JP2011042501A - シートロールの製造方法及びシートの巻取り軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻芯のないシートロールを内径精度良くコストを掛けずに製造する。
【解決手段】外軸42の内周面には、その軸方向の両端側に、円環状の段部57、58が形成されている。段部57、58には、ローラ46〜53の軌道となるローラ溝59〜62が、周方向に等間隔を置いて、外軸42の軸方向に沿って形成されている。ローラ溝59〜62は、溝が深く外軸42の内径が相対的に大きい大径部、溝が浅く外軸42の内径が相対的に小さい小径部、及びそれらを結ぶ傾斜部から構成されている。ローラ46〜53を大径部に位置させた場合、外軸42の外径がD1である。大径部に位置するローラ46〜53を、小径部に乗り上がらせると、ローラ46〜53によって小径部が押圧され、外軸の外径がD2に拡大される。小径部に位置するローラ46〜53を、大径部に戻すと、ローラ46〜53による押圧が解除され、外軸42の外径が元のD1に縮小される。
【選択図】図5

Description

本発明は、巻芯のないシートロールを製造するシートロールの製造方法及びこの方法に用いるシートの巻取り軸に関する。
連続的に製造されたプラスチックフィルムや紙などのシートは、巻芯に巻き付けられ、シートロールの状態で提供される。多くのシートロールは、巻芯に巻き付けられたまま出荷されるので、使用後に残る巻芯が無駄になる。
そこで、巻芯のないシートロールを製造する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、エアーの吸排気により外径が拡縮する巻取り軸を用いた方法が記載されている。また、特許文献2には、一端から他端に向けてすり割り(スリット)が形成された円筒形状の巻取り軸であって、すり割りを形成する一方の辺を他方の辺の内側に巻き込むことで外径が縮小する巻取り軸を用いた方法が記載されている。いずれの方法も、巻取り軸にシートを巻き付けてから巻取り軸の外径を縮小させ、外径が縮小した巻取り軸をシートロールから抜き取っている。
特開平06−127758号公報 特開2004−231399号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、エアーの吸排気を行うためのポンプが別途必要であり、コストが掛かる。また、エアーは圧縮され易いので、巻取り軸の外径の調整が難しく、巻取り軸の外径で決まるシートロールの内径にバラツキが生じ易い欠点がある。
特許文献2に記載の方法では、巻取り軸の外径が固定されていないので、シートを巻き付ける際に巻取り軸の外径が変化し、シートロールの内径精度が得られないという懸念がある。特に、巻取り軸の外周面に力を掛けて巻取り軸を回転させるサーフェスワインド方式の場合にこの懸念が強い。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、巻芯のないシートロールを内径精度良くコストを掛けずに製造するシートロールの製造方法及びこの方法に用いるシートの巻取り軸を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシートの巻取り軸は、一端から他端に向けて全長にわたってスリットが形成された円筒形状の外軸と、前記外軸内に、前記外軸の軸方向に移動自在に設けられ、前記外軸の一端側の第一位置から他端側の第二位置に移動される際に前記外軸をその内側から押圧して前記外軸の外径を所定の大きさに拡大させるとともに、前記第二位置から前記第一位置に移動される際に前記外軸への押圧を解除して前記外軸の外径を縮小させる内軸とを備え、回転により前記外軸の外周面にシートが巻き付けられることを特徴とする。
なお、前記外軸は、その内径が相対的に小さい小径部を備え、前記内軸が前記小径部に乗り上がることで外軸の外径を拡大させることが好ましい。
また、前記内軸は、前記外軸の内周面を転動するローラを備え、前記ローラが転動することで前記内軸が前記外軸内をその軸方向に移動することが好ましい。
また、前記第二位置に前記内軸を前記外軸の軸方向で位置決めする位置決め機構を備えたことが好ましい。
また、前記位置決め機構は、さらに、前記第一位置に前記内軸を前記外軸の軸方向で位置決めすることが好ましい。
