JP2018066831A - 映像表示システムおよびその制御方法 - Google Patents
映像表示システムおよびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018066831A JP2018066831A JP2016204992A JP2016204992A JP2018066831A JP 2018066831 A JP2018066831 A JP 2018066831A JP 2016204992 A JP2016204992 A JP 2016204992A JP 2016204992 A JP2016204992 A JP 2016204992A JP 2018066831 A JP2018066831 A JP 2018066831A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- video display
- signal
- display device
- control device
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
Abstract
【課題】複数の映像表示装置を、個別に識別記号を設定することが可能な映像表示システムを提供する。【解決手段】映像表示システム300は、個別の識別記号が付与される複数の映像表示装置100と、映像表示装置を制御する制御装置200と、映像表示装置を制御装置に直列に接続し、制御装置から映像表示装置に第1信号を伝達する第1信号ライン80と、映像表示装置を制御装置に並列に接続し、制御装置と映像表示装置との間にて第2信号を伝達する第2信号ライン70とを備え、各映像表示装置は、第2信号を受信する制御部と、第1信号を下流の第1信号ラインに送信することを第2信号に応じて選択可能であり、第1信号の受信状態を出力する信号処理部とを含み、制御装置は、第1信号を第1信号ラインに出力し、かつ、第2信号を第2信号ラインに出力し、制御部は、第2信号と、第1信号の受信状態とに基づき、映像表示装置に識別記号を付与する。【選択図】図1
Description
本発明は、映像表示システムおよびその制御方法に関し、特に映像表示システムを構成する複数の映像表示装置に対し、個別に制御用の識別記号が付与される技術に関する。
映像表示システムは、複数の画面からなるマルチ画面に映像を表示する。これらのマルチ画面を構成する映像表示装置においては、複数の映像表示装置が連動して動作し、複数の画面で1つの映像表示システムとして動作する。またこれら複数の映像表示装置は例えば3行3列などマトリックス状に並べて構成することにより、1つの大画面が構成されることが多い。
このような複数の映像表示装置から成る映像表示システムでは、マルチ画面全体で同一の輝度、画質となるように、各映像表示装置の輝度や画質などを個別に調整する必要がある。そのためには、各映像表示装置の画面に表示される映像の輝度および画質を、映像表示装置ごとに調整する必要がある。個別に調整するためには各映像表示装置を識別するための番号を設定する必要がある。特許文献1には、リモートコントローラを使用して、ディスプレイ装置ごとにID番号(識別番号)を設定するマルチディスプレイが開示されている。
また特許文献2には、個別のID番号を付与して制御を行う複数の装置を、共通の通信ラインを介して縦列に接続した電子機器システムが開示されている。そのシステムにおいては、共通の通信ラインに縦列接続された初段(上位)の装置から後段(下位)の装置に、順に、ID番号が付与される。
従来の映像表示システムにおいては、リモコンなどを用いて各映像表示装置に個別の識別記号を付与する場合、映像表示装置1台ごとに識別記号を設定する必要があった。
また、複数台の映像表示装置が共通の通信ラインによって縦列に接続される映像表示システムにおいては、縦列接続された初段(上位)の映像表示装置から縦列接続の順番に従って、後段(下位)の映像表示装置に識別記号を設定する。しかし、その方法では、上位の機器と下位の機器との間の通信の送受信を遮断できる構造が必要であった。
そのような縦列接続された従属接続型の構成を含む映像表示システムは、縦列接続の途中のいずれかの箇所で故障が発生すると、故障した機器より上位の機器は制御可能であるが、故障した機器より下位の機器は制御不可能となる問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、共通の通信ラインを介して接続される複数の映像表示装置に、個別に識別記号を設定することが可能な映像表示システムの提供を目的とする。
本発明に係る映像表示システムは、個別の識別記号が付与される複数の映像表示装置と、複数の映像表示装置を制御する制御装置と、複数の映像表示装置を制御装置に直列に接続し、制御装置から映像表示装置に第1信号を伝達する第1信号ラインと、複数の映像表示装置を制御装置に並列に接続し、制御装置と映像表示装置との間において第2信号を双方向に伝達する第2信号ラインとを備え、各映像表示装置は、第2信号を第2信号ラインより受信する制御部と、上流の第1信号ラインより受信する第1信号を下流の第1信号ラインに送信するまたは送信しないを第2信号に応じて選択可能であるとともに、第1信号の受信状態を判定し判定結果を制御部に出力する信号処理部とを含み、制御装置は、第1信号を第1信号ラインに出力し、かつ、個別の識別記号を含む第2信号を第2信号ラインに出力し、映像表示装置の制御部は、個別の識別記号を含む第2信号と、第1信号の受信状態とに基づき、映像表示装置に識別記号を付与する。
本発明によれば、共通の通信ラインを介して接続される複数の映像表示装置に、個別に識別記号を設定する映像表示システムの提供が可能である。その映像表示システムは、リモコンなどで事前にID番号を設定することなく、個別にID番号を設定することができる。また、本発明に係る映像表示システムは、共通の通信ラインを介して接続した複数の映像表示装置のうちの1台が故障したとしても、故障した映像表示装置以外の映像表示装置を制御可能である。
本発明に係る映像表示システムの実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号が付される。それらは、名称および機能も同じであるため、詳細な説明を省略する場合がある。
<実施の形態1>
(映像表示システム)
図1は、本実施の形態1における映像表示システム300の構成を示す図である。
(映像表示システム)
図1は、本実施の形態1における映像表示システム300の構成を示す図である。
図1に示すように、映像表示システム300は、制御装置200と複数の映像表示装置100−1、100−2、100−3、100−4、100−5、100−6、100−7、100−8、100−9とを備える。映像表示装置100−1から100−9の各々の詳細な構成は後述するが、同一の構成を有する。よって、映像表示装置100−1から100−9に共通の構成、動作または効果を説明する際、それら各映像表示装置に付される符号は、単に映像表示装置100とも表記する。
映像表示システム300は、複数の映像表示装置100を備える。各映像表示装置100は、連動して動作し、1または複数のディスプレイとして機能する。本実施の形態1の映像表示システム300は、3行×3列のマトリックス状に配置された9台の映像表示装置100を備える。なお、映像表示システム300を構成する映像表示装置100の個数は9に限定されない。すなわち、その個数は、2から8または10以上であってもよい。
映像表示装置100は、例えば、背面から画面に映像を投射するリアプロジェクション方式の映像表示装置、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、LEDディスプレイなどである。各映像表示装置100は、入力される映像情報をそれぞれ個別に表示する。
映像表示システム300が備える制御装置200は、各映像表示装置100の連動を制御する。つまり、制御装置200は、映像表示システム300を構成する複数のディスプレイとして各映像表示装置100が機能するための制御を行う。
図1に示すように、各映像表示装置100は、第1信号ライン80によって、制御装置200に直列に接続される。具体的には、第1信号ライン80上において、制御装置200に近い方から順に、映像表示装置100−1、100−2、100−3、100−4、100−5、100−6、100−7、100−8、100−9が制御装置200に対して直列に接続される。制御装置200は、第1信号ライン80を介してデイジーチェインにより、各映像表示装置100に第1信号つまり映像信号等を供給する。また、それら複数の映像表示装置100は、第2信号ライン70によって、制御装置200に並列に接続される。制御装置200と各映像表示装置100とは、第2信号ライン70を介して第2信号を双方向に送受信する。第2信号は、制御装置200が各映像表示装置100を制御するための信号を含む。また、制御装置200は、ユーザーにより操作される外部インターフェース(以下、操作インターフェースともいう)を有する。操作インターフェースは、例えばキーボードやリモートコントローラ、制御装置200に接続されたPC(Personal Computer)である。
(映像表示装置)
図2は、映像表示装置100の構成の一部を示す図である。図2に示すように、映像表示装置100は、信号処理部40を備える。信号処理部40は、上流側の第1信号ライン80aを介して制御装置200から送信される第1信号を受信し、また、その受信した第1信号を下流側の第1信号ライン80bを介して他の映像表示装置100に送信する。つまり、信号処理部40は、上流の第1信号ライン80aより受信する第1信号を下流の第1信号ライン80bに出力する。なお、上流とは、第1信号ライン80上において、制御装置200に近づく方向を示し、下流とは、制御装置200から遠ざかる方向を示す。
図2は、映像表示装置100の構成の一部を示す図である。図2に示すように、映像表示装置100は、信号処理部40を備える。信号処理部40は、上流側の第1信号ライン80aを介して制御装置200から送信される第1信号を受信し、また、その受信した第1信号を下流側の第1信号ライン80bを介して他の映像表示装置100に送信する。つまり、信号処理部40は、上流の第1信号ライン80aより受信する第1信号を下流の第1信号ライン80bに出力する。なお、上流とは、第1信号ライン80上において、制御装置200に近づく方向を示し、下流とは、制御装置200から遠ざかる方向を示す。
また、映像表示装置100は通信ポート30と制御部50とを含む。制御部50は、その通信ポート30と第2信号ライン70とを介して、制御装置200と映像表示装置100との間において第2信号を送受信する。
また各々の映像表示装置100は、制御部50がアクセス可能な記憶部60を備える。記憶部60は設定情報などを記憶可能である。設定情報とは、例えば映像表示装置100の輝度、および画質に関する設定や、制御装置200が映像表示装置100を個別に制御するための識別記号、例えばID番号などである。
制御部50は、信号処理部40の出力の入/切の制御が可能である。制御装置200は、第2信号ライン70および通信ポート30を介して、制御部50に信号処理部40の出力の入/切を制御する信号を送信する。なお、その信号は第2信号として第2信号ライン70を介して制御装置200から映像表示装置100に送られる。制御部50は、その受信した第2信号に基づき、信号処理部40の出力の入/切を制御する。
また、映像表示装置100は、映像表示部90を含む。信号処理部40は、第1信号ライン80から受信した第1信号つまり映像信号を映像表示部90に出力する。制御部50は、映像表示部90に表示する画像または映像を制御可能である。
(信号処理部)
図3は、信号処理部40の内部の構成を示す図である。信号処理部40は、信号受信部41と信号送信部42と信号判定部43とを含む。信号受信部41は、上流側の第1信号ライン80aから第1信号を受信する。信号受信部41の出力は、信号判定部43に入力される。信号判定部43は、信号受信部41に入力される第1信号つまり映像信号の有信号または無信号の判定を行う。信号判定部43は、その判定結果を制御部50に出力する。つまり、信号処理部40は、映像表示装置100が第1信号ライン80aから第1信号を受信しているかを判定する信号判定機能を有する。また、信号受信部41で受信した映像信号は映像表示部90と、信号送信部42とに出力される。信号送信部42が、下流の第1信号ライン80bに映像信号を出力するか否かは、制御部50によって制御される。つまり、上述したように、制御部50によって、信号送信部42の出力の入/切の制御が行われる。
