JP2011044462A - 搬送装置及び搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレイに収容された半導体装置を、収容状態やトレイの変形等の影響を受けることなく吸着搬送できる搬送装置を提供する。
【解決手段】 搬送装置は、半導体装置を真空吸着する吸着パッドと、気体の流動性を利用して半導体装置を吸着パッドに向かって押し上げる押し上げ機構と、押し上げ機構により押し上げられた半導体装置を吸着パッドへ案内するガイドと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置及び搬送方法に関し、特に、トレイに収容された半導体装置を吸着搬送する搬送装置及び搬送方法に関する。
半導体装置の製造工程では、製造された半導体装置の検査及び選別を自動的に行うために、オートハンドラが用いられる。この種のオートハンドラは、半導体装置を吸着搬送するための吸着パッドを有している。
従来、半導体装置の搬送は、半導体装置の上方に吸着パッドを位置させ、次に吸着パッドを降下させて半導体装置に押圧接触させ、それから吸着パッドの内部を真空排気することで半導体装置を吸着保持することによって行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、半導体チップを吸着搬送するピックアップ装置として、ステージに吸着固定される半導体チップのステージへの貼り付きを解消するために、半導体チップをステージ上に吸着固定するための吸着孔から一瞬低圧エアーを噴出させ、それから吸着コレットを半導体チップに近づけて真空引きすることで半導体チップを吸着保持するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−214287号 特開2004−14563号
特許文献1に記載されているような、吸着パッドを半導体装置に押圧接触させて、半導体装置を吸着保持する搬送方法は、半導体装置が所定の姿勢で存在していることを前提とする。このため、この搬送方法には、半導体装置を収容するトレイの変形やその他の理由により、トレイに収容された半導体装置が所定の姿勢に対して傾きを持っていると、吸着パッドが半導体装置に対して正しく押圧接触(密着)することができず、半導体装置を吸着搬送することができなくなるおそれがあるという問題点がある。あるいは、半導体装置が傾きを有していると、半導体装置に対して吸着パッドから想定外の機械的ストレスが加えられ、半導体装置にクラックを生じさせるおそれがあるという問題点がある。
これらの問題点は、吸着パッドを半導体装置に押圧接触させることなく接近させて吸引するようにしても、同様に生じる。
また、近年の電子機器の小型化、薄型化により、必要以上のストレスを半導体装置に与えることなく、吸着パッドを半導体装置に押圧接触させること自体が困難になっているという問題点もある。
特許文献2に記載されている搬送方法もまた、上述した問題点を有している。
なお、引用文献2に記載された低圧エアーの噴出しは、半導体チップのステージへの貼り付きを解消することを目的とするものであって、上述した問題点の存在及びその問題点を解決する手段について開示するものでも示唆するものでもない。
本発明の一形態による搬送装置は、被搬送物を真空吸着する吸着機構(吸着パッド)と、トレイに収容された前記被搬送物を押し上げて前記トレイから浮き上がらせる押し上げ機構と、該押し上げ機構により押し上げられた前記被搬送物を前記吸着機構へ案内するガイドと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の形態による搬送方法は、トレイに収容された被搬送物の上方であって、前記被搬送物から所定の距離だけ離れた位置に吸着機構(吸着パッド)を配置するとともに、前記被搬送物の下方に押し上げ機構を配置し、続いて、前記押し上げ機構により、前記被搬送物を前記トレイから浮き上がらせて前記吸着機構(吸着パッド)に押し当て、その後、前記吸着機構(吸着パッド)により、前記半導体装置を真空吸着する、工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、トレイに収容された被搬送物をトレイから浮き上がらせて吸着機構(吸着パッド)に密着させるようにしたことで、トレイに収容されているときの姿勢にかかわらず、被搬送物を吸着機構(吸着パッド)に良好に吸着保持させることができる。