また、前記位置決め機構は、前記外軸の内周面に形成された穴と、前記内軸に設けられ、前記穴に嵌合する嵌合部とを備えていることが好ましい。
また、前記内軸は、前記嵌合部を、前記穴に嵌合した嵌合位置と前記穴から前記内軸の径方向に退避した退避位置との間を移動させる移動機構を備えていることが好ましい。
前記内軸は、前記移動機構に連結され前記移動機構を駆動させる把手を、前記第二位置側の端部に備え、前記内軸が前記第一位置にある場合には、前記把手が前記第二位置側に引っ張られることで前記内軸が前記第二位置に移動されるとともに前記嵌合部が前記嵌合位置に移動され、前記内軸が前記第二位置にあり、前記嵌合部が前記嵌合位置にある場合には、前記把手が前記第一位置側に押されることで前記嵌合部が前記退避位置に移動されるとともに前記内軸が前記第一位置に移動されることが好ましい。
本発明のシートロールの製造方法は、外径が前記所定の大きさに拡大された上記いずれかの巻取り軸にシートを巻き付けるシートの巻き付け工程と、シートが巻き付けられた前記巻取り軸の外径を縮小させる縮小工程と、巻き付けられたシートから前記巻取り軸が抜き取られる抜取り工程とを備えたことを特徴とする。
本発明のシートの巻取り軸によれば、シートを巻き取る際に拡大させていた巻取り軸の外径を縮小させ、外径が縮小した巻取り軸をシートロールから抜き取ることができるから、巻芯のないシートロールを製造することができる。また、巻取り軸は、内軸が外軸をその内側から押圧することで外軸の外径が拡大されるので、シートが巻き付けられる際に巻取り軸の外径が変化し難く、内径精度良くシートロールを製造することができる。
フィルム巻取りラインの概略図である。 フィルム巻取りラインの外観斜視図である。 巻取り軸の分解斜視図である。 (A)は外軸の正面図であり、(B)は外軸の背面図であり、(C)は内軸の正面図である。 巻取り軸の外径の拡縮を説明する図であり、(A)は外径が縮小した巻取り軸を、(B)は外径が拡大した巻取り軸をそれぞれ示す。 外軸に対する内軸の位置決めを説明する図であり、(A)は巻取り軸の外径が縮小する位置を、(B)は巻取り軸の外径が拡大する位置をそれぞれ示す。 フィルムの巻取りを説明する工程図である。 巻取り軸に巻き取られたフィルムロールの正面図であり、(A)は巻取り軸の外径を縮小する前を、(B)は巻取り軸の外径を縮小した後をそれぞれ示す。 別の実施形態における巻取り軸の外径の拡縮を説明する図であり、(A)は外径が縮小した巻取り軸を、(B)は外径が拡大した巻取り軸をそれぞれ示す。
[第一実施形態]
図1及び図2に示すフィルム巻取りライン11は、フィルム製造装置12で連続的に製造された原反幅のフィルム13を、一定幅のフィルムストリップ(以下、単にフィルムという。)13aに分割してから巻取り軸41に巻き取って、フィルムロール71(図8参照)を製造する。
フィルム巻取りライン11は、スリットローラ14、刃受けローラ15、ガイドローラ16〜23、サーフェスローラ24、25、ライダローラ26、カッタ27、CPU28、モータ29、30、昇降機構31、及びカッタ駆動機構32を備えている。なお、図2では、図面の簡略化のため、ライダローラ26、カッタ27、CPU28、モータ29、30、昇降機構31、及び駆動機構32の図示を省略している。
スリットローラ14は、そろばん珠形状(円錐台を2つ重ねた形状)の複数の刃14aを等間隔に備えている。スリットローラ14は、刃受けローラ15と上下の対となってフィルム13を挟持する。刃受けローラ15には、スリットローラ14の刃14aが部分的に入り込む環状の溝(図示省略)が形成されている。スリットローラ14の刃14aは、スリットローラ14と刃受けローラ15との間に挟持したフィルム13にスリットを入れ、複数のフィルム13aに分割する。
ガイドローラ16〜23は、2本で上下の対となってフィルム13、13aを挟持する。ガイドローラ17の周面には、ライダローラ26の周面が当接する。ガイドローラ17は、その周面に当接したライダローラ26が回転することにより回転し、フィルム13aをライダローラ26へ案内する。
