JP2011051202A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録媒体に両面記録を行う場合、記録する画像にインク付与量の多い高デューティー領域が含まれる場合でも、記録時間を短縮可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体を反転させて両面記録を行うインクジェット記録装置において、インク付与量の多い高デューティー領域に記録すべき画像を2つのプレーンに分割し、単位領域あたりのインク付与量が所定量未満のインク量を付与する第1プレーンの記録後、記録媒体を反転させて裏面を記録し、再度反転させて第2プレーンを記録する。
【選択図】 図9
【解決手段】 記録媒体を反転させて両面記録を行うインクジェット記録装置において、インク付与量の多い高デューティー領域に記録すべき画像を2つのプレーンに分割し、単位領域あたりのインク付与量が所定量未満のインク量を付与する第1プレーンの記録後、記録媒体を反転させて裏面を記録し、再度反転させて第2プレーンを記録する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。特に、記録媒体の表裏両面に記録を行うことが可能なインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
一般に、プリンタ、複写機、ファクシミリなどに適用される記録装置として、記録情報に基づいて、紙やプラスチック薄板等の記録媒体上にドットパターンからなる画像を記録するものが知られている。
上記のようなドットパターンからなる画像を形成する記録方式には、インクジェット方式、ワイヤドット方式、サーマル方式、及びレーザービーム方式等がある。このうち、インクジェット方式は、記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを記録媒体に付着させて記録を行う方式であり、比較的安価に構成し得るという利点を有している。
このインクジェット方式においては、スミヤと呼ばれる汚れや画像不良の発生が課題となっている。インクジェット方式は、水性の液体から成るインクを使用するため、インクに含まれる水分を揮発させなければならない。つまり、インクを乾燥させて記録画像を定着させるための乾燥時間が必要である。しかしながら、インクの乾燥が不完全な状態で次に記録された記録媒体が排出されて重なった場合、乾燥の不完全なインクが次の記録媒体の裏面に付着してしまう。これにより、先に排出された記録媒体の画像が劣化し、次に排出された記録媒体の裏面が汚れてしまう。特に、記録比率が高い領域を記録する際、インクの打ち込み量が多いために乾燥に時間がかかり、スミヤが発生しやすい。
さらに、記録媒体の両面に対して記録を行うインクジェット記録装置においては、二次的スミヤが発生する場合がある。両面記録機能を有するインクジェット記録装置では、記録媒体の一方の面に記録を行った後、再び記録媒体を反転用搬送経路内に送り込む。そして、記録媒体を反転させて、他方の面に記録を行う。このとき、インクが完全に乾燥する前に記録媒体を反転用搬送経路内に取り込むと、乾燥が不完全なインクが反転用搬送経路で擦れて画像が劣化するというスミヤが生じる。さらにそれだけではなく、搬送経路内に付着したインクが次に経路を通過する記録媒体を汚すという二次的スミヤが発生するという不都合が生じる。
これに対し、記録媒体の一方の面に対応した領域を複数に分割し、各単位領域のインク付与数に応じて充分なインク乾燥に必要な乾燥時間を設定し、そして記録媒体の一方の面(表面)の記録終了後、その乾燥時間が経過するのを待つ。そしえ、乾燥時間が経過した後に、その記録媒体を反転用搬送経路内に送り込み、他方の面(裏面)を記録する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら特許文献1に開示の技術では、両面記録を行う場合、先に記録した面にインク付与量の多い高デューティー領域がある場合、記録媒体が反転経路内に再び取り込まれてもスミヤが発生しない程度まで十分に乾燥時間を設定する必要がある。このため、両面を記録し終えるまでの時間が長くかかってしまうという課題が生じている。
このような課題を解決するため、本発明は、乾燥が不完全なインクが搬送経路内に付着することによるスミヤや、付着したインクによる二次的スミヤによる画像不良を抑制しつつ、両面記録に必要な時間を短縮可能なインクジェット記録装置を目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、乾燥が不完全なインクが搬送経路内に付着することによるスミヤや、付着したインクによる二次的スミヤによる画像不良を抑制しつつ、両面記録に必要な時間を短縮可能なインクジェット記録装置を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体の第1及び第2の面に記録ヘッドからインクを付与して両面記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の表裏を反転して前記両面記録が行われるように前記記録媒体を搬送することが可能な搬送手段と、前記第1の面を分割してなる複数の単位領域毎に、当該単位領域に付与されるインク量が所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記インク量が前記所定量以上であると判定された単位領域に対し、当該単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転して前記第2の面を前記記録ヘッドに対向させ、その後、前記所定量未満の量のインクが付与された単位領域に残りの量のインクを付与するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、乾燥が不完全なインクが搬送経路内や次の記録媒体に付着することにより発生する画像不良を抑制しつつ、高速両面記録が可能となる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、インクジェット記録装置の全体構成を図1ないし図3に基づき説明する。このインクジェット記録装置1は、主として、給紙部2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、クリーニング部6から構成されている。そこで、まず、これら各部の概略構成を以下の項目(I)〜(VI)に沿って順次説明する。なお、図1は記録装置1の全体構成を示す斜視図、図2は記録装置1の側面からの構成断面図、図3は反転ユニット90を含む記録媒体反転部9の簡略図である。図1乃至図3を用いて(I)給紙部、(II)送紙部、(III)キャリッジ部、(IV)クリーニング部、(V)排紙部、および(VI)記録媒体反転部の説明を行う。
(I)給紙部
給紙部2は、記録媒体Pを積載する圧板21と、記録媒体Pを給送する給送回転体22とがベース20に取り付けられた構成となっている。圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられており、この可動サイドガイド23が記録媒体Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸21aを中心に回転可能で、圧板バネ24により給送回転体22に向けて付勢されている。給送回転体22と対向する圧板21の部位には、記録媒体Pの重送を防止するために人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25が設けられている。さらに、ベース20には、記録媒体Pの一方向の角部を覆い、記録媒体Pを一枚ずつ分離するための分離爪26、この分離爪26が使えない厚紙等を分離するためにベース20に一体形成された土手部27が設けられている。そして、分離爪26が普通紙ポジションで作用し、厚紙ポジションでは作用しないように切り換えるための切り替えレバー28、圧板21と給送回転体22の当接を解除するリリースカム29が設けられている。
