JP2011045029A - 光マトリクススイッチ、および光伝送装置動作検証システム - Google Patents

光マトリクススイッチ、および光伝送装置動作検証システム Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構造で、複数系統の光伝送路に接続されている複数台の光伝送装置の全てが他の光伝送装置と通信可能となるように光伝送路の接続状態を切り替えることが可能な、光マトリクススイッチを提供する。
【解決手段】n≧2として、n+1個の1×n光スイッチSWmを含んで構成され、各1×n光スイッチは、1系統の光伝送路Lmと接続される1系統の共通ポートPSmと、n系統の光伝送路Likのそれぞれに接続されるn系統の分岐ポートPmnと、前記共通ポートと前記n系統の分岐ポートのいずれかの1系統とを選択的に接続するための光路切替機構とを備え、前記各1×n光スイッチにおける前記n系統の分岐ポートに接続されている光伝送路は、他のn個の1×n光スイッチのそれぞれの系統の分岐ポートに接続されている光マトリクススイッチ1としている。
【選択図】図1

Description

この発明は光通信に用いる光伝送路の接続経路を組み替えるための光マトリクススイッチに関する。また、当該光マトリクススイッチを含んで構成される光伝送装置動作検証システムにも関する。
光ファイバからなる光伝送路を介して通信する装置(以下、光伝送装置)には、メディアコンバータと呼ばれる光回線終端装置(OLU:Optical Line Terminal)や、そのメディアコンバータを内蔵したルータなどがある。そして、複数の光伝送装置から互いに通信し合う2台の光伝送装置を指定し、各光伝送路に接続されている光伝送路の経路を自在に切り替えるためのスイッチが光マトリクススイッチである。
光マトリクススイッチの用途としては、例えば、光伝送装置を実際に商用ネットワーク上に設置する前の製品出荷段階において、光伝送路を介して正しくデータ通信が行われるかどうかを試験する動作検証などがある。この光伝送装置の動作検証は、一つの光伝送路の両端にそれぞれ光伝送装置を接続し、双方の光伝送装置が出力する通信状態を示す情報を確認するなどして、正しく動作しているか否かを判断することで行われ、多数の光伝送装置に対して動作検証を行う場合には、通信し合う光伝送装置の組み合わせを自由に設定できるように、光伝送路の経路をつなぎ替える光マトリクススイッチが利用される。なお、以下の非特許文献1には、その光マトリクススイッチの構成について記載されている。
行松 健一 著、「光スイッチング技術入門」、株式会社オーム社、平成5年10月25日発行、P32
上記非特許文献1に示したような従来の光マトリクススイッチは、互いに通信する光伝送装置の組み合わせを完全に自由に設定できるものではない。具体的に、図15に示した従来の光マトリクススイッチMXに基づいて説明すると、従来の光マトリクススイッチMXでは、かならず、複数の光伝送装置(A1〜A4,B1〜B4)を一組(GrA,GrB)とし、一方の組GrAに属する光伝送装置(A1〜A4)のそれぞれは、他方の組GrBの光伝送装置(B1〜B4)のいずれかに1対1の関係で接続することができる。図示した例では、光伝送装置(A1〜A4)は、個別に、かつ並行して光伝送装置(B1〜B4)のいずれかと1対1で接続して通信することができるが、一方の光伝送装置の組GrAに属する光伝送装置Ax(x=1〜4)は同じ組GrAに属する他の光伝送装置Ay(x≠y)と通信することができない。
したがって、例えば、従来の光マトリクススイッチを使って光伝送装置の動作検証を行う場合では、全ての光伝送装置の組み合わせに対し、その一部の組み合わせでのみ動作検証を行うことになる。確かに、多種多様な光スイッチを多数用いた極めて複雑な光路接続構造を有する光マトリクススイッチであれば、全ての光伝送装置の組み合わせが可能となるかもしれないが、その光マトリクススイッチは極めて高価なものとなる。また、構成を複雑にすると、当然、故障しやすい構造となる。複雑な光路接続構成を採用すれば、光伝送装置間に多数の光スイッチが介在することになり、光伝送路中の光信号の損失や減衰も問題となってくる。
そこで本発明は、簡素な構造で、上述したような従来の光マトリクススイッチにおける光伝送装置の組み合わせの限界を無くし、複数系統の光伝送路のそれぞれに接続されている複数台の光伝送装置の全てが他の光伝送装置と通信可能となるように光伝送路の接続状態を切り替えることが可能な、言わば「完全な」光マトリクススイッチを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための主たる発明は、
1系統ごとに少なくとも1本の光ファイバを用いた光伝送が行われ、n≧2として、n+1個の1×n光スイッチを含んで構成され、
各1×n光スイッチは、1系統の光伝送路と接続される1系統の共通ポートと、n系統の光伝送路のそれぞれに接続されるn系統の分岐ポートと、前記共通ポートと前記n系統の分岐ポートのいずれかの1系統とを選択的に接続するための光路切替機構とを備え、
前記各1×n光スイッチにおける前記n系統の分岐ポートに接続されている光伝送路は、他のn個の1×n光スイッチのそれぞれの系統の分岐ポートに接続されている
ことを特徴とする光マトリクススイッチである。
なお、主たる発明以外の発明の特徴については、以下の記載で明らかにする。
本発明の光マトリクススイッチによれば、簡素な構成としつつ、従来の光マトリクススイッチにおける通信可能な光伝送装置の組み合わせの限界を無くし、複数系統の光伝送路に接続されている複数台の光伝送装置の全てが他の光伝送装置と通信可能となるように光伝送路の接続状態を切り替えることができる。
