JP2011050221A - 同期整流型電圧変換装置 - Google Patents

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Takamasa Yanase
考応 柳▲瀬▼
Noboru Ishizone
昇 石曽根
Toru Ozaki
徹 尾崎
Kazutaka Yuzurihara
一貴 譲原
Fumiharu Iwasaki
文晴 岩崎
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Abstract

【課題】昇圧または降圧が可能な同期整流型電圧変換装置において、同期整流型電圧変換装置のインダクタンスの電流が不連続モードにおける逆電流の発生を阻止し、変換効率の低下や電源への悪影響を排除した同期整流型電圧変換装置を提供すること。
【解決手段】昇圧または降圧が可能な同期整流型電圧変換装置の出力電流が所定の基準電流の値よりも小さいときに同期スイッチを非導通状態とし蓄電器から電源の方向への経路を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇圧または降圧する同期整流型電圧変換装置に関し、特に逆電流を阻止するものに関する。
電源から供給される入力電圧を、所定の出力電圧となるように昇圧または降圧する同期整流型電圧変換装置の概略図を図6に示す。同期整流型電圧変換装置500において設定された出力電圧Voよりも電源400からの入力電圧Viの方が高い場合には、制御回路500は、MOS−FETである第2切替スイッチ504を非導通状態、MOS−FETである第2同期スイッチ505を導通状態とする。また、制御回路500は、MOS−FETである第1切替スイッチ501を所定の周期内で導通状態と非導通状態になるようにスイッチング動作をさせ、MOS−FETである第1同期スイッチ502の導通及び非導通状態は第1切替スイッチ501の逆の状態になるように制御する。これによって同期整流型電圧変換装置500は、入力電圧を降圧して出力する。
同期整流型電圧変換装置500において設定された出力電圧Voよりも電源400からの入力電圧Viの方が低い場合には、制御回路500は、第1同期スイッチ502を非導通状態、第1切替スイッチ501を導通状態とする。また、制御回路500は、第2切替スイッチ504を所定の周期内で導通状態と非導通状態になるようにスイッチング動作をさせ、第2同期スイッチ505の導通及び非導通状態は第2切替スイッチ504の逆の状態になるように制御する。これによって同期整流型電圧変換装置500は、入力電圧を昇圧して出力する。
同期整流型電圧変換装置500が昇圧する際も降圧する際も、負荷600の消費電流が小さい場合、電源400から同期整流型電圧変換装置500へ入力される電流が少なくなり、インダクタ503に十分なエネルギーが蓄えられず、それぞれのスイッチが周期的にスイッチング動作をしている際において、降圧時では第1切替スイッチ501が非導通状態、かつ第1同期スイッチ502が導通状態、昇圧時では第2切替スイッチ504が非導通状態、かつ第2同期スイッチ505が導通状態のときに、インダクタ203から負荷600の方へ流れる電流がゼロ以下になる状態がある。このような状態を不連続モードと呼ぶ。
インダクタ503から負荷600の方へ流れる電流がゼロ以下の状態において、降圧時では、蓄電器507から導通状態の第2同期スイッチ505と第1同期スイッチ502を介して接地端子へ電流が流れ、昇圧時においては、電圧の高い出力側の蓄電器507から導通状態の第2同期スイッチ505を介して電圧の低い入力側の電源400に電流が流れる。このように蓄電器507から接地端子や電源400の方へ流れる電流を逆電流という。
この逆電流の発生によって、降圧時の電力損失による変換効率の低下や、昇圧時の電力損失による変換効率の低下、または電源400へ電圧が印加されることによって電源400が劣化・腐食するなどの問題が生じる。
そこで、スイッチ素子の前後の電圧を比較することで電流方向の検出を行い、逆電流が発生したことを検知すると、逆電流が流れる経路上のスイッチを非導通状態にして、逆電流を阻止する方法が知られている。(例えば、特許文献1参照)
特開2008−178263
しかしながら、従来の技術では、逆電流が発生してから逆電流が流れる経路上のスイッチが非導通状態になるまでの間は逆電流が流れており、上記の問題が完全に解決されていない。
そこで、本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、同期整流型電圧変換装置の不連続モードにおける逆電流の発生を阻止し、変換効率の低下や電源への悪影響を排除した同期整流型電圧変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、電源から供給される入力電圧を、負荷が要求する出力電圧となるように昇圧または降圧する同期整流型電圧変換装置であって、インダクタ素子と、電源とインダクタ素子の入力端子とを導通状態と非導通状態とのいずれかの状態に切り替えられる第1切替スイッチと、第1切替スイッチが非導通状態であるときにのみインダクタ素子の入力端子と第1接地端子とを導通する第1同期スイッチとを備え、電源とインダクタ素子の入力端子との間に接続される第1スイッチング回路と、インダクタ素子の出力端子と第2接地端子とを導通状態と非導通状態とのいずれかの状態に切り替えられる第2切替スイッチと、第2切替スイッチが非導通状態であるときにのみインダクタ素子の出力端子と負荷に印加する出力電圧を発生させる出力端子とを導通する第2同期スイッチとを備え、インダクタ素子の出力端子と負荷に印加する出力電圧を発生させる出力端子との間に接続される第2スイッチング回路と、負荷に印加する出力電圧を発生させる出力端子と第3接地端子との間に備えられる蓄電部と、を備え、第1切替スイッチが導通状態であり、第2切替スイッチが導通及び非導通状態を周期的に繰り返しているときに燃料電池から供給される入力電圧を昇圧し、第2同期スイッチが導通状態であり、第1切替スイッチが導通及び非導通状態を周期的に繰り返しているときに電源から供給される入力電圧を降圧し、インダクタ素子は、第1切替スイッチが導通状態のときに燃料電池から供給されるエネルギーを蓄える充電状態と、第1切替スイッチが非導通常体のときにインダクタ素子に蓄えられたエネルギーを放出する放電状態となり、充電状態と放電状態との合計時間が、第1切替スイッチまたは第2切替スイッチの所定周期に満たない場合、第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を所定周期において非導通状態に切り替える逆電流阻止回路と、を備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、昇圧または降圧が可能な同期整流型の電圧変換装置において、インダクタ素子の充電状態と放電状態の合計時間が、所定周期に実際に満たない場合に、第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を非導通状態とすることより、蓄電器から電源の方向への経路を遮断することができる。
本発明の第2の特徴は、逆電流阻止回路は、出力端子に流れる出力電流の値が、電源から供給される入力電圧の値と、負荷に印加する出力電圧の値と、インダクタ素子のインダクタンスと、第1切替スイッチまたは第2切替スイッチの所定周期内における導通状態のデューティー比とによって算出される基準電流よりも小さい場合に、逆電流阻止回路が第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を所定周期において非導通状態に切り替えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、昇圧または降圧が可能な同期整流型の電圧変換装置において、電圧変換装置の出力電流が所定の基準電流の値よりも小さいときに第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を非導通状態とし蓄電器から電源の方向への経路を遮断することができる。
本発明の第3の特徴は、同期整流型電圧変換装置における所定の基準電流の値は、予め逆電流阻止回路に設定され、記憶されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、予め所定の基準電流の値を実験などにより求めておき、その値を逆電流阻止回路に設定、記憶させることで、電圧変換装置の出力電流が所定の基準電流の値よりも小さいときに第1同期スイッチまたは第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を非導通状態とし蓄電器から電源の方向への経路を遮断することができる。
本発明の第4の特徴は、逆電流阻止回路が、第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を非導通状態に切り替える時間は、第1同期スイッチまたは第2同期スイッチのいずれか一方が、所定周期内において導通状態であるときの、電源から供給される入力電圧の値と、負荷に印加する出力電圧の値と、インダクタンスと、インダクタに流れる電流の値と、第1切替スイッチまたは第2切替スイッチの所定周期内における導通状態のデューティー比とを用いて算出されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、同期整流型電圧変換装置の動作時の各パラメータを基にして逆電流が発生する時間を予測し、逆電流がおこる前に逆電流阻止回路によって逆電流が流れる経路を遮断することができる。
本発明の第5の特徴は、逆電流阻止回路が、第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を非導通状態に切り替える時間は、第1同期スイッチまた
は第2同期スイッチのいずれか一方が、所定周期内において導通状態であるときの、出力電流の検出値の時間変化量を用いることを要旨とする。
かかる特徴によれば、同期整流型電圧変換装置の出力電流の時間変化量を基にして逆電流の発生を予測し、逆電流がおこる前に逆電流阻止回路によって逆電流が流れる経路を遮断することができる。
本発明の第6の特徴は、逆電流阻止回路が、第1同期スイッチ及び第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を非導通状態に切り替える時間は、第1同期スイッチまたは第2同期スイッチのいずれか一方が、所定周期内において導通状態であるときの、インダクタ素子に流れる電流の検出値の時間変化量を用いることを要旨とする。
かかる特徴によれば、同期整流型電圧変換装置のインダクタ素子に流れる電流の検出値の時間変化量を基にして逆電流の発生を予測し、逆電流がおこる前に逆電流阻止回路によって逆電流が流れる経路を遮断することができる。
