JP2011042605A - シート状入浴剤及びその製造方法 - Google Patents

シート状入浴剤及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011042605A
JP2011042605A JP2009190831A JP2009190831A JP2011042605A JP 2011042605 A JP2011042605 A JP 2011042605A JP 2009190831 A JP2009190831 A JP 2009190831A JP 2009190831 A JP2009190831 A JP 2009190831A JP 2011042605 A JP2011042605 A JP 2011042605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soluble
sheet
ink
bath agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009190831A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuto Taguchi
雄人 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TONICHI SCREEN PROCESS KK
Original Assignee
TONICHI SCREEN PROCESS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TONICHI SCREEN PROCESS KK filed Critical TONICHI SCREEN PROCESS KK
Priority to JP2009190831A priority Critical patent/JP2011042605A/ja
Publication of JP2011042605A publication Critical patent/JP2011042605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】従来のシート状のものは、浮遊し、且つシート状入浴剤の溶解速度を調整して溶解の様子を視覚により楽しむことができるが、単純にシート或いは特定の形状や模様に形成したシートが溶解していくのみであり、単純なものであった。
【解決手段】水溶性シートに、水溶性接着用インクを介して入浴剤混入の水溶性インクを使用して文字及び/又は絵や図形等の印刷物を設け、該水溶性シートの溶解速度を印刷物の溶解速度より速くしてなるシート状入浴剤。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート状入浴剤及びその製造方法に関する。
従来より、入浴剤として粉末状、ペースト状、ジェル状或いは固形状等の様々な形態をもったものが知られている。また、近年、軽石や発泡スチロールのような比重の軽い担体に入浴剤を含浸させたもの或いは水溶性の包装体やカプセル内に入浴剤を包み込んだもの等のものも提案されている。それら入浴剤は、浴水に投入し、お湯に溶かすことによりお湯に香りを与え、また、お湯の色調を変化させ、或いは血行を良くし、保湿効果を高めたり、スキンケア効果を与えたりし、温泉に行った気分や精神的な安らぎを与え或いは健康や美容効果を向上させるのに役立っている。
下記特許文献1は、浴水に浮かせることができる香料等を含ませた入浴剤を含浸させた軽量の多孔質体で、しばらくの間お湯の表面に浮いた後、お湯の中で溶解するものである。
また、下記特許文献2、3は、入浴剤を水溶性の包装材で包装したもので、お湯に入れると包装材が溶け、入浴剤が溶解するものである。
また、下記特許文献4は、厚みの薄いシート状のものに各種入浴剤を含有させたものである。
特開平7−53349号公報 実用新案登録第3042232号公報 特開平9−104617号公報 特開2006−249028号公報
上記特許文献の多孔質体は、浴水に浮かすことはできるが、厚手のものであり、溶解するまでお湯の表面に浮遊しているものではなく、また、包装体で囲繞したものは、ある程度は薄くすることは可能であるが、少なくとも粉末状の入浴剤の嵩厚は必要であり、且つ浮遊状態で溶解するまで視覚を楽しませるものではなかった。
更に、上記シート状のものは、浮遊し、且つシート状入浴剤の溶解速度を調整して溶解の様子を視覚により楽しむことができるが、単純にシート或いは特定の形状や模様に形成したシートが溶解していくのみであった。
本発明は、水溶性シートに、水溶性接着用インクを介して入浴剤混入の水溶性インクを使用して文字及び/又は絵や図形等の印刷物を設け、該水溶性シートの溶解速度を印刷物の溶解速度より速くしてなるシート状入浴剤を特徴とする。
また、上記水溶性シートは10〜100秒で溶解し、水溶性シート上の印刷物は2〜30分で溶解する材料としたシート状入浴剤を特徴とする。
更に、上記水溶性インクは、水、水溶性高分子、入浴剤成分及び防腐剤とを混合したものとするシート状入浴剤を特徴とする。
また、上記印刷物の近傍位置或いはその一部に水溶性発泡インクを印刷することにより該印刷物を可動させることを可能としたシート状入浴剤を特徴とする。
更に、上記印刷物の放射方向に沿ったその一部に水溶性発泡インクを印刷することにより該印刷物を規則的な回転或いは不規則的な回転を可能としたシート状入浴剤を特徴とする。
また、上記印刷物の近傍位置或いはその一部に音を発する水溶性発泡インクを印刷したシート状入浴剤を特徴とする。
