記式(2)を満たすか判断する(S105)。当該関係が式(2)を満たす場合(S105_Yes)、第2制御部220は異常発生部位が第1制御部210であると判断し、シミュレータカット弁SCSSの開閉制御を開始して(S106)、本ルーチンを終了する。当該関係が式(2)を満たさなかった場合(S105_No)、第2制御部220は異常発生部位が電流モニタ回路などであると判断し、シミュレータカット弁SCSSの開閉制御を禁止するとともに、ウォーニングランプを点灯して運転者に異常を報知し(S107)、本ルーチンを終了する。
なお、第1制御部210についても、上述の第2制御部220と同様の制御を実施する。また、通常時、第1制御部210と第2制御部220とが協調してシミュレータカット弁SCSSの開閉を制御する構成である場合、例えば、第1制御部210および第2制御部220が、出力電流I,Iがシミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な電流量の1/2となるように第1レギュレータ214、第2レギュレータ224を制御する場合は、デューティ比と出力電流との関係が、異常発生部位が制御部間通信部230であった場合に上記式(2)の関係を満たし、異常発生部位が他方の制御部であった場合に上記式(4)の関係を満たすことになる点のみが上述の場合と異なる。したがって、第1制御部210と第2制御部220とが協調制御する場合であっても、デューティ比と出力電流との関係と、式(2)、(4)との組み合わせを変更するだけで、同様に異常発生部位を判定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るブレーキ制御装置100によれば、実施形態1および2の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。すなわち、本実施形態に係るブレーキ制御装置100では、第1制御部210および第2制御部220が、他方の制御部からの状態信号が途絶えた場合に異常が発生したと判断して、出力電流がシミュレータカット弁SCSSの開閉に必要な電流量となるようにレギュレータを制御するとともに、電流モニタ回路により検知された出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて異常発生部位が制御部間通信部230であるかを判定している。そして、第1制御部210および第2制御部220は、異常発生部位が制御部間通信部230であると判定した場合には、通常時の開閉制御状態を維持している。そのため、制御部間通信部230に異常が発生した場合であっても、シミュレータカット弁SCSSに供給される電流が過剰になる事態を回避することができる。そして、これによりシミュレータカット弁SCSSのさらなる小型化を図ることができ、また、シミュレータカット弁SCSSの寿命およびブレーキ制御装置100の寿命を延ばすことができる。
また、第1制御部210および第2制御部220は、異常発生部位が制御部間通信部230ではないと判定した場合に、出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて、異常発生部位が他方の制御部か電流モニタ回路であるかを判定している。そして、異常発生部位が他方の制御部であると判定した場合に、シミュレータカット弁SCSSの開閉制御を実施し、異常発生部位が電流モニタ回路であると判定した場合にシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を禁止している。このように、異常発生部位が他方の制御部であった場合にシミュレータカット弁SCSSの開閉制御を実施しているため、フェールセーフ時のブレーキフィーリングの低下を防ぐことができる。また、異常発生部位が制御部間通信部230であるか、他方の制御部であるか、あるいは電流モニタ回路であるかを判定しているため、異常発生部位の特定が容易になり、異常発生部位の修理作業時間を短縮することができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような組み合わせられ、もしくは変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれ得る。上述の各実施形態同士の組合せや変形の追加によって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および追加される変形のそれぞれの効果をあわせもつ。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能であり、同様な効果を得ることができる。
(変形例)
例えば、ブレーキ制御装置100は、次のような液圧回路を備えていてもよい。図6は、変形例に係るブレーキ制御装置における液圧回路の概略構成図である。なお、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明および図示は適宜省略する。
