JP2011043839A - レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011043839A
JP2011043839A JP2010218368A JP2010218368A JP2011043839A JP 2011043839 A JP2011043839 A JP 2011043839A JP 2010218368 A JP2010218368 A JP 2010218368A JP 2010218368 A JP2010218368 A JP 2010218368A JP 2011043839 A JP2011043839 A JP 2011043839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist
pattern
sultam
resist film
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010218368A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Endo
政孝 遠藤
Masaru Sasako
勝 笹子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010218368A priority Critical patent/JP2011043839A/ja
Publication of JP2011043839A publication Critical patent/JP2011043839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

【課題】レジストパターンの被処理膜との密着性を向上して、パターンの形状不良を防止できるようにする。
【解決手段】基板301の上に、ヘテロ環式スルホンであるブタン-1,4-スルタムを含むレジストからなるレジスト膜302を形成し、続いて、レジスト膜302に対して露光光303を選択的に照射することによりパターン露光を行なう。続いて、パターン露光が行なわれたレジスト膜302に対して現像を行なうことによりレジストパターン302aを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体製造装置の製造プロセス等において用いられるレジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法に関する。
半導体集積回路の大集積化及び半導体素子のダウンサイジングに伴って、リソグラフィ技術の開発の加速が望まれている。現在のところ、露光光として、水銀ランプ、KrFエキシマレーザ又はArFエキシマレーザ等を用いる光リソグラフィによりパターン形成が行なわれている。
近年、液浸リソグラフィ(immersion lithography)のArF光源への適用が試みられている。このような状況から、ArFエキシマレーザによるリソグラフィの延命化が重要視されており、ArFエキシマレーザを用いるレジスト材の開発が進められている。ArFレジストには、ポリマーの組成にラクトン環が含まれる場合がある(例えば、非特許文献1を参照。)。これは、ラクトン環にレジストパターンの被処理膜との密着性向上の機能が期待されるためである。
以下、従来のArFレジストを用いたパターン形成方法について図5(a)〜図5(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成のラクトンをベースポリマーに含むポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ(2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート(50mol%)−γ-ブチロラクトンメタクリレート(40mol%)−2-ヒドロキシアダマンタンメタクリレート(10mol%))(ベースポリマー)……………………………………………………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.06g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図5(a)に示すように、基板1の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜2を形成する。
次に、図5(b)に示すように、NA(開口数)が0.68であるArFエキシマレーザよりなる露光光3をマスク4を介してレジスト膜2に照射してパターン露光を行なう。
次に、図5(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜2に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が0.26Nのテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図5(d)に示すように、レジスト膜2の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン2aが得られる。
ところが、図5(d)に示すように、従来のArFレジストを用いたパターン形成方法により得られるレジストパターン2aのパターン形状は不良であった。
本願発明者らは、従来のレジストパターン2aの形状が不良となる原因について種々の検討を重ねた結果、ラクトン環を含むポリマーを用いた従来のレジストは密着性が不十分であり、レジストパターン2aにはがれが生じるということを突き止めた。
このように形状が不良なレジストパターンは、半導体装置の製造プロセスにおける生産性及び歩留まりが低下してしまうという問題がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、レジストパターンの被処理膜との密着性を向上して、パターンの形状不良を防止できるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、ヘテロ環式ケトン([化1])又はその異性体(例えばラクチム[化2])が環状構造の中にケトン基と窒素原子とを含むことから電子親和性が高まって、被処理膜との相互作用が大きくなるため、ヘテロ環式ケトン又はその異性体をレジストに添加することにより、被処理膜とレジスト膜との密着性が向上することを見出した。なお、ヘテロ環式ケトン又はその異性体は単体でレジスト中に含めても、また、ポリマーとしてレジスト中に含めてもよい。いずれの場合もレジストの密着性向上の効果をもたらす。
Figure 2011043839
Figure 2011043839
Figure 2011043839
また、ヘテロ環式スルホン([化3])はその環状構造の中に酸素が2個含まれることから電子親和性が特に高くなり、窒素原子による電子親和力の向上と相まって、被処理膜との相互作用が大きくなるため、ヘテロ環式スルホンをレジストに添加することにより、被処理膜とレジスト膜との密着性が向上することを見出した。なお、ヘテロ環式スルホンは単体でレジスト中に含めても、また、ポリマーとしてレジスト中に含めてもよい。いずれの場合も密着性向上の効果をもたらす。