本発明の第7の特徴は、第1切替スイッチ及び第1同期スイッチ及び第2切替スイッチ及びF第2同期スイッチは、電気信号によって導通状態と非導通状態とを切り替える半導体素子であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、制御回路による電気信号によって、第1切替スイッチ及び第1同期スイッチ及び第2切替スイッチ及び第2同期スイッチの導通及び非導通状態を容易にスイッチングすることができる。
本発明の第8の特徴は、同期整流型電圧変換装置は、第1切替スイッチ及び第1同期スイッチ及び第2切替スイッチ及び第2同期スイッチは、電界効果トランジスタであることを要旨とする。
かかる特徴によれば、導通状態の切替が早く、かつ電気的損失が少ない同期整流型電圧変換装置を構成することができる。
本発明によれば、同期整流型電圧変換装置の不連続モードにおける逆電流の発生を阻止し、変換効率の低下や電源への悪影響を排除できる。
本発明に係る同期整流型電圧変換装置の概略構成図である。 同期整流型電圧変換装置の昇圧時における状態波形一つの例の概念図である。 同期整流型電圧変換装置の昇圧時における状態波形一つの例の概念図である。 同期整流型電圧変換装置の昇圧時における状態波形一つの例の概念図である。 同期整流型電圧変換装置の降圧時における状態波形一つの例の概念図である。 同期整流型電圧変換装置の降圧時における状態波形一つの例の概念図である。 本発明に係る従来技術の同期整流型電圧変換装置の概略構成図である。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
(第1実施形態)
(A)全体の説明
図1は、本発明の第1の実施の形態における同期整流型電圧変換装置の例を示す。
図1は、電圧を発生する電源100、電源100から入力された電圧を所定の定電圧に変換する同期整流型電圧変換装置200、同期整流型電圧変換装置200から電圧を入力される負荷300を示す。
同期整流型電圧変換装置200は、電源100から入力された入力電圧Viを昇圧又は降圧して所定の定電圧に変換し、同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voとして負荷300へ電力を出力する。
同期整流型電圧変換装置200の構成及び動作について、以下具体的に説明する。
同期整流型電圧変換装置200は、インダクタ素子203と、電源100とインダクタ素子203の入力端子とを導通状態と非導通状態とのいずれかの状態に切り替えられる第1切替スイッチ201と、第1切替スイッチが非導通状態であるときにのみインダクタ素子203の入力端子と第1接地端子とを導通する第1同期スイッチ202とを備える。電源100とインダクタ素子203の入力端子との間に接続される第1スイッチング回路210と、インダクタ素子203の出力端子と第2接地端子とを導通状態と非導通状態とのいずれかの状態に切り替えられる第2切替スイッチ204と、第2切替スイッチ204が非導通状態であるときにのみインダクタ素子203の出力端子と負荷300に印加する出力電圧Voを発生させる出力端子とを導通する第2同期スイッチ205とを備える。インダクタ素子203の出力端子と負荷300に印加する出力電圧Voを発生させる出力端子との間に接続される第2スイッチング回路220と、負荷300に印加する出力電圧Voを発生させる出力端子と第3接地端子との間に備えられる蓄電部207とを備える。
電源100から入力された入力電圧Viは、制御回路230に入力し、その電圧を基に制御回路230はPWMの変調方式に基づいて第1切替スイッチ201及び第2切替スイッチ204、第1同期スイッチ202及び第2同期スイッチ205を所定周期Tの期間内で導通及び非導通状態に切り替えるスイッチング制御をすることで、所望の同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voとして負荷300へ電力を出力する。
なお、ブリーダー抵抗器206を介して、電源100から入力された入力電圧Viを制御回路203に入力しても良い。
第1切替スイッチ201及び第2切替スイッチ204や第1同期スイッチ202及び第2同期スイッチ205に用いるスイッチング素子は、制御回路230からの制御信号によって導通及び非導通状態をスイッチングできれば良く、導通時の抵抗が低く、導通及び非導通状態の切替が早いものが好ましい。本実施の形態ではMOS−FETを使用した。
(B)昇圧動作
次に、本発明の昇圧時の動作について具体的に説明する。
電源100から同期整流型電圧変換装置200に入力する入力電圧Viよりも、出力電圧Voが高く所望されている場合は、同期整流型電圧変換装置200において、入力電圧Viを降圧する降圧動作を行う。なお、ブリーダー抵抗器206の抵抗比の調整によって出力電圧Voを設定されていても良い。以下に具体的に説明する。
制御回路230は、第1スイッチング回路210を構成するP型のMOS−FETである第1切替スイッチ201は導通状態とし、第1スイッチング回路210を構成するN型のMOS−FETである第1同期スイッチ202は非導通状態とする。また、制御回路230は、第2切替スイッチ204と第2同期スイッチ205から構成される第2スイッチング回路220のそれぞれのスイッチング素子を、導通状態と非導通状態を所定周期Tの期間内で切り替える。