給紙部2は、記録媒体Pを積載する圧板21と、記録媒体Pを給送する給送回転体22とがベース20に取り付けられた構成となっている。圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられており、この可動サイドガイド23が記録媒体Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸21aを中心に回転可能で、圧板バネ24により給送回転体22に向けて付勢されている。給送回転体22と対向する圧板21の部位には、記録媒体Pの重送を防止するために人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25が設けられている。さらに、ベース20には、記録媒体Pの一方向の角部を覆い、記録媒体Pを一枚ずつ分離するための分離爪26、この分離爪26が使えない厚紙等を分離するためにベース20に一体形成された土手部27が設けられている。そして、分離爪26が普通紙ポジションで作用し、厚紙ポジションでは作用しないように切り換えるための切り替えレバー28、圧板21と給送回転体22の当接を解除するリリースカム29が設けられている。
上記構成において、待機状態ではリリースカム29が圧板21を所定位置まで押し下げている。このため、圧板21上に積載されている記録媒体Pと給送回転体22の当接は解除された状態となっている。そして、この状態で搬送ローラ36の有する駆動力が、ギア等により給送回転体22及びリリースカム29に伝達されると、リリースカム29は圧板21から離れるので、圧板21は上昇し、給送回転体22と記録媒体Pが当接する。そして、給送回転体22の回転に伴い記録媒体Pはピックアップされて給送され始め、分離爪26によって一枚ずつ分離されて送紙部3に送られる。給送回転体22及びリリースカム29は記録媒体Pを送紙部3に送り込むまで回転する。記録媒体Pを送紙部3に送り込み終えた時点で、リリースカム29の作用により、再び記録媒体Pと給送回転体22との当接が解除されて待機状態となり、搬送ローラ36からの駆動力は遮断される。
(II)送紙部
送紙部3は、記録媒体Pを搬送する搬送ローラ36とPEセンサー32を有している。搬送ローラ36にはこれに従動して回転するピンチローラ37が設けられている。
ピンチローラ37はピンチローラガイド30に回動可能に保持され、ピンチローラガイド30をピンチローラバネ31で付勢することで、ピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接させて記録媒体Pの搬送力を生み出している。さらに、記録媒体Pが搬送されてくる送紙部3の入口には記録媒体Pをガイドする上ガイド33及びプラテン34が配設されている。また、上ガイド33には記録媒体Pの先端および後端の検出を紙端センサー(PEセンサー)32に伝えるPEセンサーレバー35が設けられている。
送紙部3は、記録媒体Pを搬送する搬送ローラ36とPEセンサー32を有している。搬送ローラ36にはこれに従動して回転するピンチローラ37が設けられている。
ピンチローラ37はピンチローラガイド30に回動可能に保持され、ピンチローラガイド30をピンチローラバネ31で付勢することで、ピンチローラ37を搬送ローラ36に圧接させて記録媒体Pの搬送力を生み出している。さらに、記録媒体Pが搬送されてくる送紙部3の入口には記録媒体Pをガイドする上ガイド33及びプラテン34が配設されている。また、上ガイド33には記録媒体Pの先端および後端の検出を紙端センサー(PEセンサー)32に伝えるPEセンサーレバー35が設けられている。
上記構成において、送紙部3に送られた記録媒体Pはプラテン34、ピンチローラガイド30及び上ガイド33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対へと送られる。この時、PEセンサーレバー35は、記録媒体Pの先端に押されて回転し、その回転をPEセンサー32が検知する。このPEセンサー32の検出信号に基づき後述の制御装置が記録媒体Pの記録位置を求める。また、記録媒体Pは不図示の搬送モーターによりローラ対36、37が回転することでプラテン34上を搬送される。
なお、記録ヘッド7は、後述のキャリッジ50に対して交換可能に装着されると共に、インクタンクを着脱可能に保持する構成となっている。また、この記録ヘッド7には、複数のノズルが配列されると共に、各ノズル内にヒータ等の電気熱変換素子が配置されている。この電気熱変換素子を駆動することによりインクに熱を与え、その熱によりインクに膜沸騰を発生させ、そのときの気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によってノズルからインクを吐出して記録媒体P上に画像を形成するようになっている。
(III)キャリッジ部
キャリッジ部5は、記録ヘッド7を交換可能に装着するキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)に対して直交する主走査方向に延出するガイド軸81と記録ヘッド7と記録媒体Pとの隙間を維持するガイドレール82とによって主走査方向に移動可能に支持されている。なお、これらガイド軸81及びガイドレール82はシャーシ8に取り付けられている。また、キャリッジ50はシャーシ8に取り付けられたキャリッジモーター211(不図示)によりタイミングベルト83を介して駆動される。このタイミングベルト83は、アイドルプーリー84の間に適度な張りをもたせて支持されている。さらに、キャリッジ50には、電気基板9から記録ヘッド7へヘッド駆動信号を伝えるためのフレキシブル基板56が接続されている。
キャリッジ部5は、記録ヘッド7を交換可能に装着するキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)に対して直交する主走査方向に延出するガイド軸81と記録ヘッド7と記録媒体Pとの隙間を維持するガイドレール82とによって主走査方向に移動可能に支持されている。なお、これらガイド軸81及びガイドレール82はシャーシ8に取り付けられている。また、キャリッジ50はシャーシ8に取り付けられたキャリッジモーター211(不図示)によりタイミングベルト83を介して駆動される。このタイミングベルト83は、アイドルプーリー84の間に適度な張りをもたせて支持されている。さらに、キャリッジ50には、電気基板9から記録ヘッド7へヘッド駆動信号を伝えるためのフレキシブル基板56が接続されている。
上記構成において、記録媒体Pに画像形成を行う場合には、ローラ対36、37の回転によって記録媒体Pを副走査方向へと搬送し、記録媒体Pをプラテン34上の記録位置へと移動させる。それと共に、キャリッジモーター211によりキャリッジ50を駆動し、主走査方向における記録媒体P上の画像形成位置へと記録ヘッド7を移動させる。その後、記録開始指令に従って、キャリッジ50が主走査方向へと移動すると共に、電気基板9からの信号により記録ヘッド7から記録媒体Pに向けてインクを吐出して画像が形成される。
また、キャリッジ50に対する記録ヘッド7の着脱や、記録ヘッド7に対するインクタンクの着脱は、不図示の操作キーを押してキャリッジ50を所定の交換位置へと移動させた後、その交換位置で行うようになっている。