本発明の第1の実施例に係る光マトリクススイッチの構成図である。 上記第1の実施例の光マトリクススイッチを構成する8個の1×7光スイッチの分岐ポート間の接続関係を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る光マトリクススイッチの構成図である。 本発明の第3の実施例に係る光伝送装置動作検証システムの構成図である。 上記光伝送装置動作検証システムの制御用ソフトウエアが処理するテーブルの構成図である。 上記ソフトウエアを実行するパーソナルコンピュータがディスプレイに表示する操作画面の一例を示す図である。 上記操作画面に表示されている装置オブジェクトを二つ一組にして装置間結線画像で連絡させる手順を示す図である。 上記操作画面において、全ての装置オブジェクトが二つ一組で装置間結線画像によって連絡されている状態を示す図である。 上記操作画面において、装置間結線画像で連絡されている装置オブジェクトの移動手順を示す図である。 上記操作画面において、装置間結線画像の消去手順を示す図である。 上記パーソナルコンピュータのディスプレイに接続構成画面を表示させる手順を示す図である。 本発明の第5の実施例に係る遮断接続型光マトリクススイッチの構成図である。 上記第5の実施例の変形例を示す図である。 上記第5の実施例の遮断接続型光マトリクススイッチを含んで構成される光伝送装置動作検証システムの一例を示す図である。 従来の光マトリクススイッチの動作を説明するための図である。
===本発明の実施形態===
本明細書では、上記主たる発明に対応する実施形態の他に、以下の実施形態についても言及する。
1系統の光伝送路について遮断と接続を行う1×1光スイッチをn+1個備えるとともに、前記n+1個の1×n光スイッチのそれぞれの共通ポートに接続される各光伝送路の途上に前記1×1光スイッチが一つ介在している光マトリクススイッチ。
受信した制御信号に基づいて前記各1×n光スイッチにおける前記光路切替機構を制御し、前記各共通ポートに接続されている光伝送路の内の任意の2系統を、対応する2個の1×n光スイッチの前記分岐ポート間の光伝送路を経由させて接続するスイッチング制御部を備えた光マトリクススイッチ。
この光マトリクススイッチと、前記スイッチング制御部と所定のネットワークを介して通信する外部装置とを含んで構成されて、前記各共通ポートに光伝送路を介して接続される光伝送装置の動作を検証するための光伝送装置動作検証システムであって、
前記外部装置は、表示器と、前記スイッチング制御部と所定の通信ネットワークを介して通信する通信部と、制御部とを備えることを特徴とする光伝送装置動作検証システム。
前記制御部は、前記共通ポートに光伝送路を介して接続された光伝送装置に対応する装置オブジェクトを前記表示器に複数表示するとともに、複数の前記装置オブジェクトから任意の二つの装置オブジェクトが選択されたことを前記表示器に表示する選択処理と、前記選択処理で選択された前記二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間を光路で接続させるための制御信号を、前記通信部を介して前記光マトリクススイッチに送信する送信処理と、前記2系統の共通ポート間を光路で接続させたときの前記光マトリクススイッチ内の経路を示す経路画像を前記表示器に表示する経路表示処理とを実行する光伝送装置動作検証システム。
前記制御部は、前記共通ポートに光伝送路を介して接続された光伝送装置に対応する装置オブジェクトを前記表示器に複数表示するとともに、複数の前記装置オブジェクトのうちの二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間を光路で接続させたときの前記光マトリクススイッチ内の経路を示す経路画像を前記表示器に表示する経路表示処理と、前記経路画像において、前記二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間の接続が解除されたことを前記表示器に表示する解除処理と、前記解除処理で接続が解除された前記二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間の接続を解除するための制御信号を、前記通信部を介して前記光マトリクススイッチに送信する送信処理とを実行することを特徴とする光伝送装置動作検証システム。
なお、上記各実施形態については、以下に、より具体的な例(実施例)を挙げて、その構成や動作などについて説明する。そして、各実施形態における目的、作用、効果なども明らかにする。
===光マトリクススイッチの基本構成(第1の実施例)===
本発明の第1の実施例は、上記主たる発明の実施形態に係る光マトリクススイッチに対応している。そして、当該第1の実施例の光マトリクススイッチが、後述する第2、第3の実施例における基本構成となっている。
図1に第1の実施例に係る光マトリクススイッチ1の構成を示した。光マトリクススイッチ1の主体は、複数の光スイッチSWm(m=1〜8)であり、各光スイッチSWmは、1系統の光伝送路Lmを複数の光伝送路Lik(i=1〜7,k=1〜8,i<k,i≠k)のいずれかに光路で接続するための多肢選択型の光スイッチである。第1の実施例では、1系統の光伝送路Lmを7系統の光伝送路Likのいずれかに接続するための1×7光スイッチSWmであり、この1×7光スイッチSWmを8個備えている。
各1×7光スイッチSWmにおいて、1系統の光伝送路Lmが接続される側(共通側)のポートPSmには、例えば、光伝送装置からの光伝送路が接続される。7系統の光伝送路Likが接続される側(分岐側)の七つのポートPmn(n=1〜7)は、それぞれ、接続相手となる他の1×7光スイッチSWmの7系統側の七つのポートPmnと光伝送路Likを介して1対1の関係で接続されている。
ここで、図1における各1×7光スイッチSWmのmを1×7光スイッチSWmに割り当てられた番号とするとともに、7つの分岐ポートPmnのnを分岐ポートPmnに割り当てられた番号とし、以下では、これらの番号(m,n)を使って光伝送路(Lm,Lik)の接続関係などを記述することとする。
図2に、第1の実施例の光マトリクススイッチ1における各1×7光スイッチの分岐ポート同士の接続関係を上記nとmを用いて示した。例えば、図中に点線枠内で示したように、「2」番目の1×7光スイッチSW2の「3」番目の分岐ポートP23は、「4」番目の1×7光スイッチSW4の「2」番目の分岐ポートP42と光伝送路L24で接続されている。
