JP2005142532A - 窒化物半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 母材基板201上に第1の窒化物半導体層202と第1の窒化物半導体層202よりもエッチレートの遅い第2の窒化物半導体層203を順に形成し、LLOにより母剤基板201を分離した後、第1の窒化物半導体層202をエッチング除去することにより、第2の窒化物半導体層203のエッチレートが第1の窒化物半導体層202よりも遅いので、平坦化された第2の窒化物半導体層表面を得ることができるため、デバイス特性に優れ、均一的に光を取り出すことのできる窒化物半導体素子を製造することができる。
【選択図】 図1
Description
図6は従来のLLOを用いたIII族窒化物半導体素子の製造方法を示す工程断面図である。
請求項4記載の窒化物半導体素子の製造方法は、請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法において、前記第3の工程のエッチング除去がドライエッチングにより行われ、少なくとも塩素系ガスと酸素を混合したガスで行われることを特徴とする。
請求項9記載の窒化物半導体素子の製造方法は、請求項7または請求項8のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法において、前記金属層の膜厚が10μm以上であることを特徴とする。
以上により、デバイス特性に優れ、均一的に光を取り出すことのできる窒化物半導体素子を製造することができる。
図1は本発明における窒化物半導体素子の製造方法の概略を示す工程断面図である。
図1において、まず、母材基板201上に窒化物半導体層202と窒化物半導体層203を順に形成する(図1(a))。この際、窒化物半導体層203は窒化物半導体層202よりもエッチレートの遅い材料で構成されている。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における窒化物半導体から構成される青色面発光レーザの製造方法について、図2,図3を参照しながら説明する。
アニール後、チップ分離部分のGaN層をエッチングにより、完全に除去する(図2(b))。エッチング方法としては、RIE、ECRなどのドライエッチングが適している。また、エッチングガスとしては塩素系のガスを用いるのが望ましい。
その後、デバイス分離部のSiO2膜7およびAuメッキ下地のTiをBHFで除去する。続いて、ヨードを用いて、Auメッキ11のエッチングを行い、チップ分離を行うことにより、青色面発光レーザを作製することができる(図2(j))。
AlYGa1−YN層,AlXGa1−XN層,サファイア基板の順で構成された半導体素子に対してLLOを行うと、AlXGa1−XN層(0≦X<1)が光を吸収し、熱分解される。その際、発生する熱のむらにより、AlXGa1−XN層にはデバイス特性に影響を及ぼす大きい凹凸が形成される。そこで、AlXGa1−XN層をドライエッチングによって完全に除去する。その際のドライエッチング条件としてはAlXGa1−XN層と比較してAlYGa1−YN層のエッチレートが非常に遅い条件を用いる。AlXGa1−XN層に形成された凹凸をA(nm)、選択比AlXGa1−XN層のエッチレート/AlYGa1−YN層のエッチレート=aとすると、AlXGa1−XN層を完全に除去した後、AlYGa1−YN層に形成される凹凸はA/a(nm)となり、LLO直後に比べて非常に低減される。このように、エッチレートの異なる2層をエッチングすることにより、AlYGa1−YN層に形成される凹凸をレーザに用いる面として適当な精度で制御することにより、LLO技術を用いて作製した窒化物半導体素子の特性を飛躍的に向上させることができる。
さらに、実施の形態1の変形例を図3に示す。
続いて、実施の形態1と同様にn−GaN層2の除去を行うが、その際、全面ではなく部分的にドライエッチングを行う(図3(b))。ここで、光が導波される部分は必ずドライエッチングされているようにする。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における窒化物半導体から構成される青色LEDの製造方法について、図4を参照しながら説明する。
GaN層の成長装置としてはMOVPE(有機金属気相成長)装置を用いる。まず、2インチ(0001)サファイア基板1上に、低温緩衝層を形成した後、n−GaN15を1μm、n−Al0.1Ga0.9N16を0.5μm、n−GaN17を3μm成長させる。次に、キャリアガスをN2に切り替え、InGaN活性層18を20nmの膜厚で成長させる。本実施の形態で形成したInGaN活性層18からは波長470nmの青色発光が生じる。Inの原料としてはトリメチルインジウムを用いる。本実施の形態では活性層をSQW構造としたが、MQW構造でも良い。最後に、p−GaN19を0.8μm成長する。アクセプタ不純物であるMgの原料にはシクロペンタジエニルマグネシウムを用いる(図4(a))。
また、貼り付ける基板としてはGaAs基板の他にSiC基板、Si基板、AlN基板などでも良い。
以上のように、青色LEDの製造方法において、AlYGa1−YN層,AlYGa1−YN層と比較してエッチレートが非常に早いAlXGa1−XN層,サファイア基板の順で構成された半導体素子に対してLLOを行い、AlXGa1−XN層をドライエッチングにより完全に除去することにより、AlYGa1−YN層に形成される凹凸をレーザの光取り出し面として適当な精度で制御することができ、光取り出し面が非常に平坦であるため、均一に光取り出しが行われる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における窒化物半導体から構成される紫外LEDの製造方法について、図5を参照しながら説明する。