同期整流型電圧変換装置200に使用している部材がすべて理想素子とした場合、第2切替スイッチ204の導通時間をTon2とすると、所定周期TにおけるTon2の割合であるデューティー比をD2は、
D2=Ton2/T・・・(式1)
と、表すことができる。これを用いると、同期整流型電圧変換装置200への入力電圧Viと同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voとの関係は、
Vo=(1−D2)×Vi・・・(式2)
となる。
P型のMOS−FETである第2同期スイッチ205の導通状態は、N型のMOS−FETである第2切替スイッチ204の導通及び非導通状態に対して逆の状態となるように制御する。また、スイッチング回路内の導通及び非導通状態の切替の際に、制御回路230は、スイッチング回路に使用したスイッチング素子の導通及び非導通状態の遷移時間を考慮し、それぞれのスイッチング素子が同時に導通状態とならず、かつ切替スイッチの導通状態が切り替わった直後に同期スイッチの導通状態も切り替わるように、第2同期スイッチの第2同期スイッチ205の導通及び非導通の切替を、第2切替スイッチ第2切替スイッチ204の導通及び非導通の切替時よりも遅延させて切替るように制御する。
同期整流型電圧変換装置200において、制御回路230は、第2切替スイッチ204を導通状態とするためにハイレベルの信号を送信し、第2同期スイッチ205を第2切替スイッチ204の逆の状態である非導通状態とするためにハイレベルの信号を送信する。所定周期Tの期間内において、第2切替スイッチ204の導通状態から非導通状態へスイッチングする際に、第2同期スイッチ205の非導通から導通状態への切り替えは、第2切替スイッチ204の導通状態の切替に要する遷移時間と第2同期スイッチ205の導通状態の切替に要する遷移時間を考慮し、その時間だけ遅延させる。
電源100から同期整流型電圧変換装置200に入力する電圧よりも、ブリーダー抵抗器206の抵抗比の調整によって出力電圧が低く設定されている場合は、同期整流型電圧変換装置200の制御回路230は、P型の第2同期スイッチ205は導通状態とし、N型の第2切替スイッチ204は非導通状態とする。また、制御回路230は、第1切替スイッチ201及び第1同期スイッチ202から構成される第1スイッチング回路210のそれぞれのスイッチング素子を、導通状態と非導通状態を所定周期Tの期間内で切り替える。
以上の動作により、電源100から入力された入力電圧Viを昇圧して所定の定電圧に変換し、同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voとして負荷300へ電力を出力する。
(C)降圧動作
次に、本発明の降圧時の動作について具体的に説明する。
電源100から同期整流型電圧変換装置200に入力する入力電圧Viよりも、出力電圧Voが低く所望されている場合は、同期整流型電圧変換装置200において、入力電圧Viを降圧する降圧動作を行う。なお、ブリーダー抵抗器206の抵抗比の調整によって出力電圧Voを設定されていても良い。以下に具体的に説明する。
制御回路230は、第2スイッチング回路220を構成するP型のMOS−FETである第2切替スイッチ204は非導通状態とし、第2スイッチング回路220を構成するN型のMOS−FETである第2同期スイッチ205は導通状態とする。また、制御回路230は、第1切替スイッチ201と第2同期スイッチ202から構成される第1スイッチング回路210のそれぞれのスイッチング素子を、導通状態と非導通状態を所定周期Tの期間内で切り替える。
同期整流型電圧変換装置200に使用している部材がすべて理想素子とした場合、第1切替スイッチ201の導通時間をTon1とすると、所定周期TにおけるTon1の割合であるデューティー比D1は、
D1=Ton1/T・・・(式3)
と表すことができる。これを用いると、同期整流型電圧変換装置200への入力電圧Viと同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voとの関係は、
Vo=D1×Vi・・・(式4)
となる。
P型の第1同期スイッチ202の導通状態は、第1切替スイッチであるN型の第1切替スイッチ201の導通及び非導通状態に対して逆の状態となるように制御する。ここで、スイッチング回路内の導通及び非導通状態の切替の際に、2つのスイッチが同時に導通状態とならないように、制御回路230は、スイッチング回路に使用したスイッチング素子の導通及び非導通状態の遷移時間を考慮し、それぞれのスイッチング素子が同時に導通状態とならず、かつ切替スイッチの導通状態が切り替わった直後に同期スイッチの導通状態も切り替わるように、第1同期スイッチの第1同期スイッチ202の導通及び非導通の切替を、第1切替スイッチ第1切替スイッチ201の導通及び非導通の切替時よりも遅延させて切替るように制御する。
同期整流型電圧変換装置200において、制御回路230は、第1切替スイッチ201を導通状態とするためにローレベルの信号を送信し、第1同期スイッチ202を第1切替スイッチ201の逆の状態である非導通状態とするためにローレベルの信号を送信する。所定周期Tの期間内において、第1切替スイッチ201の導通状態から非導通状態へスイッチングする際に、第1同期スイッチ202の非導通から導通状態への切り替えは、第1切替スイッチ201の導通状態の切替に要する遷移時間と第1同期スイッチ202の導通状態の切替に要する遷移時間を考慮し、その時間だけ遅延させる。