2本のサーフェスローラ24、25は、間隔を置いて互いに平行となるように設けられている。サーフェスローラ24、25の周面には、互いが向き合う箇所に、フィルム13aを巻き取るための複数の巻取り軸41が直列に載置される。サーフェスローラ24の周面には複数の環状突起24aが等間隔に形成されており、サーフェスローラ24、25の周面に載置された巻取り軸41は、互いに所定の間隔が保たれる。サーフェスローラ24、25は、自身が回転することで巻取り軸41を回転させる。サーフェスローラ24、25の回転方向は互いに同一であり、図面における時計回りが正転方向で、反時計回りが逆転方向である。
ライダローラ26は、サーフェスローラ24、25の上方に、サーフェスローラ24、25と平行となるように昇降自在に設けられている。ライダローラ26は、下降することでその周面が巻取り軸41の周面に当接し、サーフェスローラ24、25との間に巻取り軸41を挟持する。ライダローラ26は、巻取り軸41の回転により回転する。
下降したライダローラ26は、ガイドローラ17の周面に当接し、ガイドローラ17によって案内されたフィルム13aを巻取り軸41へ案内する。ライダローラ26は、サーフェスローラ24、25とともに巻取り軸41へフィルム13aを巻き付け、フィルムロール71(図8参照)を製造する。ライダローラ26は、フィルムロール71の外径の拡大に伴って、フィルムロール71の外周面に当接した状態で上昇する。なお、巻取り軸41の外周面に力を掛けて巻取り軸41を回転させ、フィルム13aを巻き取る方式を、サーフェスワインド方式という。
カッタ27は、サーフェスローラ24、25の周面に載置された巻取り軸41の上方に設けられている。カッタ27は、フィルム13aをカットして、巻取り軸41に巻き取られる前のフィルム13aから、巻取り軸41に巻き取られたフィルムロール71(図8参照)を分離させる。
CPU28は、フィルム巻取りライン11の全体を統括的に管制し、モータ29、30、昇降機構31、及びカッタ駆動機構32の作動を制御する。モータ29、30はそれぞれ、サーフェスローラ24、25を回転させる。昇降機構31は、ライダローラ26を昇降させる。カッタ駆動機構32は、カッタ27を駆動する。
図3、図4(A)、図4(B)及び図4(C)に示すように、巻取り軸41は、合成樹脂からなる円筒形状の外軸42と、この外軸42の内側に配置される金属製の内軸43とを備えている。
外軸42は、その軸方向全長にわたってスリット44が形成されており、内側から押圧されることで外径が拡大するとともに、内側からの押圧が解除されることで自身の弾性力で復元し、元の外径に縮小する。
内軸43は、軸本体45、ローラ46〜53、ボールプランジャ54、55及び把手56を備えている。
軸本体45は、円柱形状を有している。軸本体45の周面には、軸方向の両端側で周方向を4等分する位置ごとにローラ46〜49及び50〜53が取り付けられている。ローラ46〜53は、外軸42の内周面上をその軸方向に沿って転動する。
ボールプランジャ54、55は、軸本体45の軸方向の一端側で、ローラ50とローラ53との間及びローラ51とローラ52との間から突出するように対になって設けられている。ボールプランジャ54、55は、それぞれの先端に回転自在なボール54a、55aを有している。ボール54a、55aは、各々のロッド内に組み込まれたコイルスプリング(図示省略)により突出方向に付勢されており、押圧されることでコイルスプリングの付勢力に抗してロッド内に引っ込み、押圧が解除されることでコイルスプリングの付勢力により元の位置に突出する。
把手56は、軸本体45の一方の端面に、軸本体45の軸方向に突出するように設けられている。把手56は、内軸43を外軸42の内側で移動させる際に引っ張られたり押されたりする。
外軸42の内周面には、外軸42の軸方向の両端側にそれぞれ、円環状の段部57、58が形成されている。段部57、58にはそれぞれ、周方向に等間隔を置いて、ローラ溝59〜62が形成されている。ローラ溝59〜62は、外軸42の軸方向に沿って形成されており、ローラ46〜49及び50〜53の軌道となる。
ローラ溝59〜62は、溝が深く外軸42の内径が相対的に大きい大径部(符号省略)、溝が浅く外軸42の内径が相対的に小さい小径部(符号省略)、及び大径部と小径部とを結ぶ傾斜部(符号省略)から構成されている。ローラ溝59〜62には、ローラ46〜53が転動自在に嵌合する。