このように、ある1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmをある分岐ポートPmnに接続した際、図2の接続関係に従って、この分岐ポートPmnに光伝送路Likを介して接続されている他のいずれかの1×7光スイッチの分岐ポートPmnと、その1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmとを接続すれば、8系統の光伝送路Lmの任意の二系統が分岐ポートPmn間の光伝送路Likを経由して接続される。すなわち、共通ポートPSmに光伝送路Lmを介して接続される8台の光伝送装置を自由に1対1に組み合わせて、通信可能とすることができる。もちろん、分岐ポートPmn同士が1対1で接続されていれば、互いに接続される分岐ポートPmnの対応関係は、図2に示した対応関係に限るものではない。
このように、第1の実施例の光マトリクススイッチ1では、実質的に、安価で構成が単純な多肢選択型(本実施例では、1×7)光スイッチSWmを、接続したい光伝送装置の数m(本実施例では、m=8)だけ用意すればよい。そして、1×7光スイッチSWmの分岐ポートPmn同士の接続構造に特徴を有して、この光マトリクススイッチ1に接続されている全ての光伝送装置は、互いに通信相手として光伝送路で接続することが可能となる。したがって、第1の実施例の光マトリクススイッチ1は、安価で、簡素な構成によって故障しにくい「完全な」光マトリクススイッチ1となっている。
さらに、上記光マトリクススイッチ1では、互いに通信相手となる2台の光伝送装置は、どのような組み合わせであっても一律に2個の1×7スイッチを通過することになる。すなわち、全ての組み合わせにおいて、2台の光伝送装置間での光信号の損失を均一にすることができる。そこで、上記光マトリクススイッチ1用いて光伝送装置の動作検証を行えば、光伝送装置の組み合わせ毎に異なる光信号の損失誤差を考慮する必要がほとんどなく、極めて信頼性の高い動作検証方法を提供することができる。
なお、図1では、各共通ポートPSmに接続される光伝送路Lmを1本の線で示しているが、周知のごとく、1系統の光伝送路は、送信線(Tx)と受信線(Rx)のそれぞれに対応する2本の光ファイバで構成されている場合がある。したがって、各光伝送路(Lm,Lik)が2本の光ファイバで構成されている場合では、各1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmに2本の光ファイバが接続され、分岐ポートPmnに2本一組の光ファイバが七組接続されることになる。そして、接続可能な光ファイバの本数で表現すれば、第1の実施例における1×7光スイッチSWmは、正確には、2×14光スイッチとなる。
ところで、複数の光ファイバで1系統の光伝送路を構成する場合、分岐ポートPmnは複数の物理的なポートで構成されることになる。例えば、Tx用とRx用の2本の光ファイバで1系統の光伝送路を構成する場合、分岐ポートPmnは、1系統ごとに二つの物理的ポートを備えることになる。このような場合、分岐ポートPmnにおける物理的ポートの配置は同じなので、位置が同じ物理的ポート同士を光ファイバで接続すると、通信し合う2台の光伝送装置に接続されているTx用とRx用のポートの配置関係が反対になり通信することができなくなる。そのため、一方の分岐ポートPmnにおける二つの物理的ポートと2本の光ファイバとの位置関係と、他方の分岐ポートPmnにおける二つの物理的ポートと2本の光ファイバとの位置関係とを逆にする必要がある。いわゆる「クロスケーブル」を用いる必要がある。
なお、以下では、図中での煩雑さを解消し、説明を容易にするために、1系統の光伝送路に含まれる光ファイバの本数にかかわらず、ポートの数などは、1系統の光伝送路を1単位として数えることとし、多肢選択型光スイッチは、断り書きがない限りは、1×n光スイッチ(本実施例ではn=7)と記載することとする。
===第2の実施例===
本発明の光マトリクススイッチは、第1の実施例の光マトリクススイッチ1のように、多肢選択型の光スイッチSWmを主体に構成されて、分岐ポートPmn同士を1対1で接続する点に大きな特徴を有している。
ところで、上記1×7光スイッチSWmは、実際には、その内部において、共通ポートPSmからの信号光を分岐ポートPmnに接続されている光伝送路Likのいずれかに導くための機構(光路切替機構)を備えており、当該光路切替機構は、例えば、内部の光ファイバやプリズムなどをアクチュエータを用いて機械的に移動させて共通ポートPSmと分岐ポートPmnのいずれかとを内部で光路接続するための構造と、分岐ポートPmnの指定情報が含まれて入れる所定規格の電気信号(以下、切替信号)を受け付けるためのインタフェースと、受信した切替信号中の指定情報に従って共通ポートPSmを分岐ポートPmnの一つに光路接続するようにアクチュエータなどを駆動するための制御回路とを含んで構成される。そして、各1×7光スイッチSWmは、RS485規格に準拠したインタフェースを備え、切替信号の入力端として、物理的インタフェースとして当該RS485規格に準拠したコネクタを備えている。
つぎに、上記第1の実施例にて示した光マトリクススイッチ1に、上記光路切替機構を制御するための構成を加えた光マトリクススイッチを本発明の第2の実施例として挙げる。図3に、第2の実施例に係る光マトリクススイッチ2の機能ブロック構成を例示した。この光マトリクススイッチ2は、一体的な筐体10内に上記第1の実施例の光マトリクススイッチ1を内蔵し、筐体10の表面には100BASE−TXなど、所定規格のLANポート41と、8系統の光伝送路Lmに対応する8個の光アダプタ(31,32,…,38:以下、符号3m)が配設されている。8個の光アダプタ3mは、筐体10内にて8個の1×7光スイッチSWmのそれぞれの共通ポートPSmからの光伝送路Lmの他端と接続している。したがって、ある1系統の光伝送路の一端に光伝送装置を接続し、他端を光アダプタ3mに接続すると、共通ポートPSmに接続されている光伝送路Lmがその光アダプタ3mを経由して延長し、共通ポートPSmと光伝送装置とが1系統の光伝送路Lmで接続された状態となる。したがって、以下では、一つの光アダプタ3mを介して延長される光伝送路Lmは1系統の光伝送路として同じ符号「Lm」で示すこととする。
