JP2011049437A - Led搭載構造体、その製造方法、及びled搭載用基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDとの線膨張率差が小さく、しかも熱伝導性に優れたLED搭載構造体と、LED搭載構造体の製造方法と、LED搭載構造体を製造するためのLED搭載用基板を提供する。
【解決手段】炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子からなる多孔体に、溶湯鍛造法にてアルミニウム合金を含浸し、板厚0.05〜0.5mmで、表面粗さ(Ra)0.01〜0.5μmに加工した後、表面のアルミニウム合金を0.5〜10μmエッチング除去し、Ni,Co,Pd,Cu,Ag,Au,Pt,Snの中から選ばれる1種類以上の金属層を形成し、且つ、全表面の50%〜90%の面積が、セラミックス粒子が露出してなることを特徴とするLED搭載用基板。それを用いたLED搭載構造体及びその製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、LED搭載構造体、その製造方法、及びLED搭載用基板に関する。
LED(発光ダイオード)は、半導体のpn接合に順方向電流を流すと発光する素子であり、GaAs、GaN等のIII−V族半導体結晶を用いて製造される。たとえば、サファイア基板等の単結晶成長基板上に、GaN等のバッファー層を形成し、その上にGaNをエピタキシャル成長させる方法が提案されている(特許文献1)。しかし、この方法にあっては、サファイア基板とGaNとの線膨張係数差のために、エピタキシャル成長後のサファイア基板に反りが発生し、基板が割れることがあった。さらには、サファイア基板を構成する単結晶サファイアの熱伝導率が40W/mK程度であるので、GaN等のIII−V族半導体素子で発生する熱を十分に放熱することができなかった。このため、大電流を流す高出力LEDでは素子の温度が上昇して発光効率と素子寿命の低下を招いた。
放熱性を改善するため、単結晶成長基板上にIII−V族半導体結晶をエピタキシャル成長させた後に、金属層を介して高熱伝導性の基板を接合し、その後、単結晶成長基板を除去する方法が提案されているが(特許文献2)、III−V族半導体結晶との線膨張係数差が大きく、高出力LED用には十分満足できるものではなかった。
特公平5−73252号公報 特開2006−128710号公報
本発明の目的は、III−V族半導体結晶から構成されているLED(以下、単にLEDともいう。)との線膨張率差が小さくしかも熱伝導性に優れた、LED搭載構造体と、LED搭載構造体の製造方法と、LED搭載構造体を製造するためのLED搭載用基板を提供することである。
本発明は、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子からなり、気孔率が10〜50体積%、3点曲げ強度が50MPa以上である多孔体に、溶湯鍛造法にて含浸圧力30MPa以上でアルミニウム合金を含浸し、板厚0.05〜0.5mmで、表面粗さ(Ra)0.01〜0.5μmに、切断及び/又は研削加工した後、表面のアルミニウム合金を0.5〜10μmエッチング除去し、Ni,Co,Pd,Cu,Ag,Au,Pt,Snの中から選ばれる1種類以上の金属層を厚みが0.5〜10μmとなるように形成し、且つ、全表面の50%〜90%の面積が、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子が露出してなることを特徴とするLED搭載用基板である。
本発明のLED搭載用基板にあっては、(1)3点曲げ強度が50MPa以上であること、(2)温度25℃の熱伝導率が150〜500W/mKであること、(3)温度25℃〜150℃の線熱膨張係数が4〜9×10−6/Kであること、(4)体積固有抵抗が10−9〜10−5Ω・mであること、(5)温度25℃の5規定のHCl水溶液又は75℃の10規定のNaOH水溶液に1分間浸漬したときに、いずれの場合も、すくなくとも一面の質量減少が0.2mg/cm以下であること、から選ばれた少なくとも1つの特性を備えていることが好ましい。
また、本発明は、上記本発明のLED搭載用基板9の少なくとも一面に、金属層8又は金属層8と金属層7、反射層6、LED5及び透明導電層4を順次有しており、この透明導電層に電極(図示せず)が取り付けられてなることを特徴とするLED搭載構造体である。
さらに、本発明は以下の工程を順次経ることを特徴とする上記本発明のLED搭載構造体の製造方法である。
(ア)単結晶成長基板1の表面にn型III−V族半導体のバッファー層2又は無機化合物の表面コーティグ層3を形成させた後、LED5をエピタキシャル成長させる工程
(イ)LED5のp型III−V族半導体層53の表面に金属層の反射層6を、更に必要に応じてこの反射層6の表面に金属層7を形成する一方、LED搭載用基板9の表面に金属層8を形成する工程
(ウ)上記反射層6又は上記金属層7と、上記金属層8とを接面させ、加熱して接合体を製造する工程
(エ)上記単結晶成長基板1と上記バッファー層2又は上記表面コーティグ層3を除去する工程
(オ)露出したLED5のn型III−V族半導体層51表面を加工してから、透明導電層4とこの透明導電層4に電極(図示せず)を形成させた後、所望形状に切断する工程
本発明のLED搭載構造体の製造方法にあっては、(6)単結晶成長基板の材質が、
単結晶サファイア、単結晶炭化珪素、単結晶GaAs、単結晶Siのいずれかであること、(7)表面コーティグ層の材質が、AlN、SiC、GaN及びGaAsから選ばれた少なくとも一種の無機化合物であること、(8)バッファー層2及びLED5を構成するIII−V族半導体が、GaN、GaAs、GaPのいずれかであること、(9)反射層6、金属層7及び金属層8の材質が、インジウム、アルミニウム、金、銀及びこれらの合金から選ばれた少なくとも1種の金属であること、(10)透明導電層4の材質が、酸化インジウム錫、酸化カドミウム錫、酸化インジウム亜鉛、酸化アルミニウム亜鉛、酸化錫亜鉛、酸化錫アンチモニーから選ばれた少なくとも1種の金属であること、(11)切断を、レーザー照射、エッチング及び研削から選ばれた少なくとも1つの方法で行うこと、から選ばれた少なくとも1つの実施態様を有していることが好ましい。
本発明によれば、LEDとの線膨張率差の小さい、高熱伝導性のLED搭載用基板が提供される。本発明のLED搭載用基板は、LED搭載構造体の製造時に使用される酸とアルカリ水溶液に対する耐薬品性に優れ、しかも導電性も大であるので電極の形成が容易となる。本発明のLED搭載構造体は、放熱性、信頼性に優れた高出力のものであり、単位面積当たりの発光量の増加が可能となる。本発明のLED搭載構造体の製造方法によれば、本発明のLED搭載構造体を容易に製造することができる。また、本発明のLED搭載構造体は、全表面の50%〜90%の面積が、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子が露出したLED搭載用基板9を用いた構造であり、LED搭載用基板9と、その表面に形成され
