JP2011047026A - メッキ粉体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平均粒子径が1μm〜100μmの樹脂粒子の表面に無電解メッキ層が形成されていることを特徴とする機能性微粒子であって、上記樹脂粒子がポリエチレン粒子に極性モノマーをグラフト重合したグラフト共重合体であることを特徴とする機能性粒子、および極性モノマーをグラフト重合する方法が、放射線グラフト重合である上記機能性微粒子。
【選択図】図4
Description
それに対して、ポリエチレンは安価に製造でき、その粒子は従来の高分子粒子よりも柔軟性に富み、周囲環境に応じてその形状を変化させやすいという性質を有している。
[1]平均粒子径が1μm〜100μmの樹脂粒子の表面に無電解メッキ層が形成されていることを特徴とする機能性微粒子であって、上記樹脂粒子がポリエチレン粒子に極性モノマーをグラフト重合したグラフト共重合体であることを特徴とする機能性粒子。
[2]極性モノマーをグラフト重合する方法が、放射線グラフト重合である[1]に記載の機能性微粒子。
[3]グラフト共重合体が1〜50wt%の極性モノマーの重合体からなることを特徴とする[2]に記載の機能性微粒子。
[4]金属層の厚さが10nm〜500nmである、[1]に記載の機能性粒子。
[5]破壊強度100Pa以上にて、樹脂径の50%以上が塑性変形することを特徴とする[4]に記載の機能性粒子。
メッキ処理を行うためには前記方法の中でも、ポリエチレン上に生成したラジカル種を起点にラジカル重合性の極性モノマーをグラフト重合させる方法が、より多くの極性基を導入できるという点で好適である。
M:金属 L:配位子、錯化剤 e-:電子
(1)式の反応は、部分カソード反応と定義することができる。金属イオンMn+に対し、m個の錯化剤(もしくは配位子という)が結合し、無電解を実施するための無電解浴中にて安定化させ、MLm n+ を形成する。MLm n+ に対し、電荷的に等量の電子が供給されると、金属イオンは供給された被処理物質に対し還元作用により金属Mとして析出し、金属層を形成することになる。
Red:還元剤 Ox:酸化物
(2)式の反応は、部分アノード反応と定義することができる。還元剤が酸化されて、Oxn+ になると同時に電子が供給される。
弾性変形率=L2/樹脂径
塑性変形率=L3/樹脂径
なお、L1、L2、L3は図6に示す。
破壊強度は以下の式にて算出した。
St:破壊強度(Pa) P:試験力(N) d:樹脂径(mm)
このようにして求めた破壊強度と塑性変形率の関係を求めることができる。金属メッキを行なったポリエチレン粒子は、破壊強度100Pa以上にて、樹脂径の50%以上が塑性変形することを特徴とするとすることが確認できた。
本発明の上記電磁波遮断シールド用粒子として用いるためには、本発明のメッキ粒子に、塗布材を添加することが好ましい。また塗布するための展開液として連結性の観点から伸展性のある方が好ましい
2-エチルヘキシルアルコール:和光純薬社製
クロロベンゼン(無水):アルドリッチ社製
トリエチルアルミニウム:日本アルキルアルミ社製
トルエン(脱水)関東化学社製:
ヘプタン(高分子用):和光純薬社製
はじめに、無電解メッキを施す被処理粒子の母材粒子を以下のようにして製造した。
1. Mg含有単体成分(B1−1)の合成
無水塩化マグネシウム95.2g(1.0モル)と、デカン442mlと、2−エチルヘキシルアルコール390.6g(3.0モル)とを130℃で2時間混合して反応させ均一溶液(以下、成分(B1)という)を得た。次に、充分に窒素置換した内容積1000mlのフラスコに、前記成分(B1)50ml(マグネシウム原子換算で50ミリモル)と、精製デカン283mlと、およびクロロベンゼン117mlとを挿入し、オルガノ社製クレアミックスCLM−0.8Sを用いて回転数15000rpmの攪拌し、液温を0℃に保持しつつ精製デカンで希釈したトリエチルアルミニウム52ミリモルを30分間かけて滴下し混合物を作成した。その後、前記混合物の液温を5時間かけて80℃に昇温(消音速度:0.26〜0.27℃/min)し、続いて80℃で1時間反応させた。次いで、80℃を保持しながら、前記混合物に精製デカン希釈のトリエチルアルミニウム98ミリモルを、30分間かけて滴下し、その後さらに80℃で1時間反応させた。反応終了後、濾過(G5ガラスフィルター)で固体部を採取し、前記固体をトルエンにて洗浄し、全量が100mlになるようトルエンを加えてMg含有担体成分(B1−1)のトルエンスラリーとした。
充分に窒素置換した内容積1000mlのフラスコに、Mg含有担体成分(B1−1)トルエンスラリーをマグネシウム原子換算で20ミリモルと、および精製トルエン600mlとを装入し、攪拌下、室温に保持しながら、下記遷移金属化合物(A2−172)のトルエン溶液(0.0001mmol/ml)20mlを20分かけて滴下装入した。1時間攪拌した後、濾過(G5ガラスフィルター)にて固体部を採取し、トルエンにて充分洗浄し、全量が200mlになるよう精製デカンを加えて固体触媒成分(B1−1−A2−172I)のデカンスラリーとした。