本発明の搬送装置が適用され得るオートハンドラ10の概略構成を示す平面図である。 (a),(b),(c)及び(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る吸着搬送機構の構成及びこの吸着搬送機構により半導体装置を吸着保持する動作を説明するための断面図である。 (a),(b)及び(c)は、製品トレイの製品収容部に収容された半導体装置が傾きを有している場合に、吸着搬送機構により半導体装置を吸着保持する動作を説明するための断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る吸着搬送機構の構成及びこの吸着搬送機構により半導体装置を吸着保持する動作を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る吸着搬送機構を説明するための断面図である。 (a),(b)及び(c)は、それぞれ、本発明の搬送装置に対応する製品トレイにおける孔部形状の例を示す断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の搬送装置に用いられるエアー供給ノズルの位置調整を行う例について説明するための断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の搬送装置に用いられるエアー供給ノズルの他の例を説明するための断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の搬送装置が適用され得るオートハンドラ10の概略構成を示す平面図である。図示のように、オートハンドラ10は、ローダ部(トレイ供給部)11、製品供給部12、検査部(テスト部)13、選別部14、及びアンローダ部(良品トレイ排出部15及び不良品トレイ排出部16)、及び吸着搬送機構(搬送装置)17を有している。
ローダ部11には、被搬送物である半導体装置(半導体パッケージ)18が複数収容された製品トレイ19がセットされる。ローダ部11は、セットされた製品トレイ19を順次製品供給部12に供給するように構成されている。
製品供給部12は、ローダ部11から供給される製品トレイ19を搭載するステージ(図2の21)を有している。このステージは、図の上下方向(以下、Y方向という)に移動可能に構成されている。したがって、ステージ上に搭載された製品トレイ19は、Y方向に移動可能である。
検査部13は、製品供給部12から供給される半導体装置18を検査するように構成されている。検査部13は、例えば、図示しないテストボードを有している。テストボードには、ソケットが実装されており、半導体装置18をそのソケットに搭載することで、検査部13と半導体装置18とが電気的に接続され、半導体装置18の電気的なテストが可能になる。また、検査部13は、テストボードに代え、あるいはテストボードとともに、電気的なテスト以外の検査を行うよう構成にされてもよい。電気的なテスト以外の検査としては、例えば、半導体装置18に配設される半田ボールの外観検査等がある。
選別部14は、製品供給部12のステージと同様のステージを複数(ここでは、2つ)有している。複数のステージは、それぞれ独立にY方向に移動可能に構成され、各ステージ上には、例えば良品トレイや不良品トレイとして用いられる複数の製品トレイ19が搭載される。検査部13で検査された半導体装置18は、検査結果に応じて良品トレイ又は不良品トレイに収容される。全ての製品収容部に半導体装置18が収容された良品トレイ及び不良品トレイは、それぞれアンローダ部の良品トレイ排出部15及び不良品トレイ排出部16へ搬送される。
良品トレイ排出部15及び不良品トレイ排出部16は、選別部14から搬送されてきた良品トレイ及び不良品トレイを、それぞれ外部に取り出せるように構成されている。
吸着搬送機構17は、半導体装置18を真空吸着し、保持する吸着パッド(図2の27)と、この吸着パッドを図の左右方向(以下、X方向という)及び図の表裏方向(以下、Z方向という)に移動可能にする移動機構(図示せず)と、を有している。吸着搬送機構17は、製品供給部12の製品トレイ19から半導体装置18を1つ以上取り出し、検査部13に搬送する。また、検査部13にて検査が終了した半導体装置18を選別部14に搬送し、いずれかの製品トレイ19に収容させる。
以上の構成により、オートハンドラ10は、ローダ部11にセットされた製品トレイ19を製品供給部12に送り、製品トレイ19から1つ以上の半導体装置18を取り出して検査部13に搬送する。また、オートハンドラ10は、検査部13で半導体装置18の検査を行い、その検査結果に応じて、半導体装置18を選別部14の製品トレイ19に収容する。そして、オートハンドラ10は、全ての製品収容部が半導体装置18で満たされた製品トレイ19を選別部14から、良品トレイ排出部15又は不良品トレイ排出部16へ搬送する。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る吸着搬送機構17について詳細に説明する。図2(a)〜(d)は、製品供給部12における、吸着搬送機構17と製品トレイ19及び半導体装置18との関係を示す断面図である。
