JP2011048995A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】挿入力を低く抑えつつ、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングのガタつきを防止できるコネクタを提供する。
【解決手段】雌コネクタハウジング11と、この雌コネクタハウジング11の差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部13を有する雄コネクタハウジング15とを備え、両ハウジングは嵌合後のハウジング間のガタつきが規制されるコネクタ100であって、雌コネクタハウジング11は少なくとも両側面33に嵌合方向に沿って延伸した嵌合用のガイドリブ35を突設する。雄コネクタハウジング15にはガイドリブ35を係入させる案内溝37が嵌合筒部13の内壁面55に形成される。嵌合時、ガイドリブ35が嵌合筒部13を外方へ押し広げつつ案内溝37に進入する一方、案内溝37を備えた内壁面55と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面47aが内方に変形して雌コネクタハウジング11の外面を弾接状態に押圧するよう構成した。
【選択図】図1
【解決手段】雌コネクタハウジング11と、この雌コネクタハウジング11の差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部13を有する雄コネクタハウジング15とを備え、両ハウジングは嵌合後のハウジング間のガタつきが規制されるコネクタ100であって、雌コネクタハウジング11は少なくとも両側面33に嵌合方向に沿って延伸した嵌合用のガイドリブ35を突設する。雄コネクタハウジング15にはガイドリブ35を係入させる案内溝37が嵌合筒部13の内壁面55に形成される。嵌合時、ガイドリブ35が嵌合筒部13を外方へ押し広げつつ案内溝37に進入する一方、案内溝37を備えた内壁面55と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面47aが内方に変形して雌コネクタハウジング11の外面を弾接状態に押圧するよう構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、雌コネクタハウジングと雄コネクタハウジングとの間のガタつきが防止されるコネクタに関する。
雌コネクタハウジングと雄コネクタハウジングとを嵌合することで、雄雌の端子金具を電気的に接触して接続するコネクタでは、端子金具同士の接続状態に悪影響が及ばないようにしたり、異音の発生を抑えたりするために、コネクタハウジング同士にガタつきのないことが好ましい。例えば特許文献1に開示されるコネクタは、図7に示すように、対になる雄コネクタハウジング501と雌コネクタハウジング503とのうち、雄コネクタハウジング501にゴム製の弾性部材505を取り付け、弾性部材505の弾性変形を利用してハウジング間のガタつきを吸収するガタ止め機構を嵌合方向に少なくとも2箇所備える。図中、507は、嵌合時にこれら雄コネクタハウジング501と雌コネクタハウジング503の水密性を確保する部分として機能する密着部を示す。
第一ガタ止め機構509は、環状筒部511の前端と、雌コネクタハウジング503の押圧突起513とで構成され、雌コネクタハウジング503により環状筒部511の前端が押圧されると、コネクタ嵌合方向に直行方向の弾発力が生じて上下左右方向のガタつきが吸収される。第二ガタ止め機構515は、雌コネクタハウジング503により押圧される直交面517と、押圧する雌コネクタハウジング503の先端519とで構成され、直交面517が押圧されると、コネクタ嵌合方向に平行方向の弾発力が生じ、係止部521と係止突起523との間隙がなくなりガタつきが阻止される。
しかしながら、上記した従来のコネクタは、ハウジング間のガタつきを吸収する第一ガタ止め機構509及び第二ガタ止め機構515を、ゴム製の弾性部材505を取り付けることで構成する。このため、弾性部材505自体の低剛性の素材特性が欠点となり、弾性部材505が変形し、十分なガタつき抑止効果を得ることができない。