GaN層の成長装置としてはMOVPE(有機金属気相成長)装置を用いる。
図5において、まず、2インチ(0001)サファイア基板1上に、低温緩衝層を形成した後、n−GaN21を0.3μm、n−Al0.15Ga0.85N22を0.7μmを成長させる。次に、キャリアガスをN2に切り替え、バリアがAlGaN層、ウェル層がInAlGaN層からなる活性層23を成長させる。本実施の形態で形成したInAlGaN活性層23からは波長360nmの紫外発光が生じる。Inの原料としてはトリメチルインジウムを用いる。本実施の形態では活性層をSQW構造としたが、MQW構造でも良い。続いて、p−AlGaN24を0.1μm、P−GaNコンタクト層25を0.02μm成長する(図5(a)参照)。
以上のように、紫外LEDの製造方法において、AlYGa1−YN層,AlYGa1−YN層と比較してエッチレートが非常に早いAlXGa1−XN層,サファイア基板の順で構成された半導体素子に対してLLOを行い、AlXGa1−XN層をドライエッチングにより完全に除去することにより、AlYGa1−YN層に形成される凹凸をレーザの光取り出し面として適当な精度で制御することができ、光取り出し面が非常に平坦であるため、均一に光取り出しが行われる。
2 n−GaN層
3 n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層
4 n−Al0.07Ga0.93Nガイド層
5 InGaN MQW活性層
6 p型層
7 SiO2膜
8 ITO
9 P型電極
10 誘電体DBRミラー
11 Auメッキ
12 n型電極
13 誘電体DBRミラー
14 シート
15 n−GaN
16 n−Al0.1Ga0.9N
17 n−GaN
18 InGaN活性層
19 p−GaN
20 GaAs基板
21 n−GaN
22 n−AlGaN
23 活性層
24 p−AlGaN
25 p−GaNコンタクト層
26 Si基板
201 母材基板
202 窒化物半導体層
203 窒化物半導体層
204 保持材
101 サファイア基板
102 GaN層
103 電極層
104 絶縁膜
105 Cuメッキ
106 保持金属
107 電極層
Claims (11)
- 母材基板上に窒化物半導体素子の基板領域を形成し、レーザリフトオフにより母材基板を分離する工程を有する窒化物半導体素子の製造方法であって、
前記母材基板上に少なくとも第1の窒化物半導体層および前記第1の窒化物半導体層よりもエッチレートの遅い第2の窒化物半導体層とを順に形成する第1の工程と、
前記母材基板側から前記第1の窒化物半導体層のエネルギーバンドギャップより大きいエネルギーを有するレーザを照射することにより前記母材基板と前記第1の窒化物半導体層とを分離する第2の工程と、
前記第1の窒化物半導体層をエッチング除去する第3の工程と
を有することを特徴とする窒化物半導体素子の製造方法。 - 前記第1の窒化物半導体層がAlXGa1−XN(0≦X<1)であり、前記第2の窒化物半導体層がAlYGa1−YN(0<Y≦1、X<Y)であることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記AlXGa1−XN層と前記AlYGa1−YN層においてY−X≧0.1であることを特徴とする請求項2記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記第3の工程のエッチング除去がドライエッチングにより行われ、少なくとも塩素系ガスと酸素を混合したガスで行われることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記第3の工程のエッチング除去がウェットエッチングにより行われることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記第3の工程におけるエッチング除去を少なくとも光が導波される部分に対して行い、電極を残った前記第2の窒化物半導体層上に形成することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記第2の工程の前に、前記窒化物半導体層上に金属層を形成することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記金属層としてAu,AgまたはCuを用いることを特徴とする請求項7に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記金属層の膜厚が10μm以上であることを特徴とする請求項7または請求項8のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記第2の工程の前に、前記窒化物半導体層上に半導体基板を貼り合わせることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
- 前記半導体基板が劈開性を有することを特徴とする請求項10に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
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