JP2011046576A - 肥料並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚泥を非効率的に処分することなく、肥料として有効利用する。
【解決手段】セメントキルン2の窯尻2aから最下段サイクロン5に至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気した排ガスG2中のダストを湿式集塵機12及びろ過機15で水洗し、水洗した後のろ液L2を排ガスG3を用いて乾燥させるスプレードライヤー18と、排ガスG3を用いて汚泥W1を乾燥させる破砕気流乾燥機10と、スプレードライヤー18及び破砕気流乾燥機10の乾燥物P、W1を混合して造粒する造粒装置19とを備える肥料製造装置1等。この肥料製造装置1を用いて製造された肥料Mは、汚泥の乾燥物に含まれる窒素(N)とリン酸(P)に加え、塩化カリウム(KCl)を含むため、肥料の三要素を備え、植物の生育に有効に利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、肥料並びにその製造方法及び製造装置に関し、特に、汚泥を有効利用しながらセメント製造工程で肥料を製造する方法等に関する。
近年、下水道網の拡大により、下水汚泥の発生量が急増している。下水汚泥の処理方法としては、(1)そのまま埋立て処分する、(2)焼却処理後、灰を埋立て処分する、(3)コンポスト処理し、農地等に利用する、というのが主であるが、埋立て処分地の確保や焼却炉の建設が困難になりつつあり、農地等での利用も量的に限度があるため、処理方法に苦慮している。また、下水汚泥と同様に、産業用排水や家庭用排水の処理から生じる汚泥の処理についても有効な利用方法の開発が求められている。
そこで、特許文献1には、汚泥に生石灰類を混合した汚泥・石灰混合物にフライアッシュを添加混合する汚泥の処理方法が記載されている。この方法では、火力発電所等から産廃として大量に排出されるフライアッシュを用いることで、汚泥・石灰混合物の悪臭を低コストで除去することができるとともに、処理物をセメント原料の石灰分や、農業肥料用原料として使用可能となる。
一方、特許文献2には、簡単な手段で生石灰量を適正に調整し、乾燥粉体の含水率を一定に維持できる、下水汚泥からのセメント製造用原料の製造方法が提示されている。この方法では、熟成機内部の温度が、得られる乾燥粉体の含水率により定まる目標値になるように生石灰供給量を自動調整している。このため、所望の含水率の乾燥粉体を得ることができ、セメント原料として利用しやすくなる。
また、従来、セメント工場では、下水汚泥等の汚泥をそのままセメント焼成装置に投入したり(特許文献3参照)、汚泥をセメントキルン排ガスによって乾燥させた後、セメント焼成装置に投入していた(特許文献4参照)。
特開平8−206700号公報 特開平11−35353号公報 特開平8−276199号公報 国際公開WO2008/001746号公報
しかし、特許文献1、2に記載の方法では、フライアッシュ又は生石灰を汚泥に添加するため、これらの運搬及び添加のための装置や運転コストがかかるという問題があった。
一方、セメント工場で汚泥をそのまま原料としてセメント焼成装置に投入する場合には、特許文献1、2に記載の方法のように他の物質の添加のためのコストは発生しない。しかし、汚泥は、80%程度と大量の水分を有し、灰分が少ないため、汚泥のセメント焼成装置への投入は、セメント原料としての再利用というより、単なる汚泥の処分を行っているに過ぎず、汚泥の水分を蒸発させるための乾燥熱を考慮すると効率的な処理方法ではなかった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、汚泥を非効率的に処分することなく、肥料として有効利用することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、肥料であって、汚泥の乾燥物と、塩化カリウムとを混合したことを特徴とする。この肥料は、汚泥の乾燥物に含まれる窒素(N)とリン酸(P)に加え、塩化カリウム(KCl)を含むため、肥料の三要素を備え、植物の生育に有効に利用することができる。また、前記混合物を造粒し、粒状肥料として使用することができる。ここで、汚泥には、下水汚泥、し尿汚泥、食品産業排水汚泥等の各種汚泥が含まれる。
また、本発明は、肥料製造方法であって、セメント製造工程の廃熱を利用して汚泥を乾燥させ、該乾燥させた汚泥と、塩化カリウムとを混合することを特徴とする。これによって、上記三要素を備えた安価な肥料を提供することができる。この際、前記廃熱として、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスの一部の有する熱を利用することができ、例えば、セメントキルンに付設されている塩素バイパスシステムを利用することができる。