さらに筐体10内には、LANポート41を介して受信した制御信号を1×7光スイッチSWmを制御するための上記切替信号に変換するためのスイッチング制御部40が内蔵されている。スイッチング制御部40は、例えば、CPUとメモリを備えたマイクロコンピュータなどで構成することができる。そして、Ethernet(登録商標)規格に準拠したプロトコルに基づいてパーソナルコンピュータ(PC)などの外部の情報処理装置からLANを介して送信されてくる制御信号を受信する。制御信号には、1×7光スイッチSWmの指定情報と、指定した1×7光スイッチSWmにおける分岐ポートPmnの指定情報などが含まれている。スイッチング制御部40は、Pmnの指定情報と実際に信号線42に接続されている1×7光スイッチとの対応関係を内部のメモリなどに記憶し、受信した制御信号に基づいて、指定の分岐ポートPmnの番号などを含んだ切替信号を、指定の1×7光スイッチに送信する。それによって、指定の1×7光スイッチSWmの内部において、共通ポートPSmと指定の分岐ポートPmnとが光路接続される。
以上の構成を備えた第2の実施例に係る光マトリクススイッチ2では、外部の情報処理装置からの制御信号に従って、各1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmに光伝送路Lmを介して接続される光伝送装置から、任意の2台を通信相手として設定することができる。それによって、各1×7光スイッチSWmにおける共通ポートPSmと分岐ポートPmnとの内部接続関係や、2個の1×7光スイッチSWm間の分岐ポートPmnを経由した接続関係を自在に設定することができ、例えば、互いに通信し合う2台一組の光伝送装置を同時に複数組設定し、各組み合わせにおいて光伝送装置間で通信が可能であるか否かを並行して確認するための光伝送装置の動作検証システムに発展させることができる。
===光伝送装置動作検証システム(第3の実施例)===
第2の実施例の光マトリクススイッチ2は、自身に接続される複数台の光伝送装置の任意の2台が通信可能となるように、光信号の伝送経路(Lm1−Lik−Lm2:m1=1〜8,m2=1〜8,m1≠m2)を外部からの制御信号に従って切り替える動作を行う。次に、上記第2の実施例にける光マトリクススイッチ2を含んで構成される光伝送装置の動作検証システム(以下、動作検証システム)を本発明の第3の実施例として挙げ、光マトリクススイッチ2における光伝送路の切り替え動作について具体的に説明する。
図4に、本発明の第3の実施例である動作検証システム3の構成図を示した。第3の実施例では、第2の実施例における光マトリクススイッチ2を含み、当該光マトリクススイッチ2における各1×7光スイッチSWmに対応して、各共通ポートPmに光アダプタ3mを経由して1台の光伝送装置Rmを接続するものとする。また、スイッチング制御部40は、LANポート41を介して敷設済みのEthernet(登録商標)規格のLAN50に接続されており、LAN50上には、外部の情報処理装置として一般的なパーソナルコンピュータ(PC)60が接続されている。
PC60には、光マトリクススイッチ2における各1×7光スイッチSWmを個別に制御するためのソフトウエアがインストールされており、PC60は、そのソフトウエアを実行することで、利用者入力に従って互いに通信する2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)の組を指定し、その指定に基づいて1×7光スイッチSWmの分岐ポートPmn間の接続状態を決定し、当該決定した接続状態を実現するための制御信号を生成してLAN50上に送出する動作を行う。
なお、光マトリクススイッチ2には、8台までの光伝送装置Rmが接続可能であるが、すべての共通ポートPSmに必ず光伝送装置Rmを接続する必要はない。第1および第2の実施例における光マトリクススイッチ(1,2)では、2台以上の光伝送装置Rmが、いずれかの1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmと光アダプタ3mを介して延長する光伝送経路Lmに接続されていれば、その全ての光伝送装置Rmの任意の2台を互いに通信相手として設定できる。
例えば、図4における2台の光伝送装置R1とR2とを通信相手同士に設定するためには、利用者がPC60を操作し、光伝送装置R1とR2との接続を指示する。PC60は、この指示に従って光伝送装置R1とR2が通信相手同士となるための条件を決定する。すなわち、光伝送装置R1が接続されている1番目の1×7光スイッチSW1と光伝送装置R2が接続されている2番目の1×7光スイッチSW2の分岐ポート間(P11,P21)の光伝送路L12を経由して1系統の光伝送路に相当する経路(L1−L12−L2)が形成される条件を決定する。具体的には、制御対象となる1×7光スイッチSWmとして、1番目と2番目の1×7光スイッチ(SW1,SW2)を特定する。つぎに、1番目の1×7光スイッチSW1については、1番目の分岐ポートP11を対応付け、2番目の1×7光スイッチSW2についても1番目の分岐ポートP21を対応づける。そして、特定した1番目と2番目の1×7光スイッチ(SW1,SW2)の各指定情報と、1番目と2番目の1×7光スイッチ(SW1,SW2)に対応付けした分岐ポート(P11,P12)の番号とを含む制御信号を生成し、この制御信号を光マトリクススイッチ2に宛ててLAN50上に送出する。
光マトリクススイッチ2のスイッチング制御部40は、LANポート41を介してこの制御信号を受信すると、当該制御信号中の1×7光スイッチSWmの指定情報と指定の1×7光スイッチSWmに対応付けされている分岐ポートの番号Pmnとを抽出し、指定の1×7光スイッチSWm、すなわち1番目と2番目の1×7光スイッチ(SW1,SW2)のそれぞれに対し、対応する分岐ポートの番号である「1」と「1」を情報として含む切替信号を送信する。