た金属層8の剥離による収率低下を抑えることができる。
実施例1で製造された接合体の概略断面図 実施例2〜10で製造された接合体の概略断面図 実施例1〜10で製造されたLED搭載構造体の概略断面図 比較例1で製造された従来構造のLED搭載構造体の概略断面図
本発明のLED搭載構造体の製造方法に用いる単結晶成長基板1は、後工程でエピタキシャル成長させるLED5との格子定数の差が小さく、かつ欠陥の少ないものが使用される。成長層の結晶性と均一性を確保し、エピタキシャル成長時の雰囲気に対する耐久性を高める点から、単結晶材料が好ましく、なかでも単結晶サファイア、単結晶炭化珪素、単結晶GaAs、単結晶Siのいずれかであることが特に好ましい。また、単結晶成長基板の格子定数をLEDのそれに可及的に近づけるため、AlN、SiC、GaN及びGaAsから選ばれた少なくとも1種の無機化合物による表面コーティング層3を有していることが好ましい。また、バッファー層2及びLED5を構成するIII−V族半導体としては、LEDの変換効率の点から、GaN、GaAs、GaPのいずれかであることが好ましい。これらは、最適発光波長に応じて選択される。なお、通常、LED5は、n型III−V族半導体層51、発光層52及びp型III−V族半導体層53で構成されているが、本発明では何もこの構造には限定されない。
本発明のLED搭載構造体の製造方法においては、まず、単結晶成長基板の表面にLEDをエピタキシャル成長させる(ア工程)。具体的には、単結晶成長基板1の表面にn型III−V族半導体のバッファー層2又は無機化合物の表面コーティグ層3を形成してからLED5をエピタキシャル成長させる。LEDは、例えばn型III−V族半導体層51と発光層52とp型III−V族半導体層53とを、例えば有機金属気相成長法(MOCVD法)、ハライド気相エピタキシャル法(HVPE法)等によってエピタキシャル成長させることが好ましい。MOCVD法によれば、結晶性の良いIII−V族半導体結晶を成長させることができ、HVPE法によれば、結晶成長速度が速く、効率よくIII−V族半導体結晶を成長させることができる。エピタキシャル成長させたLEDは、発光特性を更に向上させるために、その表面をエッチングや研磨等の処理を施すこともできる。
ア工程で用いられる単結晶成長基板1としては、単結晶サファイア、単結晶炭化珪素、単結晶GaAs、単結晶Siのいずれかであることが好ましく、その厚みは0.1〜1.0mmであることが好ましい。また、バッファー層2の厚みは0.1〜0.8μm、表面コーティグ層3の厚みは0.1〜0.8μm、LED5の厚みは0.6〜15μmであることが好ましい。なお、n型III−V族半導体層51、発光層52、p型III−V族半導体層53の厚みは、一般的には、それぞれ0.3〜10μm、0.1〜0.5μm、0.3〜10μmである。
ついで、LEDをエピタキシャル成長させた単結晶成長基板と、本発明のLED搭載用基板とを接合する。本発明のLED搭載用基板については後述する。すなわち、LED5のp型III−V族半導体層53の表面に金属層の反射層6を、必要に応じてこの反射層6の表面に更に金属層7を形成する一方、LED搭載用基板9の表面には金属層8を形成してから(イ工程)、上記反射層6又は上記金属層7と、上記金属層8とを接面させ、加熱して接合体を製造する(ウ工程)。
反射層6と金属層8が同種金属で構成されているときは、金属層7は必ずしも必要でないが、異種金属で構成されているときは、反射層6の表面には金属層8と同種の金属層7を有させることが好ましい。反射層6、金属層7及び金属層8の形成には、蒸着法、スパッタリング法等が採用される。これらの層の金属種は、インジウム、アルミニウム、金、銀及びこれらの合金であることが好ましい。とくに、反射層6と金属層8は同種の金属種で構成されていることが好ましい。反射層6、金属層7及び金属層8の厚みは、極端に厚いと密着性が低下する恐れがあるので、それぞれ0.5〜10μmであることが好ましく、それぞれ0.5〜2μmであることが特に好ましい。これらの厚みにあっても、反射層6の厚みは金属層8の厚みと同じであるか、又は10%以内で厚いか薄い方が好ましい。
加熱は20MPa以下で加圧しながら行うことが好ましい。加熱温度は反射層6、金属層7、金属層8の種類によって250℃〜550℃の範囲から選択される。
ついで、上記接合体から単結晶成長基板1とバッファー層2又は表面コーティグ層3が除去される(エ工程)。単結晶成長基板の除去は単結晶成長基板側からレーザー照射、研磨、エッチング等によって行われる。バッファー層はエッチング等によって、表面コーティグ層は研削加工等によって除去される。この工程によって接合体は符号5〜9からなる中間体に変わる。
その後、上記中間体の、露出したLED5のn型のIII−V族半導体層51を表面加工してから、透明導電層4とこの透明導電層4に電極(図示せず)を形成した後、所望形状に切断すれば本発明のLED搭載構造体となる(オ工程)。
表面加工は、ICPドライエッチング等によって行われることが好ましく、これによって透明導電層の形成に適した表面へと平坦化される。透明導電層は電流分散のために形成するものであり、電子ビーム蒸着法、スパッタ法等によって、0.05〜0.8μmの厚みに形成される。材質は、酸化インジウム錫、酸化カドミウム錫、酸化インジウム亜鉛、酸化アルミニウム亜鉛、酸化錫亜鉛、酸化錫アンチモニーから選ばれた少なくとも1種の金属であることが好ましい。
電極の形成には蒸着法、スパッタリング法等が採用される。電極材料はAu、Ag、Al等から選択される。切断はレーザーカット、ダイシングから選ばれた少なくとも1つの方法によって行われる。
つぎに、本発明のLED搭載用基板について説明する。
LED搭載用基板として欠くことのできない要件は、(a)LEDをエピタキシャル成長させた単結晶成長基板と、LED搭載用基板とを接合する際に、耐え得る強度を有すること、(b)接合面にボイドや異物等の介在物がなく接合面が平坦になること、(c)放熱性が良好であること、及び(d)適度な熱伝導率と線膨張係数を有すること、である。
(a)は、LED搭載用基板の3点曲げ強度を50〜450MPaにすることによって、(b)は、表面粗さ(Ra)を0.01〜0.5μmとすることによって、(c)は、板厚を0.05〜0.5mmとすることによって、そして(d)は、気孔率が10〜50体積%の炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子からなる多孔体にアルミニウム合金を含浸させることによって、満たさせることができる。好ましい3点曲げ強度は200〜400MPaであり、好ましい表面粗さ(Ra)は0.01〜0.2μmである。好ましい板厚は0.08〜0.3mmである。好ましい熱伝導率は150〜500W/mK(温度25℃)である。好ましい線膨張係数は4〜9×10−6/K(温度25℃〜150℃)であり、更に好ましくは4.5〜8×10−6/K(温度25℃〜150℃)である。