図3は、信号処理部40の内部の構成を示す図である。信号処理部40は、信号受信部41と信号送信部42と信号判定部43とを含む。信号受信部41は、上流側の第1信号ライン80aから第1信号を受信する。信号受信部41の出力は、信号判定部43に入力される。信号判定部43は、信号受信部41に入力される第1信号つまり映像信号の有信号または無信号の判定を行う。信号判定部43は、その判定結果を制御部50に出力する。つまり、信号処理部40は、映像表示装置100が第1信号ライン80aから第1信号を受信しているかを判定する信号判定機能を有する。また、信号受信部41で受信した映像信号は映像表示部90と、信号送信部42とに出力される。信号送信部42が、下流の第1信号ライン80bに映像信号を出力するか否かは、制御部50によって制御される。つまり、上述したように、制御部50によって、信号送信部42の出力の入/切の制御が行われる。
(第1信号ラインによる直列接続)
制御装置200は、各映像表示装置100を直列に接続する。図1に示すように、制御装置200は、映像表示装置100−1に、第1信号ライン80を介して接続する。より具体的には、第1信号ライン80によって、制御装置200の送信部(図示せず)は、映像表示装置100−1の信号受信部41に接続される。そして、映像表示装置100−1の信号送信部42が、映像表示装置100−2の信号受信部41に第1信号ライン80によって接続される。同様に映像表示装置100−mの信号送信部42が、制御装置200からみて下流側に配列される映像表示装置100−(m+1)の信号受信部41に接続される。なお、mは自然数である。
制御装置200は、各映像表示装置100を直列に接続する。図1に示すように、制御装置200は、映像表示装置100−1に、第1信号ライン80を介して接続する。より具体的には、第1信号ライン80によって、制御装置200の送信部(図示せず)は、映像表示装置100−1の信号受信部41に接続される。そして、映像表示装置100−1の信号送信部42が、映像表示装置100−2の信号受信部41に第1信号ライン80によって接続される。同様に映像表示装置100−mの信号送信部42が、制御装置200からみて下流側に配列される映像表示装置100−(m+1)の信号受信部41に接続される。なお、mは自然数である。
複数の映像表示装置は第1信号ライン80にて、順序番号mの映像表示装置100−mの信号処理部40の信号送信部42と、順序番号(m+1)の映像表示装置100―(m+1)の信号処理部40の信号受信部41とが、第1信号ライン80により、直列に、例えば縦列に接続される。
第1信号ライン80にて伝達される第1信号は、例えば映像信号や音声信号である。その第1信号は、上述した信号判定部43が、受信状況を判定する対象でもある。
(第2信号ラインによる並列接続)
図1に示すように、映像表示装置100−1と映像表示装置100−2とは、制御装置200に対し、第2信号ライン70によって並列に接続される。同様に、映像表示装置100−3から100−9も、制御装置200に対し、第2信号ライン70によって並列に接続される。以下に、その並列接続の構成を説明する。
図1に示すように、映像表示装置100−1と映像表示装置100−2とは、制御装置200に対し、第2信号ライン70によって並列に接続される。同様に、映像表示装置100−3から100−9も、制御装置200に対し、第2信号ライン70によって並列に接続される。以下に、その並列接続の構成を説明する。
図4および図5は、第2信号ライン70と各映像表示装置100との接続を示す図である。各映像表示装置100は、通信ポート30を含む。図4に示す並列接続においては、1本の第2信号ライン70が各映像表示装置100に対応して分岐される。その分岐先は、映像表示装置100が含むコネクタ31に接続される。コネクタ31は、映像表示装置100の内部で通信ポート30に接続される。また、上記の分岐は、例えば、第2信号ライン70を構成するケーブルが分岐されることにより実現される。
図5に示す並列接続においては、各映像表示装置100を接続するケーブルは分岐されず、映像表示装置100の内部にて、その第2信号ライン70は分岐される。各映像表示装置100は、第2信号ライン70が接続されるコネクタ32とコネクタ33とを有する。第2信号ライン70の一端は、映像表示装置100のコネクタ32に接続し、その第2信号ライン70の他端は、他の映像表示装置100のコネクタ33に接続する。各映像表示装置100間は、第2信号ライン70で接続される。映像表示装置100の内部では、コネクタ32とコネクタ33の間は直接接続され、その直接接続されるライン上に分岐が設けられる。その分岐先が通信ポート30に接続される。つまり、図5の映像表示装置100は、その内部にて分岐された第2信号ライン70が通信ポート30に接続されることにより、制御装置200に対し並列に接続される。
図4に示す映像表示装置100と、図5に示す映像表示装置100とは、各映像表示装置100に接続する第2信号ライン70の接続構成、つまりケーブルの接続構成は異なる。しかし、いずれの映像表示装置100も制御装置200に対し、第2信号ライン70を介して、並列に接続される。
(識別記号)
制御装置200が、映像表示システム300を構成する各映像表示装置100のうち、特定の映像表示装置を個別に制御する場合、各映像表示装置100には予め互いに異なる識別記号が設定される必要がある。識別記号とは、制御装置200が、各映像表示装置100を個別に識別するための記号であり、以下の説明において、「ID」とも表記する。識別記号は、例えば、数字、文字、符号等を含む。例えば、識別記号は、整数、アルファベット等である。制御装置200が、映像表示装置100を個別に識別可能なものであればよい。また、識別記号の桁数や文字数は、予め映像表示システム300内で規定される。例えば、識別記号が整数の場合、ID=00〜99、または、ID=000〜999などであり、それら桁数は映像表示システム300内で規定されていればよい。
制御装置200が、映像表示システム300を構成する各映像表示装置100のうち、特定の映像表示装置を個別に制御する場合、各映像表示装置100には予め互いに異なる識別記号が設定される必要がある。識別記号とは、制御装置200が、各映像表示装置100を個別に識別するための記号であり、以下の説明において、「ID」とも表記する。識別記号は、例えば、数字、文字、符号等を含む。例えば、識別記号は、整数、アルファベット等である。制御装置200が、映像表示装置100を個別に識別可能なものであればよい。また、識別記号の桁数や文字数は、予め映像表示システム300内で規定される。例えば、識別記号が整数の場合、ID=00〜99、または、ID=000〜999などであり、それら桁数は映像表示システム300内で規定されていればよい。
本実施の形態1においては、識別記号は2桁の整数で規定した整数であり、以下の説明では「ID番号」とも表記する。さらに、それら2桁の整数のうち、特定の映像表示装置100を個別に制御するために各映像表示装置100に付与するID番号はn(nは2桁の整数)とし、n=01〜99とする。
一方で、ID=00には、制御装置200が、複数の映像表示装置100を同時に制御できる機能を付与する。つまり、各映像表示装置100は、個別に設定されたID=01〜99に関係なく、ID=00が付された第2信号に対して反応する。それにより、制御装置200は、全ての映像表示装置100を制御することが可能である。
制御装置200は、例えば制御コマンドにID=00を含む第2信号を、第2信号ライン70を介して、各映像表示装置100に送信する。第2信号ライン70によって並列に接続された全ての映像表示装置100の制御部50は、通信ポート30を介してID=00を含む第2信号を受信する。全ての制御部50は、その第2信号に基づいて動作する。一方で、例えば、制御装置200が、制御コマンドにID=99を付して第2信号を送信した場合、ID=00の場合と同様に、第2信号ライン70に接続される全ての映像表示装置100の制御部50が、そのID=99の第2信号を受信するものの、その第2信号に基づいた制御を実行するのは、ID=99が付与された映像表示装置100が備える制御部50のみである。
以上の方法は、各映像表示装置100に対し個別に設定されたID=01〜99とは異なるID=00を付した第2信号を制御装置200が送信することで、複数の映像表示装置100を同時に制御可能とした。しかし、その同時制御の方法は、個別制御用のコマンドとは異なる複数台同時制御用のコマンドを制御装置200が各映像表示装置100に送信することで実現しても良い。
(識別記号付与のための映像表示システムの制御方法)
図6は、各映像表示装置100に識別記号つまり個別識別用のID番号を設定する際の、制御装置200が実行する処理を示すフローチャートである。また、図7は、各映像表示装置100にID番号を付与する際の、映像表示装置100の動作を示すフローチャートである。本明細書では、図6と図7は、別々に記載しているが、実際には、制御装置200の動作と各映像表示装置100の動作とは、互いに連携して実行される。
図6は、各映像表示装置100に識別記号つまり個別識別用のID番号を設定する際の、制御装置200が実行する処理を示すフローチャートである。また、図7は、各映像表示装置100にID番号を付与する際の、映像表示装置100の動作を示すフローチャートである。本明細書では、図6と図7は、別々に記載しているが、実際には、制御装置200の動作と各映像表示装置100の動作とは、互いに連携して実行される。
制御装置200は、図6のステップS201の処理から開始する。ステップS201において、制御装置200が、映像表示システム300を構成する映像表示装置100に対し、ID番号設定モードの起動コマンドを含む第2信号を、第2信号ラインを介して送信する。この際、第2信号ライン70に並列に接続されたすべての映像表示装置100が、ID番号設定モードを起動するように、制御装置200は、第2信号にID=00を付して送信する。つまり、第2信号には、個別の識別記号とは異なるID=00が含まれる。
映像表示装置100は、図7のステップS101の処理から開始する。ステップS101において、第2信号ライン70によって並列に接続された全ての映像表示装置100の制御部50が、ID番号設定モードの起動コマンドを受信する。
つづいて、ステップS102において、ID番号設定モードの起動コマンドを受信した制御部50は、その起動コマンドに基づいてID番号設定モードに移行する。またその際、制御部50は、信号処理部40の信号送信部42の出力をOFFに制御する。その制御方法は、例えば以下の通りである。制御部50は、ID番号設定モードの起動コマンドを受信することにより、信号送信部42の出力をOFFに制御する制御信号を信号送信部42に出力しても良い。または、制御部50は、ID番号設定モードの起動コマンドとともに信号送信部42の出力をOFFにする制御信号が含まれた第2信号を制御装置200から受信し、その制御信号に基づいて、信号送信部42の出力をOFFに制御する制御信号を信号送信部42に出力しても良い。つまり、この場合、制御装置200が、信号送信部42の出力をOFFにする制御信号を第2信号に含めて送信する。
ステップS202において、制御装置200の送信部(図示せず)は、第1信号ライン80に第1信号を出力する。なお、ステップS202の実行タイミングは、ステップS201にて、制御装置200が各映像表示装置100に第2信号を出力してから一定時間経過後であっても良いし、ステップS102にて、信号送信部42の出力をOFFに制御した制御部50が、OFF完了の信号を第2信号ラインに出力し、その信号を制御装置200が受信した後であっても良い。なお、これらステップS102およびステップS202は、準備ステップである。
次にステップS203において、制御装置200は、操作インターフェースを介して入力された個別の識別記号としてID番号を読み込む。つまり、このステップS203は読込ステップである。ここでは、そのID番号をID=nとする。なお、このステップにおいては、nは、00を除く2桁の整数である。そのID番号は、後述するステップにおいて、映像表示装置100に設定する個別の識別記号である。また、このステップS203は、ユーザーが操作インターフェースを介してID番号を入力するステップを含んでもよい。
つづいて、ステップS204において、ステップS203にてID番号(ID=n)を読み込んだ制御装置200は、ID番号設定コマンドを第2信号として第2信号ラインに出力する。ID番号設定コマンドには、特定の映像表示装置100にID=nを付与するコマンドが含まれている。また、制御装置200は、そのID番号設定コマンドを含む第2信号にID=00を付して送信する。なお、このステップS204は第2信号出力ステップである。
ステップS103にて、第2信号ライン70に接続されるすべての映像表示装置100は、ステップS204にて送信されたID番号設定コマンドを受信する。