更に、上記入浴剤混入の水溶性インクに、香料、着色剤、保湿剤等の1又は1以上の複数を混合してなるシート状入浴剤を特徴とする。
また、 下記の工程よりなるシート状入浴剤の製造方法を特徴とする。
1.プラスチックフィルムに入浴剤混入の水溶性インクを使用して文字及び/又は絵や図形等の印刷物をスクリーン印刷により印刷する工程、
2.印刷物を乾燥させ、該印刷物の上面に水溶性接着用インクを付着させる工程、
3.水溶性接着用インクの乾燥後、プラスチックフィルムを水溶性接着用インク面側が重なるように水溶性シートに貼り合わせる工程、
4.貼り合わせ終了後、該プラスチックフィルムを水溶性シートより剥がし取り、印刷物を水溶性シート面に転写する工程。
更に、上記1.の工程において、入浴剤混入の水溶性インクの近傍位置或いはその一部に水溶性発泡インクを印刷した印刷物としたシート状入浴剤の製造方法を特徴とする。
また、上記1.の工程において、上記水溶性発泡インクを浴中において音を発する発泡材としたシート状入浴剤の製造方法を特徴とする。
更に、上記4.の工程後、水溶性シートを抜き型或いは適宜手段により任意の形状に切断する工程、とを含むシート状入浴剤の製造方法を特徴とする。
本発明のシート状入浴剤は、浴水に浮遊させることができ、且つ時間経過とともに先ず水溶性シートを溶解させ、その後、印刷物を溶解させることにより、水溶性シートの溶解と印刷物の溶解との間に時間差を設けることができ、これにより入浴者に高い遊戯性と視覚による楽しみを与えることが可能となった。
また、印刷物の一部に水溶性発泡インクを採用することにより該シート状入浴剤の印刷物を可動させることができ、遊戯性に一層優れた効果を奏することを可能としたものである。
更に、プラスチックフィルムに適宜印刷物を印刷し、その印刷物を水溶性シートに転写することにより水溶性インクによる印刷物中の水分による水溶性シートのふやけを防止し、多色印刷や重ね刷り印刷等の入浴剤混入の水溶性インクによる水溶性シートへの印刷物をきれいに印刷することを可能としたものである。
また、シート状の入浴剤としているので保管が合理的にでき、幼児或いは児童でも浴水へ浮かべさせることを容易としたものである。
(a)本発明のシート状入浴剤の製造方法を示す断面図、(b)本発明のシート状入浴剤の製造方法によって製造されたシート状入浴剤の断面図。 (a)本発明のシート状入浴剤の一実施例の断面図、(b)本発明のシート状入浴剤の一実施例の平面図。 本発明のシート状入浴剤の他の実施例の平面図。
以下、図面を参考に本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明のシート状入浴剤の製造方法の実施例を示すものである。シート状入浴剤1は、水溶性シート2に水溶性インキにより直接印刷すると、印刷面が該水溶性インキ中の水分によりふやけてしまい、材料伸縮が生じ、多色印刷する際等において印刷がうまく行われない欠点があった。
そこで本実施例では、図1(a)に示すように、先ず、ポリエステル等の100〜250μm厚の薄手のプラスチックフィルム3上に入浴剤混入の水溶性インク4を使用して文字及び/又は絵や図形等の印刷物を印刷する。印刷パターンによっては該入浴剤混入の水溶性インク4の色調を変えて重ね印刷してもよい。印刷手段としてはシルクスクリーン印刷により行う。
上記印刷後、35〜80℃の温度状態で30秒〜20分間程乾燥させ、水溶性接着用インク5を印刷物の上面に付着させる。
該水溶性接着用インク5の乾燥後、プラスチックフィルム3を該水溶性接着用インク5面側が重なるように水溶性シート2に貼り合わせる。
貼り合わせが終了後、該プラスチックフィルム3を水溶性シート2より剥がし取る。これにより図1(b)に示すように、入浴剤混入の水溶性インク4により印刷した印刷物を水溶性シート2に転写したシート状入浴剤1を形成することができる。
上記シート状入浴剤1の完成後、水溶性シート2を必要に応じて抜き型或いは適宜手段を使用して任意の形状に化粧断ちすることも可能である。
上記水溶性シート2としては、約40℃のお湯により10〜100秒程度で溶解し、水溶性接着用インク5及び入浴剤混入の水溶性インク4による印刷物の溶解は、速いもので少なくとも2〜5分、通常では10〜30分程度とすることにより浴水上では先ず水溶性シート2が溶解し、印刷物だけが残った状態を入浴者が楽しむことが可能となる。
上記水溶性シート2の具体的なものとしては、デンプン、加工デンプン、ゼラチン等の1或いは2以上を組み合わせて65〜200μm厚の薄厚状のシート状としたものがよい。
また、上記入浴剤混入の水溶性インクには、下記する水溶性インクに、粘度調整剤、乳化剤、各種入浴剤成分、保湿剤、着色剤、香料、防腐剤、酸化防止剤及びワックス等の1又は1以上を各種組み合わせて所定割合で混入する。該入浴剤混入の水溶性インクを使用した印刷物の厚さとしては30〜300μm厚がよい。
更に、上記水溶性インクとしては、水溶性高分子の天然系、半合成系或いは合成系又は無機系のものが使用される。具体的には、天然系としては、デンプン、アミロース、ペクチン、コンニャクマンナン、グルコマンナン、グアーガム、タラガム、ローカストビーンガム、アガロース、カラギーナン、アルギン酸、カードラン、キサンタンガム、アラビアガム、プルラン、ジェランガム、キチン、コラーゲン、絹フィブリノーゲン、加工デンプン等がある。半合成系としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等がある。合成系としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、カルボキシビニルポリマー等がある。また、無機系としては、有機ヘクトライトがある。