製品供給部12が備えるステージ21は、製品トレイ19の製品収容エリアに対応した開口部22を有している。即ち、ステージ21は、製品トレイ19の周辺部を支持するように、例えば枠状或いはコの字形状に構成されている。
ステージ21の上に搭載される製品トレイ19は、2次元(行列)配列された複数の製品収容部(凹部)23を有している。また、製品収容部23の底の中央部には、裏面側に達する孔部24が形成されている。換言すると、製品トレイ19は、格子状に構成されている。製品トレイ19の格子部分25の断面は、概略凸字形状で、製品収容部23に収容された半導体装置18の下面側周縁部を支持するようになっている。図2では、半導体装置18の下面に配列形成された半田ボール部分に触れることなくパッケージ部分を支持するように、製品収容部23の隅に段差部26が形成されている。
吸着搬送機構17は、上述したように吸着パッド27を有している。吸着パッド27は、ゴム等の弾性材料からなり、吸着コレット28の先端に固定されている。吸着パッド27及び吸着コレット28には、互いに連通する貫通孔29が形成されている。吸着コレット28は、貫通孔29内を真空排気する真空装置(図示せず)に連結管等により連結されている。また、吸着コレット28は、図示しない移動機構に取り付けられている。移動機構は、吸着コレット28を吸着パッド27とともにX方向、Y方向及びZ方向に移動させる。これにより、吸着パッド27は、検査部13から選別部14までの範囲内で移動することができる。
また、吸着搬送機構17は、ステージ21の開口部22内に、X方向(及びY方向)に移動可能なエアー供給ノズル30を有している。エアー供給ノズル30は、図示しないエアー供給システムに連結され、半導体装置18の裏面にエアーを吹き付け、半導体装置18を押し上げ、浮き上がらせ押し上げ機構として動作する。エアー供給ノズル30には1つ以上のエアー吹き出し口が形成されている。
次に、吸着搬送装置17の搬送動作について説明する。
まず、未検査の半導体装置18が収容された製品トレイ19を、ローダ部11から製品供給部12に供給し、ステージ21上に位置決め載置する。
次に、図2(a)に示すように、搬送対象の半導体装置18が収容されている製品収容部23の上方の所定位置に吸着コレット28を移動させる。それから、吸着パッド27の下端と半導体装置18の上面とが所定の距離(例えば、1〜2mm程度)となるように、吸着コレット28を半導体装置18に向かって降下(Z方向に移動)させる。
吸着パッド27の下端と半導体装置18の上面との間の所定の距離(所定の間隔)は、後述するように、半導体装置18が傾きを有するときであっても、吸着コレット28が半導体装置18に接触することがないように定められる。また、製品収容部23の深さは、上記の状態で、吸着パッド27の下端が製品収容部23内に進入するように定められる。
また、吸着コレット28の移動に合わせて、エアー供給ノズル30を搬送対象の半導体装置18の収容されている製品収容部23の下方の所定位置に移動させる。
次に、図2(b)に示すように、エアー供給ノズル30から矢印Aで示すようにエアーを噴出させる。エアー供給ノズル30から噴出したエアーは、製品トレイ19の孔部24を通して搬送対象の半導体装置18の下面に吹き付けられる。エアー供給ノズル30から噴出すエアーの圧力(量及び速度)は、半導体装置18を浮かび上がらせて、さらに吸着パッド27に密着させるのに十分な圧力とする。
製品トレイ19の下方から半導体装置18の下面にエアーを吹き付けることで、製品収容部23内に収容された半導体装置18は、上方に浮かび上がる。このとき、製品収容部23の側壁は、製品収容部23内に一部進入している吸着パッド27とともに半導体装置18の動きを規制し、半導体装置18を吸着パッド27に向かわせるガイドとして機能する。こうして、製品収容部23に収容された半導体装置18は、エアーの圧力により上方へ浮かび上がり、製品収容部23から飛び出すことなく、図2(c)に示すように吸着パッド27に押し付けられ密着する。
次に、図示しない真空装置により吸着コレット28及び吸着パッド27の貫通孔29を通じて真空吸引(矢印Bで示す)することにより、半導体装置18は吸着パッド27に真空吸着される。この後、エアー供給ノズル30からのエアーの供給を停止する。そして、図2(d)に矢印Cで示すように、吸着パッド27を上昇させ、検査部13に向かって移動させる。
以上のようにして、製品トレイ19の製品収容部23に収容された搬送対象の半導体装置18は、吸着搬送機構17によりピックアップされ、検査部13に搬送される。