(IV)クリ−ニング部
クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と、記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61と、搬送ローラ36の回転駆動力を給紙部2およびポンプ60に切り換える駆動切り替えアーム62とから構成されている。給紙、クリーニング以外の時は、駆動切り替えアーム62が、搬送ローラ36の軸心を中心に回転する遊星ギア(不図示)を所定位置に固定しているので、給紙部2及びポンプ60に駆動力は伝達されない。キャリッジ50が移動することで、駆動切り替えアーム62を矢印A方向に移動させると、遊星ギアがフリーになるので搬送ローラ36の正転、逆転に応じて不図示の遊星ギアが移動する。搬送ローラ36が正転したときは給紙部2に駆動力が伝達され、逆転したときはポンプ60に駆動力が伝達されるようになっている。
クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と、記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61と、搬送ローラ36の回転駆動力を給紙部2およびポンプ60に切り換える駆動切り替えアーム62とから構成されている。給紙、クリーニング以外の時は、駆動切り替えアーム62が、搬送ローラ36の軸心を中心に回転する遊星ギア(不図示)を所定位置に固定しているので、給紙部2及びポンプ60に駆動力は伝達されない。キャリッジ50が移動することで、駆動切り替えアーム62を矢印A方向に移動させると、遊星ギアがフリーになるので搬送ローラ36の正転、逆転に応じて不図示の遊星ギアが移動する。搬送ローラ36が正転したときは給紙部2に駆動力が伝達され、逆転したときはポンプ60に駆動力が伝達されるようになっている。
(V)排紙部
排紙部4には2本の排紙ローラ41,41Aが副走査方向の異なる位置に並設されると共に、搬送ローラ36と排紙ローラ41に当接する伝達ローラ40と、排紙ローラ41と排紙ローラ41Aに当接する伝達ローラ40Aとが設けられている。従って、搬送ローラ36の回転駆動力が伝達ローラ40を介して排紙ローラ41に伝達され、さらにその回転駆動力は伝達ローラ40Aを介して排紙ローラ41Aに伝達される。
排紙部4には2本の排紙ローラ41,41Aが副走査方向の異なる位置に並設されると共に、搬送ローラ36と排紙ローラ41に当接する伝達ローラ40と、排紙ローラ41と排紙ローラ41Aに当接する伝達ローラ40Aとが設けられている。従って、搬送ローラ36の回転駆動力が伝達ローラ40を介して排紙ローラ41に伝達され、さらにその回転駆動力は伝達ローラ40Aを介して排紙ローラ41Aに伝達される。
また、排紙ローラ41、41Aに従動して回転し得るように、拍車42、42Aが排紙ローラ41、41Aにそれぞれ当接しており、また拍車42、42Aには、クリーニングローラ44が回転可能に当接している。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成された記録媒体Pは、前記排紙ローラ41、41aと拍車42、42aとに挟持され、各ローラの回転によって搬送されて排紙トレー85上に排出される。
排紙ローラ41Aの下流側には、印字後に排紙される記録媒体Pを支持するための後述の排紙サポート87が設けられ、排紙サポート87は案内部材86に回転可能に取り付けられている。案内部材86はプラテン34からの突出位置とプラテン34上へ退避位置との間を直線移動可能に支持されており、この案内部材86の移動に伴って排紙サポート87が回転動作を行うようになっている。なお、前記給紙部2から記録ヘッド7を経て排紙サポート87に至る記録媒体の搬送経路によって第1の搬送経路が構成されている。
(VI)記録媒体反転部
記録媒体反転部9は、前記第1の搬送経路に連なる給紙用搬送経路94と、前記搬送ローラ36およびインクジェット記録装置1の背面側(図2において右側)に位置する反転ユニット90とから構成される。ここで、反転ユニット90は、用紙押えローラ95と、反転用小ローラ92と、ループ状の反転用搬送経路93と、反転用大ローラ91とから構成されている。搬送ローラ36は、モーターによって正方向および逆方向に回転駆動が可能である。なお、前記給紙用搬送経路94と前記反転用搬送経路93とにより第2の搬送経路が形成されている。また、反転ユニット90は、記録装置に対し装着可能に構成されている。
記録媒体反転部9は、前記第1の搬送経路に連なる給紙用搬送経路94と、前記搬送ローラ36およびインクジェット記録装置1の背面側(図2において右側)に位置する反転ユニット90とから構成される。ここで、反転ユニット90は、用紙押えローラ95と、反転用小ローラ92と、ループ状の反転用搬送経路93と、反転用大ローラ91とから構成されている。搬送ローラ36は、モーターによって正方向および逆方向に回転駆動が可能である。なお、前記給紙用搬送経路94と前記反転用搬送経路93とにより第2の搬送経路が形成されている。また、反転ユニット90は、記録装置に対し装着可能に構成されている。
そして、自動両面記録時には、まず、搬送ローラ36を正転させて、記録媒体Pを正方向へ搬送することにより、給紙部2から給紙された記録媒体Pの一方の面(「第1の面」ともいう)に記録を行う。その後、搬送ローラ36を逆方向送りして、給紙用搬送経路94にある記録媒体Pを反転用搬送経路93に送り、ここで記録媒体P表裏が反転される。すなわち、記録媒体Pは、図3に示すようにA→B→C→D→E→F→Gの順で反転用搬送経路93を通り、表裏が反転される。この後、表裏の反転された記録媒体Pは、給紙用搬送経路94を経て再度プラテン34へと送られ、記録ヘッド7によって他方の面(「第2の面」ともいう)に記録が行われる。
続いて、記録データを生成する過程について説明する。
図4は、本発明の一実施形態にかかる記録データ生成の概略構成を示すブロック図である。本システムは、概略、ホストコンピュータ100、プリンタ105およびモニタ106を有して構成されるものである。すなわち、ホストコンピュータ100には、例えばインクジェット方式のプリンタ105とモニタ106が双方向通信可能に接続されている。
ホストコンピュータ100は、OS(オペレーティングシステム)102、アプリケーション101、プリンタドライバ103、モニタドライバ104を有する。アプリケーション101は、このOS102による管理下においてそれぞれの処理を行う、ワードプロセッサ、表計算、画像処理、インターネットブラウザ等である。プリンタドライバ103は、アプリケーションによって発行され、出力画像を示す各種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画命令)を処理して記録データを作成する。モニタドライバ104は、アプリケーション101が発行する各種描画命令群を処理してモニタ106に表示を行う。
また、ホストコンピュータ100は、上述のソフトウエアによって動作可能な各種ハードウエアとして中央演算処理装置CPU108、ハードディスクドライバHD107、RAM109、ROM110、入力インターフェース113等を備える。すなわち、CPU108は、上述のソフトウエアに従った処理にかかる信号処理を実行し、ハードディスクドライバ107によって駆動されるハードディスクにはデジタルカメラ111によって撮像した画像データが格納され、また、上記ソフトウエアが格納される。ROM110にも同様に、上述の各種ソフトウエアが予め格納されており、必要に応じて読み出されて用いられる。また、RAM109は、上記CPU108による信号処理実行のワークエリア等として用いられる。また、マウス、キーなどの入力デバイス112による入力は入力インターフェース113を介して入力し、ОS102による処理に供される。
