JP2011043089A - 車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載される内燃機関の間欠始動時における空燃比のリーン化を適切に防止する。
【解決手段】ECUは、車両に搭載されるエンジンを制御する。ECUは、エンジンが始動される場合(S10にてYES)、燃料増量補正領域であるか否かを判断する(S20)とともに、エンジンの始動が間欠始動であるか否かを判断し(S30)、燃料増量補正領域であり(S20にてYES)かつエンジンの始動が間欠始動であると(S30にてNO)、吸気温THaがしきい値よりも高いか否かを判断し(S40)、吸気温THaがしきい値よりも高いと(S40にてYES)、燃料の増量を行なうように燃料をエンジンに噴射するインジェクタを制御する(S50)。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の制御に関し、特に、車両に搭載される内燃機関の燃料噴射量の制御に関する。
内燃機関への燃料噴射量は、一般的に、燃料噴射弁の開弁時間(噴射時間)を調整することによって制御される。内燃機関を高温下で作動させた後に停止させた場合、内燃機関の熱が燃料噴射弁を介して燃料に伝わるため、燃料噴射弁内の燃料が高温となって沸騰しベーパを発生する場合がある。そのため、内燃機関が高温となっている状態で内燃機関を始動すると、ベーパを含んだ燃料が燃料噴射弁から噴射されることになり、そのベーパ分だけ燃料噴射量が減少し、空燃比(空気と燃料との重量比)がリーンになる。このような空燃比のリーン化を防止するためのさまざまな技術が開発されている。
たとえば、特開平9−158757号公報(特許文献1)に開示された電子制御装置は、エンジン始動時の冷却水温およびエンジン始動前にエンジンが継続して停止していた時間に基づいてエンジン始動時の燃料噴射弁の温度を推定し、その推定結果に基づき、エンジンの運転状態に応じた噴射時間を増加させるように補正し、補正後の噴射時間だけ燃料噴射弁を開弁させる。
特許文献1に開示された電子制御装置によれば、エンジン始動時の冷却水温およびエンジン始動前にエンジンが継続して停止していた時間に基づいてエンジン始動時の燃料噴射弁の温度が推定される。そのため、冷却水温のみに基づいて推定する場合に比べて燃料噴射弁の温度が正確に推定される。その推定結果に基づき燃料噴射量が増量補正される。したがって、燃料噴射量が適正に補正される。そして、その補正後の量の燃料が燃料噴射弁から噴射される。その結果、エンジン始動時のベーパ発生に起因する空燃比のリーン化が防止される。
特開平9−158757号公報 特開平4−311638号公報
ところで、動力源としてエンジンとモータとを備えモータのみでの走行が可能であるハイブリッド車両においては、車両停止時にユーザ操作によってエンジンの停止および始動を行なう通常運転の他に、燃費向上や大気環境保全のために、車両走行中に車両状態に応じてエンジンの停止および始動を行なう間欠運転が行なわれる。なお、以下の説明では、通常運転によるエンジンの停止および始動を「通常停止」および「通常始動」と記載し、間欠運転によるエンジンの停止および始動を「間欠停止」および「間欠始動」と記載する。
間欠停止中は、エンジンへの燃料供給が停止されるが、間欠始動に備えてエンジンを制御する電子制御装置(Electronic Control Unit、以下「ECU」という)は起動された状態で維持される。そのため、間欠停止中は、ECUによって制御されるエンジン冷却水の冷却装置(エンジンとラジエータとの間で冷却水を循環させるための電動ウォータポンプやラジエータを冷却するための電動ファンなど)が必要に応じて作動されることになる。
つまり、間欠停止中のエンジン水温は、エンジン停止時間だけではなく、車速の履歴(走行風の総量)や冷却装置の作動履歴によっても変化する。そのため、間欠始動時において、特許文献1のようにエンジン始動時の冷却水温およびエンジン始動前のエンジン停止時間に基づいてエンジン始動時の燃料噴射弁の温度を推定しても、推定した燃料噴射弁の温度は実際の燃料噴射弁の温度と必ずしも一致せず、空燃比のリーン化を適切に防止できない場合が考えられる。しかしながら、特開平9−158757号公報には、この問題について何ら考慮されていない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両に搭載される内燃機関の間欠始動時における空燃比のリーン化を適切に防止することができる制御装置および制御方法を提供することである。
この発明に係る制御装置は、内燃機関と、内燃機関の吸気温を検出するセンサと、内燃機関に燃料を噴射する噴射装置とを備えた車両を制御する。この制御装置は、内燃機関の停止および始動を間欠的に行なう間欠制御を実行する制御部と、間欠制御によって内燃機関を始動する場合、センサが検出した吸気温に応じて内燃機関への燃料噴射量を増加させるように噴射装置を制御する増量部とを含む。