次に、図3(a)〜(c)を参照して、製品トレイ19の製品収容部23に収容された半導体装置18が傾きを有している場合について説明する。
図3(a)に示すように、製品トレイ19の製品収容部23に、半導体装置18が斜めに傾いて収容されている場合も、図2(a)〜(d)を参照して説明したのと同様に、半導体装置18をピックアップして搬送することができる。
詳述すると、この場合においても、製品トレイ19に収容された半導体装置18の上方に吸着パッド27を位置させ、吸着パッド27と半導体装置18との間の距離が所定の間隔となるようにする。ここでの所定の間隔は、半導体装置18が製品収容部23に正常に収容されているときの値である。この値は、製品収容部23内で生じ得る半導体装置18の傾きを考慮して、吸着パッド27が半導体装置18に接触しないように定められる。これにより、半導体装置18が傾きをもって製品収容部23に収容されている場合でも、吸着パッド27の半導体装置18への接触を防止することができる。
吸着パッド27の移動に合わせて、エアー供給ノズル30を半導体装置18の下方に位置させる。エアー供給ノズル30は、例えば、半導体装置18の下面の中心部に向けて配置される。
次に、エアー供給ノズル30からエアー(矢印Aで示す)を噴出させ、半導体装置18の下面にエアーを吹き付ける。半導体装置18は、エアー供給ノズル30からのエアーを受けて浮き上がる。このとき、製品収容部23の側壁が半導体装置18の動きを規制し、ガイドとして機能する。エアー供給ノズル30もまた、半導体装置18の動きを規制する。その結果、半導体装置18は、図3(b)に示すように、正しい姿勢で製品収容部23に収容されていたときと同様、吸着パッド27に押し当てられ密着する。
次に、図3(c)に矢印Bで示すように、貫通孔29を通して真空吸引することで、半導体装置18を吸着保持し、エアー供給ノズル30からのエアー供給を停止する。その後、半導体装置18を検査部13へ搬送する。
以上のように、本実施の形態に係る吸着搬送機構17は、半導体装置18が正しい姿勢で製品トレイ19の製品収容部23に収容されているときのみならず、傾いて収容されているときであっても、半導体装置18にストレスやダメージを与えることなく良好に半導体装置18を吸着保持することができる。
製品トレイ19に変形が生じ、半導体装置18が吸着パッド27に対して傾きを有している場合であっても、同様に、半導体装置18を良好に吸着保持することができる。ただし、製品トレイ19の変形は、製品収容部23への半導体装置18の収容動作を問題なく行える程度のものであるとする。
上述したように、本実施の形態に係る吸着搬送機構17は、製品トレイ19に収容された半導体装置18の上方に、所定の間隔となるように吸着パッド27を位置させ、製品トレイ19の下方からエアーを供給することで半導体装置18を浮き上がらせて、吸着パッド27に密着させるように構成されている。このため、製品トレイ19の製品収容部23に収容された半導体装置18の姿勢に関係なく、半導体装置18を吸着パッド27に密着させることができ、半導体装置18を良好に吸着保持することができる。これにより、吸着エラーの発生を抑え、オートハンドラ10の稼働率を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る吸着搬送機構17は、半導体装置18をエアーの圧力により吸着パッド27に押し当てるようにしているため、エアーの流動性により、機械的に押圧する場合に比べ、半導体装置18に掛かるストレスやダメージを低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る吸着搬送機構ついて図4を参照して詳細に説明する。なお、第1の実施の形態と同一のものには同一番号を付し、その説明を省略する。
図4(a)及び(b)は、本実施の形態に係る吸着搬送機構の概略構成を示す断面図である。図4(a)及び(b)に示すように、本実施の形態に係る吸着搬送機構は、エアー供給ノズル30の先端にバルーン41が取り付けられている。
バルーン41は、ゴムや合成樹脂等からなり、伸縮性又は柔軟性を有している。バルーン41は、図では概略球形であるが、他の形状、例えば直方体としてもよい。バルーン41は、エアー供給ノズル30を移動させる際に妨げとならないように、エアー供給ノズル30からのエアーの供給がないとき収縮し、又はしぼむように構成される。あるいは、図示しないエアー供給システムによりバルーン41内を排気するようにしてもよい。
また、バルーン41内の圧力が所定値を超えないように、図示しないエアー供給システムの制御部は、エアー供給ノズル30から噴出するエアー圧力を制御し、バルーン41内の圧力調整を行う。バルーン41に小さめの穴を開けておき、内部が所定圧力以上にはならないようにしてもよい。