ローラ46〜53は、ボールプランジャ54、55及び後述するクリック溝63、64によって、転動できる範囲が制限されている。ローラ46〜53は、ボール54a、55aがクリック穴63a、64aに嵌合する位置(図6(A)参照)と、ボール54a、55aがクリック穴63b、64bに嵌合する位置(図6(B)参照)との間で、ローラ溝59〜62内を転動する。
段部58には、傾斜を有したクリック溝63、64が、ローラ溝59とローラ溝62との間及びローラ溝60とローラ溝61との間に形成されている。クリック溝63、64は、外軸42の軸方向に沿って形成されており、ボールプランジャ54、55のボール54a、55aの軌道となる。クリック溝63の両端にはクリック穴63a、63b(図6(A)及び図6(B)参照)が、クリック溝64の両端にはクリック穴64a、64b(図6(A)及び図6(B)参照)がそれぞれ形成されている。
図5(A)に示すように、ローラ46〜53をローラ溝59〜62の大径部(第一位置)に位置させた場合、外軸42の外径がD1である。大径部に位置するローラ46〜53を、傾斜部を転動させて小径部(第二位置)に乗り上がらせると、図5(B)に示すように、ローラ46〜53によって小径部が押圧され、外軸42の外径がD2(=D1+ΔD)に拡大される。小径部に位置するローラ46〜53を、傾斜部を転動させて大径部に戻すと、図5(A)に示すように、ローラ46〜53による押圧が解除され、外軸42の外径が元のD1に縮小される。
ローラ46〜53をローラ溝59〜62の大径部に位置させた場合(図5(A)参照)、図6(A)に示すように、ボールプランジャ54、55のボール54a、55aがクリック溝63、64のクリック穴63a、64aに嵌合する。ボール54a、55aのクリック穴63a、64aへの嵌合により、外軸42に対する内軸43の位置が決定し、外軸42の外径がD1に固定される(図5(A)参照)。
ローラ46〜53を、小径部に乗り上がらせる方向に転動させると、ボールプランジャ54、55のボール54a、55aは、クリック穴63a、64aの縁に押圧され、ボールプランジャ54、55の内側に押し込まれる。ボールプランジャ54、55の内側に押し込まれたボール54a、55aは、引き続きクリック溝63、64に押圧される。ボールプランジャ54、55は、ボール54a、55aが内側に押し込まれた状態で、クリック溝63、64を進む。
ローラ46〜53がローラ溝59〜62の小径部に乗り上がると(図5(B)参照)、クリック溝63、64によるボール54a、55aへの押圧が解除され、図6(B)に示すように、ボール54a、55aがクリック溝63、64のクリック穴63b、64bに嵌合する。ボール54a、55aのクリック穴63b、64bへの嵌合により、外軸42に対する内軸43の位置が決定し、外軸42の外径がD2に固定される(図5(B)参照)。
ローラ46〜53を、大径部に戻す方向に転動させると、ボールプランジャ54、55のボール54a、55aは、クリック穴63b、64bの縁に押圧され、ボールプランジャ54、55の内側に押し込まれる。ボールプランジャ54、55の内側に押し込まれたボール54a、55aは、引き続きクリック溝63、64に押圧される。ボールプランジャ54、55は、ボール54a、55aが内側に押し込まれた状態で、クリック溝63、64を進む。
ローラ46〜53がローラ溝59〜62の大径部に戻ると(図5(A)参照)、クリック溝63、64によるボール54a、55aへの押圧が解除され、図6(A)に示すように、ボール54a、55aがクリック溝63、64のクリック穴63a、64aに嵌合する。
このように、ボールプランジャ54、55及びクリック溝63、64は、外軸42の外径を所定の大きさD2に拡大させる位置に内軸42を位置決めするとともに、外軸42の外径が、所定の大きさD2と比較して小さいD1(=D2−ΔD)になる位置に内軸42を位置決めする位置決め機構として機能する。また、位置決め機構として機能するクリック溝63、64には、クリック穴63a、64aが形成されている。さらに、位置決め機構として機能するボールプランジャ54、55は、クリック穴63a、64aに嵌合する嵌合部としてボール54a、55aを備えている。
次に、フィルム巻取りライン11によるフィルム13aの巻取り処理手順について、図7(A)〜図7(H)の工程図を参照しながら説明する。外径がD2に拡大された複数の巻取り軸41を、手作業で、サーフェスローラ24、25の周面に直列に載置させる(図7(A)参照)。
