JP2011048277A - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体的なトナー補給量を維持すると共にトナーの帯電不足をも防止可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置16の蓋部32において第2攪拌搬送スクリュー34の搬送方向上流側端部には、トナー補給装置20から第2攪拌室31cにトナーを補給するためのトナー補給口38が形成されており、トナー補給口38は、上流側及び下流側に間隔L1で形成された第1及び第2補給口38a、38bから構成されている。第1及び第2補給口38a、38bからのトナー補給及び補給停止を補給時間T1及び停止時間T2で交互に繰り返すことによって、第1補給口38aからのトナー補給分Maの間に、第2補給口38bからのトナー補給分Mbが配置される。
【選択図】図9

Description

本発明は、磁性キャリアとトナーとから成る二成分現像剤を使用し、像担持体上の静電潜像を現像する現像装置、及びそれを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置に使用される現像装置としては、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させる二成分現像剤を使用する現像装置が知られている。このような現像装置として、磁気ローラを用いて現像剤を像担持体に対して非接触に設置した現像ローラ上に移行させる際に、磁気ローラ上に磁性キャリアを残したまま現像ローラ上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって像担持体上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式が提案されている。
また、このような二成分系の現像装置では、現像装置内の現像剤中のトナー濃度の低下に対してトナー補給が行われるが、補給したトナーを十分に混合攪拌して帯電させた後、磁気ローラに供給する必要がある。そのため近年、現像容器内で現像剤を循環する循環方式の現像装置が主流となっている。
かかる循環方式の現像装置は、現像剤を担持する磁気ローラのスラスト方向に一方の端部から他端部へと現像剤を攪拌搬送する第1搬送攪拌スクリューと、第1攪拌搬送スクリューと略平行に配置され、第1攪拌搬送スクリューとは逆方向に現像剤を攪拌搬送する第2攪拌搬送スクリューとを有している。また、第1攪拌搬送スクリューと第2攪拌搬送スクリューとの間には仕切板が設けられ、第1攪拌室と第2攪拌室に区画されている。
そして、現像装置の長手方向両端部において、第1攪拌室と第2攪拌室の間を現像剤が移動することができるよう仕切板のない領域が設けられており、現像剤は第1及び第2搬送攪拌スクリューの回転によって、第1攪拌室と第2攪拌室とを循環するように構成されている。また、現像装置へのトナーの補給は、トナー補給装置において搬送スクリューにより搬送され排出口から排出されたトナーが、現像容器に設けられたトナー補給口から現像容器内に落下することによって行われている。
ここで、トナー補給装置からの単位時間当たりのトナー補給量は、印字により消費されたトナー量によって決定される。しかし、高印字率の画像が印字された場合等、単位時間当たりのトナー補給量を多くする必要が生じる場合がある。かかる場合、トナー補給を1箇所で行うと、補給されたトナーの混合攪拌が不足し、帯電不足によるトナー飛散、地肌かぶり等の問題が発生するおそれがある。そこで、トナー補給口を複数設ける方法が提案されている。
例えば特許文献1には、トナー分配部に複数のトナー供給開口(トナー補給口)を形成し、かかるトナー供給開口から現像装置本体内に排出供給されるトナー量が互いに同じ程度になるように、トナー移送手段からのトナー移送量及びトナー供給口形状を設定し、トナー供給開口を、トナー搬送方向下流側の方を上流側よりも大きくすることにより、現像装置のコンパクト化を実現する方法が開示されている。また、かかる特許文献1の方法では、トナー補給口をトナー分配部の長手方向に沿って順次変化する孔として設けられている。
特許第3795667号公報
しかし、特許文献1には、複数のトナー補給口の形状を可変することは開示されているものの、トナー補給口の配置や、トナー補給口から補給されたトナーを十分に帯電するための攪拌混合について、開示及び示唆はない。また、単に複数個所からトナーを補給するのみでは、トナーを十分に帯電させることが困難となる等の不具合が生じる。
ここで、トナーを補給する際、通常印字時においては、形成される画像の最大印字率においてトナー補給がトナー消費に追従する(トナーが十分に供給される)ように、単位時間当たりのトナー補給量を設定すれば足りる。このため、トナー補給装置の搬送スクリューの回転動作を、例えば間欠動作にすることができる。
一方、操作パネルにトナーエンプティの表示がなされた場合等、現像装置内のトナーが不足した場合には、トナーエンプティからの復帰時間を短くすることが望ましい。また、かかる復帰時間を短縮するためには、単位時間当たりのトナー補給量を通常印字時よりも大きく設定する必要がある。このため、搬送スクリューの回転動作を、例えば連続動作にする必要がある。
かかる連続動作によってトナーが補給された場合、現像剤中のトナー濃度自体はトナーが不足する前とは変わらない。しかし、現像剤中に新たに供給されたトナーが多く存在するため、かかる現像剤が磁気ローラと対向する位置(印字領域)に到達しても、トナーの帯電が不足し、トナーの飛散や地肌かぶり等が発生するおそれがある。このため、トナーエンプティからの復帰時には、現像ローラにトナーを供給することなく現像容器内で現像剤を循環させる、後エージングが必要とされている。
一方、後エージングを行うとトナーエンプティからの復帰時間の遅延が生じる。そこで、かかる遅延を解消するため、トナー補給口を複数にし、一箇所からのトナー補給量を少なくすることによって、全体的なトナー補給量を維持することも考えられる。
しかし、単にトナー補給位置を複数にしても、例えば、現像装置内で第2攪拌搬送スクリューにより攪拌搬送される現像剤に対し、第2攪拌搬送スクリューの軸方向上流側でトナーが補給された後、その下流側で再度トナーが補給されると、部分的にトナーの補給が過剰となり、トナーの帯電不足や、現像剤中で部分的なトナー濃度の上昇が発生する等、1つのトナー補給口からトナーを補給する場合と殆ど変わらない場合があった。かかる場合、トナーの帯電不足によりトナー飛散や地肌かぶりが発生したり、トナー濃度差により画像濃度が不均一になるという問題も生じる。