以上の動作により、電源100から入力された入力電圧Viを降圧して所定の定電圧に変換し、同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voとして負荷300へ電力を出力する。
(D)連続モードとは
先に述べた、昇圧、降圧の際の電流の流れには、負荷から電源方向へ電流が流れる逆電流が起きない連続モードと、逆電流が起きる不連続モードとが存在する。本発明は、不連続モードの制御に関するものである。
はじめに、本発明を明確にするために、負荷から電源方向へ電流が流れる逆電流が起きない、連続モードの場合における同期整流型変換装置の動作について、昇圧時を例にして以下に説明する。
連続モードとなる条件は、第2切替スイッチが導通及び非導通を繰り返す所定周期内において、インダクタ素子に流れる電流がゼロ以上の場合である。
図2は、図1の同期整流型電圧変換装置200の昇圧時の第2切替スイッチ204と第2同期スイッチ205の導通状態と電源100からインダクタ素子203に流れる電流ILの動作例を示したタイミングチャートである。
図2は、同期整流型電圧変換装置200に使用した部材が理想素子と仮定した場合に逆電流阻止回路208における演算によって、逆電流阻止回路208が所定周期Tにおけるインダクタ素子203の電流ILがゼロ以上であると判断した場合の、(a)インダクタ素子203の電流IL、(b)第2切替スイッチ204の導通状態Ton2、(c)第2同期スイッチ205の導通状態(T−Ton2)、(d)逆電流阻止演算回路240の出力状態を示す。
ここで、インダクタ素子203の電流ILがゼロ以上とは、例えば、インダクタ素子ンスをLとし、第2切替スイッチ204の導通時間をTon2とし、所定周期TにおけるTon2のデューティー比を式1よりD2とし、電源100から入力された入力電圧Vi、同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voを用いると、電流検出器211による同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが、
Io≧Vi2・D2/2・L・Vo・・・(式5)
で表されるときである。
インダクタ素子203電流ILは、第2切替スイッチ204が導通状態で第2同期スイッチ205が非導通である時間t0〜t1であるときに、電源100から供給されるエネルギーを蓄える充電状態となり増加し、第2切替スイッチ204が非導通で第2同期スイッチ205が導通状態である時間t1〜t2のときに蓄えられたエネルギーを放出する放電状態となり減少する。充電状態、放電状態の合計時間が、第2切替スイッチ204が導通状態及び非導通状態となる所定周期T以上であるため、インダクタ素子203の電流ILは恒にゼロ以上であり、連続モードとなる。
(E)連続モードの制御方法
このとき、図2に示す通り、制御回路230は、第2切替スイッチ204を導通状態、第2同期スイッチ205を非導通状態とするために、それぞれハイレベルの信号を送信し、第2切替スイッチ204を非導通状態、第2同期スイッチ205を導通状態とするために、それぞれローレベルの信号を送信している。
また、逆電流阻止回路208は、所定周期Tにおけるインダクタ素子203の電流ILがゼロ以上であると判断した場合には、逆電流阻止演算回路240は、ローレベルの信号を送信する。ドライブ演算回路212は、逆電流阻止演算回路240からの入力信号がローレベルの場合には、制御回路230からの入力レベルをそのまま出力する。
以上の制御により、逆電流は起こりえない。
(F)昇圧時の不連続モードとは
次に、昇圧時において、負荷から電源方向へ電流が流れる逆電流が起きる、不連続モードについて、説明する。
不連続モードとなる条件は、インダクタ素子に流れる電流がゼロ以下となる期間が存在する場合である。
図3は、図1の同期整流型電圧変換装置200の昇圧時の第2切替スイッチ204と第2同期スイッチ205の導通状態と電源100からインダクタ素子203に流れる電流ILの動作例を示したタイミングチャートである。
図3は、同期整流型電圧変換装置200に使用した部材が理想素子と仮定した場合に逆電流阻止回路208における演算によって、逆電流阻止回路208が所定周期Tにおけるインダクタ素子203の電流ILがゼロより小さくなると判断した場合の、(a)インダクタ素子203の電流IL、(b)第2切替スイッチ204の導通状態Ton2、(c)第2同期スイッチ205の導通状態(T−Ton2)を示す。
ここで、インダクタ素子203の電流ILがゼロより小さいとは、例えば、インダクタ素子ンスをLとし、第2切替スイッチ204の導通時間をTon2とし、所定周期TにおけるTon2のデューティー比を式1よりD2とし、電源100から入力された入力電圧Vi、同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voを用いると、電流検出器211による同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが、
Io≦Vi2・D2/2・L・Vo・・・(式6)
で表されるときである。