1番目と2番目の1×7光スイッチ(SW1,SW2)は、受信した切替信号中の分岐ポートの番号「1」に従って光路切替機構を作動させ、共通ポート(PS1,PS2)と、指定された番号に対応する分岐ポート(P11,P21)とを接続する。それによって、1番目と2番目の光伝送装置(R1,R2)に接続される光伝送路(L1,L2)が、それぞれに対応する1×7光スイッチ(SW1,SW2)の共通ポート(PS1,PS2)と分岐ポート(P11,P21)を経由して接続されて、1番目と2番目の光伝送装置(R1,R2)が通信可能となる。同様にして、他の1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmに接続されている光伝送路Lmについても、分岐ポートPmnを経由させて1対1で接続すれば、その光伝送路Lmの末端に接続されている光伝送装置(Rm1,Rm2)が通信可能となる。
なお、2台一組の光伝送装置(Rm1,Rm2)が正常に通信しているかどうかを確認するためには、例えば、光伝送装置Rm自体が備える動作ランプの点灯状態などを視認するなどして行えばよい。あるいは、各光伝送装置RmもPC60と通信可能にLAN50に接続し、各光伝送装置Rmが通信中に出力する情報をPC60が取得し、その取得した情報が、本来出力されるべき情報に一致しているか否かなどに基づいて光伝送装置の動作を検証すればよい。
===情報処理装置(第4の実施例)===
上述したように第3の実施例に係る動作検証システム3を構成する外部の情報処理装置(PC)60には、光マトリクススイッチ2を制御するためのソフトウエア(制御ソフト)がインストールされている。しかし、上記各実施例の光マトリクススイッチ(1,2)は、従来の光マトリクススイッチ(図15,MX)と異なり、各1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmに接続されているすべての光伝送装置Rmが互いに通信相手となり得る。そのため、互いに通信しあう2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)を設定したり、その設定において、どの1×7光スイッチSWmが、どの分岐ポートPmnを経由して接続されているのかを確認したりすることが難しい。そこで、PC60は、上記制御ソフトを実行することで、互いに通信し合う2台の光伝送装置の組(Rm1,Rm2)を容易に設定し、1×7光スイッチSWm同士の接続状態が一瞥して分かる優れたユーザインタフェース環境を利用者に提供している。
以下に、上記ユーザインタフェースを本発明の第4の実施例として説明する。PC60は、上記制御ソフトを実行することで、マウスを用いたドラッグ・アンド・ドロップ、およびクリック動作を主体とした指示や選択入力を受け付けるGUI環境を提供し、利用者は直感的に当該制御ソフトを操作できるようになっている。なお、基本的な操作の手順としては、互いに通信し合う2台一組の光伝送装置(Rm1,Rm2)を指定する手順と、指定した光伝送装置(Rm1,Rm2)間の光伝送経路(Lm1−Lik−Lm2)の中間経路(Lik)を確認する手順とからなる。以下に、その操作手順の具体例を示す。
まず、互いに通信相手となる光伝送装置(Rm1,Rm2)の組を指定する操作の前に、制御対象となる光マトリクススイッチ2のIPアドレスや、各1×7光スイッチSWmの分岐ポートPmn間の接続関係を記憶させておく。第4の実施例では、当該接続関係を記述する情報として、図5に示したテーブルをPC60の外部記憶などに記憶させておく。このテーブルには、通信し合う2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)を指定すると、対応する二つの共通ポート(PSm1,PSm2)の組み合わせを決定するための情報が記述されており、その共通ポート(PSm1,PSm2)の組み合わせに対応する分岐ポート(Pm1n,Pm2n)同士の接続関係が分岐ポートPmnの番号nによって記述されている。すなわち、テーブルにおける二つの共通ポートaとbを組み合わせると、それら二つの共通ポートaとbに対応する2個の1×7光スイッチSWmにおいて、共通ポートPSmに接続すべき分岐ポートPmnの番号nが決定する。
例えば、図5において、点線の枠で示したように、一方の共通ポートaとして2番目の1×7光スイッチSW2の共通ポートPS2を選択し、他方の共通ポートbとして6番目の1×7光スイッチSW6の共通ポートPS6を選択すると、1番目の共通ポートaに該当する1×7光スイッチSW2の番号mは「2」であり、その1×7光スイッチSW2の共通ポートPS2の内部接続先となる分岐ポートP2nの番号nは、「5」となる。この例では、m/nで表記し、「2/5」となっている。共通ポートbについても同様にして、「6」番目の1×7光スイッチSW6と、そのスイッチSW6の共通ポートPS6と内部接続される分岐ポートP6nの番号「2」が決定する。図中では、「6/2」と表記されている。
PC60にて制御ソフトが実行されると、ディスプレイに当該制御ソフトの操作画面が表示される。図6〜図11に上記制御ソフトの実行中にPC60のディスプレイに表示される画面の遷移状態を示した。図6に示したように、操作画面100には、各種操作を指定するためのラジオボタン(121〜124)、2個の1×7光スイッチ(SWm1,SWm2)のそれぞれの分岐ポート(Pm1n,Pm2n)の接続状態を確認させたり、実際の光マトリクススイッチ2にその接続関係を実現させるための制御信号を送信させたりする構成切替ボタン140、光伝送装置Rmに対応するオブジェクト(装置オブジェクト:111〜118)などが配設されている。