図6に示すように、ブレーキ制御装置100は、ブレーキペダル1、踏力センサ2、マスタシリンダ3、シミュレータカット弁SCSS、ストロークシミュレータ4、液圧アクチュエータ400を備える。また、ブレーキ制御装置100は、ブレーキディスクFR,RL,RR,FLと、ブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ6FR,6RL,6RR,6FLとを含むディスクブレーキユニットを備える。また、ブレーキ制御装置100は、ブレーキECU200を備えている。
マスタシリンダ3のセカンダリ室3bには、右前輪用のブレーキ液圧制御管402の一端が接続されている。ブレーキ液圧制御管402の他端は、ホイールシリンダ6FRに接続されている。また、マスタシリンダ3のプライマリ室3aには、左前輪用のブレーキ液圧制御管404の一端が接続されている。ブレーキ液圧制御管404の他端は、ホイールシリンダ6FLに接続されている。ブレーキ液圧制御管402の中途には、マスタカット弁SMC1とマスタシリンダ圧センサ17が設けられており、ブレーキ液圧制御管404の中途には、マスタカット弁SMC2とマスタシリンダ圧センサ18が設けられている。
一方、リザーバタンク3fには、液圧給排管406の一端が接続されており、この液圧給排管406の他端には、モータ408により駆動されるオイルポンプ410の吸込口が接続されている。オイルポンプ410の吐出口は、高圧管412に接続されており、この高圧管412には、液圧源の蓄圧部としてのアキュムレータ414とリリーフバルブ416とが接続されている。本変形例では、オイルポンプ410として、モータ408によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプが採用される。また、アキュムレータ414としては、ブレーキ液の圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるものが採用される。
アキュムレータ414は、通常、オイルポンプ410によって所定液圧範囲(例えば14〜21MPa程度)にまで昇圧されたブレーキ液を蓄える。また、リリーフバルブ416の弁出口は、液圧給排管406に接続されており、アキュムレータ414におけるブレーキ液の圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ416が開弁し、高圧のブレーキ液は液圧給排管406へと戻される。さらに、高圧管412には、アキュムレータ414の出口圧力、すなわち、アキュムレータ414におけるブレーキ液の圧力を検出するアキュムレータ圧センサ415が設けられている。
そして、高圧管412は、増圧弁418FR,418FL,418RR,418RL(以下、適宜総称して「増圧弁418」という)を介してホイールシリンダ6FR,6FL,6RR,6RLに接続されている。増圧弁418はいずれも、リニアソレノイドおよびスプリングを有しており、リニアソレノイドが非通電状態にある場合に閉弁状態とされ、リニアソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される常閉型電磁制御弁である。増圧弁418は、その開度に応じてホイールシリンダ6の増圧が可能である。
また、ホイールシリンダ6FR,6FLは、それぞれ減圧弁420FRまたは420FLを介して液圧給排管406に接続されている。減圧弁420FRおよび420FLは、リニアソレノイドおよびスプリングを有しており、その開度に応じてホイールシリンダ6FR,6FLの減圧が可能な常閉型電磁制御弁である。一方、ホイールシリンダ6RR,6RLとは、常開型の電磁制御弁である減圧弁420RRまたは420RLを介して液圧給排管406に接続されている。以下、適宜、減圧弁420FR〜420RLを総称して「減圧弁420」という。ホイールシリンダ6FR〜6RL付近には、ホイールシリンダ圧センサ13,14,15,16が設けられている。
ブレーキECU200には、マスタカット弁SMC1,SMC2、シミュレータカット弁SCSS、増圧弁418、減圧弁420、モータ408等が電気的に接続されている。また、ブレーキECU200には、ホイールシリンダ圧センサ13〜16、踏力センサ2、マスタシリンダ圧センサ17,18、アキュムレータ圧センサ415から信号が入力される。
このように構成されるブレーキ制御装置100では、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置100は制動要求を受けて要求制動力と要求液圧制動力を算出する。ブレーキECU200は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ6の目標液圧を算出し、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧弁418や減圧弁420に供給する制御電流の値を決定する。その結果、ブレーキ制御装置100においては、ブレーキ液がアキュムレータ414から各増圧弁418を介して各ホイールシリンダ6に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ6からブレーキ液が減圧弁420を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。