また、特許文献2には、互いに嵌合可能な二つのコネクタハウジングの一方に、嵌合後のハウジングガタつきを規制する遊動規制突条を複数設け、他方のコネクタハウジングが初めに当接する遊動規制突条の前部に可撓性と弾力性とを持たせるよう構成したコネクタの記載がある。このコネクタでは、ガタつき防止のため設けられた複数の遊動規制突条を弾性変形させ、その復元力によりハウジング同士を接触状態で嵌合しなければならないため、嵌合力を増大させてしまう欠点がある。また、複数の遊動規制突条を形成するため、成型性に難がある。
また、特許文献2には、互いに嵌合可能な二つのコネクタハウジングの一方に、嵌合後のハウジングガタつきを規制する遊動規制突条を複数設け、他方のコネクタハウジングが初めに当接する遊動規制突条の前部に可撓性と弾力性とを持たせるよう構成したコネクタの記載がある。このコネクタでは、ガタつき防止のため設けられた複数の遊動規制突条を弾性変形させ、その復元力によりハウジング同士を接触状態で嵌合しなければならないため、嵌合力を増大させてしまう欠点がある。また、複数の遊動規制突条を形成するため、成型性に難がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、挿入力を低く抑えつつ、嵌合後における雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの間のガタつきを防止できるコネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 雌コネクタハウジングと、該雌コネクタハウジングの差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部を有する雄コネクタハウジングとを備え、両ハウジングは嵌合後のハウジング間のガタつきが規制されるコネクタであって、
前記雌コネクタハウジングは少なくとも両側面に嵌合方向に沿って延伸した嵌合用のガイドリブを突設させ、前記雄コネクタハウジングには前記ガイドリブを係入させる案内溝が前記嵌合筒部の内壁面に形成され、
嵌合時、前記ガイドリブが前記嵌合筒部を外方へ押し広げつつ前記案内溝に進入する一方、前記案内溝を備えた内壁面と異なる前記雄コネクタハウジングの内壁面が内方に変形して前記雌コネクタハウジングの外面を弾接状態に押圧することを特徴とするコネクタ。
(1) 雌コネクタハウジングと、該雌コネクタハウジングの差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部を有する雄コネクタハウジングとを備え、両ハウジングは嵌合後のハウジング間のガタつきが規制されるコネクタであって、
前記雌コネクタハウジングは少なくとも両側面に嵌合方向に沿って延伸した嵌合用のガイドリブを突設させ、前記雄コネクタハウジングには前記ガイドリブを係入させる案内溝が前記嵌合筒部の内壁面に形成され、
嵌合時、前記ガイドリブが前記嵌合筒部を外方へ押し広げつつ前記案内溝に進入する一方、前記案内溝を備えた内壁面と異なる前記雄コネクタハウジングの内壁面が内方に変形して前記雌コネクタハウジングの外面を弾接状態に押圧することを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、雌コネクタハウジングが雄コネクタハウジングの嵌合筒部に嵌合し始めると、雌コネクタハウジングの両側面のガイドリブが雄コネクタハウジングの嵌合筒部の内壁面に形成された案内溝に進入する。さらに嵌合が進むと、ガイドリブが嵌合筒部を外方へ押し広げる。嵌合筒部の内壁面が外方へ押し広げられると、案内溝を備えた内壁面と異なる雄コネクタハウジングの内壁面が内方に変形し、雌コネクタハウジングの外面を弾接状態に押圧する。これにより、嵌合完了時に、雌コネクタハウジングが、嵌合筒部の上下左右の壁部で挟まれ、雄コネクタハウジングの内壁面と雌コネクタハウジングの外面とが密着して内壁面と外面とに隙間がなくなり、ガタつきが生じなくなる。
(2) 請求項1記載のコネクタであって、
前記ガイドリブの進入方向前部には、進入方向に向かって前記両側面に徐々に接近する傾斜のテーパーが形成されていることを特徴とするコネクタ。
前記ガイドリブの進入方向前部には、進入方向に向かって前記両側面に徐々に接近する傾斜のテーパーが形成されていることを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、案内溝に対しガイドリブが進入開始する時点では、雌コネクタハウジングの両側面から突出高さの低いテーパーが案内溝に進入し、ガイドリブが嵌合筒部を外方へ押し広げることがない。つまり、挿入力を増大させずに、ガイドリブと案内溝の位置合わせが容易となる。なお、テーパーのない場合には、嵌合開始と同時に挿入抵抗が急増し、挿入移動に伴う慣性が挿入力低減に有効に作用しない。その結果、嵌合性が低下する。