好ましくは、増量部は、間欠制御によって内燃機関を始動する場合、センサが検出した吸気温に基づいて燃料増加量を設定し、予め定められた基本燃料噴射量に燃料増加量を加えた量の燃料を噴射装置に噴射させる。
好ましくは、増量部は、間欠制御によって内燃機関を始動する場合、センサが検出した吸気温が所定温度よりも高いときに、予め定められた基本燃料噴射量に予め定められた燃料増加量を加えた量の燃料を噴射装置に噴射させる。
この発明の別の局面に係る制御方法は、内燃機関と、内燃機関の吸気温を検出するセンサと、内燃機関に燃料を噴射する噴射装置とを備えた車両の制御装置が行なう制御方法である。この制御方法は、内燃機関の停止および始動を間欠的に行なう間欠制御によって内燃機関を始動するか否かを判断するステップと、間欠制御によって内燃機関を始動する場合、センサが検出した吸気温に応じて内燃機関への燃料噴射量を増加させるように噴射装置を制御するステップとを含む。
本発明によれば、車両に搭載される内燃機関の間欠始動時における空燃比のリーン化を適切に防止することができる。
ECUが搭載される車両構造を示す図である。 ECUが制御するエンジンを示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 ECUの処理フローを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る制御装置であるEUCが搭載される車両10の構造を示す図である。車両10は、エンジン100および第2モータジェネレータ(MG(2))300Bの少なくともいずれかの動力で走行する車両(以下、「ハイブリッド車両」ともいう)であるとともに、車両外部に設けられた交流電源19から供給された電力での走行が可能な車両(以下、「プラグイン車両」ともいう)である。
車両10には、上述のエンジン100およびMG(2)300Bの他に、エンジン100が発生する動力を出力軸212と第1モータジェネレータ(MG(1))300Aとに分配する動力分割機構200と、エンジン100、MG(1)300A、MG(2)300Bで発生した動力を駆動輪12に伝達したり、駆動輪12の駆動をエンジン100やMG(1)300A、MG(2)300Bに伝達したりする減速機14と、MG(1)300AおよびMG(2)300Bを駆動するための電力を蓄電する走行用バッテリ310と、走行用バッテリ310の直流とMG(1)300A、MG(2)300Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ330と、走行用バッテリ310とインバータ330との間で電圧変換を行なう昇圧コンバータ320と、エンジン100の動作状態を制御するエンジンECU406と、車両10の状態に応じてMG(1)300A、MG(2)300B、インバータ330、および走行用バッテリ310の充放電状態等を制御するMG_ECU402と、エンジンECU406およびMG_ECU402等を相互に管理制御して、車両10が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU404等を含む。
エンジン100は、車両10の前部に設けられたエンジンコンパートメントの内部に搭載される。なお、エンジンコンパートメントの内部には、エンジン100の他に、MG(1)300A、MG(2)300B、インバータ330、昇圧コンバータ320なども搭載される。
エンジン100の内部には、冷却水が流れるウォータジャケットが形成される。電動ウォータポンプ(W/P)150を駆動することによって、ラジエータ160とエンジン100との間を冷却水が循環する。電動ウォータポンプ150は、エンジンECU406からの制御信号によって制御される。
ラジエータ160は、走行風によって空冷される。さらに、ラジエータ160の近傍には、電動ファン170が設けられる。電動ファン170を駆動することによってラジエータ160が空冷されるため、ラジエータ160の放熱効率(冷却水の熱を外気に放出する効率)が向上する。電動ファン170は、エンジンECU406からの制御信号によって制御される。
動力分割機構200は、サンギヤ、ピニオンギヤ、キャリア、リングギヤを含む遊星歯車から構成される。エンジン100、MG(1)300AおよびMG(2)300Bが動力分割機構200を経由して連結されることで、エンジン100、MG(1)300AおよびMG(2)300Bの各回転速度は、いずれか2つの回転速度が決定されると残りの回転速度が決まるという関係にある。この関係を利用することによって、たとえばMG(2)300Bの回転速度が同じ値であっても、MG(1)300Aの回転速度を制御することによって、エンジン回転速度Neを所望の回転速度に制御することができる。