上記デンプンとしては、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、ハイアミロースコーンスターチ、小麦粉デンプン、米デンプン、ソラマメデンプン、緑豆デンプン、小豆デンプン、馬鈴薯デンプン、甘藷デンプン、タピオカデンプン、本葛デンプン等が良い。
また、粘度調整剤としては、水、エタノール、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、トリエタノールアミン等がある。
更に、乳化剤としては、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ酸型等の両イオン性界面活性剤、脂肪酸セッケン、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、セチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−ステアロイル、L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、レシチン、フォスファチジルコリン等の天然系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤等がある。
また、入浴剤成分として使用されるものには、無機塩類、生薬類、酵素類、有機酸類、保湿剤、着色剤、香料、防腐剤、酸化防止剤及びワックス等がある。
更に、上記無機塩類としては、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム(無水又は結晶)、炭酸ナトリウム(無水又は結晶)、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム(無水を含む)、硫酸ナトリウム(無水又は結晶)、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸鉄、臭化カリウム、硝酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸化マグネシウム、硫化カリウム、ミョウバン、メタケイ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、ホウ砂等がある。
また、上記生薬類としては、カミツレ、コウボク、米発酵エキス、ジュウヤク、センキュウ、トウキ、アロエ、ボウフウ、ケイヒ、ビワ葉、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海藻エキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウブ根エキス、ショウキョウエキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズナエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、籐三七人参、接骨草、カフェイン、キサンチン、アミノフィリン、テオフィリン等がある。
更に、上記酵素類としては、パパイン、パンクレアチン、蛋白質分解酵素等がある。
また、上記有機酸類としては、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸等がある。
更に、上記保湿剤としては、液状ラノリン、ホホバ油、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、スクワラン、海藻エキス、ハチミツ、ポリエチレングリコール、コメ胚芽油等がある。
また、上記着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色106号、赤色227号、赤色504号、青色1号、青色2号、青色202号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、緑色3号、緑色201号、緑色204号、橙色205号等の厚生省令タール色素別表1及び2の色素、又は、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシンやクロロフィル、リボフラビン、アンナット、アントシアニン、リコピン、カロチン、ベンガラ赤、ベンガラ黄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、酸化亜鉛、セリサイト、マイカ、タルク等がある。
更に、上記香料としては、ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲラニオール油、シトロネロール等の天然香料、又は、2−ヒドロキシ−5−メチルヘキサン−3−オン、3−ヒドロキシ−5−メチルヘキサン−2−オン、1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール(アンバーコア)等のウッディアンバー、サンダルウッドオイルのサンダルノート、3−メチルシクロペンタデカノン(ムスコン)等のムスクノート、ローズオイル等のフローラルノート、ラズベリーケトン等がある。
また、上記防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸アルキルエステル、フェノキシエタノール、エタノール、デヒドロ酢酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフィン、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロルヘキシジン、トリクロカルバニリド、トリクロサン、感光素、1,2−ヘキサンジオール、1,3ブチレングリコール、グレープフルーツシードエクストラクト、ローズマリーオイルエクストラクト、ビタミンEオイル等がある。