以上の構成を有したシステムにおいて、ユーザは、アプリケーション101によってモニタ106に表示された表示画像に基づき、画像データを作成することができる。これは、同様にアプリケーションによる処理を介して文字などのテキストに分類されるテキストデータ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィックスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像データなどからなる画像データである。
そして、この作成した画像データの印刷出力がユーザによって指示されると、アプリケーション101はOS102に印刷出力要求を行う。これとともに、グラフィックスデータ部分をグラフィックス描画命令、イメージ画像データ部分をイメージ描画命令として構成した、出力画像を示す描画命令群をOS102に発行する。これに対し、OS102はアプリケーションの印刷出力要求を受け、その印刷を行うプリンタに対応したプリンタドライバ103に描画命令群を発行する。
プリンタドライバ103は、OS102から入力した印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ105で印刷可能な形態の印刷データを作成してプリンタ105に転送する。この場合に、プリンタ105がラスタープリンタである場合は、プリンタドライバ103はOS102からの描画命令に対して、順次画像補正処理を行い、そして順次RGB24ビットページメモリにラスタライズする。すべての描画命令をラスタライズした後、RGB24ビットページメモリの内容をプリンタ105が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデータに変換を行いプリンタに転送する。
次に、図5を用いてインクジェット記録装置の制御系の概略構成について説明する。200はこの実施形態におけるインクジェット記録装置の各駆動部の制御を行う制御部であり、MPU201、ROM202、DRAM203、ゲートアレイ(G.A)204などを有する。MPU201は、種々の演算、判定、制御などの処理を行う。ROM202は、MPU201によって実行するプログラムなどを格納する。DRAM203は、入力されたデータを一時的に格納すると共にMPU201による演算処理のワークエリアとして機能する。また、制御装置200には、図4の100のホストコンピュータなどの外部機器との間で信号の授受を行うためのインターフェース205が接続されている。そして、ここから入力された信号は、前記ゲートアレイ204を介してMPU201及びDRAM203に入力される。
さらに、この制御装置200には、ヘッドドライバ208、モータドライバ210及び212、エンコーダ213、そして前述したPEセンサー32などが接続されている。ヘッドドライバ208は、記録ヘッド7の各ノズル内に設けられたヒータを駆動する。モータドライバ210は、搬送ローラ36などの回転駆動を行う搬送モーター209の駆動を行う。モータドライバ212は、キャリッジ50を駆動するキャリッジモーター211を駆動する。エンコーダ213は、キャリッジ50の位置を検出する。
上記構成を有する制御系において、ホストコンピュータからの記録データがインターフェース205を介して送られてくると、ゲートアレイ204を通してDRAM203に記録データが一時蓄えられる。その後、DRAM203のデータをゲートアレイ204によって、多値の記録データから記録ヘッド7で記録するための2値の記録データに変換し、再度DRAM203に記憶させる。そのデータを再度ゲートアレイ204によって、ヘッドドライバ208を介して記録ヘッド7に送り、対応したノズル位置のヒータを駆動して発熱させ、その熱エネルギーによってインクを吐出させて記録を行う。その際、記録させるべきドットのカウンタをゲートアレイ204上に保持しておき、記録ドット数を高速でカウントできる構成としておく。
ここで、本発明に特徴的な両面記録方法について説明する。両面記録を行う場合、一方の面を記録した後、前述の記録媒体反転部9で記録媒体を反転させなければならないが、一方の面のインクの乾燥が不完全な状態で反転させるとインクが搬送経路に付着する画像不良(スミヤ)が生じてしまう。さらに、搬送経路に付着したインクが、次に搬送される記録媒体を汚すという二次的スミヤを引き起こす可能性もある。特に、インク打ち込み量の多い領域(高デューティー領域)が含まれる場合、定着性が悪く乾燥に時間がかかるために前述したスミヤが発生しやすいという課題がある。これに対し、本発明は、単位領域毎に、記録データにインク付与量の多い高デューティー領域であるどうかを判定する。その判定結果に応じて、一方の面に記録する記録データに所定量以上のインクが付与される高デューティーの単位領域が存在する場合、その面に記録される記録データを分割する。そして、この記録されるインク量の一部に相当する所定量未満のインクを付与して記録を行った後、他方の面の記録を介在させてから残りのインク付与量に相当するインクを付与する記録を行う。これにより、未定着のインクによるスミヤを抑制しつつ、記録にかかる時間を短縮する。
図6を用いて、本実施形態におけるインク付与量の多い領域である高デューティー領域が存在するかを判定するのに用いるドットカウント方法について説明する。所定の単位時間で記録可能な単位領域毎に記録ドット数を取得する。図6(a)に示すように、記録媒体上の領域を複数に分割して複数の単位領域(ドットカウント領域W)とし、この単位領域毎に記録されるドット数を単位領域あたりの記録ドット数とする。本実施形態では、モータドライバ212によりキャリッジモーター211を動作させ、記録ヘッド7のドット形成速度に合わせて記録ヘッド7をキャリッジ50と共に主走査方向へと移動させる。ここで、所定時間毎にMPU200からゲートアレイ204に対して割り込み制御を行い、記録ドット数のカウンタ値の積算量を読み取る。これにより、所定の単位時間で単位領域に記録すべきドット数に関する情報を取得することができる。
図7は、高デューティー領域であるかの判定を行う閾値の一例を示した表である。本実施形態では、上述のドットカウントによって取得した単位領域毎のインク付与量が本図に記載の所定量以上の場合に、記録データの分割記録を行う。このとき、記録媒体の種類によってインクの定着性が異なるため、本図の紙A・紙Bのように記録媒体の種類によってインク付与量を設定することが可能である。また、一方の面への記録終了後、記録媒体反転部9の反転経路に搬送されるまでの時間が記録媒体の位置によって異なるため、インクの乾燥度合いも異なる。すなわち、記録が後半に行われる側の記録媒体の端(これを後端と呼ぶ)からの距離に応じて所定量を設定することができる。本実施形態では、後端からの距離が15cm以上、5cm以上15cm未満、5cm未満の単位領域において、所定値を異ならせている。この所定量は、インクの種類によって設定してもよく、これらの組み合わせに応じて設定してもよい。
本実施形態では、図6(b)を用いて単位領域を160個のノズルのノズル列幅を持った記録ヘッドにおいて、10msecの間(10kHzで記録ヘッドの駆動を行った場合、主走査方向において100ドット幅に相当する)に記録する領域とする。このとき、単位領域(ドットカウント領域W)内の総ドット数は160×100=16000ドットとなる。この領域内に記録されるドット数が図7の所定値以上の場合には、その領域を高デューティー領域であると判定する。