本発明は、上記問題点に鑑み、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることをも防止可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくともキャリア及びトナーを含む二成分現像剤が用いられ、現像剤が収納されると共にトナー補給装置の排出口から排出されたトナーが補給される現像容器と、該現像容器に現像剤担持体と、該現像剤担持体と並設される第1の攪拌搬送スクリューと、該第1の攪拌搬送スクリューと並設され、前記第1の攪拌搬送スクリューと反対方向に現像剤を搬送する第2の攪拌搬送スクリューと、前記現像容器の上壁に形成され、前記排出口から排出されたトナーを前記現像容器内に落下させて補給するためのトナー補給口と、を備え、前記第1及び第2の攪拌搬送スクリューにより現像剤を循環可能な現像装置であって、前記トナー補給口は、前記第2の攪拌搬送スクリューの搬送方向上流側端部に所定の間隔を隔てて略同一形状に形成され、前記搬送方向に沿って上流側に配置された第1のトナー補給口と、下流側に配置された第2のトナー補給口と、から成り、前記トナー補給装置による前記トナー補給口からのトナー補給と、該トナー補給の停止と、が交互に行われ、且つ、前記第1のトナー補給口から補給されるトナー補給分の間に前記第2のトナー補給口から補給されるトナー補給分が配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記トナー補給が行われている時間を第1の時間、前記トナー補給の停止が行われている時間を第2の時間とし、前記第1及び第2の時間に現像剤が前記第2の攪拌搬送スクリューにより前記搬送方向下流側に移動する距離をそれぞれ第1及び第2の距離とするとき、前記第1及び第2の距離はそれぞれ、前記第1及び第2の時間と、前記第2の攪拌搬送スクリューによる現像剤の搬送速度と、の積で表され、前記搬送速度に基づいて、前記間隔と、前記第1及び第2の時間と、を、前記間隔が前記第1の距離以上前記第2の距離以下となるように設定することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記搬送速度は、トナー印字率に基づいて設定されることを特徴としている。
また、本発明は、前記現像装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、トナー補給口を、第2の攪拌搬送スクリューの搬送方向上流側端部に所定の間隔を隔てて略同一形状に形成され、搬送方向に沿って上流側に配置された第1のトナー補給口と、下流側に配置された第2のトナー補給口と、から構成し、トナー補給装置によるトナー補給口からのトナー補給と、該トナー補給の停止と、を交互に行い、且つ、第1のトナー補給口から補給されるトナー補給分の間に第2のトナー補給口から補給されるトナー補給分を配置することができる。
これにより、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることを防止することができる。従って、トナーの帯電不足や、現像剤中での部分的なトナー濃度の上昇を防止することができ、トナー飛散や地肌かぶりが発生したり、トナー濃度差により画像濃度が不均一になることを防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の現像装置において、第2の攪拌搬送スクリューによる現像剤の搬送速度に基づいて、上記間隔と、第1及び第2の時間と、を、上記間隔が第1の距離以上第2の距離以下となるように設定することにより、より確実に、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることを防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の現像装置において、搬送速度をトナー印字率に基づいて設定することにより、印字によるトナー消費にトナー補給を十分に追従させることができるため、より確実に、全体的なトナー補給量を維持することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、画像不具合の発生を防止した画像形成を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 本実施形態に係る現像装置にトナーを補給するためのトナー補給装置の概略側面断面図 図2のトナー補給装置を下方向から見た斜視図 本実施形態に係る現像装置周辺の側面断面図 トナー補給口が1つだけ形成された場合におけるトナー補給口からのトナー補給分を模式的に示す図 本実施形態の現像装置におけるトナー補給口の配置を上方から見た模式図 第1及び第2補給口からのトナー補給分を模式的に示す図であって、図7(a)は、補給時間における現像剤の移動する距離が、第1及び第2補給口の間隔と等しい場合について示す図であり、図7(b)は、当該距離が当該間隔よりも大きい場合について示す図 第1及び第2補給口からのトナー補給分を模式的に示す図であって、図8(a)は、停止時間における現像剤の移動する距離が、第1及び第2補給口の間隔と等しい場合について示す図であり、図8(b)は、当該距離が当該間隔よりも小さい場合について示す図 トナー補給及び補給停止動作における第1及び第2補給口からのトナー補給分を時間経過と共に模式的に示す図であって、図9(a)は、開始時ついて示す図であり、図9(b)は、補給時間経過後について示す図であり、図9(c)は、停止時間経過後について示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略構成図であり、右側を画像形成装置の前方側として図示している。図1に示すように、画像形成装置100は、本体下部に積載された用紙を収容する給紙カセット2を備えている。
給紙カセット2の上方には、本体前方から本体後方へ略水平に延び、更に上方へ延びて本体上面に形成された排紙部3に至る用紙搬送路4が形成されており、この用紙搬送路に沿って上流側から順に、ピックアップローラ5、フィードローラ6、中間搬送ローラ7、レジストローラ対8、画像形成部9、定着部10及び排出ローラ対11が配置されている。