昇降機構31は、ライダローラ26を下降させる(図7(B)参照)。下降したライダローラ26は、その周面が巻取り軸41の周面に当接し、サーフェスローラ24、25との間に巻取り軸41を挟持する。
モータ29、30は、サーフェスローラ24、25を正転方向に回転させる(図7(C)参照)。サーフェスローラ24、25の回転に連動し、巻取り軸41、ライダローラ26、ガイドローラ17は回転する。ガイドローラ17が回転することで、フィルム13aがライダローラ26へ案内される。ライダローラ26が回転することで、ガイドローラ17から案内されたフィルム13aが巻取り軸41へ案内される。巻取り軸41が回転することで、ライダローラ26から案内されたフィルム13aが巻き取られ、フィルムロール71が製造される。フィルムロール71が製造されると、モータ29、30は、サーフェスローラ24、25の回転を停止させる。
昇降機構31は、ライダローラ26を上昇させる(図7(D)参照)。カッタ駆動機構32は、カッタ27を駆動する(図7(E)参照)。カッタ27は、フィルム13aをカットして、巻取り軸41に巻き取られる前のフィルム13aから、巻取り軸41に巻き取られたフィルムロール71を分離させる(図7(F)参照)。
巻取り軸41に巻き取られる前のフィルム13aから分離したフィルムロール71を、手作業で、サーフェスローラ24、25から取り出される(図7(G)及び図7(H)参照)。
次に、フィルムロール71から巻取り軸41を抜き取る処理手順について、図8(A)及び図8(B)を参照しながら説明する。フィルム巻取りライン11で巻取り軸41に巻き取られたフィルムロール71の内径は、巻取り軸41の外径と一致している(図8(A))。
手作業で把手56が押し込まれ、ローラ溝59〜62の小径部に位置するローラ46〜53(図5(B)参照)が、傾斜部を転動して大径部に移動すると(図5(A)参照)、巻取り軸41の外径は、D2からD1(=D2−ΔD)に縮小する。
巻取り軸41の外径が縮小したことで、巻取り軸41の外径は、フィルムロール71の内径と比較して小さくなる(図8(B)参照)。巻取り軸41は、フィルムロール71から手作業で抜き取られる。
以上説明したように、フィルム13aを巻き取る際に拡大させていた巻取り軸41の外径を縮小させ、外径が縮小した巻取り軸41がフィルムロール71から抜き取られるから、巻芯のないフィルムロール71を製造することができる。また、巻取り軸41は、内軸43が外軸42の内側から押圧することで外径が拡大されるので、フィルム13aが巻き付けられる際に巻取り軸41の外径が変化し難く、内径精度良くフィルムロール71を製造することができる。
[第二実施形態]
第二実施形態のフィルム巻取りラインは、第一実施形態の巻取り軸41に代えて、図9(A)及び図9(B)に示す巻取り軸76を備えている。巻取り軸76と第一実施形態の巻取り軸41とは、ローラの個数、外軸に対する内軸の位置決め機構などが異なる。なお、第一実施形態と同様の構成、作用及び効果については、その説明を省略する。
巻取り軸76は、外軸77と内軸78とを備えている。外軸77は、その軸方向全長にわたってスリット77aが形成されている。内軸78は、軸本体79、ローラ80〜85、位置決めロッド86、コイルスプリング87、移動機構88、回り止めバー89及び把手90を備えている。
軸本体79は、円筒形状を有しており、両端に底部79a、79bを備えている。軸本体79の周面には、軸方向の両端側で周方向を3等分する位置ごとにローラ80〜82及び83〜85が取り付けられている。
位置決めロッド86は、内軸78を径方向に貫通し、貫通する方向にスライド自在となっている。位置決めロッド86は、その一端側で内軸78から露呈した箇所に、コイルスプリング87が引っ掛かるストッパ86aを有している。コイルスプリング87は、位置決めロッド86に巻き付いており、ストッパ86aと軸本体79の外周面との間に位置する。位置決めロッド86は、コイルスプリング87によって、ストッパ86aが軸本体79から離れる方向(図面における下方向)に付勢されている。位置決めロッド86の先端部86bは、外軸77の内周面に押し付けられており、コイルスプリング87は、縮む方向に付勢されている。