3点曲げ強度は、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の粒度とその含有量によって増減させることができ、表面粗さ(Ra)と板厚は、加工条件によって増減させることができる。熱伝導率と線膨張係数は、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子からなる多孔体の気孔率とアルミニウム合金の含浸量によって増減させることができる。
本発明のLED搭載用基板において、3点曲げ強度が50MPa未満であると、LED搭載構造体を製造する各工程で生じる応力に耐えらなくなる恐れがある。450MPaをこえて高強度化する利点はあまりない。表面粗さ(Ra)が0.01μm未満であると、加工が困難となり、コスト向上に繋がり、0.5μmをこえると、LEDとLED搭載用基板との密着性が低下する恐れがある。板厚が0.05mm未満であると、LED搭載構造体を製造する各工程でのハンドリングが困難となり、0.5mmをこえると最終形状への加工代が増加する。
LED搭載用基板の線膨張係数(温度25℃〜150℃)が4〜9×10−6/Kの範囲を外れると、LEDとの線膨張係数差により接合後に反りが発生する恐れがあり、またLED搭載構造体として使用する際に接合層に剥離や、更にはLEDが割れる恐れがある。また、熱伝導率(温度25℃)が150W/mK未満であると、LEDで発生する熱を十分に放熱することができず、特に大電流を流す必要のある高出力LEDでは、LEDの温度が上がり発光効率の低下、それに伴う素子寿命の低下が起こる恐れがある。一方、500W/mKをこえてもよいが、LED搭載用基板の材料が高価になる。
本発明のLED搭載用基板の体積固有抵抗は10−5Ω・m未満であることが好ましく、これをこえると、発光効率の低下等が起こる恐れがある。体積固有抵抗の下限値は、材料入手の容易性の点から10ー9Ω・mであることが好ましい。体積固有抵抗はアルミニウム合金の含有量によって増減させることができる。
本発明のLED搭載用基板は、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子が50〜90体積%、アルミニウム合金が10〜50体積%で構成されていることが好ましく、特に炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子が65〜85体積%、アルミニウム合金が15〜35体積%で構成されていることが好ましい。炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子からなる多孔体の気孔率が10体積%未満であると、アルミニウム合金を十分に含浸させることができずに熱伝導率の低下となり、50体積%をこえるとLED搭載用基板の線膨張係数が大きくなる恐れがある。
本発明のLED搭載用基板には、LED発光素子製造プロセスでの耐薬品特性が必要であり、耐薬品性とは、具体的には、温度25℃の5規定のHCl水溶液又は温度75℃の10規定のNaOH水溶液に1分間浸漬したとき、少なくとも一面の単位面積当たりの質量減少量が0.2mg/cm以下が好ましく、更に好ましくは、重量減少量が0.1mg/cm以下である。温度25℃の5規定のHCl水溶液又は温度75℃の10規定のNaOH水溶液に1分間浸漬したときの単位面積当たりの質量減少量が0.2mg/cmを超えると、LED搭載用基板中の金属成分の溶出に伴う熱伝導率等の特性低下が発生すると共に、レーザーカット又はダイシングにて所定形状に切断する際にチッピングが発生し、LED発光素子の歩留まりが低下するために好ましくない。
本発明のLED搭載用基板は、基板自体が導電性を有しているので、LEDに電極を形成することが容易となる。サファイア基板等の基板にあっては、LEDの上部をエッチング等で除去してから、同一面側に電極を形成する必要があるが、本発明のLED搭載用基板を用いればこの操作は不要となる。その結果、LEDの単位面積当たりの発光量を増加させることができる。
LED搭載用基板の製法は、含浸法と粉末冶金法の2種に大別される。このうち、熱伝導率等の特性面から実際に商品化されているのは、含浸法によるものである。含浸法にも種々の製法があり、常圧で行う方法と、高圧下で行う方法(高圧鍛造法)がある。高圧鍛造法には、溶湯鍛造法とダイキャスト法がある。本発明に好適な方法は、高圧下で含浸を行う高圧鍛造法であり、熱伝導率等の特性に優れた緻密な複合体を得るには溶湯鍛造法が好ましい。溶湯鍛造法は、高圧容器内に、セラミックス粉末又は成形体を装填し、これにアルミニウム合金等の溶湯を高温、高圧下で含浸させて複合材料を得る方法である。
以下、溶湯鍛造法による製法例を説明する。原料であるセラミックスは、熱伝導率が高く、線熱膨張係数の小さい材料を用いる必要がある。本発明では、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上を用いる。本発明のLED搭載用基板材料は、これらのセラミックスとアルミニウム合金を複合化することにより、熱伝導率及び線熱膨張係数を調整することができる。
セラミックスは、粉末のまま複合化することもできるが、セラミックス粉末と例えばメチルセルロース、シリカゾル等のバインダーを用いて成形体を作製するか、さらに成形した後、焼結し、気孔率が10〜50体積%のセラミックス粒子多孔体(以下、プリフォームともいう。)を製造し、これにアルミニウム合金を含浸させることによって複合化させることが好ましい。
プリフォームの気孔率の調整は、セラミックス粉末の粒度、成形圧力、焼結条件等によって行うことができる。プリフォームへの成形方法は、プレス成形、鋳込み成形等の一般的なセラミックス粉末の成形方法を採用することができる。プリフォームは、必要に応じて平板状や円柱状に加工して用いる。板厚が0.05〜0.5mmのLED搭載用基板を製造するためには、3点曲げ強度が50MPa以上のプリフォームを用いることが好ましい。プリフォームの3点曲げ強度は、バインダー及び焼成条件によって制御できる。プリフォームの強度が低いと、研削加工等で板厚を0.05mm〜0.5mmの板条に加工する際に、反りが発生することがある。
プリフォームは、離型剤を塗布した治具等で固定し、複数個を積層してボルト−ナット等で連結して積層体とする。プリフォームを固定する治具は、鉄製や黒鉛製の治具を用いることができる。また、個々の治具は、離型剤を塗布した離型板を挟んで積層し、積層体とすることもできる。離型板としては、ステンレス板やセラミックス板を使用することがで、溶湯鍛造法にてアルミニウム合金が含浸されない緻密体であれば特に制限はない。また、治具や離型板に塗布する離型剤については、黒鉛、窒化ホウ素、アルミナ等の離型剤が使用できる。更に、好ましくは、治具や離型板表面をアルミナゾル等によりコーティングした後、離型剤を塗布することが好ましい。
得られた積層体は、温度600〜800℃程度で加熱後、高圧容器内に1個または2個以上配置し、積層体の温度低下を防ぐために出来るだけ速やかに、融点以上に加熱したアルミニウム合金の溶湯を給湯して30MPa以上の圧力で加圧し、アルミニウム合金をプリフォームの空隙中に含浸させることで、LED搭載用基板材料が得られる。なお、含浸時の歪み除去の目的で、含浸品のアニール処理を行うこともある。