給紙カセット2には、用紙搬送方向後端部に設けられた回動支点12aによって、給紙カセット2に対して回動自在に支持された用紙積載板12が備えられており、用紙積載板12上に積載された用紙(記録媒体)がピックアップローラ5に押圧されるようになっている。また、給紙カセット2の前方側には、フィードローラ6に圧接するようにリタードローラ13が配設されており、ピックアップローラ5によって複数枚の用紙が同時に給送された場合には、これらフィードローラ6とリタードローラ13とによって用紙が捌かれ、最上位の1枚のみが搬送されるよう構成されている。
そして、フィードローラ6とリタードローラ13とによって捌かれた用紙は、中間搬送ローラ7によって搬送方向を装置後方へと変えられてレジストローラ対8へと搬送され、レジストローラ対8によってタイミングを調整されて画像形成部9へと供給される。
画像形成部9は、電子写真プロセスによって用紙に所定のトナー像を形成するものであり、図1において時計方向に回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム14と、この感光体ドラム14の周囲に配置される帯電装置15、現像装置16、クリーニング装置17、用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム14に対向するように配置される転写ローラ18及び感光体ドラム14の上方に配置される露光ユニット(LSU)19から構成されており、現像装置16の上方には、トナーを収容し、該トナーを現像装置16へと補給するためのトナー補給装置20が配置されている。
帯電装置15には、図示しない電源が接続された導電性ゴムローラ15aが備えられており、この導電性ゴムローラ15aが感光体ドラム14に当接するよう配置されている。そして、感光体ドラム14が回転すると、導電性ゴムローラ15aが感光体ドラム14の表面に接触して従動回転し、この時、導電性ゴムローラ15aに所定の電圧を印加することにより、感光体ドラム14の表面が一様に帯電させられることとなる。
次いで、露光ユニット(LSU)19からのレーザビームにより感光体ドラム14上に入力された画像データに基づく静電潜像が形成され、現像装置16により静電潜像にトナーが付着されて感光体ドラム14の表面にトナー像が形成され、転写ローラ18により感光体ドラム14の表面のトナー像が、感光体ドラム14と転写ローラ18とのニップ部に形成された転写位置に供給された用紙へと転写される。
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム14から分離されて定着部10に向けて搬送される。この定着部10は、画像形成部9の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部9においてトナー像が転写された用紙は、定着部10に備えられた加熱ローラ21、及びこの加熱ローラ21に圧接される加圧ローラ22によって加熱、加圧され、用紙に転写されたトナー像が定着される。
そして、画像形成部9及び定着部10において画像形成がなされた用紙は、排出ローラ対11によって排紙部3に排出される。一方、転写後に感光体ドラム14の表面に残留しているトナーはクリーニング装置17により除去される。そして、感光体ドラム14は帯電装置15によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2は、本実施形態の現像装置にトナーを補給するためのトナー補給装置の概略側面断面図であり、図3は、図2のトナー補給装置を下方向から見た斜視図である。なお、図2ではトナー補給装置20を図1の紙面裏側から見た状態を示している。図2及び図3に示すように、トナー補給装置20は、トナー充填部22と蓋体23とからなるケーシング21から構成されている。上面が開口された筐体であるトナー充填部22は底面部22a、両側面部22b及び22c並びに長手方向両端の両側面部22d及び22eを有する。
両側面部22b及び22cは底面部22aの両側縁から略鉛直に上方に延びている。片側面部22dは底面部22aの片端縁から実質上鉛直に上方に延び、他側面部22eは底面部22aの他端縁から実質上鉛直に上方に延びている。底面部22aには矩形状の排出口24が形成されている。
排出口24は、後述するトナー補給口38と対向する位置において、第1及び第2補給口38a、38b(図3、図4参照)を含む大きさの略矩形状に形成され、両補給口に同時にトナーを排出できるようになっている。蓋体23は超音波溶接等の適宜の手段によってトナー充填部22に固定され、その上面を閉じることができる。
トナー補給装置20内には、底面部22aに沿って平行に延在された攪拌スクリュー26と搬送スクリュー27が配設されている。攪拌スクリュー26は回転軸26aとアーム部26bと該アーム部に固定された攪拌片26cとを有している。回転軸26aはトナー充填部22の両側面部22d及び22e間に回転自在に支持され、その一端は側面部22eを貫通して突出され、突出端部に配設された駆動ジョイントギア28を介して、画像形成装置100に連係されている。
搬送スクリュー27は中心軸部27aと螺旋羽根27bとから構成されており、トナー充填部22の側面部22d及び22e間に回転自在に装着されている。中心軸部の一端は側面部22dを貫通して突出し、突出端部に配設された搬送用ギア29を介して上記駆動ジョイントギア28に連係されている。
そして、搬送スクリュー27が回転することにより、トナーが排出口24に搬送され、排出口24からトナー補給口38に対してトナーが排出されるようになっており、搬送スクリュー27の回転が停止することにより、排出口24へのトナーの搬送が停止し、排出口24からのトナーの排出が停止するようになっている。かかるトナー補給及び補給停止は、不図示の制御部により制御されるようになっている。
また、画像形成装置100(図1参照)において、トナー補給装置20内のトナーがなくなった際、予めトナーが充填された別の新たなトナー補給装置に交換することによって、当該トナー補給装置20へのトナー補給が容易になる。このため、トナー補給装置20を画像形成装置本体に対して自在に着脱できるように構成されている。