また、判定方法はドット数だけではなく、単位領域当たりの記録比率で決定してもよい。
式(1): 記録比率=(単位領域内の実際の記録ドット数)÷(単位領域内の記録可能ドット数)×100
上記式(1)で表される記録比率により、所定の閾値を定めてもよい。本実施形態においては、単位領域内の記録可能ドット数が16000ドットであるため、単位領域に16000ドットが打ち込まれた場合に記録比率100%となる。
式(1): 記録比率=(単位領域内の実際の記録ドット数)÷(単位領域内の記録可能ドット数)×100
上記式(1)で表される記録比率により、所定の閾値を定めてもよい。本実施形態においては、単位領域内の記録可能ドット数が16000ドットであるため、単位領域に16000ドットが打ち込まれた場合に記録比率100%となる。
次に、図8を用いて分割記録データを作成するため、記録データを複数のプレーンに分割する方法について説明する。本実施形態では、カラム間引き方法を用いる。図8は記録媒体上にインク滴が着弾した様子を簡易的に描いたものである。インク滴は着弾可能な解像度で配置されている。ここで、記録ヘッドが走査する方向に垂直に1列ずつ区切り、その1列をカラムと呼ぶ。並んだカラムを順に、カラム1、カラム2、カラム3…とした場合に、奇数のカラムのみを第1プレーン(図8(a))、偶数のカラムのみを第2プレーン(図8(b))とする。このようにして、一面を2つのプレーンに分割することができる。この分割工程により、記録ヘッド走査方向に隣り合うインク滴間の着弾距離は分割前に比べ2倍になる。記録ヘッドの走査速度は、配置したいインク滴間の距離とインク滴を吐出する周波数によって決まる。このため、インク滴間の着弾距離が2倍になると、記録ヘッドの走査速度はプレーン分割前よりも速くすることができ、記録時間を短くすることができる。また、インク滴間の着弾距離が短いとインク滴同士が接触し、にじみが発生する。そのため、高い解像度で記録する場合には、記録速度を落としてインク滴同士がにじむのを防ぐ制御を行う必要がある。このように、記録データを2つのプレーン(分割記録データ)に分割することにより、インク滴同士の距離が広がってインク滴同士がにじみにくくなり、記録速度を速くすることができるのである。
ここで、図9を用いて本実施形態における記録方法について説明する。図9は、記録媒体の第1の面及び第2の面において高デューティー領域が存在するかを判定するフローと、その後の記録シーケンスについて示した図である。
まず、第1の面に高デューティー領域が存在するかを判定し(S20)、存在すればS21に、存在しなければS22に進む。S21では、第2の面に高デューティー領域が存在するかを判定し、存在すればS30に、存在しなければS40に進む。S22でも同様に第2の面に高デューティー領域が存在するかを判定し、存在すればS50に、存在しなければS61に進む。
S30では、第1の面と第2の面の両方に高デューティー記録が存在すると判定されたため、それぞれの面を2つのプレーンに分割する新規両面分割を行って記録する。まず、第1の面用の記録データを第1プレーンと第2プレーンに分割し、第2の面用の記録データを第1プレーンと第2プレーンに分割する。そして、第1の面の第1プレーンの記録を行い(S31)、反転ユニット90まで搬送され、記録媒体を反転させる(S32)。その後、第2の面の第1プレーンの記録を行い(S33)、記録媒体を反転させる(S34)。そして、第1の面の第2プレーンの記録を行い(S35)、再度反転させて第2の面の第2プレーンの記録を行い(S36、S37)、装置外に排紙し(S38)、記録を終了する。
このとき、それぞれの面の記録データを分割する際、各プレーンのインク付与量はスミヤが発生しないとされる前述の所定量未満のインク量となるように分割しなければならない。すなわち、スミヤが発生するとされる所定のデューティーよりも低いデューティーとすることにより、インクを乾燥させるための待ち時間を設定せず、記録後すぐに記録媒体を反転経路へ搬送することができる。
S40では、第1の面のみに高デューティー領域が存在すると判定されており、第1の面のみを2つのプレーンに分割する。そして、第1の面の第1プレーンを記録→反転→第2の面を記録→反転→第1の面の第2プレーンを記録→排紙(S40〜S46)という順番で記録を行う。
S50では第2の面のみに高デューティー領域があると判定されており、第1の面の記録後に第2の面を記録し、その後、排紙する(S50〜S53)。この場合、第1の面の記録データには高デューティー領域が存在しないため、第1の面の記録後に反転してもスミヤが発生せず、さらに高デューティー領域が存在する第2の面の記録後は反転せずに排紙するため、第2の面の記録後にもスミヤが発生する可能性が低い。よって、第1の面を記録→反転→第2の面を記録→排紙(S50〜S53)という処理を行って記録を終了する。
S61では、両面とも高デューティー領域がないと判断されており、第1の面を記録→反転→第2の面を記録→排紙(S61〜64)という従来の両面記録の処理を行って、記録を終了する。
ここで、図10を用いて、本実施形態を用いた記録方法にかかる時間の一例を示す。従来例は、従来の方法で両面記録を行った場合である。新規例Aは、スミヤを考慮すべき高デューティー領域が第1の面のみに存在し、本実施形態におけるS40〜S46の処理で片面分割記録を行った場合である。新規例Bは、第1の面と第2の面の両方に高デューティー領域が存在し、本実施形態におけるS30〜38の処理で両面分割記録を行った場合である。
より詳細に説明すると、従来例は本発明を実施しなかった場合の両面記録であるが、記録命令が出されるとステップB1の給紙動作で約2.5秒かかる。給紙が完了し、記録領域に記録媒体が到達すると、記録が開始される(ステップB2)。A4サイズのデータを記録するために約8秒かかる。第1の面の記録に関わる動作が終了すると、従来は、インクが記録媒体に定着し、スミヤが発生しない状態になるまで、乾燥のための待ち時間を設け記録媒体の搬送動作を停止させる(ステップB3)。この時間はインク付与量に応じて可変なものであるが、数秒から数十秒で設定しているものが多い。ここでは一例として、12秒の乾燥待ち時間を設定している。乾燥待ち時間が経過すると、記録媒体を反転ユニットで反転させるため、搬送動作を開始する。搬送動作が開始されてから、記録媒体が反転され、第2の面が記録領域に搬送されるまでの時間が約4秒である(ステップB4)。その後、第2の面への記録が、第1の面同様実施される(ステップB5)。第2の面が記録され排紙されるまでの時間が8秒である。以上ステップB1からステップB5の行程により、従来の両面記録はトータルで約34.5秒かかっている。
次に、本実施形態の分割記録を用いたの新規例A、新規例Bについて説明する。新規例Aでは、第1の面にスミヤが発生し得る所定値以上のデューティーの領域があり、第1の面の記録データを、第1プレーンと第2プレーンに分割する(図9のS40)。記録の命令が出されると、ステップB1の給紙動作で約2.5秒かかる。給紙が完了し、記録領域に記録媒体が到達すると、第1の面の第1プレーンの記録が開始される(ステップB2/図9のS41)。従来例に比べて記録解像度が低く、吐出したインク滴同士のにじみも発生確率が低いことから、A4サイズのデータを記録するために約4.5秒かかる。第1の面の記録動作が終了後は、第1の面の第1プレーンのインク付与量はスミヤ発生に対して充分低いものであるから、ここでインク乾燥のための待機動作は行わない(ステップB3)。つまり、第1プレーンの記録直後に記録媒体の反転動作に入る(ステップB4/図9のS42)。反転動作にかかる時間は従来例と同様に約4秒である。その後、第2の面への記録が行われる(ステップB5/図9のS43)。この面は分割をしていないため、従来例と同様に記録に約8秒かかる。第2の面の記録後、第2の面は、スミヤが発生し得る所定値よりも低いデューティーであるから(ステップB6は0秒)、すぐに反転動作に入る(ステップB7/図9のS44)。反転動作には約4秒かかり、反転し終え再び第1の面の記録領域への給紙が完了すると、第1の面の第2プレーンを記録する(ステップB8/図9のS45)。この第1の面の第2プレーン記録は、第1の面の第1プレーン記録と同様に、記録速度が速く、約4.5秒で記録が可能である。以上ステップB1からステップB8の行程をすべて終え、両面記録が完了するのにかかる時間はおよそ27.5秒である。この時間は、従来例よりも速い。