(3) 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
前記案内溝が前記内壁面の高さ方向の略中央部に配置されることを特徴とするコネクタ。
前記案内溝が前記内壁面の高さ方向の略中央部に配置されることを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、雄コネクタハウジングの内壁面が外方へ撓み易くなる。この結果、案内溝を備えた内壁面と異なる雄コネクタハウジングの内壁面が内方に変形し易くなる。例えば、案内溝が内壁面の上下方向のいずれか一方側に大きく片寄っている構成では、近接する他の内壁面の支持により剛性が高まり、案内溝の設けられた内壁面が外方へ撓み難くなる。本構成ではこのような撓み不足の生じる不利がない。
(4) 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコネクタであって、
前記雄コネクタハウジングの上壁下面の両縁部が、前記雌コネクタハウジングの上壁上面の両縁部を、弾接状態に押圧することを特徴とするコネクタ。
前記雄コネクタハウジングの上壁下面の両縁部が、前記雌コネクタハウジングの上壁上面の両縁部を、弾接状態に押圧することを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、嵌合完了時に、両コネクタハウジングを係止状態とするためのロック手段が、両コネクタハウジングの上壁同士の中央部に亘って配置できる。ロック手段は、嵌合筒部の上壁、両側壁、下壁のいずれかに設ける必要がある。両側壁は、案内溝が存在し可撓するため設置に好ましくない。本構成では、嵌合筒部の下壁が雌コネクタハウジングの下面を押圧するとともに、ロック手段を挟む嵌合筒部の上壁両縁部が雌コネクタハウジングの上壁両縁部を押圧する。これにより、嵌合筒部は、上下壁においては雌コネクタハウジングを3箇所で安定的に挟持できる。
本発明に係るコネクタによれば、嵌合時、雌コネクタハウジングのガイドリブが嵌合筒部を外方へ押し広げつつ案内溝に進入する一方、案内溝を備えた内壁面と異なる雄コネクタハウジングの内壁面が内方に変形して雌コネクタハウジングの外面を弾接状態に押圧するので、嵌合完了時に、雄コネクタハウジングの内壁面と雌コネクタハウジングの外面とが密着して内壁面と外面との隙間をなくすことができる。この結果、挿入力を低く抑えつつ、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングのガタつきを防止できる。また、嵌合案内するガイドリブと案内溝とがガタつきを防止する機能を兼ねて、構造を複雑にしない。さらに、ガイドリブや案内溝は成形容易である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るコネクタの分解斜視図、図2は図1に示した雌コネクタハウジングの側面図である。
本実施の形態に係るコネクタ100は、雌コネクタハウジング11と、この雌コネクタハウジング11の差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部13を有する雄コネクタハウジング15とからなる。雌コネクタハウジング11は、箱状の電気接触部を有する雌端子(図示せず)を内部に収容する。雄コネクタハウジング15は、棒状の電気接触部17(図3,4参照)を有する雄端子19を内部に収容する。このコネクタ100は、両ハウジングの嵌合後、ハウジング間のガタつきが規制されるよう構成されていることに特徴を有する。雌コネクタハウジング11、雄コネクタハウジング15を順次参照しながらその構成を説明して行く。
図1は本発明に係るコネクタの分解斜視図、図2は図1に示した雌コネクタハウジングの側面図である。
本実施の形態に係るコネクタ100は、雌コネクタハウジング11と、この雌コネクタハウジング11の差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部13を有する雄コネクタハウジング15とからなる。雌コネクタハウジング11は、箱状の電気接触部を有する雌端子(図示せず)を内部に収容する。雄コネクタハウジング15は、棒状の電気接触部17(図3,4参照)を有する雄端子19を内部に収容する。このコネクタ100は、両ハウジングの嵌合後、ハウジング間のガタつきが規制されるよう構成されていることに特徴を有する。雌コネクタハウジング11、雄コネクタハウジング15を順次参照しながらその構成を説明して行く。