さらに、上記肥料製造方法において、前記塩化カリウムをセメント製造工程から回収することができ、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスの一部を冷却し、該冷却により生成したダスト、すなわち塩素バイパスダストを分級し、該分級により得られた微粉を水洗し、該水洗によって得られたろ液を乾燥して得られた乾燥物を前記塩化カリウム源とすることができる。これにより、より安価な肥料を提供することができるとともに、塩素バイパスダストの有効利用を図ることができる。
また、本発明は、肥料製造装置であって、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気したガス中のダストを水洗する水洗装置と、該水洗装置によって水洗した後のろ液を前記抽気したガスを用いて乾燥させる第1の乾燥装置と、前記抽気したガスを用いて汚泥を乾燥させる第2の乾燥装置と、前記第1及び第2の乾燥装置による乾燥物を混合して造粒する造粒装置とを備えることを特徴とする。本発明によれば、上記発明と同様に、セメントキルンに付設されている塩素バイパスシステムを利用して三要素を備えた安価な肥料を提供することができる。
さらに、上記肥料製造装置において、前記第1の乾燥装置は、前記抽気したガスを用いて昇温させた空気を前記ろ液に直接接触させて該ろ液を乾燥させることができる。これにより、抽気したガスに含まれるセレン(Se)や硫黄酸化物(SOx)の肥料への混入を防止することができ、より高品質の肥料を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、汚泥を非効率的に処分せず、汚泥を有効利用しながら肥料を製造することが可能となる。
本発明にかかる肥料製造装置の第1の実施形態を示す図である。 本発明にかかる肥料製造装置の第2の実施形態を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかる肥料製造装置の第1の実施形態を示す。この肥料製造装置1は、セメントキルン2に付設された塩素バイパスシステムを利用するものであって、セメントキルン2の窯尻2aから燃焼ガスの一部を抽気し、抽気ガスを冷却ファン(不図示)から導入される冷風にて冷却するプローブ4と、プローブ4で抽気された抽気ガスG1に含まれるダストを分級するサイクロン6と、サイクロン6の排ガスG2に含まれる微粉D2を回収する高温バグフィルタ7と、高温バグフィルタ7の排ガスG3によって汚泥W1を乾燥させる破砕気流乾燥機10と、破砕気流乾燥機10の排ガスG4中の乾燥物DWを汚泥乾燥物W2とセレンを含む微粉D3とに分級するサイクロン11と、サイクロン11の排ガスG5(+微粉D3)を湿式集塵する湿式集塵機12と、湿式集塵機12から排出されたスラリーS2を固液分離するろ過機15と、ろ過機15から排出されたろ液L1から塩化カリウム(KCl)を得るための処理を行う塩排水処理装置16と、塩排水処理装置16による処理物Tを固液分離するフィルタープレス17と、フィルタープレス17からのろ液L2を高温バグフィルタ7の排気G3で乾燥させるスプレードライヤー18と、スプレードライヤー18の乾燥物Pと、サイクロン11からの汚泥乾燥物W2とを混合して造粒する造粒装置19等で構成される。
プローブ4及びサイクロン6は、一般的な塩素バイパス設備に設置されているものと同様の構成を有するものであり、これらについての詳細説明は省略する。
高温バグフィルタ7は、サイクロン6からの排ガスG2(+微粉D2)を集塵するために備えられ、例えば、セラミックフィルタを備えたバグフィルタであり、900℃程度までの耐熱性を有する高耐熱型の固気分離装置である。この高温バグフィルタ7には、ハニカムセル化した棒状のセラミック管(セラミックフィルタ)を複数配列したものや、シート状のセラミックフィルタを用いたものなど、様々なタイプのものが開発されている。
破砕気流乾燥機10は、汚泥W1を破砕しながら、高温バグフィルタ7からブロワ9を介して供給される排ガスG3によって乾燥させるために備えられる。この破砕気流乾燥機10は、例えば、鎖打撃式の乾燥機であって、図示を省略するが、上部に汚泥W1の供給口と、下部に排ガスG3の供給口とを備え、汚泥W1と排ガスG3を向流で接触させる。また、内部には、回転軸と、回転軸の回転とともに遠心力によって水平方向に延伸して回転する打撃チェーンを備える。尚、上記鎖打撃式の破砕気流乾燥機10に代えて、鎖の代わりに丸棒等を水平に取り付けた棒打撃式、ケージミル式又は旋回式の乾燥機を用いることもできる。