図4は本実施形態に係る現像装置周辺の側面断面図である。なお、図4では現像装置16を図1の紙面裏側から見た状態を示している。また、図1と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。図4に示すように、現像装置16は、現像剤収容部31と蓋部(上壁)32とから成る現像容器30から構成されている。
現像容器30には、二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納されており、現像剤収容部31は仕切板31aによって第1攪拌室31b及び第2攪拌室31cに区画され、第1及び第2攪拌室31b、31cにはトナー補給装置20(図2参照)から補給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌搬送スクリュー(第1の攪拌搬送スクリュー)33及び第2攪拌搬送スクリュー(第2の攪拌搬送スクリュー)34が回転可能に配設されている。
第1攪拌搬送スクリュー33及び第2攪拌搬送スクリュー34は、同一の構成であり、それぞれ回転軸33a、34aと、その外周面に一体形成された螺旋羽根33b、34bと、から構成されている。また、第1攪拌搬送スクリュー33及び第2攪拌搬送スクリュー34は、略平行となるように、且つ螺旋羽根33b、34bの回転軸33a、34aに対する傾きが互いに同方向となるよう現像容器30内に回転可能に軸支されている。
図示しない駆動モータにより第1攪拌搬送スクリュー33及び第2攪拌搬送スクリュー34が互いに反対方向(図の矢印方向)に回転すると、現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、仕切板31aに形成された現像剤通過路31e(図6参照)を介して第1及び第2攪拌室31b、31c間を循環する。
第1攪拌搬送スクリュー33の右方には、現像収容部31の底壁から上方に向かって仕切部31dが突設されており、仕切部31dの右方には、現像剤収容部31の開口側(図2の右下側)において感光体ドラム14と対向する現像ローラ(トナー担持体)35が設けられている。仕切部31dの上方において現像ローラ35の左斜上方には、磁気ローラ(現像剤担持体)36が対向配置されている。
現像ローラ35及び磁気ローラ36は、現像剤収容部31に回転可能に軸支されており、上記駆動モータとは別個の駆動モータ(図示せず)が接続されている。また、現像ローラ35、磁気ローラ36は、第1攪拌搬送スクリュー33と共に、図中時計回り(矢印方向)に回転する。磁気ローラ36には、内部に永久磁石から成る磁界発生部材(図示せず)が固定され、外周部のスリーブのみが回転する。
磁気ローラ36の磁界は、感光体ドラム14の回転に応じ磁気ローラ36が回転すると、磁界発生部材の磁力により、第1攪拌搬送スクリュー33の回転により攪拌搬送される現像剤が磁気ローラ36上に担持されて現像剤層(磁気ブラシ)を形成するよう設定されている。
磁気ローラ36に担持された現像剤層は、先端が磁気ローラ36との間に所定の隙間を形成するように配設された規制ブレード37により層厚が規制される。規制ブレード37は、感光体ドラム14に供給するトナー量、すなわち磁気ローラ36への現像剤付着量を規制するものであり、例えばSUS430等の非磁性体のSUS(ステンレス)が用いられる。
規制ブレード37と磁気ローラ36との隙間によって現像ローラ35にトナーを供給するための現像剤付着量が規制され、磁気ローラ36の表面には数百ミクロンの現像剤薄層が形成される。そして、磁気ローラ36及び現像ローラ35に印加される現像バイアスの電位差により、磁気ローラ36から現像ローラ35へとトナーのみが飛翔し、現像ローラ35上にトナー薄層が形成される。
さらに、所定の現像域(印字領域)において現像ローラ35に付着したトナーが、感光体ドラム14の表面電位と現像ローラ35に印加される現像バイアスとの電位差により感光体ドラム14へと飛翔して感光層に付着し、感光体ドラム14表面にトナー像が形成される。また、現像剤収容部31には、第2攪拌搬送スクリュー34と対面して透磁率センサから成るトナーセンサ(トナー濃度検知手段)39が配置されている。
かかるトナーセンサ39で検知されるトナー濃度に応じて、トナー補給装置20(図1参照)からトナー補給口38を通じて現像剤収容部31内にトナーが補給される。トナーセンサ39は、トナー補給口38の下流側に配置されているが(図6参照)、トナー濃度を検知可能であれば、その配置は特に限定されるものではない。
図5は、トナー補給口が1つだけ形成された場合におけるトナー補給口からのトナー補給分を模式的に示す図である。ここで、例えば現像容器30の蓋部32に搬送方向長さL0(mm)のトナー補給口51が1つだけ形成されている場合、トナー補給装置20からのトナー補給を印字によるトナー消費等に十分に追従させるためには、トナー補給口51からのトナー補給分M0を多くする必要がある。
すなわち、定常状態における単位時間当たりのトナー補給量Mp0(mg/sec)を大きくする必要がある。このため、現像剤収容部31において部分的にトナーが過剰に補給され、トナーの帯電不足や、現像剤中の部分的なトナー濃度の上昇による画像の不均一が発生するおそれがある。
そこで、本発明では、トナー補給口38を第1補給口38aと第2補給口38bとから構成し、第1補給口38aからのトナー補給分Maの間に第2補給口38bからのトナー補給分Mbが配置されることとした。
図6は、本実施形態の現像装置におけるトナー補給口の配置を上方から見た模式図である。図4と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。トナー補給口38は、蓋部32(図4参照)において、第2攪拌室31cに配置された第2攪拌搬送スクリュー34の搬送方向上流側(図6の右側)端部に配置されており、搬送方向(図6の白抜き矢印方向)に沿って上流側(図6の右側)に配置された第1補給口(第1のトナー補給口)38aと、下流側(図6の左側)に配置された第2補給口(第2のトナー補給口)38bと、から構成されている。