一方、このときマスタカット弁SMC1,SMC2は閉弁状態とされ、シミュレータカット弁SCSSは開状態とされる。よって、運転者によるブレーキペダル1の踏み込みによりマスタシリンダ3から送出されたブレーキ液は、シミュレータカット弁SCSSを通ってストロークシミュレータ4に流入する。また、アキュムレータ圧が予め設定された設定範囲の下限値以下であるときには、ブレーキECU200によりモータ408に電流が供給され、オイルポンプ410が駆動されてアキュムレータ圧が昇圧される。この昇圧によってアキュムレータ圧がその設定範囲に入りその上限値に達すると、モータ408への給電が停止される。
SCSS シミュレータカット弁、 3 マスタシリンダ、 4 ストロークシミュレータ、 5 液圧アクチュエータ、 6,6FL,6FR,6RL,6RR ホイールシリンダ、 100 ブレーキ制御装置、 200 ブレーキECU、 210 第1制御部、 214 第1レギュレータ、 220 第2制御部、 224 第2レギュレータ、 230 制御部間通信部、 300 バッテリ。

Claims (5)

  1. 液圧回路を介したブレーキ液の供給によりホイールシリンダに液圧を発生させ、当該液圧により車輪に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、
    収容されているブレーキ液をブレーキ操作部材の操作に応じて加圧するマスタシリンダと、
    前記マスタシリンダからのブレーキ液の供給によりブレーキ操作部材の操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータと、
    前記マスタシリンダと前記ストロークシミュレータとを連通する流路の中途に設けられたシミュレータカット弁と、
    前記シミュレータカット弁の開閉を制御可能な複数の制御部と、を備え、
    前記複数の制御部は、通常時はその少なくとも一つが前記シミュレータカット弁の開閉を制御し、シミュレータカット弁の開閉を制御している制御部に異常が発生した場合に、正常な制御部の少なくとも一つが前記シミュレータカット弁の開閉制御を継続することを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記シミュレータカット弁は、通電によりその開閉が制御され、
    前記複数の制御部はそれぞれ、シミュレータカット弁への通電をデューティ制御するためのレギュレータを備えたことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記複数の制御部は、通常時に、その二つ以上が互いに協調して前記シミュレータカット弁の開閉を制御することを特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記複数の制御部は第1制御部と第2制御部を含み、前記第1制御部の第1レギュレータと前記第2制御部の第2レギュレータとは前記シミュレータカット弁に対して互いに並列に接続され、
    前記第1レギュレータからの出力電流を検知する第1電流モニタ回路と、
    前記第2レギュレータからの出力電流を検知する第2電流モニタ回路と、
    前記第1制御部および前記第2制御部が互いの状態信号を送受信するための制御部間通信部と、を備え、
    第1制御部および第2制御部は、通常時それぞれ他方の制御部に対して前記制御部間通信部を介して状態信号を送信し、他方の制御部からの状態信号が途絶えた場合に、出力電流が前記シミュレータカット弁の開閉に必要な電流量となるようにレギュレータを制御するとともに、電流モニタ回路により検知された出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて異常発生部位が前記制御部間通信部であるかを判定し、異常発生部位が前記制御部間通信部であると判定した場合には、通常時の開閉制御状態を維持することを特徴とする請求項2または3に記載のブレーキ制御装置。
  5. 第1制御部および第2制御部は、異常発生部位が前記制御部間通信部ではないと判定した場合には、検知された出力電流とレギュレータのデューティ比との関係に基づいて、異常発生部位が他方の制御部であるかを判定し、異常発生部位が他方の制御部であると判定した場合には、シミュレータカット弁の開閉制御を実施し、異常発生部位が他方の制御部ではないと判定した場合には、シミュレータカット弁の開閉制御を禁止することを特徴とする請求項4に記載のブレーキ制御装置。
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