湿式集塵機12は、サイクロン11の排ガスG5中のセレンを含む微粉D3を捕集するとともに、高温バグフィルタ7で捕集され、供給機8を介して供給された塩素含有率の高い微粉D2を水洗するためなどの目的で備えられ、スクラバ12aと、循環液槽12bと、洗浄塔12cとから構成される。また、スクラバ12aと循環液槽12bとの間には、循環液槽12bから排出されたスラリーS1を湿式集塵機12内で循環させるための循環ポンプ13が設けられる。
ろ過機15は、湿式集塵機12から供給されたスラリーS2を、ろ液L1とケーキC1とに固液分離するために備えられ、ろ過機15には、スラリーS2中の有機物を洗浄するための洗浄水が供給され、ろ過機15内は、洗浄塔12cを介して排気ファン14により吸引される。
塩排水処理装置16は、ろ過機15から供給されたろ液L1に含まれる有機物及び重金属類を除去するために備えられ、複数の薬液反応槽(不図示)等を備える。フィルタープレス17は、塩排水処理装置16による処理物Tを、塩化カリウム(KCL)を含むろ液L2と、重金属類を含むケーキC2とに固液分離するために備えられる。
スプレードライヤー18は、フィルタープレス17からのろ液L2を高温バグフィルタ7からの排ガスG3で乾燥させるために備えられ、以下図示を省略するが、微粒化装置、熱風導入装置、乾燥チャンバー、乾燥粉分離捕集装置、排気処理装置及び製品冷却装置を備える。微粒化装置は、ノズルにてろ液L2を噴霧し、熱風導入装置は、排ガスG3を乾燥チャンバーに導入する装置である。
造粒装置19は、スプレードライヤー17から排出された塩化カリウムを含む乾燥物P及びサイクロン11からの汚泥乾燥物W2を混合して造粒し、肥料Mを得るために備えられる。
次に、上記構成を有する肥料製造装置1の動作について、図1を参照しながら説明する。
セメントキルン2の窯尻2aから、燃焼ガスの一部をプローブ4によって抽気すると同時に、冷却ファンからの冷風によって、塩素化合物の融点である700℃以下に急冷する。次に、サイクロン6において、プローブ4から排気される抽気ガスG1を、粗粉D1と、微粉D2を含む排ガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。
500℃程度の排ガスG2を高温バグフィルタ7に導入し、排ガスG2をそのままの温度で固気分離する。高温バグフィルタ7において、排ガスG2中の微粉D2を集塵して供給機8を介して湿式集塵機12に搬送する。また、ブロワ9によって、高温バグフィルタ7の排ガスG3を誘引して破砕気流乾燥機10及びスプレードライヤー18に供給する。尚、この排ガスG3には、SOxと、ガス状のセレンが含まれる。
破砕気流乾燥機10の上部に汚泥W1を供給するとともに、下部から排ガスG3を導入して汚泥W1を乾燥させる。破砕気流乾燥機10では、汚泥W1と排ガスG3とが向流で直接接触するとともに、破砕気流乾燥機10の内部に設けられた打撃チェーンによって汚泥W1を破砕しながら乾燥させるため、汚泥W1を効率よく乾燥させることができる。
破砕気流乾燥機10から排出された排ガスG4をサイクロン11に供給し、排ガスG4中の乾燥物DWを、汚泥乾燥物W2とセレンを含む微粉D3等とに分級する。汚泥乾燥物W2は、造粒装置19に搬送され、排ガスG5及び微粉D3は、湿式集塵機12に導入される。
次に、湿式集塵機12のスクラバ12aに、上記排ガスG5及び微粉D3を供給するとともに、供給機8から微粉D2を供給し、排ガスG5中のセレンを含む微粉D3を回収しながら、微粉D2の水洗を行う。ここで、湿式集塵機12内を循環するスラリーS1には、微粉D2中のCaOが水と反応して生じたCa(OH)2が存在するため、排ガスG5中に存在するSO2が、このCa(OH)2と反応して脱硫され、石膏(CaSO4・2H2O)が生成される。
湿式集塵機12から排出されたスラリーS2には、ろ過機15内で有機物洗浄水が添加された後、固液分離される。ここで、スラリーS2に含まれていたセレンを含む微粉D3は、石膏に含まれた状態でケーキC1として系外へ排出される。一方、塩化カリウムを含むろ液L1は、塩排水処理装置16に供給される。また、ろ過機15内は、洗浄塔12cを介して排気ファン14によって吸引され、ろ過機15の臭気は、洗浄塔12cで脱臭される。
塩排水処理装置16において、ろ液L1に水硫化ソーダ(NaSH)等の硫化剤を添加して、ろ液L1中の鉛、タリウムを硫化して硫化物とするなどして重金属を沈殿させた後、フィルタープレス17でケーキC2とろ液L2とに固液分離する。硫化鉛、硫化タリウム等の重金属類を含有するケーキC2は、セメント原料等として再利用される。