さらに、車両10には、交流電源19に接続されたパドル15を接続するためのコネクタ13と、コネクタ13を経由して供給された交流電源19からの電力を直流に変換して走行用バッテリ310へ出力する充電装置11とを含む。充電装置11は、HV_ECU404からの制御信号に応じて走行用バッテリ310へ出力する電力量を制御する。
図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい。たとえば、図1に、点線で示すように、MG_ECU402、HV_ECU404およびエンジンECU406を統合したECU400とすることがその一例である。以下の説明においては、MG_ECU402、HV_ECU404およびエンジンECU406を区別することなくECU400と記載する。
ECU400には、車速センサ、アクセル開度センサ、スロットル開度センサ、MG(1)回転速度センサ、MG(2)回転速度センサ、エンジン回転速度センサ(いずれも図示せず)、および走行用バッテリ310の状態(バッテリ電圧値、バッテリ電流値、バッテリ温度など)を監視する監視ユニット340からの信号が入力されている。
ECU400は、MG(1)300AあるいはMG(2)300Bをモータとして機能させる場合、走行用バッテリ310から放電された直流電力を昇圧コンバータ320で昇圧した後、インバータ330で交流電力に変換してMG(1)300AおよびMG(2)300Bに供給する。
一方、ECU400は、走行用バッテリ310を充電する際には、MG(1)300AあるいはMG(2)300Bをジェネレータとして機能させて、MG(1)300AあるいはMG(2)300Bが発電した交流電力を、インバータ330で直流電力に変換した後、昇圧コンバータ320で降圧して走行用バッテリ310に供給する。また、ECU400は、交流電源19からの交流電力を充電装置11で直流に変換して走行用バッテリ310へ供給することによっても、走行用バッテリ310を充電することが可能である。
図2を参照して、エンジン100およびエンジン100に関連する周辺機器について説明する。このエンジン100においては、エアクリーナ(図示せず)から吸入される空気が、吸気管110を流通して、エンジン100の燃焼室102に導入される。スロットルバルブ114の作動量(スロットル開度)により、燃焼室102に導入される空気量が調整される。スロットル開度は、ECU400からの信号に基づいて作動するスロットルモータ112により制御される。
インジェクタ104は、フューエルタンク(図示せず)に貯蔵された燃料を燃焼室102に噴射するための電磁弁である。インジェクタ104は、通電されると開弁して、燃焼室102へ向けて燃料を噴射する。なお、インジェクタ104から吸気通路内に燃料を噴射するようにしてもよい。
吸気管110から導入された空気と、インジェクタ104から噴射された燃料との混合気が、ECU400からの制御信号により制御されるイグニッションコイル106を用いて着火されて燃焼する。
混合気が燃焼した後の排気ガスは、排気管120の途中に設けられた触媒140を通って、大気に排出される。
触媒140は、排気ガス中に含まれるエミッション(炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などの有害物質)を浄化処理する三元触媒である。触媒140には、炭化水素と一酸化炭素の酸化反応と、窒素酸化物の還元反応を同時に行なわせることができる。触媒140は、その温度が低いほど排気浄化能力が低くなる特性を有する。
ECU400には、エンジン水温センサ108、エアフロメータ116、吸入空気温センサ118、空燃比センサ122、および酸素センサ124からの信号が入力されている。エンジン水温センサ108は、エンジン冷却水の温度(エンジン水温)THwを検出する。エアフロメータ116は、吸入空気量(エンジン100に吸入される単位時間あたりの空気量)Gaを検出する。吸入空気温センサ118は、吸入空気の温度(吸気温)THaを検出する。空燃比センサ122は、排気ガス中の空気と燃料との比率を検出する。酸素センサ124は、排気ガス中の酸素濃度を検出する。これらの各センサは、検出結果を表わす信号をECU400に送信する。
ECU400は、各センサから送られてきた信号などに基づいて、適正な点火時期となるようにイグニッションコイル106を制御したり、適正なスロットル開度となるようにスロットルモータ112を制御したり、適正な燃料噴射量となるようにインジェクタ104を制御したりする。
READY−OFF状態(走行不能状態)にある車両10をREADY−ON状態(走行可能状態)とする操作(たとえば図示しないスタートスイッチをオンする操作)をユーザが行なうと、ECU400が起動し、車両10をREADY−ON状態にすべく各機器を作動させる。この際、ECU400は、一旦はエンジン100を始動し、触媒140の暖機などを行なう。以下の説明では、このようなユーザ操作による通常のエンジン100の始動を「通常始動」と記載する。