移動機構88は、連結ロッド91及びリンク92を備えている。連結ロッド91は、軸本体79の底部79aを貫通し、底部79aから露呈した先端部に、把手90が取り付けられている。連結ロッド91は、軸本体79の軸方向にスライド自在となっており、リンク92を介して位置決めロッド86に連結されている。リンク92は、把手90が押し込まれる方向(図面における左方向)に連結ロッド91が移動すると、コイルスプリング87が縮む方向(図面における上方向)に位置決めロッド86を移動させる。
回り止めバー89は、軸本体79の外周面から突出するように設けられている。回り止めバー89の先端部は、外軸77の内周面に軸方向に沿って形成された回り止め溝93に嵌合し、回り止め溝93に沿って移動可能となっている。回り止めバー89の先端部が回り止め溝93に嵌合していることで、内軸78が外軸77内で回転することが防止される。
外軸77の内周面には、外軸77の軸方向に沿った嵌合溝94が形成されており、位置決めロッド86の先端部86bの軌道となる。嵌合溝94の一端(図面における右側端部)には、位置決めロッド86の先端部86bが嵌合する嵌合穴94aが形成されている。
ローラ80〜85は、回り止めバー89及び回り止め溝93、並びに位置決めロッド86及び嵌合溝94によって、転動できる範囲が制限されている。ローラ80〜85は、大径部(符号省略)に位置する箇所(図9(A)参照、第一位置)と、小径部(符号省略)に位置する箇所(図9(B)、第二位置)との間で、ローラ溝(符号省略)内を転動する。
ローラ80〜85をローラ溝の小径部に位置させた場合(図9(B)参照)、位置決めロッド86の先端部86bが嵌合溝94の嵌合穴94aに嵌合する。すなわち、位置決めロッド86の先端部86bは、嵌合穴94aから退避した退避位置から、嵌合穴94aに嵌合する嵌合位置へ移動する。位置決めロッド86の先端部86bが嵌合穴94aに嵌合することで、外軸77に対する内軸78の位置が決定し、外軸77の外径がD2に固定される(図9(B)参照)。
外軸77の外径がD2に固定された状態(図9(B)参照)から、把手90が押し込まれると、移動機構88が作用し、位置決めロッド86の先端部86bは、コイルスプリング87の付勢力に抗して、嵌合位置から退避位置へ移動する。位置決めロッド86の先端部86bが退避位置へ移動することで、ローラ80〜85の転動が可能となる。
このように、位置決めロッド86の先端部86b及び嵌合穴94aは、外軸77の外径を所定の大きさD2に拡大させる位置に内軸78を位置決めする位置決め機構として機能する。
次に、フィルムロールから巻取り軸76を抜き取る処理手順について、図9(A)及び図9(B)を参照しながら説明する。
手作業で把手90が押し込まれ、ローラ80〜85の転動が可能となると、ローラ80〜85が、小径部から傾斜部を転動して大径部に移動する(図9(B)→図9(A))。これにより、巻取り軸76の外径がD2からD1に縮小し、巻取り軸76がフィルムロールから手作業で抜き取ることが可能となる。
なお、上記各実施形態において、巻取り軸にフィルムを巻き付けてフィルムロールを製造する場合を例に説明したが、本発明は、紙その他のシートを巻取り軸に巻き付けてシートロールを製造する場合に適用できる。
また、上記各実施形態において、サーフェスワインド方式による巻取り方法を例に説明したが、この方法に限定されるものではない。例えば、外軸の両端部をそれぞれ板で押さえ付けることで巻取り軸を保持するとともに、外軸を保持している板を巻取り軸と一体に回転させる巻取り方法であってもよい。また、外軸の両端部をそれぞれその内周面側から治具でチャックするとともに、外軸をチャックしている治具を巻取り軸と一体に回転させる巻取り方法であってもよい。
また、上記各実施形態において手作業で行った工程(フィルム巻取りラインへの巻取り軸のセット、巻取り軸にフィルムを巻き付けて製造したフィルムロールの取出し、把手の押込み、及び巻取り軸のフィルムロールからの抜取り)は、産業用ロボットなどの機械に行わせてもよい。
また、上記各実施形態において、内軸の周面に、その周方向に3つ又は4つのローラが等間隔で配置され、内軸を3点又は4点支持する場合を例に説明したが、外軸の外形の真円度を所定の範囲に収めることができればよく、2点支持、あるいは5点以上の支持を行うように構成してもよい。これらの場合、外軸の段部には、支持数と同数のローラ溝を形成しておくことになる。