雌コネクタハウジング11は、合成樹脂製であり、長手方向が嵌合方向となる略直方体形状の雌ハウジング本体21を有する。雌ハウジング本体21の両側には側壁23a,23bが形成され、側壁23a,23bは横方向に並設される複数の端子収容室(不図示)を挟む。雌ハウジング本体21の後部には端子収容室の配線導出口25が開口され、配線導出口25は雌端子に接続された配線(図示せず)を外部へ導出する。なお、本明細書中では、雌コネクタハウジング11、雄コネクタハウジング15のそれぞれにおいて、嵌合側を前側、その反対側を後部と称す。
側壁23a,23bの後部には側方に突出した膨出部27が形成され、膨出部27は嵌合時に雄コネクタハウジング15の嵌合筒部13に当接するストッパとなる。雌ハウジング本体21の上部にはロックアーム29が設けられ、ロックアーム29は雄コネクタハウジング15に設けられた後述のロック突き当て部31に当接する。雌コネクタハウジング11の上部にはロック突き当て部31が下方に進入する架橋部32が形成される。
側壁23a,23bの少なくとも両側面33には嵌合用のガイドリブ35が突設され、ガイドリブ35は雌コネクタハウジング11の嵌合方向aに沿って延伸する。ガイドリブ35は、中実の略半円柱状に形成され、側壁23a,23bと一体成形されている。このガイドリブ35は、雄コネクタハウジング15の嵌合筒部13に形成される後述の案内溝37に係入する。
ガイドリブ35の進入方向前部には、進入方向に向かって両側面33に徐々に接近する傾斜のテーパー41が形成されている。案内溝37にガイドリブ35が進入開始する時点では、雌コネクタハウジング11の両側面33から突出高さの低いテーパー41が最初に案内溝37に進入する。
図3は図1に示した雄コネクタハウジングの側面図、図4は図3に示した雄コネクタハウジングの正面図である。
雄コネクタハウジング15は、合成樹脂製であり、前部が開口した箱状の嵌合筒部13を有する。嵌合筒部13は、一対の平行な両側壁43a,43b(図1参照)を上壁45と下壁47とで連結して箱状に形成される。嵌合筒部13の嵌合方向略中央部の内部には奥壁49が形成され、奥壁49(図4参照)からは上述の雄端子19が前部開口に向かって突出する。この奥壁49より後方は、雄ハウジング本体51となる。雄ハウジング本体51には雄端子19の雄端子収容室(図示せず)が形成される。雄端子収容室に収容された雄端子19は、後部の接続導体部53が雄ハウジング本体51から外部へ導出される。
雄コネクタハウジング15は、合成樹脂製であり、前部が開口した箱状の嵌合筒部13を有する。嵌合筒部13は、一対の平行な両側壁43a,43b(図1参照)を上壁45と下壁47とで連結して箱状に形成される。嵌合筒部13の嵌合方向略中央部の内部には奥壁49が形成され、奥壁49(図4参照)からは上述の雄端子19が前部開口に向かって突出する。この奥壁49より後方は、雄ハウジング本体51となる。雄ハウジング本体51には雄端子19の雄端子収容室(図示せず)が形成される。雄端子収容室に収容された雄端子19は、後部の接続導体部53が雄ハウジング本体51から外部へ導出される。
雄コネクタハウジング15にはガイドリブ35を係入させる上記の案内溝37が嵌合筒部13の内壁面55に形成されている。雌コネクタハウジング11に設けられたガイドリブ35,35は、突出先端同士の間の距離S2(図6(b)参照)が、案内溝37,37同士の間の距離S1(図6(a)参照)よりも大きく設定されている。つまり、ガイドリブ35が案内溝37に進入し、嵌合が進むと、ガイドリブ35が嵌合筒部13の側壁43a,43bを外方へ押し広げるように構成されている。
雄コネクタハウジング15は、嵌合時、ガイドリブ35が案内溝37に進入して嵌合筒部13を外方へ押し広げると、案内溝37を備えた内壁面55と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面が内方に向かって変形する。内壁面55と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面とは、上壁45の内壁面、下壁47の内壁面47aを言う。上壁45の内壁面は、後に詳述する。この変形により、上壁45の内壁面および下壁47の内壁面47aは、雌コネクタハウジング11の外面を弾接状態に押圧する構成となっている。