次にステップS104において、映像表示装置100は、ステップS202によって制御装置200から送信されている第1信号の受信状態を確認する。つまり、信号処理部40の信号判定部43が第1信号の受信状態を判定し、その判定結果を制御部50に出力する。映像表示装置100の制御部50が信号判定部43より入力した判定結果が、「第1信号の受信なし」であった場合、つまりステップS104にてNOの場合、ステップS103にてID番号設定コマンドを受信していても、ID番号を設定する処理は行わず、ステップS103に戻る。一方で、映像表示装置100の制御部50が信号判定部43より入力した判定結果が、「第1信号の受信あり」であった場合、つまりステップS104にてYESの場合、ステップS105に移行する。なお、このステップS104は判定結果出力ステップである。
そして、ステップS105において、制御部50は、ステップS103にて第2信号として受信したID番号設定コマンドに基づいて、その制御部50が含まれる映像表示装置100のID番号をID=nに設定する。つまり、制御部50は、映像表示装置100に個別の識別記号を付与する。なお、このステップS105は識別記号付与ステップである。
ステップS105につづくステップS106において、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30より制御装置200に第2信号を送信する。その第2信号には、設定したID番号(ID=n)の情報が含まれる。また、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する制御を実行する。
以上のように、制御部50は、ID番号設定モードに移行しており、かつ、信号判定部43の判定結果が「第1信号の受信なし」である場合には、ID番号設定コマンドを受信しても、自身のID番号を変更しない。また、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を返さない。一方で、制御部50は、ID番号設定モードに移行しており、かつ、信号判定部43の判定結果が「第1信号の受信あり」である場合には、ID番号設定コマンドを受信することにより、自身のID番号をID=nに設定する。また、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を制御装置200に送信する。
ステップS205において、制御装置200は、ステップS106にて映像表示装置100が送信したID番号設定コマンドに対する応答を受信しているか判定する。
制御装置200が、ID番号設定コマンドに対する応答である第2信号を受信した場合、つまりステップS205でYESの場合、制御装置200は、ステップS206において、ID=nの映像表示装置100に対し、信号送信部42の出力をONにする制御コマンドを第2信号として送信する。つまり、その第2信号には、ID=nが付される。
例えば、本実施の形態1においては、ID番号がn=01である場合、第1信号ライン80にて直列に接続された1台目の映像表示装置100−1が、ID=01に設定される。
ステップS107において、ステップS105にてID=01が設定された映像表示装置100−1は、ステップS205にて送信された信号送信部42をONにするコマンドを受信する。制御部50は、そのコマンドに基づいて、信号送信部42をONにする。なお、このステップS106は第1信号出力ステップである。そして、信号送信部42は、信号受信部41で受信した第1信号を下流側の第1信号ライン80に出力する。すなわち、信号送信部42は、第1信号ライン80にて直列に接続された2台目の映像表示装置100−2に第1信号を送信する。映像表示装置100−2の信号受信部41は、その第1信号を受信する。
映像表示システム300が、映像表示装置100−2にID=02を設定する場合、ステップS203に戻る。そして、ステップS203において、操作インターフェースを介して入力されたID番号(n=02)を読み込む。制御装置200は、ステップS204にて、設定するID番号(n=02)を含むID番号設定コマンドを第2信号として送信する。その際、その第2信号にはID=00を付して送信する。
ステップS103にて、第2信号ライン70に接続された全ての映像表示装置100の制御部50は、ステップS204にて制御装置200から送信された第2信号を受信する。しかし、ID=01が既に設定された、映像表示装置100−1は、既にID番号設定モードを解除しているため、ID設定用コマンドを受信しても反応しない。この動作は、信号判定部43による信号受信部41の第1信号受信あり、受信なしの判定結果に関係しない。
次に、第1信号ライン80にて縦列に接続された2台目の映像表示装置100−2は、ステップS102にて既にID番号設定モードに移行しており、信号処理部40の信号送信部42の出力も制御部50によってOFFに制御されている。ステップS103において、映像表示装置100−2を含む全ての映像表示装置100は、ステップS204にて制御装置200が送信したID番号設定コマンドを受信する。つづくステップS104にて、各信号判定部43は第1信号を受信しているか判定する。
ステップS104にて、映像表示装置100−2の信号判定部43は、「第1信号受信あり」と判定する。これは、上述したように、1台目の映像表示装置100−1の制御部50が、ID番号付与後に、その映像表示装置100−1の信号送信部42をONに切り替えることにより、2台目の映像表示装置100−2に第1信号が到達するためである。ステップS105にてYESと判定された、映像表示装置100−2は、ステップS105にて制御部50が自身のID番号をID=02に設定する。次にステップS106にて、映像表示装置100−2の制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答としてID番号02を含む第2信号を、通信ポート30より制御装置200に送信する。また、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。
ステップS205において、制御装置200は、映像表示装置100よりID番号設定コマンドに対する応答を受信したか判定する。ここでは、制御装置200は、映像表示装置100−2よりID番号設定コマンドに対する応答を受信する。そして、つづくステップS206にて、ID=02が設定された映像表示装置100−2に対し、信号送信部42をONするためのコマンドを送信する。この際、コマンドには、ID=02が付されて送信される。
ステップS107において、ID=02である映像表示装置100−2は、制御装置200が送信した信号送信部42のONコマンドを受信する。そのコマンドを受信した制御部50は、信号送信部42をONに切り替える。これにより、映像表示装置100−2の信号受信部41にて受信した第1信号を第1信号ラインに出力する。つまり、信号送信部42は、第1信号ライン80にて縦列に接続された3台目の映像表示装置100−3に第1信号を送信する。映像表示装置100−3の信号受信部41は、第1信号を受信する。
例えば、図1に示すように9台の映像表示装置100が、第1信号ライン80にて直列に接続されている場合、映像表示システム300は、上記と同様の動作を、9台目の映像表示装置100−9にID番号が設定されるまで繰り返す。
9台目の映像表示装置100−9にID=9が設定された後、ステップS106にて映像表示装置100−9のID設定モードが解除される。次に、ステップS203にて、ID番号が、ID=10に設定された場合、制御装置200は、ステップS204にて、ID=10を付与するID番号設定コマンドを第2信号として送信する。その第2信号には、ID=00が付される。
ステップS203にて、既にID番号が設定されたID=01〜09のそれぞれの映像表示装置100の制御部50は、その第2信号を受信するが、既にID番号設定モードが解除されているため、そのID番号設定コマンドに対しては反応しない。
一方で、制御装置200は、ステップS205にて、ID番号設定コマンド(ID=10)に対する応答がない場合、つまりステップS205にてNOの場合、ステップS207にて所定の時間、その応答を待つ。そして制御装置200は、タイムアウトになるか判定する。所定の時間が経過し、映像表示装置100より応答がない場合、タイムアウトと判定する。つまりステップS207にてYESの場合、制御装置200は、共通の第2信号ライン70に並列に接続した全ての映像表示装置100に、ID番号を設定できたものと判断する。そして、制御装置200は、ID番号設定モードを終了する。
以上をまとめると、本実施の形態1における映像表示システム300は、個別の識別記号が付与される複数の映像表示装置100と、複数の映像表示装置100を制御する制御装置200と、複数の映像表示装置100を制御装置200に直列に接続し、制御装置200から映像表示装置100に第1信号を伝達する第1信号ライン80と、複数の映像表示装置100を制御装置200に並列に接続し、制御装置200と映像表示装置100との間において第2信号を双方向に伝達する第2信号ライン70とを備え、各映像表示装置100は、第2信号を第2信号ライン70より受信する制御部50と、上流の第1信号ライン80より受信する第1信号を下流の第1信号ライン80に送信するまたは送信しないを第2信号に応じて選択可能であるとともに、第1信号の受信状態を判定し判定結果を制御部50に出力する信号処理部40とを含む。制御装置200は、第1信号を第1信号ライン80に出力し、かつ、個別の識別記号を含む第2信号を第2信号ライン70に出力する。映像表示装置100の制御部50は、個別の識別記号を含む第2信号と、第1信号の受信状態とに基づき、映像表示装置100に識別記号を付与する。
以上のような構成により、映像表示システム300は、制御装置200に対し直列に接続された上流側の映像表示装置100から順に、第2信号ライン70を介して個別の識別記号を付与することができる。
従来の映像表示システムは、初期設定時に、すべての映像表示装置が同一であるため、事前に各映像表示装置に対して、PC等により個別に接続して識別記号を設定する必要があった。また、事前に各映像表示装置100に対してPC等で1対1接続して識別記号を設定する際、重複するIDが割り当てられてしまった場合は、再度、映像表示装置100との接続を変更して重複しているID番号を変更する必要があった。本実施の形態1における映像表示システム300は、すべての映像表示装置100に対して、事前に識別記号を設定することなく、異なる識別記号を一度に設定することができる。また、映像表示システム300は、ID番号を一度に設定することができ、初期設定時の操作を従来よりも短時間で簡単に行うことが可能である。
また、本実施の形態によれば、リモコンなどにより事前に識別記号を設定することなく、共通の第2信号ライン70に接続した複数の映像表示装置100に識別記号を設定することができる。
また、本実施の形態によれば、共通の第2信号ライン70に複数の映像表示装置100を並列に接続しているため、識別記号を設定するために、上位の映像表示装置100と下位の映像表示装置100の通信の送受信を遮断する必要がなく、共通の通信ラインを、動作モードに応じて切り替え可能なスイッチを備える必要がない。
また、本実施の形態によれば、共通の第2信号ラインに複数の映像表示装置100を並列に接続し、上位の映像表示装置100と下位の映像表示装置100の通信の送受信を遮断できる構造になっていないため、識別記号設定後の映像表示システム300の運用中に、複数の映像表示装置100のうちの1台に故障が発生しても、共通の第2信号ライン70が途中で遮断されることなく、故障した映像表示装置100の上位の映像表示装置100ならびに、下位の映像表示装置100のいずれも制御可能である。
また、本実施の形態によれば、共通の第2信号ライン70に複数の映像表示装置100を並列に接続し、上位の映像表示装置100と下位の映像表示装置100の通信の送受信を遮断できる構造になっていないため、共通の第2信号ラインに複数の制御装置200を接続することが可能であり、識別記号設定後のシステム運用中に、複数の制御装置200のうちの1台に故障が発生し、映像表示装置100が制御できない状態となっても、共通の第2信号ライン70上に接続された残りの制御装置200から、複数の映像表示装置100の制御可能な映像表示システム300が構成できる。
また、本実施の形態1における映像表示システム300が備える映像表示装置100の制御部50は、個別の識別記号を含む第2信号を受信し、かつ、信号処理部40より第1信号の受信有りの判定結果を入力することにより、第2信号に含まれる個別の識別記号を映像表示装置100に識別記号を付与する。このような構成により、映像表示システム300は、制御装置200に対し直列に接続された上流側の映像表示装置100から順に、第2信号ライン70を介して個別の識別記号を設定することができる。
また、本実施の形態1における映像表示システム300が備える映像表示装置100の信号処理部40は、上流の第1信号ライン80より受信した第1信号を、下流の第1信号ライン80に出力する信号送信部42をさらに含み、制御部50は、制御装置200より送信される第2信号に基づいて信号送信部42の入切を制御する。このような構成により、映像表示システム300は、制御装置200に対し直列に接続された上流側の映像表示装置100から順に、第2信号ライン70を介して個別の識別記号を設定することができる。