本実施の形態において、第1実施の形態と同様に、図4(a)に示すように、半導体装置18の上方に吸着パッド27を位置させるとともに、半導体装置18の下方にエアー供給ノズル30を位置させて、エアー供給ノズル30からのエアー供給を開始する。すると、図4(b)に示すように、エアーの供給に伴いバルーン41が膨張し又は膨らみ、半導体装置18を押し上げる。その結果、半導体装置18は、吸着パッド27に密着する。尚、第2の実施の形態ではバルーン内にエアーを供給するように構成したが、バルーン内に液体を供給し、バルーンを膨張するように構成しても良い。
このように、本実施の形態に係る吸着搬送機構においても、第1の実施形態と同様に、半導体装置18にストレスを与えることなく、半導体装置18を吸着パッド27密着させることができる。本実施の形態では、バルーン41を用いたことにより、エアーの供給開始時に半導体装置18に加わる衝撃を防止でき、半導体装置18が製品トレイ19の製品収容部23から飛び出す可能性をさらに低減することができる。また、同じ理由で、半導体装置18の急激な浮き上がりが抑えられ、吸着パッド27に密着する際の半導体装置18のストレスをより低減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る吸着搬送機構ついて図5を参照して詳細に説明する。なお、第1の実施の形態と同一のものには同一番号を付し、その説明を省略する。
図5は、本実施の形態に係る吸着搬送機構の概略構成を示す断面図である。
図5に示すように、本実施の形態では、製品トレイ19が載置されるステージ51がエアー供給ノズルを兼ねるように構成されている。即ち、ステージ51は、その上に載置される製品トレイ19の製品収容部23に対応する複数の位置にそれぞれ通気孔52が形成されている。各通気孔52には通気管53及びバルブ54を介してエアー供給システム55が接続されている。エアー供給システム55の制御部は、エアー供給を行うとともにバルブ54の開度制御(エアーの圧力制御)を行う。
搬送対象の半導体装置18の上方に吸着パッド27を位置させ、その位置に対応する通気孔52に接続されたバルブ54のみを開くことで、搬送対象の半導体装置18の下面にエアーを吹き付け、半導体装置18を浮き上がらせて吸着パッド27に密着させる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、半導体装置18にストレスを与えることなく、半導体装置18を吸着パッド27に密着させることができる。また、エアー供給ノズルを移動させることなく、バルブ54の開閉制御のみを行えばよいので、構成及び制御が簡易になる。
以上、本発明についていくつかの実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、製品トレイ19に形成されている孔部24は、各製品収納部23に対応して一つだけ設けるのではなく、図6(a)に示すように複数個設けるようにしてもよい。この場合、エアーの流れを考慮して、製品トレイ19の下面側から見て、凹所の周辺に複数の孔部が位置するように構成することができる。こうすることで、半導体装置18をバランスよく浮き上がらせることができる。
また、孔部24の形状は、筒状に限らず、錐体状あるいは筒状部と錐体状部との組み合わせとしてよい。図6(b)は、孔部24を錐体状部と筒状部との組み合わせで構成した例である。エアー供給ノズル30から噴出したエアーを集めるよう、製品トレイ19の断面がテーパー形状となるように構成されている。
また、孔部24の長さは、製品トレイ19の厚みを(部分的に)変更することで、任意の値に設定してよい。図6(c)は、上述した実施の形態よりも、孔部24を(製品トレイ19の下面側に)長くした例を示す。孔部24の長さを長くすることで、エアー供給ノズル30から噴出したエアーをロスなく半導体装置18に導くことができる。
いずれにしても、トレイの形状(孔部24の形状)は、エアー供給ノズル30(又は81,82)から半導体装置18へと向かうエアーの流路を制御する流路制御機構として働くように形成される。
また、上記実施の形態では、エアー供給ノズル30を半導体装置18の下面中止部に向けて位置させるようにしたが、図7(a)に示すように、製品トレイ19の変形等により、半導体装置18が傾いている場合には、その傾きに応じてエアー供給ノズル30の位置調整を行うようにしてもよい。半導体装置18の傾き検出は、例えば、撮像手段で半導体装置18を撮像し、画像処理を行うことで検出することができる。あるいは距離センサ等を用いてもよい。図7(a)に示すように、半導体装置18の低い側へ、傾きの程度に応じてエアー供給ノズル30を移動させてエアーを供給することで、傾きを有する半導体装置18を良好に浮き上がらせることができる。これにより、図7(b)に示すように、半導体装置18を吸着パッド27に良好に密着させることができる。