第1及び第2補給口38a、38bは、同一の略矩形状に形成され、所定の間隔L1(mm)を隔てて配置されている(図7、図8参照)。また、第1及び第2補給口38a、38bの搬送方向長さはL2(mm)に設定されている(図7、図8参照)。なお、後述する図7、図8に示すように、ここでは間隔L1を、第1補給口38aの下流側(図の左側)端辺から第2補給口38bの下流側端辺までの長さとして示す。しかし、かかる間隔L1の設定方法は、第1及び第2補給口38a、38bの間隔を示すことが可能であれば、特に限定されるものではない。
次に、トナー補給口38からのトナーの補給について説明する。図7は、第1及び第2補給口38a、38bからのトナー補給分Ma、Mbを模式的に示す図であって、図7(a)は、補給時間T1における現像剤の移動する距離Wonが、第1及び第2補給口38a、38bの間隔L1と等しい場合について示す図であり、図7(b)は、当該距離Wonが当該間隔L1よりも大きい場合について示す図である。
また、図8は、第1及び第2補給口38a、38bからのトナー補給分Ma、Mbを模式的に示す図であって、図8(a)は、停止時間T2における現像剤の移動する距離Woffが、第1及び第2補給口38a、38bの間隔L1と等しい場合について示す図であり、図8(b)は、当該距離Woffが当該間隔L1よりも小さい場合について示す図である。図6と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
また、図7及び図8では、第1及び第2補給口38a、38bから補給される(落下する)トナー補給分Ma、Mbを点線及び破線で示したが、このように点線及び破線で示した部分は、補給されるべき(これから補給される)トナー補給分Ma、Mbであって、かかるトナー補給分Ma、Mbをトナー落下位置から上流側(図の右側)に向かって示したものである。
現像剤収容部30の第1及び第2攪拌部31b、31cを循環搬送して現像剤に対して、トナー補給装置20からトナーが間欠的に補給されるようになっている。すなわち、上記した通り、トナー補給装置20の搬送スクリュー27(図2参照)が回転することにより、トナーが第1及び第2補給口38a、38bから補給され、搬送スクリュー27の回転が停止することにより、トナーの補給が停止され、かかる搬送スクリュー27の回転及び回転停止が交互に行われることにより、トナー補給と補給停止とが交互に繰り返されるようになっている。
図7及び図8に示すように、第2攪拌室31cにおいて第2攪拌搬送スクリュー34(図4、図6参照)による現像剤の搬送方向下流側への搬送速度をV(mm/sec)とする。また、トナー補給装置20の搬送スクリュー27(図2参照)の回転がONとなっており、第1及び第2補給口38a、38bにトナーが補給されている時間を補給時間(第1の時間)T1(sec)、搬送スクリュー27の回転がOFFとなっており、トナーの補給が停止している時間を停止時間(第2の時間)T2(sec)とする。
このとき、補給時間T1の間に現像剤(補給されたトナー)が下流側に移動する距離(第1の距離)を距離Won(mm)とすると、Won=V×T1と表され、停止時間T2の間に現像剤が搬送方向下流側に移動する距離(第2の距離)を距離Woff(mm)とすると、Woff=V×T2と表される。
また、補給時間T1における第1補給口38aからのトナー補給分をMa、第2補給口38bからのトナー補給分をMbとし、必要に応じて、n回目のトナー補給によるトナー補給分をMan、Mbn(nは整数)とする。なお、Ma、Mbは、トナー補給分の量及び分布を模式的に示したものであり、台形状で表している。
搬送スクリュー27(図2参照)の回転の開始と同時に落下したトナーは搬送速度Vで下流側に移動し、トナー補給分はトナーが落下しているときに第1及び第2補給口38a、38bを通過する時間によって決まる。よって、Ma、Mbの上底は、搬送されるトナーが第1及び第2補給口38a、38bを搬送方向に全て通過していることを示しており、かかる部分は、トナー補給が定常状態である定常部分として示される。
一方、開始時に第1及び第2補給口38a、38bの直下に配置されたトナーに対するトナー補給分は、第1及び第2補給口38a、38bを通過する時間(通過する部分)に応じた量となり、かかる部分は、Ma、Mbにおいて搬送方向下流側(図の左側)の斜辺(傾斜部分)の立ち上がり部分として示される。
同様に、搬送スクリュー27の回転停止時に第1及び第2補給口38a、38bの直下に配置されたトナーに対するトナー補給分も、第1及び第2補給口38a、38bを通過する時間(通過する部分)に応じた量となり、かかる部分は、Ma、Mbにおいて搬送方向上流側(図の右側)の斜辺(傾斜部分)の立ち下がり部分として示される。また、これら傾斜部分の傾斜角度は、第1及び第2補給口38a、38bの通過時間に比例するため、いずれも等しくなる。
また、トナー補給分Ma、Mbの定常状態における単位時間当たりのトナー補給量をMp1(mg)とする。また、トナー補給分Ma、Mbの距離Won、Woffにおいては、上流側(図の右側)の傾斜部分を除くこととするが、距離Won、Woffの設定方法は、距離Won、Woffを示すことが可能であれば、特に限定されるものではない。
ここで、図7(a)に示すように、距離Wonが間隔L1と等しい(Won=L1)場合には、第1補給口38aからのトナー補給分Maが第2補給口38bに到達するときに、第2補給口38bからのトナー補給が停止するため、トナー補給分Ma、Mbの定常部分(図の上辺)は重ならない。また、上記の通り、Ma、Mbの斜辺の傾斜角度はいずれも等しいため、Maの立ち上がり部分とMbの立ち下がり部分との重なり部分の和は、搬送方向(若しくは搬送時間)いずれにおいてもMp1となる(図9(b)参照)。なお、かかるMp1は、上記した図5のMp0よりも小さい。
これにより、補給時間T1において現像剤収容部31に対して略一定のトナーを補給することが可能となる。また、距離Wonが間隔L1よりも小さい(Won<L1)場合には、トナー補給分MaとMbとの間隔が大きくなるため、両者の重なり部分は図7(a)よりも小さくなる。従って、Ma、Mbの重なり部分の和が、Mp1を超えることはなく、トナーは過剰に補給されない。
これに対し、図7(b)に示すように、距離Wonが間隔L1よりも大きい場合(Won>L1)場合には、第1補給口38aからのトナー補給分Maが第2補給口38bに到達しても、第2補給口38bからのトナー補給動作が継続している。このため、トナー補給分Ma、Mbの重なりが、図7(a)の場合よりも大きくなり、重なり部分の和が、Mp1を超える。
