JP2011047120A - 落橋防止装置の施工方法 - Google Patents

落橋防止装置の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】橋脚または橋台である基体から橋桁が落下するのを防止する落橋防止装置の施工方法において、現場で緩衝機能を付加できると共に、落橋防止装置の施工を簡便にする落橋防止装置の施工方法を提供すること。
【解決手段】施工方法は、橋脚等の下部構造Cと橋桁30とを連結する連結部材としてのアンカーバー12を配設する連結部材配設工程と、該アンカーバー12(連結部材)に緩衝部材を取り付ける緩衝部材取付工程とからなり、該アンカーバー12(連結部材)の配設の際に現場での緩衝部材の取付けが簡便にできるとともに、緩衝部材が劣化しても、落橋防止装置本体と緩衝機能を一体化したものを交換する必要がなく、緩衝部材のみを途中で交換することが可能なように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震時により基体から橋桁の落下を防止する落橋防止装置の施工方法に関する。
従来より、地震時により橋脚等から橋桁の落下を防止する落橋防止装置がある。例えば、落橋防止装置は、橋桁の構成部材であるI形鋼とI形鋼との間にプレートを設け、基体である橋脚に立設されたアンカーをプレートの挿通孔に挿通させることにより、地震などの大きな外力が作用しても、橋桁と橋脚との連結状態を引き留めて、橋桁が橋脚から落下しないように防止したものである。
平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震により、橋の耐震設計に大きな見直しがされた。すなわち、その地震による損傷を踏まえて、同年2月、各構造部材の強度を向上させると共に、変形性能を高めるための設計のマニュアルとして「兵庫県南部地震により被災した道路橋の復旧に係る仕様および復旧仕様の解説(案)」(以下復旧仕様)が示された。
復旧仕様の中では、落橋防止装置において満足しなければならない条件の一つとして「緩衝部材を取付けたりして、衝撃的に作用する力を緩和する構造とする。」と記載されている。また、現行の道路橋示方書では、「落橋防止構造において衝撃的な地震力を緩和できる構造とする」と記載されている。その構造とするために、製造時において緩衝機能を装備した落橋防止装置の製品が開発されている。例えば、非特許文献1に示すように、従来の緩衝機能を装備した落橋防止装置は、アンカーバー又はアンカーピン等のアンカー本体と、緩衝機能を備えたゴム本体とを一体化した構造を持った製品である。
シバタ工業会社ホームページ、"緩衝ピン"、[online]、シバタ工業、[平成21年7月27日検索]、インターネット<URL:www.sbt.co.jp/seihin/kensetsu/01rakubo/03pin/03pin.htm>
ところが、上記落橋防止装置は、製造時において予め形状及び寸法が確定した2次製品であるので、上記アンカーバーへの緩衝部材の取り付けに際しては、そのアンカーバー等の既設構造物の形状及び寸法に適した緩衝部材を準備する必要があり、施工現場での緩衝部材の選択に制限を受ける。また、製造時点でアンカーバーに緩衝部材を取り付けることにより、製造時点において緩衝機能を予め付加した製品であるので、落橋防止装置自体が非常に高価である。
さらに、緩衝部材が一体化したアンカーバー等は、緩衝部材としてのゴム本体が表面に剥き出しになっており、長時間の紫外線の照射によりゴム本体が劣化してしまうおそれがある。また、緩衝部材に紫外線劣化や損傷があった場合には、緩衝部材のみならず、橋脚に固着したアンカーバーを含めた交換が必要であり、橋脚からアンカーバーを取り外しする等の交換の作業性が煩雑になってしまう問題がある。