また、図8(a)及び(b)に示すように、複数(好ましくは3以上)のエアー供給ノズル81,82を用い、一つの半導体装置18にエアーを供給するようにしてもよい。この場合において、半導体装置18が傾きを有していることが検出されると、図示しないエアー供給システムの制御部は、図8(a)に示すように半導体装置18の低い側に近いエアー供給ノズル82からのエアー圧を大きく、高い側に近いエアー供給ノズル81からのエアー圧を小さく制御する。こうして、図8(b)に示すように、半導体装置18を吸着パッド27に良好に密着させることができる。
また、上記実施の形態ではエアーを用いたが、他の気体、例えば、不活性ガス等を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態では、半導体装置を吸着搬送するオートハンドラ10に用いられる吸着搬送機構について説明したが、本発明は、ダイボンディング装置等、先端に吸着パッドを有さない吸着コレットのみで構成される吸着機構で、半導体チップを被搬送物として吸着搬送する搬送装置にも適用することができる。
10 オートハンドラ
11 ローダ部
12 製品供給部
13 検査部
14 選別部
15 良品トレイ排出部
16 不良品トレイ排出部
17 吸着搬送機構
18 半導体装置
19 製品トレイ
21 ステージ
22 開口部
23 製品収容部
24 孔部
25 格子部分
26 段差部
27 吸着パッド
28 吸着コレット
29 貫通孔
30 エアー供給ノズル
51 ステージ
52 通気孔
53 通気管
54 バルブ
55 エアー供給システム
81,82 エアー供給ノズル

Claims (9)

  1. 被搬送物を真空吸着する吸着機構と、トレイに収容された前記被搬送物を押し上げて前記トレイから浮き上がらせる押し上げ機構と、該押し上げ機構により押し上げられた前記被搬送物を前記吸着機構へ案内するガイドと、を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記押し上げ機構は、前記被搬送物に対して気体を吹きつけるノズルを含むことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記トレイに前記ノズルから噴出する気体の流路を制御する流路制御機構が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記ノズルを複数有し、各々のノズルから噴出す気体の圧力を制御する制御部を有することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  5. 前記押し上げ機構は、前記気体の供給を受けて膨張することにより前記被搬送物を押し上げるバルーンを含むことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  6. 前記吸着機構は、先端に吸着パッドを有することを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  7. 前記トレイが前記ガイドとして機能することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の搬送装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一つに記載された搬送装置を備えることを特徴とするオートハンドラ。
  9. トレイに収容された被搬送物の上方であって、前記被搬送物から所定の距離だけ離れた位置に吸着機構を配置するとともに、前記被搬送物の下方に押し上げ機構を配置し、
    続いて、前記押し上げ機構により、前記被搬送物を前記トレイから浮き上がらせて前記吸着機構に押し当て、
    その後、前記吸着機構により、前記半導体装置を真空吸着する、
    工程を含むことを特徴とする搬送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012224445A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Yanmar Co Ltd 選果システム
CN106486387A (zh) * 2015-08-31 2017-03-08 库利克和索夫工业公司 焊接半导体元件的焊接机、其操作方法和改进其uph的方法

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