また、本実施の形態1における映像表示システム300の制御方法は、各映像表示装置100の信号処理部40が特定の映像表示装置100まで第1信号が届くように制御された状態で、制御装置200が第1信号を第1信号ライン80に出力する準備ステップと、制御装置200が、個別の識別記号を含む第2信号を第2信号ライン70に出力する第2信号出力ステップと、特定の映像表示装置100の信号処理部40が、第1信号の受信状態を判定し自己の制御部50に出力する判定結果出力ステップと、特定の映像表示装置100の制御部50が、個別の識別記号を含む第2信号を受信し、かつ、信号処理部40より第1信号の受信有りの判定結果を入力することにより、第2信号に含まれる個別の識別記号を特定の映像表示装置100に付与する識別記号付与ステップとを備える。このような構成により、映像表示システム300は、制御装置200から第1信号ライン80を介して第1信号を受信している映像表示装置100のうち、第1信号ライン80上において、最も制御装置200から離れた映像表示装置100に、第2信号ライン70を介して個別の識別記号を付与することができる。
また,本実施の形態1における映像表示システム300の制御方法が備える準備ステップは、特定の映像表示装置100が、複数の映像表示装置100のうち、第1信号ラインによって制御装置200に直接接続された映像表示装置100であるように、各映像表示装置100の各制御部50が、自己の信号処理部40から第1信号が出力されないよう信号処理部40を制御することを含む。このような構成により、映像表示システム300の制御方法は、最初に、第1信号ライン80上において、最も制御装置200に近い映像表示装置100に、第2信号ライン70を介して個別の識別記号を付与することができる。
また,本実施の形態1における映像表示システム300の制御方法は、識別記号付与ステップの後、個別の識別記号を付与された特定の映像表示装置の制御部が、自己の信号処理部から第1信号が出力されるよう信号処理部を制御する第1信号出力ステップをさらに備える。このような構成により、映像表示システム300は、第1信号ライン80上において、個別の識別記号を付与した映像表示装置100よりも下流側に接続される映像表示装置100に個別の識別記号を付与することができる。
また,本実施の形態1における映像表示システム300の制御方法は、準備ステップと、第2信号出力ステップと、判定結果出力ステップと、識別記号付与ステップと第1信号出力ステップとが繰り返し実行される。このような構成により、映像表示システム300は、制御装置200に対し第1信号ライン80によって直列に接続された映像表示装置100に、順に、個別の識別記号を付与することができる。
また,本実施の形態1における映像表示システム300の制御方法は、制御装置200が、第2信号出力ステップにおいて第2信号に含めて送信される個別の識別記号を読み込む読込ステップをさらに備え、読込ステップは、第2信号出力ステップより前に実行される。このような構成により、映像表示システム300は、任意の個別の識別記号を、映像表示装置100に付与することができる。映像表示システム300は、読込ステップにおいて、例えば、操作者が入力した個別の識別記号を読み込むことで、操作者が選択する任意の個別の識別記号を、映像表示装置100に付与することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2における映像表示システムについて説明する。
本実施の形態2における映像表示システムについて説明する。
図9は、本実施の形態2における映像表示システム301の構成を示す図である。本実施の形態2における映像表示システム301は、制御装置200に第1信号ライン80によって接続される映像表示装置100の接続順序が、図1に示した実施の形態1における映像表示システム300のそれとは異なる。図9に示すように、第1信号ライン80上において、制御装置200に近い方から順に、映像表示装置100−1、100−2、100−3、100−6、100−5、100−4、100−7、100−8、100−9が制御装置200に対して直列に接続される。なお、図9において、ID=01から04までのID番号が図示されているが、それらは、以下に説明するID番号の設定フローにおいて説明されるものであり、映像表示システム301の初期状態において既に付されているものではない。本実施の形態2において、制御装置200の処理は、実施の形態1と同様であり、図6のフローチャートで示される。図8は、実施の形態2における各映像表示装置100に個別のID番号を設定する際の、映像表示装置100の動作を示すフローチャートである。
制御装置200は、図6のステップS201の処理から開始する。ステップS201において、制御装置200は、映像表示システム301を構成する映像表示装置100に対し、ID番号設定モードの起動コマンドを含む第2信号を、第2信号ラインを介して送信する。この際、第2信号ライン70に並列に接続されたすべての映像表示装置100が、ID番号設定モードを起動するように、制御装置200は、第2信号にID=00を付して送信する。つまり、第2信号には、識別記号としてID=00が含まれる。
ステップS202において、制御装置200の送信部(図示せず)は、第1信号ライン80に第1信号を出力する。
映像表示装置100は、図8のステップS121の処理から開始する。ステップS121において、映像表示装置100の制御部50は、制御装置200から送信されたID番号設定モードの起動コマンドを、第2信号ラインを介して受信する。
ステップS122において、映像表示装置100の制御部50は、受信した起動コマンドに基づいてID番号設定モードに移行する。またその際、制御部50は、信号処理部40の信号送信部42の出力をOFFに制御する。なお、ステップS202およびステップS122は準備ステップである。
ステップS123において、映像表示装置100の信号判定部43は、ステップS202によって制御装置200から送信されている第1信号の受信状態を判定し、その判定結果を制御部50に出力する。制御部50が信号判定部43より入力した判定結果が、「第1信号の受信なし」であった場合、つまりステップS123にてNOの場合、ステップS123を繰り返す。一方で、制御部50が信号判定部43より入力した判定結果が、「第1信号の受信あり」であった場合、つまりステップS123にてYESの場合、ステップS124に移行する。なお、このステップS123は判定結果出力ステップである。
ステップS124において、信号判定部43にて「第1信号の受信あり」と判定された映像表示装置100−1は、ID番号の設定対象である。よって、その信号判定部43が判定した「第1信号の受信あり」の判定結果に基づいて、制御部50は、ID番号の設定対象の映像表示装置であることをユーザーに示すため、映像表示部90に映像を表示する。例えば、表示する映像は全白映像である。なおこのステップS124は、映像表示ステップである。
また、ステップS124にて、制御部50が映像表示部90に表示する映像は、全白映像などの単色映像やテストパターンに限らず、例えば映像表示装置100の映像入力端子から入力される映像信号に基づく映像であってもよい。また、映像表示装置100が、例えばOSD(On Screen Display)などのメニュー表示機能がある映像表示装置であれば、制御部50は、OSDによるメニュー等を表示してもよい。つまり静止画でも良い。
ステップS203において、制御装置200は、操作インターフェースを介して入力されたID番号を読み込む。その際、本実施の形態2においては、そのID番号は、ユーザーが、ステップS124にて映像が表示された映像表示装置100−1に応じて入力したID番号を読み込む。本実施の形態では、ID=01である。なお、このステップS203は、読込ステップである。
つづいて、ステップS204において、ID番号(ID=01)を読み込んだ制御装置200は、ID番号設定コマンドを第2信号として第2信号ラインに出力する。ID番号設定コマンドには、映像表示装置にID=01を付与するコマンドが含まれている。また、制御装置200は、そのID番号設定コマンドを含む第2信号にID=00を付して送信する。なお、このステップS204は第2信号出力ステップである。
ステップS125にて、映像表示装置100の制御部50は、ステップS204にて送信されたID番号設定コマンドを受信しているか判定する。制御部50が、ID番号設定コマンド(設定するID番号がID=01)を受信している場合、つまりステップS125にてYESの場合、制御部50は、自身にID=01に設定する。つまり、制御部50は、ID番号設定モードに移行しており、かつ、信号判定部43にて第1信号受信ありと判定された映像表示装置100−1は、ステップS125にてID番号設定コマンドを受信すると、ステップS126にて、自身にID=01に設定する。
さらに、ステップS127にて、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30より制御装置200に送信する。この際、その応答は、第2信号ライン70に出力され、また、ID=01の情報を含む。そして、制御部50は、ID番号設定モードを解除し、通常動作モードに移行する。さらに、制御部50は、映像表示部90に表示した映像をOFFする。
ステップS205において、制御装置200は、ステップS127にて映像表示装置100−1が送信したID番号設定コマンドに対する応答を受信するか判定する。
制御装置200が、ID番号設定コマンドに対する応答を受信した場合、つまりステップS205でYESの場合、制御装置200は、ステップS206において、ID=01の映像表示装置100−1に対し、信号送信部42の出力をONにする制御コマンドを第2信号として送信する。つまり、その第2信号には、ID=01が付される。
ステップS128において、個別識別用のID番号がID=01である映像表示装置100−1は、信号送信部42のONコマンドを受信する。制御部50は、そのコマンドに基づき、信号送信部42をONにする。なお、このステップS128は第1信号出力ステップである。これにより、信号受信部41にて受信した第1信号を、信号送信部42より第1信号ライン80に出力する。第1信号ライン80にて縦列に接続された2台目の映像表示装置100−2の信号受信部41は、映像表示装置100−1から出力される第1信号を受信する。
2台目の映像表示装置100−2は、ステップS122で、既にID番号設定モードに移行している。また、上記のステップS128により、映像表示装置100−2は第1信号を受信している。よって、ステップS123においては、映像表示装置100−2の信号判定部43は、第1信号受信ありと判定する。ステップS124にて、第1信号ライン80に直列に接続された2台目の映像表示装置100−2の制御部50は、映像表示部90に番号設定の付与対象であることを示す映像を表示するよう制御する。
ステップS203において、制御装置200は、ID=02を読み込む。この値は、操作インターフェースを介して入力される。ステップS204にて、制御装置200は、個別識別用のID番号設定コマンド(設定するID番号n=02)を第2信号として、第2信号ライン70に出力する。その第2信号にはID=00が付され、第2信号ラインに接続する全ての映像表示装置100に向けて送信される。
ID=01に設定された、1台目の映像表示装置100−1は、信号受信部41にて第1信号を受信しているが、既にID番号設定モードを解除している。そのため、映像表示装置100−1の制御部50は、ID設定用コマンド(第2信号)を第2信号ラインから受信しても反応しない。また、映像表示装置100−1の制御部50は、映像表示部90にID番号設定対象であることの映像表示を行わない。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号判定部43にて第1信号受信なしと判定される映像表示装置100においては、その制御部50がID番号設定コマンドを受信しても、自身のID番号を変更することはない。また、それら映像表示装置100の制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を返さない。
第1信号ライン80にて縦列に接続された2台目の映像表示装置100−2は、ID番号設定モードに状態移行している。なおかつ、その信号受信部41が第1信号を受信しており、信号判定部43は、第1信号受信ありの判定結果を制御部50に出力する。よって、制御部50は、ID番号設定コマンドを受信すると、ステップS126で自身のID番号をID=02に設定する。また、ステップS127にて、制御部50は、受信したID番号設定用コマンドに対する応答を、通信ポート30よりID=02の情報を含めて制御装置200に送信する。また、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。さらに制御部50は、映像表示部90に表示したID番号設定対象の映像表示をOFFする。