この発明は、現場で緩衝機能を付加できると共に、落橋防止装置の施工を簡便にする落橋防止装置の施工方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、橋脚または橋台である基体から橋桁が落下するのを防止する落橋防止装置の施工方法において、前記基体と前記橋桁とを連結する連結部材を前記基体と前記橋桁との間に配設する連結部材配設工程と、この連結部材配設工程で配設した前記連結部材に、緩衝部材を取り付ける緩衝部材取付工程と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記連結部材は、前記基体と橋桁との間に介設されるプレートと、このプレートを前記基体側に連結する棒状のアンカーと、を具備し、前記連結部材配設工程では、前記基体に前記アンカーを立設し、当該立設したアンカーを、前記プレートに形成したアンカー挿通孔に挿通することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記緩衝部材取付工程では、前記緩衝部材を、前記アンカーに取り付けることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記プレートに、前記アンカー挿通孔に連通する所定長さのボス部を突設し、このボス部の内周面を、前記緩衝部材の局部的な衝撃を緩和する受圧面部としていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3において、前記緩衝部材取付工程では、前記アンカーの外周部に、樹脂材料を主成分とする緩衝部材を接着用樹脂材料を介して固着することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項において、前記緩衝部材取付工程では、前記緩衝部材の外周面に、緩衝部材を補強させる補強材を被覆することを特徴とする。
(1)請求項1記載の本発明では、橋脚または橋台である基体から橋桁が落下するのを防止する落橋防止装置の施工方法において、前記基体と前記橋桁とを連結する連結部材を配設する連結部材配設工程と、この連結部材配設工程で配設した前記連結部材に、緩衝部材を取り付ける緩衝部材取付工程と、を有している。
このように、前記基体と前記橋桁とを連結する連結部材を配設する連結部材配設工程を有する施工方法において、緩衝部材を取り付ける緩衝部材取付工程を有するので、連結部材の配設の際に、現場での緩衝部材を取り付け作業が可能となり、取付作業が簡便となる。また、緩衝部材が劣化しても、落橋防止装置本体と緩衝機能を一体化したものを交換する必要がなく、緩衝部材のみを途中で交換することが可能である。また、耐震強度を高めた橋梁の工事においても途中補修が可能である。
さらに、連結部材の配設の際に、緩衝部材を取り付けるので、既設部材の形状、寸法及び作業空間等の制限を受けにくくすると共に、施工現場で緩衝機能を付加した落橋防止装置とすることができる。
(2)請求項2記載の本発明では、前記連結部材は、前記基体と橋桁との間に介設されるプレートと、このプレートを前記機体側に連結する棒状のアンカーと、を具備し、前記連結部材配設工程では、前記基体に前記アンカーを立設し、当該立設したアンカーを、前記プレートに形成したアンカー挿通孔に挿通するので、地震などの大きな外力が作用しても、基体と橋桁との連結状態を保つことができ、プレート及びアンカーは落橋防止装置として機能させることができる。
(3)請求項3記載の本発明では、アンカーを基体に立設した状態で緩衝部材を取り付けるので、現場での緩衝部材の取り付け作業が可能である。従って、緩衝部材を現場において準備すればよく、製造時点において予め緩衝機能を備えた高価なアンカーを準備する必要がない。
(4)請求項4記載の本発明では、前記プレートに、前記アンカー挿通孔に連通する所定長さのボス部を突設し、このボス部の内周面を、前記緩衝部材の局部的な衝撃を緩和する受圧面部としているので、緩衝部材に対しての受圧面部の局部的な衝撃力を軽減し、衝撃による緩衝部材の破損を低減することができる。
(5)請求項5記載の本発明では、前記緩衝部材取付工程では、前記アンカーの外周部に、樹脂材料を主成分とする緩衝部材を接着用樹脂材料を介して固着するので、接着用樹脂材料によりアンカーと緩衝部材との接触が強固になり、アンカーに緩衝機能を付加した状態を長く保つことができると共に、落下防止システムの機能を長期間保つことができる。
(6)請求項6記載の本発明では、前記緩衝部材取付工程では、前記緩衝部材の外周面に、緩衝部材を補強させる補強材を被覆するので、被覆された補強材により緩衝部材自体の破断を防止することができる。