また、操作画面100には、各1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmが「port m(m=1〜8)」と表記され(符号131)、各共通ポートPSmに接続される光伝送装置Rmの名前を入力するためのテキストボックス132も含まれている。PC60は、各装置オブジェクト(111〜118)と各1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmとの対応付けを記憶し、上記各1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmを示す「port m」131に対応するテキストボックス132に光伝送装置Rmの名前が入力されると、該当する装置オブジェクト(111〜118)にその名前を表示する。
なお、操作画面100上に表示された装置オブジェクト(111〜118)は、当該画面100上の任意の位置に配置することができる。この例では、「配置換え」のラジオボタン121をチェックした上で、マウスによるドラッグ・アンド・ドロップ操作により各装置オブジェクト(111〜118)を操作画面100上の任意の位置に配置することができる(図6、118→118b)。
次に、互いに通信相手となる2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)の組を指定する操作を行う。図7に当該指定操作に伴う画面遷移を示した。図7(A)に示すように、「接続」のラジオボタン122をチェックした上で、互いに通信させる上記光伝送装置(Rm1,Rm2)の1台目の光伝送装置Rm1に対応する装置オブジェクト114にマウスカーソルMを合わせ、クリック操作によりこの装置オブジェクト114を指示して、当該装置オブジェクト114を選択状態にする。装置オブジェクト114は、選択状態になると他の装置オブジェクト(111〜113,115〜118)と区別できるように変色する。さらに、図7(B)に示すように、通信相手となる2台目の光伝送装置Rm2に対応する装置オブジェクト117を指示すると、先に選択して変色していた装置オブジェクト114が当初の色に変わるとともに、連続して選択した二つの装置オブジェクト(114,117)が直線(装置間結線画像)150によって連絡される。このようにして、他の光伝送装置(Rm)についても二つの装置オブジェクト(111〜118)間を装置間結線画像150で連絡させて通信相手同士となる組を指定する。図8に、すべての装置オブジェクト(111〜118)が二つ一組で装置間結線画像150によって連絡されている状態を示した。
ところで、図8に示したように、複数組の装置オブジェクト(111〜118)の連絡状態によっては、装置間結線画像150が交差し、連絡し合う二つの装置オブジェクト(111〜118)を識別しにくくなる。このような場合には、図9に示したように、先の「配置換え」のラジオボタン121をチェックした上で、任意の装置オブジェクトを移動させる。PC60は、この移動操作を受け付けると、装置間結線画像150の連絡状態を維持しつつ装置オブジェクト(111〜118)を再配置する(113b→113,115b→115,118b→118)。それによって、利用者は、装置オブジェクト(111〜118)間の連絡状態を容易に確認することができる。なお、一度表示させた装置間結線画像150については、図10(A)に示すように、「接続解除」のラジオボタン123をチェックした上で、図10(B)に示すように、連絡状態にある二つの装置オブジェクト(113,115)の一方115(あるいは113)を指示すれば装置間結線画像150が消去される。
利用者は、以上のようにして、互いに通信し合う光伝送装置(Rm1,Rm2)の組を設定したならば、図11(A)に示すように、「構成切替」ボタン140を指示し、実際の光マトリクススイッチ2において、各光伝送装置Rmに対応する1×7光スイッチSWmの共通ポートPSm間が、分岐ポートPmnを経由してどのように接続されるのかを確認する。
PC60は、当該「構成切替」ボタン140への指示を受け付けると、装置間結線画像150により連絡状態にある装置オブジェクト(111〜118)に対応する共通ポートPSmや分岐ポートPmn間の接続関係を上記テーブルに基づいて特定し、図11(B)に示すように、その接続関係を、操作画面100とは別の画面(接続構成画面)200に表示する。
この接続構成画面200には、この画面200用の矩形の装置オブジェクト(211〜218)が上下方向に並んで配置され、各装置オブジェクト(211〜218)に対応する1×7光スイッチを示す矩形の画像(スイッチオブジェクト:201〜208)が装置オブジェクト(211〜218)の右側に平行するように配置されている。そして、装置オブジェクト(211〜218)の右辺とスイッチオブジェクト(201〜208)の左辺とが直線220によって1対1で連絡されている。この直線220は、共通ポートPSmに接続される1系統の光伝送路Lmに対応する。
さらに、スイッチオブジェクト(201〜208)の右辺同士が、コの字型に屈曲する線(スイッチ間結線画像:230)で連絡されて、上記テーブルに基づいて特定された接続関係が表現されている。なおこの例では、スイッチオブジェクト(201〜208)に接続されている前記スイッチ間結線画像230の末端に各1×7光スイッチSWmにおいて、共通ポートPSmと内部接続されている分岐ポートPmnの番号240も表示されている。それによって、通信相手となる2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)間の通信送路とともに、各1×7光スイッチSWmにおける分岐ポートPmn同士の接続状態も確認することができるようになっている。
またPC60は、当該接続構成画面200の描出処理に連動して、1×7光スイッチSWmの番号mと分岐ポートPmnの番号nとを対応付けした情報を含む制御信号を生成してLAN50上に送出する。それによって、PC60にて設定した光伝送路(Lm,Lik)の接続状態が実際の光マトリクススイッチ2にて実現される。
もちろん、操作画面100における各装置オブジェクト(111〜118)間の接続関係を記述した情報をファイルにして保存したり、保存したファイルを読み込んで、過去に定義した接続状態を再現させることもできる。