新規例Bでは、第1の面と第2の面の両方に所定値を越えるデューティーの領域があった場合である。第1の面と第2の面をそれぞれ第1プレーンと第2プレーンに分割する。記録命令が出されると、ステップB1の給紙動作で約2.5秒かかる。給紙が完了し、記録領域に記録媒体が到達すると、第1の面の第1プレーンが記録される(ステップB2/図9のS31)。新規例Aと同様、記録には約4.5秒かかる。第1の面の第1プレーンの記録が完了すると、インク乾燥のための待機動作は行わず(ステップB3は0秒)、記録媒体の反転動作に入る(ステップB4/図9のS32)。反転動作にかかる時間は他の例と同様に約4秒である。その後、第2の面、第1プレーンの記録が行われる(ステップB5/図9のS33)。この面も第1の面の第1プレーンと同様に記録に約4.5秒かかる。第2の面、第1プレーンを記録し終えると、乾燥のための待機動作は行わず(ステップB6は0秒)、すぐに反転動作に入る(ステップB7/図9のS34)。反転動作には約4秒かかり、反転し終え再び第1の面の記録領域への給紙が完了すると、第1の面の第2プレーンを記録する(ステップB8/図9のS35)。この第1の面の第2プレーン記録は、第1の面の第1プレーン記録と同様に、約4.5秒で記録を行う。第1の面の第2プレーン記録が完了すると、また待機動作は行わず(ステップB9は0秒)反転動作に入る(ステップB10/図9のS36)。反転動作には約4秒かかり、第2の面が記録領域に搬送されると、第2の面、第2プレーンの記録を行う(ステップB11/図9のS37)。第2の面、第2プレーンの記録も分割してあるため、高速で記録が可能で、約4.5秒かかる。第2の面、第2プレーンの記録が完了すると、全ての記録は完了する。ステップB1からステップB11まで記録にかかった時間は32.5秒であり、従来例よりも速い。
以上のように、本実施形態では、記録データのデューティーに応じて記録制御を変更する。すなわち、記録媒体の第1の面に記録する記録データに高デューティー領域が存在する場合、第1の面に記録される記録データを分割して分割記録データを作成する。そして、第1の面の2つの分割記録データの記録の間に、記録媒体の反転と他方の面である第2の面への記録を介在させて記録を行う。これにより、乾燥が不完全なインクが付着して生じるスミヤによる画像不良や、搬送経路などに付着したインクが再度記録媒体に付着して生じる二次的スミヤによる画像不良を抑制することができる。さらに、高デューティー領域が存在する記録データを分割して二度通紙して両面記録を行うことにより、記録時間を短縮することができる。
また、分割記録データの一方に従って記録を行った後、時間を置いてから分割記録データの他方に従って重ねて記録を行うと、同一のインク付与量でも、同時もしくは短時間で記録を重ねるよりも高く発色し、画質が良化する効果も得られる。さらに、分割して記録を行うことにより、一回に記録するデューティーが下がるため、吐出時に記録ヘッドから発生する気流が小さくなる。これにより、インクドットの着弾精度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。前述の第1の実施形態では、連続して複数の記録媒体に記録を行う場合、各記録媒体に記録すべき記録データごとに判定を行うと、記録媒体によって排紙される際に上になる面が異なるという問題がある。例えば、図9において第1の面と第2の面の両方に高デューティー領域が存在する場合と、第1の面のみに高デューティー領域が存在する場合では、排紙される際に上になる面が異なる。よってこの排紙後のページのずれをなくすために、排紙後の記録媒体の表裏が揃うようにユーザが揃える必要がある。
次に、第2の実施形態について説明する。前述の第1の実施形態では、連続して複数の記録媒体に記録を行う場合、各記録媒体に記録すべき記録データごとに判定を行うと、記録媒体によって排紙される際に上になる面が異なるという問題がある。例えば、図9において第1の面と第2の面の両方に高デューティー領域が存在する場合と、第1の面のみに高デューティー領域が存在する場合では、排紙される際に上になる面が異なる。よってこの排紙後のページのずれをなくすために、排紙後の記録媒体の表裏が揃うようにユーザが揃える必要がある。
ここで本実施形態では、少なくとも第1の面に高デューティー領域が存在する場合、記録媒体の両面に記録すべき記録データを分割して分割記録を行う。すなわち、第1の面に記録する記録データのデューティーが高デューティーであった場合、第2の面に記録する記録データのデューティーに関わらず、第1及び第2の面に記録する記録データをそれぞれ2つのプレーンに分割して記録を行う。この場合、上述した第1の実施形態の図9において、S20で第1の面に高デューティー領域があると判定された場合(Yes)、S21の判定を行わずにS30に進み、S30〜S38の処理を行う。
このような処理を行うことにより、前述の第1の実施形態の効果であるスミヤの抑制と記録時間の短縮だけでなく、常に第2の面が最後に記録されるために排紙後にユーザが表裏面を揃えなおす必要がなくなるという効果も有している。
以上説明した第1及び第2の実施形態では、前述のドットカウントを用いた高デューティー領域の判定において、ドットカウント領域Wはある程度小さいサイズを設定することが好ましい。なぜならば、実際に記録される記録領域Rとドットカウント領域Wとの位置関係によっては、高デューティー領域であっても低い記録比率となり検出誤差が発生する可能性が生じるからである。従って、ドットカウント領域Wのサイズが小さければ、検出誤差が発生しにくく検出精度が向上し、万が一検出誤差が発生した場合でも定着性が比較的良好であるため、スミヤが発生する可能性が低いと考えられる。ノズル列方向に分割してカウントする手段や割り込み間隔を早くする手段などを用いることによりドットカウント領域Wを小さくすることができる。一方、ドットカウント領域Wが小さすぎると、テキストなどの記録比率の低い領域に対しても高デューティー領域として検出してしまうという不都合が発生する可能性がある。従って、ドットカウント領域Wのサイズは、以上のような事情も勘案し、総合的に適宜決定するのが良い。なお、ドットカウント領域Wを小さくし過ぎた場合に生じる上記不都合を回避するためには、隣接する複数のドットカウント領域Wの検出結果を累積して、その累積値の大小に基づいてその複数の領域の記録比率の高低を判定する手法が好適である。