ところで、レジストにおいて、電子親和性が高くなると、被処理膜との密着性が向上するのは、被処理膜中の原子に存在する電子とレジストとが相互作用をより起こしやすくなるためである。これを電気陰性度の観点から説明すると、[表1]に示すように、ヘテロ環式ケトンは電気陰性度が炭素(C)原子よりも高い窒素(N)原子を、また、ヘテロ環式スルホンは電気陰性度が炭素(C)原子よりも高い窒素(N)原子及び酸素原子(O)を、従来の化学増幅型レジストに含まれる炭素(C)を骨格とするラクトンと比べて多く含む。その結果、レジストが電子をより多く含むようになる。すなわち、電子親和性が向上し、電気的な相互作用によって被処理膜との密着性が向上する。
Figure 2011043839
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、具体的には、以下の構成により実現される。
本発明に係る第1のレジスト材料は、ヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むことを特徴とする。
本発明に係る第2のレジスト材料は、ヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むポリマーを含むことを特徴とする。
本発明に係る第3のレジスト材料は、ヘテロ環式スルホンを含むことを特徴とする。
本発明に係る第4のレジスト材料は、ヘテロ環式スルホンを含むポリマーを含むことを特徴とする。
第1又は第2のレジスト材料において、ヘテロ環式ケトンにはラクタムを用いることができる。
この場合に、ラクタムには、4−ペンタンラクタム、6−ヘキサンラクタム、2−ペンテン−5−ラクタム又は3−ヘキセン−6−ラクタムを用いることができる。
第1又は第2のレジスト材料において、ヘテロ環式ケトンの異性体にはラクチムを用いることができる。
この場合に、ラクチムには、2−ペンタンラクチム、6−ヘキサンラクチム、2−ペンテン−5−ラクチム又は3−ヘキセン−6−ラクチムであることが好ましい。
第3又は第4のレジスト材料において、ヘテロ環式スルホンにはスルタムを用いることができる。
この場合に、スルタムには、ブタン−1,4−スルタム、プロパン−1,3−スルタム、ペンタン−1,5−スルタム又はヘキサン−1,6−スルタムを用いることができる。
本発明に係る第1のパターン形成方法は、基板の上にヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むレジストからなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜に対して露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことによりレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第1のパターン形成方法によると、レジストにヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むため、ヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むレジストの電子親和性が高くなる。その結果、被処理膜である基板との相互作用が強まることにより、レジスト膜の基板に対する密着性が向上して、得られるレジストパターンの形状が良好となる。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、基板の上に、ヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むポリマーを含むレジストからなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜に対して露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことによりレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第2のパターン形成方法によると、レジストがヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むポリマーを含むため、ヘテロ環式ケトン又はその異性体を含むポリマーにより、レジストの電子親和性が高くなる。その結果、被処理膜である基板との相互作用が強まることにより、レジスト膜の基板に対する密着性が向上して、得られるレジストパターンの形状が良好となる。
本発明に係る第3のパターン形成方法は、基板の上に、ヘテロ環式スルホンを含むレジストからなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜に対して露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことによりレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第3のパターン形成方法によると、レジストにヘテロ環式スルホンを含むため、ヘテロ環式スルホンを含むレジストの電子親和性が高くなる。その結果、被処理膜である基板との相互作用が強まることにより、レジスト膜の基板に対する密着性が向上して、得られるレジストパターンの形状が良好となる。
本発明に係る第4のパターン形成方法は、基板の上に、ヘテロ環式スルホンを含むポリマーを含むレジストからなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜に対して露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことによりレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第4のパターン形成方法によると、レジストにヘテロ環式スルホンを含むポリマーを含むため、ヘテロ環式スルホンを含むポリマーにより、レジストの電子親和性が高くなる。その結果、被処理膜である基板との相互作用が強まることにより、レジスト膜の基板に対する密着性が向上して、得られるレジストパターンの形状が良好となる。
第1〜第4のパターン形成方法において、露光光には、KrFエキシマレーザ光、Xe レーザ光、ArFエキシマレーザ光、F レーザ光、KrArレーザ光又はAr レーザ光を用いることができる。
なお、ヘテロ環式化合物を単体として含むレジスト材料と、ヘテロ環式化合物をポリマー状態で含むレジスト材料とを比べると、ヘテロ環式化合物をポリマー状態で含むレジストの方がポリマー鎖が連結していることにより、ヘテロ環式化合物の基板との接触確率が高くなるので、基板に対する密着性がより向上する。
本発明に係るレジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法によると、レジストパターンを形成する基板と該レジストとの相互作用が強まることにより、レジスト膜の基板に対する密着性が向上して、レジストパターンの形状が良好となる。
(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るレジスト材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るレジスト材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係るレジスト材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係るレジスト材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)はラクトンを含む従来のレジスト材料を用いたパターン方法の各工程を示す断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜図1(d)は本発明の第1の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料を用いたパターン形成方法の工程順の断面構成を示している。
まず、以下の組成のラクタムを含むポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ(2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート(50mol%)−γ-ブチロラクトンメタクリレート(40mol%)−2-ヒドロキシアダマンタンメタクリレート(10mol%))(ベースポリマー)……………………………………………………………………………………………2g
4-ペンタンラクタム(ヘテロ環式ケトン)…………………………………………0.6g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.06g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図1(a)に示すように、基板101の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜102を形成する。
次に、図1(b)に示すように、NAが0.68であるArFエキシマレーザよりなる露光光103をマスク104を介してレジスト膜102に照射してパターン露光を行なう。
次に、図1(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜102に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が0.26Nのテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図1(d)に示すように、レジスト膜102の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン102aを得る。
このように、第1の実施形態によると、化学増幅型レジスト材料にヘテロ環式ケトンであるラクタム(4-ペンタンラクタム)を添加しているため、このラクタムを構成するケトン基及び窒素原子によりレジストの電子親和性が高くなる。このため、レジスト膜102と基板101との相互作用が強くなるので、レジスト膜102の基板101に対する密着性が向上する。その結果、はがれが生じない良好な形状を有するレジストパターン102aを得ることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜図2(d)は本発明の第2の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料を用いたパターン形成方法の工程順の断面構成を示している。
まず、以下の組成のラクタムをベースポリマーに含むポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ(2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート(50mol%)−4-ペンタンラクタムメタクリレート(40mol%)−2-ヒドロキシアダマンタンメタクリレート(10mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.06g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図2(a)に示すように、基板201の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜202を形成する。
次に、図2(b)に示すように、NAが0.68であるArFエキシマレーザよりなる露光光203をマスク204を介してレジスト膜202に照射してパターン露光を行なう。
次に、図2(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜202に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が0.26Nのテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図2(d)に示すように、レジスト膜202の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン202aを得る。
このように、第2の実施形態によると、化学増幅型レジスト材料のベースポリマーにヘテロ環式ケトンであるラクタム(4-ペンタンラクタムメタクリレート)を含んでいるため、このラクタムを構成するケトン基及び窒素原子によりレジストの電子親和性が高くなる。このため、レジスト膜202と基板201との相互作用が強くなるので、レジスト膜202の基板201に対する密着性が向上する。その結果、はがれが生じない良好な形状を有するレジストパターン202aを得ることができる。
なお、第1及び第2の実施形態においては、4-ペンタンラクタムに代えて、6−ヘキサンラクタム、2−ペンテン−5−ラクタム又は3−ヘキセン−6−ラクタムを用いることができる。
また、ラクタムの異性体であるラクチムを用いてもよく、例えば、2−ペンタンラクチム、6−ヘキサンラクチム、2−ペンテン−5−ラクチム又は3−ヘキセン−6−ラクチムを用いることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3(a)〜図3(d)は本発明の第3の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料を用いたパターン形成方法の工程順の断面構成を示している。
まず、以下の組成のスルタムを含むポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ(2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート(50mol%)−γ-ブチロラクトンメタクリレート(40mol%)−2-ヒドロキシアダマンタンメタクリレート(10mol%))(ベースポリマー)……………………………………………………………………………………………2g
ブタン-1,4-スルタム(ヘテロ環式スルホン)………………………………………0.5g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.06g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図3(a)に示すように、基板301の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜302を形成する。