更に、上記酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等がある。
また、上記ワックスとしては、ミツロウ、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ホホバワックス等がある。
更に、上記水溶性接着用インクとしては、上記した水溶性高分子等の水溶性インク成分に、少量の接着機能を有する水溶性接着剤を混合したものである。
水溶性インクとしては、重量比で水分65〜85%%、加工デンプン5〜20%、入浴剤8〜20%、フェノキシエタノール0.4〜2.0%を混合したものが考えられる。
また、水溶性接着用インクとしては、重量比でエタノール55〜75%、カルボキシビニルポリマー或いはヒドロキシプロピルセルロース1.0〜6.0%、クエン酸15〜45%を混合したものが考えられる。
上記構成よりなるシート状入浴剤1を浴水に浮かせると、先ず水溶性シートが徐々に溶解し、同時に印刷物が形成されている箇所の水溶性シートも徐々に溶解するが、該印刷物の裏面側に形成されている水溶性接着用インクには、上記したように、溶解を遅延させる水溶性高分子等の物質が混入されているので、該水溶性シートの溶解より遅れて該水溶性接着用インクが溶解し、それに伴って徐々に水分が印刷物に浸透し、水溶性インクによって形成された該印刷物も入浴剤とともに徐々に溶解することになる。
上記水溶性インクに含まれる水溶性高分子が、入浴剤、防腐剤等のつなぎの材としての役割を成すので、該水溶性高分子の配合量を、例えば印刷物の溶解時間を短縮させる場合は、その量を減少させ、延長させる場合は、その量を増加させることにより溶解速度を調整することが可能となる。
図2は、本発明のシート状入浴剤の他の実施例を示すものである。該シート状入浴剤6の製造方法は、上記実施例1とほぼ同様で、プラスチックフィルム7上に印刷される入浴剤混入の水溶性インク8の印刷物の近傍位置或いはその一端部に水溶性発泡インク9により他の印刷物を印刷したものである。水溶性発泡インク9も文字及び/又は絵や図形等の印刷物或いはその一部を構成する印刷物とすることができる。
水溶性接着用インク10は、上記入浴剤混入の水溶性インク8及び水溶性発泡インク9の乾燥後、その上面側に付着させることになる。その後、水溶性シート11に印刷物を転写し、プラスチックフィルム7を取り除くことになる。
上記水溶性発泡インク9のとしては、重量比で水分40〜65%、加工デンプン3〜15%、重曹20〜50%を混合したものが考えられる。
図2(b)は、入浴剤混入の水溶性インク8の一端に水溶性発泡インク9を設けた印刷物の平面図を示している。図2(b)のものは、水溶性シート11上にバスの形状をした印刷物を印刷し、そのバスの一端部となる後方部に該水溶性発泡インク9を印刷したもので、該シート状入浴剤6を浴水に入れると、先ず水溶性シート11が溶解し、その後、該水溶性発泡インク9から小泡が浴水に発せられることになり、その発泡する小泡の力により水面上に残ったバスは入浴剤混入の水溶性インク8を徐々に溶解しながら前進方向(矢印方向)に移動することになる。
温度約40℃のお湯にシート状入浴剤6を浮かせると、水溶性シート11は10〜100秒にかけて溶解し、その後、該水溶性発泡インク9の溶解発泡が始まり、印刷物となるバスは、徐々に溶解しながら前進移動することになる。入浴剤混入の水溶性インク8及び水溶性発泡インク9は2〜30分かけて移動しながらゆっくりと溶解する。上記印刷物となる移動物としては、上記バスの他、船、電車、飛行機等の各種乗り物や人間を含めた各種動物等の移動可能なものであれば全て具体化できるものである。
図3は、本発明のシート状入浴剤の他の実施例を示す平面図である。シート状入浴剤12の製造方法は、上記実施例1、2と同様である。図3のものは、プラスチックフィルム上に花の形状をした印刷物を印刷して水溶性シート13に転写したもので、各々の花片に入浴剤混入の水溶性インク14と水溶性発泡インク15とを花片の長手方向となる中心を境にしてその左右に印刷分けした花を印刷物としている。
これにより、浴水に入れられたシート状入浴剤12は、先ず水溶性シート13が溶解し、その後、該水溶性発泡インク15の溶解に伴って該水溶性発泡インク15から小泡が浴水に発せられ、その発泡力により数枚の花片から形成された花は、その数枚の花片の中心部を中心として回転しながら入浴剤を徐々に浴水中に溶解していくことになる。
上記により各種植物の花、各種模様や図形或いは絵や文字等、通常では移動不可能なものを規則的な回転或いは不規則的な回転や移動をさせることにより趣向性を一層高めることが可能となる。
上記実施例2、3のように、入浴剤混入の水溶性インクの近傍位置或いはその一端部に水溶性発泡インクを設けることにより印刷物を可動させることを可能とするが、本実施例では、水溶性発泡インクの発泡力を増すことによりその消滅するときの消滅音や浴水から浮き上がるあぶく音となり、印刷物は音を発しながら可動することを可能としたものである。
上記実施例1乃至4に加え、静止状態或いは可動状態下で、香料、着色剤、保湿剤等の1又は1以上の複数を入浴剤混入の水溶性インクに混合させることにより香りを放出すること、各種色の配合、身体の保湿等を得ることができるし、水を含むと膨張する膨張材を混合させることにより印刷物の溶解時に色が浴水面に徐々に広がることを可能とすること等も可能となる。また、印刷物の印刷層を所定箇所に応じて適宜その厚さを変化させることにより、厚みのある箇所の溶解を遅らせることができ、印刷物の消滅状態を楽しむことができる。