次に、高温バグフィルタ7から排ガスG3を導入したスプレードライヤー18に、フィルタープレス17からのろ液L2を供給し、所定のノズル圧にてろ液L2を噴霧し、排ガスG3にて乾燥させる。
最後に、造粒装置19において、スプレードライヤー18からの塩化カリウムを含む乾燥物Pと、サイクロン11で分級された汚泥乾燥物W2を混合して造粒し、肥料Mを得ることができる。
この肥料Mは、汚泥乾燥物W2に含まれる窒素(N)とリン酸(P)に加え、塩化カリウムを含むため、肥料の三要素を備え、植物の生育に有効に利用することができる。
次に、本発明にかかる肥料製造装置の第2の実施形態について、図2を参照しながら説明する。
この肥料製造装置31は、上記肥料製造装置1に間接加熱器32を追加し、他の構成については肥料製造装置1と同様であるため、図2において、肥料製造装置1と同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
この肥料製造装置31では、スプレードライヤー18でのろ液L2の乾燥に、吸込ファン9からの高温の排ガスG3を用いず、間接加熱器32を用いて空気を排ガスG3によって間接加熱し、加熱した熱風HGを用いる。間接加熱器32から排出された排ガスG3は、湿式集塵機12に導入されて処理される。
上記構成により、排ガスG3に含まれるセレンやSOxがスプレードライヤー18内に侵入することを防止することができ、乾燥物Pにこれらが混入することがないため、肥料Mの品質向上に繋がる。さらに、スプレードライヤー18からの排気にSOxが含まれないため、脱硫処理をせずに大気へ放出することができる。
尚、上記実施の形態においては、セメントキルン2に付設された塩素バイパスシステムを利用しながら肥料Mを製造する場合について説明したが、セメント製造工程の塩素バイパスシステム以外の設備等を用いて汚泥W1を乾燥させ、塩化カリウムを含む物質と混合して肥料を製造することもでき、セメント製造工程以外の工程を利用しながら該肥料を製造することもできる。
1 肥料製造装置
2 セメントキルン
2a 窯尻
4 プローブ
5 最下段サイクロン
6 サイクロン
7 高温バグフィルタ
8 供給機
9 ブロワ
10 破砕気流乾燥機
11 サイクロン
12 湿式集塵機
12a スクラバ
12b 循環液槽
12c 洗浄塔
13 循環ポンプ
14 排気ファン
15 ろ過機
16 塩排水処理装置
17 フィルタープレス
18 スプレードライヤー
19 造粒装置
31 肥料製造装置
32 間接加熱器
C1、C2 ケーキ
D1 粗粉
D2、D3 微粉
DW 乾燥物
G1〜G5 排ガス
HG 熱風
L1、L2 ろ液
M 肥料
P 乾燥物
S1、S2 スラリー
T 処理物
W1 汚泥
W2 汚泥乾燥物

Claims (8)

  1. 汚泥の乾燥物と、塩化カリウムとを混合したことを特徴とする肥料。
  2. 前記混合物を造粒したことを特徴とする請求項1に記載の肥料。
  3. セメント製造工程の廃熱を利用して汚泥を乾燥させ、
    該乾燥させた汚泥と、塩化カリウムとを混合することを特徴とする肥料製造方法。
  4. 前記廃熱は、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスの一部の有する熱であることを特徴とする請求項3に記載の肥料製造方法。
  5. 前記塩化カリウムをセメント製造工程から回収することを特徴とする請求項3又は4に記載の肥料製造方法。
  6. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスの一部を冷却し、
    該冷却により生成したダストを分級し、
    該分級により得られた微粉を水洗し、
    該水洗によって得られたろ液を乾燥して得られた乾燥物を前記塩化カリウム源とすることを特徴とする請求項3、4又は5に記載の肥料製造方法。
  7. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気したガス中のダストを水洗する水洗装置と、
    該水洗装置によって水洗した後のろ液を前記抽気したガスを用いて乾燥させる第1の乾燥装置と、
    前記抽気したガスを用いて汚泥を乾燥させる第2の乾燥装置と、
    前記第1及び第2の乾燥装置による乾燥物を混合して造粒する造粒装置とを備えることを特徴とする肥料製造装置。
  8. 前記第1の乾燥装置は、前記抽気したガスを用いて昇温させた空気を前記ろ液に直接接触させて該ろ液を乾燥させることを特徴とする請求項7に記載の肥料製造装置。
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