また、READY−ON状態にある車両10をREADY−OFF状態とする操作をユーザが行なうと、ECU400が停止し、エンジン100を含めた各機器も停止される。以下の説明では、このようなREADY−OFF状態での通常のエンジン100の停止を「通常停止」と記載する。
さらに、ECU400は、車両10がエンジン100を用いることなく走行可能であることを考慮し、車両10の走行中においてもその走行状態に応じてエンジン100の停止および始動を間欠的に行なう間欠制御を実行する。ECU400がエンジン100の間欠制御を行なうことによってエンジン100での燃料消費量およびエンジンからの排気量が低減されるため、大気環境保全や燃費向上が実現される。以下の説明では、間欠制御によるエンジン100の始動を「間欠始動」と記載し、間欠制御によるエンジン100の停止を「間欠停止」と記載する。
以下、ECU400が行なう燃料増量制御について説明する。一般的に、エンジン100を高負荷(高温下)で運転した後に停止すると、エンジン100の熱がインジェクタ104を介して燃料に伝わって燃料が沸騰しベーパを発生する場合がある。そのため、エンジン100が高温となっている状態でエンジン100を始動すると、ベーパを含んだ燃料がインジェクタ104から噴射されることになる。そのため、ベーパ分だけ燃料噴射量が減少し、空燃比がリーンになることが懸念される。
そこで、ECU400は、通常始動時に、エンジン水温THwが所定温度を越える領域(燃料増量補正領域)に含まれる場合には、燃料噴射量を増量させる。具体的には、ECU400は、通常始動時のエンジン水温THwおよび通常停止時間(通常始動前にエンジンが継続して通常停止していた時間)に応じて通常始動時のインジェクタ104の温度を推定し、その推定結果に応じた量の燃料を増量させるようにインジェクタ104を制御する。これにより、通常始動時の空燃比がリーンになることが適切に防止される。
ところが、間欠停止中は、通常停止中のようにECU400は停止せずに起動したまま維持される。そのため、間欠停止中であっても、電動ウォータポンプ150や電動ファン170は、必要に応じてECU400によって作動されることになる。
そのため、間欠停止中、エンジン水温THwは、通常停止中のように時間の経過に応じて自然に冷却されるだけではなく、車速の履歴(走行風の総量)や電動ウォータポンプ150、電動ファン170の作動履歴によっても変化する。
一方、インジェクタ104は走行風やエンジン冷却水によって直接的に冷却されるわけではない。そのため、インジェクタ104の温度は、車速の履歴や電動ウォータポンプ150、電動ファン170の作動履歴の影響をあまり受けない。
したがって、間欠始動時において、通常始動時と同様にエンジン水温THwおよびエンジン停止時間に応じてインジェクタ104の温度を推定しても、推定したインジェクタ104の温度は実際の温度と必ずしも一致しない。
なお、本実施の形態に係る車両10のようなプラグインハイブリッド車両においては、間欠始動時の燃料増量補正を適切に行なう必要性が通常のハイブリッド車両よりも高い。
すなわち、通常のハイブリッド車両は、プラグインハイブリッド車両に比べて走行用バッテリの容量が小さい。そのため、通常のハイブリッド車両においては、高負荷走行後はエンジンが継続して運転される場合が多く高温状態で間欠始動される頻度がほとんどなかったため、間欠始動時の燃料増量補正を考える必要性は低かった。しかしながら、プラグインハイブリッド車両は、通常のハイブリッド車両に比べて走行用バッテリの容量が大きい。そのため、プラグインハイブリッド車両においては、高負荷走行後においてもエンジンが間欠運転される頻度が通常のハイブリッド車両よりも高い。したがって、プラグインハイブリッド車両は、間欠始動時の燃料増量補正を適切に行なう必要性が通常のハイブリッド車両よりも高いといえる。
そこで、本実施の形態に係るECU400は、エンジン100の始動が間欠始動であるか否かを判断し、間欠始動である場合には、エンジン水温THwではなく吸気温THaに応じて燃料噴射量を増量する。この点が本発明の最も特徴的な点である。
図3に、間欠始動時に燃料増量制御を行なう場合のECU400の機能ブロック図を示す。ECU400は、入力インターフェイス410、演算処理部420、記憶部430、出力インターフェイス440とを含む。
入力インターフェイス410は、各センサなどからの情報を受信する。記憶部430には、各種のデータが記憶され、必要に応じて演算処理部420からデータが読み出されたり格納されたりする。演算処理部420は、入力インターフェイス410および記憶部430からの情報に基づいて演算処理を行なう。出力インターフェイス440は、演算処理部420の処理結果を各機器に出力する。
演算処理部420は、第1判断部421、第2判断部422、第3判断部423、第4判断部424、増量部425を含む。
第1判断部421は、停止中であったエンジン100を始動するか否かを判断する。