1、6、12 シート状入浴剤
2、11、13 水溶性シート
3、7 プラスチックフィルム
4、8、14 入浴剤混入の水溶性インク
5、10 水溶性接着用インク
9、15 水溶性発泡インク

Claims (11)

  1. 水溶性シートに、水溶性接着用インクを介して入浴剤混入の水溶性インクを使用して文字及び/又は絵や図形等の印刷物を設け、該水溶性シートの溶解速度を印刷物の溶解速度より速くしてなるシート状入浴剤。
  2. 水溶性シートは10〜100秒で溶解し、水溶性シート上の印刷物は2〜30分で溶解する材料としたことを特徴とする請求項1記載のシート状入浴剤。
  3. 水溶性インクは、水、水溶性高分子、入浴剤成分及び防腐剤とを混合したものとすることを特徴とする請求項1又は2記載のシート状入浴剤。
  4. 印刷物の近傍位置或いはその一部に水溶性発泡インクを印刷することにより該印刷物を可動させることを可能としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のシート状入浴剤。
  5. 印刷物の放射方向に沿ったその一部に水溶性発泡インクを印刷することにより該印刷物を規則的な回転或いは不規則的な回転を可能としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のシート状入浴剤。
  6. 印刷物の近傍位置或いはその一部に音を発する水溶性発泡インクを印刷したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のシート状入浴剤。
  7. 入浴剤混入の水溶性インクに、香料、着色剤、保湿剤等の1又は1以上の複数を混合してなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のシート状入浴剤。
  8. 下記の工程よりなることを特徴とするシート状入浴剤の製造方法。
    1.プラスチックフィルムに入浴剤混入の水溶性インクを使用して文字及び/又は絵や図形等の印刷物をスクリーン印刷により印刷する工程、
    2.印刷物を乾燥させ、該印刷物の上面に水溶性接着用インクを付着させる工程、
    3.水溶性接着用インクの乾燥後、プラスチックフィルムを水溶性接着用インク面側が重なるように水溶性シートに貼り合わせる工程、
    4.貼り合わせ終了後、該プラスチックフィルムを水溶性シートより剥がし取り、印刷物を水溶性シート面に転写する工程。
  9. 上記1.の工程において、入浴剤混入の水溶性インクの近傍位置或いはその一部に水溶性発泡インクを印刷した印刷物としたことを特徴とする請求項8記載のシート状入浴剤の製造方法。
  10. 上記1.の工程において、上記水溶性発泡インクを浴中において音を発する発泡材としたことを特徴とする請求項8又は9記載のシート状入浴剤の製造方法。
  11. 上記4.の工程後、水溶性シートを抜き型或いは適宜手段により任意の形状に切断する工程、とを含むことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか記載のシート状入浴剤の製造方法。
JP2009190831A 2009-08-20 2009-08-20 シート状入浴剤及びその製造方法 Pending JP2011042605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009190831A JP2011042605A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 シート状入浴剤及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009190831A JP2011042605A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 シート状入浴剤及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011042605A true JP2011042605A (ja) 2011-03-03

Family

ID=43830308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009190831A Pending JP2011042605A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 シート状入浴剤及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011042605A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101498564B1 (ko) * 2013-04-11 2015-03-11 양명진 목욕용 수용성 고체 입욕제 제조방법

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61202440U (ja) * 1985-06-07 1986-12-19
JPS6272609A (ja) * 1985-09-26 1987-04-03 Sunstar Inc 浴用剤
JPS6281432A (ja) * 1985-10-04 1987-04-14 Shiseido Co Ltd 水溶性高分子成形物