本実施の形態において、上壁45の内壁面は、雄コネクタハウジング15の上壁下面45c(図3参照)の両縁部45a,45b(図4参照)となる。つまり、上壁下面45cの両縁部45a,45bが、雌コネクタハウジング11の上壁上面の両縁部57a,57b(図1参照)に密着状態に接して両縁部57a,57bを、弾接状態に押圧する。
コネクタ100では、嵌合完了時に、両コネクタハウジング11,15を係止状態とするためのロック手段(ロックアーム29、ロック突き当て部31)が、両コネクタハウジング11,15の上壁同士の中央部に亘って配置されている。ロック突き当て部31は、嵌合筒部13の上壁45、両側壁43a,43b、下壁47のいずれかに設ける必要がある。両側壁43a,43bは、案内溝37が存在し可撓するため、ロック突き当て部31の設置には好ましくない。
本構成では、ロック突き当て部31が、案内溝37の存在しない上壁45に設けられる。このロック突き当て部31を挟んで左右に振り分けられた両縁部45a,45bが雌コネクタハウジング11に密着し雌コネクタハウジング11を押圧する。このように、ロック突き当て部31を挟む嵌合筒部13の上壁両縁部45a,45bが雌コネクタハウジング11の上壁両縁部57a,57bを押圧するとともに、嵌合筒部13の下壁47が雌コネクタハウジング11の下面59(図5参照)を押圧する。これにより、嵌合筒部13の上下壁45,47は、雌コネクタハウジング11の上下壁をガタつきの生じ難い3箇所で安定的に挟持できるように構成されている。
案内溝37は、内壁面55の高さ方向(図3の上下方向)の略中央部に配置されている。案内溝37が内壁面55の中央近くに設けられていることで、嵌合筒部13の内壁面55が外方へ撓み易くなる。この結果、案内溝37を備えた内壁面55と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面(両縁部45a,45b、内壁面47a)が内方に変形(上下から接近する方向に変位)し易くなる。例えば、案内溝37が内壁面55の上下方向のいずれか一方側に大きく片寄っている構造では、近接する他の内壁面(例えば上壁45)の支持により剛性が高まり、案内溝37の設けられた内壁面55が外方へ撓み難くなる。本構成ではこのような不利がないよう構成されている。
次に、上記のように構成されたコネクタ100の作用を説明する。
図5は嵌合状態のコネクタのロック部近傍における断面図、図6(a)は変形前の嵌合筒部を模式的に表した正面図、(b)は嵌合後の嵌合筒部を模式的に表した正面図である。なお、図6は雌コネクタハウジングを省略している。
雌コネクタハウジング11が雄コネクタハウジング15の嵌合筒部13に嵌合し始めると、雌コネクタハウジング11の両側面33のガイドリブ35が雄コネクタハウジング15の嵌合筒部13の内壁面55に形成された案内溝37に進入する。
図5は嵌合状態のコネクタのロック部近傍における断面図、図6(a)は変形前の嵌合筒部を模式的に表した正面図、(b)は嵌合後の嵌合筒部を模式的に表した正面図である。なお、図6は雌コネクタハウジングを省略している。
雌コネクタハウジング11が雄コネクタハウジング15の嵌合筒部13に嵌合し始めると、雌コネクタハウジング11の両側面33のガイドリブ35が雄コネクタハウジング15の嵌合筒部13の内壁面55に形成された案内溝37に進入する。
案内溝37に対しガイドリブ35が進入開始する時点では、雌コネクタハウジング11の両側面33から突出高さの低いテーパー41が案内溝37に進入し、ガイドリブ35が嵌合筒部13を外方へ押し広げることがない。つまり、挿入力を増大させずに、ガイドリブ35と案内溝37の位置合わせが容易となる。なお、テーパー41のない場合には、嵌合開始と同時に挿入抵抗が急増し、挿入移動に伴う慣性が挿入力低減に有効利用できない。その結果、嵌合性が低下する。
さらに嵌合が進むと、ガイドリブ35が案内溝37内に接触し、ガイドリブ35が嵌合筒部13の両側壁43a,43bを外方(図5の矢印b,矢印c方向)へ押し広げる。嵌合筒部13の内壁面55が外方へ押し広げられると、案内溝37を備えた内壁面55と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面(両縁部45a,45b、内壁面47a)が内方(図5の矢印d,矢印e方向)に変形する。