次に、図3(b)に示すように、NAが0.68であるArFエキシマレーザよりなる露光光303をマスク304を介してレジスト膜302に照射してパターン露光を行なう。
次に、図3(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜302に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が0.26Nのテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図3(d)に示すように、レジスト膜302の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン302aを得る。
このように、第3の実施形態によると、化学増幅型レジスト材料にヘテロ環式スルホンであるスルタム(ブタン-1,4-スルタム)を添加しているため、このスルタムを構成する窒素原子及び2個の酸素原子によりレジストの電子親和性が高くなる。このため、レジスト膜302と基板301との相互作用が強くなるので、レジスト膜302の基板301に対する密着性が向上する。その結果、はがれが生じない良好な形状を有するレジストパターン302aを得ることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4(a)〜図4(d)は本発明の第4の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料を用いたパターン形成方法の工程順の断面構成を示している。
まず、以下の組成のスルタムをベースポリマーに含むポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ(2-メチル-2-アダマンチルメタクリレート(50mol%)−ブタン-1,4-スルタムメタクリレート(40mol%)−2-ヒドロキシアダマンタンメタクリレート(10mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.06g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図4(a)に示すように、基板401の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜402を形成する。
次に、図4(b)に示すように、NAが0.68であるArFエキシマレーザよりなる露光光403をマスク404を介してレジスト膜402に照射してパターン露光を行なう。
次に、図4(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜402に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が0.26Nのテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図4(d)に示すように、レジスト膜402の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン402aを得る。
このように、第4の実施形態によると、化学増幅型レジスト材料のベースポリマーにヘテロ環式スルホンであるスルタム(ブタン-1,4-スルタムメタクリレート)を含んでいるため、このスルタムを構成する窒素原子及び2個の酸素原子によりレジストの電子親和性が高くなる。このため、レジスト膜402と基板401との相互作用が強くなるので、レジスト膜402の基板401に対する密着性が向上する。その結果、はがれが生じない良好な形状を有するレジストパターン402aを得ることができる。
なお、第3及び第4の実施形態においては、ブタン-1,4-スルタムに代えて、プロパン−1,3−スルタム、ペンタン−1,5−スルタム又はヘキサン−1,6−スルタムを用いることができる。
また、第1〜第4の各実施形態において、露光光はArFエキシマレーザ光に限られず、KrFエキシマレーザ光、Xe レーザ光、F レーザ光、KrArレーザ光又はAr レーザ光を用いることができる。
また、各実施形態に係るレジスト材料は、レジスト膜の露光工程において、レジスト膜と投影レンズとの間に開口数NAの値を高める液体を配した状態で露光する液浸リソグラフィにも適用可能である。
本発明に係るレジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法は、レジストパターンを形成する基板と該レジストとの相互作用が強まることにより、レジスト膜の基板に対する密着性が向上して、レジストパターンの形状が良好となり、基板に微細パターンを形成する方法等に有用である。
101 基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
103 露光光
104 マスク
201 基板
202 レジスト膜
202a レジストパターン
203 露光光
204 マスク
301 基板
302 レジスト膜
302a レジストパターン
303 露光光
304 マスク
401 基板
402 レジスト膜
402a レジストパターン
403 露光光
404 マスク

Claims (9)

  1. ヘテロ環式スルホンを含むことを特徴とするレジスト材料。
  2. ヘテロ環式スルホンを含むポリマーを含むことを特徴とするレジスト材料。
  3. 前記ヘテロ環式スルホンはスルタムであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレジスト材料。
  4. 前記スルタムは、ブタン−1,4−スルタム、プロパン−1,3−スルタム、ペンタン−1,5−スルタム又はヘキサン−1,6−スルタムであることを特徴とする請求項3に記載のレジスト材料。
  5. 基板の上に、ヘテロ環式スルホンを含むレジストからなるレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に対して露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なうことによりレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  6. 基板の上に、ヘテロ環式スルホンを含むポリマーを含むレジストからなるレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に対して露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なうことによりレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  7. 前記ヘテロ環式スルホンはスルタムであることを特徴とする請求項5又は6に記載のパターン形成方法。
  8. 前記スルタムは、ブタン−1,4−スルタム、プロパン−1,3−スルタム、ペンタン−1,5−スルタム又はヘキサン−1,6−スルタムであることを特徴とする請求項7に記載のパターン形成方法。