また、上記各実施形態において、外軸には、1本のスリットが形成されている場合を例に説明したが、外軸がその内側から押圧されることで外径が拡大し、内側からの押圧が解除されることで元の外径に縮小すればよく、上記の場合に限定されることはない。例えば、外軸に2本以上のスリットが形成されていてもよい。この場合、外軸が複数の部品で構成されることになるので、各部品を接続するための構成や、拡大した外径を元の外径に縮小するために付勢する構成を備えることになる。
11 フィルム巻取りライン
13 フィルム
13a フィルムストリップ(フィルム)
41、76 巻取り軸
42、77 外軸
43、78 内軸
44 スリット
45、79 軸本体
46〜53、80〜85 ローラ
54、55 ボールプランジャ
54a、55a ボール
59〜62 ローラ溝
63、64 クリック溝
63a、63b、64a、64b クリック穴
71 フィルムロール
86 位置決めロッド
86b 先端部
88 移動機構
90 把手
91 連結ロッド
92 リンク
94 嵌合溝
94a 嵌合穴

Claims (9)

  1. 一端から他端に向けて全長にわたってスリットが形成された円筒形状の外軸と、
    前記外軸内に、前記外軸の軸方向に移動自在に設けられ、前記外軸の一端側の第一位置から他端側の第二位置に移動される際に前記外軸をその内側から押圧して前記外軸の外径を所定の大きさに拡大させるとともに、前記第二位置から前記第一位置に移動される際に前記外軸への押圧を解除して前記外軸の外径を縮小させる内軸とを備え、
    回転により前記外軸の外周面にシートが巻き付けられることを特徴とするシートの巻取り軸。
  2. 前記外軸は、その内径が相対的に小さい小径部を備え、前記内軸が前記小径部に乗り上がることで外軸の外径を拡大させることを特徴とする請求項1に記載のシートの巻取り軸。
  3. 前記内軸は、前記外軸の内周面を転動するローラを備え、前記ローラが転動することで前記内軸が前記外軸内をその軸方向に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のシートの巻取り軸。
  4. 前記第二位置に前記内軸を前記外軸の軸方向で位置決めする位置決め機構を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート巻取り軸。
  5. 前記位置決め機構は、さらに、前記第一位置に前記内軸を前記外軸の軸方向で位置決めすることを特徴とする請求項4に記載のシートの巻取り軸。
  6. 前記位置決め機構は、前記外軸の内周面に形成された穴と、前記内軸に設けられ、前記穴に嵌合する嵌合部とを備えたことを特徴とする請求項4に記載のシートの巻取り軸。
  7. 前記内軸は、前記嵌合部を、前記穴に嵌合した嵌合位置と前記穴から前記内軸の径方向に退避した退避位置との間を移動させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項6に記載のシートの巻取り軸。
  8. 前記内軸は、前記移動機構に連結され前記移動機構を駆動させる把手を、前記第二位置側の端部に備え、
    前記内軸が前記第一位置にある場合には、前記把手が前記第二位置側に引っ張られることで前記内軸が前記第二位置に移動されるとともに前記嵌合部が前記嵌合位置に移動され、
    前記内軸が前記第二位置にあり、前記嵌合部が前記嵌合位置にある場合には、前記把手が前記第一位置側に押されることで前記嵌合部が前記退避位置に移動されるとともに前記内軸が前記第一位置に移動されることを特徴とする請求項7に記載のシート巻取り軸。
  9. 外径が前記所定の大きさに拡大された請求項1〜8のいずれかに記載の巻取り軸にシートを巻き付けるシートの巻き付け工程と、
    シートが巻き付けられた前記巻取り軸の外径を縮小させる縮小工程と、
    巻き付けられたシートから前記巻取り軸が抜き取られる抜取り工程とを備えたことを特徴とするシートロールの製造方法。
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