JPH01313418A (ja) * 1988-06-13 1989-12-18 Shin Etsu Chem Co Ltd シート状浴用材
JPH0236115A (ja) * 1988-07-23 1990-02-06 San Paruko Kk 入浴剤
JPH0240319A (ja) * 1988-07-28 1990-02-09 Tadao Shiraishi 入浴剤
JPH04100900A (ja) * 1990-08-20 1992-04-02 Pola Chem Ind Inc 複合固形物及びその製造方法
JPH04243818A (ja) * 1991-01-21 1992-08-31 Fuji Capsule Kk キャラクタ−性を有する軟カプセル入り入浴剤
JPH06192696A (ja) * 1992-09-17 1994-07-12 Dainippon Printing Co Ltd 絵付けされた固形入浴剤及びその製造方法
JP2006249029A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Kanebo Ltd 繊維状化粧料、シート状化粧料、化粧料組成物、及び、化粧方法
JP2006249028A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Kanebo Ltd シート状入浴剤及び入浴剤組成物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61202440U (ja) * 1985-06-07 1986-12-19
JPS6272609A (ja) * 1985-09-26 1987-04-03 Sunstar Inc 浴用剤
JPS6281432A (ja) * 1985-10-04 1987-04-14 Shiseido Co Ltd 水溶性高分子成形物
JPH01313418A (ja) * 1988-06-13 1989-12-18 Shin Etsu Chem Co Ltd シート状浴用材
JPH0236115A (ja) * 1988-07-23 1990-02-06 San Paruko Kk 入浴剤
JPH0240319A (ja) * 1988-07-28 1990-02-09 Tadao Shiraishi 入浴剤
JPH04100900A (ja) * 1990-08-20 1992-04-02 Pola Chem Ind Inc 複合固形物及びその製造方法
JPH04243818A (ja) * 1991-01-21 1992-08-31 Fuji Capsule Kk キャラクタ−性を有する軟カプセル入り入浴剤
JPH06192696A (ja) * 1992-09-17 1994-07-12 Dainippon Printing Co Ltd 絵付けされた固形入浴剤及びその製造方法
JP2006249029A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Kanebo Ltd 繊維状化粧料、シート状化粧料、化粧料組成物、及び、化粧方法
JP2006249028A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Kanebo Ltd シート状入浴剤及び入浴剤組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101498564B1 (ko) * 2013-04-11 2015-03-11 양명진 목욕용 수용성 고체 입욕제 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107708429A (zh) 递送体系及其制备方法
EP2575749B1 (en) Effervescent bath composition
CN107735107A (zh) 含有脂质肽型化合物的棒状基材
CN107206095A (zh) 含有脂质肽型化合物的经皮吸收基材
JP6572220B2 (ja) 発泡性組成物
JP2011042605A (ja) シート状入浴剤及びその製造方法
US20200188240A1 (en) Personalized Topical Application Patch
JP5199612B2 (ja) 2剤式化粧料
JP2006249030A (ja) シート状化粧料、化粧料組成物及び化粧料の使用方法
JP3063911B2 (ja) 浴用剤
JP7018344B2 (ja) 泡沫状化粧料
JP2006249026A (ja) 発泡成型体浴用剤、発泡成型体浴用剤組成物及び入浴方法
JPH11269031A (ja) 透明シート状化粧料、その製造方法および化粧方法
JP2006249028A (ja) シート状入浴剤及び入浴剤組成物
JP6723037B2 (ja) 化粧品
KR102223008B1 (ko) 캡슐을 포함하는 저점도의 화장료 조성물
JP7494421B2 (ja) 顆粒配合発泡打錠剤
AU2017423912A1 (en) Composition
JP2006249027A (ja) 発泡成型体化粧料、化粧料組成物及び化粧方法
JP2018012683A (ja) 発泡性皮膚外用剤
JPH03287511A (ja) 化粧料およびその使用方法
JP2000204034A (ja) 入浴剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20120810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304