第2判断部422は、エンジン水温THwが所定温度を越える領域(燃料増量補正領域)に含まれるか否かを判断する。なお、この燃料増量補正領域は、通常始動時の燃料増量補正領域と同じ領域であってもよい。
第3判断部423は、エンジン100の始動が間欠始動であるか否かを判断する。
第4判断部424は、吸気温THaがしきい値よりも大きいか否かを判断する。この「しきい値」は、インジェクタ104の温度が高く燃料がペーパ化して空燃比が目標値よりも低下するか否かに基づいて予め設定される。吸気温THaがしきい値よりも大きい場合が、空燃比が目標値よりも低下する場合である。
増量部425は、第1〜第4判断部421〜424による判断がすべて肯定的な判断である場合、所定の基本燃料噴射量に予め定められた燃料増加量を加えた量の燃料を、インジェクタ104からエンジン100に噴射させるように、インジェクタ104を制御する。なお、基本燃料噴射量は、車両状態に応じて設定してもよい。
すなわち、増量部425は、エンジン100の間欠始動時に、吸気温THaがしきい値よりも大きい場合(インジェクタ104の温度の上昇によって燃料がペーパ化し空燃比が目標値よりも低下する場合)に、予め定められた燃料増加量分だけ燃料噴射量を増量する。
ここで、燃料噴射量を増量するか否かをエンジン水温THwではなく「吸気温THa」を用いて判断する理由は、間欠始動時においては吸気温THaを用いたほうがインジェクタ104の温度をより精度よく推定できるからである。すなわち、上述したように、間欠停止中は、エンジン水温THwは電動ウォータポンプ150等の作動履歴等によって変化する。一方、吸気温THaは、インジェクタ104が設けられたエンジンコンパートメント内の温度を示すとともに、インジェクタ104の温度と同様、電動ウォータポンプ150等の作動履歴等の影響をあまり受けない。そのため、間欠始動時においては吸気温THaを用いたようがインジェクタ104の温度をより精度よく推定できる。
上述した演算処理部420の各機能は、ソフトウェアによって実現されるようにしてもよく、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。
図4は、上述した演算処理部420の各機能をソフトウェアによって実現する場合のECU400の処理フローである。なお、この処理は予め定められたサイクルタイムで繰り返し行なわれる。
図4に示すように、ステップ(以下、ステップをSと略す)10にて、ECU400は、停止中であったエンジン100を始動するか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S10にてYES)、処理はS20に移される。そうでないと(S10にてNO)、この処理は終了する。
S20にて、ECU400は、燃料増量補正領域であるか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S20にてYES)、処理はS30に移される。そうでないと(S20にてNO)、この処理は終了する。
S30にて、ECU400は、エンジン100の始動が間欠始動であるか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S30にてYES)、処理はS40に移される。そうでないと(S30にてNO)、この処理は終了する。
S40にて、ECU400は、吸気温THaがしきい値よりも高いか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S40にてYES)、処理はS50に移される。そうでないと(S40にてNO)、この処理は終了する。
S50にて、ECU400は、所定の基本燃料噴射量に予め定められた燃料増加量を加えた量の燃料をインジェクタ104からエンジン100に噴射させるように、インジェクタ104を制御する。
以上のような構造およびフローチャートに基づくECU400の動作について説明する。
たとえば、車両10が急な上り坂を長時間走行した後に下り坂を走行する場合を想定する。この場合、上り坂での走行は車両10には大きな駆動力が必要となり、MG(2)300Bを駆動させるために走行用バッテリ310からは大きな電力が長時間放電されるとともに、エンジン100も高負荷すなわち高温状態で運転される。
その後、下り坂になると、車両10には大きな駆動力は必要なくなり、エンジン100は必要に応じて間欠運転されることになる。
なお、走行用バッテリの容量が小さい通常のハイブリッド車両においては、下り坂に入ってもエンジンが間欠されることはなくエンジンの運転が継続される。しかし、通常のハイブリッド車両に比べて走行用バッテリの容量が大きいプラグインハイブリッド車両10では、高負荷で長時間走行した後も、エンジン100を間欠停止/間欠始動することが頻繁に起こり得る。
このように高負荷走行後にエンジン100を間欠始動する時には、高負荷走行によって高温化したエンジン100の熱がインジェクタ104を介して燃料に伝わるため、燃料がベーパ化し、著しく燃料噴射量が減少する。