積層体の加熱温度は、温度600℃未満では、アルミニウム合金の複合化が不十分となり、得られるLED搭載用基板材料の熱伝導率等の特性が低下してしまう。また、加熱温度が800℃を超えると、アルミニウム合金との複合化時に、セラミックス粉末の表面の酸化が起こり、得られるLED搭載用基板材料の熱伝導率等の特性が低下してしまう。更に、含浸時の圧力に関しては、30MPa未満では、アルミニウム合金の複合化が不十分となり、得られるLED搭載用基板材料の熱伝導率等の特性が低下してしまい好ましくない。好ましくは、含浸圧力は、50MPa以上である。
本発明のLED搭載用基板材料中のアルミニウム合金は、アルミニウムを70質量%以上含有するアルミニウム合金である。アルミニウムの含有量が70質量%未満では、アルミニウム合金の熱伝導率が低下し好ましくない。また、アルミニウム合金は、含浸時にプリフォームの空隙内に十分に浸透するために融点がなるべく低いことが好ましい。このようなアルミニウム合金として、例えばシリコンを5〜25質量%含有したアルミニウム合金が挙げられる。更にマグネシウムを含有させることは、セラミックス粒子と金属部分との結合がより強固になり好ましい。アルミニウム合金中のアルミニウム、シリコン、マグネシウム以外の金属成分に関しては、極端に特性が変化しない範囲であれば特に制限はなく、例えば銅等が含まれていても良い。
次に、得られたLED搭載用基板材料の加工方法の例を説明する。得られたLED搭載用基板材料が円柱状の形状である場合、円筒研削盤等によりダイヤモンド砥石を用いて所定寸法に外形加工した後、マルチワイヤーソー、内周刃切断機等で最終形状より0.1〜0.5mm程度厚い板厚に切断加工する。切断方法については、特に限定はないが、切断代が少なく量産性に適したマルチワイヤーソーでの切断が好適である。マルチワイヤーソーでの切断は、遊離砥粒タイプ及びダイヤモンド等の研削材を付着したワイヤーを用いた加工が採用できる。切断加工後の板状のLED搭載用基板材料は、両面研削盤、ロータリー研削盤、平面研削盤、ラップ盤等の加工機で、板厚が0.05〜0.5mm、且つ、表面粗さ(Ra)が0.01〜0.5μmになるように面加工を行う。面加工に際しては、表面粗さを、更に小さくするために、両面研削盤、ロータリー研削盤、平面研削盤等で面加工した後、ラップ盤で仕上げ加工を行うこともある。また、LED発光素子の製造工程で、本発明のLED搭載用基板をIII−V族半導体結晶と接合後に研磨加工する場合は、片面(接合面)のみに、所定の表面粗さまで面加工を行うこともある。
得られたLED搭載用基板材料が板状である場合、両面研削盤、ロータリー研削盤、平面研削盤、ラップ盤等の加工機で、板厚が0.05〜0.5mm、且つ、表面粗さ(Ra)が0.01〜0.5μmになるように面加工を行った後、ウォータージェット加工機、放電加工機、レーザー加工機、ダイシングマシン、円筒研削盤等で所定形状に外周加工を行う。得られたLED搭載用基板材料が板状である場合、先にウォータージェット加工機、放電加工機、レーザー加工機、ダイシングマシン、円筒研削盤等で所定形状に外周加工を行い、その後両面研削盤、ロータリー研削盤、平面研削盤、ラップ盤等の加工機で、板厚が0.05〜0.5mm、且つ、表面粗さ(Ra)が0.01〜0.5μmになるように面加工を行うこともできる。
次に、板状のLED搭載用基板材料は、表面を洗浄後、表面のアルミニウム合金を酸又はアルカリにより0.5〜10μmエッチング除去し、アルミニウム合金上に0.5〜10μmのNi、Co,Pd、Cu、Ag、Au、Pt、Snの中から選ばれる1種以上の金属層を形成し、且つ、全表面の50%以上の面積が、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子が露出した構造とする。エッチング量が0.5μm以下では、金属層が凸となり、表面粗さが増大してしまい好ましくない。一方エッチング量が10μm以上では、アルミニウム合金上に十分に金属層を形成することができず、耐薬品性が低下して好ましくない。金属層が0.5μm以下では、金属層のピンホールが発生し、耐薬品性が低下して好ましくない。一方、金属層が10μmを超えると、金属層が凸となり、表面粗さが増大してしまい好ましくない。また、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子の露出が全表面積の50%以下では、LED搭載用基板9と、その表面に形成された金属層8の剥離による収率低下が生じ、好ましくない。エッチング量に関しては、1〜4μmが好ましく、金属層厚に関しては、好ましくは1〜4μmであり、また、金属層の表面は、表面のセラミックス粒子の露出面と等しい、又は低くなることが好ましい。金属層の材質は、Ni、Co,Pd、Cu、Ag、Au、Pt、Snの中から選ばれる1種以上を含む金属が採用でき、これらの複合金属も使用可能である。金属層を付与する手法としては、無電解めっき又は電解めっきによることが一般的である。めっき以外の蒸着法等の手法により、板状のLED搭載用基板材料の表面に、上述した金属を被覆することも可能である。
炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子の露出面積は、SEM写真を画像解析することにより求められる。具体的には、倍率50倍のSEM画像から、0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10
視野選び露出面積を画像解析により算出し、その平均を露出面積とする。
実施例1
(LED搭載用基板の製造方法)
炭化珪素(以下、SiCという)粉末A(大平洋ランダム社製、NG−60、平均粒子径200μm)1800g、炭化珪素粉末B(大平洋ランダム社製、NG−600、平均粒子径20μm)900g、炭化珪素粉末C(大平洋ランダム社製、NC−6000、平均粒子径2μm)300g、及び成形バインダー(メチルセルロース、信越化学工業社製、「メトローズ」)150gを秤取し、攪拌混合機で30分間混合した後、Φ55mm×110mmの寸法の円柱状に面圧10MPaでプレス成形した後、成形圧力100MPaでCIP成形して成形体を作製した。
得られた成形体を、大気雰囲気中、温度600℃で2時間脱脂処理後、アルゴン雰囲気下、温度2100℃で2時間焼成して、気孔率が20%のSiCプリフォームを作製した。得られたSiCプリフォームを、マシニングセンターでダイヤモンド製の砥石を用いて、外形寸法がΦ52mm×100mmの形状に加工した。さらに、研削加工により3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)を作製し、3点曲げ強度を測定した。3点曲げ強度は120MPaであった。