また、本実施形態では、図6(a)のように記録媒体上の一方の面に対応する領域を主走査方向(図中の左右方向)及び副走査方向(図中の上下方向)の両方について複数に分割することにより得られる領域をドットカウントの対象とする単位領域として定めた。本発明はこの形態に限定されるものではない。例えば、記録媒体上の一方の面に対応する領域を主走査方向(図6(a)中の左右方向)にのみ複数に分割することで得られる分割領域を上記単位領域(ドットカウント領域W)として定めてもよい。また、記録媒体上の一方の面に対応する領域を副走査方向(図6(a)中の上下方向)にのみ複数に分割することで得られる分割領域を上記単位領域(ドットカウント領域W)として定めてもよい。但し、前述したように、スミヤ抑制の観点からすれば単位領域(ドットカウント領域W)のサイズは小さい方が好ましいため、主走査方向および副走査方向の両方について分割することが望ましい。
なお、高デューティー領域が存在するかどうか判定するための情報、すなわち単位領域に付与されるべきインク量に関連する情報として、単位領域に記録される記録ドット数や、単位領域における記録比率(記録デューティー)を適用することができる。また、このような間接情報のみならず、この間接情報をインク付与量に換算して表した情報、つまり、インク付与量を直接的に示した情報を用いてもよい。以上述べたように本発明では、単位領域(例えば、前述のドットカウント領域W)に付与されるインク量に関連する情報として、記録ドット数に関する情報、記録比率(記録デューティー)に関する情報、あるいはインク付与量を直接的に示した情報等を適用できる。また、第1の面と第2の面の判定手段は別々に行ってもよく、第1の面を判定する第1判定手段と第2の面を判定する第2判定手段をそれぞれ備えてもよい。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ドットカウントにより記録媒体に記録されるインク打ち込み量に応じて記録制御を変更する方法を示したが、本発明はこれに限るものではない。一般的に、プリンタドライバ103はOS102からの描画命令に応じて記録データを作成し、プリンタ105へデータを転送する。このとき描画命令には、記録データの属性に対応した文字(文字細線)、グラフィック、写真(イメージ)などの属性データが含まれている。この属性データの種類に従って分割記録を行うかどうかを判定する制御を行ってもよい。図11はこの一例であり、両面記録かつ高デューティー領域が含まれる可能性の高いグラフィック描画命令が含まれる場合に記録データを分割して記録を行う例である。この属性データで判定を行うことにより、ドットカウントを用いて所定値を超える記録デューティーが存在するかを判定する上述の実施形態よりも、判定にかかる時間を早くすることができる。
上述の実施形態では、ドットカウントにより記録媒体に記録されるインク打ち込み量に応じて記録制御を変更する方法を示したが、本発明はこれに限るものではない。一般的に、プリンタドライバ103はOS102からの描画命令に応じて記録データを作成し、プリンタ105へデータを転送する。このとき描画命令には、記録データの属性に対応した文字(文字細線)、グラフィック、写真(イメージ)などの属性データが含まれている。この属性データの種類に従って分割記録を行うかどうかを判定する制御を行ってもよい。図11はこの一例であり、両面記録かつ高デューティー領域が含まれる可能性の高いグラフィック描画命令が含まれる場合に記録データを分割して記録を行う例である。この属性データで判定を行うことにより、ドットカウントを用いて所定値を超える記録デューティーが存在するかを判定する上述の実施形態よりも、判定にかかる時間を早くすることができる。
また、グラフィック描画命令は、グラフなどの線画系の描画命令と写真などのビットマップ系の描画命令に分けることができ、これらに応じて判定方法を分けても良い。例えば、グラフなどの線画系描画命令が含まれる場合は、インク付与量が多い高デューティー領域が記録される可能性があるため、本発明の分割記録を行う。そして、ビットマップ系の描画命令が含まれる場合は、ビットマップイメージの輝度に関するヒストグラムを作成して描画される画像の濃度により分割記録を行うかどうか判定して記録を行う。
また、グラフィック描画命令の印刷ページ内の位置に応じて記録制御を切り替えることも可能である。例えば、ページ上部がグラフィック描画命令で下部が文字描画命令の場合、ページの後半を記録する間にページの前半の乾燥時間が十分に確保できる。このような場合は従来の記録制御に切り替えるなどの応用が考えられる。また、属性データは、プリンタドライバで作成してもプリンタで作成してもよく、プリンタで作成した場合には、プリンタで前述のグラフィックの判定を行ってもよい。このような描画命令による判定方法は、上述の実施形態のドットカウントを用いる判定方法と組み合わせて用いることも可能である。例えばグラフィック描画命令が含まれるかを判定し、含まれる場合は分割記録を行い、含まれない場合にドットカウントによる判定を行って分割記録を行うかどうか決定する形態でもよい。
また、記録データに高デューティー領域が存在するかどうかの判定方法として、多値の記録データにおいて所定の閾値を定め、この閾値よりも大きい階調値をインク付与量の多い高デューティー領域と見なして分割記録を行っても良い。この場合も、上述のドットカウントや描画命令による判定方法と組み合わせて用いることが可能である。また、複数のインク特性(例えば、顔料と染料)を持つ場合には、それぞれのインクごとに判定を行ってもよい。このとき、いずれかのインクで所定の条件をオーバーしたときに、本発明の分割記録方法で記録を行えばよい。
また、分割方法は上述したカラム間引きではなくてもよく、ランダムマスクや千鳥マスクを用いてもよい。また、所定量未満のインクを付与する低デューティー領域は分割せずに一方のプレーンで記録し、所定量以上のインクを付与する高デューティー領域のみを2つのプレーンに分割してもよい。例えば、一方のプレーンで全ての単位領域において所定量未満のインク量を付与して画像を記録し、他方のプレーンでの高デューティー領域の残りのインク量を付与して画像を記録する。この方法では、高デューティー領域だけを第1プレーンと第2プレーンに分割することができ、記録媒体を反転させて複数回走査することによる搬送誤差から生じる画像不良を抑制することができる。加えて、本実施形態では、記録データを2つのプレーンに分割したが、分割記録データ群に含まれるプレーンの数は2つでなくてもよく、記録走査にかかる時間に応じて変更してもよい。
また、本実施形態では、記録後すぐに記録媒体を反転経路へ送り込む方法を用いているが、分割後の記録デューティーに応じて乾燥時間を設けてもよく、その乾燥時間は高デューティーを記録したときの乾燥時間よりも短ければよい。
さらに、前述した実施形態について、これらの機能を実現するように動作させるプログラムを記録媒体に記憶させ、該記録媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法としてもよい。該記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。また、前述のプログラムが記憶された記録媒体はもちろんそのプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。かかる記録媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また前述の記録媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものでもよい。さらに、本発明は、インクジェット記録装置を制御する制御装置を備えるインクジェット記録システムの形態であってもよい。
Claims (7)
- 記録媒体の第1及び第2の面に記録ヘッドからインクを付与して両面記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の表裏を反転して前記両面記録が行われるように前記記録媒体を搬送することが可能な搬送手段と、