そこで、ECU400は、エンジン100が始動された場合(S10にてYES)、燃料増量補正領域であれば(S20にてYES)、通常始動時だけでなく、間欠始動時においても(S30にてYES)、吸気温THaがしきい値よりも高い場合(S40にてYES)には、燃料噴射量を所定量だけ増量する(S40、S50)。これにより、間欠始動時のリーン化が防止される。
特に、間欠始動時においては、電動ウォータポンプ150等の作動履歴等の影響をあまり受けない吸気温THaに基づいて燃料を増加するか否かを判断している(S40)。これにより、電動ウォータポンプ150等の作動履歴等によって変化するエンジン水温THwに基づいて燃料を増加するか否かを判断する場合に比べて、実際のインジェクタ104の温度(燃料のベーパ化の状態)により適した燃料増加を行なうことが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係るECUによれば、エンジンが間欠始動される場合に、吸気温に応じて燃料噴射量が増量される。そのため、間欠始動時において、インジェクタの温度(燃料のベーパ化の状態)を適切に考慮して燃料を増量することができる。そのため、間欠始動時のリーン化が適切に防止される。
なお、本実施の形態は、たとえば以下のように変更することもできる。
本実施形態では、間欠始動時に、吸気温THaがしきい値を越える場合に予め定められた量の燃料を増加させたが、これに限らず、たとえば吸気温THaが高いほど燃料噴射量をより増加するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、いわゆるプラグイン型のハイブリッド車両に本発明を適用したが、エンジン停止中においてもECUが起動することがある車両であれば、これに限らず通常のハイブリッド車両あるいは通常のエンジン車両に本発明を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、11 充電装置、12 駆動輪、13 コネクタ、14 減速機、15 パドル、19 交流電源、100 エンジン、102 燃焼室、104 インジェクタ、106 イグニッションコイル、108 エンジン水温センサ、110 吸気管、112 スロットルモータ、114 スロットルバルブ、116 エアフロメータ、118 吸入空気温センサ、120 排気管、122 空燃比センサ、124 酸素センサ、140 触媒、150 電動ウォータポンプ、160 ラジエータ、170 電動ファン、200 動力分割機構、212 出力軸、310 走行用バッテリ、320 昇圧コンバータ、330 インバータ、340 監視ユニット、400 ECU、410 入力インターフェイス、420 演算処理部、421 判断部、422 判断部、423 判断部、424 判断部、425 増量部、430 記憶部、440 出力インターフェイス。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関の吸気温を検出するセンサと、前記内燃機関に燃料を噴射する噴射装置とを備えた車両の制御装置であって、
    前記内燃機関の停止および始動を間欠的に行なう間欠制御を実行する制御部と、
    前記間欠制御によって前記内燃機関を始動する場合、前記センサが検出した前記吸気温に応じて前記内燃機関への燃料噴射量を増加させるように前記噴射装置を制御する増量部とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記増量部は、前記間欠制御によって前記内燃機関を始動する場合、前記センサが検出した前記吸気温に基づいて燃料増加量を設定し、予め定められた基本燃料噴射量に前記燃料増加量を加えた量の燃料を前記噴射装置に噴射させる、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記増量部は、前記間欠制御によって前記内燃機関を始動する場合、前記センサが検出した前記吸気温が所定温度よりも高いときに、予め定められた基本燃料噴射量に予め定められた燃料増加量を加えた量の燃料を前記噴射装置に噴射させる、請求項1に記載の車両の制御装置。
  4. 内燃機関と、前記内燃機関の吸気温を検出するセンサと、前記内燃機関に燃料を噴射する噴射装置とを備えた車両の制御装置が行なう制御方法であって、
    前記内燃機関の停止および始動を間欠的に行なう間欠制御によって前記内燃機関を始動するか否かを判断するステップと、
    前記間欠制御によって前記内燃機関を始動する場合、前記センサが検出した前記吸気温に応じて前記内燃機関への燃料噴射量を増加させるように前記噴射装置を制御するステップとを含む、車両の制御方法。
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