この発明の実施例における落橋防止装置を装備した橋梁の断面構造を示した断面図である。 図1の構成を示した平面図である。 この発明の実施例における落橋防止装置の全体構成を示した側面図である。 この発明の実施例における落橋防止装置の全体構成を示した平面図である。 アンカーバーに円筒形状の緩衝ゴムを取り付けた状態を示した正面図である。 アンカーバーに半割の緩衝ゴムを組み合わせて取り付けた状態を示した正面図である。 アンカーバーの上部に円筒形状の緩衝ゴムを被せて取り付けた状態を示した正面図である。 この発明の実施例における落橋防止装置の施工方法のフローを示したフローチャートである。
本発明に係る落橋防止装置の施工方法では、地震などの大きな外力が作用した場合に、橋脚または橋脚や橋台等の基体から橋桁が落下するのを防止するようにした落橋防止装置に適用したものである。
そして、本願発明は、上記のような落橋防止装置の施工方法であって、基体と橋桁とを連結する連結部材を配設する連結部材配設工程と、この連結部材配設工程で配設した前記連結部材に、緩衝部材を取り付ける緩衝部材取付工程と、を有している。
連結部材配設工程では、橋脚などの基体に連結部材としてのアンカーを立設し、また、基体と橋桁との間にプレートを介設し、そのプレートに形成した挿通孔にアンカーを挿通している。この工程を有することにより、地震などの大きな外力が作用しても、基体と橋桁との連結状態を保つことができ、プレートとアンカーは落橋防止装置として機能する。なお、この連結部材配設工程は、現行の工程とほぼ同じである。
次に、本願発明の特徴的工程として、緩衝部材取付工程では、上記連結部材配設工程で配設した前記連結部材に、緩衝部材を取り付けるようにしている。すなわち、橋脚に立設したアンカーに装着する緩衝部材を、アンカーの製造時点に取り付けるのではなく、橋脚等の基体にアンカーを施工した後に、施工の現場において緩衝部材を取り付けるようにしている。
緩衝部材取付工程において、緩衝部材を、樹脂材料を主成分とする接着用樹脂材料を介して、アンカーとの接触部分に固着している。接着用樹脂材料として、例えば、ポリブタジェン系の接着剤は、金属で構成されるアンカー等とゴムで構成される緩衝部材との接着力に優れている。
緩衝部材は、アンカーバーやアンカーピンなどに装着するゴム製のものである。また、緩衝部材は、ゴム製本体に合成繊維を付加して、緩衝部材自体を緩衝機能を保持したまま強固にすることもできる。緩衝部材は、円筒形状を有している。または、半割若しくは複数分割したものを組み合わせて円筒形状を有する緩衝部材としてもよい。
また、緩衝部材取付工程において、緩衝部材の外周面に補強材を接着剤を介して被覆するようにしている。補強材としては、アラミド繊維などを使用する。緩衝部材の外周面に補強材を被覆することで、緩衝部材自体の破断を防止するようにしている。さらに、これらにウレタン樹脂で被覆することで、紫外線などにより緩衝部材の劣化を防止することができる。
以下に、本発明の実施例における落橋防止装置Aの構造を、図面を参照しながら説明する。本実施例では、橋脚11に立設したアンカーバー12と、主桁14に配設したプレート13との連結により構成した落橋防止装置Aについて説明する。
図1に示すAは、本発明に係る落橋防止装置Aを備えた橋梁10である。橋梁10は、車両や人が通過する上部構造B(上部工)と、同上部構造を下方から支持する下部構造C(下部工)とで構成されている。
上部構造Bは、主として、橋桁30を構成し、荷重を受け持つ主桁14と、車両や人などを直接支える路面を構成する床版16とにより構成される。下部構造Cは、橋脚11、橋脚などにより構成される。
図1及び図2に示すように、橋脚11上には複数本のI形鋼15が所定間隔を有して離間して配設されている。I形鋼15は、橋脚11上に支承部材29を介して立設されると共に、床版16を下方から支持するようにしている。
また、図3に示すように、各I形鋼15間には長板状のプレート13を橋脚11の上方に架設しており、プレート13はI形鋼15の下フランジ部26に高力ボルト17で強固に連結されている。
さらに、橋脚11の上面に凸状に突設させた台座コンクリート18を配設し、その台座コンクリート18上に複数本のアンカーバー12を所定間隔を有して複数本立設している。アンカーバー12は、金属性の剛性で棒状のものである。また、上記プレート13にはアンカー挿通孔19が複数個配設されており、そのアンカー挿通孔19に橋脚11に立設したアンカーバー12を挿通するようにしている。