前記第1の面を分割してなる複数の単位領域毎に、当該単位領域に付与されるインク量が所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記インク量が前記所定量以上であると判定された単位領域に対し、当該単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転して前記第2の面を前記記録ヘッドに対向させ、その後、前記所定量未満の量のインクが付与された単位領域に残りの量のインクを付与するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御する制御手段と
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 記録媒体の第1及び第2の面に記録ヘッドからインクを付与して両面記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の表裏を反転して前記両面記録が行われるように前記記録媒体を搬送することが可能な搬送手段と、
前記第1の面を分割してなる複数の単位領域毎に、当該単位領域に付与されるインク量が所定量以上であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第2の面を分割してなる複数の単位領域毎に、当該単位領域に付与されるインク量が所定量以上であるか否かを判定する第2判定手段と、
前記第1判定手段及び前記第2判定手段の両方で前記所定量以上の量のインクが付与されると判定された場合、前記第1判定手段により前記インク量が前記所定量以上であると判定された前記第1の面の単位領域に対し、当該第1の面の単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転し、前記第2判定手段により前記インク量が前記所定量以上であると判定された前記第2の面の単位領域に対し、当該第2の面の単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転し、前記所定量未満の量のインクが付与された前記第1の面の単位領域に残りの量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転し、前記所定量未満の量のインクが付与された前記第2の面の単位領域に残りの量のインクを付与するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御する制御手段と
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 記録媒体の第1及び第2の面に記録ヘッドからインクを付与して両面記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の表裏を反転して前記両面記録が行われるように前記記録媒体を搬送することが可能な搬送手段と、
前記第1及び第2の面をそれぞれ複数に分割してなる単位領域毎に、当該単位領域に記録すべき画像に対応した記録データのデューティーが所定値以上かを判定する判定手段と、
前記判定手段により所定値以上と判定された単位領域に対応する記録データを分割記録データ群に分割する分割手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記デューティーが所定値以上の単位領域が前記第1及び第2の面において存在すると前記判定手段により判定された場合、前記分割手段により分割された第1の面用の分割記録データ群の一方に従って前記第1の面に記録すべき画像の一部を記録し、前記記録媒体を反転して前記分割手段により分割された前記第2の面用の分割記録データ群の一方に従って前記第2の面に記録すべき画像の一部を記録し、前記記録媒体を反転して前記第1の面用の分割記録データ群の他方に従って前記第1の面に記録すべき画像の残りを記録し、前記記録媒体を反転して前記第2の面用の分割記録データ群の他方に従って前記第2の面に記録すべき画像の残りを記録するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記制御手段は、前記デューティーが所定値以上の単位領域が前記第1の面に存在し前記第2の面に存在しないと前記判定手段により判定された場合、前記分割手段により分割された前記第1の面用の分割記録データ群の一方に従って前記第1の面に記録すべき画像の一部を記録し、前記記録媒体を反転して前記第2の面に記録すべき画像を記録し、前記記録媒体を反転して前記第1の面用の分割記録データ群の他方に従って前記第1の面に記録すべき画像の残りを記録するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
- 記録媒体の第1及び第2の面に記録ヘッドからインクを付与して両面記録を行うことが可能なインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の表裏を反転して前記両面記録が行われるように前記記録媒体を搬送することが可能な搬送手段と、
前記第1及び第2の面を分割してなる複数の単位領域毎に、当該単位領域に付与されるインク量が所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1の面の単位領域に前記所定量以上の量のインクが付与されると判定された場合、前記判定手段により前記インク量が前記所定量以上であると判定された前記第1の面の単位領域に対し、当該第1の面の単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転し、前記第2の面の単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転し、前記所定量未満の量のインクが付与された前記第1の面の単位領域に残りの量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転し、前記所定量未満の量のインクが付与された前記第2の面の単位領域に残りの量のインクを付与するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御する制御手段と
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記所定量は、記録媒体の位置によって異なることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- インクジェット記録装置と、それを制御する制御装置とを含むインクジェット記録システムにおいて、
前記記録媒体の表裏を反転して前記両面記録が行われるように前記記録媒体を搬送することが可能な搬送手段と、
前記第1の面を分割してなる複数の単位領域毎に、当該単位領域に付与されるインク量が所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記インク量が所定量以上であると判定された単位領域に対し、当該単位領域に付与されるインク量の一部に相当する前記所定量未満の量のインクを付与した後、前記記録媒体を反転して前記第2の面を記録ヘッドに対向させ、その後、前記所定量未満の量のインクが付与された単位領域に残りの量のインクを付与するように、前記搬送手段と前記記録ヘッドを制御する制御手段と
を有することを特徴とするインクジェット記録システム。
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