ID番号設定コマンドに対する応答を受信した制御装置200は、ステップS206で、ID=02の映像表示装置100−2に対し、信号送信部42をONに制御するためのコマンドを送信する。この際、そのコマンドは、ID=02に向けて送信する。
個別の識別記号がID=02である映像表示装置100−2は、信号送信部42のONコマンドを受信する。そして制御部50は、信号送信部42をONにする。これにより、映像表示装置100−2の信号受信部41にて受信した第1信号を、信号送信部42は第1信号ラインに出力する。第1信号ライン80にて縦列に接続された3台目の映像表示装置100−3の信号受信部41は、その映像表示装置100−2の信号送信部42より出力された第1信号を受信する。
同様にして、映像表示システム301は、制御装置200に対し、第1信号ライン80によって直列に接続された3番目の映像表示装置100−3を、ID=03として設定する。
ID番号設定コマンドに対する応答を受信した制御装置200は、ID番号03に対し、信号処理部40の信号の送信部をONするためのコマンドをID番号=03に向けて送信する。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号受信部41が第1信号を受信した次の4台目の映像表示装置100−6の制御部50は、同様に映像表示部90に番号設定対象であることを示す映像を表示する。
第1信号ライン80にて直列に接続した順番の通りにID番号を設定するのであれば、図9に示すように、4台目に位置する映像表示装置100−6は、個別識別用のID番号がID=04に設定される。しかしながら、映像表示システム301が、図9に示すような、3行3列のマトリックス状に複数の映像表示装置100を備える場合、各行において、マトリックスの左側から昇順にID番号を設定する構成が好ましいこともある。その場合、図10に示すように、映像表示装置100−6には、ID番号として、ID=06が設定される。
映像表示装置100−6は、ID番号設定モードに状態遷移しており、かつその信号受信部41が第1信号を受信している。つまり、ID番号が設定される映像表示装置である。すなわち、映像表示装置100−6は、図10に示すように、その制御部50が映像表示部90に番号設定対象であることを表示している。なお、ここでは、その表示は全白表示である。映像表示システム301内の配置位置から、例えば、ユーザーは、制御装置200にID=06を入力する。制御装置200は、そのID=06を読み込み、ID番号設定コマンドをID=06として第2信号ラインを介して各映像表示装置100に送信する。
映像表示装置100−6は、ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号受信部41が第1信号を受信している。よって、その制御部50が、制御装置200よりID番号設定コマンドを受信すると、自身のID番号をID=06に設定する。制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30よりID番号06として制御装置200に送信する。また、制御部50は、ID番号設定モードを解除し、通常動作モードに移行する。さらに映像表示装置100−6の制御部50は、映像表示部90に表示したID番号の設定対象を示す映像表示を解除、すなわちOFFにする。
ID番号設定コマンドに対する応答を受信した制御装置200は、信号送信部42をONにするコマンドをID=06に、すなわち映像表示装置100−6に送信する。
これにより、映像表示装置100−6の信号送信部42はONとなり、信号受信部41で受信した第1信号を、下流側の第1信号ライン80に出力する。そして、ステップS122において、ID番号設定モードに状態移行しており、かつ、ステップS123において、信号処理部40の信号判定部43が第1信号の受信ありと判定した5台目の映像表示装置、すなわち映像表示装置100−5は、ステップS124にて、その制御部50が同様に映像表示部90にID番号設定対象であることを示す映像を表示する。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態2における映像表示システム301が備える映像表示装置100は映像表示部90をさらに備え、制御部50は、信号処理部40が第1信号を下流の第1信号ライン80に送信しない状態において、信号処理部40より第1信号の受信有りの判定結果を入力したことにより、映像表示部90に映像が表示されるよう制御する。
以上をまとめると、本実施の形態2における映像表示システム301が備える映像表示装置100は映像表示部90をさらに備え、制御部50は、信号処理部40が第1信号を下流の第1信号ライン80に送信しない状態において、信号処理部40より第1信号の受信有りの判定結果を入力したことにより、映像表示部90に映像が表示されるよう制御する。
以上のような構成により、映像表示システム301は、現在、ID番号の付与対象である映像表示装置100を操作者に明示することができる。それにより、映像表示システム301の操作者が、ID番号設定対象である映像表示装置100を容易に判別することができる。それにより、第1信号ライン80で縦列に接続される順序に対応する番号とは異なる番号、例えば、マトリックス上の映像表示装置100の配置位置に応じた番号で、識別記号を設定することができる。
また、本実施の形態の映像表示システム301によれば、マトリックス上の映像表示装置100の配置位置に応じた番号で、識別記号を設定することができるため、映像表示システム301の運用上、分かりやすい識別記号の設定が可能となる。また、制御装置200に第1信号ライン80によって接続する縦列接続の1台目の映像表示装置100を、マトリックス状の任意の位置に配置することができる。
また、本実施の形態の映像表示システム301によれば、識別記号設定対象の映像表示装置100が明示されるため、第2信号ライン70で並列に接続され、マトリックス状に配置された複数の映像表示装置100のうちの、どの映像表示装置100が識別記号の設定対象であるか容易に判別可能である。マトリックス上の映像表示装置100の位置を確認しながら、識別記号を設定することができる。よって、初期設定時の操作を短時間で行うことが可能となる。
また,本実施の形態2における映像表示システム301の制御方法は、映像表示装置100の制御部50が、信号処理部40より第1信号の受信有りの判定結果を入力することにより、映像表示部90に映像を表示する制御を行う映像表示ステップをさらに備える。そして、映像表示ステップは、判定結果出力ステップの後に実行され、読込ステップは、映像表示ステップの後に実行される。このような構成により、映像表示システム301は、その映像表示システム301を構成する映像表示装置100に識別記号を順に設定する工程において、次にID番号が設定されるべき映像表示装置100を操作者に明示することができる。それにより、映像表示システム301の操作者が、ID番号設定対象である映像表示装置100を容易に判別することができる。よって、制御装置200に対し各映像表示装置100が第1信号ライン80によって直列に接続されるものの、その直列接続の順序とは異なる順序で識別記号が設定される状況においても、本実施の形態2における映像表示システム301は、従来よりも容易に識別記号を各映像表示装置に付与できる。
<実施の形態3>
図11は、実施の形態3における映像表示システムが備える制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態3において、各映像表示装置100の動作は、実施の形態1または2と同様であり、図7または図8のフローチャートで示される。
図11は、実施の形態3における映像表示システムが備える制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態3において、各映像表示装置100の動作は、実施の形態1または2と同様であり、図7または図8のフローチャートで示される。
制御装置200は、図11のステップS231の処理から開始する。ステップS231において、制御装置200が、映像表示システムを構成する映像表示装置100に対し、ID番号設定モードの起動コマンドを含む第2信号を、第2信号ラインを介して送信する。この際、第2信号ライン70に並列に接続されたすべての映像表示装置100が、ID番号設定モードを起動するように、制御装置200は、第2信号にID=00を付して送信する。つまり、第2信号には、識別記号としてID=00が含まれる。
第2信号ライン70によって並列に接続された全ての映像表示装置100が含む制御部50は、ID番号設定モードの起動コマンドを受信する。つづいて、ID番号設定モードの起動コマンドを受信した映像表示装置100が備える制御部50は、その起動コマンドに基づいてID番号設定モードに移行する。またその際、制御部50は、信号処理部40の信号送信部42の出力をOFFに制御する。
ステップS232において、制御装置200の送信部(図示せず)は、第1信号ライン80に第1信号を出力する。このステップS232は、準備ステップに含まれる。
次にステップS233において、制御装置200は、映像表示装置100に設定されるID番号(ID=n)を読み込む。そのID番号は、例えば、操作インターフェースを介して入力される。
つづくステップS234にて、制御装置200は、READコマンドを、第2信号ラインを介して映像表示装置100に送信する。READコマンドは、ステップS233で読み込んだ特定の識別記号を有する映像表示装置100、つまり、ID=nを有する映像表示装置100に対し送信される。制御装置200は、READコマンドを特定の識別記号を含む第2信号として、第2信号ラインを介して、特定の映像表示装置100に送信する。なお、READコマンドは、制御装置200が、映像表示装置100の状態を取得するコマンドであり、例えば、設定情報の取得コマンドであっても良いし、応答確認専用のコマンドであっても良い。READコマンドは、映像表示装置100のREAD応答が取得できるコマンドであれば何でもよい。なお、このステップS234は、確認信号出力ステップである。
例えば、映像表示システムが映像表示装置100にID=05を設定する場合、ステップS234にて、制御装置200は、READコマンドをID=05に対して送信する。制御装置200は、ステップS235にて、READコマンドに対する応答の有無を判定する。
第2信号ライン70に並列に接続された全ての映像表示装置100は、それぞれにREADコマンドを受信する。
すでにID=05に設定された映像表示装置100が、第2信号ライン70上に存在している場合、ID=05である映像表示装置100の制御部50が、READコマンドを受信した後、そのREADコマンドに対する応答を制御装置200に第2信号ラインを介して送信する。なお、このステップは、応答ステップである。
ID=05に対して送信したREADコマンドに対する応答があった場合、つまり、ステップS235にてYESの場合、制御装置200は、ステップS236でID番号重複エラーと判断して、エラー応答を出力する。そして、制御装置200は、設定するID番号を入力するステップS233の処理に再び移行する。
ステップS235にて、所定のタイムアウト時間内にID=05に対して送信したREADコマンドに対する応答がない場合、つまり、ステップS235においてNOの場合、制御装置200は、ID=05に設定された映像表示装置100が、第2信号ライン70上に存在しないものと判断する。つづく、ステップS237において、制御装置200は、映像表示装置100に設定するID番号をID=05としたID番号設定コマンドを、ID=00に向けて送信する。そのコマンドは、第2信号として、第2信号ラインを介して送信される。なお、ステップS235およびステップS236は、重複回避ステップである。また、ステップS237は第2信号出力ステップである。
第2信号ライン70を介して並列に接続されたすべての映像表示装置100の制御部50は、ID番号設定コマンドを受信する。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ、信号判定部43にて第1信号受信なしと判定されている映像表示装置100は、ID番号設定コマンドを受信しても、自身のID番号を変更することはない。また、その映像表示装置100は、受信したID番号設定コマンドに対する応答も返さない。
また、既にID番号を設定済みの映像表示装置100は、ID番号設定モードを解除しているので、ID番号設定コマンドに対して反応しない。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号判定部43が第1信号受信ありと判定している映像表示装置100においては、その制御部50が自身のID番号をID=05に設定する。またその制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30より制御装置に送信する。その応答には、ID=05から発信される情報が含まれる。そして、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。