得られたSiCプリフォームに窒化硼素の離型剤を塗布し、外形寸法:70mm×70mm×100mm(内径寸法:Φ52.5mm×100mm)の筒状の黒鉛治具に挿入して構造体とした。次に、70mm×100mm×0.8mmtのステンレス板に黒鉛離型材を塗布して離型板を作製し、140.8mm×140.8mm×100mmの形状となる様に構造体4個を離型板を挟んで積層して、両側に12mm厚みの鉄板を配置して、M10のボルト8本で連結して一つの積層体とした。次に、積層体を電気炉で温度700℃に予備加熱した後、あらかじめ加熱しておいた内径Φ400mm×300mmHのプレス型内に収め、シリコンを12質量%及びマグネシウムを1質量%含有するアルミニウム合金の溶湯(温度:800℃)を注ぎ、100MPaの圧力で25分間加圧してSiCプリフォームにアルミニウム合金を含浸させた。室温まで冷却した後、湿式バンドソーにて離型板の形状に沿って切断し、離型板を剥がし、旋盤で黒鉛治具部分を除去してΦ52mm×100mm形状のLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料は、含浸時の歪み除去のために530℃の温度で3時間アニール処理を行った。
次に、得られたLED搭載用基板材料から、研削加工により熱膨張係数測定用試験体(直径3mm長さ10mm)、熱伝導率測定用試験体(25mm×25mm×1mm)、3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)、体積固有抵抗測定用試験体(50mm×50mm×5mm)を作製した。それぞれの試験体を用いて、温度25℃〜150℃の熱膨張係数を熱膨張計(セイコー電子工業社製;TMA300)で、温度25℃での熱伝導率をレーザーフラッシュ法(アルバック社製;TC3000)で、3点曲げ強度を曲げ強度試験機で、体積固有抵抗を4端子法(JIS R1637に準拠)で測定した。その結果、温度25℃〜150℃の熱膨張係数は4.9×10-6/K、温度25℃での熱伝導率は250W/mK、3点曲げ強度は350MPa、体積固有抵抗は8×10-7Ω・mであった。
LED搭載用基板材料を、円筒研削盤でダイヤモンドの砥石を用いて、Φ50.8mm×100mmの円柱形状に外周加工を行った。得られた円柱形状のLED搭載用基板材料を、マルチワイヤーソーでダイヤモンド砥粒を用い、切断切り込み速度0.2mm/minで、板厚0.2mmの円板状に切断加工を行った。円板状のLED搭載用基板材料を、両面研削盤で#600のダイヤモンド砥石を用いて板厚0.12mmに研削加工した後、ラップ盤でダイヤモンドの砥粒を用いて、板厚0.1mmでまで研磨加工を行った後、純水中、次にイソプロピルアルコール中で超音波洗浄を行い、乾燥してLED搭載用基板を作製した。表面粗さ(Ra)を表面粗さ計で測定した結果、Ra0.04μmであった。
次に、このLED搭載用基板材料を、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部を2μmエッチング除去し、アルミニウム合金上に無電解Ni−Pめっきを行い、1.5μm厚のめっき層を形成させ、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の80%の面積が炭化珪素が露出した構造であることを確認した。得られた、LED搭載用基板材料の特性値は、めっき層金属の物性値とめっき前のLED搭載用基板材料の物性値から、計算により算出した。その結果を表1に示す。また、メッキ後のLED搭載用基板材料を温度25℃の5規定のHCl水溶液又は、温度75℃の10NのNaOH水溶液に1分間浸漬した後、蒸留水で角水溶液を洗い流し、拭取った後の質量を測定し、単位面積当たり、の質量減少量を算出した。更に、めっき後のLED搭載用基板材料の表面粗さ(Ra)を表面粗さ計で測定した。その結果を表1に示す。

(LED搭載構造体の製造)
図1に示すように、板厚が0.5mmの単結晶成長基板(単結晶サファイア基板)1に、アンモニアガスとトリメチルガリウムを使用し、キャリアガスとして水素と窒素の混合ガスを用いて、温度1100℃でMOCVD法により、n型III−V族半導体のバッファー層(n型GaNバッファー層)2を0.3μm形成させた後、LED5を4.1μmエピタキシャル成長させた。LED5は、n型III−V族半導体層(n型GaN半導体層)51が2μm、発光層(GaN発光層)52が0.1μm、及びp型III−V族半導体層(p型GaN半導体層)53が2μmで構成されていた。
つぎに、LED5のp型GaN半導体層53の表面に、銀/錫合金(Ag3.5質量%、Sn96.5質量%)の金属層の反射層6を2μmの厚さに真空蒸着した。一方、上記で製造された本発明のLED搭載用基板9の表面にも、同様の方法で銀/錫合金((Ag3.5質量%、Sn96.5質量%)の金属層8を2μmの厚さに蒸着した。
上記反射層6と上記金属層8とを接面させて積層し、温度400℃で、5MPaの加圧下で5分間保持した。得られた接合体は、単結晶成長基板(単結晶サファイア基板)側より、出力40MW/cm2の窒素ガスレーザーを照射し単結晶サファイア基板を剥離した。また、このレーザー照射により、n型GaNバッファー層2がGaと窒素に分解されて発生した窒素ガスにより単結晶サファイア基板が剥離された。
その後、露出したn型GaNバッファー層2をエッチングにより除去した後、LED5の表面に酸化インジウム錫(Sn4.5質量%)の透明導電層9を0.4μmの厚みに形成した。その後、この透明導電層にn型電極としてAuを蒸着してから、ダイシングにより1mm□に切断して本発明のLED搭載構造体を製造した(図3参照、但し電極は図示せず)。
実施例2〜12、比較例1
実施例1で作製したΦ50.8mm×0.1mmtのLED搭載用基板材料を、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解めっき処理を行い、アルミニウム合金上に表2に示す金属層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の80%の面積が炭化珪素が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の特性値を表2に示す。メッキ後のLED搭載用基板材料を温度25℃の5規定のHCl水溶液又は、温度75℃の10NのNaOH水溶液に1分間浸漬した後、蒸留水で角水溶液を洗い流し、拭取った後の質量を測定し、単位面積当たり、の質量減少量を算出した。更に、めっき後のLED搭載用基板材料の表面粗さ(Ra)を表面粗さ計で測定した。その結果を表3に示す。

実施例13〜16、比較例2〜4
(LED搭載用基板の製造)
炭化珪素粉末D(大平洋ランダム社製、NG−80、平均粒子径:150μm)1300g、炭化珪素粉末E(屋久島電工社製、GC−1000F、平均粒子径:10μm)700g、シリカゾル(日産化学社製:スノーテックス)300gを秤取し、攪拌混合機で30分間混合した後、Φ60mm×55mmの寸法の円柱状に面圧30MPaでプレス成形して成形体を作製した。得られた成形体を、温度120℃で1時間乾燥後、窒素雰囲気下、温度1400℃で2時間焼成して、気孔率が35%のSiCプリフォームを得た。得られたSiCプリフォームは、マシニングセンターでダイヤモンド砥石を用いて、外形寸法が、Φ52mm×50mmの形状に加工した。得られたSiCプリフォームより、研削加工により3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)を作製し、3点曲げ強度を測定した。その結果、3点曲げ強度が、50MPaであった。