その結果、トナーが過剰に補給され、トナーの帯電不足や、現像剤中で部分的なトナー濃度の上昇が発生し、トナーの帯電不足によりトナー飛散や地肌かぶりが発生したり、トナー濃度差により画像濃度が不均一になるおそれがある。
従って、間隔L1と距離Wonとを、間隔L1以下(Won≦L1)を満たすように設定する必要がある。なお、距離Wonが小さくなり過ぎると、トナーの補給がトナーの消費に十分に追従できないおそれがある。よって、例えばかかる観点も考慮して、間隔L1及びWon(すなわち搬送速度V及び補給時間T1)を設定することができる。
一方、図8に示すように、1回目の補給時間T1において第1及び第2補給口38a、38bから補給されたトナー補給分Ma1、Mb1は、トナー補給が停止した後、停止時間T2において搬送方向下流側に距離Woff移動する。そして、停止時間T2が経過した後、トナー補給が再開される。
ここで、図8(a)に示すように、距離Woffが間隔L1と等しい(Woff=L1)場合には、第1補給口38aからのトナー補給分Ma1の定常部分が第2補給口38bよりも下流側(図の左側)に到達するときに、第2補給口38bからトナー補給が再開される。このため、1回目のトナー補給におけるトナー補給分Ma1と、再開後の2回目のトナー補給における第2補給口38bからのトナー補給分Mb2と、の定常部分(図の上辺)は重ならない。
また、上記の通り、Ma1、Mb2の斜辺の傾斜角度はいずれも等しいため、Ma1の立ち下がり部分とMb2の立ち上がり部分との重なり部分の和は、搬送方向(若しくは搬送時間)いずれにおいてもMp1となる(図9(c)参照)。なお、かかるMp1は、上記した図5のMp0よりも小さい。
これにより、トナー補給停止後、トナー補給を再開した場合においても、現像剤収容部31に対して略一定のトナーを補給することが可能となる。また、距離Woffが間隔L1よりも大きい(Woff>L1)場合には、トナー補給分Ma1とMb2との間隔が大きくなるため、両者の重なり部分は図8(a)よりも小さくなる。従って、Ma1、Mb2の重なり部分の和が、Mp1を超えることはなく、トナーは過剰に補給されない。
これに対し、図8(b)に示すように、距離Woffが間隔L1よりも小さい場合(Woff<L1)場合には、第1補給口38aからのトナー補給分Ma1が第2補給口38bよりも下流側に移動する前に、第2補給口38bからのトナー補給動作が開始される。このため、トナー補給分Ma、Mbの重なりが、図8(a)の場合よりも大きくなり、重なり部分の和は、Mp1を超える。
その結果、トナーが過剰に補給され、上記した図7(b)と同様に、トナーの帯電不足や、現像剤中で部分的なトナー濃度の上昇が発生し、トナーの帯電不足によりトナー飛散や地肌かぶりが発生したり、トナー濃度差により画像濃度が不均一になるおそれがある。
従って、間隔Lと距離Woffとを、間隔L1以上(L1≦Woff)を満たすように設定する必要がある。なお、距離Woffが大きくなり過ぎると、トナーの補給がトナーの消費に十分に追従できないおそれがある。よって、例えばかかる観点も考慮して、間隔L1及びWoff(すなわち搬送速度V及び停止時間T2)を設定することができる。
このように、間隔L1、補給時間T1及び停止時間T2を、間隔L1がWon以上Woff以下(Won≦L1≦Woff)を満たすように設定することにより、第1補給口38aからのトナー補給分Maの間に第2補給口38bからのトナー補給分Mbを配置することができる。
図9は、トナー補給及び補給停止動作における第1及び第2補給口38a、38bからのトナー補給分Ma、Mbを時間経過と共に模式的に示す図であって、図9(a)は、開始時ついて示す図であり、図9(b)は、補給時間T1経過後について示す図であり、図9(c)は、停止時間T2経過後について示す図である。図7及び図8と共通する部分については共通する符号を付して説明を省略する。
また、図9では、上記図7(a)及び図8(a)と同様に、Won=L1、Woff=L1に設定した場合における、トナー補給及び補給停止によるトナー補給分Ma、Mbの推移について示す。図9(a)に示すように、トナー補給の開始時(t=0)においては、第1及び第2補給口38a、38bからトナーは補給されていない。かかる図9(a)では、1回目の補給時間T1で補給されるべきトナー補給分Ma1、Mb1、停止時間T2終了後のトナー補給の再開後における2回目の補給時間T1で補給されるべきトナー補給分Ma2、Mb2が示されている。
トナー補給の開始時から補給時間T1に亘って第1及び第2補給口38a、38bから1回目のトナー補給が行われると、トナー補給分Ma1、Mb1は時間の経過と共に下流側に移動する。そして、図9(b)に示すように、補給時間T1の経過後(t=T1)には、トナー補給分Ma1が第2補給口38bに到達するときに、第1及び第2補給口38a、38bからのトナー補給が停止する。
これにより、トナー補給分Mb1の立ち下がり部分とトナー補給分Ma1の立ち上がり部分との重なり部分の和は、搬送方向のいずれにおいてもMp1と略等しくなり、現像収容部31に対し略一定のトナーが補給される。
さらに、トナー補給が停止し、停止時間T2が経過する間には、第1及び第2補給口38a、38bからトナーが補給されることはなく、また、トナー補給部分Ma1、Mb1は、時間の経過と共に下流側に移動する。そして、図9(c)に示すように、停止時間T2経過後(t=T2)には、トナー補給分Ma1の定常部分が第2トナー補給口38bよりも下流側に通過するときに、第1及び第2補給口38a、38bからトナー補給が再開される。
これにより、1回目のトナー補給分Ma1の立ち下がり部分と、2回目のトナー補給分Ma2の立ち上がり部分との重なり部分の和は、搬送方向のいずれにおいてもMp1と略等しくなり、現像収容部31に対し略一定のトナーが補給される。また、2回目の補給時間T1においても、上記図9(b)と同様、現像剤収容部31に対し略一定のトナーが補給される。
そして、このように補給時間T1及び停止時間T2によりトナーの補給と補給停止とを繰り返す、間欠的なトナー補給動作を行うことによって、第1補給口38aからのトナー補給分Maの間に第2補給口38bからのトナー補給分Mbを配置することができ、現像剤収容部31に、略一定のトナーを補給することができる。