ステップS240において、制御装置200は、映像表示装置100が送信したID番号設定コマンドに対する応答を受信するか判定する。
制御装置200が、ID番号設定コマンドに対する応答を受信した場合、つまりステップS240でYESの場合、制御装置200は、ステップS241において、ID=05の映像表示装置100に対し、信号送信部42の出力をONにする制御コマンドを送信する。その後、制御装置200は、ステップS233の処理へ移行し、同様の操作、処理を繰り返す。また、ステップS240にてNOの場合の処理は、実施の形態1のステップS205においてNOである場合の処理と同様である。以上により、本実施の形態3における映像表示システムは、第2信号ライン70に並列に接続された映像表示装置100のID番号を設定する。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態3における映像表示システムの制御方法は、制御装置200が、個別の識別記号を含む第2信号を、その個別の識別記号を有する映像表示装置100に向けて、第2信号ライン70に出力する確認信号出力ステップと、確認信号出力ステップにおいて出力された第2信号に含まれる個別の識別記号が既に付与された映像表示装置100の制御部50が、確認信号出力ステップにおいて出力された第2信号を受信した後、制御装置200に応答信号を含む第2信号を送信する応答ステップと、制御装置200が、応答ステップにおいて制御部50より送信された第2信号を受信することにより、その個別の識別記号とは異なる個別の識別記号を第2信号出力ステップにて送信するかを判定する重複回避ステップとをさらに備える。そして、確認信号出力ステップと、応答ステップと、重複回避ステップとは、第2信号出力ステップの前に実行される。
以上をまとめると、本実施の形態3における映像表示システムの制御方法は、制御装置200が、個別の識別記号を含む第2信号を、その個別の識別記号を有する映像表示装置100に向けて、第2信号ライン70に出力する確認信号出力ステップと、確認信号出力ステップにおいて出力された第2信号に含まれる個別の識別記号が既に付与された映像表示装置100の制御部50が、確認信号出力ステップにおいて出力された第2信号を受信した後、制御装置200に応答信号を含む第2信号を送信する応答ステップと、制御装置200が、応答ステップにおいて制御部50より送信された第2信号を受信することにより、その個別の識別記号とは異なる個別の識別記号を第2信号出力ステップにて送信するかを判定する重複回避ステップとをさらに備える。そして、確認信号出力ステップと、応答ステップと、重複回避ステップとは、第2信号出力ステップの前に実行される。
以上のような構成により、本実施の形態3における映像表示システムは、識別記号つまりID番号の重複を検出し、そして、重複を回避しながらID番号の設定が可能である。通常、映像表示システムが備える複数の映像表示装置100は、初期時に、すべての映像表示装置100が同一の設定である。そのため、制御装置200が、個々に映像表示装置100を制御するためには、事前に各映像表示装置100に対してPC等で、1対1で接続し、各ID番号を各映像表示装置100に設定する必要があった。本実施の形態3の映像表示システムは、事前にID番号を設定することなく、第2信号ライン70に並列に接続された複数の映像表示装置100に、重複することなく識別記号を設定することができる。また従来の映像表示システムでは、事前に各映像表示装置100に対してPC等で1対1接続してID番号を設定する際に、重複するIDが割り当てられてしまった場合は、再度、映像表示装置100に接続し、重複しているID番号を変更する必要があった。本実施の形態3の映像表示システムは、ID番号を一度に設定することができ、重複することがなく設定できるので、初期設定時の操作を短時間で簡単かつ確実に行うことが可能となる。
<実施の形態4>
図12は実施の形態4における映像表示システムが備える制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態4において、各映像表示装置100の動作は、実施の形態1または2と同様であり、図7または図8のフローチャートで示される。
図12は実施の形態4における映像表示システムが備える制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態4において、各映像表示装置100の動作は、実施の形態1または2と同様であり、図7または図8のフローチャートで示される。
制御装置200は、図11のステップS251の処理から開始する。ステップS251において、制御装置200が、映像表示システムを構成する映像表示装置100に対し、ID番号設定モードの起動コマンドを含む第2信号を、第2信号ラインを介して送信する。この際、第2信号ライン70に並列に接続されたすべての映像表示装置100が、ID番号設定モードを起動するように、制御装置200は、第2信号にID=00を付して送信する。つまり、第2信号には、識別記号としてID=00が含まれる。
第2信号ライン70によって並列に接続された全ての映像表示装置100が、ID番号設定モードの起動コマンドを受信する。つづいて、ID番号設定モードの起動コマンドを受信した映像表示装置100が備える制御部50は、その起動コマンドに基づいてID番号設定モードに移行する。またその際、制御部50は、信号処理部40の信号送信部42の出力をOFFに制御する。
ステップS252において、制御装置200の送信部(図示せず)は、第1信号ライン80に第1信号を出力する。なおステップS252は、準備ステップである。
次に制御装置200はステップS253で、映像表示装置100に設定するID番号nを、n=1とする。n=1のとき制御装置200は映像表示装置100に設定するID番号をID=01として、ステップS254にて、ID番号設定コマンド(設定するID番号=01)を、ID=00に向けて送信する。
第2信号ライン70を介して並列に接続されたすべての映像表示装置100の制御部50は、ID番号設定コマンドを受信する。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号判定部43にて第1信号受信なしと判定された映像表示装置100においては、その制御部50がID番号設定コマンドを受信しても、自身のID番号を変更することはない。また制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を返さない。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号判定部43が第1信号受信ありと判定した映像表示装置100においては、その制御部50は、自身のID番号をID=01に設定する。また、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30よりID番号01として制御装置200に送信する。そして、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。
ステップS255において、制御装置200は、映像表示装置100が送信したID番号設定コマンドに対する応答を受信しているか判定する。制御装置200が、ID番号設定コマンドに対する応答を受信した場合、つまりステップS255でYESの場合、制御装置200は、ステップS257において、ID=01の映像表示装置100に対し、その信号送信部42の出力をONにする制御コマンドを送信する。ID=01の映像表示装置100の制御部50は、その制御コマンドを受信し、信号送信部42を入に制御する。この制御部50が信号送信部42を入に制御するステップは、第1信号出力ステップである。
第1信号出力ステップの後、または、第1信号出力ステップのために、ステップS257において制御装置200が制御コマンドを送信した後、制御装置200は、ステップS258にて、n=n+1として、次に付与する新たなID番号としてnを1つ増加する。そして、ステップS254の処理へ再び移行する。なお、このステップS258は、新たな個別の識別記号を生成するステップである。また、n=n+1は、識別記号を生成するための所定の規則の一例であり、他の式で与えられても良い。本実施の形態において、その所定の規則、つまり、n=n+1は、第1信号ライン80に直列に接続された映像表示装置100の接続順に対応する。
同様にして、制御装置200は、ステップS254にて、映像表示装置100に設定するID番号をID=01から1つ増加したID=02として、ID番号設定コマンド(設定するID番号=02)を、ID=00として送信する。
第1信号ライン80にて縦列に接続された次の映像表示装置100は、既にID番号設定モードに移行している。そのうち、信号判定部43によって第1信号受信ありと判定された映像表示装置100が、ID=00として送信されたID番号設定コマンドを受信すると、その制御部50は、自身のID番号をID=02に設定する。そして制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30よりID番号02として制御装置200に送信する。また、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。
ステップS255において、ID番号設定コマンドに対する応答を受信した制御装置200は、ステップS257にて、ID=02に対し信号送信部42をONにするコマンドを、ID番号=02に向けて送信する。ステップS258にて、制御装置200は、n=n+1として、設定するID番号nを1つ増加し、ステップS254の処理に戻る。
以上のステップを繰り返し実行し、本実施の形態4における映像表示システムは、第1信号ライン80で縦列に接続された映像表示装置100のID番号を、縦列接続の上位からつまり上流から順番に設定する。ステップS256でコマンド応答がタイムアウト時間を経過した場合、制御装置200はタイムアウトと判断し、ID番号設定モードを終了する。
また、映像表示装置100は、それぞれID番号を設定された後、通常動作モードに移行する。つまり、ステップS256にて、制御装置200がタイムアウト処理によりID番号設定モードを終了したときには、第2信号ライン70を介して並列に接続されたすべての映像表示装置100は、通常動作状態モードに移行している。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態4における映像表示システムの制御方法が備える読込ステップは、制御装置200が、所定の規則に従い、個別の識別記号を生成することを含む。以上のような構成により、映像表示システムは、第1信号ライン80にて直列に接続された映像表示装置100に、直列に接続した順番どおりの番号ではなく、所定の規則に従って識別記号を設定することができる。
以上をまとめると、本実施の形態4における映像表示システムの制御方法が備える読込ステップは、制御装置200が、所定の規則に従い、個別の識別記号を生成することを含む。以上のような構成により、映像表示システムは、第1信号ライン80にて直列に接続された映像表示装置100に、直列に接続した順番どおりの番号ではなく、所定の規則に従って識別記号を設定することができる。
また、本実施の形態の4における映像表示システムの制御方法は、その所定の規則が、第1信号ライン80に直列に接続された映像表示装置100の接続順に対応する。このような構成により、映像表示システムは、制御装置200に対し、第1信号ライン80によって直列に接続された映像表示装置100のうち、上流の映像表示装置100、つまり第1信号ライン80において、制御装置200に近い映像表示装置100から順番に識別記号を設定することができる。また、映像表示システムは、第2信号ライン70に並列に接続された複数の映像表示装置100に、第1信号ライン80で縦列接続した順番に従って、ID番号を自動で設定することができる。
また従来は、複数の映像表示装置を制御する場合は初期設定時に、すべての映像表示装置が同一となっているため、事前に各映像表示装置に対してPC等で、1対1で接続して別々のID番号を設定する必要があったが、本実施の形態4のように構成することにより、事前にID番号を設定することなく、ID番号を縦列に接続した順番に応じた番号に、自動で一度に設定することができ、初期設定時の操作を短時間で簡単に行うことが可能となる。
<実施の形態5>
図13は実施の形態5における制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5において、各映像表示装置100の動作は、実施の形態1または2と同様であり、図7または図8のフローチャートで示される。
