JP2011045010A - 静電型スピーカおよび静電型スピーカの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電極20U,20Lおよび振動体10においては、合成樹脂のフィルム上に導電性のある金属が蒸着されて導電膜が形成されており、各部材の外周の形状を成形する際には、ヒートカッタで部材を切断し、任意の形状に切断する。導電膜の縁においては、導電性を有する布の場合と比較してほつれなどが生じないため、電圧が印加される部分同士の間で短絡や放電が発生する虞が少ない。
【選択図】図1
Description
また、本発明においては、前記振動体は、前記第3導電膜の前記第3フィルム側の面と反対の面側に絶縁性を有するフィルムを有していてもよい。
また、本発明においては、前記第1導電膜の縁は、前記第1電極の第1フィルムの縁より内側にあり、前記第2導電膜の縁は、前記第2電極の第2フィルムの縁より内側にある構成であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1の外観を模式的に示した図、図2は、静電型スピーカ1の断面および電気的構成を模式的に示した図である。また、図3は、静電型スピーカ1の分解図である。
図に示したように、この静電型スピーカ1は、振動体10、電極20U,20L、弾性部材30U,30L、および接着テープ40U,40Lとで構成されている。なお、本実施形態においては、電極20U,20Lの構成は同じであり、弾性部材30U,30Lの構成は同じであるため、各部材において両者を区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」の記載を省略する。また、図中の振動体、電極等の各構成要素の寸法は、構成要素の形状を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてある。
まず、静電型スピーカ1を構成する各部について説明する。円形の振動体10は、例えば、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)、PP(polypropylene:ポリプロピレン)などの絶縁性を有する合成樹脂のフィルム11(基材)の一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜12を形成した構成となっている。
接着テープ40Uと接着テープ40Lは、部材同士を接着するためのテープであり、円環形状であって、外径が電極20の外径と同じとなっている。接着テープ40U,40Lの表面と裏面の両方に接着剤が塗布されている。
次に、静電型スピーカ1の電気的構成について説明する。図2に示したように、静電型スピーカ1は変圧器50、外部から音響信号が入力される入力部60、振動体10に対して直流バイアスを与えるバイアス電源70とを備えている。そしてバイアス電源70は、振動体10の導電膜12と、変圧器50の出力側の中点とに接続される。
また、変圧器50の出力側の一方の端子には、電極20Uの導電膜22が接続され、変圧器50の出力側のもう一方の端子には、電極20Lの導電膜22が接続される。
この構成においては、入力部60に音響信号が入力されると入力された音響信号に応じた電圧が電極20に印加される。そして、印加された電圧によって電極20Uの導電膜22と、電極20Lの導電膜22との間に電位差が生じると、振動体10の導電膜12には電極20Uと電極20Lのいずれかの側へ引き寄せられるような静電力が働き、振動体10は、この静電力に応じて電極20Uと電極20Lのいずれかの方向に変位する。そして、音響信号に応じて振動体10の変位方向や変位量が逐次変わることによって振動体10が振動し、その振動状態(振動数、振幅、位相)に応じた音が振動体10から発生する。なお、発生した音は、少なくとも一方の電極20を通り抜けて静電型スピーカ1の外部に放射される。
次に静電型スピーカ1の組み立て方法について説明する。静電型スピーカ1を組み立てる際には、まず、電極20となる2つのフィルム21に導電性のある金属を蒸着して導電膜22を形成した後、フィルムと導電膜22を貫通する孔を設ける。また、振動体10となるフィルム11に導電性のある金属を蒸着して導電膜12を形成する。次に、導電膜が形成されたフィルム11と2つのフィルム21とを、熱した線で切断するヒートカッタによって円形に切断し、電極20U,20Lおよび振動体10を形成する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1の形状は円形となっているが、円形に限定されるものではなく、多角形、楕円形などの他の形状であってもよく、また、幾何学的ではなく任意の曲線を組み合わせた形状であってもよい。
導電膜の表面と裏面とに絶縁性を有する合成樹脂のフィルムがある場合、ヒートカッタでフィルムと導電膜とを切断し、ヒートカッタで溶融したフィルムで導電膜の縁を覆うようにすれば、導電膜を外部から絶縁することができる。
なお、この方法においては、導電膜の両面にフィルムがあるのが好ましい。導電膜の両面にフィルムがあれば、導電膜の両面にあるフィルムが溶けて導電膜の縁より外側の部分を覆うため、導電膜が露出せず、短絡や放電の発生を抑えられる。
また、上述した実施形態においては、導線を導電膜に半田付けした後に接着テープによって各部材を接着して静電型スピーカ1を組み立てているが、接着テープによって各部材を接着した後ヒートカッタで切断して静電型スピーカの形状を成形した後で導線を導電膜に接続するようにしてもよい。
Claims (5)
- 絶縁性を有する第1フィルムと、前記第1フィルム上に形成されて導電性を有する第1導電膜とを有する第1電極と、
絶縁性を有する第2フィルムと、前記第2フィルム上に形成されて導電性を有する第2導電膜とを有し、前記第1電極に対向する第2電極と、
絶縁性を有する第3フィルムと、前記第3フィルム上に形成されて導電性を有する第3導電膜とを有し、前記第1電極と前記第2電極の間に位置する振動体と、
前記振動体と前記第1電極との間に位置し、弾性があって音が透過する第1弾性部と、
前記振動体と前記第2電極との間に位置し、弾性があって音が透過する第2弾性部と、
を有する静電型スピーカ。 - 前記第1電極は、前記第1導電膜の前記第1フィルム側の面と反対の面側に絶縁性を有するフィルムを有し、
前記第2電極は、前記第2導電膜の前記第2フィルム側の面と反対の面側に絶縁性を有するフィルムを有すること
を特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。 - 前記振動体は、前記第3導電膜の前記第3フィルム側の面と反対の面側に絶縁性を有するフィルムを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電型スピーカ。
- 前記第1導電膜の縁は、前記第1電極の第1フィルムの縁より内側にあり、前記第2導電膜の縁は、前記第2電極の第2フィルムの縁より内側にあることを特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。
- 絶縁性を有する第1フィルム上に導電性を有する第1導電膜を備えた第1電極と、絶縁性を有する第2フィルム上に導電性を有する第2導電膜を備えた第2電極との間に、絶縁性を有する第3フィルム上に導電性を有する第3導電膜を備えた振動体が位置し、前記振動体と前記第1電極との間に弾性があって音が透過する第1弾性部が位置し、前記振動体と前記第2電極との間に弾性があって音が透過する第2弾性部が位置するように前記第1電極、前記第2電極、前記振動体、前記第1弾性部および前記第2弾性部を重ねる第1工程と、
前記第1工程により重ねられた前記第1電極、前記第2電極、前記振動体、前記第1弾性部および前記第2弾性部を熱により切断して外形を成形する第2工程と
を有する静電型スピーカの製造方法。
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JPS62234000A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-14 | ル−ドルフ・ゲ−リケ | 大面積コンデンサスピ−カ |
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