かかるトナー補給及び補給停止の繰り返し動作の回数(総トナー補給時間)は、不図示の制御部によって算出されることができ、例えば、トナーセンサ39(図4、図6参照)で検知されるトナー濃度に応じて、トナー濃度の低下を解消するために必要な総トナー補給時間が算出される。
次に、現像剤の搬送速度、及びトナー補給装置からの単位時間当たりのトナー落下量の設定方法について説明する。ここで、第2攪拌室31cの搬送方向における単位長さ当たりの現像剤量をMs(mg/mm)、現像収容部31内のトナー濃度の低下量をB%とする。
このとき、第2攪拌室31cにおいてトナーセンサ39により現像剤中のトナー濃度がB%低下したと検知されるとする。かかるトナー濃度の低下は、印字領域での印字によるトナーの消費によって生じるため、搬送方向(用紙幅方向)における印字領域長さをW(mm)とすると、このときのトナー低下量Md(mg)は、Md=(Ms×W)×B/100と表される。
また、上記の通り、現像剤が印字領域を通過するときにトナーが印字により消費されるため、上記したトナー低下量Md(mg)と、印字による単位時間当たりのトナー消費量Mv(mg/sec)と、から、現像剤が印字領域を通過する時間Tp(sec)を算出することができ、Tp=Md/Mvと表される。
一方、印字される画像の最大トナー印字率をA%、印字出力速度をX(枚/min)、基準印字率(例えば5%とする)当たりのトナー消費量をY(mg)とすると、画像印字による単位時間当たりの最大トナー消費量Mvmax(mg/sec)は、Mvmax=(X/60)×(Y×A/5)と表される。
これにより、トナー低下量Md(mg)と、単位時間当たりの最大トナー消費量Mvmax(mg/sec)と、によって、現像剤が印字領域を通過する最短通過時間Tpmin(sec)は、Tpmin=Md/Mvmax={(Ms×W)×B/100}/{(X/60)×(Y×A/5)}と表される。
そして、最大トナー印字率A%の画像を印字する場合であっても、印字領域でのトナー消費にトナーの供給(現像剤の搬送)が追従するためには、搬送速度V(mm/sec)で搬送される現像剤が、印字領域長さWを最短通過時間Tpmin以下で搬送される必要がある。よって、W/V≦Tpminを満たすことが好ましい。
すなわち、W/V≦{(Ms×W)×B/100}/{(X/60)×(Y×A/5)}を満たすことが好ましい。従って、現像剤の搬送速度V(mm/sec)を、V≧{(X/60)×(Y×A/5)}/{(Ms×B)/100}を満たすように設定することが好ましい。
また、最大トナー印字率A%の画像を印字する場合であっても、印字領域でのトナー消費にトナーの供給(トナーの補給)が追従するためには、かかるトナー消費に応じてトナー補給装置20からトナーを落下させることが好ましい。すなわち、搬送スクリュー27の連続回転による単位時間当たりのトナー落下量Mt(mg/sec)が、単位時間当たりの最大トナー消費量Mvmax(mg/sec)を満たすことが好ましい。
加えて、補給時間T1でのトナーの落下により、補給時間T1と停止時間T2とを合わせた時間(T1+T2)分のトナーの落下量を満たす必要がある。従って、単位時間当たりのトナー落下量Mt(mg/sec)は、Mt≧{(X/60)×(Y×A/5)}×{(T1+T2)/T1}を満たすように設定することが好ましい。
上記した搬送速度V(mm/sec)及び単位時間当たりのトナー落下量Mt(mg/sec)において、例えば、印字出力スピードX(枚/分)=60、基準印字率(5%)当たりのトナー消費量Y(mg)=20、最大トナー印字率A(%)=30、トナー濃度の低下B(%)=10、単位長さ当たりの現像剤量Ms(mg/mm)=50、補給時間T1(sec)=1、停止時間T2(sec)=2とする。
このとき、上記より、搬送速度V(mm/sec)は、V≧{(60/60)×(20×30/5)}/(50×10/100)=24となる。従って、搬送速度Vを24mm/sec以上に設定することが好ましく、例えば24mm/secに設定することができる。
また、上記より、単位時間当たりのトナー落下量Mt(mg/sec)は、Mt≧{(60/60)×(20×30/5)}×{(1+2)/1}=360となる。従って、単位時間当たりのトナー落下量Mtを、360mg/sec以上に設定することが好ましく、例えば360mg/secに設定することができる。
また、このようにV=24mm/sec、T1=1sec、T2=2secとすると、第1及び第2補給口38a、38bの間隔L1(mm)は、上記より、V×T1≦L1≦V×T2であるため、間隔L1を、24mm以上48mm以下(24≦L1≦48)に設定することができる。
上記したように、本実施形態では、第1補給口38aからのトナー補給分Maの間に第2補給口38bからのトナー補給分Mbを配置したため、搬送方向のいずれの位置においてもトナー補給量を、Mp1を略超えない範囲に抑えることができ、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることを防止することができる。
従って、トナーの帯電不足や、現像剤収容部31における現像剤中での部分的なトナー濃度の上昇を防止することができ、トナー飛散や地肌かぶりが発生したり、トナー濃度差により画像濃度が不均一になることを防止することができる。また、トナーエンプティからの早期復帰が可能となり、後エージングを不要にすることもできる。
また、本実施形態では、搬送速度Vに基づいて、間隔L1と、補給時間T1及び停止時間T2と、を、間隔L1がWon以上Woffとなるように設定したため、より確実に、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることを防止することができる。特に、間隔L1をWon及びWoffと等しくなる(L1=Won=Woff)ように設定することにより、現像剤収容部31に対するトナー補給量を、搬送方向いずれの位置においても略一定にできるため、よりトナーの帯電やトナー濃度を安定にすることができる。
なお、補給時間T1、停止時間T2は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、搬送速度Vと間隔L1とに応じて適宜設定することができる。また、上記実施形態では、補給時間T1及び停止時間T2に基づいて間隔L1を設定したが、間隔L1に基づいて補給時間T1及び停止時間T2を適宜設定することもできる。