図13は実施の形態5における制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5において、各映像表示装置100の動作は、実施の形態1または2と同様であり、図7または図8のフローチャートで示される。
ステップS261にて制御装置200は、ID番号設定データを読み込む。ID番号設定データとは、ユーザーが所望する順番にID番号を付与するためのデータである。ID番号設定データは、任意の整数であるa,b,c,d,e・・・が順に配列されたデータを有する。本実施の形態5においては、それら配列は、第1信号ライン80によって直列に接続される映像表示装置100の順番に対応する。
図14は、本実施の形態5における映像表示システム302の構成を示す図である。第1信号ライン80は、制御装置200に対し、各映像表示装置100を直列に接続し、その接続順が、列方向に上から順番に接続されている。つまり、第1信号ライン80上において、制御装置200に近い方から順に、映像表示装置100−1、100−4、100−7、100−2、100−5、100−8、100−3、100−6、100−9が直列に接続される。なお、図14において、ID=01から09までのID番号が図示されているが、それらは、以下に説明するID番号の設定フローにおいて説明されるものであり、映像表示システム302の初期状態において既に付されているものではない。以下に示す、ID番号設定フローにて、ID番号は3行3列のマトリックス上に設定された複数の映像表示装置100に対し、マトリックスの最左列、最上段から昇順にID番号が設定される。
制御装置200は、第1信号ライン80の縦列に接続した順番に、映像表示装置100に対しID番号を設定するため、ID番号設定データで指定するID番号の順番は、ID=01→04→07→02→05→08→03→06→09である。
ID番号設定データは、上記のとおり設定するID番号とその順番を指定するためのものである。よって、本実施の形態5においては、上述したID番号設定データが有する任意の整数の配列には、a=01、b=04、c=07の整数が格納され、d以降の配列にも映像表示装置100の縦列接続順に応じた整数が格納される。つまり、ID番号設定データは、“01,04,07,02,05,08,03,06,09”の配列を有する。ステップS261では、制御装置200は、そのような配列が格納されたファイルを読み込む。なお、その方法に限られず、例えば、映像表示システム302の制御用のアプリケーションソフトウェア上で、設定するID番号と、その設定順を指定するなどの方法でも良い。つまり、設定するID番号とその順番が指定可能であれば、どのような方法を用いてもよい。なお、ステップS261は、読込ステップに含まれる。
ステップS262において、制御装置200は、映像表示装置100にID番号設定モードの起動コマンドを送信する。
第2信号ライン70によって並列に接続された全ての映像表示装置100が、ID番号設定モードの起動コマンドを受信する。つづいて、ID番号設定モードの起動コマンドを受信した映像表示装置100が備える制御部50は、その起動コマンドに基づいてID番号設定モードに移行する。またその際、制御部50は、信号処理部40の信号送信部42の出力をOFFに制御する。
ステップS263において、制御装置200の送信部(図示せず)は、第1信号ライン80に第1信号を出力する。
次にステップS264において、制御装置200は、映像表示装置100に設定するID番号nを、n=aに設定する。なお、aとは、ステップS261にて、ID番号設定データで指定された1番目のデータのことであり、本実施の形態5においては、a=01である。n=aのとき制御装置200は映像表示装置100に設定するID番号をID=aとして、ステップS265にて、ID番号設定コマンド(設定するID番号=a)を、ID=00に向けて送信する。
第2信号ライン70を介して並列に接続されたすべての映像表示装置100はID番号設定コマンドを受信する。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号判定部43にて第1信号受信なしと判定された映像表示装置100においては、その制御部50は、ID番号設定コマンドを受信しても、自身のID番号を変更することない。また、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を返さない。
ID番号設定モードに状態遷移しており、かつ信号判定部43が第1信号受信ありと判定した映像表示装置100においては、その制御部50が自身のID番号をID=aに設定する。そして、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30よりID番号aとして制御装置200に送信する。さらに制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。
ステップS266において、ID番号設定コマンドに対する応答を受信した制御装置200は、ステップS268において、信号処理部40の信号の送信部をONするためのコマンドを、ID番号=aに向けて送信する。
次に制御装置200は、ステップS269にて、ID番号設定データのうち、aの次のデータの有無を確認する。ID番号設定データの次の設定用データがある場合、制御装置200は、ステップS270でn=bを設定し、ステップS265の処理に戻る。本実施の形態5においては、b=04である。
同様にして、制御装置200は、ステップS264にて、映像表示装置100に設定するID番号をID=bとして、ID番号設定コマンド(設定するID番号=b)を、ID=00に向けて送信する。
第1信号ライン80にて縦列に接続された次の映像表示装置100は、ID番号設定モードに既に移行している。信号判定部43によって第1信号受信ありと判定された映像表示装置100が、ID=00に向けて送信されたID番号設定コマンドを受信すると、その制御部50は、自身のID番号をID=bに設定する。そして、制御部50は、受信したID番号設定コマンドに対する応答を、通信ポート30よりID番号bとして送信する。また、制御部50は、ID番号設定モードを解除し通常動作モードに移行する。
ステップS266において、ID番号設定コマンドに対する応答を受信した制御装置200は、ステップS268にて、ID=bに対し信号送信部42をONするコマンドを、ID番号=bに向けて送信する。ステップS269にて、次のID番号設定データ有無を確認し、ID番号設定データの次の設定用データがある場合、制御装置200はステップS270でn=cとし、ステップS265に戻る。本実施の形態5においては、c=07である。
以上のステップを繰り返し実行し、ステップS269にて、次のID番号設定データ有無を確認し、ID番号設定データの次の設定用データがない場合、制御装置200はID番号設定モードを終了する。
また、映像表示装置100は、それぞれID番号を設定された後、通常動作モードに移行する。ステップS267にて、制御装置200がタイムアウト処理によりID番号設定モードを終了したときには、第2信号ライン70を介して並列に接続されたすべての映像表示装置100は、通常動作状態モードに移行している。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態の5における映像表示システム302の制御方法が備える読込ステップは、制御装置200が、複数の識別記号が配列された配列データを読み込むことを含む。また、第2信号出力ステップは、制御装置200が、配列データ内に配列された複数の識別記号の順に、個別の識別記号を含む第2信号を第2信号ライン70に出力することを含む。
以上をまとめると、本実施の形態の5における映像表示システム302の制御方法が備える読込ステップは、制御装置200が、複数の識別記号が配列された配列データを読み込むことを含む。また、第2信号出力ステップは、制御装置200が、配列データ内に配列された複数の識別記号の順に、個別の識別記号を含む第2信号を第2信号ライン70に出力することを含む。
以上のような構成により、映像表示システム302は、第2信号ライン70に並列に接続された複数の映像表示装置100に、第1信号ライン80で縦列接続した順番に対応する番号とは異なる任意の番号で、識別記号を自動で設定することができる。例えば、単調に増加する番号を縦列接続順に識別記号に設定するのではなく、任意の複数の番号からなる配列に基づいて、識別記号を設定することができる。
通常、映像表示システムが備える複数の映像表示装置100は、初期時に、すべての映像表示装置100が同一の設定である。そのため、制御装置200が、個々に映像表示装置100を制御するためには、事前に各映像表示装置100に対してPC等で、1対1で接続し、各ID番号を各映像表示装置100に設定する必要があった。本実施の形態5の映像表示システム302は、事前にID番号を設定することなく、第2信号ライン70に並列に接続された複数の映像表示装置100に、重複することなく識別記号を設定することができる。本実施の形態5の映像表示システム302は、任意の順番に応じた番号で一度に識別記号を設定することができ、初期設定時の操作を短時間で簡単に行うことが可能となる。
(その他の変形例)
映像表示装置100は、例えば、図2に示される全ての構成要素を含まなくてもよい。すなわち、映像表示装置100は、本発明の効果を実現できる最小限の構成要素のみを含めばよい。例えば、制御部50が、記憶部60が行う処理も行うようにすれば、映像表示装置100は、記憶部60を備えなくてもよい。
映像表示装置100は、例えば、図2に示される全ての構成要素を含まなくてもよい。すなわち、映像表示装置100は、本発明の効果を実現できる最小限の構成要素のみを含めばよい。例えば、制御部50が、記憶部60が行う処理も行うようにすれば、映像表示装置100は、記憶部60を備えなくてもよい。
また、本発明は、映像表示装置100が備える特徴的な構成部の動作をステップとする、識別記号設定方法として実現してもよい。また、本発明は、当該識別記号設定方法に含まれる各ステップをコンピュータが実行してもよい。また、本発明は、そのような識別記号設定方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
40 信号処理部、41 信号受信部、42 信号送信部、43 信号判定部、50 制御部、60 記憶部、70 第2信号ライン、80 第1信号ライン、90 映像表示部、100 映像表示装置、200 制御装置、300 映像表示システム。
Claims (14)
- 個別の識別記号が付与される複数の映像表示装置と、
複数の前記映像表示装置を制御する制御装置と、
複数の前記映像表示装置を前記制御装置に直列に接続し、前記制御装置から前記映像表示装置に第1信号を伝達する第1信号ラインと、
複数の前記映像表示装置を前記制御装置に並列に接続し、前記制御装置と前記映像表示装置との間において第2信号を双方向に伝達する第2信号ラインとを備え、
各前記映像表示装置は、前記第2信号を前記第2信号ラインより受信する制御部と、上流の前記第1信号ラインより受信する前記第1信号を下流の前記第1信号ラインに送信するまたは送信しないを前記第2信号に応じて選択可能であるとともに、前記第1信号の受信状態を判定し判定結果を前記制御部に出力する信号処理部とを含み、
前記制御装置は、前記第1信号を前記第1信号ラインに出力し、かつ、個別の前記識別記号を含む前記第2信号を前記第2信号ラインに出力し、
前記映像表示装置の前記制御部は、個別の前記識別記号を含む前記第2信号と、前記第1信号の前記受信状態とに基づき、前記映像表示装置に前記識別記号を付与する映像表示システム。 - 前記映像表示装置の前記制御部は、個別の前記識別記号を含む前記第2信号を受信し、かつ、前記信号処理部より前記第1信号の受信有りの判定結果が出力された場合、前記映像表示装置に前記識別記号を付与する請求項1に記載の映像表示システム。
- 前記信号処理部は、上流の前記第1信号ラインより受信した前記第1信号を、下流の前記第1信号ラインに出力する信号送信部をさらに含み、
前記制御部は、前記制御装置より送信される前記第2信号に基づいて前記信号送信部の入切を制御する請求項1または請求項2に記載の映像表示システム。 - 前記映像表示装置は、映像表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記信号処理部が前記第1信号を前記下流の前記第1信号ラインに送信しない状態において、前記信号処理部より前記第1信号の受信有りの判定結果を入力したことにより、前記映像表示部に映像が表示されるよう制御する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の映像表示システム。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の映像表示システムの制御方法であって、