インダクタ素子203電流ILは第2切替スイッチ204が導通状態で第2同期スイッチ205が非導通である時間t0〜t1であるときに、電源100から供給されるエネルギーを蓄える充電状態となり増加し、第2切替スイッチ204が非導通で第2同期スイッチ205が導通状態である時間t1〜t2のときに蓄えられたエネルギーを放出する放電状態となり減少する。しかし、蓄電が十分でなかった場合、充電状態、放電状態の合計時間が、第2切替スイッチ204が導通状態及び非導通状態となる所定周期T以下となり、インダクタ素子203の電流ILは恒にゼロ以下になる期間が存在する不連続モードとなる。
その後も図3に示す第2同期スイッチ205の導通状態が維持されると、同期整流型電圧変換装置200の出力側に設けられた蓄電器であるコンデンサ207に蓄えられた電気エネルギーが入力側へ流れ逆電流が生じてしまい、電源100の損傷や同期整流型電圧変換装置200のエネルギー変換効率が低下してしまう。
よって、充電状態と放電状態との合計期間が、第2切替スイッチ204が導通状態及び非導通状態となる所定周期Tよりも短い場合、言い換えると、インダクタ素子203電流ILがゼロ以下となる場合に逆電流を防止する制御を行う必要がある。逆電流を防止するタイミングは、当然逆電流が生じると予測できる場合を含む。
(G)昇圧時の不連続モードの制御方法
次に、本発明において、昇圧時に不連続モードとなった場合の制御方法について説明する。
図4は、上記図3の逆電流を阻止するための制御を行ったときの、(a)インダクタ素子203の電流IL、(b)第2切替スイッチ204の導通状態Ton2、(c)逆電流阻止演算回路240の出力レベル、(d)第2同期スイッチ205の導通状態(T−Ton2)を示す。図1と図4を用いて、逆電流を阻止する制御について説明する。
同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが式6となる場合、逆電流阻止回路208は、第2同期スイッチ205が導通状態である時間t0〜t1となってから、所定の時間t1〜t2が経過した後に、逆電流阻止演算回路240からドライブ演算回路212への入力信号がハイレベルとし、ドライブ演算回路212からの出力をローレベルからハイレベルに切り替えて第2同期スイッチ205の導通状態を非導通状態に切り替えさせ、第2切替スイッチ204の次の周期が始まる時間t3のときに、逆電流阻止演算回路240からドライブ演算回路212への入力信号がハイレベルからローレベルに変更し、ドライブ演算回路212からの出力は制御回路203からの入力信号と同一となるようにすることで、第2同期スイッチ205の切り替えは制御回路203からの入力信号にのみ制御される。
また、同期整流型電圧変換装置200に使用した部材が理想素子と仮定した場合に同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが式6となる場合、第2同期スイッチ205が導通状態となってから所定の時間t1〜t2が経過した後に、逆電流阻止演算回路240からドライブ演算回路212への入力信号をローレベルからハイレベルに変更する時間t2であるτは、
τ=Vi・D2/(Vo−Vi)・・・(式7)
で与えられる。
以上の昇圧時の不連続モードの制御方法により、逆電流が発生する前に、逆電流経路を遮断することができる。
(H)降圧時の不連続モードとは
また、降圧時においても、不連続モードとなる場合がある。以下、降圧時の不連続モードについて説明する。
降圧時に不連続モードとなる条件は、昇圧時と同様に、第1切替スイッチが導通及び非導通を繰り返す所定周期内において、インダクタ素子に流れる電流がゼロ以下となる期間が存在する、もしくは存在すると予測される場合である。
図5は、図1の同期整流型電圧変換装置200の降圧時の第1切替スイッチ201と第2同期スイッチ202の導通状態と電源100からインダクタ素子203に流れる電流ILの動作例を示したタイミングチャートである。
図5は、同期整流型電圧変換装置200に使用した部材が理想素子と仮定した場合に逆電流阻止回路208における演算によって、逆電流阻止回路208が所定周期Tにおけるインダクタ素子203の電流ILがゼロより小さくなると判断した場合の、(a)インダクタ素子203の電流IL、(b)第1切替スイッチ201の導通状態Ton1、(c)第1同期スイッチ205の導通状態(T−Ton1)を示す。
ここで、インダクタ素子203の電流ILがゼロより小さいとは、例えば、インダクタ素子ンスをLとし、第2切替スイッチ204の導通時間をTon1とし、所定周期TにおけるTon2のデューティー比を式2よりD1とし、電源100から入力された入力電圧Vi、同期整流型電圧変換装置200の出力電圧Voを用いると、電流検出器211による同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが、
Io≦Vo・(1−D1)/2・L・・・(式8)
で表されるときである。
インダクタ素子203電流ILは第1切替スイッチ201が導通状態で第1同期スイッチ202が非導通である時間t0〜t1であるときに、電源100から供給されるエネルギーを蓄える充電状態となり増加し、第1切替スイッチ201が非導通で第1同期スイッチ202が導通状態である時間t1〜t2のときに蓄えられたエネルギーを放出する放電状態となり減少する。しかし、蓄電が十分でなかった場合、充電状態、放電状態の合計時間が、第1切替スイッチ201が導通状態及び非導通状態となる所定周期T以下となり、インダクタ素子203の電流ILは恒にゼロ以下になる期間が存在する不連続モードとなる。