また、本実施形態では、搬送速度Vを、トナー印字率に基づいて設定したため、印字によるトナー消費にトナー補給を十分に追従させることができ、より確実に全体的なトナー補給量を維持することができる。特に、本実施形態では、最大トナー印字率Aに基づいて設定したため、さらに確実に、印字によるトナー消費にトナー補給を十分に追従させることができる。しかし、搬送速度Vの設定方法は、本実施形態に特に限定されるものではなく、その他、例えばトナーセンサ39の検知結果等に基づいて設定することもできる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、最大トナー印字率A、トナー濃度の低下B、単位長さ当たりの現像剤量Ms、印字出力スピードX、基準印字率当たりのトナー消費量Y等は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、現像剤の種類や装置構成等に応じて適宜設定することができる。
また、上記実施形態では帯電方向が正(プラス側)である正帯電トナーを用いる現像装置を例に挙げて説明したが、帯電方向が負(マイナス側)である負帯電トナーを用いる現像装置にも全く同様に適用可能である。また、上記実施形態では、磁気ローラ36の現像剤層から現像ローラ35にトナーのみを移動させて後、感光体ドラム14に供給したが、その他、磁気ローラ36上の現像剤層から感光体ドラム14に直接トナーのみを供給することも可能である。
また、上記実施形態では、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明したが、その他、ファクシミリ等の他の画像形成装置にも全く同様に適用することができ、中間転写ベルトを用いたタンデム式のカラー画像形成装置、搬送ベルト上の記録媒体に直接転写するタンデム式のカラー画像形成装置等のカラー画像形成装置、デジタル複合機、ファクシミリやプリンタ等にも全く同様に適用することができる。
本発明は、トナー補給口を、第2の攪拌搬送スクリューの搬送方向上流側端部に所定の間隔を隔てて略同一形状に形成され、搬送方向に沿って上流側に配置された第1のトナー補給口と、下流側に配置された第2のトナー補給口と、から構成し、トナー補給装置によるトナー補給口からのトナー補給と、該トナー補給の停止と、を交互に行い、且つ、第1のトナー補給口から補給されるトナー補給分の間に第2のトナー補給口から補給されるトナー補給分を配置するものである。
これにより、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることを防止することができるため、トナーエンプティからの早期復帰が可能となり、後エージングを不要にすることができる。また、第2の攪拌搬送スクリューによる現像剤の搬送速度に基づいて、上記間隔と、第1及び第2の時間と、を、間隔が第1の距離以上第2の距離以下となるように設定することにより、より確実に、全体的なトナー補給量を維持すると共に、部分的にトナーの補給が過剰となることを防止することができる。
また、搬送速度をトナー印字率に基づいて設定することにより、印字によるトナー消費にトナー補給を十分に追従させることができるため、より確実に全体的なトナー補給量を維持することができる。また、上記現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、画像不具合の発生を防止した画像形成を行うことができる。
9 画像形成部
14 感光体ドラム(像担持体)
16 現像装置
20 トナー補給装置
24 排出口
27 搬送スクリュー
30 現像容器
31 現像剤収容部
31a 仕切板
31b 第1攪拌室
31c 第2攪拌室
32 蓋部(上壁)
33 第1攪拌搬送スクリュー(第1の攪拌搬送スクリュー)
34 第2攪拌搬送スクリュー(第2の攪拌搬送スクリュー)
35 現像ローラ
36 磁気ローラ(現像剤担持体)
37 トナー補給口
37a 第1補給口(第1のトナー補給口)
37b 第2補給口(第2のトナー補給口)
39 トナーセンサ
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. 少なくともキャリア及びトナーを含む二成分現像剤が用いられ、
    現像剤が収納されると共にトナー補給装置の排出口から排出されたトナーが補給される現像容器と、
    該現像容器に現像剤担持体と、
    該現像剤担持体と並設される第1の攪拌搬送スクリューと、
    該第1の攪拌搬送スクリューと並設され、前記第1の攪拌搬送スクリューと反対方向に現像剤を搬送する第2の攪拌搬送スクリューと、
    前記現像容器の上壁に形成され、前記排出口から排出されたトナーを前記現像容器内に落下させて補給するためのトナー補給口と、
    を備え、前記第1及び第2の攪拌搬送スクリューにより現像剤を循環可能な現像装置であって、
    前記トナー補給口は、前記第2の攪拌搬送スクリューの搬送方向上流側端部に所定の間隔を隔てて略同一形状に形成され、前記搬送方向に沿って上流側に配置された第1のトナー補給口と、下流側に配置された第2のトナー補給口と、から成り、
    前記トナー補給装置による前記トナー補給口からのトナー補給と、該トナー補給の停止と、が交互に行われ、且つ、
    前記第1のトナー補給口から補給されるトナー補給分の間に前記第2のトナー補給口から補給されるトナー補給分が配置されることを特徴とする現像装置。
  2. 前記トナー補給が行われている時間を第1の時間、前記トナー補給の停止が行われている時間を第2の時間とし、
    前記第1及び第2の時間に現像剤が前記第2の攪拌搬送スクリューにより前記搬送方向下流側に移動する距離をそれぞれ第1及び第2の距離とするとき、
    前記第1及び第2の距離はそれぞれ、前記第1及び第2の時間と、前記第2の攪拌搬送スクリューによる現像剤の搬送速度と、の積で表され、
    前記搬送速度に基づいて、前記間隔と、前記第1及び第2の時間と、を、前記間隔が前記第1の距離以上前記第2の距離以下となるように設定することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記搬送速度は、トナー印字率に基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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