充分に窒素置換した内容積1リットルのSUS製オートクレーブに精製ヘプタン500mlを装入し、室温でエチレン100リットル/hrを15分間流通させ、液相及び気相を飽和させた。続いて63℃に昇温した後、エチレンを12リットル/hrで流通させたまま、トリエチルアルミニウムのデカン溶液(A1原子で1mmol/ml)1.25mlと、固体触媒成分(B1−1−A2−172I)とを5.33ml(Zr原子換算で、0.00008mmol)を加え、温度を維持したまま3分間攪拌し、エマルゲンE−108(花王(株)製)40mgを添加し、前記添加直後に、エチレン圧の昇圧を開始した。10分かけてエチレン圧を0.8MPa・Gに昇圧し、圧力を維持するようにエチレンを供給しながら65℃で2時間重合を行なった。その後、オートクレーブを40℃に冷却し、エチレンを脱圧した。得られたポリマースラリーを濾過後、ヘキサンで洗浄し、80℃で10時間減圧乾燥することにより、粒子51.9gを得た。生成粒子のメジアン径は(d50)は9.4μm、変動係数(Cv)は13.5%であった。なお、標準偏差、d50は、レーザー回折式粒度分布測定装置(Beckman Coulter社製、LS-13320)を用いて、メタノールにより粉体を5分間超音波処理することにより分散させ、粒子径の測定を行うことにより算出した。
酸素濃度0.5ppm以下、−50℃以下の条件下でポリエチレン粒子に照射線量200kGyとなるように加速電圧2.0MeVの電子線照射を行い、ポリエチレン微粒子にラジカルを生成させた。
シアン化金カリウム5.9g(金に換算して4g)を含有する置換金メッキ液(日本高純度化学社製、IM−GoldST)2000mlに実施例1で得られたニッケル被覆ポリエチレン粒子を10g添加して、攪拌しながら70℃にて30分間反応させた。反応終了後に置換金メッキ液における金の濃度を測定したところ10ppm以下であった。反応終了後の置換金メッキ液から粒子を濾取、水洗し、アルコール置換した後、真空乾燥させ、金−ニッケル被覆ポリエチレン粒子を得た。この金−ニッケル被覆ポリエチレン粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、図4に示すように金属皮膜が均一に形成されていた。さらにこの粒子をエポキシ樹脂に混練し、硬化させた後ミクロトームでスライスし、断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、図4に示すように金が均一に0.020μmの厚さで形成されていることが確認できた。
未処理のポリエチレン粒子を実施例1と同様の工程で無電解ニッケルメッキを施した。得られたニッケル被覆ポリエチレン粒子を走査型電子顕微鏡で確認した所、図3に示すように粒子同士の凝集箇所が多く、また金属皮膜の形成が十分でなく、剥離している箇所が観察された。
Claims (5)
- 平均粒子径が1μm〜100μmの樹脂粒子の表面に無電解メッキ層が形成されていることを特徴とする機能性微粒子であって、上記樹脂粒子がポリエチレン粒子に極性モノマーをグラフト重合したグラフト共重合体であることを特徴とする機能性粒子。
- 極性モノマーをグラフト重合する方法が、放射線グラフト重合である請求項1に記載の機能性微粒子。
- グラフト共重合体が1〜50wt%の極性モノマーの重合体からなることを特徴とする請求項2に記載の機能性微粒子
- 金属層の厚さが10nm〜500nmである、請求項1に記載の機能性粒子。
- 破壊強度100Pa以上にて、樹脂径の50%以上が塑性変形することを特徴とする請求項4に記載の機能性粒子。
Priority Applications (1)
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JP2009198910A JP2011047026A (ja) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | メッキ粉体 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0435743A (ja) * | 1990-05-29 | 1992-02-06 | Japan Atom Energy Res Inst | アミノ酸を有するアフィニティ吸着剤及びその製造方法 |
JP2000315425A (ja) * | 1999-05-06 | 2000-11-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 導電性微粒子及び導電接続構造体 |
WO2003014205A1 (en) * | 2001-08-02 | 2003-02-20 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Sinter, resin particles, and process for producing the same |
JP2008045906A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Chiba Univ | アフィニティビーズおよびその製造方法 |
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2009
- 2009-08-28 JP JP2009198910A patent/JP2011047026A/ja active Pending
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