図6(a)に示すように、ガイドリブ35の進入前には案内溝37,37間の距離はS1であり、両縁部45a,45bと内壁面47aとの距離はh1である。図6(b)に示すように、ガイドリブ35が両側壁43a,43bを外方へ押し広げると、案内溝37,37間の距離は、ガイドリブ35,35間の距離に倣ってS2(S1<S2)となり、両縁部45a,45bと内壁面47aとの距離はh2(h1>h2)となる。つまり、嵌合筒部13は、両側壁43a,43bがくの字状に撓むことで、両縁部45a,45bと内壁面47aとが接近する。この接近は、奥壁49から離れ、嵌合筒部13の前部開口にちかづく程顕著となる。
その結果、嵌合筒部13は、雌コネクタハウジング11の外面を弾接状態に押圧する。これにより、嵌合完了時には、雌コネクタハウジング11が、嵌合筒部13の上下左右の壁部(両縁部45a,45b、内壁面47a、及び側壁43a,43bに形成された案内溝37,37)で挟まれ、雄コネクタハウジング15の内壁面と雌コネクタハウジング11の外面とにガタつきの原因となる隙間がなくなり、ガタつきが生じなくなる。
したがって、本実施の形態に係るコネクタ100によれば、嵌合時、雌コネクタハウジング11のガイドリブ35が嵌合筒部13を外方へ押し広げつつ案内溝37に進入する一方、案内溝37を備えた内壁面と異なる雄コネクタハウジング15の内壁面が内方に変形して雌コネクタハウジング11の外面(上壁上面の両縁部57a,57b、下面59)を弾接状態に押圧するので、嵌合の完了したときに、雄コネクタハウジング15の内壁面と雌コネクタハウジング11の外面との隙間をなくすことができる。この結果、嵌合完了前の挿入力を低く抑えつつ、雄コネクタハウジング15と雌コネクタハウジング11との間の嵌合完了後のガタつきを防止することができる。
なお、上記本実施の形態では、嵌合筒部13の上壁両縁部45a,45bが雌コネクタハウジング11の上壁両縁部57a,57bを押圧する構成としたが、本発明に係るコネクタは、ロック手段(ロックアーム29、ロック突き当て部31)の位置を適宜調整することで、嵌合筒部13の上壁下面全体が雌コネクタハウジング11の上壁上面全体に密着して雌コネクタハウジング11を押圧する構成としてもよい。
11 雌コネクタハウジング
13 嵌合筒部
15 雄コネクタハウジング
33 雌コネクタハウジングの両側面
35 ガイドリブ
37 案内溝
41 テーパー
45a,45b 雄コネクタハウジングの上壁下面の両縁部
47a 内壁面
55 嵌合筒部の内壁面
57a,57b 雌コネクタハウジングの上壁上面の両縁部
100 コネクタ
a 嵌合方向
13 嵌合筒部
15 雄コネクタハウジング
33 雌コネクタハウジングの両側面
35 ガイドリブ
37 案内溝
41 テーパー
45a,45b 雄コネクタハウジングの上壁下面の両縁部
47a 内壁面
55 嵌合筒部の内壁面
57a,57b 雌コネクタハウジングの上壁上面の両縁部
100 コネクタ
a 嵌合方向
Claims (4)
- 雌コネクタハウジングと、該雌コネクタハウジングの差し込みにより嵌合が生じる筒状の嵌合筒部を有する雄コネクタハウジングとを備え、両ハウジングは嵌合後のハウジング間のガタつきが規制されるコネクタであって、
前記雌コネクタハウジングは少なくとも両側面に嵌合方向に沿って延伸した嵌合用のガイドリブを突設させ、前記雄コネクタハウジングには前記ガイドリブを係入させる案内溝が前記嵌合筒部の内壁面に形成され、
嵌合時、前記ガイドリブが前記嵌合筒部を外方へ押し広げつつ前記案内溝に進入する一方、前記案内溝を備えた内壁面と異なる前記雄コネクタハウジングの内壁面が内方に変形して前記雌コネクタハウジングの外面を弾接状態に押圧することを特徴とするコネクタ。 - 請求項1記載のコネクタであって、
前記ガイドリブの進入方向前部には、進入方向に向かって前記両側面に徐々に接近する傾斜のテーパーが形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
前記案内溝が前記内壁面の高さ方向の略中央部に配置されることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコネクタであって、
前記雄コネクタハウジングの上壁下面の両縁部が、前記雌コネクタハウジングの上壁上面の両縁部を、弾接状態に押圧することを特徴とするコネクタ。
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