橋梁10に地震などの大きな外力が作用した場合でも、各I形鋼15間に取付けられたプレート13と、橋脚11上に立設されたアンカーバー12との連結状態を保持するようにしている。これにより、アンカーバー12及びプレート13は、橋脚11からI形鋼15が落下するのを防止する落橋防止装置Aとして機能する。以上説明した構造は、従来の落橋防止装置と同様の構造である。
そして、本実施例では、プレート13に前記アンカー挿通孔19に連通する所定長さのボス部20を突設し、このボス部20の内周面を、下記の緩衝ゴム21の局部的な衝撃を緩和する受圧面部Dとしている。すなわち、プレート13には、アンカーバー12を挿通するアンカー挿通孔19の端縁部に、所定長さを有するボス部20を形成している。ボス部20は、円筒形状に形成したもの、又は図4に示すように、扇形状に形成したもの27を所定間隙を有して離間させて略円筒形状に形成したものである。25は、プレート13と扇形状のボス部20との間に配設された補強用リブ25である。
ボス部20の内周面である受圧面部Dの面積を広く確保することにより、プレート13から受ける衝撃を緩和するようにしている。このように、受圧面部Dの面積を広く確保することで、単位当たりのプレート13から受ける衝撃力を小さくして、局所的な衝撃力による緩衝ゴム21の破断等を防止している。
受圧面部Dと緩衝ゴム21との間には所定幅の間隙が設けられている。これにより、変位幅を制限し、温度変化等の通常時には受圧面部Dと緩衝ゴム21とが緩衝せず、地震による揺動等の大きな動きには、プレート13がアンカーバー12と連結した状態を保持できるため、橋脚11からI形鋼15が落下するのを防止できる。
さらに、本実施例における落橋防止装置Aは、アンカーバー12に緩衝ゴム21を取り付けている。すなわち、図5に示すように、アンカーバー12の外周面であって、プレート13の受圧面部Dとの接触部分にポリブタジェン系の接着剤22を塗布し、その接着剤22を介して、円筒状の緩衝ゴム21を固着している。緩衝ゴム21は、主桁14に地震等の大きな外力が作用し、主桁14のI形鋼15に介設されたプレート13が揺動した場合の衝撃力を緩衝させるようにしている。
また、緩衝ゴム21には、その外周面に塗布されたエポキシ樹脂23を介して補強材であるアラミド繊維24が巻設されている。このアラミド繊維24を巻設して外周面全体に被覆することにより緩衝ゴム21全体が補強され、地震などの衝撃が作用したときの緩衝ゴム21の破断を防止することができる。さらに、ウレタン樹脂を被覆することにより、紫外線により緩衝ゴム21の劣化なども防止することができる。なお、緩衝ゴム21自体の破断が生じにくい場合には、アラミド繊維24等の補強材の被覆を省略することもできる。
次に、本実施例における落橋防止装置Aの施工方法について図8に示すフローチャートを参照して説明する。本実施例の施工方法は、アンカーバー12及びプレート13の連結部材を配設して、橋脚11と主桁14とを連結する連結部材配設工程と、緩衝ゴム21をアンカーバー12に取り付ける緩衝部材取付工程とにより構成している。
まず、図8に示すように連結部材配設工程では、既設の橋脚11にアンカーバー12を立設するための所定長さのアンカーバー用孔28を削孔する(ステップS101)。
次いで、そのアンカーバー用孔28にアンカーバー12の下部を橋脚11に定着させ、アンカーバー12の上部は橋脚11上に突出させる(ステップS102)。この後、橋脚11上に台座コンクリート18を打設する(ステップS103)。
次に、床版16の下方に設けた各I形鋼15間にプレート13を架設すると共に、フランジ部とプレート13とを高力ボルト17で固定する(ステップS104)。そのプレート13のアンカー挿通孔19にアンカーバー12を挿通させて、アンカーバー12とプレート13とを連結する(ステップS105)。
以上のステップS101〜ステップS105に示す工程を経て、アンカーバー12及びプレート13の連結部材を配設して、橋脚11と主桁14とを連結するようにしている。これにより、地震などの大きな外力が作用しても、橋脚11と主桁14との連結状態を保つことができ、プレート13とアンカーバー12は落橋防止装置Aとして機能させることができる。
この後、緩衝部材取付工程に移行する。緩衝部材取付工程では、まず、アンカーバー12の外周部のプレート13のボス部20との接触部分にポリブタジェン系の接着剤22を塗布する(ステップS106)。