また、一度実現させた光伝送装置(Rm1,Rm2)間の光伝送経路(Lm1−Lik−Lm2)の接続状態を解除(遮断)することもできる。具体的には、接続構成画面200を閉じ、先に図10(A)(B)に示したように、「接続解除」のラジオボタン123をチェックし、連絡状態にある適当な二つの装置オブジェクト(11m1〜1m2:m1,m2=1〜8,m1≠m2)の一方を指示すれば装置間結線画像150が消去される。そして、その状態で、再度「接続構成」ボタン140を指示すれば、実際の光マトリクススイッチ1では、操作画面100にて消去した装置間結線画像150に対応する光伝送経路(Lm1−Lik−Lm2)が遮断される。それによって、例えば、通信状態にある2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)間の光伝送路が何らかの原因で遮断される状態を再現することができる。したがって、通信状態にあった光伝送装置(Rm1,Rm2)が光伝送路の遮断に伴って正しい挙動を示すか否かを検証することが可能となる。
なお、第4の実施例では、LAN50を介してPC60と光マトリクススイッチ2とが通信する構成であったが、USBなどの他の規格に基づいて通信する構成であってもよい。
===第5の実施例===
互いに通信する2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)は、単純に通信し合うだけではなく、通信経路となる光伝送経路(Lm1−Lik−Lm2)が何らかの原因で遮断されたり、接続が復旧したりすると、特定の情報を出力する。すなわち所定の挙動を示す。この挙動を確認することで、光伝送装置Rmが正常に動作しているかどうかを確認することができる。そこで、本発明の第5の実施例として、光伝送装置Rmに接続されている光伝送路Lmを自在に遮断、接続できる構成を備えた光マトリクススイッチ(遮断接続型光マトリクススイッチ)を挙げる。
遮断接続型光マトリクススイッチは、上記各実施例の光マトリクススイッチ(1,2)と、1系統の光伝送路Lmを個別に遮断、および接続を行う1×1スイッチとによって構成される。図12にこの遮断接続型光マトリクススイッチ5を例示した。ここでは、第1の実施例における光マトリクススイッチ1に、1×1光スイッチ(SW11,SW22,…,SW88:以下、SWmm)を加えた構成の遮断接続型光マトリクススイッチ5を示した。1×1光スイッチSWmmは、1×7光スイッチSWmの共通ポートPSmに接続されている光伝送路Lmの途上に介在し、この光伝送路Lmの末端に光伝送装置Rmを接続すれば、互いに通信し合う2台一組の光伝送装置(Rm1,Rm2)間の光伝送路(Lm1,Lm2)を自在に遮断・接続できる。
また、1系統の光伝送路が上述したTx用とRx用の2本の光ファイバで構成されている場合では、1系統の光伝送路について、TxとRxを個別に遮断接続することが考えられる。図13に2本の光ファイバで1系統の光伝送路が構成されている場合に対応する遮断接続型光マトリクススイッチ5bを例示した。ここでは、上記各実施例における1×7光スイッチSWmは、正確には、2×14光スイッチSWmbであり、共通ポートPSmは、TxとRxのそれぞれに対応して物理的に二つのポート(PSmt,PSmr)で構成されている。同様に、分岐ポートPmnについても、1系統毎に物理的な二つのポート(Pmnt,Pmnr)で構成されている。共通ポート(Psm:PSmt,PSmr)に接続されている1系統の光伝送路Lmは、物理的に2本の光ファイバ(Lmt,Lmr)で構成されている。そして、各光ファイバ(Lmt,Lmr)の延長途上に個別に1×1光スイッチ(SWmmt、SWmmr)が介在している。
この遮断接続型光マトリクススイッチ5bにおいて、1系統の光伝送路Lm毎に2個介在する1×1光スイッチ(SWmmt、SWmmr)は、個別に遮断接続するように動作する。一方、2×14光スイッチSWmbについては、共通ポートPSmにおける二つの物理的ポート(PSmt、PSmr)が、7系統の分岐ポートPmnのいずれかの二つの物理的ポート(Pmnt,Pmnr)に同時に内部接続する。
また、分岐ポートPmn間を接続する光伝送路Likには、上述した「クロスケーブル」を用いている。例えば、1番目の2×14光スイッチSW1bにおける1番目の分岐ポートP11と、2番目の2×14光スイッチSW2bにおける1番目の分岐ポートP21とを接続する場合、1番目の2×14光スイッチSW1bにおける1番目の分岐ポートP11の二つの物理的ポートP11tとP11rからの2本の光ファイバL12tとL12rは、2番目の2×14光スイッチSW2bにおける1番目の分岐ポートP21に至る途中で交差する。そして、2本の光ファイバL12tとL12rは、2番目の2×14光スイッチSW2bにおいて、1番目の2×14光スイッチSW1bにおける1番目の分岐ポートP11の二つの物理的ポートP11tとP11rとは配置が逆となる二つの物理的ポートP21rとP21tのそれぞれに接続されている。
なお、第5の実施例における遮断接続型光マトリクススイッチ(5,5b)においても、光伝送装置Rmが正常に動作しているかどうかを確認するためには、光伝送装置Rm自体が備える動作ランプの点灯状態などを視認するなどして行えばよい。あるいは、第3の実施例として示した光伝送装置動作検証システム3の変形例として、図14に示すように、上記の光伝送装置動作検証システム3に1×1光スイッチSWmmを付加した構成とする。そして、各光伝送装置RmもPC60と通信可能にLAN50に接続する。
このような構成では、PC60は、1×1光スイッチSWmmも制御の対象として、LAN50を介してスイッチング制御部40に制御信号を送信すればよい。この場合、スイッチング制御部40からの信号線42は、各1×1光スイッチSWmmにも接続され、各1×7光スイッチSWmに対しては、共通ポートPSmと分岐ポートPmn間の内部接続経路を切り替えるための切替信号を送信するとともに、各1×1光スイッチSWmmに対しては、光伝送路Lmの遮断と接続を指示するための信号(遮断・接続信号)を送信する。なお、PC60は、各1×1光スイッチSWmmに対して個別に遮断、あるいは接続を指示するための利用者入力を受け付け、1×1光スイッチSWmmごとの遮断、あるいは接続を指示する情報を制御信号に含めればよい。そして、互いに通信相手となる2台一組の光伝送装置(Rm1,Rm2)は、正常に動作していれば、互いに通信可能となったとき、通信中に光伝送路(Lm1,Lm2)が遮断されたとき、遮断していた光伝送路(Lm1,Lm2)が再接続されたとき、などに所定の情報をLAN50上に送出する。PC60は、その情報が受信できたか否か、制御信号によって設定した光伝送路の接続状態に対して予定通りの情報を出力したか否か、などを根拠に光伝送装置Rmが正常に動作しているか否かを判別することができる。