その後も図5に示す第1同期スイッチ202の導通状態が維持されると、同期整流型電圧変換装置200の出力側に設けられた蓄電器であるコンデンサ207に蓄えられた電気エネルギーが入力側へ流れ逆電流が生じてしまい、電源100の損傷や同期整流型電圧変換装置200のエネルギー変換効率が低下してしまう。
よって、充電状態と放電状態との合計期間が、第1切替スイッチ201が導通状態及び非導通状態となる所定周期Tよりも短い場合、言い換えると、インダクタ素子203電流ILがゼロ以下となる場合に逆電流を防止する制御を行う必要がある。逆電流を防止するタイミングは、当然逆電流が生じると予測できる場合を含む。
(I)降圧時の不連続モードの制御方法
続いて、本発明において、降圧時に不連続モードとなった場合の制御方法について説明する。
図6は、同期整流型電圧変換装置200が降圧動作時における不連続モードへの対応制御を行ったときの、(a)インダクタ素子203の電流IL、(b)第1切替スイッチ201の導通状態Ton1、(c)逆電流阻止演算回路240の出力レベル、(d)第1同期スイッチ202の導通状態(T−Ton1)、(e)第2切替スイッチ205(T−Ton2)の導通状態を示す。図1と図6を用いて、逆電流を阻止する制御について説明する。
同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが式8となる場合、逆電流阻止回路208は、第1同期スイッチ202が導通状態である時間t0〜t1となってから所定の時間t1〜t2が経過した後に、逆電流阻止演算回路240からドライブ演算回路212への入力信号がハイレベルとし、ドライブ演算回路212からの出力をローレベルからハイレベルに切り替えて第2同期スイッチ205の導通状態を非導通状態に切り替えさせ、第2切替スイッチ204の次の周期が始まる時間t3のときに、逆電流阻止演算回路240からドライブ演算回路212への入力信号がハイレベルからローレベルに変更し、ドライブ演算回路212からの出力は制御回路203からの入力信号と同一となるようにすることで、第2同期スイッチ205の切り替えは制御回路203からの入力信号にのみ制御される。
また、同期整流型電圧変換装置200に使用した部材が理想素子と仮定した場合に同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioが式8となる場合、第2同期スイッチ205が導通状態となってから所定の時間t1〜t2が経過した後に、逆電流阻止演算回路240からドライブ演算回路212への入力信号をローレベルからハイレベルに変更する時間t2であるτは、
τ=Vi・(Vi−Vo)・D1/Vo2・・・(式9)
で与えられる。
以上の降圧時の不連続モードの制御方法により、逆電流が発生する前に、逆電流経路を遮断することができる。
式5から式9に用いられるデューティー比D1及びD2の代わりに、第1整流スイッチ201及び第2整流スイッチ204の導通状態の時間Ton1及びTon2を用いても当然良い。
電流検出器211による同期整流型電圧変換装置200の出力電流の検出値Ioの減少率からインダクタ素子電流ILがゼロとなる時間を予測し、その予測した時間が経過した後に第2同期スイッチ205を非導通状態としても良い。
電流検出器211による同期整流型電圧変換装置200のインダクタ素子に流れる電流の検出値の時間変化量からインダクタ素子電流がゼロとなる時間を予測し、その予測した時間が経過した後に第2同期スイッチ205を非導通状態としても良い。
降圧動作においては、インダクタ素子203電流がゼロより小さくなる期間に第2同期スイッチである第2同期スイッチ205を非導通状態にする代わりに、第1同期スイッチ202を非導通状態にしても良いし、第1同期スイッチ202及び第2同期スイッチ205の両方を非導通状態にしても良い。
このようにして、昇圧時、降圧時ともにインダクタ素子203電流ILが不連続モードとなることをインダクタ素子電流ILがゼロとなる時間を予測し、その予測された時間から次の動作周期に至るまで、少なくとも第2同期スイッチ205を非導通状態とすることで、逆電流の発生を阻止し、同期整流型電圧変換装置200の変換効率の低下や電源100への悪影響を排除した同期整流型電圧変換装置を提供することが可能となる。
100,400 : 電源
200,500 : 電圧変換装置
201,301 : 第1切替スイッチ、
202,502 : 第1同期スイッチ
203,503 : インダクタ素子
204,504 : 第2切替スイッチ
205,505 : 第2同期スイッチ
206,506 : ブリーダー抵抗器
207,507 : 蓄電器
208 : 逆電流阻止回路
210,510 : 第1スイッチング回路
211 : 電流検出器
212 : ドライブ演算回路
220,520 : 第2スイッチング回路
240 : 逆電流阻止演算回路
300,500 : 負荷

Claims (8)

  1. 電源から供給される入力電圧を、負荷が要求する出力電圧となるように昇圧または降圧する同期整流型電圧変換装置であって、
    インダクタ素子と、
    前記電源と前記インダクタ素子の入力端子とを導通状態と非導通状態とのいずれかの状態に切り替えられる第1切替スイッチと、前記第1切替スイッチが非導通状態であるときに前記インダクタ素子の入力端子と第1接地端子とを導通する第1同期スイッチとを備え、前記電源と前記インダクタ素子の入力端子との間に接続される第1スイッチング回路と、