そして、図5に示すように、円筒状の緩衝ゴム21をアンカーバー12の上方から挿入させて、アンカーバー12に接着剤を介して緩衝ゴム21を固着する(ステップS107)。
または、図6に示すように、ポリブタジェン系の接着剤22を塗布したアンカーバー12に、円筒状の緩衝ゴム21が半割にしたものを、組み合わせて円筒形状にした緩衝ゴム21に、アラミド繊維24を巻設して、半割の緩衝ゴム21を一体化させてアンカーバー12に固着する(ステップS107)。
または、図7に示すように、ポリブタジェン系の接着剤22を塗布したアンカーバー12の上端部から、中途部まで挿通穴を設けた緩衝ゴム21を被せた後に、その緩衝ゴム21をアンカーバー12に固着し、緩衝ゴム21の外周部にアラミド繊維24を巻設して、図5及び図6と同様に緩衝ゴム自体の破断の防止対策を施す(ステップS107)。
その後、緩衝ゴム21の外周面に、エポキシ樹脂23を塗布して、アラミド繊維24で被覆する(ステップS108)。このアラミド繊維24を緩衝ゴム21の外周面に被覆することにより、衝撃力が作用したときの緩衝ゴム21の破断を防止して、緩衝ゴムを強固にすることができる。さらに、ウレタン樹脂で被覆することにより緩衝ゴム21の紫外線照射による劣化などを防止することができる。
以上のステップS101〜ステップS108に示す緩衝部材取付工程を経て、施工の現場において、緩衝機能を付加することができ、本実施例における落橋防止装置Aの施工を完了させることができる。
このように、本願発明の落橋防止装置Aの施工方法では、アンカーバー12をプレート13に連結する際に、現場で緩衝ゴム21の取り付け作業をすることができ、しかも、取付作業が簡便となる。また、緩衝ゴム21が劣化しても、アンカーバー12と緩衝ゴム21とを一体化したものを交換する必要がなく、緩衝ゴム21のみを途中で交換することが可能である。
また、アンカーバー12の配設の際に、緩衝ゴム21を取り付けるので、既設部材の形状、寸法及び作業空間等の制限を受けにくくすると共に、緩衝機能を付加した状態で落橋防止装置Aへの施工が可能である。
なお、上記した実施例では、橋脚上に立設させたアンカーバーに緩衝ゴムを取り付ける施工方法について説明したが、本願発明は、小さな橋梁で対岸に設けた橋台と橋桁との間に連結したアンカーピン等に緩衝部材を取り付ける方法にも適用することができる。
A 落橋防止装置
11 橋脚
12 アンカーバー
13 プレート
14 主桁
19 アンカー挿通孔
20 ボス部
21 緩衝ゴム(緩衝部材)
22 ポリブタジェン系の接着剤(接着用樹脂材料)
24 アラミド繊維(補強材)

Claims (6)

  1. 橋脚または橋台である基体から橋桁が落下するのを防止する落橋防止装置の施工方法において、
    前記基体と前記橋桁とを連結する連結部材を配設する連結部材配設工程と、
    この連結部材配設工程で配設した前記連結部材に、緩衝部材を取り付ける緩衝部材取付工程と、
    を有することを特徴とする落橋防止装置の施工方法。
  2. 前記連結部材は、
    前記基体と橋桁との間に介設されるプレートと、
    このプレートを前記機体側に連結する棒状のアンカーと、
    を具備し、
    前記連結部材配設工程では、
    前記基体に前記アンカーを立設し、当該立設したアンカーを、前記プレートに形成したアンカー挿通孔に挿通することを特徴とする請求項1記載の落橋防止装置の施工方法。
  3. 前記緩衝部材取付工程では、
    前記緩衝部材を、前記アンカーに取り付けることを特徴とする請求項2記載の落橋防止装置の施工方法。
  4. 前記プレートに、前記アンカー挿通孔に連通する所定長さのボス部を突設し、このボス部の内周面を、前記緩衝部材の局部的な衝撃を緩和する受圧面部としていることを特徴とする請求項2又は3に記載の落橋防止装置の施工方法。
  5. 前記緩衝部材取付工程では、
    前記アンカーの外周部に、樹脂材料を主成分とする緩衝部材を接着用樹脂材料を介して固着することを特徴とする請求項3記載の落橋防止装置の施工方法。
  6. 前記緩衝部材取付工程では、
    前記緩衝部材の外周面に、緩衝部材を補強させる補強材を被覆することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の落橋防止装置の施工方法。
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