得られたSiCプリフォームに窒化硼素の離型剤を塗布し、外形寸法70mm×70mm×50mm(内径寸法:Φ52.5mm×50mm)の筒状の鉄製治具に挿入し構造体とした。次に、70mm×70mm×0.8mmtのステンレス板に黒鉛離型材を塗布して離型板を作製し、140.8mm×140.8mm×50mmの形状となる様に構造体4個を離型板を挟んで積層した。両側にセラミックス繊維含有量が10体積%、厚み10mmのセラミックスボードを挟んで、厚12mm厚みの鉄板を配置して、M10のボルト8本で連結して一つの積層体とした。
次に、積層体を電気炉で、表3に示す温度に予備加熱した後、あらかじめ加熱しておいた内径Φ400mm×300mmHのプレス型内に収め、シリコンを12質量%及びマグネシウムを1質量%含有するアルミニウム合金の溶湯(温度:800℃)を注ぎ、表3の圧力で25分間加圧してSiCプリフォームにアルミニウム合金を含浸させた。室温まで冷却した後、湿式バンドソーにて離型板の形状に沿って切断し、離型板及び鉄製治具を剥がした後、機械加工により両端のセラミックス繊維を10体積%含有するアルミニウム合金層を除去してΦ52.5mm×50mm形状のLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料は、含浸時の歪み除去のために530℃の温度で3時間アニール処理を行った。

次に、得られたLED搭載用基板材料より、研削加工により熱膨張係数測定用試験体(直径3mm長さ10mm)、熱伝導率測定用試験体(25mm×25mm×1mm)、3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)、体積固有抵抗測定用試験体(50mm×50mm×5mm)を作製した。それぞれの試験体を用いて、実施例1と同様の方法で、温度25℃〜150℃の熱膨張係数、温度25℃での熱伝導率、3点曲げ強度、体積固有抵抗を測定した。比較例2は、試験体加工時に形状が保持出来ず、特性評価が出来なかった。
得られたLED搭載用基板材料を、円筒研削盤でダイヤモンドの砥石を用いて、Φ50.8mm×50mmの円柱形状に外周加工を行った。次に、円柱形状のLED搭載用基板材料を、内周刃切断機でダイヤモンド製の刃を用い、切断切り込み速度5mm/minで、板厚0.25mmの円板状に切断加工を行った。円板状のLED搭載用基板材料を、両面研削盤で#800のダイヤモンド砥石を用いて、板厚0.2mmに研削加工を行い、LED搭載用基板材料を作製した。
次に、このLED搭載用基板材料の表面を洗浄後、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解めっき処理を行い、アルミニウム合金上に表4に示す金属層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の65%の面積が炭化珪素が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の物性値を表4に示す。また、実施例1と同様の評価を行った結果を表4に示す。

(LED搭載構造体の製造)
図2に示すように、板厚が0.5mmの単結晶成長基板(単結晶サファイア基板)1に、CVD法でSiCからなる表面コーティング層3を2μm形成した後、アンモニアガスと塩化ガリウムを使用し、キャリアガスとして水素ガスを用い、温度1050℃でHVPE法により、厚みが4.1μmのLED5をエピタキシャル成長させた。LED5は、n型III−V族半導体層(n型GaN半導体層)51が2μm、発光層(GaN発光層)52が0.1μm、及びp型III−V族半導体層(p型GaN半導体層)53が2μmで構成されていた。
つぎに、LED5のp型GaN半導体層53の表面に、真空蒸着法で、銀を0.5μmの厚さに蒸着して反射層6を形成した後、Au/錫合金(Au80質量%、Sn20質量%)を1.5μmの厚さに蒸着して金属層7を形成した。実施例2〜10、LED搭載用基板9の表面にも、同様の方法でAu/錫合金を1.5μmの厚さに蒸着して金属層8を形成した。金属層7と金属層8を接面させて積層し、温度500℃で、5MPaの加圧下で5分間保持し接合体を製造した。
得られた接合体を、酸処理して単結晶成長基板(単結晶サファイア基板)1をエッチング除去した後、研削加工により表面コーティング層3を完全に除去した。ついで、露出したLED5の表面をエッチングにより表面粗化した後、酸化インジウム錫(Sn4.5質量%)の透明導電層4を0.2μmの厚みに形成した。その後、n型電極としてAuを蒸着しレーザー加工してLED搭載構造体を製造した(図3参照、但し電極は図示せず)。
実施例17
炭化珪素粉末A(平均粒子径:200μm)1800g、炭化珪素粉末B(平均粒子径:20μm)900g、窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、Fグレード、平均粒子径:2μm)300g、及び成形バインダー(メチルセルロース)150gを秤取し、攪拌混合機で30分間混合した後、Φ55mm×110mmの寸法の円柱状に面圧10MPaでプレス成形した後、成形圧力100MPaでCIP成形して成形体を作製した。
得られた成形体を、大気雰囲気中、温度600℃で2時間脱脂処理後、アルゴン雰囲気下、温度1950℃で2時間焼成して、気孔率が15%のプリフォームを得た。得られたプリフォームを、マシニングセンターでダイヤモンド砥石を用い、外形寸法が、Φ52mm×100mmの形状に加工した。研削加工により3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)を作製し、3点曲げ強度を測定した。その結果、3点曲げ強度が、125MPaであった。
得られたプリフォームを実施例1と同様の方法で処理してΦ52mm×100mm形状のLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料より、実施例1と同様に試験体を作製し特性評価を行った。
次に、得られたLED搭載用基板材料を、円筒研削盤でダイヤモンドの砥石を用いてΦ50.8mm×100mmの円柱形状に外周加工を行った後、実施例1と同様にして板厚0.15mmの円板状に加工した。次に、円板状のLED搭載用基板材料を、ラップ盤でダイヤモンドの砥粒を用いて板厚0.1mmでまで研磨加工を行ってLED搭載用基板を作製した。
次に、このLED搭載用基板材料の表面を洗浄後、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解Ni―Pめっきを行い、アルミニウム合金上に表4に記載の厚のめっき層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の85%の面積がセラミックス粒子が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の物性値を表4に示す。また、実施例1と同様の評価を行った結果を表4に示す。
実施例18