各前記映像表示装置の前記信号処理部が特定の前記映像表示装置まで前記第1信号が届くように制御された状態で、前記制御装置が前記第1信号を前記第1信号ラインに出力する準備ステップと、
前記制御装置が、個別の前記識別記号を含む前記第2信号を前記第2信号ラインに出力する第2信号出力ステップと、
前記特定の映像表示装置の前記信号処理部が、前記第1信号の前記受信状態を判定し自己の前記制御部に出力する判定結果出力ステップと、
前記特定の映像表示装置の前記制御部が、個別の前記識別記号を含む前記第2信号を受信し、かつ、前記信号処理部より前記第1信号の受信有りの判定結果を入力することにより、前記第2信号に含まれる個別の前記識別記号を前記特定の映像表示装置に付与する識別記号付与ステップとを備える映像表示システムの制御方法。 - 前記準備ステップは、前記特定の映像表示装置が、複数の前記映像表示装置のうち、前記第1信号ラインによって前記制御装置に直接接続された前記映像表示装置であるように、各前記映像表示装置の各前記制御部が、自己の前記信号処理部から前記第1信号が出力されないよう前記信号処理部を制御することを含む請求項5に記載の映像表示システムの制御方法。
- 前記識別記号付与ステップの後、個別の前記識別記号を付与された前記特定の映像表示装置の前記制御部が、自己の前記信号処理部から前記第1信号が出力されるよう前記信号処理部を制御する第1信号出力ステップをさらに備える請求項5または請求項6に記載の映像表示システムの制御方法。
- 前記準備ステップと、前記第2信号出力ステップと、前記判定結果出力ステップと、前記識別記号付与ステップと前記第1信号出力ステップとが繰り返し実行される請求項7に記載の映像表示システムの制御方法。
- 前記制御装置が、個別の前記識別記号を含む前記第2信号を、前記個別の識別記号を有する前記映像表示装置に向けて、前記第2信号ラインに出力する確認信号出力ステップと、
前記確認信号出力ステップにおいて出力された前記第2信号に含まれる前記個別の識別記号が既に付与された前記映像表示装置の前記制御部が、前記確認信号出力ステップにおいて出力された前記第2信号を受信した後、前記制御装置に応答信号を含む前記第2信号を送信する応答ステップと、
前記制御装置が、前記応答ステップにおいて前記制御部より送信された前記第2信号を受信することにより、前記個別の識別記号とは異なる個別の前記識別記号を前記第2信号出力ステップにて送信するかを判定する重複回避ステップとをさらに備え、
前記確認信号出力ステップと、前記応答ステップと、前記重複回避ステップとは、前記第2信号出力ステップの前に実行される請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の映像表示システムの制御方法。 - 前記制御装置が、前記第2信号出力ステップにおいて前記第2信号に含めて送信される個別の前記識別記号を読み込む読込ステップをさらに備え、
前記読込ステップは、前記第2信号出力ステップより前に実行される請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の映像表示システムの制御方法。 - 前記映像表示装置の前記制御部が、前記信号処理部より前記第1信号の受信有りの判定結果を入力することにより、映像表示部に映像を表示する制御を行う映像表示ステップをさらに備え、
前記映像表示ステップは、前記判定結果出力ステップの後に実行され、
前記読込ステップは、前記映像表示ステップの後に実行される請求項10に記載の映像表示システムの制御方法。 - 前記読込ステップは、前記制御装置が、複数の前記識別記号が配列された配列データを読み込むことを含み、
前記第2信号出力ステップは、前記制御装置が、前記配列データ内に配列された複数の前記識別記号の順に、個別の前記識別記号を含む前記第2信号を前記第2信号ラインに出力することを含む請求項10に記載の映像表示システムの制御方法。 - 前記読込ステップは、前記制御装置が、所定の規則に従い、個別の前記識別記号を生成することを含む請求項10に記載の映像表示システムの制御方法。
- 前記所定の規則が、前記第1信号ラインに直列に接続された前記映像表示装置の接続順に対応する請求項13に記載の映像表示システムの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016204992A JP2018066831A (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 映像表示システムおよびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016204992A JP2018066831A (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 映像表示システムおよびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018066831A true JP2018066831A (ja) | 2018-04-26 |
Family
ID=62086010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016204992A Pending JP2018066831A (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 映像表示システムおよびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018066831A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020152852A1 (ja) * | 2019-01-25 | 2020-07-30 | 三菱電機株式会社 | 映像表示システム及び複数の映像表示装置の制御方法 |
US11327855B2 (en) | 2019-07-12 | 2022-05-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic apparatus and controlling method thereof |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0888820A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Fujitsu General Ltd | マルチパネル表示システム |
JP2001265305A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-28 | Hitachi Ltd | 画像・映像表示ユニット、これを用いた画像・映像表示装置及び画像・映像表示方法 |
JP2005258154A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Komaden:Kk | 発光ユニットシステム |
JP2006343543A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示装置システム |
US20110296055A1 (en) * | 2010-06-01 | 2011-12-01 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Id setting system, id setting method and display unit using the same |
-
2016
- 2016-10-19 JP JP2016204992A patent/JP2018066831A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0888820A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Fujitsu General Ltd | マルチパネル表示システム |
JP2001265305A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-28 | Hitachi Ltd | 画像・映像表示ユニット、これを用いた画像・映像表示装置及び画像・映像表示方法 |
JP2005258154A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Komaden:Kk | 発光ユニットシステム |
JP2006343543A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示装置システム |
US20110296055A1 (en) * | 2010-06-01 | 2011-12-01 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Id setting system, id setting method and display unit using the same |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020152852A1 (ja) * | 2019-01-25 | 2020-07-30 | 三菱電機株式会社 | 映像表示システム及び複数の映像表示装置の制御方法 |
US11327855B2 (en) | 2019-07-12 | 2022-05-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic apparatus and controlling method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2618382C2 (ru) | Многоэкранное устройство отображения | |
JP6305242B2 (ja) | マルチ画面表示装置 | |
CN106576195B (zh) | 用于促进媒体装置接口能力扩展的系统、方法及机器可读介质 | |
JP6192125B2 (ja) | 表示装置、マルチ表示システム、およびマルチ表示方法 | |
WO2017109961A1 (ja) | 映像表示装置 | |
JP2012088433A (ja) | マルチディスプレイ用表示装置 | |
JP2018066831A (ja) | 映像表示システムおよびその制御方法 | |
JP2009103728A (ja) | 表示システム、表示装置、表示ユニット、及び、表示システムの制御方法 | |
JP2023162262A (ja) | 無線通信装置、無線通信システム、制御システム、負荷制御システム、情報端末、制御方法およびプログラム | |
JP5002192B2 (ja) | 制御装置及びその制御方法 | |
WO2013168287A1 (ja) | 中継装置 | |
CN107911750B (zh) | 电视用户界面修改的方法及装置 | |
JP2008293225A (ja) | 映像切替方法及びシステム | |
WO2010109598A1 (ja) | 映像表示装置 | |
JP5704664B2 (ja) | 電子機器、電子機器制御システム、および電子機器制御方法 | |
JP2008067267A (ja) | 表示装置 | |
US10996837B2 (en) | Electronic apparatus and method for controlling electronic apparatus | |
US11790828B2 (en) | Control method for display apparatus, display apparatus, and display system | |
JP2006127085A (ja) | 複合機能システム | |
JP2019174719A (ja) | マルチディスプレイ装置 | |
JP2017016133A (ja) | 表示装置、マルチ表示システム、およびマルチ表示方法 | |
JP5363366B2 (ja) | 表示システム、入出力装置、および表示装置 | |
JP7360796B2 (ja) | 火災報知システムおよび火災報知端末の状態確認識別子訂正方法 | |
KR20090040489A (ko) | Edid 다운로드 장치 및 방법 | |
WO2020152852A1 (ja) | 映像表示システム及び複数の映像表示装置の制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190710 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200825 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210309 |