    前記インダクタ素子の出力端子と第2接地端子とを導通状態と非導通状態とのいずれかの状態に切り替えられる第2切替スイッチと、前記第2切替スイッチが非導通状態であるときに前記インダクタ素子の出力端子と負荷に印加する出力電圧を発生させる出力端子とを導通する第2同期スイッチとを備え、前記インダクタ素子の出力端子と前記負荷に印加する出力電圧を発生させる出力端子との間に接続される第2スイッチング回路と、
    前記負荷に印加する出力電圧を発生させる出力端子と第3接地端子との間に備えられる蓄電部と、を備え、
    前記第1切替スイッチが導通状態であり、前記第2切替スイッチが導通及び非導通状態を周期的に繰り返しているときに前記電源から供給される入力電圧を昇圧し、前記第2同期スイッチが導通状態であり、前記第1切替スイッチが導通及び非導通状態を周期的に繰り返しているときに前記電源から供給される入力電圧を降圧し、
    前記インダクタ素子は、前記第1切替スイッチが導通状態のときに前記電源から供給されるエネルギーを蓄える充電状態と、前記前記第1切替スイッチが非導通常体のときに前記インダクタ素子に蓄えられたエネルギーを放出する放電状態となり、
    前記充電状態と前記放電状態との合計時間が、前記第1切替スイッチまたは前記第2切替スイッチの所定周期に満たない場合、前記第1同期スイッチ及び前記第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を前記所定周期において非導通状態に切り替える逆電流阻止回路と、
    を備えることを特徴とする同期整流型電圧変換装置。
  2. 前記逆電流阻止回路は、前記出力端子に流れる出力電流の値が、前記電源から供給される入力電圧の値と、前記負荷に印加する出力電圧の値と、前記インダクタ素子のインダクタンスと、前記第1切替スイッチまたは前記第2切替スイッチの所定周期内における導通状態のデューティー比とによって算出される基準電流よりも小さい場合に、前記逆電流阻止回路が前記第1同期スイッチ及び前記第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を前記所定周期において非導通状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の同期整流型電圧変換装置。
  3. 前記基準電流の値は、前記逆電流阻止回路に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の同期整流型電圧変換装置。
  4. 前記充電状態と前記放電状態との合計時間が、前記第1切替スイッチまたは前記第2切替スイッチの所定周期に満たないときに、前記逆電流阻止回路が、前記第1同期スイッチ及び前記第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を前記非導通状態に切り替える時間は、前記第1同期スイッチまたは前記第2同期スイッチのいずれか一方が、所定周期内において導通状態であるときの、前記電源から供給される入力電圧の値と、前記負荷に印加する出力電圧の値と、前記インダクタンスと、前記インダクタに流れる電流の値と、前記第1切替スイッチまたは前記第2切替スイッチの所定周期内における導通状態のデューティー比とを用いて算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の同期整流型電圧変換装置。
  5. 前記充電状態と前記放電状態との合計時間が、前記第1切替スイッチまたは前記第2切替スイッチの所定周期に満たないときに、前記逆電流阻止回路が、前記第1同期スイッチ及び前記第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を前記非導通状態に切り替える時間は、前記第1同期スイッチまたは前記第2同期スイッチのいずれか一方が、所定周期内において導通状態であるときの、前記出力電流の検出値の時間変化量を用いて算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の同期整流型電圧変換装置。
  6. 前記充電状態と前記放電状態との合計時間が、前記第1切替スイッチまたは前記第2切替スイッチの所定周期に満たないときに、前記逆電流阻止回路が、前記第1同期スイッチ及び前記第2同期スイッチの少なくともいずれか一方を前記非導通状態に切り替える時間は、前記第1同期スイッチまたは前記第2同期スイッチのいずれか一方が、所定周期内において導通状態であるときの、前記インダクタ素子に流れる電流の検出値の時間変化量を用いて算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の同期整流型電圧変換装置。
  7. 前記第1切替スイッチ及び前記第1同期スイッチ及び前記第2切替スイッチ及び前記第2同期スイッチは、電気信号によって導通状態と非導通状態とを切り替える半導体素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の同期整流型電圧変換装置。
  8. 前記第1切替スイッチ及び前記第1同期スイッチ及び前記第2切替スイッチ及び前記第2同期スイッチは、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項7に記載の同期整流型電圧変換装置。
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