窒化アルミニウム粉末(平均粒子径2μm)2880g、酸化イットリウム粉末(信越レア・アース社製、UUグレード、平均粒子径1μm)120g、及び成形バインダー(メチルセルロース)150g、純水150gを秤取し、攪拌混合機で30分間混合した後、Φ55mm×110mmの寸法の円柱状に面圧10MPaでプレス成形した後、成形圧力100MPaでCIP成形して成形体を作製した。
得られた成形体を、大気雰囲気中、温度600℃で2時間脱脂処理後、窒素雰囲気下、温度1780℃で4時間焼成して、気孔率が22%のプリフォームを得た。得られたプリフォームは、マシニングセンターでダイヤモンド砥石を用いて、外形寸法が、Φ52mm×100mmの形状に加工した。得られたプリフォームより、研削加工により3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)を作製し、3点曲げ強度を測定した。3点曲げ強度は90MPaであった。
次に、得られたプリフォームを、アルミニウム合金の代わりに純アルミニウムを使用した以外は、実施例1と同様の方法で処理してΦ52mm×100mm形状のLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料より、実施例1と同様に試験体を作製し特性評価を行った。
次に、LED搭載用基板材料を、円筒研削盤でダイヤモンドの砥石を用いてΦ50.8mm×100mmの円柱形状に外周加工を行った後、実施例1と同様にして板厚0.15mmに加工した。得られた円板状のLED搭載用基板材料は、ラップ盤でダイヤモンドの砥粒を用いて板厚0.1mmまで研磨加工を行ってLED搭載用基板材料基板を作製した。
次に、このLED搭載用基板材料の表面を洗浄後、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解Ni―Pめっきを行い、アルミニウム合金上に表4に記載の厚のめっき層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の78%の面積が炭化珪素が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の物性値を表4に示す。また、実施例1と同様の評価を行った結果を表4に示す。
実施例19
窒化珪素粉末(電気化学工業社製、NP−200、平均粒子径:1μm)2790g、酸化イットリウム粉末(平均粒子径:1μm)150g、酸化マグネシウム粉末(岩谷化学社製、MJ−30、平均粒子径:1μm)60gを秤取し、攪拌混合機で30分間混合した後、Φ55mm×10mmの寸法の円板状に面圧10MPaでプレス成形した後、成形圧力100MPaでCIP成形して成形体を作製した。
得られた成形体を、0.9MPaの窒素加圧雰囲気下、温度1880℃で4時間焼成して、気孔率が13%のプリフォームを得た。得られたプリフォームは、マシニングセンターでダイヤモンド砥石を用いて、外形寸法が、Φ52mm×5mmの形状に加工した。得られたプリフォームより、研削加工により3点曲げ強度測定用試験体(3mm×4mm×40mm)を作製し、3点曲げ強度を測定した。その結果、3点曲げ強度が、150MPaであった。
次に、得られたプリフォームを実施例1と同様の方法で処理してΦ52mm×10mm形状のLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料より、実施例1と同様に試験体を作製し特性評価を行った。
得られたLED搭載用基板材料を、ウォータージェット加工機でΦ50.8mm×5mmの円板形状に外周加工を行った。次に、平面研削盤で#230のダイヤモンド砥石を用いて板厚0.22mmの円板形状に研削加工後、#800のダイヤモンド砥石を用いて板厚0.2mmまで研削加工を行ってLED搭載用基板を作製した。
次に、このLED搭載用基板材料の表面を洗浄後、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解Ni―Pめっきを行い、アルミニウム合金上に表4記載の厚のめっき層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の87%の面積がセラミックス粒子が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の物性値を表4に示す。また、実施例1と同様の評価を行った結果を表4に示す。
実施例20
ダイヤモンド粉末A(Diamond Innovations社製、MBG−600、平均粒子径:120μm)7gとダイヤモンド粉末B(Diamond Innovations社製、MBG−600、平均粒子径:15μm)3gを、アルミナ製の乳鉢で10分間混合した後、外形寸法70mm×70mm×20mm(内径寸法Φ52.5mm×20mm)の筒状の黒鉛治具(1)に、外形寸法Φ52.4mm×9mmの黒鉛治具(2)を挿入した後、ダイヤモンドの混合粉末10gを充填し、更に、ダイヤモンドの混合粉末の上面に黒鉛治具(2)を挿入して構造体とした。次に、70mm×70mm×0.8mmtのステンレス板に黒鉛離型材を塗布して離型板を作製し、この構造体を、離型板を挟んで積層し、上下に12mm厚みの鉄板を配置して、M10のボルト8本で連結して一つの積層体とした。
次に、この積層体を実施例1と同様の方法で処理して、70mm×70mm×20mmの形状で周囲が黒鉛治具に囲まれたLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料は、黒鉛治具に囲まれた構造となっており、アルミニウム−ダイヤモンドからなるLED搭載用基板材料が露出するまで、両主面側(70mm×70mm)より、平面研削盤でダイヤモンド砥石を用いて研削加工を行い、70mm×70mm×2mmtの板状形状に加工した。次に、ウォータージェット加工機で、Φ50.8mm×2mmの円板形状に外周加工を行った。
次に、得られたLED搭載用基板材料より、研削加工により熱膨張係数測定用試験体(2mm×3mm×10mm)、熱伝導率測定用試験体(25mm×25mm×1mm)、3点曲げ強度測定用試験体(2mm×4mm×40mm)、体積固有抵抗測定用試験体(35mm×35mm×2mm)を作製した。それぞれの試験体を用いて、実施例1と同様にして評価を行った。
得られたLED搭載用基板材料を、平面研削盤で#230のダイヤモンド砥石を用いて板厚0.16mmの円板形状に研削加工後、#400のダイヤモンド砥石を用いて板厚0.15mmでまで研削加工を行ってLED搭載用基板材料基板を作製した。
次に、このLED搭載用基板材料の表面を洗浄後、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解Ni―Pめっきを行い、アルミニウム合金上に表4記載の厚のめっき層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の59%の面積がダイヤモンド粒子が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の物性値を表4に示す。また、実施例1と同様の評価を行った結果を表4に示す。
実施例21