このように、第5の実施例では、光伝送路の経路(Lm1−Lik−Lm2)を切り替える動作に加え、光伝送路Lmを個々に遮断・接続できる光マトリクススイッチ5を構成している。それによって、互いに通信し合う2台の光伝送装置(Rm1,Rm2)の組を自由に設定し、その多種多様な光伝送装置の組み合わせ(Rm1,Rm2)の下で、光伝送路Lmが遮断されたり再接続されたりした際に、各光伝送装置Rmが正常に動作するか否かを確認することができる。
この発明は、光伝送路を介して通信する光伝送装置の動作検証を行う用途などに利用可能である。
1,2 光マトリクススイッチ、3 光伝送装置動作検証システム、
5,5b 遮断接続型光マトリクススイッチ、10 筐体、
31〜38 光アダプタ、40 スイッチング制御部、
41 LANポート、42 信号線、50 LAN、
60 情報処理装置(パーソナルコンピュータ)、100 操作画面、
111〜118,211〜218 装置オブジェクト、150 装置間結線画像、
200 接続構成画面、201〜208 スイッチオブジェクト、
230 スイッチ間結線画像、
A1〜A4,B1〜B4 光伝送装置、
Lik(i=1〜7,k=1〜8,i<k,i≠k) 分岐ポート間の光伝送路、
Likt,Likr,Lmt,Lmr 光ファイバ
Lm 共通ポートに接続される光伝送路、
MX 従来の光マトリクススイッチ、
PSm,PSmt,PSmr 共通ポート、
Pmn,Pmnt,Pmnr(n=1〜7) 分岐ポート、
Rm,Rm1,Rm2,Rmb(m,m1,m2=1〜8) 光伝送装置、
SWm 1×7光スイッチ、SWmm 1×1光スイッチ

Claims (6)

  1. 1系統ごとに少なくとも1本の光ファイバを用いた光伝送が行われ、n≧2として、n+1個の1×n光スイッチを含んで構成され、
    各1×n光スイッチは、1系統の光伝送路と接続される1系統の共通ポートと、n系統の光伝送路のそれぞれに接続されるn系統の分岐ポートと、前記共通ポートと前記n系統の分岐ポートのいずれかの1系統とを選択的に接続するための光路切替機構とを備え、
    前記各1×n光スイッチにおける前記n系統の分岐ポートに接続されている光伝送路は、他のn個の1×n光スイッチのそれぞれの系統の分岐ポートに接続されている
    ことを特徴とする光マトリクススイッチ。
  2. 請求項1において、1系統の光伝送路について遮断と接続を行う1×1光スイッチをn+1個備えるとともに、前記n+1個の1×n光スイッチのそれぞれの共通ポートに接続される各光伝送路の途上に前記1×1光スイッチが一つ介在していることを特徴とする光マトリクススイッチ。
  3. 請求項1または2において、受信した制御信号に基づいて前記各1×n光スイッチにおける前記光路切替機構を制御し、前記各共通ポートに接続されている光伝送路の内の任意の2系統を、対応する2個の1×n光スイッチの前記分岐ポート間の光伝送路を経由させて接続するスイッチング制御部を備えたことを特徴とする光マトリクススイッチ。
  4. 請求項3に記載の光マトリクススイッチと、前記スイッチング制御部と所定のネットワークを介して通信する外部装置とを含んで構成されて、前記各共通ポートに光伝送路を介して接続される光伝送装置の動作を検証するための光伝送装置動作検証システムであって、
    前記外部装置は、表示器と、前記スイッチング制御部と所定の通信ネットワークを介して通信する通信部と、制御部と
    を備えることを特徴とする光伝送装置動作検証システム。
  5. 請求項4において、前記制御部は、
    前記共通ポートに光伝送路を介して接続された光伝送装置に対応する装置オブジェクトを前記表示器に複数表示するとともに、複数の前記装置オブジェクトから任意の二つの装置オブジェクトが選択されたことを前記表示器に表示する選択処理と、
    前記選択処理で選択された前記二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間を光路で接続させるための制御信号を、前記通信部を介して前記光マトリクススイッチに送信する送信処理と、
    前記2系統の共通ポート間を光路で接続させたときの前記光マトリクススイッチ内の経路を示す経路画像を前記表示器に表示する経路表示処理と
    を実行することを特徴とする光伝送装置動作検証システム。
  6. 請求項4において、前記制御部は、
    前記共通ポートに光伝送路を介して接続された光伝送装置に対応する装置オブジェクトを前記表示器に複数表示するとともに、複数の前記装置オブジェクトのうちの二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間を光路で接続させたときの前記光マトリクススイッチ内の経路を示す経路画像を前記表示器に表示する経路表示処理と、
    前記経路画像において、前記二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間の接続が解除されたことを前記表示器に表示する解除処理と、
    前記解除処理で接続が解除された前記二つの装置オブジェクトに対応する2系統の共通ポート間の接続を解除するための制御信号を、前記通信部を介して前記光マトリクススイッチに送信する送信処理と
    を実行することを特徴とする光伝送装置動作検証システム。
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