  9. 前記露光光は、KrFエキシマレーザ光、Xe レーザ光、ArFエキシマレーザ光、F レーザ光、KrArレーザ光又はAr レーザ光であることを特徴とする請求項5又は6に記載のパターン形成方法。
JP2010218368A 2010-09-29 2010-09-29 レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法 Pending JP2011043839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010218368A JP2011043839A (ja) 2010-09-29 2010-09-29 レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010218368A JP2011043839A (ja) 2010-09-29 2010-09-29 レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005146057A Division JP4758679B2 (ja) 2005-05-18 2005-05-18 レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011043839A true JP2011043839A (ja) 2011-03-03

Family

ID=43831254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010218368A Pending JP2011043839A (ja) 2010-09-29 2010-09-29 レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011043839A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04504250A (ja) * 1989-02-03 1992-07-30 インペリアル ケミカル インダストリーズ ピーエルシー ベンズヘテロ環式スルホン
JPH063818A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Japan Synthetic Rubber Co Ltd ドライ現像用感放射線性樹脂組成物
JP2005055864A (ja) * 2003-07-22 2005-03-03 Fuji Photo Film Co Ltd 感刺激性組成物、化合物及び該感刺激性組成物を用いたパターン形成方法
JP2007517905A (ja) * 2004-01-16 2007-07-05 ワイス アゾールを含有するベータアミロイド産生のヘテロ環式スルホンアミド阻害剤

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04504250A (ja) * 1989-02-03 1992-07-30 インペリアル ケミカル インダストリーズ ピーエルシー ベンズヘテロ環式スルホン
JPH063818A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Japan Synthetic Rubber Co Ltd ドライ現像用感放射線性樹脂組成物
JP2005055864A (ja) * 2003-07-22 2005-03-03 Fuji Photo Film Co Ltd 感刺激性組成物、化合物及び該感刺激性組成物を用いたパターン形成方法
JP2007517905A (ja) * 2004-01-16 2007-07-05 ワイス アゾールを含有するベータアミロイド産生のヘテロ環式スルホンアミド阻害剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4758679B2 (ja) レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法
US7655568B2 (en) Method for manufacturing underlying pattern of semiconductor device
US20130266899A1 (en) Method and composition of a dual sensitive resist
JP4779028B2 (ja) パターン形成方法
JP2008286924A (ja) 化学増幅型レジスト材料、トップコート膜形成用材料及びそれらを用いたパターン形成方法
US9891522B2 (en) Method and composition of a chemically amplified copolymer resist
JP2010231146A (ja) 化学増幅型レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法
JP2002169291A (ja) 感光性樹脂組成物、レジスト組成物、パターン形成方法およびデバイス
JP2008158308A (ja) パターン形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法
US7807336B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
JP2011043839A (ja) レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法
US20080081287A1 (en) Chemically amplified resist material and pattern formation method using the same
KR102593066B1 (ko) 레지스트 패턴 형성 방법 및 리소그래피용 현상액
JP2005181379A (ja) パターン形成方法
US6764811B2 (en) Pattern formation method
WO2011004528A1 (ja) パターン形成方法
JP4594174B2 (ja) バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法
JP2007281304A (ja) レジストパターン形成用基板、レジストパターン形成方法およびパネル
JP2005072230A (ja) パターン形成方法
JP2006208765A (ja) レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法
WO2010047018A1 (ja) レジスト材料及びそれを用いたパターン形成方法
JP2009098395A (ja) バリア膜形成用材料及びパターン形成方法
JP4386848B2 (ja) パターン形成方法
US7998658B2 (en) Pattern forming method
US6737213B2 (en) Pattern formation material and method

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130115