100mm×100mm×0.8mmtのステンレス板に黒鉛離型材を塗布して離型板を作製し、形状100mm×100mm×100mmの等方性黒鉛成形体(東海カーボン社製G458/気孔率:13体積%)を、離型板を挟んで両側に12mm厚みの鉄板を配置して、M10のボルト8本で連結して一つの積層体とした。次に、この積層体を実施例1と同様の方法で処理して100mm×100mm×100mmの形状のLED搭載用基板材料を得た。得られたLED搭載用基板材料より、実施例1と同様に試験体を作製し特性評価を行った。
得られたLED搭載用基板材料は、ダイヤモンドソーで切断加工後、円筒研削盤でダイヤモンドの砥石を用いて、Φ50.8mm×100mmの円柱形状に外周加工を行った。得られたLED発光素子用円柱形状のLED搭載用基板材料を、マルチワイヤーソーでダイヤモンド砥粒を用いて、切断切り込み速度0.5mm/minで板厚0.4mmの円板状に切断加工した。得られたLED発光素子用円板状のLED搭載用基板材料を、両面研削盤で#600のダイヤモンド砥石を用いて板厚0.3mmに研削加工を行ってLED搭載用基板とした。
次に、このLED搭載用基板材料の表面を洗浄後、NaOH溶液により表面のアルミニウム合金部をエッチング除去し、無電解Ni―Pめっきを行い、アルミニウム合金上に表4に記載の厚のめっき層を形成し、倍率50倍のSEM写真を0.2mm×0.2mmのエリアを無作為に10視野画像解析した結果、全表面の87%の面積が黒鉛が露出した構造であることを確認した。得られたLED搭載用基板材料の物性値を表4に示す。また、実施例1と同様の評価を行った結果を表4に示す。
1 単結晶成長基板
2 n型III−V族半導体のバッファー層
3 無機化合物の表面コーティング層
4 透明導電層
5 LED
51 n型III−V族半導体層
52 発光層
53 p型III−V族半導体層
6 反射層
7 反射層6表面の金属層
8 LED搭載用基板9表面の金属層
9 LED搭載用基板

Claims (14)

  1. 炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子からなり、気孔率が10〜50体積%、3点曲げ強度が50MPa以上である多孔体に、溶湯鍛造法にて含浸圧力30MPa以上でアルミニウム合金を含浸し、板厚0.05〜0.5mmで、表面粗さ(Ra)0.01〜0.5μmに、切断及び/又は研削加工した後、表面のアルミニウム合金を0.5〜10μmエッチング除去し、
    Ni,Co,Pd,Cu,Ag,Au,Pt,Snの中から選ばれる1種類以上の金属層を厚みが0.5〜10μmとなるように形成し、且つ、全表面の50%〜90%の面積が、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化珪素、ダイヤモンド及び黒鉛の中から選ばれる1種類以上の粒子が露出してなることを特徴とするLED搭載用基板。
  2. 3点曲げ強度が50MPa以上であることを特徴とする請求項1記載のLED搭載用基板。
  3. 温度25℃の熱伝導率が150〜500W/mKであることを特徴とする請求項1又は2に記載のLED搭載用基板。
  4. 温度25℃〜150℃の線熱膨張係数が4〜9×10-6/Kであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のLED搭載用基板。
  5. 体積固有抵抗が10-9〜10-5Ω・mであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLED搭載用基板。
  6. 温度25℃の5規定のHCl水溶液又は75℃の10規定のNaOH水溶液に1分間浸漬したときに、少なくとも一面の質量減少が0.2mg/cm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のLED搭載用基板。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のLED搭載用基板(9)の少なくとも一面に、金属層(8)又は金属層(8)と金属層(7)、反射層(6)、LED素子(5)及び透明導電層(4)を順次有しており、この透明導電層(4)に電極(図示せず)が取り付けられてなることを特徴とするLED搭載構造体。
  8. 以下の工程を順次経ることを特徴とする請求項7記載のLED搭載構造体の製造方法。
    (ア)単結晶成長基板(1)の表面にn型III−V族半導体のバッファー層(2)又は無機化合物の表面コーティグ層(3)を形成させた後、LED(5)をエピタキシャル成長させる工程
    (イ)LED(5)のp型III−V族半導体層(53)の表面に金属層の反射層(6)を、必要に応じて更にこの反射層(6)の表面に金属層(7)を形成する一方、LED搭載用基板(9)の表面には金属層(8)を形成する工程
    (ウ)上記反射層(6)又は上記金属層(7)と、上記金属層(8)とを接面させ、加熱して接合体を製造する工程
    (エ)上記単結晶成長基板(1)と上記バッファー層(2)又は上記表面コーティグ層(3)を除去する工程
    (オ)露出したLED(5)のn型III−V族半導体層(51)表面を加工してから、透明導電層(4)とこの透明導電層(4)に電極(図示せず)とを形成させた後、所望形状に切断する工程
  9. 単結晶成長基板(1)の材質が、単結晶サファイア、単結晶炭化珪素、単結晶GaAs、単結晶Siのいずれかであることを特徴とする請求項8に記載のLED搭載構造体の製造方法。
  10. 表面コーティグ層(3)の材質が、AlN、SiC、GaN及びGaAsから選ばれた少なくとも一種の無機化合物であることを特徴とする請求項8又は9に記載のLED搭載構造体の製造方法。
  11. バッファー層(2)及びLED(5)を構成するIII−V族半導体が、GaN、GaAs、GaPのいずれかであることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のLED搭載構造体の製造方法。
  12. 反射層(6)、金属層(7)及び金属層(8)の材質が、インジウム、アルミニウム、金、銀及びこれらの合金から選ばれた少なくとも1種の金属であることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載のLED搭載構造体の製造方法。
  13. 透明導電層(4)の材質が、酸化インジウム錫、酸化カドミウム錫、酸化インジウム亜鉛、酸化アルミニウム亜鉛、酸化錫亜鉛、酸化錫アンチモニーから選ばれた少なくとも1種の金属であることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載のLED搭載構造体の製造方法。
  14. 切断を、レーザー照射、エッチング及び研削から選ばれた少なくとも1つの方法で行うことを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載のLED搭載構造体の製造方法。
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